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2017年10月17日 (火)

ものがたり紡ぎ紡がれ秋句会

「第7回プチ句会」にご参加下さいました皆さん、
改めまして有難うございます&お疲れ様でしたーーー!!!
選句コメントの編集中、また集計中、皆さんから届いた愛の五・七・五、
そのお心が嬉しく・・・途轍もないエネルギーを頂きました、本当に有難うございます!!
(その割にミスが多かったのが、私の私らしいところ???coldsweats01

また掲示板でも温かいお言葉を頂き、ひとつひとつにお返事をしたかったのですが、
途中で力尽きてしまい、申し訳ありませんbearingsweat01
しかし、たくさんの書き込みで掲示板の中で活発に意見交換が行われていること、
貴重な提言・アドバイスを頂いたこと、
それが皆さんにとって得難い「気づき」そして「財産」になっていること、本当に有難く思っています。
「プチ句会」が、ただのネット句会でなく、本当に相手と顔を合わせてお喋りしているような、
熱く語り合っているような、そんな句会に成長してくれれば嬉しいですshine
皆さん、遠慮なくどんどこ書き込んじゃって下さいね!!!


えー、そしてこのタイミングで、「プチ句会・冬」の告知をさせて頂きますね。
かねてよりお伝えしておりましたように、シーズン通してのテーマが「恋heart04」。
一口に「恋」と言っても、さまざまなシーンがあると思いますので、
皆さんに紡ぎ紡がれるラブストーリー・・・今から超楽しみ!!!です!!!
そして、各月に「課題曲」を設けました。
3句とも全部でなくていいのですが、最低1句は「歌」からキーワードを拾って下さい。
(全体的な「歌詞の世界観」とは違う句になってもいいです)

「第8回(11月句会)」=「雨の物語/イルカ」歌詞はコチラからnotes
「第9回(12月句会)」=「クリスマス・イブ/山下達郎」歌詞はコチラからnotes
「第10回(1月句会)」=「ええねん/ウルフルズ」歌詞はコチラからnotes

「第8回」の投句受付期間は11月2日(木)0時~11月4日(土)23時です。
(詳しい句会スケジュールは、10月末頃告知致します。)

あーんど、この記事のコメント欄で、次回の参加者募集も行います!
定員は前回と同じく25名まで!参加ご希望の方、お待ちしております!!!

◆19日(木)07:30現在の受付状況(25人中16名)敬称略
洒落神戸、山香ばし、小川めぐる、ヨミビトシラズ、葦たかし、司啓、あるきしちはる、
中山月波、野良古、税悦、立志、斎乃雪、彼方ひらく、捨楽、神山刻、24516、

2017年10月15日 (日)

◆緊急報告!!!

すみません!!!
「はー終わったーーー」と一息ついてTVで「RISIN」なんて観ていたら、
重大なメールが入っていました!!!

なんとっ!

コメントの入れ間違いがあり!

洒落神戸さん1点UP、捨楽さん1点DOWNとのこと!!!

それって・・・

つまり・・・


洒落神戸さん合計51点となり、今回はちはるさんと同時戴冠ということに!!!
洒落さ~~~~ん、おめでとうございますーーーーっ!

そしてすぐ気づかなくてごめんなさーーーーいっ!!!sweat02

気を取り直して・・・ささ・・・shinecrownshine どうぞっ!!!

あっコレいくつでもありますから大丈夫ですよ~coldsweats01

最後にこんなアクシデントが待っていたとは、申し訳ない!
ですが、次回からは野良古さん作成の集計ツールでばっちりですから!
こんなハラハラドキドキともお別れですね、ちょっと寂しい?

「第8回」では、倒すべき相手が増えたので、
ちょっと私も胸のときめきを思い出せるように少女漫画でも仕入れにいきます。
(韓国映画「イルマーレ」もいいなあheart04イ・ジョンジェが可愛いの!)

【人】櫨紅葉「嘘よ」と嘘をつきました

遅くなりましたが、『俳句ポスト』兼題「櫨紅葉」の結果です。

【人】櫨紅葉「嘘よ」と嘘をつきました
【人】櫨紅葉良き軽石を見つけたり


え~~~、この時はカウントをミスっていたんだっけ、
あと1句が浮かばなかったんだっけ・・・。
20句の予定が19句しか送れてなくて、入選句はそのうちのラス2とラス3でしたsweat01
投句一覧を見たら「ちょっと一回しまっていいですか?」な句が5句ほどあったので、
難産だったんだと思いますcoldsweats01
「取り合わせ系」と「情念系」の2パターンで考えて、
両方から一句ずつ採って頂けたことが、すごく嬉しいです。
夏井先生が取り組みを見て下さって、ひとつずつ選んで下さったようでshine

◆全投句(-5句)一覧

櫨もみぢ縁切り寺に置く鋏
櫨紅葉水子地蔵の小さきこと
櫨紅葉カルテの細き筆記体coldsweats02「プチ句会」の「NENUの細き筆記体」自己模倣sweat01
石橋の下は涸れ川櫨紅葉
櫨紅葉神馬に金の鏡板
鏡湖池に姿正しく櫨紅葉
野仏の鼻なき顔や櫨紅葉
櫨紅葉良き軽石を見つけたりflair

櫨紅葉姉は未婚でよいと言う
恋に死すことに憧れ櫨紅葉
濃き味の好きな妻なり櫨紅葉
櫨紅葉口に針ある老女形
 「老女形」文楽に用いる人形。右唇に袂や手拭をくわえるための口針がついている。
 泣く演技をする際にこれを用いる。
櫨紅葉ペディキュア青き兄の嫁
櫨紅葉「嘘よ」と嘘をつきましたflair


パターン別に分けましたが、どちらも出来た順に並べています。
「情念系」の方は、ちょうど漫画「悪魔の花嫁」を買ったところだったので、
そこから思いついた句ばかりです。
中学生の頃の漫画だと思うんですけど、今でもめちゃくちゃ好きだわ~~~coldsweats01
「取り合わせ系」の方は、すりいぴいさんへの挨拶句です。
いつも細やかな心配り、優しいまなざしを有難うshine
最初のうちは類想ど真ん中から入っても、だんだんと自分の好きなもの、好きな人、
そういう、自分の中で息づいているものが出て来るんだと思います。
頭で考えるな、心で書け。ということなのかなと、この頃つくづくと感じています。

◆今回の「おまけ」

皆さん、「第7回プチ句会」ご参加下さり、有難うございました&お疲れ様でした!!
今回のおまけは、掲示板から勃発した「場外乱闘・作者予想の変」でございます。
「エー、ワシそんなん興味ないわ~」
「選句の時、作者が誰とか気にしないよね」
と仰る方はスルーして下さいね!wink

ではでは・・・

これくらい下げたらいいかな・・・


いくよ~!happy02

-----------------------------------------------------------

Aブロック【あ】【斎】【大】【小】【彼】
1.木犀の香る館へラブレター【×】大槻税悦
2.秋蝶や奏でるような祖父の手話【あ】あるきしちはる
3.遺言をしたためし墨月冴ゆる【×】斎乃雪
4.凩を弾き配達夫の美声【小】小川めぐる
5.初霜やきつちり留むる金釦【×】あるきしちはる
6.肺胞へくゆる紫煙や枯芙蓉【×】斎乃雪
7.二度ベルを鳴らす時雨の配達夫【×】小川めぐる
8.----------------
9.終業の配達夫らの温め酒【大】大槻税悦
10.----------------
11.朝寒や靴底薄いポストマン【×】大槻税悦
12.狐火に導かれたる郵便夫【斎】斎乃雪
13.凩へやきいもの絵の切手かな【あ】あるきしちはる
14.帰り花一筆箋の届きし日【小】小川めぐる
15.パリの秋脚夫の髭のマチエール【×】彼方ひらく

Bブロック【桂】【か】【衒】【捨】【酒】
16.宛先は彼の靴箱レモン切る【×】洒落神戸
17.爽やかやひと世ひとつの職であり【か】かま猫
18.秋時雨湿りたる文匂ひやか【桂】桂奈
19.まなざしは画家を寫さず聖徒祭【衒】衒叟
20.秋惜む木椅子に馴染みゆく時間【か】かま猫
21.晩秋や見返り美人図海を越ゆ【捨】捨楽
22.煙草の香残る手紙や後の月【酒】洒落神戸
23.お手紙をください月を知らぬ子に【桂】桂奈
24.而して髭白うせり火焔菜【衒】衒叟
25.母指球に消印淡し夜学生【×】桂奈
26.君待ちて紫煙まつすぐ秋の暮【捨】捨楽
27.寡黙なり秋思くゆらす煙草かな【か】かま猫
28.文運ぶ連絡船や冬の朝【×】洒落神戸
29.前略で止まる恋文露しぐれ【捨】捨楽
30.額縁に息差とぢて名の木散る【×】衒叟

Cブロック【耳】【す】【】【中】【夏】
31.新春の束の犇めくポストかな【耳】耳目
32.星流れモルグの一夜更けにけり【す】すりいぴい
33.スキットル忍ばせ秋の配達夫【×】夏柿
34.古稀のまど下弦の月を囲ひけり【×】すりいぴい
35.動かざる目に虚ろなる稲光【×】中山月波
36.白煙のごと職を辞すクリスマス【×】耳目
37.秋晴や黄色の街の配達夫【×】夏柿
38.寒苦鳥宛『ニュウキンサレタシ』届ける道【
39.冬館へのレター切手はマーライオン【
40.封厚き検査結果やぬくめ酒【×】中山月波
41.リクエストはオフコース冬風を漕ぐ【
42.行く秋や蝶の標本箱百個【す】すりいぴい
43.うらぶれた黄色のポスト暮の秋【×】夏柿
44.冬晴れや其の人は今朝旅立ちぬ【中】中山月波
45.喪の家に賀状をそつと届け去る【耳】耳目

Dブロック【野】【は】【蜂】【柊】【痺】
46.こふのとりの運ぶがごとに秋の文【×】柊月子
47.一件の配達ごとの秋思かな【×】野良古
48.秋深し馬車を降り立つ令夫人【×】痺麻人
49.御降をバイクで切つて行きにけり【蜂】蜂喰擬
50.また今日も郵便受けに一位の実【×】はまのはの
51.その束に彼の賀状はありますか【×】野良古
52.朝霧や船長室はけぶりけり【痺】痺麻人
53.山茶花や郵便屋にもブチはお手【×】蜂喰擬
54.流れ星おとこのくぼみ残す椅子【×】はまのはの
55.老翁の運ぶ初雪窓硝子【×】柊月子
56.雪虫や返送されし文をさて【×】蜂喰擬
57.待人や賀状の文字は饒舌に【×】柊月子
58.郵便夫胸に煙草と赤い羽根【×】はまのはの
59.淑気かな郵便受に音ありて【×】野良古
60.凩やベルト緩めて夜勤明く【×】痺麻人

Eブロック【桃】【山】【葦】【ヨ】【立】
61.秋風や白杖の打つアスファルト【桃】桃猫
62.行く秋や話の接ぎ穂つげぬまま【×】山香ばし
63.貴方への切手を舐めん流れ星【×】桃猫
64.末枯や刹那の炎立つ一会【×】ヨミビトシラズ
65.うそ寒の最期の業務日誌かな【葦】葦たかし
66.いちじくの匂い纏いし郵便夫【×】山香ばし
67.銀輪を追い越して消ゆ稲穂波【立】立志
68.デッサンは佳境に芋の煮えた頃【×】山香ばし
69.封筒に鍵と楓を入れにけり【桃】桃猫
70.小夜時雨ソファーにひとり父の文【×】葦たかし
71.凩の石畳往く軋まぬ眼軋まぬ眼【ヨ】ヨミビトシラズ
72.継ぎ当てし郵便鞄残る蜂【×】立志
73.白ひげに卵白ぬつて冬の空【×】葦たかし
74.呼び鈴の静寂揺蕩う柿落葉【ヨ】ヨミビトシラズ
75.露寒し入日の湖畔を幌の行く【×】立志

-----------------------------------------------------------

どうでしょう、この的中率!
一応、15句1ブロック(5人×3句)は50音順、というヒントは出しましたが、
それにしても当たっていると思いませんか?
初参加の方が多いDブロック以外は、かなりの的中率!
私、びっくりして、「私の句はどうしてこれだと?」とお聞きしたら、
「色に例えるとピンク」とのお返事でした・・・わ、私がピンク?ほぉおおおおshinegawkshine

ちなみに、桃猫さんも私と立志さんの句だけ予想してくれましたが、
全部外れじゃっ!!!coldsweats02impact
しかし、当てられると嬉しい反面、ちょっぴり悔しい部分もありますので(笑)、
次回は「エッ、あなたがこの句を!?」と驚かせるような句を書きたいと思います。

そんな私の今回の「エッ、あなたがこの句を!?」は、
73.白ひげに卵白ぬつて冬の空 葦たかし

でした!いや~~~『NHK俳句』での、しっとりした句との落差coldsweats01
葦たかしさんの抽斗の多さには驚かされます!!
次回はどんなサプライズを仕掛けてくるのか、大いに楽しみです!!

では、皆さん、また「第8回」でお会いしましょう!
いやーーーー俳句って、ほんっとうに素晴らしいですねえ!

2017年10月14日 (土)

◆結果発表(個人別)

◆個人別(得点順)結果発表~!

あるきしちはる(合計51点)

秋蝶や奏でるような祖父の手話 (21点)
初霜やきつちり留むる金釦 (23点)
凩へやきいもの絵の切手かな (7点) 

洒落神戸(合計51点)
宛先は彼の靴箱レモン切る (21点)
煙草の香残る手紙や後の月 (14点)
文運ぶ連絡船や冬の朝 (16点)

蜂喰擬(合計40点)
御降をバイクで切つて行きにけり (5点) 
山茶花や郵便屋にもブチはお手 (13点) 
雪虫や返送されし文をさて (22点)

立志(合計39点)
銀輪を追い越して消ゆ稲穂波 (13点)
露寒し入日の畔を幌の行く (10点)
継ぎ当てし郵便鞄残る蜂 (16点)

捨楽(合計37点)
晩秋や見返り美人図海を越ゆ (11点) 
君待ちて紫煙まつすぐ秋の暮 (10点) 
前略で止まる恋文露しぐれ (16点) 

はまのはの(合計37点)
また今日も郵便受けに一位の実 (12点)
流れ星おとこのくぼみ残す椅子 (11点) 
郵便夫胸に煙草と赤い羽根 (14点) 

かま猫(合計37点)
爽やかやひと世ひとつの職であり   (11点)
寡黙なり秋思くゆらす煙草かな   (3点)
秋惜む木椅子に馴染みゆく時間   (23点)

葦たかし(合計35点)
小夜時雨ソファーにひとり父の文 (10点) 
うそ寒の最期の業務日誌かな (16点)
白ひげに卵白ぬつて冬の空 (9点) 

桃猫(合計34点)
秋風や白杖の打つアスファルト (11点) 
封筒に鍵と楓を入れにけり (13点) 
貴方への切手を舐めん流れ星 (10点)

斎乃雪(合計31点)
遺言をしたためし墨月冴ゆる (11点)
狐火に導かれたる郵便夫 (8点)
肺胞へくゆる紫煙や枯芙蓉 (12点)

小川めぐる(合計31点)
二度ベルを鳴らす時雨の配達夫 (9点)
帰り花一筆箋の届きし日 (16点)
凩を弾き配達夫の美声 (6点)

山香ばし(合計31点)
いちじくの匂い纏いし郵便夫 (9点) 
行く秋や話の接ぎ穂つげぬまま (9点)
デッサンは佳境に芋の煮えた頃 (13点)

桂奈(合計31点)
母指球に消印淡し夜学生 (10点)
秋時雨湿りたる文匂ひやか (8点)
お手紙をください月を知らぬ子に (13点)

耳目(合計26点)
新春の束の犇めくポストかな (8点) 
白煙のごと職を辞すクリスマス (9点) 
喪の家に賀状をそつと届け去る (9点) 

すりいぴい(合計26点)
星流れモルグの一夜更けにけり (8点) 
行く秋や蝶の標本箱百個 すりいぴい (12点)
古稀のまど下弦の月を囲ひけり (6点)

大槻税悦(合計22点)
終業の配達夫らの温め酒 (4点)
木犀の香る館へラブレター (9点)
朝寒や靴底薄いポストマン (9点)

衒叟(合計22点)
まなざしは画家を寫さず聖徒祭 (7点)
而して髭白うせり火焔菜 (9点)
額縁に息差とぢて名の木散る (6点) 

中山月波(合計22点)
封厚き検査結果やぬくめ酒 (10点)
動かざる目に虚ろなる稲光 (4点)
冬晴れや其の人は今朝旅立ちぬ (8点)

野良古(合計22点)
一件の配達ごとの秋思かな (6点)
淑気かな郵便受に音ありて (7点)
その束に彼の賀状はありますか (9点) 

ヨミビトシラズ(合計17点)
末枯や刹那の炎立つ一会 (4点)
凩の石畳往く軋まぬ眼 (2点)
呼び鈴の静寂揺蕩う柿落葉 (11点)


夏柿(合計15点)
スキットル忍ばせ秋の配達夫 (8点)
秋晴や黄色の街の配達夫 (4点)
うらぶれた黄色のポスト暮の秋 (3点)

柊月子(合計13点)
老翁の運ぶ初雪窓硝子 (4点)
こふとのりの運ぶがごとに秋の文 (5点)
待人や賀状の文字は饒舌に (4点)

司啓(合計11点)
寒苦鳥宛『ニュウキンサレタシ』届ける道 (4点)
リクエストはオフコース冬風を漕ぐ (6点)
冬館へのレター切手はマーライオン (1点)

痺麻人(合計10点)
秋深し馬車を降り立つ令夫人 (5点)
凩やベルト緩めて夜勤明く (5点) 
朝霧や船長室はけぶりけり (0点)

彼方ひらく(合計2点)
パリの秋脚夫の髭のマチエール (2点)




じゃじゃーーーん!!!
今回のTOP賞は、合計51点を集めたあるきしちはるさん!!!
おめでとうございます!!
さすが・・・さすがの実力を見せつけて下さいました、有難うございます!
選評も人柄がにじみ出ているようで、アドバイスも的確だと思います。
ひとつひとつじっくり読んで、しっかり学んでいきたいですshine
そして今回の2位!なんと!1点差という僅差で!!
我らが主将・洒落神戸さんが堂々のランクインです!!!
集計のサポートや人気季語ランキングの作成など、気は優しくて力持ちな主将!
おめでとうございます!!!
そしてそして3位は蜂喰擬さん!!!
もう私も蟻喰と間違えるなんて失礼は致しません!
おめでとうございます!!

それと今回特筆すべきは、ヨミビトシラズさんの躍進ですねshine
参加回数を重ねるたびに、確実に点数を伸ばしています。
結果が出るということ、皆さんからのたくさんの言葉が、
少しでも新しい力になっているのだとしたら嬉しいです。
次回も是非ご参加頂けたらと思っております、前向きにご検討下さいねっ!happy01

私は3連覇したら子供を作らないといけなかったので、今回の結果にはホっとして・・・
いやっ、やっぱり悔しいのでcoldsweats01
次回は巻き返しを図る所存ですよーーーーォオオオオオオ!!!

ちなみに、冬場のお題ですけど・・・
葦たかしさんからのアイディアを頂いて、「恋の俳句heart04」にチャレンジしようかなと。
お題は現在、使えそうな「歌」で探しています。
お知らせをお待ち下さい・・・むふふふふ。

ではでは、今回も皆さん有難うございました&お疲れ様でした!!
ひとまずゆっくり結果をご覧になって下さいね~~~!!!

◆「第7回プチ句会」結果発表~!

◆投句一覧(全73句)

特選25×3=75
並選25×5×2=250
予選368点
葦たかし(1)、桂奈(15)、司啓(56)、野良古(9)、彼方ひらく(1)
痺麻人(7)桃猫(26)すりいぴい(22)かま猫(9)夏柿(3)
はまのはの(0)中山月波(4)斎乃雪(6)あるきしちはる(37)耳目(14)
大槻税悦(3)捨楽(8)柊月子(5)洒落神戸(11)蜂喰擬(11)
立志(7)山香ばし(32)衒叟(8)ヨミビトシラズ(18)小川めぐる(55)

合計693点

月波さん、有難う!56番訂正しました。24→22。あらっ、さらに減っちゃったcoldsweats02
月波さん、有難う!並選がいっこ足りないんですね、見直してみます!
野良古さん、有難う!特選がいっこ足りないんですね、見直してみます!
野良古さん、有難う!氏名移し漏れ、コメント場所間違い直しました(点数修正も)!
洒落神戸さん、有難う!特選いっこ、発見しました!点数修正済みです!
税悦さん、有難う!予選いっこ、発見しました!点数修正済みです!
皆さん、有難う!並選いっこ、発見しました!点数修正済みです!

これで全部合うかな???ドキドキ・・・!

合いました!happy02shineご協力下さった皆さん、本当に有難うございました!!!
では引き続き、個人の結果発表に移りますねshine



最後に、皆さんからの
「選&コメントを受けての御礼、お返事(質問があった場合の説明)、着想のきっかけ」
などを募集しております。

記事に反映させられる文字数として、管理人のコメント量を参考にして下さい。
それ以上に語りたい自句自解があれば、別件で掲示板に書き込んで頂ければ助かります。よろしくお願い致します!!!


*コメントの掲載については、若干の編集を行っております、ご了承下さい。

1.木犀の香る館へラブレター 大槻税悦 計9点
○木犀とラブレターの取合せがイイですね。僕なら「恋の文」としましたが、「ラブレター」の方がフランスらしい感じですね。(葦たかし)
○どんな封筒をえらんだのだろうか、お洒落な封筒だろうな(痺麻人)
△「香り」は要らないかな、と感じましたが、可愛い!ラブレターを受け取るのはどんな人だろう。金木犀のように愛くるしい?銀木犀のように楚々とした?想像が膨らみますloveletter(小川めぐる)
△木犀なら恋文と思いましたが、館に住むのは、アンソニーなのでレター。お笑いじゃないよ。それはアントニー。アンソニーはキャンディキャンディの。テンション高き一発目。けったいな選評お許し下さい。(司啓)
△木犀の香りが満ちる館には穢れを知らぬ美しい少女がいるのでしょう。少女の横顔に一目惚れした青年が意を決して書いたラブレター。句から甘い香りが立ち昇ります(桃猫)
△(洒落神戸)
△シンプルで肩肘張らない雰囲気が好きです。郵便夫がラブレターの宛名だけで、どんな人なのかを想像していたりする状況も見えて来ます。個人的にはキンモクセイではなく、すっきりと爽やかなギンモクセイの印象。(山香ばし)
★句意は十分わかります。上五「や」で切れば「香る」を省けて他のこと(文の相手方等)も言えます。「恋文」でもいいかも知れませんね。(すりいぴい)
★綺麗で美しい句なのですが兼題の絵の雰囲気とは少し違うように思いました。(斎乃雪)
★「もしかするとラブレターかも」と想像させた方が読者はドキドキできます。「香る」は省略できるので、手紙の見た目などを具体的に描写すると良いかも。(あるきしちはる)
★「ラブレター」で一気に陳腐になった感。(蜂喰擬)
★「香る」は無くても良さそうです。(耳目)
★「へ」で説明しているので「ラブレター」が理屈に感じられます。季語を信じるなら、「香る」を充てなくてもよいかもしれません。(衒叟)
★「木犀の香りと相まって、何だか素敵な恋が始まりそうな予感がする」という雰囲気は良いのだが……描写がやや直接的な上、少女漫画によくありがちな光景に見えてしまうのは……私だけだろうか?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
評をいただきましたみなさま、とても参考になります。本当にありがとうございました。「香る」は不要ですね。組長に「香らない木犀があったら持って来い!」って叱られそうです^^;あと、ラブレターもラブレターと想像できるような「何か」を考えて作り変えたいと思います。(大槻税悦)
-------------------------------------------------------
2.秋蝶や奏でるような祖父の手話 あるきしちはる 計21点
◎手話に対する比喩が奏でるとは、発想が素敵。季語の選択も、美しさ儚さを含有した秋蝶がぴったりだと思いました。(蜂喰擬)
○お祖父さんは郵便夫で、手話の名手ですか。「奏でるような」が優雅で魅力的な措辞ですね。(葦たかし)
○ハープを奏でているかのような、柔らかい指の動きを想像しました。「秋蝶」のたおやかさと合っていると思います。(中山月波)
○比喩の使い方の勉強になりました。(痺麻人)
○最初、お題とは離れている感じがしましたが、郵便配達夫もプライベートでは手話を孫に見せるおじいちゃんなんだと想像できました。「奏でるような」がとても素敵です。(大槻税悦)
○手に馴染み切ったように手話を操る祖父は、きっと人より苦労の多い人生だったのでしょう。しかしその実直な働きぶりに周囲から敬意を払われていたのでは、とも想像できる季語選び言葉選びが秀逸だと思いました。(立志)
△美しい景ですね。お祖父さまの年齢・お人柄まで感じます。ただ、「手話」の句は印象が似て感じられがちです。中七に工夫の余地がありそうに感じます。(小川めぐる)
△音と沈黙の対比が、秋蝶にうまく集約されていますね。(司啓)
△秋蝶の弱々しく舞う姿と祖父の滑らかな手話の取り合わせ。「ような」のゆったりとした言葉が手話の動きに合っていると思いました(桃猫)
△手話を操る指先はすでにただの伝達手段ではなく、美しい音を奏でる楽器のようでもある。祖父の穏やかで美しい人柄が、そう見せるのかもしれません。(桂奈)
△中七がやや平凡ですが、誠実な句と思います。座五の中の順に選択肢を感じますが、好ましいです。(すりいぴい)
△手話で会話をする回りを蝶が舞っている。さながら指揮者と演者のような、メルヘンチックな光景だと思いました。(捨楽)
△(洒落神戸)
△一読すると、季語が合わないかなぁとも感じましたが、これはこれでひとつの世界観を作り上げているんじゃないかなと思うようになりました。奏でるようなをひと工夫されると、より良い句になったかも。(山香ばし)
★「奏でる」は楽器か音が見えないと曖昧です。指揮者の方なら、遠回りしないでそのまま書いた方が良さそうです。(耳目)
★「奏でる」「祖父」「手話」まですべてを言い切ると季語の力を弱めます。特に「奏でる」は、季語と即き過ぎているように感じます。(衒叟)
★「手話」を「奏でる」というのは良い表現だとは思うものの、どこか既視感を覚える。また、秋の蝶は春の蝶に比べて数が少なくて寂しい印象を受けるので、「奏でる」という+の言葉とは噛み合いにくい気がする(-_-;)(ヨミビトシラズ)
税悦さん・立志さんのコメントがそのまま私のイメージした内容です。伝わって嬉しい一方で、実は結果待ちの間に「『蝶』と『奏でる』は近かったなぁ」と反省していたのでした。手話の形容ももっと研究しなければ。推敲のヒントをいただき感謝しています!(あるきしちはる)
-------------------------------------------------------
3.遺言をしたためし墨月冴ゆる 斎乃雪 計11点
○自らの死期を悟り、後に残る者のために遺言をしたためる。その時、きっとそれまでの人生を一人静かに振り返っていたのだと思います。冷徹なまでに美しい月に、遺言の主の感じた無常と解放を見るようでした。(立志)
○「遺言」に対し「月冴ゆる」が最大限に機能した句。凛として冴え渡った気配から、死に臨んで遺言を書く人間の静かな決意や覚悟を感じ取る事ができる。光景は普通だが、描写が非常に良い(^_^)(ヨミビトシラズ)
△雰囲気ばっちりですね!お題の人物・季語に「墨」、いかにも似合います。多少窮屈なので、中七は「記せし墨や」あるいは上五「遺言の墨(文字)」と置いてその印象を描く手もあったでしょうか。(小川めぐる)
△細い毛筆が目に浮かびました。季語のなせる技。つまり、作者の技ですね。(司啓)
△遺言そのものではなく、墨をクローズアップしているところが好きです。書いた後に墨を見ながら物思いに耽り、ふと顔を外に向けると月が冴えていた。今まで見つめていた墨に月が浮いているような感覚があります。(野良古)
△書き終った硯の残り墨のことですね。硯に月が映っているような錯覚。死後の区切りを付けた感じが「月冴ゆる」と合っています。「したため」にやや違和感ありですが。(すりいぴい)
△「冴ゆる月」とした方が墨と月の対比がより鮮やかになりそうです。また、様々な月があるので句の表情をもっと深められる月の季語があるかも。(あるきしちはる)
△お題があの絵でなければ、間違いなくトップ5に入れたと思います。絵の印象とは少しかけ離れているかなと思い、△にしました。最後まで並選にしたかった句のひとつです。(山香ばし)
△したため「し」が気になります。下五を連体形で流すのは、どのような企図でしょうか。この季語であれば、過去よりも現在に焦点を当てるほうが効くように感じます。(衒叟)
★月の冴え冴えとした冷気と遺言をしたためる人物の厳粛な表情とよく合ったお句です。「したためし」と「墨」で切れるのが惜しいと思い★にしましたが、私の勘違いだったらごめんなさい。(桃猫)
★好きな句です。「したためし」だと過去形だと思うのですがそれで良いのかな?(柊月子)
★お題からのイメージが難しかったです。(蜂喰擬)
★「したためし」は工夫した箇所とは思うのですが、省けると思います。(耳目)
この絵を見て絵の暗さと黒が印象に残りました。この絵嫌いです;;そして頭に墨と死と遺言が浮かびこの句になりました。遺言を過去に書いたことのあるその同じ墨を今またすっている(自分はまだ生きている)。そして空は月がが冷ややかな光を放っている。とそんな感じを詠んでみました。皆様のご意見本当に勉強になります。ありがとうございました。(斎乃雪)
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4.凩を弾き配達夫の美声 小川めぐる 計6点
△実際は「さぶぅ」なんでしょうけど、弾きの一言で見事、詩へ転調させました。(司啓)
△これは発想が好きです!配達夫が誰かと話している(又は呼んでいる)声から、冬の町の光景も脳裏に浮かんできます。ただ、「美声」という着地で直接「美しい」と言ってしまっているのが少し気になりました。(野良古)
△「郵便ですー」のよく通る美声の発見、ありそうでなかった句(桃猫)
△(痺麻人)
△(洒落神戸)
△凩を弾く美声という表現、そして配達夫の美声という個性をクローズアップした視点が面白く感じました。(山香ばし)
★凩を弾き、という言い回しが意味不明でした。比喩がうまくいっていない印象です。それを置いても、弾いている主体は配達夫?第三者?読み手?(すりいぴい)
★凩を弾いてやってきた配達夫が美声だったのか、配達夫の美声が凩を弾くように感じるのか、読みに迷いました。(あるきしちはる)
★「弾き」は「はじき」でいいですか?初見時「ひき」だと思い、凩をひくなんて面白いと思ったのですが、はじきだと情景を広げるのが私には難しかったです。(蜂喰擬)
★僕なら「弾く」かなー・・兼題の老父から推察するにハスキーな声なのでしょうね。(耳目)
★「き」が気になります。季語を信じるなら、上五で切ってもよいかもしれません。「美声」は言い過ぎているように感じます。(衒叟)
★いかにも格好良く書かれているのだが、実質的な内容は「配達夫の声がした」という事だけ。「凩を弾き」も、「声の威勢の良さ」を示す言葉としては普通の表現だと思う。……早い話、中身がスカスカ(ToT)(ヨミビトシラズ)
選&コメントを有難うございます!!「弾き」は「はじき」です。皆さんからのアドバイスを受け、「美声」は「テノール」「バリトン」「ハスキーヴォイス」など、描きようがあったなと気づきました。いずれリベンジしたいと思います、ご意見もろもろ勉強になりましたshine(小川めぐる)
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5.初霜やきつちり留むる金釦 あるきしちはる 計23点
◎「初霜」の、一種金属的な雰囲気に「きつちり」と「金釦」が響いていますね。音の効果のみならず、矜持ある人物の描写として見事。文句なしの特選です!私もこんな句を詠みたかった!!!(小川めぐる)
◎金釦の付く服を着る生業に対しての誇り、着る人の律儀そうな人となりが初霜という背筋を伸ばすような季語とよく合っていると思います(かま猫)
◎思わず背筋が伸びてしまう一句。霜の降りた朝、いつもより冷たく感じる金釦をきっちり留めて仕事に臨む、配達夫の気概を感じました。(捨楽)
○措辞から気温の低さ、光が伝わってきました。(彼方ひらく)
○「金釦がいいですね。中七座五で人物像が見えてきます。つかず離れずの季語。基本に忠実で好感。(すりいぴい)
○配達夫の生真面目で几帳面な人柄が見えるようで、雨の日も風の日も雪の日も変わらないその働きぶりの誠実さまでが思い浮かびました。自分の仕事に誇りを持つ人の姿が見えます。(立志)
○季語を信じて、季語に心情が託されています。季語の斡旋も見事です。単純な句型ですが、それゆえに多くの余情が拡がります。(衒叟)
△職務を全うする一人の人間が、規範として顕(た)ち上がりました。ぽっぽやの健さんでも十分に通用しますね。(司啓)
△(痺麻人)
△「留むる」の形が合っているのかどうか辞典や本やネットで調べても分からず(涙)私の力不足です。初霜の日。郵便配達夫、駅員さんなどの職業の方が防寒具を使用せず金釦を留める姿、格好良いですね(桃猫)
△きつちり留められた金釦は郵便夫の生真面目な人がらまでも表しているかのよう。初霜の緊張感ある季語と合っていると思いました。(桂奈)
△初霜が降りるほど寒いから外套の釦をしっかり留めた、といった原因~結果報告に取れるかも。金釦への着眼は好きです。(蜂喰擬)
△色対比の美しい句ですね。郵便夫の堅物な雰囲気が読み取れます。でも、打ち解けるときっといい人なのかなとも感じさせますね。(山香ばし)
★絵の金釦に注目した点は見事と思います。ただ「初霜」が動く気がします。寒いから‥では理屈だし。(耳目)
★「金釦」に目を付けた着眼点は良いのだが、「初霜」の降りるような寒い日に「釦をしっかり留める」のは当たり前の話であって……直接的に言ったのでは味が無い。「きつちり留める」を、もう少し別の表現に(^_^;)(ヨミビトシラズ)
自分が書きたかったイメージをこんなに沢山の方が読み取ってくださって嬉しいです。なお、因果に読めるとのご指摘も大切に受け止めて、今後の句作に活かしたいと思います。最高得点の栄誉をありがとうございました!(あるきしちはる)
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6.肺胞へくゆる紫煙や枯芙蓉 斎乃雪 計12点
○見えない場所への「くゆる」は適切なのか迷いましたが、取り合わせが良いと思いました。「枯」のマイナスイメージと「枯芙蓉」の色が紫煙と響き合います。(あるきしちはる)
○個人的に中七の「や」はあまり好まないのですが、これは巧い。喫煙という行為を丁寧に詩に起こしました。枯芙蓉が凄く効いています。(耳目)
○「肺胞」という、俳句では馴染みの薄そうな言葉を「枯芙蓉」と合わせてくる、その発想力に脱帽(>o<)「肺がダメになるのは分かっているけど、煙草を止められない」という、愛煙家のぼやきが聞こえてきそうな句(^_^;)(ヨミビトシラズ)
△遠目には花が咲いているかのようにも見える枯芙蓉。ぱかっと割れて種を飛ばします。老夫も後継を得たのでしょう。「肺胞へくゆる」は微妙ですが、煙草をくゆらせ、深く静かに息を吸い込んでいるのだと。(小川めぐる)
△私的世界観では、紫煙はジミヘンで、枯芙蓉は中上健次ですね。めぐ、モザイク頼む。(司啓)
△白い毛をたくわえた茶色いこぢんまりとした枯芙蓉。寂しさでなく再生の力を感じました。煙草を肺胞まで深く吸い込む人物は物憂い顔で次の一手を考えているのでは。想像が膨らむ季語ですね(桃猫)
△肺胞の奥の奥までたばこの煙が行き渡っていかにも不健康ですが、紫煙と枯芙蓉という言葉でまるで美しい別のものになりました。18歳未満禁?反禁煙キャンペーンですね笑(桂奈)
△肺胞「へ」に違和感がありますが、枯芙蓉は確かに肺胞めいて見えますね。(すりいぴい)
△最後まで○と△で迷った句です。「くゆる」がとても繊細な表現で素敵です。(大槻税悦)
★私の想像力の無さ故、肺がん患者の肺そのものがリアルに頭に浮かんできて、それを払拭する情景を想像することができませんでした。申し訳ありません。(はまのはの)
★理屈臭い話ですいません。くゆる紫煙はタバコの先から出てる煙なんで肺胞へは行かないと思います。(洒落神戸)
★くゆる、が要らないと思いました。(蜂喰擬)
★渋い情景で味わい深いとは思いましたが、煙がくゆるというと、肺へ吸い込む煙よりも立ち上る煙を指すのではないかと気になりました。(立志)
★外ではなく内へと紫煙を持っていった所に意表を突かれました。ただ、季語が少し離れている気がしました。(山香ばし)
絵をみてて煙草に気がつきました。もう黒と煙草といえばタールで真っ黒になった肺しか思い浮かびませんでした。はまのはのさんが言った通りです。で外に向かっていく煙をうちに向かわせてみました。いろいろ論理破たんしてます。ご意見いろいろありがとうございました。(斎乃雪)
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7.二度ベルを鳴らす時雨の配達夫 小川めぐる 計9点
◎この句に「そうだ、この人はそういう配達夫だ!」と膝を打ちました。この人の性格、時雨でも外を動く配達夫という仕事、そしてベル音を掻き消しそうな時雨の音など五感で光景が感じ取れてとても素敵な句です。(野良古)
△(痺麻人)
△ベルを鳴らす配達夫の( ああ留守かなあ)という少しの焦燥。時雨と二度鳴らすという言葉で状況や気持ちを上手に表しています(桃猫)
△ジェームズ・ケインですね。既成のもの(小説)の取り込みはよほどうまくやらないと評が辛くなってしまいますが、元をしらなくても成立しています。(すりいぴい)
△雨が強くなる前にお家の人出てきて~! と思いました。「二度」という言葉と時雨の『降ったり止んだり』の感じも合っていると思います。(あるきしちはる)
△好きですが、似た句を見たことがある気がして予選に。(蜂喰擬)
△巧いです。二度鳴らすのが癖なのか、反応がないので二度目を鳴らしたのかは読者がそれぞれ想像すること。どちらの意味を取っても「時雨」が効いていると思いました。(耳目)
★開き直って、季語と『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の十七音をぶつけて欲しかったというのが、正直な気持ちです。はい。(司啓)
★映画のタイトルそのままのように思ってしまいました。狙って作った句でしたら、映画のタイトルと内容を裏切るようにした方が魅力的になると思います。(はまのはの)
★映画のタイトルの印象が強すぎて季語がかすんでしまいました。(斎乃雪)
★映画へのオマージュでしょうか。作品を観たことはないのですが、どうやらエログロらしいので、イメージが良くなくて採れませんでした。ごめんなさい。(捨楽)
★映画のタイトルからだと思うのですが、「二度」に必然性が感じられませんでした。(洒落神戸)
★時雨が効いていますね。配達夫の配慮と軽い苛立ちも感じ取れるようです。でも、映画のタイトルを入れ替えて季語を付けただけ?評価はどうなのでしょうか。(山香ばし)
★「二度ベルを鳴らす」は類想が強すぎて、季語が効いていないように感じます。(衒叟)
★「雨の中の再配達は辛いから、つい二度ベルを鳴らす」という状況は自然だが、内容が普通で展開も凡庸。季語の「時雨」を強調し、下五「時雨かな」の方がまだ良いと思う(*_*)(ヨミビトシラズ)
選&コメントを有難うございます!サスペンス映画のタイトルですが、実際に映画の中に配達人は出て来ません。なのでここで登場させたいと思いました(笑)。「二度ベルを鳴らす時って、どんな時だろう」と考えて「時雨」を当てました。句単体を考えて分かって下さった方がいて、とても嬉しかったです。推敲例、非常に参考になりました。重ねて有難うございます!!(小川めぐる)
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9.終業の配達夫らの温め酒 大槻税悦 計4点
△「終業」の解放感、「温め酒」に労いや滋味を感じます。普段から和気あいあいとした職場なんだろうなと感じてホッコリ。(小川めぐる)
△昔はね、職場で煙草ブカブカ、酒ガブガブだったんですよね。(司啓)
△「配達夫らの」だと句頭から結びまで淡々としすぎな感じがして、個人的には「や」を推したいです。別室で準備中のイメージになり、労う気持ちが込められそうです。(あるきしちはる)
△制服のままストーブを囲んで一杯やっている光景が浮かびました。ナッツやハムなどを肴にするのでしょうか。ただ、温め酒は日本の文化の印象が強いので、少々違和感は感じました。(山香ばし)

★上五中七が固く、こなれていない印象です。「ら」は曖昧かと。取り合わせはいいと思いました。「と温め酒」もありかと思いました。(すりいぴい)
★「終業の」が説明ぽいかな、という気がしました。例えば「夕暮や」とか(例えが陳腐ですみません)(柊月子)
★「温め酒」というより燗酒が近いと感じました。(洒落神戸)
★散文的で、報告的だと思ってしまいました。(蜂喰擬)
★「の」リフレインとも取れますが、説明っぽくて少しくどいと思いました。(耳目)
★今回の題に重陽の季語を充てるのは離れ過ぎているように感じます。冬の季語「燗酒」の意なのであれば、因果が窺えます。(衒叟)
★「温め酒」は面白いが、仕事中に酒を飲む人間は少ないわけであって……「終業+温め酒」という語の組み合わせが地味にムダ。「終業」を、それを示唆するもっと味のある他の言葉にできないかな?(-_-;)(ヨミビトシラズ)
評をいただきましたみなさま、とても参考になります。本当にありがとうございました。司啓さんのおっしゃる通り、昔は職場でタバコもお酒(さすがに終わってから?)もOKでしたし、そんな仲の良い配達夫らの職場での風景を詠んだつもりでした。ストーブで温めたワインをイメージしてたので温め酒を使いましたが、衒叟さんのご指摘になるほどと思いました。(大槻税悦)
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10.---
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11.朝寒や靴底薄いポストマン 大槻税悦 計9点
◎早朝の地面の冷たさと日々の郵便配達という仕事の実感が「靴底薄い」から一遍に伝わってきました。お題にも沿っているという点で、他より抜きん出たものと評価させていただきました。(彼方ひらく)
△「配達夫」であれば勤続年数を感じさせるところ、「ポストマン」という表現から、機能性よりも見た目を優先している若手を想像しました。パリらしい気がします。「薄き」なら採っていました。惜しい!!!!!(小川めぐる)
△そうなんですよ。支給される靴の底の薄いこと。薄いこと。(司啓)
△郵便配達の靴底の薄さに着目。ポストマンというと若いスラリとした男性のイメージ。それがまた寒そうで良いですね(桃猫)
△ポストマンが活きたと思います。洋風感が出ていますね。(耳目)
△ポストマンとしたことで少々の明るさが感じられ、季語と程よい距離感を保ったように感じました。息遣いも聞こえてきそうです。(山香ばし)
△ポストマンは、足が勝負。長い事走り回っていれば、靴底も薄くなる。そんな靴で、朝寒の中をご苦労様という気分にはなったが、当たり前の話なので、新鮮味にはやや欠けるかも知れない。ただ、靴底に注目したのは見事(^o^)(ヨミビトシラズ)
★「郵便夫」ではいけないのでしょうか。漢字ばかりになりますが。季語と「薄い」(薄き)が近い気がしてもったいないです。形容に実感が乏しい印象です。(すりいぴい)
★『靴底が薄いから寒い』と因果関係に読めてしまうので「寒」の字を含まない季語の方が良くなりそうと思いました。初霜とか。(あるきしちはる)
★内容は良いと思います。「薄い」を「薄き」にし、「ポストマン」を日本語にした方が切れ字が響くかと。(蜂喰擬)
★あちこち移動して靴底がすり減ったところから配達夫の働き者ぶりが見えて面白いと思いました。ただ、薄いより薄きの方が句として整うのではないかと思いました。(立志)
★カタカナを用いることが直ちに憚られるわけではありませんが、「ポストマン」は中七と馴染まず、季語の力を弱めているように感じます。(衒叟)
評をいただきましたみなさま、とても参考になります。本当にありがとうございました。ポストマンが物議を醸すとは思いませんでした(笑)いつもながら、季語含め、適当に使う言葉に指摘があり、学ばないヤツだと自分で呆れました。あと「薄き」はなるほど!と思いました。(大槻税悦)
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12.狐火に導かれたる郵便夫 斎乃雪 計8点
○絵の幻想的な感じがよく出ていて、とても好きな句でした。こんなにシンプルな措辞で絵の印象を再現できるとは!お題の絵を離れたとしても、郵便夫という存在が絶妙で動かしがたいように思います。妖しい句ですね。(野良古)
△不思議な雰囲気のある一句。・・・現在と過去、現世と幽世を超えて届けられる手紙・・・を想像しました。郵便夫さんがヘンな場所で目覚めませんように!(小川めぐる)
△そう来たか!と笑った一句。狐火に導かれる郵便夫は慣れたものなのでしょうか。それともおっかなびっくりなのでしょうか。いずれにしても小さな山間の村の優しい狐火が素敵(桃猫)
△東日本大震災の後、このような霊的現象があちこちで見られたと聞きます。亡き人の心を預かる郵便夫かもしれないと感じました。(桂奈)
△導かれた先が何処かによって、オカルトにもファンタジーにも転びます。想像力が掻き立てられますね。(捨楽)
△不思議な句。失踪したのかと。(蜂喰擬)
△お題の絵との相乗効果でとてもドラマチックに感じられた句です。佐伯祐三を狐火を吐く狐として捉えると、郵便夫の表情も絶妙な気がしてきますね。(山香ばし)
★例えば、色街とか実際の町名等、あとひとつ欲しいと思いました。(司啓)
★文面はとても明確なのに、ストンと入ってこないもやもや。「狐火」を使うのなら中七が勝負、と思いました。(すりいぴい)
★狐火と郵便夫の組合せは面白いのですが「導かれたる」が仰々しく、具体性にも欠けて勿体無いかなと。『行く先々にある』『次(の配達先)は狐火のところ』『狐火がついてくる』など色々できそうです。(あるきしちはる)
★死期を悟った郵便夫といったところでしょうか?悪くはないけど・・・狐火へのチャレンジャースピリッツは天晴!といったところ。(耳目)
★詩あるいは物語の作意を効かせるなら、二句一章もしくは配合に徹したほうがよいかもしれません。切れていないので、余情を狭めているように感じます。(衒叟)
★「狐火+郵便夫」という組み合わせは面白いが、ただそれだけの句。正直、「超自然的な物に人が導かれる(誘われる)」という内容の詩や句は、私にとっては「既視感」どころか、ちょっと「食傷気味」(-_-)(ヨミビトシラズ)
結局この絵はなんなんだ!と解説読んでみました。「偶然現れた郵便配達夫に創作意欲をかきたてられ人生最後の最高のモデルとなりそしてその人はその後現れなかった。」もうこれは狐火にでも導かれてきたんだろうと・・・思いました。ご意見いろいろありがとうございました。(斎乃雪)
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13.凩へやきいもの絵の切手かな あるきしちはる 計7点
○焼き芋の切手だから近況報告くらいの内容だと思いますが、わざわざ焼き芋の切手(62円)を買って、「寒い中、温まってね」という気持ちを葉書で知らせてくれるような人から、葉書をもらえる人になりたいなぁと、この句を読んで思いました。凩も焼き芋も冬の季語ですが、凩の句として鑑賞しました。(はまのはの)
○手紙に占める切手の視覚的印象はかなりあると思います。木枯らしに焼き芋の切手がほのぼのとしてとてもいいと思いました。(斎乃雪)
△この「やきいも」は切手の図案なので、季重なりにはなりませんね。平仮名続きの部分がパっと見で読みづらく感じるので、「焼き芋」は漢字でも良かったかも。平仮名の方が、ホッコリ可愛いですけども。(小川めぐる)
△やきいもの切手は想像でしょうか。鹿児島と凩の寒暖対決。なんか面白いですね。(司啓)
△読むと笑顔になる、取り合わせに一番魅力を感じた句です。手紙はポストに投函するので「凩へ」だと意味が合わないと感じました。しっかり切ると引き立つのではないでしょうか。(彼方ひらく)
★凩が吹いているので温かな焼き芋の絵の切手を選ぶ心ですね。ただ、郵便のお題だったのでややありがちかなと(桃猫)
★上五以外は印象的で良いです。上五が不明です。ファンタジー句と思いますが、ここは具体的な受け取り手の方がいいかと思いました。(すりいぴい)
★方向を表す「へ」より「空間」を表す「を」の方がいいように思います。(中山月波)
★季重なりなのと、情景が読み取れなかったのと。凩へ宛てて手紙を出したのでしょうか?(捨楽)
★「絵の切手」という表現にもう一工夫欲しい気がします。上5の「へ」の判断に悩みました。(柊月子)
★絵なので焼芋の季語としての力は弱いですが、凩と付き過ぎだと思いました。(蜂喰擬)
★少しわかりづらいです。飛ばされてしまったのでしょうか?(耳目)
★読む人によって、様々な光景が立ち上がりそうな、でもちょっと曖昧な句ですね。凩の中へやきいもをデザインした切手が飛んでいっている、飛ばされているような印象を受けました。(山香ばし)
★この流れで切手を「かな」で切るのは少し難しいように感じます。季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★「凩+やきいもの絵」の組み合わせはまだ良いとして、「切手」である必要がほぼ無い……下5がほぼムダ。必要な情報も不足ぎみで、「凩の中を手紙が届く」から「凩の中を切手が飛ぶ」まで、(悪い意味で)読みが複数ある句(T_T)(ヨミビトシラズ)
「凩へ飛ばされてしまった」と読める、なるほど! まだまだ自句の客観視が甘いですね...。「かな」は自分でも迷いがあったのでご指摘ありがたく受け止めます。季語も見直します。ちなみに焼き芋の絵の切手は実在していて、2017秋のグリーティング切手です。(あるきしちはる)
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14.帰り花一筆箋の届きし日 小川めぐる 計16点
○本当は懐かしい人からの便りと読みたかったのですが、「届きし」で過去形になっているので、時制を考慮し、一筆箋をもらった日のことを思い出している句と受け取りました。前者の意味なら特選としたかったところです。(彼方ひらく)
○雰囲気のある綺麗な句です。寂しいようなでも嬉しいような想いが再燃したような一筆箋だったのでしょう。語順に選択肢がある気がします。(すりいぴい)
○帰り花と一筆箋の繋がりが秀逸。短い文にとても大切な事が書かれていそうです(かま猫)
○元気だよの一言かもしれない。寂しいよの一言かもしれない。そんな一筆箋が突然届いた。突然の便りに嬉しくもあり何かはかなさをも感じる。季語が生きている句だと思います。(夏柿)
○ささやかな喜びのある文が届いたような気がしました。さりげなくちょっと幸せの文。(柊月子)
△不謹慎かもしれませんが、天国からの手紙の心象風景で、映像は白黒の日本映画と読ませていただきました。(司啓)
△「届きし日」だと帰り花を見ながら思い出していることになるので、今届いたことにして下五に帰り花を置いた方が、一筆箋を貰った気持ちをより鮮やかに表現できそうです。(あるきしちはる)
△(洒落神戸)
△帰り花、一筆箋とあるところから、ある程度年齢を重ねた人のもとに、若い頃に別れた恋人から突然便りが届いた、という感じでしょうか?色褪せた記憶が俄に鮮やかになったようなイメージを受けました。(立志)
△「し」が気になります。季語が下五に置かれていれば、さらに景が際立つように感じます。(衒叟)
△「帰り花+一筆箋」の読み次第で、色々な読みが生まれる句。雰囲気は良く、色々と想像していると面白いが……やや踏み込み不足な感もあり、情報量もやや少ない。人によって、判断は分かれると思う(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★下五を変えるとイメージが更に広げられるかと。(蜂喰擬)
★座五が窮屈です。(耳目)
★ごめんなさい、一筆箋がアスクルで届いたのかなと読んでしまいました。届きし日がやや曖昧かつ説明調なので、ここを具体的に改善するとグッと良くなるような気がします。(山香ばし)
選&コメント下さった皆さま、有難うございます!締切の後に「~いろの一筆箋や帰り花」という案が浮かび、臍を噛みました。確かに「帰り花」は下五の方がキラっと光ってみえます!最初から素直に「中七や」で考えれば良かった~crying「届きたる」もアリでしたね。アドバイスもろもろ、とっても勉強になりました!!(小川めぐる)
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15.パリの秋脚夫の髭のマチエール 彼方ひらく 計2点
△髭がマチエール(絵の材質が絵に対して効果)のようだという感覚が、パリの秋のイメージとマッチして好きです。また、絵が兼題の句会で「まるで絵の効果のようだ」という句を作る一種の洒落?にニヤリとしました。(野良古)
△マチエールが効いていると思いました。油絵の凹凸のような、硬い質感の豊かな髭。パリの景としてリアリティがあると思います。(あるきしちはる)
★「マチエール」と言わず、オノマトペを用いるなどして、その質感そのものを描いた方がいいと思います。強(こわ)い髭であれば、ガッシリした体躯、強靭な足腰まで想像出来ます。「パリの秋」はちょっと安直かも?(小川めぐる)
★マチエール「質感、材質」で合っているでしょうか。お洒落な言葉がパリに合っていますね。どんな質感かを描いたら景が浮かんだかなあと(桃猫)
★詰め込みすぎかなと思いました。ただ、脚夫のチョイスはベリグー。古いか。(司啓)
★マチエールはマチエールというしかないかも知れないけれど、違和感があります(意味を知っても伝わりにくいので具体的な質感描写を)。脚夫の髭に寄ったのは良いです。(すりいぴい)
★マチエールが一般的な言葉でない気がいたしました。こちらの知識不足のせいなのかもしれません。(斎乃雪)
★マチエール、わざわざ選択するほどの単語とも思えず。パリ→美術→美術用語と連想されたのでしょうか。素直に「質感」「厚み」とか色々表現できそう。(蜂喰擬)
★「マチエール」という借辞に頼り過ぎた感じ。もう一歩欲しいです。(耳目)
★マチエールの言葉の使い方がアバウトな気がします。この句には絵の要素はないので、リアルな脚夫の髭の質感を表現しているのか、絵の中の髭の質感をイメージしているのか曖昧です。(山香ばし)
★「マチエール」で説明しているので奥行を狭めています。季語も大きすぎて、少し安易に感じます。(衒叟)
★「髭の脚夫の絵のマチエール」を読み手に考えさせる句か、「脚夫の髭がマチエールのようだ」と言おうとした句か。前者なら丸投げされた感があり、後者なら比喩が単純すぎる(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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16.宛先は彼の靴箱レモン切る 洒落神戸 計21点
◎レモンを切るという日常かつ非日常に存在する、彼への想い。お互いの心身そのものの靴箱。二物衝撃、恋愛編。グリグリの◎です。(司啓)
○靴とレモンの対比が素晴らしい(痺麻人)
○レモン切るの措辞が初恋の切ない思いを暗示するかのようで好きな句です。靴箱に届くラブレター。遠い昔を思い出しました。特選と迷った句です。(夏柿)
○恥ずかしいくらい青春!レモンを置かずに切ったところが好きです。(はまのはの) 
○ラブレターと書いていないのに想像できる。省略が効いています。レモンの爽やかなイメージが青春性と重なり、「切る」でちゃんと人物も見せる。巧みな句だと思います。(あるきしちはる)
○青臭い内容なので好き嫌いはあるかもしれません。私は好きです。季語レモンがバッサリ切られていて、甘くなりすぎていないのも良い。(蜂喰擬)
○「切る」でなければ、特選。檸檬置く、檸檬齧る、あたりでしょうか。「宛先」は安易ですが、その実直さが句に馴染んでいます。(衒叟)
△「彼の靴箱」・・・つまりラブレターcoldsweats02impactそりゃあレモンだわ!酸っぱさ迸るわ!!と納得の一句。「スパッ!!」と思い切って手紙を入れる心境がまさしく「レモン切る」だと思いました。(小川めぐる)
△青春ですね!酸っぱい……(笑)この手紙はたぶん郵便配達夫が介在しない手紙なので、お題との関連という点では少し並選には頂きにくい感じがしました。(野良古)
△レモンの句、気になります。彼の靴箱に届けるお手紙、青春ですね~。レモンの酸っぱさと青春の組み合わせはよくあることかもしれませんが、やっぱり相性いいですね。(桂奈)
△レモンと靴箱が青春、って感じです(かま猫)
△なんとも初々しさを彷彿とさせる句ですね。デュークエイセスのおさななじみの曲を思い出します。ただ、お題の絵と少し遠いので、△になってしまいました。(山香ばし)
△「宛先は彼の靴箱」と聞いてラブレターか何かかと思ったら、「レモン」とは……展開の斜め上さに脱帽(^o^;)ただ、読み手が「レモン→靴箱の消臭に使える」という事に気付かなかった場合、意味不明な句になる恐れも(-o-;)(ヨミビトシラズ)
★彼の靴箱が宛先とは?と思いましたが後で靴箱にラブレターを入れた、ということかと。宛先じゃなく行き先が分かりやすいのかな。でもそれだとレモンが靴箱へ入っちゃうか(桃猫)
★上五中七が良くて座五で??となりました。檸檬の取り合わせはいいのですが切るんですか。感じはわかるのですが適切な句末がある気がしました。(すりいぴい)
★一見すると靴箱でレモンを切っているように思えました。あと絵の雰囲気とあまりにも違う気がしました。(斎乃雪)
★「切る」が惜しい気がします。体言の方が良い気が… レモンが近いという意見もあるかもしれませんが、私は好きです。(柊月子)
★郵送ではなく自分で届ける予定なのでしょうね。青春の1ページですが、類想感が否めません。(耳目)
選&コメントを頂いた皆さん、ありがとうございます。郵便物でやはり浮かぶのは「ラブレター」。(中略)ラブレターにレモンの取り合わせはベタすぎるかと思ったのですが、強い気持ち(by さや香)で使ったのが功を奏したのかもしれません。「切る」については自分の予想以上に好評でしたが賛否ありますので、これから最適解を考えたいと思います。(洒落神戸)
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17.爽やかやひと世ひとつの職であり   かま猫 計11点
◎特に中七下五の韻を踏んだ措辞が好きです。爽やかの季語が、一つの職を誇りをもって全うする真面目な人生と響き合っていると思います。(夏柿)
○特選と迷った一句。「生涯一郵便配達人」であったのでしょう。お題の人物への措辞としてふさわしいと感じました。「爽やか」、もろもろを飲み込んだ上で潔く言い切る感じですが、他の季語もあるかもとも。(小川めぐる)
○ふと足を止め、空を見上げた配達夫の心の声でしょうか。リズムあり、実感があり。具体的映像がないのにしっかり伝わる。秋の好天まで見えそうです。(すりいぴい)
△仕事なんて、実際は爽やかでもなんでもないと思いますが、爽やかと言い切るカズオイシグロ風のミスリードが、とってもテクニカルですね。(司啓)
△中七・下五は「自分の人生にはこの職しかないという覚悟・諦念」という意味だととりました。この措辞と「爽やか」の取り合わせが素敵です。ただ抽象的であるのと「本当にこの読みでいいのか」という迷いはあります。(野良古)
△一介の郵便配達夫という、人の想いを繋げる仕事に従事している事にとても満足しているのでしょう。不平も不満も無くただただ勤勉に励み続ける人からは、ある種の潔さと矜持を感じます。(立志)
△巧く配合していて余情を感じられますが、「で」が散文的で気になります。(衒叟)
★広い措辞なので実体のない季語は句を大味にしてしまうかなと。話者の職をイメージさせるような、具体的映像を持つ季語を合わせれば、中七下五が話者の実感として立ち上がると思います。(あるきしちはる)
★切れ字以降が抽象的な内容なので、上五は視覚的イメージのある季語が合うと思います。(蜂喰擬)
★僕は何度か転職を経験しているので、ひとつの職を全うする人は尊敬します。それだけに「爽やか」は軽すぎる気がします。(耳目)
★解釈の難しい句ですね。この世というものは、ひとつの職業のようなものである、という意味に取りました。だとすると、取り合わせる季語をもう少し具体的なものにすると、実感が湧くのでは。(山香ばし)
★「ひと世ひとつの職であり」とは、なかなか面白い事を言った句だとは思うのだが、職責(or天職)を全うする事の爽やかさを書いた句だろうか?悪くない句なのだが、具体的映像に欠けるためインパクトは劣る(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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18.秋時雨湿りたる文匂ひやか 桂奈 計8点
○こんなイメージの句を詠みたかったけれど、終ぞ叶いませんでした。しっとりとした便箋から、インクの匂いが立ち上って来るようです。(捨楽)
△潤むような情感が伝わります。きっと封筒や切手、筆跡も美しいのでしょう。「匂ひやか」は「匂やか」でも同じ意味なので、語順を変えて「文匂やかに」で繋がるともっと綺麗と思いました。(小川めぐる)
△匂ひやか。調べさせていただきました。いい言葉ですね。ありがとうございました。(司啓)
△「秋時雨」と「湿りたる」が近すぎると思いました。雨の匂いが漂ってきそうな雰囲気は好きです。(中山月波)
△墨で書かれた文なのでしょうか?文からの微かな匂いを感じられました。秋時雨と湿りたる文が近いような感じを受けました。(斎乃雪)
△「文匂ひやか」が素敵です。「湿りたる」は省略できそう、「秋時雨」は下五が良さそうと思いました。(あるきしちはる)
△(洒落神戸)
★大事な人からの文なのでしょうね。もう少しひっかかるところ・実感が欲しいですが。「湿りたる」を差替えてはいかが。(すりいぴい)
★下五をもっと推敲できそうです。(蜂喰擬)
★三段切れ気味ですし、座五は文法的にどうなのでしょう?(耳目)
★凄く好きな雰囲気なのですが、季語を秋時雨としているので、湿りたるは使わずに文を匂わせて欲しかったなぁと思います。(山香ばし)
★季語が因果になっています。下五は、もう少し整えられるように感じます。(衒叟)
★「湿りたる文+匂ひやか」の解釈に困る句。生々しい艶書の示唆か、あるいは単に「時雨で湿った紙からインクの匂いがしてくる」という意味か……詠み手の真意がはっきり見えない、困った句(*_*)(ヨミビトシラズ)
○を下さった捨楽さん、ありがとうございました!インクの匂いを感じていただけて光栄です!こんなお手紙もらってみたい、差し上げてみたい、そう思って句にしてみました。またコメントを下さった皆様ひとつひとつとても参考になります。(中略)こちら、最後まで季語に悩みました。(中略)思い切って何か植物でもよかったかもしれませんね。(中略)今回みなさん(中略)植物の季語を上手に使ってらしてとても参考になりました。(中略)私も植物の季語を取り合わせて使いこなしてみたいです!!(桂奈)
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19.まなざしは画家を寫さず聖徒祭 衒叟 計7点
△「聖徒祭」という季語を初めて知りました。この句の主語は「モデル」?それとも「閲覧者」?季語から、もしかすると「神」なのかもという気にもなりました。(小川めぐる)
△画家は、神から人間そのものを描くようになったからなんだよ。という読み方でよかったでしょうか。(司啓)
△「聖徒祭」がどこか悲劇的な歴史や過去を連想させます。お題を読んでいない人には取り合わせが分かりにくいかと思いつつ独立して読んでも面白いことに気づきました。(桃猫)
△佐伯祐三を思い浮かべました。絵に描かれし人物のまなざしはこの世を去った画家をみることもない。聖徒祭との取り合わせを上手く読めませんでした。もし読めていたら○でした。(夏柿)
△季語になじみがなく難しかったのですが、絵の郵便夫をよく描写されていると思いました。(斎乃雪)
△「聖徒祭」この句会に参加しなければ出会うことはなかった季語かもしれません。季語の力で洋画ということがわかりますし、モデルの表情も見えて来るようです。(耳目)
△対峙しているのに、モデルの目は画家を見ずに、自分の信仰する世界に没頭しているということでしょうか。二人の意識のズレが絶妙に表れています。(山香ばし)
★兼題を知らない人が句だけ読めば迷子に。これだけで何か伝わりますか。11月1日、と限定しているので、クリスマス等ではいけない何かがあると思いますがわかりませんでした。(すりいぴい)
★寫す(うつす、模写する)、「画家『を』寫さず」とは? ごめんなさい、わかりませんでした...。聖徒祭について知識があれば「まなざし」と「画家」の正体が分かるのかなぁ。(あるきしちはる)
★寫は別の漢字が良いのではないでしょうか。聖徒祭も季語が動きそうです。(蜂喰擬)
★「絵(or眼前のモデル)のまなざしは、絵の前にいる人(or画家)を見ていない」という読みが一番オーソドックスだが、「写さず」「映さず」ではなく「寫さず」という語を使った意味や、「聖徒祭」との繋がりが謎……すみません(T_T)(ヨミビトシラズ)
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20.秋惜む木椅子に馴染みゆく時間   かま猫 計23点
◎今回一番詩を感じた作品。季語もすごく効いているのですが、こういう作品こそ「や」で切りたいと思いました。(耳目)
◎「木椅子に馴染みゆく時間」というフレーズの特異さだけで、即並選確定。さらに、「秋の雰囲気に木椅子が馴染む」「行く秋を惜しんで、木椅子に座って過ごす時間が増える」の2つの読みの味がどちらも非常に良く、特選に(^_^)b(ヨミビトシラズ)
○つやつやと深い茶色の木椅子は郵便夫に寄り添うように年月を重ねてきたのでしょう。郵便夫は若さ輝く日々も老いてしわがれた日々もこの椅子に腰かけたのだと思いました。(桂奈)
○好きな句です。「秋惜しむ」自体に時間経過のニュアンスがあるので、下五の音数を節約して具体性を加えてくれたら最高でした。(彼方ひらく)
○何を考えているのでしょう。物思いに耽るゆっくりと過行く時間を馴染みゆくという言葉で上手く表現していると思います。(夏柿)
○座っている時間とその記憶が硬い木の椅子に染みてゆく、秋惜しむという季語に響いていて良いと思いました。(斎乃雪)
○本を読んでいるのか、お酒を飲んでいるのか、煙草(シガー、パイプ)を吸っているのか。椅子に身体が馴染むぐらいにゆっくりと時間が過ぎてゆく感じが好きです。(洒落神戸)
△長年使われてきた「木椅子」は摩擦によってすべすべと磨かれ、体型・癖にしっくりと添う唯一無二の椅子になっていることでしょう。「時間」を「わたし」に替えても面白いかも。(小川めぐる)
△椅子の使い方が上手いですね。椅子といえば、人間椅子しか浮かばない自分からすれば。(司啓)
△決して座り心地の良くない硬い木椅子に尻が馴染むほど長く座っている。時間経過とともに室内の影が濃くなっていく様子が見えて素敵。ただ時間の取り合わせに時候の季語は勿体無いかなと(桃猫)
△秋の間に愛用していた木椅子なのでしょうか。「時間」が曖昧なので身体の部位などにすると良いかも。「秋惜しむ」は下五が良いと思います。(あるきしちはる)
△座ったばかりの頃はひんやりとしていたのに、やがて自分の体温と溶け合って暖かくなる椅子。ゆったりとした時間の流れが感じられる一句だと思いました。(捨楽)
△物憂げな様子で、木椅子と同化するように動かずに座している。と読みました。(蜂喰擬)
△定年まで謹厳実直に務め上げた自分を労うために、制服姿を残しておこうと少し奮発して肖像画を発注した配達夫、と読みました。モデルを務めている間、様々な想いが去来していたのではないかと思います。(立志)
★「秋惜む」と「木椅子に馴染みゆく」との取り合わせはとても素敵だと思いました。ただ、馴染み「ゆく」で既に時間は表現されているので、「時間」という着地が少し言わずもがなで勿体ないなと思いました。(野良古)
★兼題を知らない人が読めば曖昧な印象。椅子に座り秋を惜しむのでしょうけれど、「~ゆく時間」という言葉選びに原因ある気が。(すりいぴい)
★「惜む」と「馴染みゆく」の複合動詞がちょっとうるさい感じがして惜しい気がします。(柊月子)
★秋惜むとあるので、時間経過は十分表現されています。下五の「ゆく」と「時間」は必要ないのでは。それと人物像が見えてこないのがもったいないかな。(山香ばし)
★「ゆく」は、時間の経過を現わします。跨ってなお「ゆく」と置くなら、「時間」は要らないように感じます。季語は、即き過ぎでしょうか。(衒叟)
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21.晩秋や見返り美人図海を越ゆ 捨楽 計11点
○「見返り美人」が効いていますね。ドラマが出来ました。「図」を抜いて「見返り美人」として、美人が渡仏したようにも読ましたら特選に~。(葦たかし)
○上手いの一言ですね。美人図と海が絵になり、晩秋の舞台が、さらに絵になる。うまくは言えませんが、永遠に鑑賞の尽きない俳句絵のスパイラルみたいな。(司啓)
○見返り美人図が海を越えたのは晩秋であろうという説得力。(蜂喰擬)
△「見返り美人(図)」という言葉の新鮮さにハっとなりました。上五「海越ゆる」から始めた方が、中八までスラっと読ませることが出来そう。「図」がなくても面白そう。(小川めぐる)
△設定が文句なしに素敵。日本を見返りつつ海を渡るのですね。中八もアリと思いますが、「図」をなくして解釈の幅を広げてもまたは「海超ゆ」にして全部で十七音にしても良いかなと思いました(桃猫)
△面白い措辞で惹かれましたが、この季語にした意図が自分には読み取れませんでした。海に合うような星や風の季語が合いそうと思いました。(あるきしちはる)
△中八に必然さを感じられません。下五も含めて、もう少し整えられると感じます。(衒叟)
△あの有名な絵の切手ですね。それが貼られて海を渡るという広がりと時間を感じました。晩秋という季語もバランスよく合っている気がします。「」はつけなくてもいい気がします。(すりいぴい)
★中七が字余りになっていないかな(痺麻人)
★中八が気になりました。見返り美人図を切手と読んだのですが「図」の一文字は無くても通じるのではないかと思います。(夏柿)
★中8がちょっと気になります。(柊月子)
★「見返り美人図」は切手の柄でしょうか。図を外して中八を解消してもよかったのでは。(洒落神戸)
★中八。八音の名詞なので気持ちは分かるのですが・・・(耳目)
★中八のためリズム感が削がれ、季語ももう少し具体的なものを取り合わせてみては。たとえば海外をイメージする植物などはいかがでしょうか。それとお題からかなりかけ離れた句になっている気もします。(山香ばし)
★スケールは壮大なのだが、事実しか書かれていない印象を受ける句。確かに、江戸期の浮世絵は欧州の美術史に大きな足跡を残したのだが、それだけで勝負されても……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
見返り美人図の切手が発行されたのが1948年の11月29日。時代はともあれ季節感はぴったりだし、いかにもジャポネな切手の貼られた手紙が海を越えていたら素敵だな、と思いました。みなさまご指摘の通り、中八は自分でも気になっていました。読む方が混乱することを恐れて「図」は取らずにおきましたが、解釈の幅を広げることも必要なのですね。ありがとうございました。(捨楽)
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22.煙草の香残る手紙や後の月 洒落神戸 計14点
◎手紙の内容が気になる句。別れた直後かな、数年経っての手紙かな~といろいろ想像を掻き立てられた句でした。(大槻税悦)
○嫌煙家か否かで好みが分かれる句かなぁと。他人の煙草の匂いって殊の外嫌なんですよね…でももしこれがガラムとかブラックデビルだったらちょっと素敵かも、と思って採らせていただきました。(捨楽)
○好きな句です。香りで差出人を思い出す感じが良いです。もう会えない人とか遠くに行ってしまった人とかからの手紙を想像しました。(柊月子)
△上五字余りにしても「~の香の」と緩やかに繋げた方が読み心地がいい気がします。「煙香の」とするとまた別な感慨(解釈)が立ち上がるかも。時間をかけ、言葉を選びながら書いてくれたのでしょう。愛しさ・切なさが募りますね。(小川めぐる)
△類想ありそうですが型が綺麗で季語も良くて、イメージが次々に膨らんできます(桃猫)
△雰囲気はありますがもう少し実感が欲しいところです。好ましい句ではあります。(すりいぴい)
△「後の月」が意味深ですね。手紙への思いの強さを感じます。「残る」が省略できるかなと考えましたが、「思いも残っている」と読めるので外さない方が良さそうですね。(あるきしちはる)
△この手紙が送った物か受け取った物か、煙草の匂いがどういう経緯でついたのかで見方が変わりますね。どういう見立てでもドラマ性が感じられて素敵だと思いました。(立志)
△ひっそり閑とした独り部屋にいるの世界を感じます。後の月が効いていますね。描かれてはいませんが、冬館の印象も見えてくるようです。(山香ばし)
△遠くにいる彼氏から、手紙でも届いたのであろうか……差出人を思う心の表れである「煙草の香」が上手く機能した句。ただ、良くも悪くも無難にまとまり過ぎている感があり、インパクトにはやや欠ける(^o^;)(ヨミビトシラズ)
★悩ましい。後の月。どちらかと言えば、△超えて、○に限りなく近い★。(司啓)
★父の煙草などの匂いならまだしも、配達夫が仕事中に吸っていた煙草の匂いだとすると嫌だなと思いました。(蜂喰擬)
★類想ですね。どこかにオリジナリティを入れて欲しいです。(耳目)
★中七の「や」が少し強すぎます。「残る」と云わないほうが季語「後の月」が効くように感じます。(衒叟)
選&コメントを頂いた皆さん、ありがとうございます。どなたかが「煙草の句が多い」と書かれてましたがコメントで種明かししたように絵の中に煙草が描かれているからですね(中略)、手紙を読むのは夜が雰囲気があっていいな月とかはと思ったのですが、仲秋の月は使えないので悩んでいたところ「後の月」という季語が。私的には「欠けた月を愛でる」ってところが気に入って使ってみました。これでどんな景になるかは、みんなで妄想してくれ〜(洒落神戸)
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23.お手紙をください月を知らぬ子に 桂奈 計13点
○空に輝く月なのか生まれ月なのか。保育器から出られない赤ちゃんと障害や病気を受け入れられない親。看護師さんの立場での句かなと想像しました。手紙でなくお手紙としたところが胸に迫ります(桃猫)
○俳句で名詞に丁寧語を使うと句だれるのですが、口語にすることでケア出来ていると思います。「月を知らぬ子」は病床の子でしょうか?巧い作品と思います。(耳目)
○月を知らぬ子とは、月を知らぬほど幼い、もしくは知る前に亡くなってしまった子という意味でしょうか?もしくは生まれてから一度も外の世界に出ないまま育った子?お手紙をくださいという言葉に悲愴感を受けました。(立志)
△「月を知らぬ子」とは、病気の子であろうか、産まれなかった子であろうか。「お手紙」とは、「(あなたの)やさしさ」そのものだと胸に響いた。「月」が象徴するものに思いを馳せて。(小川めぐる)
△それはね、きっと、うさちゃんが、運んで来るんです。(司啓)
△今回もっとも個性的な言い回しの句。よくわからないのに説得力みたいなものを感じました。(すりいぴい)
△「月を知らぬ子」とは、盲目の子と読みました。美しい月光の夜、母親がその手紙を読み聞かせる景が浮かびました。悲しくて優しくて。(中山月波)
△絵本のような語り口調とリズムが心地よくて惹かれました。(あるきしちはる)
△季語としての月がやや弱いかなとも感じましたが、詩的な情緒たっぷりの句ですね。金子みすずの世界観に通じるようです。これも並選最終候補のひとつでした。(山香ばし)
△ファンタジーの世界にどっぷり浸かったような句だが、「月を知らぬ子」という部分に強く惹かれる物を感じる。少なくとも、私にはこのフレーズは書けない。正確な意味は分からないが、色々と想像してみたくなる句(^_^)(ヨミビトシラズ)
★月を知らぬ子がどうしても読み解けませんでした。解説をおききしてみたいです。(斎乃雪)
★季語が比喩的で力が弱いように感じました。(蜂喰擬)
★季語を寓意として用いるのは、馴染まないように感じます。季語を信じるなら、口語で語らなくても景を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
こちらはふっと思い付いてあまり悩まずに句になりました。読みはみなさんの読んでくださった通りです。(中略)。司啓さんが「うさちゃんが運んでくれるよ」とおっしゃってくれて、なんだかうれしかったです。この世にうさちゃんがたくさんいますように~!(桂奈)
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24.而して髭白うせり火焔菜 衒叟 計9点
○上五中七の措辞も好きですが、季語がうまく効いていると思います。髭の白さと火焔采の赤の対比が生きていると思います。(夏柿)
○「而して」の語り口調が時間の経過を感じさせて意味深。髭の「白」と火焔菜の「赤」の対比も良いし、焔の形のようにぼうぼうに伸びた髭なのだろうなと想像できます。この人物にどんなドラマがあったのかなぁ。(あるきしちはる)
△物語の一部のような一句。「火焔菜」は中が赤く切り口は「年輪」を思わせます。激動の人生が連想され、酸いも甘いも、たっぷり煮込んで今に至るのだ、そして髭は白くなったのだ、と思いました。(小川めぐる)
△映像としての色合いと形が、ユニークだと思いました。(司啓)
△上五中七は面白く独創的です。そんなわけで髪を白くしました、みたいな。ただかなり具体的な季語とのつき具合が、調べたのですがよくつかめませんでした。でも不思議な実感があります。(すりいぴい)
△而してを接続詞と読むのか髭とかけているのか私の知識では難しかったのですが季語との対比美しいと思いました。(斎乃雪)
△火焔菜が巧い。ノスタルジーな雰囲気が出ています。僕なら上五中七逆にして動詞を減らします。(耳目)
★髭の白と火焔菜の赤紫が鮮やかな取り合わせ。でもよく句意が分からず。ごめんなさい(桃猫)
★火焔菜ってビーツですよね。ビーツ料理で髭が白くなるイメージがわきませんでした。赤やピンクになるならわかるんですが。(捨楽)
★辞書を色々ひいて調べてみたのですが、私には難しくて、句の真意を読み取れなかったです。髭を白くした理由と砂糖大根・・(蜂喰擬)
★色の対比はいいのですが、取り合わせに無理があるかなぁと感じました。而しての表現も上五に来ると無理やり感があるような気がします。(山香ばし)
★「而して」は接続詞だが、これの直前に来ているであろう文の内容の想像がつかない。「火焔菜」との繋がりも全くもって不明……読みの力が無くてすみません(T_T)(ヨミビトシラズ)
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25.母指球に消印淡し夜学生 桂奈 計10点
◎母子球に消印がついている、つまり乾く前に触れている。日中は郵便局で働いている学生なのですね! ささやかな映像に込められたドラマに感動しました。(あるきしちはる)
△親元を離れ夜学の身に、実家から送られてきた手紙でしょうか。涙を拭った手で触れた(撫でた)消印が淡く滲む様子を思い浮かべました。心づくしの荷物も届いたのかも知れません。「母」の字が効いています。(小川めぐる)
△親指の付け根に消印が薄く残っている夜間学校の学生。昼間のお仕事の名残でしょうか。目の付け所が素晴らしいですね。「淡し」で切らず「淡き」で繋げても良いのかなと思いました(桃猫)
△昼間に郵便局で働いているのでしょうか。「に」より「の」の方がより整う気がしました。実感があり、採りたかった句。(すりいぴい)
△巧いです。伝統俳句寄りの人には好まれる作品と思います。(耳目)
△昼間は郵便局の消印押しのアルバイトをしているのでしょうか。母指球にという所にリアリティーを感じました。(山香ばし)
△「母指球」の表現に必然さを感じられません。「おやゆび」では句意に副わないのでしょうか。季語は巧く効いているように感じます。(衒叟)
△夜学生(≒苦学生?)の昼の顔を垣間見ることのできる句。ただ、余程手元が狂わないと、手に消印のインクは残っても消印が残る事はないような気もするが発想が良いし、そこは気にしない事にしたい(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★本当にごめんなさい。このままでも十分△なんですけど、彼の日常等がもっと知りたかったので、期待を込めて★をつけてしまいました。(司啓)
★母指じゃなくて母指球なんですよね?どう持ったら母指球に消印(の跡)がつくんだろう、と色々考えたのですが、結局思い浮かびませんでした。(捨楽)
★「母指球に消印」の意味が解らなかったです。ごめんなさい。(柊月子)
★夜学生だから昼間は郵便局でアルバイトをしていて……と想像したのですが、どうやったら母指球のあたりに消印がつくのが謎で、句がするっと入ってきませんでした。もしかしたら違う状況なのかも。(洒落神戸)
★「淡き消印」ではなく「消印淡し」なので母趾球で消印が擦れて淡くなったのか、と読みました。現代で季節感の薄い季語は使うのが難しいと感じます。(蜂喰擬)
句意はあるきしちはるさんのコメントがすべてです!ズバリ読んでくださって嬉しかったです。しかも◎までいただいて。。。初めて◎をいただいたので、とても感激しました!ありがとうございました。(中略)また、すりいぴいさんのご指摘通り、「に」か「の」か散々迷って(中略)、桃猫さんのご指摘のように、「き」と連体形で夜学生を説明するか、「し」の終止形で切るか、これ、いつも悩むんです。(中略)たくさんのコメントいただいて嬉しかったです。とても参考になりました。ありがとうございました!(桂奈)
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26.君待ちて紫煙まつすぐ秋の暮 捨楽 計10点
◎上五・中七は類想かもしれませんが、心情を季語に託し切っているところに惹かれます。配合句と挨拶句の手本のような余情を感じます。季語を信じる作者の素直さと謙虚さに敬意を表します。「て」の軽い切れも、心地好いです。(衒叟)
○風のない夕暮れどき、縦に切り取られた構図を鮮明に思い描くことができました。ただ一つ、「待ちて」という活用が「まつすぐ」とすこし合わなかったように思いました。(彼方ひらく)
△揺らがない感じに好感。いつも約束の時間より少し前に到着するのかな。それとも彼女がいつも遅れてくるのかな。スタイルの出来上がったナイスカップルです。「まつすぐ」には秋の空気の透明感も出ていますね!(小川めぐる) 
△煙草、大活躍ですね。君への想いは、決して、ゆらゆらではなく。(司啓)
△まっすぐに昇る煙草の煙。身動きもせず大切な「君」を待つ作者と重なります。「君を待つ」にして紫煙を修飾しても良いかと思いましたが、やっぱり「君待ちて」の方が時間の流れを感じて良いですね(桃猫)
△ただひたすら、という風景がよく表されていると思います(かま猫)
△待ちぼうけを食らわされて、寒い中煙草を吸ってボーッと突っ立っているしかない男の姿が浮かび上がる句。よりどころの無い煙が、「秋の暮」と共にどこか寂しげな印象を受ける。「紫煙」のお手本的な使い方(^_^)(ヨミビトシラズ)
★待っているのは詠み手?君? 前者と思うのですが。「君を待ち」ならはっきりします。「まつすぐ」になんとなく違和感がありますが、好ましい句ではあります。(すりいぴい)
★「君待ちて」が状況の説明になっているかなと。場所と時間経過を表現して(二箱目の煙草とか)「どうしてこの人ずっとここにいるんだろう?」と読者に想像してもらうと良いと思います。(あるきしちはる)
★上5が終止形だったらいただいていたと思います。(柊月子)
★秋の暮で紫煙がまつすぐなら室内で待っているのでしょうか。あまり広がりが感じられなかったです。(蜂喰擬)
★悪くはないのですが・・・上五が説明的です。(耳目)
★待ち合わせで煙草を吸っている情景でしょうか。類想句がありそうなので、もう少しオリジナリティを織り込んで欲しかったですね。(山香ばし)
彼方ひらくさんが書いてくださった「風のない夕暮れどき」そのままの情景です。
自分では一番気に入っていますが、上五が説明的、とのお声もいただいたので、動詞を使わないバージョンも考えてみたいと思います。特選をくださった衒叟さまをはじめ、みなさまありがとうございました!(捨楽)

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27.寡黙なり秋思くゆらす煙草かな   かま猫 計3点
○黙って煙草を吸いながら秋の物思いにふける様がすなおに浮かんできました。(斎乃雪)
△煙草は、いぶし銀のパーツ。俳句の世界ではどんどん活用しようぜ(元スモーキー司啓)
★上五「なり」で切っているので、下五は体言止めでキリっと締めたいところ。黙って煙草をくゆらせていたら「秋思」でしょうから、言葉を整理すればもっと人物を描写出来そうです。(小川めぐる)
★「なり」の強めの切字が秋思のゆれる煙の柔らかさを損ねている感じがもったいないと思いました。でも雰囲気がよく伝わります。(桃猫)
★主体・客体がよく伝わらない印象です。寡黙なのは、煙草を喫うのは誰ですか。「愁思」と「煙草」が逆で、「し」ならまだわかりますが、それでも上五が不明です。なり、かな、と強い切れが2つあります。(すりいぴい)
★「なり」「かな」で切れが二つ入るのが気になるのと、「寡黙」と「秋思」が近すぎるかなと思いました。(あるきしちはる)
★語順を入替るとすごくよくなりそう。煙草に詠嘆が気になります。(柊月子)
★下五の切れ字「かな」が、上五の「なり」に負けていて、上手く機能していない気がします。(蜂喰擬)
★語順ですね。~かなで止めるなら一句一章が定石。上五で切れてしまっているのが勿体ないです。(耳目)
★「寡黙なり」と「秋思」に意味の重複があるようにも読め、もったいないかなと感じます。もう一歩踏み込んでもよかったかな。(山香ばし)
★上五の切れが「かな」の余韻を妨げているように感じます。季語を「かな」で切ったほうが句意に馴染むかもしれません。(衒叟)
★「愁思くゆらす」という表現は非常に面白かったが、「煙草」で着地してアウト(>_<)「くゆらす」と言ったら、主語は大体「煙草」……展開の予想が可能で、味が無い。それに、「秋思」の時は、人は大体「寡黙」(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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28.文運ぶ連絡船や冬の朝 洒落神戸 計16点
○たった数行の軽き文章が、船の一文字によって重きものとなり、やがて冬の朝に消えて行く。これを俳句的魔術と言わずして、なんと言おうか。(司啓)
○手紙を運ぶものにフォーカスする発想は自分にもあったのですが、連絡船は思いつきませんでした。言われてみれば、あの絵の世界観にとてもマッチしていると思います。離島で長く働いてきた配達夫さんって感じもしますよね。(野良古)
○離れて生活する家族や愛する人への手紙を乗せた船は冬の朝日を浴び岸を離れてゆきます。「手紙」を取り巻く状況を描写することで大きな世界を描いているところに憧れます。最後まで特選と悩みました(桃猫)
○もやの中、連絡船が到着して、慌しく作業する男性が何人も見えました。(大槻税悦)
○シンプルな構成ですが、物語が感じられ情景も浮かびます。(蜂喰擬)
○冬の離島には寂しげなイメージがあります。この句は日常の風景を飾り気の無い言葉で表現する事で、その寂しさを上手く描写できていると思います。冬の海の風の冷たさを感じるようでした。(立志)
△様々な「音」を感じました。船、波、海鳥、働く男衆、港で船の出発を見送る(あるいは到着を待つ)子どもたちの声。ただ「冬の朝」だとだいぶ早朝(傍題が「冬暁」や「寒暁」)なので、「冬日和」「寒日和」などとするテもあったかと。(小川めぐる)
△好ましい句。連絡船という言葉はいいですね。御句と似た構造の句を某所に投句していたので驚きました(発表はまだ)。(すりいぴい)
△景が明確で好印象です。寒さの中に営みの心地よさも感じる朝です。唱歌「冬景色」を思い出しました。(あるきしちはる)
△埠頭で便りを待つ人に冬の朝の寒さが沁みるそんな景がすっと頭にうかびました。(斎乃雪)
★なんというか・・報告以上の詩を感じられませんでした。(耳目)
★お題からちょっと遠いかも。それに連絡船と冬の取り合わせも演歌的で類想が多そう。
(山香ばし)
★「連絡船」を持ち出して来たのは良いが、その周囲の景色の叙述だけで終わってしまっている句。一応「文(≒恋文)」に叙情要素はあるが、これだけではインパクトが足りない気がする。風景画としても今一つ(>_<)(ヨミビトシラズ)
選&コメントを頂いた皆さん、ありがとうございます。郵便物が届くのが大変なところもあるだろう、そういうのを詠みたいと思って創りはじめました(中略)。「過疎の村」とか「離島で嵐が」とか考えていたのですが、あまりそういう仰々しいストーリーを作るのはよくないなと。(中略)立志さんが書いてくれたまさに「離島」の句なんですが、離島ってかなり強い言葉だと思うのでそこを使わない方向でまとめてみました。(洒落神戸)
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29.前略で止まる恋文露しぐれ 捨楽 計16点
○(恋文に限らず)誰もがそのような経験をしているのかな(痺麻人)
○何から書いたらよいのか書きあぐねる様子が前略で止まるという措辞がお見事だと思います(かま猫)
○胸の中の思いは弾けんばかりなのに前略に続く言葉が書き出せないでいる。まだ無い言葉と露しぐれの対比が面白いと思います。恋文は露しぐれのように思いで埋め尽くされるのでしょうか。(夏柿)
○前略の後、どう書こうかと思いあぐねているうちに夜が明けたのでしょうか。秘めたる思いが露しぐれのように輝いています。(中山月波)
△ちょっとだけ書いてから、何時間も筆が進まないのが「恋文」。が、「恋文(告白)」に「前略」は、ちょっとそぐわない気がします。(小川めぐる)
△文字通り、季語に語らせる、お手本のような一句ですね。(司啓)
△類想がありそうかなと思いつつ良いですね。声に出すと良さが際立ちます。しっとりとした余韻も秋らしいですね(桃猫)
△まるで平安時代のようですね。袖がぐっしょり濡れるまで涙が出る。せっかくの便せんも書く前から露しぐれだか涙だかわからないけど濡れてしまいました、という感じでしょうか。(桂奈)
△明確で季語も合っていると思います。訳ありの恋なのでしょう。わかるのですが、前略に「」をつけた方が本句では良いかも知れません。採りたかった句。(すりいぴい)
△可愛らしくて好きです。楽観的な気分ではなさそうですが、それがまた初々しいですね。(柊月子)
△上五中七は巧いです。ただ、しぐれって結構な雨なんですよ。このままでは敗戦濃厚な感があるので、もう少し希望の持てる季語を置きたいところです。(耳目)
△恋焦がれるあの人への想いは溢れるほどなのに、いざそれを言葉にしようとすると全く形にならない。そんな青春のもどかしくも甘酸っぱい思いが個人的に好みでした。(立志)
★一読で僕のタイプの句です!!でも良く考えたら、恋文に前略なんて使うかなあ?(葦たかし)
★恋文なのに前略はだめでしょ!っと思ってしまったので・・・ごめんなさい。(斎乃雪)
★「露しぐれ」は「恋文」と合わせると涙を想起させて、和歌っぽいけれど、ベタベタと重いと感じました。自分だったら動物か植物の季語にします。去ぬ燕とか青蜜柑とか。(あるきしちはる)
★すいません、「難波恋しぐれ」が頭から離れず。手紙が書き出しで止まってしまうというのは類想感があります。(洒落神戸)
★恋文と表現 せずに、文 の内容は読み手に託した方がこの句は良いと思います。(蜂喰擬)
★前略から恋文を書くという無骨さ。凄く好きな表現なのですが、露しぐれだと朝の印象が強いので、夜遅い季語との取り合わせの方が合っているかなと感じました。(山香ばし)
★「で」が気になります。「止まる」と「止める」のどちらが句意に副うでしょうか。(衒叟)
★「書きかけのラブレター」というのは、歌の歌詞にしょっちゅう出てくるような「ありふれたネタ」。それに季語をくっつけた印象しかない。「ありふれたネタ」を使うなら、描写や展開で点を稼ぎたい(T_T)(ヨミビトシラズ)
「前略 好きです」としか文面が浮かばないくらい、恋文はおろか手紙の作法もわからない無骨な男の人が途方に暮れている感じを出したかったです。季語が持つ時間帯なんて考えもしなかったですが、確かに「露」は朝に見るものですね。夜に相応しい季語で且つしっくり来るもの、探したいと思います。ありがとうございました。(捨楽)
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30.額縁に息差とぢて名の木散る 衒叟 計6点
○額縁にはどんな絵が描かれていたのでしょうか。(柊月子)
△スケッチをする時に使うスケールを「額縁」と読みました。何気なく見ていた風景でも額縁に入ると急に美しく静謐に感じられます。木々もどこか姿勢を正して「動かないから、美しく描いておくれ」なんて言っているのかも。(小川めぐる)
△著名な画家なので、あえて名の木としたのでしょうか。なら、発想がとても面白いと思います。(司啓)
△額縁をとじたことと「名の木散る」に因果関係はないはずなのに、美しい一連の流れに見えます。息差は秋思の溜息でしょうか。「とぢて」「散る」が効いていると思います。(あるきしちはる)
△発想はすごくいいのですが、「て切れ」の場合は特に体言で止めた方がしっくりいく気がします。(耳目)
★息を詰めて絵を見ている、ととりました(息をかけてはいけない名画の意)が、普通に言い換えては。「名の木」を俳句に詠む場合は具体的な樹名を当てはめて詠むことが多いらしいですが。(すりいぴい)
★この季語は「名の木散る」とそのまま使うのではなく、名前の知られた木の名前を使って「xxx散る」と使うものではないでしょうか。(洒落神戸)
★ごめんなさい、意図を読みきれませんでした。解説お願いします。(山香ばし)
★「額縁に息差とぢて」……良い絵が見つかった(or描けた)ので、思わず息を殺して見入ってしまったのであろうか。しかし、「名の木散る」が中途半端な気が……詠み手は、何を狙ってこの季語を入れたのか?(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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31.新春の束の犇めくポストかな 耳目 計8点
○ポストに年賀状の束が入っている目出度さを「新春の束の犇めく」と描写していたのが凄い。上五が「年賀状の」だったら面白さ半減ですね。ポストを新春そのものが束になって犇めいてる感じがしてくる面白い措辞でした。(野良古)
○とても家族円満な大家族の正月を想像しました。新春の束という表現が素敵です。ひしめくはひらがなの方が年賀状には合っているかな思いました。(はまのはの)
△「新春の束」が「犇めく」ということは、ちょっとうるさいほどに詰め込まれている感じでしょうか。正月旅行(帰省)から帰ってきた時だとこうなるのかも。めでたさを通り越して「ウヘッ」な景かも知れませんね。(小川めぐる)
△不在にてたまっている郵便物が目に浮かびました。まるで慶弔のごとく。(司啓)
△「年賀状」と書かずに表現したところ、「犇めく」の比喩が面白いです。賀状たちは早くポストを開けてほしいと待っているのでしょうか。(あるきしちはる)
△端的な表現でわかりやすい句です。市井の人々の幸せ感も内包しているように取れました。(山香ばし)
★年賀状を「新春の束」と捉えたところの面白みは感じましたが、もう一歩、踏み込みやオリジナリティがあっても良いかなと思いました(桃猫)
★新春のポストはたいがいそうではないでしょうか。否定形にすると印象的ですがいかが。「束の」はどうしても要るでしょうか。(すりいぴい)
★ポストに年賀状がたっぷり入っていることをただ遠回しに言っただけな気がして。(蜂喰擬)
★「犇めく」は言い過ぎています。ポストを「かな」で切るのも難しいように感じます。(衒叟)
★そりゃ日本で普通に社会生活を送っていれば、元日のポストには「新春」と書かれた紙の束が溢れるでしょうよ(-_-;)少なくとも私には、当たり前の事が当たり前に書かれているようにしか見えない(*_*)(ヨミビトシラズ)
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32.星流れモルグの一夜更けにけり すりいぴい 計8点
△「モルグ」というだけでどこか不穏なムード・緊張感・異国の佇まいを感じさせます。流れる星はかすかに消え、闇を濃くしてゆくのです。(小川めぐる)
△エドガー・アラン・ポーを想起させてくれただけで、感謝の一句。(司啓)
△「モルグ街の殺人」を思い浮かべました。そんなモルグ街で流れ星に何の願いを唱えたのでしょう。読む力が無くてすみません。でも気になる一句でした。(夏柿)
△「けり」なので「ああ、もう更けてしまったのか」という詠嘆ですね。「モルグ」を調べたら「死体置き場」「新聞社の資料室、調査室」とあり、自分は前者で読みました。(あるきしちはる)
△亡くなった人の魂が星になって流れていく。モルグという単語のおどろおどろしい感じが、「星流れ」という美しい季語で相殺されて、絶妙なバランスだと思いました。(捨楽)
△昏い一句。旨いとは思うのですが一夜は省ける気がしました。(耳目)
△ちょっとつき過ぎ感はありますが、独特の空気感は伝わりました。突然不慮の事故で亡くなられたのでしょうか。(山香ばし)
△仏語を充てることで題に寄り添っていますが、この季語は遺体安置所の景に馴染まないように感じます。物語に仕立てなくとも、季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★好みの問題かもしれませんが、上5で切れた方が好きかも…(柊月子)
★「星流れ」「一夜」「更ける」の3語があまりにも近すぎて、結果的に語のムダ遣いになっている。昼に流れる星は無いし、「昼が更ける」という日本語もない(-_-;)ついでに、「モルグ」も「夜」の印象と近すぎ(*_*)(ヨミビトシラズ)
2バージョンあり、かなり悩んだんですが裏目にでてしまいました。つきすぎ、似たワードが多いとの評、確かにその通りです。季語も実は変えたのですが、衒叟さんの貴重な指摘が耳に痛いです。季語ありき、信ぜよ、をないがしろにした結果なのでしょう。みなさんの率直かつ学びになる評を描いていただいて感謝しかありません。(すりいぴい)
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33.スキットル忍ばせ秋の配達夫 夏柿 計8点
○今のご時世なら速攻で叩かれそうな情景。昔はこんな人、結構いたんじゃないかしら。配達の合間にこっそりガソリン入れちゃうお茶目なおじさんが浮かびました。(捨楽)
△パリは緯度的には北海道より北にあり、石畳も凍るとかとか。ならば仕事中にチビチビやる人もいるのかも知れませんね。もっと底冷えを感じさせる季語なら、もっと説得力が出たと思います。(小川めぐる)
△このオッサン(失礼)絶対に9の句のうちの一人でっせ(司啓)
△(痺麻人)
△え、飲酒しながら仕事??と思いましたが、飲酒せずにはいられないほど辛いことがあったのか、それとも濃いアルコールを飲みながらでないと体が動かないほど寒いのか、と思いました。(桂奈)
△この「秋」は効いているか考えました。朝夕などに寒さを感じるようになったので忍ばせるようになったのだろう、また「秋」の色のイメージからウイスキーかなと想像できました。冬ならウォッカかな。(あるきしちはる)
△私も詠みたかった視点なのですが、作れませんでした。こう表現すればよかったんですね。あの容器はスキットルと言うのですね。(山香ばし)
★人物像がわかりますね。上六になりますが「を」を入れてはどうでしょうか。(すりいぴい)
★冬の方がしっくりしますが、冬にすると今度は付き過ぎ。(蜂喰擬)
★パッと見、仕事中の飲酒を連想してしまいます。いろいろ方法はあると思いますが、季語を変えるだけでもイメージは変わりそうです。(耳目)
★蒸留酒の容器に焦点を当てるなら、季語が大きすぎるように感じます。「忍ばせ」を説明しなくても、季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★「秋→寒い→酒(スキットル)を忍ばす」というのは良いが、一番インパクトのある単語の「スキットル」は大オチに使うべきで、このままじゃ展開がつまらない(>_<)(ヨミビトシラズ)
コメントを貰うことがこんなにも嬉しいいものだと今回のプチ句会で初体験しました。〇をいただいた捨楽さん有難うございます。△★の皆さんもも有難うございます。コメントの一つ一つをじっくり噛み締めて推敲の参考にさせて頂きたいと思います。(夏柿)
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34.古稀のまど下弦の月を囲ひけり すりいぴい 計6点
○京町家の中庭の窓から下弦の月が見えている情景を想像しました。すっきりとした綺麗な句だと思いました。(はまのはの)
△古稀を迎えて、愛でているのが下弦の月なのが心憎いです。一抹の寂しさはあるでしょう、しかし美しいものは美しい。いやその寂しさ・儚さゆえに一層美しい。こんな大人に私もなりたい。(小川めぐる)
△絵画的な構図が大成功の一枚ではなく、一句。(司啓)
△古稀というのがまた微妙な感じ(最近の方はお元気なので)。窓から見える月を囲ってしまいたいという願望なのでしょうか。(柊月子)
△(洒落神戸)
★古稀を迎えた人物がいる部屋の窓なのか、古い窓の比喩なのか、読みに迷いました。また「古稀」には「かな」でしみじみさせるか、「たり」「をり」であっさりさせる方が合いそうと思いました。(あるきしちはる)
★いろいろ考えたと思うのですが、支離滅裂です。散らかってしまった感じ。(耳目)
★窓が月を囲うという表現は類想が多そうです。また、古希のまどという表現が曖昧な気もします。(山香ばし)
★窓を「まど」と開いたところが気になります。(衒叟)
★下弦の月は、夜中の0時に東から出て午前6時に南中し、そのまま明るくなって見えなくなる月。それを「古稀のまど(窓)」で「囲う(≒はっきり見る)」というのは……「老人になって、朝が早くなった」という事?うーむ……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
景を切り取った(つもり)の句で、伝わった方がいらして嬉しかったです。反面やはり曖昧とのご指摘も考えさせられるもので、上五を替えるか組み換えし直してみます。○をいただいた、はのさん、ありがとう。みなさんの率直かつ学びになる評を描いていただいて感謝しかありません。(すりいぴい)
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35.動かざる目に虚ろなる稲光 中山月波 計4点
○闇の迫力を感じました。動かざる目と虚ろなる稲光がついになっていてとても印象に残りました。(斎乃雪)
△季語に一任するのではなく、真っ向から挑んだチャレンジ精神が清々しいですね。(司啓)
△虚ろなるものは目ではなく稲光のほうなのですね。稲光の強い光すら虚ろにしてしまうさらに強い「目」をした配達夫を思いました。(桂奈)
★「無我の境地」「茫然自失」というより、「盲目」のイメージでしょうか。解釈が難しかったです、すみません。(小川めぐる)
★兼題の絵から「動かざる目」に行くとはびっくりでした!「虚ろなる」がやり過ぎというか、ほかにもっと鮮明な描写の仕方がありそうな気がしました。(野良古)
★「ざる」と「なる」でわざと重い調べにしているのかもしれませんね。ちょっと景が見えにくいかなと思いました(桃猫)
★大仰かつ抽象的です。最後まで考えましたが伝わらず、理解が及びませんでした。これだけ読んだ方は何を受け取るでしょうか。いるものを述べず、いらないものを述べてしまった印象です。きつくてスイマセン・・。(すりいぴい)
★雷ってすごいエネルギーなので、目に映っているからといって虚ろに見えるかなと疑問に思いました。虚ろな目と鮮烈な稲光で対比させてはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★動かざる目は稲光をじっと見つめてるからでしょうか。ただ、「虚ろなる稲光」が想像できませんでした。(洒落神戸)
★虚ろなる稲光が想像し難いです。(蜂喰擬)
★形容が逆なら戴いていました。(耳目)
★焦点が定まっていないからなのでしょうが、季語の稲光があまり生きていないような気がします。(山香ばし)
★季語を信じるなら、その心情と景を託せるのではないでしょうか。季語の力を弱めているように感じます。(衒叟)
★「虚ろなる稲光」という言葉は面白いと思ったが、「虚ろ」が直前の「動かざる目」に悪影響を与えている。このままじゃ「動かざる目=虚ろ」という印象を読み手に与えてしまい、「語のムダ」を突っ込まれる可能性大(*_*)(ヨミビトシラズ)
ほとんど桂奈さんに読んで頂いたイメージ通りです。配達夫の、まるで魂が抜けたような空虚な目には、稲光の閃光さえ虚ろに感じるではないかと。でも第三者の視点から詠んでしまったので、分かりづらくなってしまったと思います。当初は逆の形容だったのを、当たり前すぎると思いこちらに直しましたが、完全に失敗でした。たくさんのご意見ありがとうございました。(中山月波)
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36.白煙のごと職を辞すクリスマス 耳目 計9点
○一読して「採る!」と思った一句。クリスマスで忙しい中、気がつけばヤツが辞めている「バイトあるある」とも読めるし、馴染めないまま、そっと職場を去った寂しさも、こんなふうに辞められたならという一種の憧れも。(小川めぐる)
○誰からも注目される事なく淡々と仕事を続け、賑やかな街を背に、誰にも見送られる事なく姿を消していく……対照的な「白煙」と「クリスマス」が、最高に機能している一句。見事の一言(^_^)b(ヨミビトシラズ)
△ノンシャランといいますか、なんといいますか、不思議な世界。憧れるなあ。こんな引き際。(司啓)
△(痺麻人)
△職を去ることを白煙のごと、と比喩したのが面白い。まるでマジック。しかもクリスマスの日。自分が去ることこそクリスマスプレゼントと言わんばかりの自虐的皮肉がちょっと悲しくてちょっと笑える。(桂奈)
△白煙の比喩、クリスマスの結び、軽やかでユニークですね。煙のように去った人は、サンタクロースになるのかもしれません。(あるきしちはる)
△クリスマスにそっと辞職。何があったのか気になります。上五の比喩の是非は私個人ではなんとも。(蜂喰擬)
★上五がこだわりと思いますが比喩に説得力が乏しいです。同じ効果を持つ適切な言い方ができる気がします。句意は伝わりますが。語順はいかがですか。(すりいぴい)
★クリスマスの日に雲散霧消するがごとく仕事を辞めたと読みましたが、きっと意図するところは違うのでしょうね。(山香ばし)
★詩あるいは物語の作意は窺えるのですが、季語が離れていて焦点がボケているように感じます。(衒叟)
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37.秋晴や黄色の街の配達夫 夏柿 計4点
○大きく抽象的なものから小さく具体的なものへ、シンプルに描かれていて絵画的な構図の魅力があります。(彼方ひらく)
△色見本のお手本であり、軽薄に対しての重厚と読みました。(司啓)
△ひっかかるところに乏しいですが、重複がなく端正で気持ちいい句と思います。(すりいぴい)
★もう一声欲しい感じです。「黄色の街の」が漠然としているので、もっと街並みあるいは配達夫の具体的な描写であればと思いました。(小川めぐる)
★リズムと形はとても良いのですが、「秋晴」と「黄色の街」が近いかなと思います。どちらも「黄落」などで表現できるので、描写にもっと字数を使えそうです。(あるきしちはる)
★「黄色の街」が他の別な理由で黄色いのなら良いのですが、秋だから(例えば黄葉で)黄色いのであればそれは書かなくて良いかと。そしてこの句からは街が黄色い別な理由が読み取れませんでした。(洒落神戸)
★秋晴と黄色の街は付き過ぎだと思います。配達夫も動きそうです。(蜂喰擬)
★「黄色の街」ちょっとイメージが湧きにくいです。(耳目)
★メキシコのイサマルの印象か、はたまた黄落した街並でしょうか。「黄色の街」の意図するものが表現として曖昧かなと感じました。(山香ばし)
★「黄色の街」が曖昧で、類想を感じます。どのような街なのか、季語に託してみてはいかがでしょうか。(衒叟)
★「秋+黄色」で工夫したつもりでしょうが……その組み合わせは、前回のプチ句会だけでもう沢山です(-_-;)それ以外でも、全般的にインパクト不足……普通の風景画の域を出ません(T_T)(ヨミビトシラズ)
〇をいただいた彼方ひらくさん有難うございます。△★の皆さんもも有難うございます。多くのコメントにあった様に、確かに黄色の街は漠然として曖昧ですね。パリの郵便のイメージカラーと、幸せのイメージを持つ黄色を配達夫に詠み込みたかったのですが・・・。作句の時に引っかかっていたのですが推敲しきれませんでした。皆さんのコメントの一つ一つがとても嬉しく勉強になります。(夏柿)
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38.寒苦鳥宛『ニュウキンサレタシ』届ける道 司啓 計4点
△寒苦鳥には怠け者の意味もあるそうです。つまり入金できるのに後回しにしている、ということでしょうか。面倒なことを後回しにしてしまう人の弱さを面白い句に仕上げたなあと思いました。(桂奈)
△上五中七が独創的です。「発」ではなく「宛」なんですね。うまくいえないのですが、座五の言い回しにちょっと違和感がありますが意欲作かと思います。(すりいぴい)
△ユーモラスな句ですね。こういう発想力は素直に尊敬します。「宛」があるので「届ける」は蛇足かもしれません。(あるきしちはる)
△サボり魔(or単に忘れっぽい人)に、各種請求の督促状が届く……何だか「身につまされる句」(^_^;)逆にして、「寒苦鳥でも、金の督促状だけはちゃんと出す」という句でも面白かったかも(^o^)(ヨミビトシラズ)
★「宛」は「へ」ではだめでしょうか。全体的にもう少し音数が減らせそうな気がしてたまりません。(小川めぐる)
★絵の幻想的な感じから「寒苦鳥」という季語を持ってきた発想はとても好きでした!ただ手紙の内容がなぜ「ニュウキンサレタシ」なのかが読み解けなかったのと、「道」という着地に少しピンと来ない部分がありました。(野良古)
★この句は自由律なのかな(痺麻人)
★7・8・6の大胆な句。『ニュウキンサレタシ』のインパクトが楽しい。寒苦鳥のような人物への手紙を届ける配達夫が歩く道とは?と想像しつつ…よく句意が分からずごめんなさい(桃猫)
★雰囲気は好きなんですが、長すぎます^^;(大槻税悦)
★三段切れ、大幅字余りにしてまで、この句が何を詠んでいるのか分かりませんでした。(洒落神戸)
★寒苦鳥への挑戦は見事ですが、調べが強引です。定型でも破調でも自由律でも助詞を疎かには出来ません。(耳目)
★自由律?奥に入り込み過ぎている感あり。最後に道が出てくると、ちょっとわかりにくいかなぁ。(山香ばし)
★作者が面白がっています。独り善がりな「物語」を句が支えきれていません。詩あるいは物語の作意を効かせるなら、せめて二句一章もしくは配合による余情を要します。俳句は、十七音詩ではなく、五・七・五の定型詩です。型が詩を生みます。もっと季語に心情を託してはいかがでしょうか。(衒叟)
これはですね、俳句というよりも、不協和音のエコエコアザラク エロイムエッサイムのような呪文にできないかなあと。(中略) 。 全★覚悟でしたが、4人の方から△をいただき、その中には、まあなんと、ヨミビトシラズさんもおられるじゃないですか。 前回の借金返済でございます。その他の方も、真剣に向き合っていただき、大変、感謝しております。 本当にありがとうございました。(司啓)
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39.冬館へのレター切手はマーライオン 司啓 計1点
△「冬館へのレター/切手はマーライオン」と破調で一気に読ませるのと、横文字の多さが軽さを表現。「冬」と「マーライオン(シンガポール)」の対比、対句の形も工夫があると思います。(あるきしちはる)
★「マーライオン」面白いですね!独自のセンスに軽く嫉妬しながらも、前半と後半を入れ替え、「レター」を「文」に替えると、同じ破調・字余りでも多少スッキリ読めそう・・・と言ってみますcoldsweats01(小川めぐる)
★句意はわかります。工夫も対比もあります。ただ、どうしても「レター切手」としなければいけませんか。整えて、「レター」の替りに何かいえそうですね。惜しいです。(すりいぴい)
★レターにした理由をお聞きしたいです。マーライオンも何故?っと思ってしまいました。解説をお聞きしたいです。(斎乃雪)
★下6はそれほど気になりませんが、全体的にリズムが良くないので、「レター切 手」という表現も含めて推敲したら良い句になりそう。冬館とマーライオンの取り合わせは好きです。(柊月子)
★情景、発想は好きです。レターを日本語にしたりなど、字余りを解消するすべはないか推敲の余地がありそうだと思いました。(蜂喰擬)
★「ふゆやかたへのレター」が読んでいてもったりするのと、「レター」と言う言葉が気になりました。素直をに「手紙」ではダメでしょうか?後ろのマーライオンに合わせてカタカナなのかもしれませんが、切手に合わせて漢字の方が繋がりが良いような。(洒落神戸)
★マーライオンは南国のイメージ。季語と喧嘩しそう。(耳目)
★13番の句とどこか似ている気も。季語の冬館があまり機能していないのでは。(山香ばし)
★「への」が散文的です。景を超える詩を描こうとする句意は窺えますが、「レター」や「マーライオン」は安易に感じられます。季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★冬館の主は海外旅行中なのだろうか?雰囲気はあって面白いとは思うが、最近のプチ句会で、「冬に夏(らしい物)を出現させる」というのは良くある手のように思えて来た(-_-;)……あまり他人の事は言えないのだが(^_^;)(ヨミビトシラズ)
昔ね、セイロン(現在のスリランカ)で働いていた親父から時々手紙が来るんですよ。 (中略)そんな親父も画用紙もとっくになくなっちゃいましたけど・・・ 。(中略)。あるきしさん、唯一の△ありがとうございました。そして、優勝おめでとうございます。 他のみなさん、アドバイスありがとう。 斎乃雪さん、変な解説でごめんなさいね。(司啓)
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40.封厚き検査結果やぬくめ酒 中山月波 計10点
○妙に分厚く感じる検査結果と自分を労わりたいという感慨に思わず感情移入しました(かま猫)
△重篤な病が疑われ、様々な検査を行ったことが伝わります。「結果」を見てほっとして、じっくり味わっている「ぬくめ酒」ですね。上五は「×種類の」とか「×枚の」といった具体的な数詞を入れるのもアリかと。(小川めぐる)
△いやいや。あきませんて。お身体をお大事に。(司啓)
△「封厚き」ときて「検査結果」に続くのが上手いですね。血糖値や肝臓の数値に色々と書かれたのかも。…っておじいちゃん、不貞腐れてお酒飲んじゃ駄目よ~!(笑)季語が近いので離しても面白かったかな、と(桃猫)
△「封厚き」で沢山の検査をしたのだと分かりますね。重篤な病気はとりあえずなかったのでしょう。「ぬくめ酒」に「ふぅやれやれ」とホッとした気持ちを感じました。(あるきしちはる)
△要精検ならお酒呑んでる場合じゃないのでは…とも思いますが。呑まないと封を開ける勇気が出ないのかもしれませんね。(捨楽)
△「封厚き」を検査結果が入った「封筒が厚い」(検査結果の内容が多い)と読みました。句の書いてる事は好きなのですが「封」だけで「封筒」の意味になるか疑問なので○に成らず。(洒落神戸)
△季語でホッとした感があるので、結果は上々だったのでしょう。「封厚き」で大袈裟さを嘲笑した感じも出ていて面白い作品と思いました。(耳目)
△ははっと笑わせてもらえる句です。けっこう多くの人が共感(叫喚)しそうですね。ちょっと川柳っぽいかも。(山香ばし)
★これは単独の句としては大好きです。検査結果の封が厚いのはいいことではない。だからまだ封を解けないでいて、とりあえずぬくめ酒で逡巡しているのですね。その検査結果を届けた人がこの郵便配達夫、ということでしょうか。(野良古)
★季語とそれ以外が離れている感があります。ぬくめは「温め」で良いのでは。句意はわかりますが「封厚き」に違和感が。兼題にひきずられ「封」をいれた印象です。(すりいぴい)
★中七から下五への転換は好きです。上五の「封厚き」という表現に違和感を感じます。厚いのは封ではなく封筒ですよね?(蜂喰擬)
★今回の題に重陽の季語を充てるのは離れ過ぎているように感じます。冬の季語「燗酒」の意なのであれば、因果が窺えます。(衒叟)
★「封厚き」からして精度不足。封筒が分厚いのか、厳重に封がされているのか?「検査結果を頭の隅で気にしながらも酒を飲む」という事を描写するなら、「封厚き」を別の言葉にしたい(>_<)(ヨミビトシラズ)
多くの方に句意をご理解頂けてほっとしました。問題の「封」ですが、デジタル大辞泉では「2 閉じ合わせた箇所。封をしたもの。「封書・封筒」とあったので、「封」のみで大丈夫かなと思ったのですが(中略)。めぐるさんの「数詞」、いいヒントになりました。ありがとうございます。なお、新日本大歳時記には「温め酒」のふりがなは「あたためざけ」で、傍題が「ぬくめ酒」となっています。様々なご意見ありがとうございました。(中山月波)
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41.リクエストはオフコース冬風を漕ぐ 司啓  計6点
◎ラジオ番組にオフコースをリクエストする人物というだけで背景が見えます。冬風を漕ぐという言葉にぐっときました。葉書でのリクエスト、ということでお題への距離感も素敵。読めば読むほど好きになる句で特選にさせていただきます(桃猫)
△「オフコース」の音楽性から伝わるものがありそうです。その名の通り「外れ者」に自分を重ねているかも知れませんね。冬風(の象徴するもの)に負けないよう、力いっぱい漕いでる気がします。(小川めぐる)
△「リクエストはオフコース/冬風を漕ぐ」と、破調とカタカナの多さがスピード感を表現。「冬風を漕ぐ」の比喩も生き生きとしていて青春性も感じます。(あるきしちはる)
△(洒落神戸)
★冬風(の中、自転車を)漕ぐ、ととりました。省略しない方がいいと思います。「冬風を漕ぐ」で大勢に伝わりますか。取り合わせは意外性がありますが曖昧かと・・。(すりいぴい)
★オフコースの曲にそんなタイトルの曲があるのかな?と思って検索しましたが見つかりませんでした。読みきれなくて申し訳ありません。種明かしを是非。(捨楽)
★普遍性に欠くかと思います。(蜂喰擬)
★上五は理屈です。句またがりですが座五は面白いので、もう少し敲いて欲しいです。(耳目)
★思わず、オフコースの曲に「冬風を漕ぐ」という曲があるのかと思いました。ちょっと無理があるかなとも感じました。(山香ばし)
★作者の「物語」を句の型が支えきれていません。歌手や曲名を織り込んで、その意を代わりに語らせるのは、句作としては乱暴に感じます。(衒叟)
★「冬風を漕ぐ」は、多分「冬風が吹く中、自転車を漕ぐ」という意味だろうけど、これだけで分かってもらえるかどうか……(-_-;)「リクエストはオフコース」も、曲の雰囲気を知らない人にとっては厳しいかも(>_<)(ヨミビトシラズ)
はじめての◎ありがとう、桃猫さんの評につきます(中略)。実際、中学生だった僕の場合は、 水曜日のMBS、伸りんと大津びわこさん宛のはがきでしたが。ヤンタンキーホルダーもらったこともありますよ。△と★の方の評のみなさん、ありがとうございました。(司啓)
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42.行く秋や蝶の標本箱百個 すりいぴい 計12点
○なぜか配達夫の趣味は蝶の標本なのだと納得しました。自宅にきっちりと同じ大きさの標本箱が重ねられているのだと思いました。なんの根拠もありませんが、不思議と共感しました。(桂奈)
○ピンで留められた鮮やかな蝶の翅。それが百箱となると凄みがありますね。原色の動かぬ蝶達に囲まれ背筋がヒヤリとするような空気。上手いですね(桃猫)
○標本箱って言葉が気にいりました(「蝶」も標本箱に入っているので問題なしと判断)。ただ、声に出して読んだ時に「標本箱百個」が詰まった感じがして勿体ないと思いました。ここが違ったら◎だったかも。(洒落神戸)
△一読、「雑詠っぽい」と感じましたが、お題と重ねて見れば、人生の秋も過ぎようかという頃、もはや蝶を追うこともないのかといった、しみじみとした感慨が。着地は柔らかめに「いくつ」とするテもあるかも。(小川めぐる)
△行く秋と蝶の標本の取合せは面白い!下五をもう少し工夫するともっともっと良くなる!!(葦たかし)
△ジュリーが声役演ってた『コレクター』を思い出しました。作者の本意でないかもしれませんが、現代俳句には、不気味も必要かもしれませんよ。会長。(司啓)
△情景のインパクトがありますが、お題からの連想が難しかったです。(蜂喰擬)
△どうせ死んでしまうならその姿を半永久的に留めておくことは優しさなのかもしれません。もの悲しさが季語とよく響くと思います。(耳目)
△どこかの自然博物館でしょうか。蝶の標本箱って、独特の気配を有していますよね。それが百個(たくさん)あるということで、冬へと至る淋しさのようなものを抱きます。(山香ばし)
★「箱」に焦点を当てるより、百箱に収められた膨大な量の「蝶」に焦点を当てた方がいいと思いました。(あるきしちはる)
★「蝶の標本箱百個」が目を引く句。行く秋(=秋の蝶)をこの標本箱に閉じ込めているのだろうか……と考えると趣があるが、一方でただの荷捌き・荷物整理の句のようにも見える……判断が非常に難しい句(*_*)(ヨミビトシラズ)
点をいただいたみなさんに伝えたいこと、ワードが概ね伝わったようでこれも嬉しいですね。ちょっとヒヤッ感じも伝わったようです。そして桂奈さんの評冒頭がドンピシャでした。座五は複数の指摘があり、詠みなおしてみます。ただ季語が活きたのかは自問しなければならない気も。「行く秋」の句として成立しているのか、と。★評ももちろん今後の参考にします。みなさんの率直かつ学びになる評を描いていただいて感謝しかありません。(すりいぴい)
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43.うらぶれた黄色のポスト暮の秋 夏柿 計3点
△ヨーロッパの方では郵便ポストは黄色が多いんですね!確かに晩秋で色味の少ない市街地では、なんとなく寂しく感じられますね。「うらぶれた」は季語に託し、ポストのある場所を描くなどしても良かったかと。(小川めぐる)
△それぞれの色にはきっと意味があるのでしょう。仕事しながら調べさせていただきます。(司啓)
△うらぶれたとどこか擬人化とも取れる雰囲気は好きです。実にシンプルでどこか場末感もありますね。(山香ばし)
★黄色ポスト可愛いですね !この可愛いポストが秋風にさらされている景は哀愁があって確かに詠みたくなりますね。「暮の秋」にうらぶれた感じが含まれているので上5は他の言葉にするとさらに良くなると思います(桃猫)
★上五と「暮の秋」(秋の終り)とが近いためぼんやりとした印象になってしまいました。前者は後者の中に現れている気がします。上五を座五とまったく違うことばにしては。(すりいぴい)
★「うらぶれた」が曖昧だと思いました。たとえばペンキがはげ落ちているなど、具体的な描写があるといいと思います。(あるきしちはる)
★暮の秋に付き過ぎだと思いました。(蜂喰擬)
★「黄色のポスト」からパリを想像できるかは微妙です。他の形容詞を探し出してほしいです。(耳目)
★「うらぶれた」は言い過ぎているように感じます。「暮の秋」の季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★「暮の秋」に、「うらぶれる」という因子が既に含まれています。この場合は「うらぶれる」なんて曖昧な言葉を書くより、ポストの寂しげな様子を具体的に、直に書いた方が正解です(^_^;)(ヨミビトシラズ)
選とコメント有難うございます。確かに皆さんのコメントにあるように「うらぶれた」は「暮の秋」の季語に託すべきでした。つい季語を詠んでしまう自分の未熟さが出た句でした。皆さんのコメントを推敲の参考にさせて頂きます。(夏柿)
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44.冬晴れや其の人は今朝旅立ちぬ 中山月波 計8点
△季語の力を感じる一句。「其の人」との表現が「わたし」との距離感を想像させ、横たわるドラマを感じさせます。晴れ晴れと爽やかなのは、解放感もあるのでしょうか。下五は「旅立てり」もあったかと。(小川めぐる)
△子供の頃、早朝、真面目な祖父の顔を見ると、つるつるのピカピカの肌してましてね。そんなこと思い出しました。(司啓)
△姿を消した其の人この冬晴れの空の下一体どこへ。(かま猫)
△「其の人」という言い方で表現される話者との距離感が、冬と合っていると感じました。「や」を使うなら終止形を避けて「旅立ちて」とするか、「冬晴れへ」とすると良いと思います。(あるきしちはる)
△旅立つとは実際に旅立ったのでしょうか?それとも死の比喩?死を表しているのなら、湿度の無い冬晴れの空のように、悔いの無い一生を送った人の死だったのでしょう。清々しささえ感じる最期です。(立志)
△やっぱり亡くなったということですよね。内側が暗く、外側が明るい明暗差を感じました。キリッと身が引き締まる想いです。(山香ばし)
△「旅立ちぬ」の読みが「単なる旅立ち」と「あの世への旅立ち」の2つ。どちらで読んでも「冬晴れ」が利いていて、それなりに趣はある。「其の人」が読みの幅を広げているが、踏み込み不足な気もする……一長一短(^_^;)(ヨミビトシラズ)
△「旅立ちぬ」で強く切るなら、上五の「や」が気になります。(衒叟)
★解釈に幅があるのは別によいのですが、ここではあまり成功していないような・・。ただ詩情というか、重たいはずなのに清々しい旅立ちを感じます。(すりいぴい)
★類想類句が多くありそうだと思いました。(蜂喰擬)
★「其の人」が見えてきません。抽象的すぎと思いました。(耳目)
あ~、またやってしまいました(泣)皆さんご指摘の「切れ」が二つ。よくやる失敗です。まだまだですね。清々しさを感じて頂けたのは、やはり季語のおかげ。これは成功したようで嬉しい!!たくさんの素敵な「読み」をありがとうございました。(中山月波)
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45.喪の家に賀状をそつと届け去る 耳目 計9点
○きっとそれほど大きな街ではないのでしょうね。例年より明らかに少ない賀状から、喪の家であることもわかる、郵便配達夫の心の動きが見えるようです。特選にしたかった句のひとつ。(山香ばし)
○気まずい、実に気まずい(>_<)別に自分(郵便夫)が悪い訳ではないのだが、こんな状況じゃ誰だって「そっと届けて(さっと)去り」たくなる。レアで味のある情景を思い付いた発想力に、一票(^o^)b(ヨミビトシラズ)
△気持ちが伝わってくる一句です。ただ、郵便配達夫であれば、「届け去る」のは当然なので、「そつと」を「音のせぬやうに」など、もう一歩丁寧に描いても良かったかと。(小川めぐる)
△受取印とか個人情報とか遵守も大変結構なのですが、それらは確実に人間の大切な何かを、奪い去ってしまったような気がしますね。(司啓)
△「そっと」ということは、配達夫はこの家が喪中であることは知っている。一方で、賀状を出しているのは、喪中だと知らない程度の、深くない付き合いの人。その事実に配達夫の慎み(?)と遠慮を感じました。(野良古)
△喪中と知らずに送られてしまったお年賀。そっとポストに入れて、そっと立ち去りたい気持ちが何となくわかる気がします。(捨楽)
△いつも手紙を届けてくれる配達夫は、遠方の友人よりも身近な存在なのかもしれません。悲しみに沈む家族の事を思い、胸を痛めながらも職務を全うする配達夫の心中がありありと見えるようでした。(立志)
★配達夫の視点でのお句。散文的なのが惜しい。ひとつ切れを入れたら締まるかなと。(桃猫)
★句意はわかるし心情もわかります。ちょっとしまりに欠ける印象ですが。動詞がよくないのか、語順か(賀状が句末はいかが)・・。「そつと」が要らないような気もします。(すりいぴい)
★配達夫が郵便を届けた後「去る」のは日常的なので、無くてもよかったのでは?(中山月波)
★散文っぽいので、そっと届けた理由となる「喪の家」は下五が良いと思います。「そつと」も蛇足かも。(あるきしちはる)
★散文的だと思いました。(蜂喰擬)
★「賀状」の本意を遠ざけていて、季語が効いていません。季語を寓意として用いるのは、ここでは馴染まないように感じます。(衒叟)
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46.こふのとりの運ぶがごとに秋の文 柊月子 計5点
△「ごとに」というくらいなら「ごとく」でいい気がします。いや、いっそ「運ぶ」と断定しても面白いかも!秋の好日、こうのとりが運んで来る文は、嬉しいことが書いてあるのに違いありません!(小川めぐる)
△運ぶものによって神様になり悪魔になり。句の裏側にある郵便夫の苦労がうががい知れました。(司啓)
△(痺麻人)
△長い嘴に秋の手紙を柔らかく挟み、ゆっくりと一軒一軒届けるのでしょうか。ちょっと景が浮かびにくく迷いましたが優しい雰囲気でじわじわと好きになりました(桃猫)
△大きな郵便バッグに沢山の手紙が入っている景がすんなりと見えました。(あるきしちはる)
★文法がどこかおかしい気がしますが、はっきりわかりません(合っていたらすいません)。着眼は良く、配達夫の人となりが伝わる感じです。「こうのとり」でよいのかな。(すりいぴい)
★「ごとに」は「ごとく」の意?それとも「運ぶごとに(運ぶ度に)」?たぶん前者ではないかと思いますが、ちょっと分かりづらいです。(中山月波)
★こふのとりの運ぶ・・・といえば赤ちゃん・・・少しわかりにくかったです。(斎乃雪)
★上五中七が比喩で、秋のも抽象的なので、結局内容が文しか残らず読みに困りました。比喩もあまり効いていないと思います。(蜂喰擬)
★中七は音数を整えるために強引になりすぎていると思いました。(耳目)
★毎に?如く?表現の間違いでしょうか。ちょっとわかりにくい気がします。(山香ばし)
★「こうのとりの運ぶがごとに」が、何をどう比喩しようとしたのかはっきりしない。一度に運ぶ文の多さか、愛や幸せを運ぶのか?……どちらの読みにしろ、割いた字数の割には内容が薄い(T_T)(ヨミビトシラズ)
貴重な選評ありがとうございました(*゚▽゚*)3句通して課題が見えました。気づくことが出来、皆さまに感謝♪噛み締めて読ませていただきます(๑•̀ㅂ•́)و✧(柊月子)
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47.一件の配達ごとの秋思かな 野良古 計6点
○意味は良く分かりません!?でも仕事がさぞかし大変なんだあと理解して、共感しました。(葦たかし)
△「一軒」でなく「一件」なので、個人情報の流出騒ぎの時に、我が家にも図書カード入りのお詫びの手紙が届いたことがあったことを思い出しました。配る側には一件ごとに「ここもか~」といった気持ちがあったかも。(小川めぐる)
△軽い郵便物の重い内容を現すのに、秋思は見事にハマりましたね。(司啓)
△手紙一通ごとに秋思が込められているのですね。沢山の人が秋思にとらわれている。大袈裟かもしれませんが、秋思とはそういうものなのかも。(あるきしちはる)
△「かな」で切った句の中ではこれが一番だと思いましたが、イメージが湧きにくいです。(蜂喰擬)
★決して悪くないですがお題に対してストレートすぎるかなと思い( 桃猫)
★何を誰が秋思と思うかが曖昧な印象。説明っぽいためなのか作者の実感がともなっていない感じがします。(すりいぴい)
★「一軒」かな?手紙の秋思か配達による動きへの秋思か曖昧な気がしますが、、(かま猫)
★「一件」と「ごとの」が重複して損してる気がしました。(洒落神戸)
★仕事が進むごとに秋思となるのでは、家路が憂鬱なのでしょうか?(耳目)
★一軒の間違い?(山香ばし)
★季語が因果になっているように感じます。秋思を「かな」で切るのは、少し乱暴です。(衒叟)
★「一件の配達ごとの秋思」って……郵便夫がそんな事してたら日が暮れちゃうし、住人だったら鬱病だよ!!!!(>_<)「秋思」の具体的内容がはっきり見えて来ないので、読めば読むほど(悪い意味で)不安になる句(*_*)(ヨミビトシラズ)
選やコメントをありがとうございました!絵から「配達夫の秋思」を思い,まず「配達のおおかた終わる秋思かな」と作りました.ただ,配達しているそのときの秋思を詠むほうが,一件一件の配達物に込められているかもしれない秋思ともシンクロして良いのではと思い,この句にしました.そのことで焦点がぼやけ何の秋思なのか分からない句になっていたようです…….(野良古)
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48.秋深し馬車を降り立つ令夫人 痺麻人 計5点
△一瞬「お題から遠い?」と思いましたが、この「令夫人」、招待状を受け取って現れたのだと解釈。すべての言葉が麗しく、クラシカルな封蝋を施された招待状が思い浮かびました。「令夫人」の優雅な所作も。(小川めぐる)
△まったく関係ないですけど、親近感なんですけど、僕ね俳ポに、九連覇の芦屋夫人や菊日和。って投稿したんですよ。すいません。まったく関係なかったです。(司啓)
△雰囲気はとても好きです!「令夫人」は、今では主に正式な手紙等で見る語だと思いますが、句の内容的に手紙とは関係なく、辞書的な「貴人の妻を敬っていう語」ということと解釈しました。お題と少し遠すぎるかも。(野良古)
△句意は明確です。令夫人の香気が伝わります。K・ドヌーヴみたいな。基本に忠実。もう少しひっかかるところが欲しいですが。(すりいぴい)
△シックな色合いのビロードのドレスを着た令夫人を思い浮かべました。前回のプチ句会でも馬の句がありましたが、馬と秋って合いますよね。(あるきしちはる)
★お題との繋がりが想像つきませんでした。(洒落神戸)
★可もなく不可もなく・・・でしょうか。(耳目)
★馬車から現れた夫人の姿に秋が重なり、紅葉した並木道が浮かんできました。ただ、馬車を降り立つという表現はもう少し改良できるのではとも思いました。(立志)
★令夫人が曖昧かなと。光景は浮かびますが、あまり奥行きが無い気もします。(山香ばし)
★確かに、雰囲気は良いのだが……単なる風景画で、実質「馬車を降りる」と「令夫人」しか情報が無い。令夫人や馬車の「見過ごしてしまいそうな所作」や「心情が現れていそうな所作」等を、具体的に書き出したい(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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49.御降をバイクで切つて行きにけり 蜂喰擬 計5点
○今風でいいですね。切って行くという表現が斬新です。本来ならば初日の出に出かけてゆく予定だったのかもしれませんね。雨でもかまわない、初走りだという感じでしょうか。(山香ばし)
△先日のNHKの72時間って番組見ましたか?バイクも楽しそうですね。(司啓)
△(痺麻人)
△シンプルな措辞に「けり」が効いていると思います。身体に当たっている雨は御降であると、御降を切りながら行ったのだという気づきを伴っているのですね。(あるきしちはる)
★一読して、これは「に受けて」では?と感じました。バイクの人には普段は好ましくない雨でも、御降と思えば嬉しい感じの方が、季語をチョイスした意味が出る気がします。下五で人物が描けそう。(小川めぐる)
★「御降をバイクで」という措辞は、新春の感じも分かるし、きっと郵便屋さんだろうと想像できて好きです。ただ御降が「切られる」感じがあまり分からないのと、「行きにけり」は言わずもがなではないかと思いました。(野良古)
★行っているのは詠み手でしょうが、主体がやや不明確と感じます。また、「切って」「行き」よりも適切な言葉がある気がします。(すりいぴい)
★「で」は説明です。もっと適切な助詞があると思います。(耳目)
★余程変な語を組み合わせない限り、「御降をバイクで切る」だけで「御降を勢いよく突破する」という意味は十分伝わるので、「行きにけり」が丸々余分です(-_-;)5音あれば、他にいくらでも工夫が出来ます(^_^;)(ヨミビトシラズ)
山香ばしさんに読んでいただいた通り、初走り、雨なんてむしろ気持ちいい!!という若い勢いを詠みたくて。「けり」にはシンプルな表現がいいかと思っての下五でした。選んでいただいた方、ありがとうございました。(虻喰擬)
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50.また今日も郵便受けに一位の実 はまのはの 計12点
◎誰が?どうして?と妄想の広がる句ですね。私は絵本や童話のように読みました。狐が届けにきているとか。(柊月子)
○誰が入れたのか、気になるところ。郵便配達夫なのか、近所の子供なのか、それともリスか妖精か、想像が膨らみますね。郵便受けの構造では、勝手に入り込むのかな。(山香ばし)
△どこのごんぎつねの仕業かと微笑ましく。同じような句(季語が「団栗」とか)をよく見ますので、この季語のチョイスが眼目のはず。句意を聞いてみたいです。(小川めぐる)
△一位の実って毒あるんですよね。え?ブラッ句ユーモア含み?(司啓)
△鳥が運んできたのでしょうか。生垣に生った実を子供たちが遊びで入れたのでしょうか。読む力が無くてすみません。でも気になった&気に入った一句でした。(夏柿)
△面白いですね。誰がどんなメッセージを込めて入れているのか、それとも犯人は鳥? 「また」を省くこともできそうですが、「また」と「も」でこの情況が長く続いているのが表現されますね。(あるきしちはる)
△郵便受けに何かを入れるという発想は私も少し考えていました。茨の実とか残る虫とか。果実は甘いが種子に毒がある「一位の実」が毎日入っている。少し不穏な空気もします。(蜂喰擬)
△読み方でかなり差が出る作品と思います。僕はイチイの実が落ちていた・・と読みました。入っていた・・と読んだら少し劣ってしまいます。(耳目)
△「また今日も」「に」が散文的ですが、季語は巧く効いているように感じます。季語に景を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★小動物?近所の子どもの悪戯?微笑ましいですが類想ありそうかなと(桃猫)
★上五が状況説明の感があります。あえて一位の実を選んだことから、意味を持たせているのでしょうが掴みきれませんでした(あなたが「一位」とか?)。この上五でなければ。(すりいぴい)
★一位の実が入っていることを知らずに上から郵便物を入れたら、重さによっては大惨事。詩情を感じる前に「何の嫌がらせだ…」と思ってしまった私を許してください…(捨楽)
★「一位の実」に何を見るかがカギ。鳥が来たのか、誰かのイタズラか……?「外(果肉)は食えるが、中(種)は食えない」という辺りにメッセージ性を感じるが……作者の意図はいかに?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
一位の実という季語からミステリーを思いつきました。郵便受を開けたら一位の実が入っていた。(中略)これが三日なら「また今日も♪」ですが、十日続いたら(中略)「また!?今日も!?」となって私は怖くて郵便受を開けられません^^;ということで、この句のワタシ的ポイントは議論頂きました「また今日も」でした。柊月子さん、貴重な特選をありがとうございます。(はまのはの)
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51.その束に彼の賀状はありますか 野良古 計9点
△賀状が届く朝、郵便屋さんが来るのを待ち構えていたのですね。今や遅しと待っている人がいるということが、郵便屋さんのモチベーションになっているはず。「彼」は普段からもっといっぱい手紙を書きなさい!(笑)(小川めぐる)
△郵便屋さんは、優しい目でうなずきました。(司啓)
△郵便屋さんに思わず問いかけるほど彼への熱い思い!郵便屋さんも「わしに聞かれても」と困ったかも。敬語だからきっと家族じゃなくて郵便屋さんと思ったのですが作者の句意は如何に?(桃猫)
△全編台詞。郵便夫に「彼の」と訊いてもわからないのになぜか納得してしまいました。新鮮でした。(すりいぴい)
△妙に気になります(かま猫)
△可愛くて面白いです。郵便配達夫の立場で想像したら「そんなん聞かれてもしらんがな。自分で早う見てみいや」っておもってしまいました。(蜂喰擬)
△彼が誰によって印象が変わる作品。僕は男女の関係ではなく、遠縁となってしまった親しい方の安否を気に掛けている作品と読ませていただきました。(耳目)
△16番の句への返句のようにも感じました。自問自答しているような、恋焦がれた感がありますね。(山香ばし)
△「知らん、そんなの自分で探せ!!!!」と言ってしまいたくなりそうな句だが、藁にもすがるような思いで(or諦め半分で)「彼の賀状」を探す人の想いがひしひしと伝わってくる句。書き方が上手い(^o^)(ヨミビトシラズ)
★思い人からの賀状はこっそり探すと思うので、訊ね聞いている措辞に違和感を覚えました。心の中の声かもしれませんが。でも話者の気持ちはよく伝わります。(あるきしちはる)
★「賀状」の本意を遠ざけていて、季語が効いていません。季語を寓意として用いるのは、ここでは馴染まないように感じます。(衒叟)
選やコメントをありがとうございました!俳句として邪道かと思いつつ,片思いの男性からの賀状を待つ女性を(私自身は男性ですが)想像して詠みました.実際に郵便夫に尋ねたというシーンよりも,思わずこう尋ねてしまいたくなるような,そして尋ねてしまっても優しくちょっと困ったように笑ってくれそうなこの郵便夫の性格を表現したくて詠んだものでした.(野良古)
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52.朝霧や船長室はけぶりけり 痺麻人 計0点
★お題から遠いのはさておき、「船長室」がけぶるとなると煙草くらいしか思い浮かびませんが、火気厳禁じゃなかったでしたっけ?吸っていいにしても、視界の悪い時にけぶるほど吸うかな?世界観がちょっと掴めなかった一句です。(小川めぐる)
★25とまったく同じです。この雰囲気なんとも言えない。好きだな(司啓)
★なるほどあの人物、確かに船長に見えますね!上5中7とても好きです。けぶりけりは霧でしょうか。「や」の切れが生きてこないかなと。切れが二つあるのでここは是非、朝霧を詠嘆で(桃猫)
★上五で切れているので「けぶり」は朝霧以外の葉巻・パイプとかなのでしょうが、けぶりが何か明確にした方がいい気がします。朝霧と煙はややつきすぎな印象です。(すりいぴい)
★何でけぶっているのかが分かりにくいです。もし煙草の煙なら、霧と煙を両方書くよりは煙草だけを書いて煙は想像してもらう(「朝霧」がそのイメージを助ける)とすると良いと思います。(あるきしちはる)
★朝霧で船長室がけぶっているのでしょうか?それならば「や」ではない方が良いと思いますし、なぜけぶっているのか分からなかったです。ごめんなさい。(柊月子)
★お題にタバコが描かれていたので船長室でけぶっているのはタバコの煙でしょうか。絵を見てない人にはタバコの情報はないので、それが読み取れるかどうか疑問です。「朝霧が船長室に入ってきてる?」と思われる気がします。(洒落神戸)
★「や~けり」のかたちはダメではないのですが、ハードルがめちゃくちゃ高くなります。出来るだけ控えた方がよろしいかと・・(耳目)
★深い朝霧の中を慎重に進む船の情景が浮かびました。ただ、船長室の中まで霧が入り込んでけぶる事があるかなと、少し疑問に思いました。(立志)
★霧があるので「けぶる」は必要ないかと。仮に霧以外のものがけぶっているのだとすれば、具体的に描いたほうがいいと思います。(山香ばし)
★「や・けり」の悪型が直ちに憚られるわけではありませんが、これは季語の力を弱めているように感じます。(衒叟)
★「朝霧によって船長室がけぶっている」というのなら、当たり前すぎる句。「朝霧によって生じた何らかの事態が元で、船長室がけぶっている」事を暗示したいなら、助詞に工夫が必要。(ヨミビトシラズ)
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53.山茶花や郵便屋にもブチはお手 蜂喰擬 計13点
○季語「山茶花」が何とも利いています。のんびりとした村、人懐っこい犬、郵便屋さんも笑顔。ここには温かく緩やかな時間が流れているのですね。間抜け顔が可愛いブルテリアを想像しました。(小川めぐる)
○少しこわもての郵便屋も本当は心優しい人。そのことをブチはちゃんと知っている。きっと村の人たちもちゃんと知っているのだと思います(桂奈)
○舌を出したフレンチブルドッグが浮かびました。庭には山茶花が咲いているのでしょう。「も」で意見が割れそうですが・・。(すりいぴい)
○楽しい景。家の人と郵便屋さんの会話や笑い声が想像でき、山茶花も明るく咲いている。これも特選にしたかった句です。(あるきしちはる)
○ブチに会いたくなりました。私もお手をしてもらいたいです。フレンチブルドッグかな~。(大槻税悦)
△せわしなく咲く散るを繰り返す山茶花と、しっぽを振り続ける犬。そして間に立つ郵便屋さん。ほほえましいワンシーン。(司啓)
△この犬の外見「可愛い~♪」というタイプじゃないと思うんです・笑 鼻や口に黒か茶色のブチがある感じ。でも愛嬌があって飼い主さんに愛されているんだろうなあ。山茶花の咲いたお庭での一コマ、ほのぼのしました(桃猫)
△とても日本的な風情に満ちているのですが、嫌いじゃないですね。郵便屋さんとブチの意外な関係も見えてきそうです。(山香ばし)
★措辞が散文的かな?語順を見直した方が良さそうです。(中山月波)
★「にも」が気になりました(斎乃雪)
★馴染みの郵便屋なのでしょうね。季語も効いているのですがもう一歩欲しいところです。(耳目)
★「にも」や「は」が散文的で、季語が効いていないように感じます。季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★見知らぬ人にも「お手」……光景は面白いですが、お笑い系のネタでは良くあるネタの1つ。「山茶花」を配置した意味が今一つ読めずに困ってます(>_<)(ヨミビトシラズ)
配達先の様子を詠みたくて作った句です。山茶花咲く和風の家に、斑の洋犬が似合うなと。ビーグルのイメージだったのですが、ブル系もいいですね。「にも」は凄く悩んだのですが・・・、考えてみます。選んでいただいた方、ありがとうございます。(蚊喰擬)
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54.流れ星おとこのくぼみ残す椅子 はまのはの 計11点
○心憎く思っている「おとこ」が昼間に残した「くぼみ」なのでしょうね。YOU! くぼみなんて見つめていないで流れ星に乗って想いをぶつけちゃいなYO!…でなく、じっと椅子を見つめ流れ星に溜息をつくおんなこそ秋なのです。(桃猫)
○「残す」の説明が気になりますが、「おとこのくぼみ」が秀逸です。季語は好みがわかれそうですが、「星走る」や「流星や」は甘く、「夜這星」は即き過ぎるため、巧くおさまっているように感じます。(衒叟)
△「おとこのくぼみ」平仮名表記が、男性のこれからの長い不在を示しているような気になります。鮮烈だった思い出さえ、ほろほろと輪郭をなくしていくような。季語「流れ星」もそう思わせる気がします。(小川めぐる)
△煙草に椅子。今句会における、し烈な争いですね。(司啓)
△中七・下五の発想が好きです。ソファーなどに実際にくぼみが残ったともとれますが、硬い椅子に座っていた男への名残の表現だと解釈したほうが面白そうで、その点がもっとはっきり分かると採りやすかったと思いました。(野良古)
△「おとこ」(郵便夫)はたぶん亡くなったのでしょう。くぼみは詠み手の心情の比喩かも知れません。「残る」の方がより簡潔かと思いました。「流星や」と明確に切った方が。(すりいぴい)
△おとこのくぼみには何が残っているのでしょう。タバコの香り、温もり、ほこりっぽさ、いろいろ想像できました。(大槻税悦)
△「おとこのくぼみ」が意味深ですね。話者の思い人が椅子にだけ痕跡を残し、去ってしまったのでしょうか。「流れ星」が効いています。(あるきしちはる)
△ソファでもなければ明確な「くぼみ」など残らぬはずなのだが、残らぬはずの「くぼみ」を拾ってきた所は評価できると思う。ただ、「椅子に人のいた痕跡」というネタは若干既視感がある(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★「残す」が惜しい気がします。動詞より体言が良いかなぁ、と思います。(柊月子)
★同じく椅子の句である20番の句より、印象が薄いです。流れ星と古椅子もなんだか離れて過ぎかと思います。(蜂喰擬)
★調べがぎこちないです。少し切れすぎています。(耳目)
★季語との関係性が見えてこないような気がします。(山香ばし)
「流星」か「流れ星」かで迷いましたが、流れ星の方が経過した時間の長さと消えて無くなる感じを表せるように思いました。自分が全く想像していなかった桃猫さんの鑑賞に私は感動しました。桃猫さん、ありがとうございます。衒叟さん、「おとこのくぼみ」を秀逸と褒めていただきありがとうございます。(はまのはの)
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55.老翁の運ぶ初雪窓硝子 柊月子 計4点
△おじいさんが通った後から雪が降り始めた。まるでおじいさんが雪を運んできたかのようだ。・・・と読みました。下五「窓硝子」が唐突に感じます。この五音をおじいさんの描写に使ってみては?(小川めぐる)
△手紙と一緒に初雪を運ぶ翁の景は好きです。ただ「窓硝子」が「初雪」の説明になっていると思いました。(中山月波)
△手紙を待つ人の元へやって来た郵便屋さんと同じ構図でしょうか。(司啓)
△老翁と初雪、いいですね。「窓硝子」だと窓から、つまり離れた場所から老翁を見ていることになると思うので、初雪の繊細さを活かすために老翁と対面している方がいいと思いました。肩に初雪、とか。(あるきしちはる)
★お題から、郵便屋さんが肩や頭に雪をうっすら乗せて手紙を届けに来たところを想像しました。お題から離れると近所のおじいさんが「雪だよ!」と雪を持って知らせに来てくれた景かなとも思い、ちと悩みました(桃猫)
★翁で同じニュアンスが伝わる気がしました。措辞に詩情を感じますが、よく考えるとちょっと抽象的な気も・・。「運ぶ」という比喩に、実感があまり感じられませんでした。(すりいぴい)
★座五に蛇足感があります。窓硝子から始めるパターンを考えて欲しいと思いました。(耳目)
★窓辺から雪下ろしを見ているという句でしょうか。それとも例えば冬将軍を老翁に見立てて初雪を降らせているという句でしょうか。ちょっとわかりにくかった句でした。(山香ばし)
★兼題を見ているから「初雪と共に(郵便夫の)老翁がやってくる」という味のある絵が浮かぶものの、兼題抜きだったら「老翁が初雪を(一輪車等に乗せて)運ぶ」という絵しか思い付かない。要注意(-_-;)(ヨミビトシラズ)
貴重な選評ありがとうございました(*゚▽゚*)3句通して課題が見えました。気づくことが出来、皆さまに感謝♪噛み締めて読ませていただきます(๑•̀ㅂ•́)و✧(柊月子)
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56.雪虫や返送されし文をさて 蜂喰擬 計22点
◎措辞がうまいと思いました。雪の前触れの虫ですね。たまたまテレビで紹介されていました。2人の今後を予感させるような、そして可笑しみと少しの悲しみ両方を感じました。(すりいぴい)
○私、人間探求派なんで(どこがやねん)立場上、16を◎にしましたけど、16でなければ、これが◎でした。だって最後の「さて」がいいじゃないですか。なんて可愛いらしい世界なんだろう。(司啓)
○雪虫って、なんとなくメッセージを運んでくるように思います。返信に呆然とし、また、しかし次に繋げる気配をも感じました(かま猫)
○はかない雪虫との取り合わせで、受取人は亡くなったので返送されたように思えます。さて、どうしよう・・・と、戸惑う余白が含まれているのがいいと思いました。(中山月波)
○文は宛先不明なのか受取拒否なのかわかりませんが、どちらにしてもちょっと悲しい。それを「さて」と気を取り直す感じが良いですね。(柊月子)
○「手紙くれよな。絶対だぞ」なんて言ってたクセに・・・あの住所(言葉)はウソだったの?肩透かし、拍子抜け。ほわほわと儚げな「雪虫」、着地の「さて」。さほど深刻でない雰囲気なのが救いです。次いきましょう、次。(小川めぐる)
○座五が巧いですね。「さて」のあとすべてが余白。雪虫は雪の降る前兆なので、動物の季語ですが時候の季語としての役割も兼ねています。(耳目)
○雪虫との取り合わせ、末尾に「さて」を持ってきた語順も効いていると思います。季節の移ろい、心の揺れ動きが感じ取れます。(山香ばし)
△返送ということは、宛先不明とか受取拒否とかで、送った手紙がそのまま返って来たのですよね。文をさて、どういう選択肢があるのか想像が広がります。雪虫との取り合わせと「さて」で、深刻になりすぎてない感じがいいです。(野良古)
△雪虫の小ささ、可愛さ。返送された手紙を前に「さて」と言う作者の軽やかさと合っていますね(桃猫)
△「さて」のとぼけた感じが面白いですね。「雪虫」が相手との曖昧な関係を想像させます。(あるきしちはる)
△ものすごく余韻が残る一句。その後いったいどうしたのか気になります。(捨楽)
△(洒落神戸)
★「し」が気になります。下五も、もう少し整えられると感じます。(衒叟)
★「さて」で終わりにしているところがなかなか面白いとは思うものの、「雪虫」との繋がりが読めない。「返送されし文」って、まさか……「行(ゆ)き無視」?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
返送への戸惑いを詠みました。文に込めた思いが目の前を行く雪虫のように揺蕩う。棄てるのも取っておくのも嫌。再送するにしても時候の挨拶が食い違うし、そもそも送り直すほどの内容か。さてどうしたものか・・と。季語と「さて」が成功したのか多くの人に選んでいただきありがとうございます。(蚋喰擬)
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57.待人や賀状の文字は饒舌に 柊月子 計4点
△年賀状独特の、「今年もいっぱい遊ぼうね!」的な(案外実現しなかったりする)文言が浮かびました。が、季語以外の言葉を詠嘆するのは至難の技。助詞の入れ替えが出来そうです。(小川めぐる)
△さては、年賀状という名のラブレターですね。(司啓)
△心のウキウキ感が見えてきます。相思相愛、でもどこかズレている?そんな関係性もあるような句ですね。(山香ばし)
△「普段はあまり話せない待ち人(≒想い人)に対して送る賀状の文字だけは饒舌」と素直に読めばそれなりに味はある、のだが、その読みの場合、何故か素直に読み下せない句。助詞に問題が……?(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★会いたい人への賀状をしたためたのでしょう。ただ、饒舌という言葉選びが最適かは「?」です。「饒舌」の後の省略した文が想像しにくいです。「を饒舌に」だと分かるのですが。(すりいぴい)
★饒舌な賀状を書いたのは話者なのか待ち人の方なのか、読みに迷いました。(あるきしちはる)
★待人からの賀状なのか待人への賀状なのか不明確です。文字が饒舌という擬人法もよくある表現かと思います。(蜂喰擬)
★句意がよく分かりませんでした。切れ字があまり効いていないようです。(耳目)
★「賀状」の本意を遠ざけていて、季語が効いていないように感じます。季語を説明しています。(衒叟)
貴重な選評ありがとうございました(*゚▽゚*)3句通して課題が見えました。気づくことが出来、皆さまに感謝♪噛み締めて読ませていただきます(๑•̀ㅂ•́)و✧(柊月子)
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58.郵便夫胸に煙草と赤い羽根 はまのはの 計14点
○形とリズムがきれいでシャレた句です。内容もフレンチっぽい?!今回、何故か郵便夫に煙草の取合せが多かったですよね。(葦たかし)
○「赤い羽根」という季語を知って以来、いい使い方が分からなかったんですが、この句に出会ってなるほど!となりました。郵便夫の性格を描きつつ、募金を勧めるような道徳教育的な意味合いは感じない素敵な句だと思いました。(野良古)
○郵便を受け取ったご婦人が煙草臭さに顔をしかめ、赤い羽根に気づいて、まあ仕方がないか、となるような物語も勝手に妄想させていただきました。(蜂喰擬)
△「赤い羽根」、使うのが難しい季語だと思いましたが、「煙草」と並べることによって嫌味でなくなっています。人柄を感じるし、語順もいいなと。これも採りたかった一句です。(小川めぐる)
△今頃、気がつきましたよ。お題の左手、煙草だったんだ。(司啓)
△季語の比重がやや軽くなった印象ですが、郵便夫の人となりがわかる気がして好ましいです。端正です。漢字が多いですが。(すりいぴい)
△実直そうな郵便夫が見えます(かま猫)
△上手いと思いました。鮮明にイメージもできます。(大槻税悦)
△「赤い羽根」の結びが良いと思いました。郵便夫の黒っぽい服に赤い羽根が映えますね。(あるきしちはる)
△郵便夫の人柄が出るような句です。(柊月子)
△郵便夫が赤い羽根を付けているというところに公人としての責務、そして煙草を忍ばせるという私人としての人情も感じられて面白い句です。(山香ばし)
★悪くはないのですが・・もう一歩欲しいです。(耳目)
★確かに絵にはなるのだが、単に事実を書いた印象しかない。「赤い羽根(共同募金)」は有名だが、「郵便夫」や「煙草」と合わせてきた意味が私には分からない……(T_T)(ヨミビトシラズ)
めぐるさんが句会前に「どんな郵便夫が出てくるか」とおっしゃていたので、郵便夫の人柄を想像したら、すんなり出てきた句でした。仕事中にもタバコを吸っちゃうヘビースモーカー(手に煙草を持っています)で、タバコのお釣りを募金箱に入れるような人。
自分の想像していた人柄が伝わってよかったです。(はまのはの)

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59.淑気かな郵便受に音ありて 野良古 計7点
○普段の日より、一段と重く硬い質感の音が響きますね。正月の朝の引き締まった空気感も感じられます。(山香ばし)
△上五「かな」ですね。「音ありて」よりも、「--き音」などと描写+体言止めでまとめた方がキリっとするかな~・・・と思いました。個人の好みかも知れませんが。(小川めぐる)
△お正月、玄関からおめでとうが聞こえてきました。(司啓)
△年賀状を受ける音は、新年らしいすがすがしい淑気のイメージにぴたりと合うと思いました。たくさんの年賀状をいただいたのだと思います。(桂奈)
△新年のなごやか・晴れやかな感じがよく出ています。音が聞こえてきます。快晴な正月なのでしょう。次点。採りたかった句。(すりいぴい)
△冬のきりりとした日の穏やかで静かな景が浮かびました。(斎乃雪)
★「かな」はしみじみした感じになるので、「淑気満つ」などにするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★上5の「かな」は賛否が分かれるかもしれませんが、私はちょっと避けたいです。ごめんなさい。(柊月子)
★上五のかなは難しいかと。(洒落神戸)
★個人的には「~かな」は座五に置いてほしいです。「なお」とかどうでしょう?(耳目)
★「かな」を上五に充てるのが直ちに憚られるわけではありませんが、下五を「て」で繋ぐなら、その必然さを感じられません。(衒叟)
★「郵便受けに手紙(この場合は年賀状)の入る音」に目をつけたのは良いと思うが、「淑気+郵便受」で「年賀状+めでたい」というキーワードが一発で出てきてしまい、つまらない。(ヨミビトシラズ)
選やコメントをくださった皆様ありがとうございます!上五に「かな」を置くという(自分的には)大冒険でした.上手くいった気分でいたのですが,皆様に頂いた評や修正案を読んで決して成功ではなかった,ほかによい表現があったと思い直しました.下五は確かに連用形で繋がず,体言止めなどで切るのが姿がいいですね.勉強になりました.(野良古)
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60.凩やベルト緩めて夜勤明く 痺麻人 計5点
○夜勤明けの喜び。疲れていても、眠くても、凩さえ気持ちいい、夜勤明けの喜びなんですよね。(司啓)
△郵便局でも、仕分け作業は24時間体制、そして激務とのこと。「凩」は勤務者の実感かも知れません。下五は「~明け」と、名詞で終わった方が締まりそうです。(小川めぐる)
△ベルト緩めてがとっても良いですね。緩むという字は「暖かい」に似ていますね。凩だと寂しいイメージなので夜勤が終わった安堵に季語を合わせても良いかも(桃猫)
△実感・身体感覚が伝わります。名詞終わりか「け」はいかがでしょう。「を緩め」の方がいいかも知れません。惜しい印象。(すりいぴい)
★夜勤が明けてからベルトを緩めると思うので、語順が逆かなと思いました。(あるきしちはる)
★最後が名詞の方が座りが良いように感じました。(洒落神戸)
★「凩」はもの悲しさや孤独感のような雰囲気を持っています。この句の仕事終わりの弛緩しきった感じには少し合わないと思いました。(耳目)
★取り合わせの関係性が遠いように感じました。(山香ばし)
★「明く」が因果になっているように感じます。(衒叟)
★夜勤明けの解放感をメインで詠もうとした句だろうけど、そう読むと「凩や」に違和感を感じる。-のイメージの強い凩(しかも季語)を「や」で強く詠嘆してしまうと、+の「解放感」を吹っ飛ばして「凩」の方が印象に残る(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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61.秋風や白杖の打つアスファルト 桃猫 計11点
○秋風と白杖(目の悪い方が持つ杖)のコツコツという音が良いと思いました。「アスファルト」がちょっと味気ないので「石畳」にしても良いかと思いました(逆にありがちになってしまうかも知れませんが)。(洒落神戸)
○「の」よりも「を」のほうが詩を感じますが、季語が充分な心情を現わしています。季語が詩を生んでいます。(衒叟)
△「この絵から何故『白杖』?」と思ったのですが、目を病んで引退した配達夫(モデルの眼がちょっと虚ろ?)、という解釈かなと思いました。視覚聴覚、皮膚感覚に訴えかけて来る句ですね。下五はパリらしく「石畳」でも。(小川めぐる)
△コツコツコツコツヒューヒューヒュー。何故かオノマトペが聞こえてきました。(司啓)
△端正・明快です。語順や「アスファルト」がやや気になりますが・・。(すりいぴい)
△お題が郵便夫なので白杖はちょっと合わないかなと思いますが、好きな句です。雑詠なら戴いていました。(中山月波)
△「秋風」に含まれる侘しさ、寂しさが、白杖使用者の苦難と重なります。また、肌に感じる風、白杖が打つ感覚と音、と視覚障害者が感じているであろう世界を描こうとしていると思いました。(あるきしちはる)
△おそらく窓の外からでしょう。秋風に乗ってリズミカルな音が聞こえてきます。と思っていたら、途中で止まったり、早まったりと小さなドラマが見えるようです。(山香ばし)
△白杖の乾いた音が、澄み切って乾燥した秋の道に響く様子が容易に想像できる句。ただ、兼題との繋がりがやや分かりにくい。上手い句であることは間違いないのだが(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★「白状の打つアスファルト」という措辞はとても好きです!ただ「秋風」との取り合わせがあまりピンと来ませんでした。お題の絵からどのように発想を飛ばして「白状の打つアスファルト」にたどり着いたのかにも興味あり。(野良古)
★絵からどうしてもこの句に発想をとばすことができませんでした。ごめんなさい(斎乃雪)
★可もなく不可もなく・・・ですね。(耳目)
虚ろな目線が視覚障害者の方を連想…って無理矢理でした。ごめんなさい。街で激しく白杖をつく方を見て詠みたいなあと思って作った句です。石畳、思いつかなかった!そうすれば良かったなあ!語順もちょっと気になっていました。採ってくださった方、★をくださった方本当にありがとうございました。(桃猫)
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62.行く秋や話の接ぎ穂つげぬまま 山香ばし 計9点
◎口の重そうな配達夫との会話は途切れがちに。寂寥を感じさせる彼の瞳と季語が合っているし、「秋」と「穂」も合っていて上手いと思います。(中山月波)
○明確な景があるわけではないのですが気詰まりな2人の絵が浮かぶ気がします。空気が伝わります。季語も合っていて過不足ありません。(すりいぴい)
△「接ぎ穂つげぬ」微妙ですが、何も言いだせないまま季節が移ってしまうことは伝わります。このまま二人の間には隙間風が忍び込んでしまうのでしょうか。リクエストはイーグルスの「I Can't Tell You Why」で。(小川めぐる)
△♪黄砂に吹かれて♪ブロウインザウインドウ♪そして、最後は♪季語に身を委ねて~ですね。(司啓)
△お相手はどなたでしょう?「行く秋」が効いています。好きな句です。(柊月子)
△(洒落神戸)
★「接ぎ穂つげぬ」の重複表現がなんとなく気 になってしまいごめんなさい。「告げぬ」をイメージしたひらがな表記かなと思います。季語の近さ、この句の場合は「思い出しては後悔し、ぐるぐる巡る思い」に合っていると思いました(桃猫)
★映像を持たない措辞(「接ぎ穂」に映像イメージがありますが比喩なので弱いかな)には映像を持つ季語を合わせた方がいいと思います。渡り鳥、流星や、釣瓶落し、などいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★「秋」と「穂」が呼応していますが、「接ぎ穂」と「つげぬ」は意味が重複している気がします。下五に推敲の良しがありそうです。(蜂喰擬)
★季重なりとは思いませんが、上五は「や」では切れすぎるのでは?体言か終止形で軽く切った方がいいと思いました。(耳目)
★相手との距離を縮めたいのに言葉が出ないもどかしさが、季語と合っていると思いました。ただ、接ぎ穂を接ぐという言い方は頭痛が痛いというのと同じ感じだと思うので、何かに言い換えると良いのではと思います。(立志)
★「話の接ぎ穂つげぬまま」という言葉が「秋」にマッチしてなかなか良い響きだが……「接ぎ穂」は仲春の季語なので、この状況で安易に使うのはあまり良くない気もする(^_^;)(ヨミビトシラズ)
これだけひとつの句に対して、皆さんからの角度を違えた視点、捉え方の違い、味わい方や好き嫌いも含めて、 様々な意見がいただけるのはとても貴重なことです。ものすごくこれからの糧になること間違いなしです。それから、拙句に◎をいただいた、中山月波さま、そして○△をいただいた皆様、そして最も勉強になる★をいただいた皆様、ありがとうございました。(山香ばし)
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63.貴方への切手を舐めん流れ星 桃猫 計10点
○きっと好きな気持ちを託して切手を舐めたのだろうと想像しました。季語からして、儚い気持ち(関係)なのかも。(大槻税悦)
○意志の「む」かと。女の執念を詠んだ句だと読みました。下五の季語流れ星が陰湿な気配を緩和しています。他の季語だともっと生々しくなりそう。(蜂喰擬)
△現代俳句には必要なのは、艶というよりエロチックな間柄ですわ。会長。(司啓)
△「この切手ボクが舐めたんです」と言われて手渡されたら引いてしまいますが、こういう風に俳句にされると悪くない気分ですね。俳句パワー恐るべし、と思いました。(桂奈)
△何気なくしていることでも特別な手紙には特別な意味合いになることが上手く言えていると感じます。季語は意外なところに持っていかれましたね。(かま猫)
△「舐めん」にドキっとしますが、秋なので、もう少しひそやかな表現が合いそうです。「くちびるの触るる~」とかいかがでしょう?(小川めぐる)
△なんか甘酸っぱい味わいの句ですね。ちょっとつき過ぎの感もありましたが、願いが叶うといいなぁと思います。(山香ばし)
△手紙が重要な訳であって、別に切手を送る訳ではないのだが……「切手を舐めん」に送り手の強い意思が込められた句で、描写は面白い。ただこの場合、流れ星(=儚さの象徴)とのマッチはやや微妙かも……(-o-;)(ヨミビトシラズ)
★貴方への切手を舐める瞬間と「流れ星」との取り合わせがとても好きです!ただ「舐めん」は「舐めよう」という意味だから、まだ舐めてはないのですよね。舐める瞬間を詠むほうが臨場感があっていい気がしました。(野良古)
★季語部分以外に独創性が感じられ、印象的です。ただ季語がしっくりこないです。植物・行事とかに試しに変えてみてはいかが。(すりいぴい)
★「舐めん」が生々しすぎるので、「切手へ舌」くらいさりげなくした方がドキッとする句になると思います。(あるきしちはる)
★「舐めん」と言われても・・(汗)情緒を履き違えていませんか?(耳目)
★「への」が散文的に感じられます。季語は、少し安易に感じます。(衒叟)
情念たっぷりに切手を舐めんとする女です。季語が不釣合いでもあり付きすぎでもあり。傍題「夜這い星」を意識していたのでその意味では付きすぎですね。賛否ありの句であろうと思っていたので○の方★の方、すべてにありがたく感謝です!(桃猫)
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64.末枯や刹那の炎立つ一会 ヨミビトシラズ 計4点
△カッチョいい言葉が並んでいるので、この「炎」は「ほむら」と読みました。晩年、思いがけず巡り会った運命の人―と思ったのですが、それにしては言葉が強すぎるので、お互い相当の力量を秘めた渡世人同士かもとも。(小川めぐる)
△昼顔にならなかったのは、末枯という季語の力。つまり作者の俳人としての力量。(司啓)
△お互い年をとってすっかり末枯れてしまったけれど、久しぶりに出会ったら昔の炎のような情熱が一瞬よみがえった、ということでしょうか。炎と末枯れの取り合わせは渋いと思いました。(桂奈)
△お題から連想するのが難しかったです。(蜂喰擬)
★大仰かつ抽象的です。この句も最後まで考えましたが何も伝わらずで、理解が及びませんでした。これだけ読んだ方は何を受け取るでしょうか。兼題を知っても成立していない印象です。季語に存在感・季節感が感じられません。きつくてスイマセン・・。(すりいぴい)
★一見格好良い字の並びなのですが、情景が読みきれませんでした。対立するチームの人と一瞬すれ違ってメンチ切ってる、みたいな、品のない絵面しか出てこなくて…(捨楽)
★「刹那の炎」「一会」が何を表しているのかわかりませんでした。(あるきしちはる)
★全体的に抽象的過ぎる気が…私もやりがちなので、自己反省も含め。(柊月子)
★中七から座五への繋ぎが強引です。「の」を炎のあとにするか「刹那の」と「炎立つ」の語順を入れ替えられませんか?(耳目)
★刹那の炎立つ一会の意味するものが、わかりにくかったです。枯れ色の中にもポッと炎が上がるようなひと時だけの色を残しているという意味でしょうか。(山香ばし)
今回の3句は、この「絵の背景」から生まれています。病に倒れた佐伯。そんな彼が、人生の最後に出会った最高のモデルが、この郵便夫だったと言われています。人生の「末枯」を迎えた彼にとって、この「一会」は、彼に最後に残った命の炎……「刹那の炎」を燃え上がらせるきっかけとなったはずです(中略)最後に、その他△や★を入れて下さった皆様方、ありがとうございました。俳句に関してはまだまだ分からない事も多いので、色々とコメントを寄せられると助かります。(ヨミビトシラズ)
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65.うそ寒の最期の業務日誌かな 葦たかし 計16点
◎日誌を書き終えた主人公と<季語>が響き合っている(痺麻人)
◎郵便配達夫なら業務日誌書く書く!そして定年なのかな転職なのか、それともリストラ?いずれにせよ最後の業務日誌を書くのは感慨深いですね。うそ寒の「うそ」は「薄」から来てるそうですが、「ウソ」って語感が良いですね。(洒落神戸)
○最後ではなく最期、つまり死ぬまで仕事をやり遂げたということなのですよね。生真面目で几帳面な郵便夫だと思います。(桂奈)
○郵便配達夫の定年ですね。手が震えてるかもしれません。(大槻税悦)
○形も余白の作り方も巧いです。うそ寒よりもう少し寒い季語を置いてもいいかなー・・と思いました。(耳目)
△「最期」なので、これで定年退職・・・という時の日誌だと思います。自分は職場を去るけれども、業務内容的には「異状なし」でしょうか。「うそ寒」に心情がこもっているようです。(小川めぐる)
△「最後」の表記間違えかなと思いましたが、「業務日誌」と「うそ寒」と「かな」がよくまとまっていると思います(桃猫) 
△遺族が故人の業務日誌を開いているのでしょうか。「うそ寒」が近いかなと思ったのですが、遺族の悲しみの表現と取りました。(あるきしちはる)
△何があったのでしょうか。うそ寒が効いており、どこか不穏さも含んでいるような句ですね。最後まで並選候補のひとつでした。(山香ばし)
★業務日誌は十分にネガティブなので、さらにネガティブを被せるのもありなんですけど、やっぱり一筋の希望の光、光源としての希望が欲しいと思いました。(司啓)
★内容的に「うそ寒や」で切るほうが圧倒的に読みやすいし共感できる気がしました。ただその場合は「かな」のほうをなんとかしないといけませんが……(野良古)
★よくわかりますが「の」が適切ではない気がしました。「に」はいかがですか。最後は動詞ではどうでしょう。季語はあえて明るいものが合う気がしました。(すりいぴい)
★最期、をそのまま受け取ってしまうと、亡くなる直前までお仕事されていたというように思えます。作者の意図がまさにそこである、若しくは間隔が開く時にも「最期」が使えるのなら、このままで良いと思いますが。(捨楽)
★業務日誌への発想は素敵です。最期より最後かなあと。うそ寒やと一回切って、「かな」を別の言葉に変えても。(蜂喰擬)
★「最期」は言い過ぎていて、奥行を狭めているように感じます。「かな」の余韻を効かせるなら、季語に心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★伏線が不十分な状態での「最期の業務日誌」は、あまりに重過ぎる……単に「最後の業務日誌」でも十分だと思う。それとも、「うそ寒が最期を迎えて冬になった」の意だろうか?(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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66.いちじくの匂い纏いし郵便夫 山香ばし 計9点
◎いちじくに芳しい匂いがあることをこの句が僕に教えてくれました!!配達の時に制服に匂いを付けて、そのまま通りを歩いているんですね。(葦たかし)
○果物に例えるならこの郵便夫は確かにいちじくだと思いました。いちじくと郵便夫の取り合わせがぴったりだと感じました。(桂奈)
△ここは「し」よりも「て」の方が・・・とも思いますが、「いちじく」が新鮮。どこぞのマダムにたっぷりご馳走になったのでしょうか。大人の秘密の香りも感じるんですが気のせいでしょうか?coldsweats01(小川めぐる)
△どこをどうやって通ってきたら、そうなるの?って思ったら、楽しくなってきました。(司啓)
△いちじくの持つエキゾチックな雰囲気と郵便夫の面差しが合っているとかんじました(かま猫)
△「いちじく」と「郵便夫」の組み合わせは面白いとは思うが、それだけと言えばそれだけの句……人により、判断は分かれると思う。……道中で、いちじくをつまみ食いでもしたのだろうか?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★「し」に違和感があります(ひて、はいかが)。植物季語との取り合わせは面白いと思います。ただ本句ではやや離れすぎの感もありました。(すりいぴい)
★季語が動く、というのでしょうか。いちじくじゃなくても良い気がしました。(捨楽)
★いちじくの匂いと郵便夫の組合せが面白いです。「纏いし」だと全身から香っているイメージがして違和感を覚えたので、例えば指先から香るなどはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★どういう状況でいちじくの匂いが着いたのかが想像しにくく、別な物の匂いでも良い気がしました。(洒落神戸)
★匂いを「纏う」とわざわざ言わなくても、と思います。(蜂喰擬)
★いちじくはそこまで匂いません。あるとしたら青臭さですが、兼題がおじいちゃんなので・・(耳目)
★「し」が気になります。季語を信じるなら、「匂い」「纏う」を充てなくてもよいかもしれません。(衒叟)
これだけひとつの句に対して、皆さんからの角度を違えた視点、捉え方の違い、味わい方や好き嫌いも含めて、 様々な意見がいただけるのはとても貴重なことです。ものすごくこれからの糧になること間違いなしです。それから、拙句に◎をいただいた葦たかしさま、そして○△をいただいた皆様、そして最も勉強になる★をいただいた皆様、ありがとうございました。(山香ばし)
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67.銀輪を追い越して消ゆ稲穂波 立志 計13点
◎秋の風にさぁと吹かれながら自転車で配達に行く姿が鮮やかに浮かびます。「行く」でなく「消ゆ」が、スピード感を際立たせていると思います。上手だなあと思いました。(桂奈)
○稲穂が流れて行き風と共に消える一瞬の美しさ。車輪の銀のきらめきとあいまってとても美しい景だとおもいます。特選と最後まで迷いました。追い越して消ゆが少しもたついた印象でした。(斎乃雪)
○田舎の方を自転車で郵便配達してるんでしょうか。追い風が吹き道の脇の稲穂の波が自転車を追い越して、そして消えてゆく。綺麗な風景をさらりと詠めていると思いました。(洒落神戸)
△一陣の風が吹いて、稲穂波がスーーーっと立って消えてゆく。両脇が田んぼのような田舎道でよく経験する美しい景です。きらめく「稲穂波」に「銀輪」が実に嵌っていますね。中七「追い越し消ゆる」で意味がスッキリ通ります。(小川めぐる)
△稲穂が風に揺れ、銀に光る車輪を追い抜いていく。「消ゆ」の切なさが青春を感じました(桃猫)
△どこをどうやって通ったら、そうなるの?って思ったら、あれ?(司啓)
△私もよく田んぼの横を自転車で走るので、実景としてリアリティがあります。爽やかな風ですね。(あるきしちはる)
△躍動感のある句ですね。「消ゆ」がいい味を出しています。広大な田園地帯というよりも、棚田のような少し小さな田んぼの印象を受けました。(山香ばし)
△「一瞬吹いた風が稲穂波を起こし、それが銀輪を追い越していく」という意味だろうが……一方で「地面に固定されているはずの稲穂が、銀輪を追い越す」という読みもされかねない、紙一重の句(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★綺麗な句です。オリジナリティーが一つほしかったです。(彼方ひらく)
★何かが自転車を追い越して消えたのを読み手が見ているということですが、消えるものとは何でしょう。かなり考えましたがまったくわかりませんでした。(すりいぴい)
★終止形なので消ゆで一回切れているのだと思うのですが、何が消えたのか私には読み解けなかったです。(蜂喰擬)
★素直に自転車か二輪車でいいような・・銀輪ではただ分かりづらくなるだけの気がします。(耳目)
★この句意であれば、切らずに「追い越し消ゆる」でも成り立つでしょうか。季語が上五に置かれていれば、さらに景が際立つように感じます。(衒叟)
この句は田園を行く自転車の後から風が起き、稲穂を揺らし消えて行く、という情景を詠みました。(中略)が、「消ゆ」としてしまうとその後の稲穂波と繋がらなくなるんですね(*_*;)皆さんのご指摘に、イージーミスを繰り返す自分の基礎の弱さを痛感し、もっと頑張ろうというやる気もいただけました(ง •̀ω•́)ง✧本当に皆さんありがとうございましたm(_ _)m(立志)
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68.デッサンは佳境に芋の煮えた頃 山香ばし 計13点
◎美大生を想像しました。貧しいから?ただただ調理時間が惜しい?芋好きの偏食者?この芋は何味?芋を煮てる理由が変わればその美大生のキャラが変わりデッサンしてる状況が変わりで、想像が想像を生んで本当に楽しかったです。(はまのはの)
○モデルになってくれた郵便配達夫にこれから温かい芋煮を振る舞うのでしょうか。温かな光景で、芋煮を作った人の「デッサンのほうはいつ終わるのかな」と気が気でない様子も想像できる微笑ましい句だと思いました。(野良古)
○「デッサンは佳境に」というシリアスな内容で読み手を引き付けた後で「芋の煮えた頃」という、脱力系の句。前半と後半の落差の割に、不思議と唐突さは感じられない。この2つを合わせた書き手の発想力と勇気を誉めたい(^o^)(ヨミビトシラズ)
△「芋が煮えるまで」のつもりが、興が乗ってしまった。鍋の焦げる匂いにようやく我に返るのかも知れない。分かっててもなかなか手が止まらないのよね、ノっちゃうとねcoldsweats01(小川めぐる)
△芋の煮えたもご存知ない彼は、世間知らずの絵描きさん。(司啓)
△ひょっとしたらもっとスマートに表現できるような気がするのですが、私にはできませんでした。何よりも芋を煮ながらデッサンに励 む画家が面白すぎて・笑(桃猫)
△デッサンも芋の煮え具合も佳境というものがありますね!(かま猫)
△面白い取り合わせです。「煮えた頃」だと説明っぽいので、煮えた匂いなどにするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
△俳句で芋と言えば里芋。芋煮と比例して作業が進んでゆく過程が面白いと思いました。(耳目)
★兼題を知っているのでなんとなくわかりますが、「佳境」が硬い感じです。まわりくどい印象ですので、句末「芋煮える」で整えてはいかがでしょう。(すりいぴい)
★好きな句なのですが「煮えた」の過去形が気になるのと「芋」よりもう少し煮えるのに時間の掛かる物だとなお良かったなぁと思います。(柊月子)
★倒置法ですが、散文的だと感じました。(蜂喰擬) 
★「に」が因果になっています。「佳境」や「頃」で説明しているので理屈に感じられます。(衒叟)
これだけひとつの句に対して、皆さんからの角度を違えた視点、捉え方の違い、味わい方や好き嫌いも含めて、 様々な意見がいただけるのはとても貴重なことです。ものすごくこれからの糧になること間違いなしです。それから、拙句に◎をいただいたはまのはのさま、そして○△をいただいた皆様、そして最も勉強になる★をいただいた皆様、ありがとうございました。(山香ばし)
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69.封筒に鍵と楓を入れにけり 桃猫 計13点
○「鍵」と「楓」見事な組み合わせですね(痺麻人)
○楓の花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」だそうで。別れた人に合鍵を返す為のお手紙だったのかしら、お互いの為を思うが故の別れかしら、などと、脳内でドラマが繰り広げられました。(捨楽)
○鍵を渡す為に封筒に入れたのでしょうか。それとも返すため?妄想がひろがります。好きな句です。(柊月子)
○少し巧すぎるようにも感じますが、それゆえに採らざるをえない秀句です。「けり」が効いています。(衒叟)
△「~に~と~を」と散文的ながら惹かれる句。「サヨナラ」かなと思ったのは、真っ赤な楓が張り裂けた心のように思えたからweep後で花言葉を知り「やっぱり」と。まさしく「けりをつけた」のですね!(小川めぐる)
△かなわん女や。わけのわからんことしやがって。でも、そんなところが、啓ちゃんの。(司啓)
△ステキな映画の一場面をみているような美しさがあります(かま猫)
△「けり」は合っていないように感じましたが、モチーフが好きな句です。楓を一緒に入れるなんて、洒落ていますね。(あるきしちはる)
△どこかに送る前提なら、「鍵を封筒に入れる」というのはインパクトがあります。同封した「楓」からして、「恋人との別れ」を予感させる句ですが……案外、閉め出しを食らったうっかり者に鍵を送っただけだったりして(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★兼題を知っているのでなんとなくわかりますが、句だけ見た方はちょっと困ってしまう感じです。「けり」も本句ではどこか違和感があります。(すりいぴい)
★季語が動きそうです。(蜂喰擬)
★ぱっと見風流ですが・・実際にはやらないですよね。リアルが弱いのでなかなか共感出来ないです。(耳目)
★推理小説のトリックのようにも感じますが、説明不足の感あり。もう少し目的が欲しかったように感じます。(山香ばし)
元恋人に合鍵を返す、もしくはアパートを引き払う。封筒に鍵を入れ、ふとそこに落ちていた楓も一緒に。たくさんの豊かな読みをいただきありがとうございました。。衒叟さまの「秀句です」に死んでもいい!…いやいやまだ死ねません。★をくださった皆様。確かにリアリティないですね(涙)こんな経験することなく今日があります。なんで分かったんや~!(涙)(桃猫)
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70.小夜時雨ソファーにひとり父の文 葦たかし 計10点
◎父の文には色々な取り方があると思いますが、子供を気遣う父が遠方で一人暮らしをする我が子へ向けて送った手紙だと取りました。静かな夜に微かに聞こえる雨音が、親子愛や望郷といった切ない感情と重なりました。(立志)
◎遠くへ嫁に行った娘にあて、奥さんに先立たれた父親の切なる思いが綴られている箇条書きに近い朴訥とした手紙の印象。けっして手紙の内容は明るくないでしょうが、小夜時雨と合っています。(山香ばし)
△父の言葉は、時雨のように冷たく心を濡らすのか、それとも深く沁みとおるのか。季語が「ひとり」を感じさせるので、「ソファーにひらく」でもいいかと。(小川めぐる)
△父へのいろいろな想いが時雨のように。そして、母なような程好い弾力のソファー。(司啓)
△しんみりとしますね。(柊月子)
△(洒落神戸)
★上5が素敵。時間と状況がよく分かります。三段切れが気になるのでそれを解消したらとても良い句と思います(桃猫)
★句意はおおよそわかりますが曖昧です。小夜時雨(どきの)ソファーにひとり(で読む)父(から)の文、と取りました。違うのでしたら省略しすぎのためかと。「ひとり」は要りますか。(すりいぴい)
★読みに迷います。子がひとりで父からの文を見ているのか、父が一人で父宛の文を見ているのか。おそらく前者かなと思うのですが、そうであれば三段切れが気になります。(あるきしちはる)
★詠まれている状況が解りにくいです。(蜂喰擬)
★悪くはないのですが‥もうひと声。(耳目)
★下五と季語は働きあっていますが、中七で散文的に説明しています。季語を信じるなら、説明しなくても心情を託せるのではないでしょうか。(衒叟)
★「時雨」「ソファー」「ひとり」「父の文」……名詞(=句を構成する要素)が多すぎてやや窮屈。また、「父の文をもらった私が一人でいる」のと、「文を持った父がソファーに一人座っている」のとで、読みが複数存在する。精度不足(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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71.凩の石畳往く軋まぬ眼 ヨミビトシラズ 計2点
△「軋まぬ目」、黙々と進む意思の強そうな目・・・だと思いますが、「眼」は軋まないのが当たり前。なので、何かの時に逆に「軋む」方が表現として面白い気がします。(小川めぐる)
△石畳を軋みながら回る車輪、しかし同じ丸いものでも郵便夫の目はちっとも軋まない。じっと落ち着いて自分の役割だけを考えている郵便夫を思い浮かべました。(桂奈)
★やっとわかった。ほふく前進してるんだ。うーん、やっぱり違うな。機会あれば、解説をお願いいたします。(司啓)
★軋まぬ、でなければ良いものになった気がしてもったいない気がしました。座五が意味不明の比喩です。(すりいぴい)
★この句をよみとけませんでした。軋まぬ眼とはなんでしょう・・・。すみません(斎乃雪)
★軋まぬ眼、の意味を読み取れませんでした。ひたすらに前を見据えている感じでしょうか。(捨楽)
★ごめんなさい、「軋まぬ眼」が何を表現しているのかわかりませんでした。(あるきしちはる)
★「軋まぬ眼」が分からなかったです。ごめんなさい。(柊月子)
★軋まぬ眼とは。独特な表現ですが、読みに悩みます。(蜂喰擬)
★上五中七は素晴らしいと思ったのですが、「軋まぬ眼」の意味が解りませんでした。ブレないということでしょうか?(耳目)
★軋まぬ眼の意図がわかりませんでした。(山香ばし)
★「往く」「軋まぬ」で説明しているので、季語が効いていないように感じます。(衒叟)
今回の3句は、この「絵の背景」から生まれています。(中略)凩+石畳で軋みそうな色々な物(自転車や足腰の関節など)の存在を読み手に示唆し、軋まぬ眼と対比させる事ができるのではないか」と思い、この形に。正直、ここまで反応が悪いとは思いませんでした……策士、策に溺れる?shock最後に、その他△や★を入れて下さった皆様方、ありがとうございました。俳句に関してはまだまだ分からない事も多いので、色々とコメントを寄せられると助かります。(ヨミビトシラズ)
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72.継ぎ当てし郵便鞄残る蜂 立志 計16点
○働き蜂のようにずーっと真面目に仕事をしてきてもうすぐ引退する郵便夫が適確に表現されていると思いました。(はまのはの)
○古くなっても継ぎ当てして大切に使われている郵便鞄と「残る蜂」の距離感が上手いと思いました。また、郵便屋さんと蜂って『せっせと運ぶ』という共通のイメージがあるんだなと気づかされました。(あるきしちはる)
○花の間を飛び回る蜂とポストの間を行き来する郵便鞄。季語の斡旋が上手いと思いました。ただ「継ぎ当ての」の方がすっきり読み下しやすいように思います。(中山月波)
○使い込んだ郵便鞄を開けたら、中に弱々しい蜂が一匹。びっくりするよりも先に、なんとも言えない哀愁を感じました。(捨楽)
△凄くよく雰囲気の伝わる一句。十二音と季語のイメージが近いので、そこで評価が分かれるかもとも思いました。(小川めぐる)
△季語が動くって先生はよく言いますけど、それって、残りの音はOKってことじゃないんですかね。(司啓)
△「し」で切らず「継ぎ当ての」が良いかなと思いました。鞄に着目した点がとても良いですね(桃猫)
△継ぎ当てのぼろぼろの鞄と秋になっても未だ生き残っているぼろぼろの蜂の様子が上手く重なっていて良いとおもいました。(斎乃雪)
△郵便夫も郵便鞄と同じく年老いているのでしょう。季語残る蜂が年老いた郵便夫の悲哀を増しているようです。(蜂喰擬)
△巧いと思います。「残る蜂」が妙にしっくりきます。(耳目)
△慈しみの心に溢れた句ですね。取り合わせが少し遠いかなとも感じましたが、これはこれでひとつの世界観を作り上げているようにもとれました。(山香ばし)
△年季の入っていそうな「継ぎ当てし郵便鞄」が、「老いた郵便夫」を上手く示唆している。「残る蜂」は、「そう遠くない未来に滅び(or引退)を迎える自身(郵便夫)」の示唆と考えると、感慨深いものがある。描写が見事(^_^)(ヨミビトシラズ)
★「継ぎ当てし郵便鞄」は好きです!「残る蜂」との取り合わせが自分にはピンと来ませんでした。(野良古)
★「し」に違和感を感じました。「の」ではいかがでしょう。切れも迷いました。中八になりますが、「郵便袋に」の意でしょうか。(すりいぴい)
★「し」が気になります。過去よりも現在に焦点を当てるほうが季語が働くように感じます。(衒叟)
この句は、郵便鞄に継ぎを当て「自分も長く働いてきたな」と感慨深く思う配達夫を詠みました。「残る蜂」は、定年間近の配達夫と掛けました。「今継ぎを当てた」感じを出したくて、「の」ではなく「し」としたのですが、裏目に出てしまったようですねσ(^^;)皆さんのご指摘に、イージーミスを繰り返す自分の基礎の弱さを痛感し、もっと頑張ろうというやる気もいただけました(ง •̀ω•́)ง✧本当に皆さんありがとうございましたm(_ _)m(立志)
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73.白ひげに卵白ぬつて冬の空 葦たかし 計9点
○高校校時代、めちゃくちゃ髪の綺麗なクラスメイトが、卵白トリートメントしてたそうです。おじいちゃんの白髭もそうだったのですねっ!!自然主義?昔気質?こだわりのお洒落?・・・もしかしてボケてる?と思われても面白いです。(小川めぐる)
○この句、なんかおもろい。ほんまにぬるの?それってなんかの習慣?それとも、おまじない?でも、あえて調べません。こんな理由で○つけさせてもらってよろしいんでしょうか。(司啓)
○白を重ねた句。卵白で髭を整える老翁。トリートメント効果でさぞハリのある髭でしょう。この方、町の名士さんだと思うのです。黄身の部分は夜の肴に奥様が味噌漬けにするのです。…想像が膨らむのは句に漂うユーモアの賜ですね(桃猫)
△白、白と重なりますが面白い着眼です。おしゃれなこだわり翁。季語も無理感がありません。(すりいぴい)
△卵白を塗る髭の手入れ方法があると初めて知りました。髭も卵白も白色、きっと冬の空も白っぽい色合いなのでしょう。(あるきしちはる)
△パリッパリの硬そうな艶やかな印象を受けます。皆が背中を丸めながら歩く中、顔を上げて颯爽と歩く紳士が見て取れるようです。(山香ばし)
★白鬚に卵白を塗る意味がよくわかりませんでした。そんな髭のお手入れがあるのでしょうか?それとも卵白を塗ったように艶々の髭という比喩なのでしょうか?(桂奈)
★ひげに卵白塗ったら固まっちゃう…メレンゲ?何かの比喩でしょうか?(捨楽)
★ん?髭のお手入れ?もしそうだとしても別な意味があるとしてもちょっと分かりづらい気が…ごめんなさい。(柊月子)
★どこかで切れを持ってくると引き締まると思いました。(蜂喰擬)
★昔の整髪剤のようなものなのでしょうか?あまり馴染みがないので雰囲気が読めませんでした。ごめんなさい。(耳目)
★「卵白を塗って髭を整える」という事を昔やっていたのは、調べて分かったが……それだけ持ち出されて勝負されても、ちょっと……(>_<)単に、事実のみを並べられたような印象しかない句(-_-;)(ヨミビトシラズ)
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74.呼び鈴の静寂揺蕩う柿落葉 ヨミビトシラズ 計11点
◎呼び鈴の澄んだ音が静寂の中を揺れている。柿の葉もさびしげに静寂の中揺れて落ちて行く。中7が上5下5にもかかり句の印象をより強めていてすばらしいです。(斎乃雪
○呼び鈴が鳴ったあとの中の人からの反応があるまでの時間を「静寂揺蕩う」というのが良いデスネ。中八もその中の人の反応がちょっと遅い時の微妙な間が表されていて良いかと思いました。(洒落神戸)
○一瞬、季語が動くかなと思いましたが柿の葉の大きさがちょうど良いように思えました。たゆとう、とは気持ちが定まらぬ、という意味として合っていると思います(かま猫)
△「柿落葉」に「揺蕩う」は違和感があるので、「静寂が揺蕩う」のだと思いました。このままでは読みに迷いが生じるので、「柿落葉」を上五に置くとスッキリすると思います。「呼び鈴」は「ベル」とすると下五をゆったり詠めそうです。(小川めぐる)
△ラス前。大分、悩みましたよ。結論は、回文ならぬ回句。これって新しい句へのヒントになるんじゃないでしょうか。よし。刷り込んだぞ(司啓)
△静けさが際立っていると思います。呼び鈴の音だけがりーーんといつまでも余韻を漂わせています。そして柿落葉も取り合わせがいいと思いました。(桂奈)
△静寂をしじまと読ませるのであれば、個人的には黙の文字の方がいいかなとも思いましたが、どこかのんびりとした気配のこの句は好きです。(山香ばし)
★「ぴんぽーん」と鳴らした後の静寂かと思ったのですが、呼び鈴自体が鳴らないのかも?「揺蕩う」が柿の葉の落ちる景色にも響いていますね。良い句ですが呼び鈴と静寂の関係に迷ったので★で(桃猫)
★切れが真ん中か中七の後か迷いました。前者の場合、「揺蕩う」が落葉の形容として適切とは感じられませんでした。後者であれば柿落葉というかなり個別の季語でなくともよいのかなと思いました。(すりいぴい)
★「呼び鈴の静寂」に違和感を覚えました。「余韻」なら分かりますが...。また、必要な助詞が省略されてしまっているため「静寂揺蕩う」と「揺蕩う柿落葉」のどちらを書こうとしているのかが分かりませんでした。(あるきしちはる)
★「静寂/揺蕩う」、「静寂揺蕩う」のどちらの読みなのか迷いました。(前者だとは思いましたが))どちらにしても語順の入替などですっきりしそうな気がします。それと中8もちょっと気になりました。(柊月子)
★柿の葉は、落葉樹の中でも厚く重めの葉。その葉が、静寂なのに揺蕩うとは?(蜂喰擬)
★僕は「~静寂/揺蕩う~」で切って読みましたが、どこで切るか少し迷いますね。(耳目)
★「静寂」や「揺蕩う」で説明しているので、季語の力を弱めているように感じます。季語は、少し即き過ぎているでしょうか。(衒叟)
今回の3句は、この「絵の背景」から生まれています。(中略)それなりに皆さんが読みを拾ってくれて助かりましたcoldsweats01読みは多数存在していますが、どんな風に読まれても本来の句意を大幅に逸脱せず、かつそれなりに味が出るようにしたつもりです。(中略)最後に、その他△や★を入れて下さった皆様方、ありがとうございました。俳句に関してはまだまだ分からない事も多いので、色々とコメントを寄せられると助かります。(ヨミビトシラズ)
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75.露寒し入日の畔を幌の行く 立志 計10点
○とにかく景が美しい。今では見かけない幌(馬車)は特に叙情的ですね。馬の足音がのどかに聞こえてきました。(中山月波)
○見えます。完成しきった一句。巧いです。(耳目)
△最後を飾るにふさわしい、「ザ俳句」でございます。(司啓)
△季語が寒そうですが、のどかで温かな光景。「幌の行く」出そうで出ない表現だなあと感心しました(桃猫)
△「し」(とか「や」)で切った場合、句末は終止形でない方が効果的な気がしました(「き」とか)が、景がちゃんとあり、無理感がなく端正・明確、情感あり。(すりいぴい)
△最初「畔(あぜ)を幌」? と思いましたが、河畔や湖畔の畔なのですね。「寒し」「行く」とどちらも活用形のある語なので、下五は体言止めにした方が収まりが良いように感じました。(あるきしちはる)
△一見して凄く良いな、と思ったのですが、徐々に「幌の行く」という表現に違和感を感じ始めてしまいました。幌以下(馬車とか自転車とか)って省略して良いのかなぁ。(捨楽)
△稲刈りもとっくに終えてしまった季節、何も積んでいない幌だけの車が走っている光景が浮かびます。でも、よくある光景かなとも感じました。(山香ばし)
★「露寒し」、朝方のイメージが強い季語なので、「入日」との繋がりに違和感を感じました。「夜露」にしても「入日」から少し離れそう。十二音が映画のワンシーンのようで雰囲気あるので惜しい!です。(小川めぐる)
★お題からのイメージが難しかったです。露と入り日もあまり合わない気がしました。(蜂喰擬)
★景色は綺麗なのだが、それ以上の印象がない……単なる風景画。「露寒し」「幌の行く」という以上は、動かしている人やら見ている人やらがいるはずなのだが……それらの存在感が、全く感じられない(T_T)(ヨミビトシラズ)
この句は、(中略)露寒しは朝を表し、入日が夕方を表すので、その時間差から遠方への引越しを想像してもらえるかなと工夫してみたつもりだったんですが、空回りしてしまったようです(^^;)ゞ皆さんのご指摘に、イージーミスを繰り返す自分の基礎の弱さを痛感し、もっと頑張ろうというやる気もいただけました(ง •̀ω•́)ง✧本当に皆さんありがとうございましたm(_ _)m(立志

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夜は長しぽちぽち叩くキーボード

「第7回プチ句会」、編集作業ど真ん中です!
もし、「まだかな~」とお待ちの方おられましたら、安心して寝て下さい!
追って経過をお知らせ致しますねcoldsweats01

経過1snail14日(土)01:30sleepyあと5人(ほぼ全句コメント)となりました。いったん寝ます。
経過2snail14日(土)07:00eye新しい朝が来たshine皆さん、温かい励ましを有難う!ヤルで~!
経過3snail14日(土)08:30spa1人分終了。朝ごはん頂きま~すbread
経過4snail14日(土)09:30bread朝ごはん頂きました。コンビニに行く途中「天使のラッパ」を見ましたshine
経過5snail14日(土)13:00upコメント移植完了!点数計算に入ります~~~ドキドキ!
経過6snail14日(土)13:45noodleしまった、腹が減ってきたsweat01お昼ご飯頂きま~す!
経過7snail14日(土)16:45shockどうしても計算が合わないので、チェックお願いします・・・。

2017年10月 8日 (日)

◆「第7回プチ句会」選句開始ーーー!

◆投句一覧(参加24名×3句+1名1句=計73句)*8と10は欠番です
 馴染みの少ない季語は補足を入れております。
 読み方の分からない部分などがあればメール下さい。

1.木犀の香る館へラブレター 
2.秋蝶や奏でるような祖父の手話 
3.遺言をしたためし墨月冴ゆる
4.凩を弾き配達夫の美声 
5.初霜やきつちり留むる金釦 
6.肺胞へくゆる紫煙や枯芙蓉 
7.二度ベルを鳴らす時雨の配達夫 
8.----------------
9.終業の配達夫らの温め酒 
10.----------------
11.朝寒や靴底薄いポストマン 
12.狐火に導かれたる郵便夫 
13.凩へやきいもの絵の切手かな 
14.帰り花一筆箋の届きし日 
15.パリの秋脚夫の髭のマチエール 

16.宛先は彼の靴箱レモン切る 
17.爽やかやひと世ひとつの職であり   
18.秋時雨湿りたる文匂ひやか 
19.まなざしは画家を寫さず聖徒祭
20.秋惜む木椅子に馴染みゆく時間   
21.晩秋や見返り美人図海を越ゆ 
22.煙草の香残る手紙や後の月 
23.お手紙をください月を知らぬ子に 
24.而して髭白うせり火焔菜 
25.母指球に消印淡し夜学生  季語「夜学生」(三秋)「季語と歳時記」
26.君待ちて紫煙まつすぐ秋の暮 
27.寡黙なり秋思くゆらす煙草かな   
28.文運ぶ連絡船や冬の朝 
29.前略で止まる恋文露しぐれ
30.額縁に息差とぢて名の木散る 

31.新春の束の犇めくポストかな 
32.星流れモルグの一夜更けにけり 
33.スキットル忍ばせ秋の配達夫 
34.古稀のまど下弦の月を囲ひけり 
35.動かざる目に虚ろなる稲光 
36.白煙のごと職を辞すクリスマス 
37.秋晴や黄色の街の配達夫 
38.寒苦鳥宛『ニュウキンサレタシ』届ける道 
39.冬館へのレター切手はマーライオン 
40.封厚き検査結果やぬくめ酒 
41.リクエストはオフコース冬風を漕ぐ 
42.行く秋や蝶の標本箱百個 
43.うらぶれた黄色のポスト暮の秋 
44.冬晴れや其の人は今朝旅立ちぬ 
45.喪の家に賀状をそつと届け去る 

46.こふのとりの運ぶがごとに秋の文 
47.一件の配達ごとの秋思かな 
48.秋深し馬車を降り立つ令夫人 
49.御降をバイクで切つて行きにけり 
50.また今日も郵便受けに一位の実  
51.その束に彼の賀状はありますか 
52.朝霧や船長室はけぶりけり 
53.山茶花や郵便屋にもブチはお手 
54.流れ星おとこのくぼみ残す椅子 
55.老翁の運ぶ初雪窓硝子 
56.雪虫や返送されし文をさて  
57.待人や賀状の文字は饒舌に  
58.郵便夫胸に煙草と赤い羽根 
59.淑気かな郵便受に音ありて 
60.凩やベルト緩めて夜勤明く 

61.秋風や白杖の打つアスファルト   
62.行く秋や話の接ぎ穂つげぬまま 
63.貴方への切手を舐めん流れ星 
64.末枯や刹那の炎立つ一会  
65.うそ寒の最期の業務日誌かな 
66.いちじくの匂い纏いし郵便夫 
67.銀輪を追い越して消ゆ稲穂波 
68.デッサンは佳境に芋の煮えた頃 
69.封筒に鍵と楓を入れにけり 
70.小夜時雨ソファーにひとり父の文 
71.凩の石畳往く軋まぬ眼 
72.継ぎ当てし郵便鞄残る蜂 季語「残る蜂」(三秋)「俳句歳時記秋/角川学芸出版」
73.白ひげに卵白ぬつて冬の空 
74.呼び鈴の静寂揺蕩う柿落葉 
75.露寒し入日の畔を幌の行く 



◆選句締切:10月11日(水)23時
◆結果発表:10月14日(土)集計終わり次第
◆選句は、この順番に並べて下さい
  ◎・・・特選1句コメント必須
  ○・・・並選5句コメント必須
    △・・・予選(いくつでも)「これも好き・採りたかった!」という句に。コメントは自由です。
  ★・・・「ここが惜しい」「ここがおかしい」「ここが分からない」などのご意見、ご質問。
      作者へのアドバイスがある場合、
      作者自身が推敲していけるように、ヒントを出す感じでお願いします。
      「ここはこうしたら」と思う箇所があれば、その一部分への助言にとどめ、
      全体にわたる添削までは行わないようにして下さい
      よろしくお願い致します!!!


◆選句フォーム
  下記のように、番号&句の下に、印&コメント、選句者名をお願い致します。
   統一して頂けると編集作業がぐっと楽になりますので、よろしくです!!
   34.主なきツリーハウスや雲の峰 
   ○コメント最大100文字程度。(選句者名)
  *番号だけですと、番号間違いで違う句へ選を入れるケースが発生しますので、
   ご面倒でもこのように、確実に「この句への選」と分かるようにお願い致します。
  *◎○△★の印は、コメントの前につけて下さい。
  
*○は「記号」の方でお願いします。漢数字の〇は使わないで下さい。
  *△数も入れて頂くと点数計算の最終チェックが捗ります、よろしくです!

  *コメントと選句者名の間は離さないで下さい。
  *選句者名は、(  )の中に入れて下さい。コメントからの空白は必要ありません。


ちなみに100字程度というと、ざっくり言ってこの文章くらい。ブログにUPした時に2行程度で収まる文字数になります。
私のカウントが間違ってなければ・・・ですので、皆さま良かったらカウントしてみて下さい♪

 
そして、選評に関して、ひそかさんからナイスアドバイスを頂いておりますので、
ここにも再掲させて頂きますねconfident

     組長と句会していて時々聞くのが
     「その句にとってベストな読みをしてあげる」といった意味の事です。
     もちろん、それは甘い選評をしようということとは全く違います。
     「この句はどう読みとくのがベストなんだろう」
     ということを考えて選評をされるのも、読み手の側の勉強になるかと思います。


ひそかさん、貴重なお話しを有難うございます!!
読む力は詠む力」という言葉を頂いたこともあります。
精一杯、読み解けるようになりたいと思っています。

どうぞ皆さま、よろしくお願い致します!!!

2017年10月 4日 (水)

◆「第7回プチ句会」のお知らせ

皆さん、『俳句ポスト』兼題「舞茸」の投句はお済みでしょうか?
(私は今からラストスパートです・・・!)
「舞茸」の投句締切とともに、10月5日(木)0時より「第7回プチ句会」始まりますので、
今回のスケジュールをお知らせしますねhappy01

◆投句開始:10月5日(木)0時~
◆投句締切:10月7日(土)23時
◆選句開始:10月8日(日)0時~
◆選句締切:10月11日(水)23時
◆結果発表:10月14日(土)集計終わり次第

◆お題
Photo 「郵便配達夫」

「秋の佐伯祐三シリーズ」最終回です!
10月句会ですので、季語は「三秋」「晩秋」はもちろん、
季節先取りで「初冬」「新年」までOKとします。

◆投句フォーム(3句まで投句可)
例:金秋や髭の男の手風琴 小川めぐる 季語「金秋」(三秋)「日本の歳時記/小学館」
・句の前に◎や☆などの印を入れない
・句と俳号の間は全角一文字分の空白を入れる
・俳号の後に、季語を確認した媒体もお書きください

◆投句先
前回同様、主催者までメール下さい。
55ruttiori★gmail.com(★を@に替えてねwink

ではでは!!!
皆さんの投句お待ちしております!!!

◆参加者(現在25名)、無事定員に達しましたので受付を締め切らせて頂きますhappy01



投句受付済
桃猫、斎乃雪、中山月波、野良古、痺麻人、すりいぴい、葦たかし、
司啓、山香ばし、桂奈、柊月子、かま猫、小川めぐる、立志、大槻税悦、
はまのはの、夏柿、耳目、ヨミビトシラズ、あるきしちはる、衒叟、
蜂喰擬、洒落神戸、捨楽、彼方ひらく、

2017年10月 1日 (日)

◆「秋の暮」入選句発表!

・・・スタジオに響く、ミット打ちの音。
notes叩け・・・叩け・・・叩けーーー!!!
「あしたのジョー」の主題歌?coldsweats02impact
あれっ、録画間違いましたか???と思っていたら、ミットを叩いているのは今井聖先生!
いやーーー今回も攻めてますね、さすがです・・・!
(確か以前はダンスも披露なさってたような)

秋の暮リングサイドに子を置いて   今井聖

そんな訳で、ちゃんと『NHK俳句』が始まりました、良かったーcoldsweats01shine
今回のゲストは元ボクシング世界チャンピオンの大橋秀行氏。
なんと、今井先生の教え子さんなんだそうで、トークは息ぴったりでした!

<入選九句>
1.保安帽とれば童顔秋の暮  鈴木雅美
今井「保安帽というのは、危険な場所で被る帽子。労働の最前線に若い子がいて未来を作ってる」
大橋「ボクシングでも練習ではヘッドギアをつけます。外すと少年の顔が・・・」

2.おだやかな人と暮らして秋の暮  日笠篁子
今井「一見平凡な句に見えるけど、実はそうでもない・・・幸せな『秋の暮』ですよ」
大橋「僕は・・・妻が穏やかなひとで(デレ)」

3.鳶はもう噤みたるらし秋の暮   板垣壽一
今井「ピーヒョロロって明るい声の鳶が、もう鳴かなくなった。ひしひしと感じる『秋の暮』」
4.妻留守の家点さざる秋の暮  大橋眞一
今井「普通は電気をつけて帰宅を待つのに、奥さまが身罷られたのか・・・悲しい句に見えます」
5.向い合う部下のうしろの秋の暮  楠真一郎
今井「斬新な句。俳句に『部下』なんて。会社の空間、上下関係の虚しさといったような・・・」
6.道を掃く男同士の秋の暮  南里要
今井「僕なんかは男同士というとドスを差して殴り込みのイメージがあるが、箒を持って出会うという」
大橋「掃除というだけでなく、片付け、整理といった感じも受けます」

7.秋の暮炊事の妻に問う肴  前田謙
今井「よく分かる光景ですね。こうやって人は触れ合って老いていく・・・」
8.アルバムの奥へ奥へと秋の暮   葦たかし
今井「一枚見ると次々と止まらない。森の中へ入っていくようで。ロマンというか、意識を表している」
大橋「見る度に感覚が違うんですよね。奥へ奥へ入っていく感じ・・・」

9.下校後の秣支度や秋の暮  吉竹順子
今井「家の手伝いをしているんですね。感心な子どもです。今でもこういう子どもたちがいるんだな」

<特選句予想タイム>
大橋「僕は6番。『男同士』に惹かれます」
岸本「私はそうだなぁ、8番。かなり考えられた季語の付け方だと」


<特選三句>
第三席:道を掃く男同士の秋の暮      南里要
第二席:向い合う部下のうしろの秋の暮  楠真一郎
第一席:アルバムの奥へ奥へと秋の暮   葦たかし
今井「1枚の写真でも奥行がある。アルバム自体にも、1枚めくるとどんどん・・・。とても人間の心理をよく表している」

なんと!!!
第一席に選ばれた葦たかしさん!!!
我らが監督!!!
おめでとうございますーーー!!!
次回は是非、「美少年」奢らせて下さい!!!shinehappy02shine

<入選の秘訣>
母の尻ただれ拭く手や秋の暮
pencil母の尻ただれ拭きをり秋の暮
今井「字余りをおそれるあまり、必要な助詞を省いたり意味が通らなくなったりしてはいけない。
1に文法、2に文意、3に初めて音数でいい」

ボクシングでは、よくパンチの組み立てというが、相手の動きを見てからでは遅い。
瞬時に「こうきたらこう」といった一連の動きが繰り出せるようになるまで練習を積む。
俳句も同じ。
対象を見たら瞬時に十七音が出て来るように鍛えなきゃいけない。
そのために、いろんな形で普段から何度も何度も反復練習を行う。

「俳句スポーツ説」が語られ、今回の放送は終了です。
最後になりましたが、入選・特選の皆さま、おめでとうございます!!!
(聞き書きが不十分な点、お詫びいたします)

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