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2017年9月24日 (日)

◆9月句会結果です

先月は投句出来なかったので、今月はちょこっと早めに出しました!

風のいろ空のいろして野紺菊(5票)
忽然と消ゆるのも良し狐花  (1票)
煙草など似合わぬ人よ吾亦紅(2票)


「野紺菊」は、確か『現俳協ネット句会』に参加するかしないかの頃に書いていた句。
「吾亦紅」は、『NHK俳句』兼題「海月」の没句の焼き直し。
それぞれ点が頂けて嬉しいです!!有難うございました!!!

葦たかしさんの「鵙日和」は得票数トップタイですよね?おめでとうございます!!
桃にゃんの選もあってアガりましたup
うむむ、私も頑張らねば~!!!

2017年9月23日 (土)

【佳】秋祭牛は花輪を食べちゃった

久々、夏井先生に採って頂けました!「節分」以来です、嬉しい~~~!
・・・しかし、この句、パっと出て来たのだけど、
自分の頭からなのか、どこかで見た句だったのか分からないweep
『俳句ポスト』の過去句に、ヒントになった句があるのだろうかとドキドキしつつ見てみると、

秋祭り撫で牛日がな人集り    めいおう星

が見つかりました。「撫で牛」は置物だけど、「秋祭」と「牛」の組み合わせを、
ここから頂いたのかも知れません。めいおう星さん、ごめんなさいーーー!
「牛 花輪 俳句」で検索すると、HITしたのは鷹羽狩行の一文
このページは読んでなかったと思いますけど・・・coldsweats01
でも、「いちばん乳を出した牛に花輪」って素敵shine
私の句でも、そういう、品評会で優勝した牛~~~というイメージでした。

『湯豆腐句会』に出した「善きことのぽつぽつありて豆ご飯」の時も、
後になって良く似た句を発見したので、今回もそうなるかも知れません。
もし、心当たりのある方がいらっしゃったら、是非ご一報下さいbearingsweat01sweat01sweat01

2017年9月22日 (金)

◆「第7回プチ句会」参加者募集のお知らせ

「第6回プチ句会」に参加下さった皆さん、改めまして有難うございました&お疲れ様でした!
「作者からの言葉」もほぼ揃いましたので、またゆっくりと目を通して頂ければと思います。
なお、記事中では文字数の関係から文章を中略させて頂いている部分もありますが、
掲示板にはアツい魂の迸りを感じる長文が書き込まれていますので、
結果発表(番号順)」の記事・コメント欄ともども、ゆっくり読んで頂ければ幸いに存じます。
あ~~~んど恒例(?)洒落神戸さん調べによる、「季語リスト」一挙掲載です!

第六回プチ句会、俳句の才能査定……じゃなかった、季語使用頻度ランキング!
ひゅーひゅーどんどんぱんぱん!!

六句 黄落
四句 秋
三句 紅葉、秋思、銀杏散る
二句 爽やか(爽か、さわやか)、秋園(秋の園)、秋空(秋の空)、秋蝶(秋の蝶)、秋の虹、色無き風(色なき風)、色葉散る、銀杏(ぎんなん)
一句 さつまいも、そぞろ寒、りんご、黄葉、黄落期(*1)、火恋し、花圃、金秋、残る蚊、秋のセル、秋高し、天高し(*2)、秋色、秋澄めり、秋天(*3)、秋落葉(*4)、焼栗、マロン・ショ(*5)、爽涼(*6)、朝寒、天の川、薄もみじ、美術展覧会、楓、末枯、蓑虫、霧、夜長、野葡萄、野分、律の風、露、露しぐれ、檸檬、銀杏(いちょう)(*7)、秋麗ら(*8)

(*1) 黄落の傍題
(*2) 秋高しの傍題
(*3) 秋空の傍題
(*4) 「秋落葉」という季語が手持ちの歳時記では見つからなかったので「秋」だけで季語と考える方法もあるかと。
(*5) 「焼栗」の傍題?と考えると、焼栗が二つになります
(*6) 爽やかの傍題
(*7) 23番の句の「銀杏並木」なのですが、「銀杏」を「いちょう」と読んだ時には季語ではないのではという疑いが。「ぎんなん」(傍題は銀杏(いちょう)の実)と読めば秋の季語。また、他の方が使ったように「銀杏(いちょう)散る」でも秋の季語なのですが。
(*8) 先週のプレバトで組長が話していた「季語の送り仮名」から考えると「秋麗」でも良かったかも(「あきうらら」と「しゅうれい」で音数が違うのでどちらで読むか判断できる)。歳時記の麗句では「秋うらら」としてるのもありました。

さて、第七回は十月前半?それならまだ「秋」ですね。
「黄落」でリベンジするもよし、他の晩秋の季語などでチャレンジするもよし。
次回も楽しみです♪



洒落神戸さん、有難うございます!!
そして!ここで「第7回プチ句会」の参加者をどどーんと募集させて頂きます~!

Photo_3

お題:「郵便配達夫」(佐伯祐三)

「秋の佐伯祐三シリーズ」最終回です!
10月句会ですので、季語は「三秋」「晩秋」はもちろん、
季節先取りで「初冬」「新年」までOKとします。
なんか、「第5回」の時の、
  林檎喰む父の遺せし椅子固く 24516 (「林檎」が「晩秋」の季語)
も思い出しちゃう絵面です。句の中で「配達夫」のキャラがどうなっているのかも楽しみ。

投句開始は『俳句ポスト』兼題「舞茸」の締切後、10月5日(木)0時から。
10月に入ったらまた改めて「第7回」の句会スケジュールを発表します。
たくさんの方から参加表明頂けることを願っておりますhappy02
参加ご希望の方は、この記事のコメント欄に、書き込み下さい。
なお!前回は定員25名に対し、またも定員割れの24名まででした。
「我こそは・・・!(ゴゴゴ)」と燃えておられる方がいらっしゃったら是非!!!


◆9月24日01:00現在の受付状況(13名)

小川めぐる、衒叟、中山月波、桃猫、洒落神戸、すりいぴい、葦たかし、痺麻人、
立志、斎乃雪、野良古、あるきしちはる、山香ばし

2017年9月19日 (火)

◆「乱雑な部屋/西村小市」

組長ブログ天地わたるさんのブログでも紹介され、
今、ひそかに仲間内でブームになっている、小市さんの句集!
増刷頂いた分を無事GET出来て、じっくり読ませて頂きましたhappy02upupup

1ページにつき3句掲載×27p=81句(ハイク)。
そういえば、以前送って頂いた松尾千波矢さんの句集もそうでした。
これは「句集スタイル」で作れる上限の数字なんですね。
自分が81句揃えることを考えると気が遠くなりそうです。
季節ごとに並べられた秀句の数々・・・襟を正す思いで読ませて頂きましたshine
以下、各季節から少しずつ、ピックアップさせて頂きます。

薄氷をつついて妻の顔を見る
わたるさんブログでも紹介されていましたが、この句大好き!!
いくつになっても無邪気で、茶目っ気を失わない旦那さま。奥さまの視線やいかに?
ご夫婦の日常が垣間見えるようで楽しいです、
1メージ目のど真ん中に配された、このとぼけた味わいある1句にクスっとした時、
読み手はすでに「小市ワールド」に引き込まれていますwink

もどらないことだつてあるふらここよ
ぶらんこ遊びをしていると、魂がフっと置き去りにされていくような気がしてきます。
漕いでいるうちに無心になっていく、無心になりたくて漕ぐということもあるかと思いますが、
私の個人的な感覚としては、あの、戻る時のヒュっとくる感覚は「奪われる」が近く、
それは「もどらないことだってある」ような気がして怖くなってしまうのです。
作者も、ぶらんこを漕いだ時に、同じような感覚を覚えたのでしょうか。
それとも、ぶらんこを見ながら、戻らない誰かを思って佇んでいるのでしょうか。

春の風にはかに猫のなまぐさく
春と言えば「猫の恋」の季節ですよね!悩まし気な鳴き声がそこかしこで上ります。
その様子を「にはかに猫のなまぐさく」と言われると、まったくその通り!
「盛り」の鳴き声に「春だねえ」など感じる程度の認識でない、生々しい把握に唸りました。
もし作者自身の飼い猫のことであれば、是非、恋の勝利者となって帰還して頂きたいと思いましたcat

大ジョッキ干して楷書が丸くなる
「楷書が丸くなる」とは、日頃ビシっと折り目正しい「楷書」のような人が、
ちょっとくだけて冗談のひとつも飛ばしちゃうみたいな感じでしょうか。
酔ってトンロリとした眼で見れば、御品書の楷書もどうにも丸く見えてしまう?
それとも、領収書のサインがちょっと覚束ないぞ!といったシーンでしょうかcoldsweats01
いずれにしても、「楽しいお酒」です。飲み会はこうでないとですよねbeer

炎暑の日歯科医の胸のやはらかさ
「うおっ!こうきたか!」とグっときた一句です。
「炎暑」との取り合わせに「歯科医」が抜群に感じました。空調の利いている空間ですが、
それ以上に、考えると気分は「そぞろ寒」っていうか・・・底冷えを感じる場所であります。
しかも、行ってみれば歯科医は女医さん。治療のために近づくと、オオ、胸がっspa
「次はいつ頃来られますか?」「ええ、来週で」と即答していそうです。

秋風や姉となりたる二歳の子
これは季語の斡旋が見事だな・・・と感じ入った一句です。
「秋風」という少し寂しげな季語にドキっとしたのです。
これまでは自分が一家の中心だったのに、今日からは主役は赤ちゃん。
そんな戸惑い、「後でね」と言われた時の置いてきぼり感、心細さ・・・。
奇しくも、「秋風や模様の違ふ皿二つ/原石鼎」と同じ「二」という数詞が使われています。
どちらも同じくらい、何度読んでも飽きない、この先も何度も読み返すだろう一句です。

月にだけ話したいことないですか
「月」は地球の伴侶。「月」は地球の盾。夜道を歩く時、必ずついてきてくれる存在。
そんな「月」にだけ・・・思わず漏らしてしまいたい出来事が、あるいは本音がありませんか?
「砂漠が綺麗なのは、どこかに井戸を隠しているから」と「星の王子さま」は言いました。
「これは誰にも言わないと決めたの」そんな何かを持っている人もまた美しいと思います。
黙って見つめるだけで、月は貴方(貴女)の秘め事を受け取ってくれるでしょう。

雪降りつむ畦なだらかになだらかに
雪が降って、モノの輪郭が丸くなっていく・・・という句は毎年見ますが、
この句には単なる現象以上の、農家や大地への労いを強く感じました。
上五字余り「雪降りつむ」を「ゆき、ふり、つむ」と舌に乗せた時に湧き起こる感慨。
「畦」から思い出される、田起こしから始まり収穫までの様々な出来事。
「なだらかになだらかに」のリフレインが実に優しく、静かに眠りに誘うかのようです。
雪に包まれて眠る畦は、来年の豊作を夢見ているのかも知れません。


お句の素晴らしさに対して、拙い感想で申し訳ありませんsweat01
2月(初春)から始まり1月(晩冬)に終わる流れでまとめられたこの一冊。
季節の移り変わりを味わいながら、実に心地よく次の句へ次の句へと誘導されたように思い、
「句集の編み方」を勉強させて頂いたような気もいたします。
乱雑な部屋/西村小市」、ご興味お持ちの皆さま、レッツクリック!!!

最後になりましたが、小市さん、素晴らしい句集を有難うございました!!!
私にとって、とても大事な一冊になりましたshine

2017年9月18日 (月)

◆「鰯」十句選

『俳句ポスト』兼題「鰯」の木曜日からの十句選です。
個人的に心を揺さぶられた句について、
好き勝手書き散らかしていきますが、どうかご勘弁を!coldsweats01

鰯毟る話せば長いことながら     めいおう星
日常的によく使われるセリフですが、「鰯毟る」から指に伝わる小骨の感じを想像し、ずっと心に小骨のひっかかりを感じていたようなことを、今やっと話せる心境になった・・・というシーンが浮かびました。こういった話は相手が聞き上手でないと出来ません。気の済むまで話せて、「ま、終わった話だけどね」と、ニッコリ笑えるといいなと思いました。そして毟った鰯はゴリゴリと擂って丸めて、美味しく召し上がって頂けたらと。

人魚集ひ鰯に星を捺す遊び      こま
「鰯」に「星」を配した句は数あれど、中でも「これは!!!」といった衝撃を受けた一句です。月光がことのほか美しい夜、クスクスキラキラと綺麗な笑い声を立てながら、人魚が鰯を掴まえては星をスタンプしていく。俗に「七つ星」と言われる鰯ですが、もっといっぱいついてる鰯もいる。星の数がまちまちなのは人魚が遊んでたからだったのかーcoldsweats02impactこの発想、私も持ちたかったーぐわああああ。強烈に痺れ憧れました!!!

きっぱりと鰯嫌いの妻である      ラーラ
「そうか!そう詠んでもいいんだ!!!」と目からウロコが落ちた一句です。秋刀魚と塩サバは食べたことあるけど、鰯はなくて、苦手意識からずいぶん長いこと兼題から目を背けていたんですが・・・なんか自分の曇っていた部分をザバーっと洗い流してもらったような気がしました。否定を描きながら小気味良い一句。「夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり(三橋鷹女)」然り、キッパリハッキリとモノを言うひとは魅力的ですshine

骨砕く音ごと喰らふ鰯かな       耳目
「喰う」というシーンの臨場感を最も感じた句です。「音ごと喰らふ」という措辞から、ありありと「バリバリ食べている」いる感じが伝わってきて・・・。食パンのCMでも、トーストを食べる時の「かりっ」というか「ざくっ」というか、あの「音」が美味しそうなんですよね。鰯もきっとそうなんだろうなと。食べ物の句は何よりも「美味しそうに」が鉄則とのこと。次回の兼題「舞茸」も食べ物でもあるので、「これが旨いんじゃ~!delicious」を探したいと思いますheart04

独り居て鰯を焼いて独り寝る     有瀬こうこ
地選句「鰯焼く一人はたまにだからよし(かをり)」の裏表のような一句。寂しいとも気楽とも言わないのですが、「独り」と「独り」の間を振り子のように行ったり来たりしているうちに、心が透明に近づいていくような気がしてきます。そういえば、実家の近くにはこんなおじいさんがあばら家に住んでいて、川魚を釣って畑の野菜を採って暮らしていたっけ。鰯を焼く煙は細くたなびき、もの言わぬ秋の空に吸い込まれていきます・・・。

その龍は堕ちて鰯になりました    あるきしちはる
ああっ!鰯があんなにも群れて巨きくなるのは、かつての龍の姿を取り戻そうとしているからだったのかっcoldsweats02impact「人魚」の句と同様、これまで明かされていなかった謎を解いてもらって、大きく膝を打つような一句。ファンタジーなんだけど、説得力ありますよね!「龍」は「水神」「海神」でもあり、落ちてバラバラになったとしても神秘の再生力で龍に戻ろうとするかも知れない。その姿があの「鰯トルネード」なのかも知れない。素晴らしいですshine

ゴッホの絵描く鰯の大水槽       はまのはの
一瞬ゴッホを唐突に感じましたが、「鰯トルネード」のあのタッチ(?)はまさしくゴッホ!有名なところでは「星月夜」の渦巻き感もですが、こちらもなかなか鰯っぽいです。これはなかなかの発見じゃないかな!少なくとも私は衝撃を受けました。はのさん、スゲー!

Photo


真鰯のトルネードより海生まれ    雅
数ある類想を制して【人】に選ばれたのがこの一句。ああ、「鰯トルネード」が、国産みの矛でかき混ぜられているところに見える・・・。シラズさんが「ひまわり畑」で仰ってたように、他の魚の餌になることも多い鰯。そもそも、捕食されることが多いからあんなに何万と群れを成しているんだろうし。万が一鰯がいなくなったとしたら、海の生態系が狂ってしまうかも知れないですね。「海生まれ」との措辞はあながち大袈裟でもないのでは、と感じました。

シチリアの鰯はここが青いんだ   司啓
まるで現地の漁師さんが目の前にいて、日焼した顔でにぱっshine白い歯がきらっshineとしたかに感じた一句です。この漁師さん、岡釣りもウマイのに違ェねェ・・・!で、「シチリアの鰯はどこが青いんだい?」と思って「シチリア 鰯」で検索をかけたら、美味しそうなパスタとか、トマト煮込みとか、名前が可愛いベッカフィーコとかいろいろ出て来て、とんだ飯テロを受けてしまったので、途中であきらめましたとさcoldsweats01

星七つ抱へ真鰯ドヤドヤと      藤井祐喜
「七つ星」から「七星剣」にワープしてしまった私でしたが、鰯についている星をそのまま詠んだこの句の、堂々たる主張っぷりに目が覚めました。「ドヤドヤ」は大漁の鰯が網からドヤァー!と溢れているようでもあり、市場の一匹一匹が「ドヤ!俺の新鮮さ!!」と迫ってくるようでもあります。こんな鰯と目が合ったら、買わざるを得ない・・・。鮮魚コーナーは足早に過ぎてしまう私なのですが、今度ちょっとゆっくり回ってみようと思いましたconfidentshine

2017年9月17日 (日)

【人】ちくちくと母のつみれの鰯かな

ささっと『俳句ポスト』の記事もUPしておきます。

【人】ちくちくと母のつみれの鰯かな

「鰯」も殆ど食べたことがなく、「トルネード」と「大漁(金子みすゞ)」のイメージしかなく、
胴体の「星」を「七星剣」に絡めてなんとか出来ないかと苦心していて、
最終的に5句しか送れず、「雲」以来の全没があるとしたらココだな・・・
・・・と覚悟していたんですが、なんとか【人】に拾って頂きましたspaほっ・・・。


<全投句一覧(投句順)>

ちくちくと母のつみれの鰯かなflair「つみれ」11件
  【人】あなうれし鰯つみれの大きこと   老人日記
  【並】母愛し鰯手開くつみれ汁       sol
  【並】鰯ちゃんつみれにしたら最高だ   いなまさ
  【並】縦横に叩いた鰯つみれなり     パオ
  【並】たたきでもつみれ汁でも鰯良し   松山
  【並】魚喰わぬ孫甘やかしつみれ汁   沼田慎也
  【並】焼きて煮て揚げにつみれと鰯かな 天晴鈍ぞ孤
  【並】目が合えば鰯囁くつみれ鍋     八意
  【並】イワシ買う煮付けかつみれかかばやきか  文学寅さん
  【並】ぷりぷりの鰯捌いてつみれ汁    由坊
【並】から一歩抜け出せたのは、「どんなつみれか」を具体的に描いたおかげでしょうか。
もう一句の【人】も、「大き」と表現していますね。

棒手振の声りんりんと鰯かなflair「鰯売り」
  【人】どの鰯売りも赤ペン耳にあり村上海斗
  【人】ごんぎつね来さうな気配鰯売る  湯川美香月
  【人】鰯裂くいただきさんの太き声   つつ井つつ*「いただきさん」=高知で行商のこと
  【人】鰯売り昼過ぎたれば荷を空けぬ ららら句
「鰮売りの声」を描きたいと思ったが「りんりん」が違うと感じていた・・・もっといがらっぽいような声が合ってますよね。「太き声」に「なるほど!」sadそして「鰯売り」になりきって「ごんぎつね」の気配を感じた一句に脱帽!
大螺旋来て百万匹の大鰯flair「螺旋」3件「百万」4件「坩堝」1件
  【人】鰯てふ巨大な坩堝網を引く     雪うさぎ
  【人】螺旋から球、三日月へ鰯群     松永裕歩
  【人】海の螺旋銀ときらめく群れ鰯    蒼奏
  【人】鰯の群れはらせん形の動詞だ   月の道
  【人】岸揺れて百万の鰯凱旋       くま鶉
  【人】潜れ潜れ網引きちぎる鰯百万   歌鈴
  【人】百万の鰯の四尾がこの卓に    亀田荒太
  【人】たえかねて破裂いわしの銀百万 小田寺登女
「トルネード」よりは「螺旋」が少なかったcoldsweats01【人】句には「動き」を感じますし、「百万」という数詞の扱いにも、血が通っている気がします。私は、並べただけでしたshock
セルゲイのイヴァシーと言う鰯かなflair外国ネタ
  【人】マンマの鰯オリーブオイルたっぷりと  つぎがい
  【人】カムチャツカの白浜鳥葬となす鰯ちりぢり 斎藤秀雄
  【人】シチリアの鰯はここが青いんだ   司啓
  【人】西班牙の飴屋なのです鰯焼く    内藤羊皐*「西班牙」=スペイン
回遊魚である「鰯」ですので、世界へ目を向けてみようと思ったのですが、
「ほほう、ロシアでは『イヴァシー』というのか」で止まってしまい、ドラマが描けていませんでしたshock「イヴァン」で韻を踏みたいと思ったもののうまく嵌らず、四音の名前を探したんですが、・・・名前で悩んでる場合じゃなかった!!!
大鰯七星剣は破邪の剣flair「七つ星」1件「星七つ」2件
  【人】七つ星つける鰯の味無限      津葦@鰯の体には星印が9個あるという
  【人】星七つ抱へ真鰯ドヤドヤと     藤井祐喜
  【人】真鰯や夜空に赤く星七つ      港のヨーコ
「鰯」についている「星」をなんとか・・・と思っていたのですが力及ばずshock「七」のつかない「星」の句は20件くらいあったかな?王道の取り合わせでしたね。


投句数が少ないので、上位互換句と並べてみました。
うーん、やっぱり自分の句に足りなかったモノがよく分かる・・・。
自分の目標の投句数を守れなかった不甲斐なさとともに、
いろいろしっかり噛み締めなくちゃと思った木曜日でした。

そして今回も素晴らしかった金曜日!!!
【天】めいおう星さん、【地】すな恵さん&かをりさん、おめでとうございます!!

あああ~~~、ちょっと鰯トルネードに揉まれてくる・・・
最後になりましたが、木曜・金曜掲載の皆さま、おめでとうございます!!!

2017年9月16日 (土)

【水】安産の家系に生まれささげ飯

ふ~~~、ちょこっと休憩でございます。
本当なら『俳句ポスト』の結果を書く頃合いなんですが、
こっちを忘れていたことに気づいたので先に書きますね。

大阪から参加、小川めぐるです
◇安産の家系に生まれささげ飯 大阪・小川めぐる/頼もしいですね


いやー、有難や有難や。
実際にはそんな良い話はないんですが、「ささげ飯」が「お赤飯」なんだと思い、
おめでたい感じの句を書いてみたでありますーdespairsweat02
そういえば『俳句ポスト』兼題「鰯」にも「母」が出て来たな。
秋ってちょっとそっち方面に気持ちが向く季節なのかも知れませんね。

ところで、今週発表の「行水名残」。

『天』  瘤雲はしぼみ行水名残かな  いつき組リスナー班・旧重信のタイガース
 
「行水名残」ってホント長い季語なので、「行水名残かな」という9音を巧い事下五に置いて、あと頭のところで光景だけ言ってるんです。入道雲じゃない「瘤雲」という言い方がまたいいじゃないですかね。瘤雲はしぼんでしまった、そして行水名残の頃になったよと。シンプルですけれども季節感もすっきり入っておりますし、なかなかの名品になりました。


あああっ。

【没】ほろほろと雲ほぐれ行水名残  (小川めぐる)

似たところを見ていたと思うんですが残念でした!shock
各曜日掲載の皆さま、おめでとうございます!!!
全然追いついてなくてすみません~~~sweat01sweat01sweat01

2017年9月15日 (金)

◆結果(個人別得点順)

税悦さん、すりいぴいさん、ヨミビトシラズさん、蜂喰擬さんのご指摘を受けて一部修正!
最後に月波さんにチェック頂き、これでファイナルアンサー???と思います。
ご協力下さった皆さま、有難うございました!!
皆さまあっての「プチ句会」です~~~shinehappy02shine

(追記)
もうひとつミスがあり、捨楽さんの点数が変わりましたbearingsweat01
捨楽さんごめんなさい~~~!!!


◆個人別結果一覧(総合得点順)

・小川めぐる(合計55点)
金秋や髭の男の手風琴 (28点)
爽涼や手作りジャムに白リボン (21点)
口紅はブラウンレッド秋麗ら(6点)

・すりいぴい(合計46点)
爽かにブロンズの魚みづを吹く (16点) 
蓑虫の傾ぎ風速二メートル (18点)
あめ色の馬の巨頭よ秋の園 (12点) 

・耳目(合計45点)
朝の灯を並べて霧のシャンゼリゼ (6点)
異国語はどこか早口そぞろ寒 (19点)
黄落期けさも天使の羽根を掃く (20点)

・山香ばし(合計37点)
朝寒や鳩手なずける人もいて (8点)
くちづけは色なき風を赤らめる (6点)
焼栗の匂いの糸が街を編む (23点) 

・洒落神戸(合計36点)
カンバスに色無き風を留めをり (22点)
秋園や流るる「パリの空の下」 (4点)
黄落や紅いルージュのマリアンヌ (10点)

・桃猫(合計31点)
黄落や虎のバターのパンケーキ (8点)
赤を溶く画家の小筆へ楓落つ  (12点)
豚の毛の筆さわやかに空を描く (11点)

・斎乃雪(合計28点)
マロニエの並木を分かつ秋の空(11点)
陽の匂い微かに纏い色葉散る(12点)
黄落を弾む足音セレナーデ 斎乃雪(5点)

・東雲(合計28点)
「月が綺麗ですね」紅葉の路を美しき黙 (14点)
栞にと紅葉を拾う吾子と君 (5点)
白髪に紅葉ひとひら死化粧 (9点)

・あるきしちはる(合計27点)
ランナーの肩甲骨や銀杏散る (9点)
秋のセル赤く姿勢の美しき姥 (6点)
露しぐれ木々黒々と香りけり (12点)

・酒井おかわり(合計27点)
秋空のパリへ龍の背なでながら (15点)
秋蝶と夢ではぐれてパリの森 (10点)
パリの香へ咲き誇る秋落葉かな (2点)

・蜂喰擬(合計26点)
しゆくしゆくと姉と株分く母の花圃   (8点)
積日やつまと二度目のパリは秋   (8点)
末枯の空に見蕩れて微熱かな   (10点)

・司啓(合計26点)
雪は夏描かれし美術展覧会 (8点)
残る蚊や画架の少女はバーミリオン(7点)
秋の虹窓を木炭まみれの手 (11点)

・凡鑽(合計26点)
喧騒へシュシュに束ぬる秋思かな (10点) 
さつまいも抱へ少年自爆テロ (10点)
マンホールほどの失禁天の川 (6点)

・桂奈(合計25点)
雑踏は掻き消す秋の主旋律  (3点)
黄落やドラムスティック弧を描く (12点)
異邦人檸檬握るや石畳 (10点) 

・佐川寿々(合計25点)
天高し移動図書館パリをゆく (11点)
火恋しや買い物リスト綴る指 (10点)
この街の銀杏並木を好きという (4点)

・捨楽(合計24点)
秋思濃き傀儡つかひの眼かな (12点)
ポニー乗る吾子の肩乗る秋の蝶 (7点)
ブロンズの女神も踊る野分かな (5点) 

・中山月波(合計24点)
マロニエの枝に付けたき秋の鈴 (5点)
野良猫の自由と孤独秋高し (9点)
花とりんご買ひ週末の始まりぬ (10点)

・葦たかし(合計23点)
国捨てし親子の上へ銀杏散る (6点)
黄葉の朝入選の知らせ来る  (7点) 
銀杏の臭ひよジャポネの肌は黄 (10点)

・しゃれこうべの妻(合計21点)
色葉散る残り香(か)甘きパリマダム (6点)
懐へマロン・ショ忍ばす伊達男 (5点)
セーヌ河眺むグルニエ律の風 (10点)

・大槻税悦(合計19点)
霧木立シャネル香りて振り向きぬ (8点)
ボール追うプードル二匹秋の虹 (4点)
薄もみじ銀貨あふれる路上歌手 (7点)

・24516(合計15点)
妻の齢気づく秋思の絵画かな (2点) 
黄落や酔ひし女の煙草の火 (8点)
あらあらしきマリーの歌を聴く夜長 (5点)

・かま猫(合計9点)
往来を過ぐ靴音や秋澄めり (4点)
秋天を狭めマロニエ並木道 (5点)
秀麗や行き交う人靴音を (--)

・痺麻人(合計9点)
秋色の街でランウェイ峯不二子 (7点)
野葡萄や裸体を晒すプラタナス (1点)
ロザリオや黄色だらけのパリは秋 (1点)

・ヨミビトシラズ(合計9点)
道端の半分の空銀杏散る (3点) 
我が肩にのみ黄落の積もる街 (6点) 
銀杏の実拾いし我を責む銀杏 (--)
なんとなんと、前回に続き不肖私めがトップでございますcoldsweats02impact
皆さん有難うございます、すべて藤田湘子の型の力です。
前回の洒落神戸さんの「靴底紅きピンヒール」に対抗するために、
「色」で勝負だ!!!と思い定めての作句でした。
「色+聴覚」「色+味覚」と、プラスαのあった句に点が頂けたことが、
今後に繋がる「学び」であったと思います。
こうなったら「佐伯祐三シリーズ」三連覇を狙います、また頑張ります!!!

そして今回も皆さんの豊かな発想、繊細な感性、瑞々しいコメントなどなど、
本当に楽しませて頂きました!!!
ご参加下さった方々のお力により、素晴らしく充実した句会になったと思います、
深く深く感謝致します。
「第7回」は来月初旬に行なう予定です、また是非よろしくお願い致します!!!

◆結果発表!!(番号順)

お待たせしました、結果発表です~~~!!!
頂いたコメント、100文字を超えているものは当方の判断で短縮させて頂きましたが、
削った部分が面白かったりして、コメントの魅力を削いでしまったことをお詫びしますcrying
あと、蜂喰擬さんは、どこかが「蟻」になってないかよ~く見てみて下さいねcoldsweats01
一応、チェックはしたつもりなんですけど、抜けがあったら速やかにご一報下さい!!
ソッコーで追加致します!!!
ではでは、ゆっくり見ていって下さいまし~~~!
なお、点数は、◎(3点)○(2点)△(1点)で計算しております。
間違いがあったら、これまた速やかにご一報をお願いするです!!!
チェック班(税悦さん、月波さん、よろしくです!)、頼みましたぞ!!!

チェック終了後、個人別の発表も行います~~~。


◆結果発表(番号順)

1.マロニエの並木を分かつ秋の空 斎乃雪(11点)  
○初は「並木が空を分かつのでは?」と思いましたが、少し考えていると日差しが並木を光と影で分けている景色が浮かんできました。同じ間隔で並んでいる並木がだからこそ分かつという表現が合うのだと思います。(東雲)
○リュクサンブール公園の、この空をなんとか詠めないかなと思っていたので、このお句を読んで、あ!まさにこれだ!と思いました(かま猫)
△この並木道の絵をそのまま言い表したような一句。個人的には「分かち」とした方が好きです。(小川めぐる)
△とても絵に対し忠実に描いてあり好感。並選6句を採れるなら掲句だなぁ(酒井おかわり)
△まるで空が楔を路面に打ちこんでいるような絵です。端正で好ましい。他方、兼題の絵のままで、やや淡泊な印象も。(すりいぴい)
△(痺麻人)
△シンプルだけど素直な句だと感じました。秋の爽やかさを感じます。(山香ばし)
△形は綺麗です。もう少し深く詠めていたら戴いていました。()
△空が並木を分けているという逆転の発想が面白いと思います。「分かつる」にしてはどうか...と考えましたが、「を」が効いているので外さないほうがいいですね。(あるきしちはる)
★お題の絵は、秋の空が絵を分かちますが、俳句での秋の空との組み合わせは、少し違和感を覚えました。(司啓)
★秋の空を分かつマロニエでなく、マロニエが、にしたところに工夫があるのか。見立てに類想がありそう。(凡鑽)
★ストレートに風景を詠んでいて、情景は想像できるのですが、余白がない気がしました。(洒落神戸)
★53番の句と発想がほぼ同じで、僕もこの絵をみてまず感じた事だったのでやはり類想なのかなと思います。(24516)
★お題の絵の構図の面白さ、並木と空を詠んでみたいと私も思いましたがとても難しい…(しゃれこうべの妻)
★並木道なら、「秋の空」に限らず、「空」ならいつでも並木を分けている訳であって……ちょっとインパクトが薄い。「秋の並木が空を分かつ」のなら、もう少しインパクトがあったと思うけど……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
コメントくださった皆様本当にありがとうございました。この絵の主役が実は空のように思いました。この絵だけでなくて現実にもマロニエの並木の間には空があるのだろう。真っ青な秋の空、鰯雲の浮かぶ秋の空、少しくすんだような秋の空、そのいずれにも秋の黄葉したマロニエの並木がある風景。それぞれのいろいろな秋の空を想像してもらえればいいなと思いを込めました。(53番さんだれだろうっと興味深々だったのですがかま猫さんだ♪と知りとひそかに喜んでおります)(斎乃雪)

2.秋空のパリへ龍の背なでながら 酒井おかわり(15点)
◎心に龍を飼う東洋の主人公は、どんな思いを抱き、西洋の空を見るのでしょうか。挑戦、不安、希望。主人公のネクストを想像したくなる一句です。(司啓)
◎某歌の既視感がありますが良いですね。龍の背は気流の乱れをかすめながら、と取りました。あるいはパリへ向かう者の心の中の荒ぶる思いなのか。含みがプラスに。リズムも良い。(すりいぴい)
○この龍は日本の龍ではなくドラゴンのイメージで、RPGの世界のようで楽しそうだなと思いました。下五のなでながらがとても好きです。(24516)
△ハードボイルドなイメージとも思ったんですが、真逆のイメージもあってホッコリ。この龍は銀の鱗を持っているのか、それとも白いモフモフかなど考えるとニンマリしてしまうのです。(小川めぐる) 
△パリへ行く。飛行機でなく龍の背に乗って。秋の冷たい風を受け龍の背を愛しく撫でる。・・・意外な設定に惹かれました(桃猫)
△ちょっと読みづらい句でしたが、龍に乗って行くという飛躍が面白く感じました。(山香ばし)
△龍の背へ乗ってパリへゆくなんて素敵だな、と思いました。(桂奈)
△ネバーエンディングストーリーを思い出した。この龍は毛の生えたドラゴンか。メルヘンの世界。(凡鑽)
△「龍」が何を指すのか雲?飛行機?天候?と色々と考えて面白かったのですが、実景がないので選には至らず。(洒落神戸)
ファンタジーな世界観が秋空の美しさや秋の豊かなイメージと合っていると思います。淵に潜もうとする龍を連れてパリへ旅に来た、と想像すると楽しいですね。(あるきしちはる)
★何かの隠喩でしょうか?例えの正体が解りませんでした。(耳目)
★「龍」という言葉はとてもパワーがあってドラマティックなイメージを句に与えてくれるのだなぁと思います。ただ、この場合具体的な景を詠み取ることができませんでした。ぜひ作者の意図をお聞きしてみたいです。(しゃれこうべの妻)
★ちょっとファンタジックな句。「龍の背」が本物の龍なのか、それとも何かの比喩・示唆かが分からず読みに困る句だが、スケールの広さは悪くないかも知れない……色々と、評価に悩んだ句(>_<)(ヨミビトシラズ)
また参加します宜しくお願いいたします。俳句も選評も確固たる自分のスタイルが出来ている方の主催で力作の揃うレベルの高い板で句座を囲めた事を幸せと思いますよ!!(酒井おかわり)

3.陽の匂い微かに纏い色葉散る 斎乃雪(12点)
○秋の乾いた空気に混じる陽の匂いを、絵の中に確かに感じます。(中山月波)
○映像が鮮明に現れる句ですね(痺麻人)
○太陽の光に匂いはないんだけど「陽の匂い」ってありますよね。それを微かに纏って落葉するという表現が良いですね。お天気である事とか風はそんなに強くないのかなとか想像ができます。(洒落神戸)
○秋晴れの日の温かさとあのひんやりと乾いた空気、お日様の匂いを思い出しました。国や場所を限定せず、普遍的な紅葉の美しさを読んだ句としても魅力的に思います。(しゃれこうべの妻)
△素直な一句。それだけにややパンチ不足か。語順を替えてみるのもアリ?(小川めぐる)
△散る葉に陽の匂いを感じたところが繊細ですね。 色葉が光を纏う瞬間かすかに色葉が震えるような、葉の持つ色が微妙に変化するような、その美しさはファンタジーでなく実感を伴った美しさなのです。並でいただきたかった~(桃猫)
△詩的な句ですね。もう少し具体的な木の名前を読み込むと、より引き立ったかなと感じました。(山香ばし)
△陽光を「匂い」で表したのは良いと思うが、「落葉+陽光」というネタは「手垢の付いた表現」ならぬ「手垢の付いたネタ」。よほど上手く書かないと、「どこにでもありそうな句」にいつ転落してもおかしくないので要注意(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★「微かに纏い」が手垢表現で勿体無いので「陽の匂いさせて散る」とか「葉から陽の匂い」などにしてはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★佳い悪いじゃなく、匂い、微か、纏い、散る、と用言が多用が私は好きじゃなく選より漏れました。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
★好ましい雰囲気の句です。上五で切れていないとしたら季語の修飾が曖昧・散漫に感じられます。切るか具体的に詠んではどうでしょう。感動の中心は匂ひ?葉?(すりいぴい)
★何句かありましたが「紅葉散る」は冬の季語。散る、落ちるまで言ってしまった句は今回外しました。(耳目)
★かっこいい、とも言えるが、結局何が言えているのか。(凡鑽)
コメントくださった皆様本当にありがとうございました。季語は「色葉散る」 で「紅葉且つ散る」 の傍題で晩秋。私としては 「微かに纏い」 が おぉいいこと言えたなどと悦に入っていたのですが手垢表現なのですね。季語の中に静かに散ると光が当たっているが含まれているかと思い匂いをさらに加えてみました。ご意見参考にしてもう少しすっきりさせた句にしてみようと思います。(斎乃雪)
【この季語】私の手持ちの歳時記(小学館)では「紅葉且つ散る」の関連季語として「紅葉散る→冬」と記してあってアレっと思いましたが、「きごさい」でも傍題に「色葉散る」載っていますね。「紅葉」と「色葉」の違い・・・うむむ奥が深い!(めぐる)

4.黄落やドラムスティック弧を描く 桂奈(12点)
○黄落と細くて強い木の枝のようなスティック。対比の見事さもさることながら、真昼の野音のジョンボーナムの野性的な演奏までもが蘇りました。(司啓)
○光を返すドラムスティックの映像が見えました。季語も措辞も動きがあっていいですね。(あるきしちはる)
△ドラムスティックが、黄落の調べに変化をつけるアイテムのように感じられました。黄落には弦楽器のイメージがあったので意外で新鮮でした。スチールドラムを想像しています。←この曲、「黄落」っぽいかな~。(小川めぐる)
△素敵な句です。単に句として鑑賞ならば選に入れました。ただ絵からイメージが私には出てきませんでした。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
落ち葉と一緒にくるくると回るドラムスティックのリズミカルな感じが出ていて好きです。(捨楽)
△句意・情景は明確です。取り合わせもいいですね。既視感がありますが端正ですね。黄落とスティックの乱舞が見えますが「弧を描く」より的確な表現がある気もします。(すりいぴい)
△(痺麻人)
黄落のスピードとドラムスティックのリズムの取り合わせがいいですね。(山香ばし)
△取り合わせの句として、成功していると思う。ドラムの音に呼応して黄葉は落ちているのかもしれない。(凡鑽)
△何故か説明できないのですが、黄葉とドラムスティックの取り合わせが妙に気になります(24516)
★語順が逆かなー・・勿論「や」で止めるのはよろしくないので、工夫が必要ですが。(耳目)
★乾燥しはじめる季節なので、乾燥した手からドラムスティックがふっ飛んだんでしょうか?スネアドラムやシンバルを連想しますが、秋のパリにはマレットを使う楽器の方がイメージが添う気がします。(蜂喰擬)
葉が落ちるときにヒラヒラと弧を描くのをドラムスティクの動きに見立てたのかも。ただ、黄落とドラム(基本的には室内で演奏?)が遠い気がしました。(洒落神戸)
★「弧を描くドラムスティック」の軌跡を美しく思い浮かべながら、「黄落」との取り合わせを上手く詠み取ることができませんでした。これもぜひ作者の意図をお聞きしてみたい!(しゃれこうべの妻)
★「音楽の秋」という事なんだろうけど、それだけで「黄落」と「ドラムスティック(+弧)」を結びつけるのは難しいと思う。野外コンサートとかなら、もう少し書き方があったはず……もう少し具体性を(*_*)(ヨミビトシラズ)
皆様の深い読み、またするどいご指摘ありがとうございました。この句は去年学校の演奏会で小学生とは思えない上手なドラムの演奏を見て感動した時のことがベースにあります。ちょうど晩秋でした。(中略)ジョンボーナムでなくてすみません。汗。(中略)しかし感動を俳句に託すことは本当に難しいですね。共感していただける方もいらっしゃれば、そこがわからないとおっしゃるかたもいらして。。もっともっと共感していただけるような句を作りたいと思いました。みなさんのコメントとても勉強になりました。ありがとうございました。(桂奈)


5.黄落を弾む足音セレナーデ 斎乃雪(5点)
△軽やかだし素敵です。並選8句を採れるならば掲句です。(酒井おかわり)
△ドイツ語のセレナーデをフランス語に動かしてみましたが、大変、失礼いたしました。セレナーデは不動でございました。(司啓)
△「セレナーデ(小夜曲)」は恋人に贈るロマンチックな(悩ましい?)調べ・・・しっとりした印象の音楽なので、「弾む」に多少の違和感が残る。(小川めぐる)
△ (痺麻人)
△セレナーデという言葉いいなあと思いました。私も主旋律という言葉を使いましたがセレナーデのほうが絵にも季語にも合っていると思いました。(桂奈)
★シンプルな一句で爽やかな気分が伝わります。パートナーと待ち合わせ・・かな。「弾む」・「を」に違和感が。平明ですがもう少し引っかかるところが欲しいです。(すりいぴい)
★助詞のをの使い方を変えるだけで印象は変わると思います。(山香ばし)
★セレナーデという綺麗な借辞を使えたのは手柄ですが、助詞が少し甘いです。(耳目)
★黄落を踏む足音は恋人に捧げる歌?黄落と甘く美しい恋歌の「セレナーデ」とは少しイメージが違うような。(凡鑽)
★音楽詳しくないですが、「セレナーデ」と「弾む」があってないような気がします。(洒落神戸)
★中七下五の軽快さが心地よいので、「や」で切った方がそれがより生きるかも。(あるきしちはる)
★一面の黄葉を音符のようにスキップしている光景を想像しました。下五が唐突な気がしたので、足音はセレナーデ、とくっつけてはダメだったのでしょうか?(24516)
★「弾む足音」と「セレナーデ」の語が少し近い。「足音+セレナーデ」だけで十分だと思う。……余談だが、「弾む」より「弾く」の方がインパクトがあったかも。(ヨミビトシラズ)
コメントくださった皆様本当にありがとうございました。一番時間かけたのですが自己満足の句になってしまいました。「黄落を弾む足音」ここまでで明るい日ざしの中金色の樹々金色の落ち葉の中を弾むように歩く様を詠んで「セレナーデ」で 夜 愛の歌を捧げる様子と2つの場面を詠みたかったのですがちょっと無理ありましたね。私の中では 黄落を の 「を」は悩んでこれに落ち着いたのですが・・・。(斎乃雪)



6.雑踏は掻き消す秋の主旋律 桂奈(3点)
〇掻き消す/ で切ると、とても詩的な世界。急いでいる足には「秋」の主旋律は 聞こえないのですね。「秋」という言葉を美しく使っています。(桃猫)
△「雑踏は掻き消す/秋の主旋律」さやかな秋の主旋律を、雑踏が掻き消している・・・という意味に見えますが、「雑踏は消す(聞こえないようにする)」そして「秋の主旋律を聞く」という解釈もあり?(小川めぐる)
★美しいモチーフで好感の句。ただ雑踏は消えないかなと思って俗に云う言い過ぎの句に見えちゃいました。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
★雑踏が秋(の主旋律を)が掻き消すのなら季語の全否定になってしまう気が・・。否定表現はときに効果をもたらすそうですがここではそうはなっていない気がします。秋の主旋律とは何でしょうか。雑踏の音だけ聞こえる句となっています。(すりいぴい)
★「は」が気になりました。(葦たかし)
★秋の主旋律が何を指すのか、もう少し具体的だとよかったかも。(山香ばし)
★助詞と語順が少し甘いかなー・・と思いました。「掻き消す」がどこに掛かっているのか解りかねます。(耳目)
★雑踏をにした方が、秋の主旋律に比重がかかると思いました。(司啓)
★主旋律が抽象的。(凡鑽)
★「秋の主旋律」とは何かを想像したのですが、想像しきれませんでした。そして、主役である「秋」が掻き消されてしまうのは良くない(雑踏が主役になってしまう)かと。(洒落神戸)
★「雑踏が秋の主旋律を掻き消してしまったよ...」と寂しい感じかなと読んだのですが合っていますでしょうか? 「秋の主旋律」って美しいのですが、もっと具体的になるといいなと思いました。(あるきしちはる)
★雑踏がかき消すものは何でしょうか?人々の憂い?夏の名残?何なのか気になりました。あと、掻きは平仮名のほうが良い気がしました(24516)
★雑踏「が」主旋律をかき消すの?秋の主旋律って何だろう?と考えてしまいました。ぜひ作者の意図をお聞きしてみたいです。(しゃれこうべの妻)

★「秋の主旋律」というのは綺麗な表現だけど前半が完全にアウト。「雑踏が何かを掻き消す」のは平凡だし、「季節の気配を無頓着に消していく人々」という内容も平凡。おまけに文法的な読みが2つある(-_-;)(ヨミビトシラズ)
皆様の深い読み、またするどいご指摘ありがとうございました。こちら、確かに「は」はよくなかったですね。めぐるさまのご指摘のように読みがあやふやになってしまいました。自分としては「が」の意味で使いましたが、司啓さまのおっしゃるように「を」にした読みも面白かったかも、と思いました。そもそも発想が句としてイマイチだったかもしれませんが。選にとっていただいた桃猫さまありがとうございました。みなさんのコメントとても勉強になりました。ありがとうございました。(桂奈)

7.秋蝶と夢ではぐれてパリの森 酒井おかわり(10点)
◎秋蝶と自分を重ね合わせて読むと遠い国を旅する蝶の自由さにドキドキしました。それが夢と現実との狭間で飛ぶ秋蝶。謎めいていてまるで物語の続きがあるかのように思いました。 (佐川寿々)
○ずっと追いかけてきた夢にはぐれてしまったのでしょうか?でも言葉の選択のせいか深刻な感じはなく、しばらく休憩したら新しい夢に向かって再スタートしそう。(中山月波)
○童話的ですね。下五で目の前に秋の森がパッと広がる感じがいいですね。(蜂喰擬)
△綺麗な句。「秋蝶」+「夢にはぐれた私」が「パリの森」にいるのかと思いますが、「秋蝶と夢ではぐれて」今私は「パリの森」にいます、というふうにも読めます。後者の場合、季語の鮮度が落ちるので残念。(小川めぐる)
△ロマンティックで素敵です。夢の続きのようなパリの公園なのでしょうね。絵の雰囲気にも合っていると思いました。(桂奈)
△ 秋の蝶に連れていかれた先は異国の森というまるで小説の出だしのようでした(24516)
★夢と現実の境界線を曖昧にする儚い蝶が美しいです。個人的にパリより巴里の表記が似合うように思いました(桃猫)
綺麗な句なんですが中7がもう少し具体的な何かのほうが締まる気がしました。(斎乃雪)
★感動・気付きの中心はどれか迷いました。上中座がばらばらな感じです。ファンタジーを狙ったのだと思いますが・・。映像があるのにないような印象でした。(すりいぴい)
★グリム童話のような世界観。夢ではぐれなくてもよかったかな。(山香ばし)
★夏井先生流に言うと季語の鮮度が少し落ちます。あとは物語になりすぎてしまっているかなー・・と思いました。もう少し読者に想像の余地を残してほしいです。(耳目)
★甘い。「パリの森」はもっと具体的な地名にすればよくなるかも。「夢」を使うのは難しい。(凡鑽)
★秋蝶と夢ではぐれてと言う事は秋蝶は夢?その場合、夏井先生が言う「季語の鮮度」が落ちている気がします。また夢以外の内容が「パリの森」だけなので、どんな状況を詠んでいるのか分かりませんでした。(洒落神戸)
★幻想的で美しいのですが、秋蝶を夢の中のものにしてしまうより、「夢に見し秋蝶」や「夢から森へ秋の蝶」など、幻から現出したような感じに出来たら更に美しくなるかもしれません。(あるきしちはる)
★これまたファンタジックというか、メルヘンチックな句。雰囲気は悪くないけど、「不思議の国のアリス」の話のプロローグみたいな……どこかで聞いたような、よくある光景(*_*)何かの示唆があれば、話は別だが……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
また参加します宜しくお願いいたします。俳句も選評も確固たる自分のスタイルが出来ている方の主催で力作の揃うレベルの高い板で句座を囲めた事を幸せと思いますよ!!(酒井おかわり)



8.金秋や髭の男の手風琴 小川めぐる(28点)
◎豊かな髭の男は金の髪と青い目を持ち、アコーディオンの音色は秋の空気を震わせながら空へ消えていく。過ぎ行く人、立ち止まる人。皆それぞれに人生があります。金秋の金が句の世界を豊潤に輝かせています(桃猫)
◎「金秋」「髭の男」「手風琴」の名詞と助詞だけですが、野外でアコーディオンを弾いてる男やそのまわりの情景が見えてくるようです。寒い冬や暑い夏ではなく気候の良い春か秋。曲にもよりますが秋が似合ってる気がしました。(洒落神戸)
○懐かしい香りのアコーディオンのモチーフに好感。季語の斡旋も巧み。特選が三句採れるならば掲句(酒井おかわり)
○髭を蓄えた男性が石畳の上でアコーディオンを弾いています。「金秋」という季語が、情景にきらきらとした彩りを添えていて素敵です。(捨楽)
○お題の絵の中にいそうな人物。ブロンドの髭の男が奏でる手風琴が、金色に染まる秋の林に響き渡るのが聞こえそう。(中山月波)
○色付く街にライトブラウンの髭の男の弾く少し悲し気な手風琴の音が聞こえました。(斎乃雪)
○手風琴?何だろうと調べたら〝アコーディオン“ 納得、いいですね!(痺麻人)
○パワフルでかつ繊細なアコーディオンの音色が、秋の大通りを踊るように響いている、そんな情景が浮かびました。爽やかさと楽しさが同居している句だと思います。さり気ない金と琴の韻の踏み方も心地好く思いました。(東雲)
○ゴッホの自画像のような男性を想像しました。金色の光の世界観に、手風琴のあたたかみある音が豊かに響きます。(あるきしちはる)
○パリの銀杏並木の下クラシックな手風琴(この響きがいい!)を奏でる男の様子をルオーの色彩とタッチでありありと頭に描いてしまいました。「金秋」って直接「金色」を意味する季語ではないのがちと残念。(しゃれこうべの妻)
△個性的な一句で印象的です。言葉選びも良く、音も絵も見えます。他方、「や」以降が重いので季語は軽めのものにした方がバランスが取れる気もしたのがやや残念です。(すりいぴい)
△面白いです。充分及第点のレベル。もうひと捻りあれば・・・ですね。(耳目)
△季語を金秋としたことで、ブロンドの髭の男のイメージとなりました。(山香ばし)
△アコーディオンではなく手風琴だなんていいなあと思いました。金秋と言う季語もいぶしたような渋いゴールドが目に浮かびます。また金(キン)と琴(キン)も韻を踏み澄んだ良い音色が聞こえてきそう。(桂奈)
△五行でいう秋の金秋と、中国の笙からヒントを得て作られた手風琴。髭の男はヨーロッパを旅する東洋人でしょうか?ちなみに五行で金の性格は、取っ付きにくいがバイタリティー溢れる自信家だとのこと。(蜂喰擬)
△パリの街にはアコーディオンが似合います。ひげの男が公園内で路上パフォーマンスをしていると感じました。(大槻税悦)
★手風琴(アコーディオン)と同類の語が、もうひとつ欲しいと思いました。例えば、素描(そびょう:デッサン)とか。(司啓)
★髭の女がいるなら連れてこい!(笑)組長ならこう言われるかもしれません。〇〇髭みたいに髭の形を想像できる言葉にした方が、もっとこの句のイメージが膨らむかと。「男の」を外せば場所の情報も入れられるかも。(凡鑽)
★金秋という季語でパリの雰囲気を感じる事が出来てキレイな季語だなと思ったのですが、映像がいまひとつ浮かびませんでした。男は外で持って立っているのか?家の中で座って聞いているのか?気になりました(24516)
★秋の街角の一コマを確実に纏めた句で、「手風琴」が地味に良い味を出している。ただし、これそのものは特段珍しい光景ではなく、心情的な伏線も乏しい……早い話、「踏み込み不足」(-_-;)(ヨミビトシラズ)
選、ご意見、有難うございます!!パリの街頭と言えばアコーディオンのイメージがあり、下五「手風琴」から下五に響き合う季語、下五を説明する中七と、藤田湘子の教えの通りに作りました。音韻にまで言及して頂き、嬉しい限り♪新しいアプローチの提案も有難うございます!いつか「素描」使わせて頂きます!!(小川めぐる)

9.口紅はブラウンレッド秋麗ら 小川めぐる(6点)
△艶っぽいモチーフでオジさん大好き。下五が秋うらら、と柔らかく着地していたら頂いてます。(酒井おかわり)
△今年の秋冬トレンドカラーということで。濃いめの赤は秋晴れに映えますよね。(捨楽)
△(痺麻人)
△まさに秋を謳歌するパリジェンヌのイメージにぴったりです。(山香ばし)
△まるでお化粧品のポスターみたいです。絵の雰囲気に似合っていると思いました。(桂奈)
△暗めの赤の唇が秋(紅葉、黄葉)に合うと思いましたが、その情報だけで12音使ってしまっていてちょっと情報量が少ないので選には至りませんでした。音数を減らして、もう少し他の描写を入れたら良いかと。(洒落神戸)
★形はいいのですが・・季語でもっと攻められると思います。()
★口紅を塗った女性を見ているのか、私が塗ったのか、はたまた買ったのか、持っているのか、景が見えにくいかなと思いました。ブ ラウンレッ ドの7音の効率が勿体無いかと(桃猫)
★句意は明確です。絵も浮かびます。ただブラウンレッドは妖絶な感じがして秋うららと、個人的にはややそぐわない気もしましたが、いや、逆に色としてはつきすぎなのか・・。(すりいぴい)
★ブラウンレッドの落ち着いた色は秋ととてもマッチしていい。「秋麗」の季語がもしかしたらもっといいものがあるかもしれない。(凡鑽)
★「ら」の送り仮名がない方が句が美しくなると思います。また、「口紅」だとモノですが「唇」なら美しい女性が現れると思います。(あるきしちはる)
★ブラウンレッドの色を検索したら確かに秋に似合いますね。ただ毎年この時期の化粧品のCMって、こんな風に流れてませんでしょうか??既視感がありました(24516)
★「秋麗ら」、素敵な季語ですね。季節の変わり目、女性たちのメイクが変わる様子はとても楽しい!ここしばらく赤口紅きてますもんねぇ、秋のブラウンレッドいいかも!贅沢を言えば、すらすらっと読めすぎるのかも…。(しゃれこうべの妻)
★「ブラウンレッドの口紅」で何を言い表したかったのか、さっぱり分からなかった句(T_T)ただ、色に対して持つイメージ(細かい色に対する感性)は人によって大きく異なるので、これは判断が分かれる句になると思う。(ヨミビトシラズ)

選、ご意見、有難うございます!季語は最後まで迷いましたので、コメント見て「あ”~~~wobblysweat01」です。ひとつひとつ「ごもっとも!」と思いながら読ませて頂きました。私自身がメイクをしない人間なのも敗因のひとつかと。「ブラウンレッド、素敵やん!」で止まったことを深く反省致しますsweat02(小川めぐる)

10.パリの香へ咲き誇る秋落葉かな 酒井おかわり(2点)
△雰囲気は好きなのですが、「咲き誇る」と「落ち葉」は少し相性が悪いような気がしました。華やかな巴里の街は落ち葉ですら咲き誇るかのように鮮やかだ、という解釈なのでしょうか。(桂奈)
△「落葉」を「咲き誇る」としたところに一票。「パリの香」という言葉も華やかで良い。ただ、せっかくなら「美しいパリの香(雰囲気)の中では、秋の落葉すら咲き誇っているように感じる」位のインパクトを持たせたい気もする。(ヨミビトシラズ)
★「香」+「咲き誇る」→「落葉」という、独特のイメージ展開に無理を感じました。色鮮やかな落葉(紅葉、黄葉)のことだとは思うのですが、申し訳ありません(≧へ≦)(小川めぐる)
★「咲き誇る」と「落ち葉」が正反対のイメージなので、あえてぶつけるなら、もう一工夫必要かと思いました。(桃猫)
★パリの香がどんな匂いか想像がつきませんでした。落葉が咲き誇る、は比喩でしょうが効果がマイナスの印象。「へ」がわかりませんでした。いろいろ思いを巡らしましたがすいません・・。お訊きしたいです。(すりいぴい
★表現にちょっと無理があるかなという印象を受けました。(山香ばし)
★まず季語に「秋」を冠したことで紛れもなく秋の季語としたことはプラス。「咲き誇る」まで言っちゃうとマイナス。中七でまだ工夫の余地がありそうです。(耳目)
★「香」へ「咲き誇る」?パリの香が抽象的。もっと具体的な香りを提示すべきかと。(凡鑽)
★「パリの香」というのが感覚的過ぎるかと。あと落葉に対して「咲き誇る」がどう判断されるか……私的にはNGでした。(洒落神戸)
★「香」へ焦点を絞るには「香」が曖昧すぎるので、パリはいま秋落葉が咲き誇っている、という内容にすると「咲き誇る」の比喩が生きそうです。(あるきしちはる)
★パリの香がいま一つ分からなかったです。どんな香りでしょうか?化粧品の香り?パンやコーヒーの匂い?また咲き誇るという擬人化もよくある表現かなと思いました(24516)
また参加します宜しくお願いいたします。俳句も選評も確固たる自分のスタイルが出来ている方の主催で力作の揃うレベルの高い板で句座を囲めた事を幸せと思いますよ!!(酒井おかわり)



11.異邦人檸檬握るや石畳 桂奈(10点)
○一見、何気ない三物の景の裏に、檸檬を握り締め、テロに走らんとする異邦人の凝り固まった石の心。現実の表の世界の混沌とした衝撃をリンクさせたのは、私だけでしょうか。(司啓)
○レモン握る異邦人、ちょっと面白い。なぜ、レモン握ってるのか考えるのも楽しい。「異邦人」はもっと具体的な人物の見える言葉があるかもしれない。(凡鑽)
○韻やテンポが良くて選びました。下五に石畳がくるとは意外で良かったです(佐川寿々)
△素敵な句です。ただ私には絵から頑張っても掲句のイメージが出てこなかったです。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
△「石畳」という言葉に異国情緒があるので、「異邦人」でなく、もっと具体的な特徴でもいいかと。一句の中で季語が埋もれている印象、語順の工夫出来ないか。「檸檬」は「爆弾」の暗喩?(小川めぐる)
檸檬と石畳のとりあわせは好きなんですがお題との関連性が思いつかなかったので、その分ポイントが下がってます。(洒落神戸)
△握る檸檬や、だといかがでしょうか。ここでの異邦人はアジア系の人かなと想像すると、人物と石畳みの映像の中で檸檬の色が美しいですね。(あるきしちはる)
★檸檬握るやがどういう状況なのか上手く理解できませんでした。すみません。(斎乃雪)
★感動・気づきの中心が「檸檬を握る」ことと取りました。異邦人が檸檬を手にしていることを詠嘆する心情の機微が掴めませんでしたが・・。石畳は唐突な印象で語順を変えればよくなる気もします。(すりいぴい)
★なぜ檸檬を握っているのか、ちょっと唐突かなぁという印象です。(山香ばし)
★んー・・軽く三段切れ。「や」の使い方も少し甘いかなー・・と思いました。(耳目)
★片手に紙袋、もう片方の手にレモンを持って、石畳を歩く異邦人。まるで映画のワンシーンのようですが、それ故に逆にありがちな感じがして採れませんでした。ごめんなさい。(捨楽)
★梶井基次郎の小説の『檸檬』のような鬱々とした想いなのかなとは思ったのですが、パリジャンが石畳の路上で檸檬を握っているだけでは思いがいま一つ分かりませんでした。(24516)
★「異邦人」「檸檬」「石畳」と、とても魅力的な言葉がちりばめられていて、景色も具体的なのですが、それが表現しているものを詠み取ることができなくて…。ぜひ教えていただきたいです!(しゃれこうべの妻)
★「異邦人+檸檬握るや」だけだと、ただの不審者です。その後で「画架は待ち」とかなら「修行中の画家が写生をしている図」等が思い浮かぶけど、「石畳」では「マルシェ」か「行き倒れ」しか思い浮かばない(T_T)(ヨミビトシラズ)
檸檬の句は檸檬について深く読んでくださって私のほうが勉強になりました。
私は絵を見てどこか孤独な空気を感じてしまって、それを異邦人という言葉に託してみました。(中略)
檸檬を握って(頑張ろう)とつぶやいてしまう、そんな異邦人がいるかもしれない。(中略)が、しかし表現力が足りませんでした。そしてめぐるさまのおっしゃる通り檸檬の存在感薄いですね!トホホ。ただこの句で下5が決まらなくて随分悩みました。そしてやっと「石畳」にしたのですが、佐川寿々さまに褒めていただいてうれしかったです。すごーーく時間をかけた甲斐がありました。みなさんのコメントとても勉強になりました。ありがとうございました。(桂奈)

12.爽涼や手作りジャムに白リボン 小川めぐる(21点)
○季語の斡旋が巧みで清々しい句に仕上がっていて好きな句。異邦人が藤バスケットに入れて歩く景に見えます(酒井おかわり)
○「白」が良いですね。爽やかな言葉をたたみかけ、最後に清潔で可憐な白のリボンが句全体をきゅっと結んでいるよう。女性の華やぐ気持ち、美味しそうなジャム、秋の冷たい空気に気持ち良く響いています(桃猫)
○スッキリ入ってきます。お婆さんが孫に持たすのでしょうか。気持ちいい句です。ややつきすぎな気もしますが、季語を変えればさらによくなる気もします。(すりいぴい)
○林檎のジャムを想像しました。自慢の一品を持ってマダムがホームパーティへ行くのでしょうか。「爽涼や」が利いてますね。(葦たかし)
○プレゼントでしょうか?白リボンが涼やかで絶対喜ばれると思います。句としては申し分ないのですが、兼題と離れ過ぎているところは少しマイナスかなー・・(耳目)
○ジャムを煮詰めながら読書でもしているような、休日をゆったりと過ごす人が見えました。ビンに詰めたジャムを誰かに贈るのか、白いリボンを結ぶ所で優雅な時間がキュッと引き締まるような感じがして素敵です。(東雲)
○「爽涼」に「白リボン」がとってもお似合い。(凡鑽)
△例えば、仕事で疲れた時にチョイスする音楽は、ややこしいメッセージ性が少なく心地よいメロディのものがいいですね。この句はそんな感じがします。でも、青赤白のフランス国旗の色のイメージを、しっかり醸し出しているところが、またいいですね。(司啓)
△並選にしたかった句のひとつ。手作りの白桃か洋梨のジャムでしょうか。白リボンが効いています。(山香ばし)
△この絵から「白」が出てくるとはすごい!と思いました。白リボンは爽涼という季語には似合っていると思いましたが、この絵からは少し飛躍しすぎている感じもしました。(桂奈)
△きっとりんごジャムだと思います。(蜂喰擬)
△素敵ですね。美味しそうで、可愛くて。秋の果物をジャムにする喜び、そしてそれをプレゼントする楽しみが伝わってきます。(あるきしちはる)
△プレゼントを贈る時に感じるその人の事を想う気持が季語でとても気持ち良く伝わってきました。(24516)
△季語の「爽涼」をフル活用し、「天候」と「ジャム」と「白リボン」の全てに作用させた句。語の活用が素晴らしい。……ちなみに、これを見て私が真っ先に思い付いたのは「赤ずきん」でした(^o^;)(ヨミビトシラズ)

★お題の絵から「ジャム」「リボン」が遠いのが残念。(洒落神戸)
選、ご意見、有難うございます!この句では、何のために並木道を歩いているか考えました。「新しくオープンした(お洒落な)お店に行く」と思っていたのですが、なかなか決まらず、原句から10回ほど形を変えて(もはや原型は留めていない)「手作りジャム パリ」で検索して、ようやく下五が決まりました。句の中から「歩く」イメージが消えてしまったのですが、「白リボン」から「届ける」「贈る」といったニュアンスを感じて頂いて嬉しかったです!国旗のイメージまで描いて頂けるとはビックリ!(小川めぐる)

13.あめ色の馬の巨頭よ秋の園 すりいぴい(12点)
〇「馬の巨頭」の置かれた「秋の園」。アンバランスのバランスかな。僕には想像できない取合せです。(葦たかし)
○オリオン座にある馬頭星雲のことか。秋の園との距離感も良い。ただ「あめ色」に実感がない。きっと写真で知っている馬頭星雲だからではないか。(凡鑽)
○リュクサンブール公園、馬車やポニーに乗ったりできるんですね。秋の園という広い場所の中で馬の顔の色(あめ色というのが秋っぽい)と大きさにスポットをあてるというのが、その周りを想像できて良いなと思いました。(洒落神戸)
○「天高く馬肥ゆる秋」を地で行った句。平凡に見えるかも知れないが、「巨体」などという全体的な表現(≒漠然とした表現)ではなく、わざわざ「頭」にピンポイントで照準を合わせて「巨頭」としたのは地味に大きい。描写とインパクトに驚いた句。(ヨミビトシラズ)
△「あめ色」が何とも言えずいいですね!「秋の園」のシンボル像でしょうか。ただ、「巨頭」が強すぎる気がして・・・全身を感じられれば頂いていました。(小川めぐる)
△カッコ良い句で大好きです。選から漏れたのは私の頭だと、ここまでのイメージは無くて。(酒井おかわり)
△この句も好きです。つやつやと毛並みの美しい馬はこの絵の雰囲気に似合っている と思います。「あめ」は「飴」と表記したほうがいいかな、と思いましたがいかがで しょう。(桂奈)
△秋とあめ色、合いますね。立派な馬が豊かなイメージを醸し出しています。喜びに満ちた秋の園です。(あるきしちはる)
★兼題から考えるとロンシャン競馬場でしょうか?悪くはないけど季語が予定調和といった感じ。意外性が欲しいところです。(耳目)
★生きた馬ではなく、銅像の馬でしょうか。少しわかりにくいかな。(山香ばし)
★個人的には巨頭という情報よりも馬の表情や動作の方が知りたかったなと思いました(24516)
わたくし的には一番愛着がある句でした。またプラス評、マイナス評ともに突くところが異なっていて、一番、作者としても興味深かったですね。俳句は詠み手と読み手とで完成する、というようなことがいわれますが、(中略)それぞれ違う部分で気にいってもらえたことが嬉しい。あめいろの馬の巨頭、というイメージをぐぐっと描いていただきたかったので、ひとまず成功かな、と思いました。またマイナス部分のアドバイス、今後の推敲の杖とさせていただきます。みなさんありがとうございました。(すりいぴい)

14.朝の灯を並べて霧のシャンゼリゼ 耳目(6点)
△「朝の灯」が「霧」に滲んでいるような幻想的な景・・・でしょうか。茫洋とした美しさも感じますが、もうひとつパンチが欲しい気も。具体的に言えないのですがsweat01(小川めぐる)
△「並べて」の「て」が、好きな言い回しじゃなく選に漏れました。並べ●●●のシャンゼリゼとして別な三音季語なら頂きました。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
△綺麗な景色が浮かびました。朝なお薄暗い霧の町なのですね。(斎乃雪)
△(かま猫)
△「て」は句がゆるむので要注意なのですが、この句の場合はシャンゼリゼの軽さと合っていると思います。(あるきしちはる)
△「朝の霧(朝もや)の中、街路灯(もしくは複数のぼやけた太陽)が並ぶ」という雰囲気が良い。「シャンゼリゼ」ならなおさら。……しかし正直、「綺麗な風景だ」以上の感想が思い浮かばない句(*_*)(ヨミビトシラズ)
★街頭・街灯の情景が浮かびます。主体が不明確な気もしますが。「並べて」で意見が分かれそうな。(すりいぴい)
★朝の灯というとわかりづらい気も。朝霧で作り変えてみては。(山香ばし)
★景色は見えるが「並べて」に工夫が欲しい。(凡鑽)
★お題の絵から「霧」「シャンゼリゼ」が遠いのが残念。(洒落神戸)
★「並べて」で軽く切るよりも、「並べぬ」でハッキリ切った方が個人的には好きだと思いました(24516)
★「朝の灯」ってなんだろう?パリって冬場けっこう日が登るの遅くって朝方霧でガスってたり、街灯がそのままついてたりするけど…そういうもののことかしら?興味津々です。秋、というよりもう冬のイメージで読みました。(しゃれこうべの妻)
この句は朝霧のセーヌ河を詠みたい!ってところから発進ました。何故か途中でシャンゼリゼに引っ張られてこのかたちに収まりました。没句も何句かあったのですが、一番時間をかけた句なので謎の愛着です。この子はまだまだ作り込まないといけなかったですね。選をくださった方、コメントをくださった方本当にありがとうございました。(耳目)

15.「月が綺麗ですね」紅葉の路を美しき黙 東雲(14点)
○夜はもちろん、昼間の月も清らかで美しい季節。ロマンチックな並木道には愛の言葉がふさわしい。静謐な佇まいに日本文学および芸術の都パリへのリスペクトを感じました。(小川めぐる)
○日本人の、「愛してる」を口にしない奥ゆかしさが、月光の紅葉の下静かに歩む二人の姿と重なり映画の1シーンのようです。ただこの絵からというより日本画に合う気がしました。特選と最後まで迷いました。(斎乃雪)
○始まりの「月が綺麗ですね」の美しい日本語に惹かれました。紅葉、路と全てが綺麗に整えられていて俳句の美しさはこうでありたいと教えてもらえた一句に思えました(佐川寿々)
○なんだかとっても、この自由律が素敵に思えました(かま猫)
△私には詠めない句ですね。自由律というのでしょうか。あえて美しきという点がここではくどくなっていない印象。うまくいえないですがミステリアスが単に謎に終わらない詩を感じます。(すりいぴい)
△漱石ですね。この兼題だからこそ日本人の奥ゆかしさがより映えると思いました。中七座五も秀逸。(耳目)
△最初は、現れた紅葉により、漱石が一人離れていくのでないかと心配しましたが、最後の黙の一文字により、恋人の存在が明々と浮かび上がりました。私の余計なお世話だけが闇に消えました(司啓)
△月が綺麗ですね、と話しかけているのは心の中なのですね。大勢の人が描かれている絵画から「美しき黙」へ自分自身を見つめ直す言葉が素敵だなと感じました。(桂奈)
△うっとりしました。美しき黙が素敵です。季重なりをどう捉えるか悩みましたが、この句でそれを指摘するのは野暮かもと思えてきました。(あるきしちはる)
△絶妙の今だからこその上五で綺麗な句だと思いました。ただ個人的には下五まで綺麗過ぎて、何か下五は動詞とか人物の感じが欲しいなあと思ってしまいました。(24516)

★私の力量不足か読み切れませんでした。ゴメンなさい(酒井おかわり)
★強い言葉の季重な りと最後の字余りが気になりました。この台詞私も好きです(桃猫)
★上五が長すぎる、もっと簡素にできないだろうか(痺麻人)
★気持ちはわかるのですが、詰め込み過ぎ感がある気がします。(山香ばし)
★カッコで囲まれたのは喋っているんですよね。その下五が「美しき黙」とは。矛盾しているように思うのですが。それとも上五は心の中でつぶやいていることになるのか?(凡鑽)
★「I love you」に対しての沈黙、結果は~?ドキ^2。ただ、「月」のせいで紅葉が見えてこないかな。(洒落神戸)
★今回、一番解析に苦労した句。「月が綺麗ですね」の意味は知っているつもりだが、「美しき黙」の意味が分からない。ここまで派手に破調をされると、漢字の読みも困る(>_<)orz(ヨミビトシラズ)
今回は、一組の男女に愛が生まれ、育まれ、そして死に別れるまでを、季語を紅葉だけに絞って連作風に描いてみました。最初に出来たのがこの句なのですが、夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳したというエピソードが好きでいつか俳句で読みたいと思っていまして、(中略)月は台詞の中の物なので大丈夫かなと。それと、最初に台詞を出して最後に沈黙を意味する黙(もだ)と矛盾する表現にしたのは、(中略)紅葉美しい夜の路を歩きながらポツリポツリと呟くように会話していて、その少ない言葉の中に愛の告白を忍ばせている、それに対する沈黙は幸せに満ちている、そんな様子を表す言葉を探していましたが「美(は)しき」という言葉にそれを託しました。(中略)少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。皆様本当にありがとうございました。(東雲)

16.天高し移動図書館パリをゆく 佐川寿々(11点)
○「移動図書館」が良いですね。天高しという季語ともあっている気がします。公園とかで停まって営業?している状態もよいですが、「ゆく」で移動している感じが良かったです。「パリをゆく」がちょっとベタな感じはしますが。(洒落神戸)
△どこまでも夢と憧れを育むような季語が効いていると思います。移動図書館車に気づいた時のぱっと輝く笑顔も浮かびます。下五もう少し工夫出来そう。(小川めぐる)
△佳い句です。悪い部分は見当たりません私には。選に至るまでの佳い部分が私には見つけられませんでした。(酒井おかわり)
△秋空の本を囲む楽し気な人々の様子が目に浮かびました。すがすがしい気持ちになれました。(斎乃雪)
△移動図書館が良く、気持ちいい。ただ、座五で図書館を見えるようにした方が鮮烈かと。「猫背の」「ツートンの」「がたがたの」とか。語順はどうでしょうか。(すりいぴい)
△「移動図書館」が面白い。「パリ」の代わりに別な言葉がほしい。「パリ」では広すぎる~(葦たかし)
パリという都会と移動図書館という田舎をイメージするもののミスマッチが意外と面白く感じました。 (山香ばし)
△軽快感が素敵です。上五と下五は逆がいいかも。(あるきしちはる)
△「移動図書館」、すごく魅力的なモチーフです。「天高く」との取り合わせにもワクワクする。ワクワクしすぎたのか?「パリをゆく」が少々しりすぼみでしょうか…とワガママを言ってみたくなります。(しゃれこうべの妻)
△日本に比べて、欧州では「移動図書館」が多いらしい。現地では比較的ありふれた光景だろうが……欧州らしい秋の一コマを書くのに、「読書の秋」と絡め「移動図書館」という言葉を引っ張ってきた所に一票(^o^)(ヨミビトシラズ)

★これは座五から逆に読んだ方がいいでしょう。(耳目)
★下五「パリをゆく」が勿体無い。もっと具体的な小さな街の名前やどんな道かを持ってくる方がいいかも。(凡鑽)
たくさんのご意見ありがとうございました!下五が工夫がなかったとのことや上五と下五が反対が良かったなどご意見いただけました。天高しと置いたのは移動図書館は本をたくさん乗せて走る子供にとって夢の車なので「夢」を天高しと表しました。
そうですねー!パリをゆくでは広すぎますね!凡鑽さんのご意見にあるように街の名前などもう少し展開に気持ちを入れて調べることをしたら良かったのだと反省点です。たくさんの意見をいただけて足りない推敲や下五の展開など自分の句の甘さを知りました。ありがとうございました(^_^)(佐川寿々)


17.爽かにブロンズの魚みづを吹く すりいぴい(16点)
◎季語「爽やか」は難しいと思うのですが、この句は文句なく巧い!と感じました。「ブロンズ」の質感、「魚」の形の躍動感、「みづ」の清涼感、すべてが緊密に絡み合って美しく、「爽やか」に収斂していきます。(小川めぐる)
○広場の噴水が、黄葉の中でキラキラしている。生命力を感じる。上五で切ってもイイかなあ~(葦たかし)
○公園の中の噴水だと思いますが、季語とピッタリですし、秋のすがすがしい空気を感じました。(大槻税悦)
○水の秋の世界が詠み込まれていて好きな句です。省略が効いていて、最小限の言葉で庭園の映像が描けているのも巧みです。(あるきしちはる)
△佳い世界観の句ですが絵からのイメージとしては飛び過ぎてるように思えて選に漏れましたゴメンなさい。題が無い句会なら頂いてます。(酒井おかわり)
△秋の公園を思い浮かべました。ブロンズに色んな情報、想像の幅が託されているなあと感じました(桃猫)
△自分もブロンズ像をモチーフにして詠んだので、気になりました。「みづを吹く」という表現が、秋の清々しさにぴったりな一句だと思います。(捨楽)
△夏に近いイメージを感じましたが、光景はくっきりと浮かびました。(山香ばし)
△確かに泉の像は爽やかに水を出していると思いました。瓶とかではなく魚の像というところも素敵です(24516)
△「みづ」の字面にたまらなく魅力を感じました。秋のひんやりと爽やかな風と空気、噴水のマイナスイオン感?を追体験できてとてもすがすがしい気持ち。(しゃれこうべの妻)
△「爽やか」とは縁も所縁(ゆかり)もなさそうな「ブロンズの魚」が、最後に「みづを吹く」でどんでん返し。展開が抜群で、初めて読んだ時は思わず笑ってしまいました(^o^)……ところで、「爽か」は単なる誤字?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★このようなオブジェがあるのでしょうか?無学のため解りませんでした。ごめんなさい。。「爽やかに」が「みづを吹く」に掛かっても面白いかなー・・と思いました。(耳目)
★ブロンズ像の魚から勢いよく流れ水、気持ちよく晴れ渡った秋の空の下での憩いの時間が見えてきます。上五「爽やかに」を天文の季語を持ってくる方がわたし的には好きかも。(凡鑽)
★「みづを吹く」は噴水の事ですよね。噴水が夏の季語なので、遠回しに書いてるけど夏っぽいかと。(洒落神戸)
めぐるさん、◎感謝。爽やかさをストレートに詠んだのが成功したようです。特にめぐるさん、ちはるさんの御評は、それがわかって嬉しかった。マイナス部分のアドバイス、今後の推敲の杖とさせていただきます。みなさんありがとうございました。
爽やかについては、講談社大歳時記 秋 での項目表記「爽か」に従いました。この公園に実際に魚が水吹くオブジェがあるのを作句にあたり私も知ったところでした。(すりいぴい)



18.栞にと紅葉を拾う吾子と君 東雲(5点)
○見守るお父さん(だと思う)が、とても幸せを感じているように読めるのが、また素敵です。(大槻税悦)
△よく分かる光景で、ありありと浮かびますが、類想感が否めません。誰がというより、どんな一枚が「栞」に選ばれたのか描くとオリジナリティが出るかも。ちょっとヘンなの選んでもらえたら嬉しいかも♪(小川めぐる)
△よくある光景で類想かなとも思いましたが下五で親子の優しい雰囲気が伝わりました(24516)
△最後の「君」が大きいです。子を持ち、それなりの年をしているであろう「君」が、「吾子」と一緒になって「紅葉を拾って」、「栞に」と自分の元に持ってくる……「大人の無邪気さ」を垣間見る事ができた句。(ヨミビトシラズ)
★辛口でゴメンなさい。上五で何に、中七で何をした、下五に誰に対してと理が強く受け取れて選に漏れましたゴメンなさい(酒井おかわり)
★景として成り立っているのだけれど説明、報告的な印象が惜しい。(桃猫)
★「吾子」とあるので、「君」は妻?夫?具体的に書かれた方が、景が浮かびやすいと思います。「にと」が散文的かなとも。(中山月波)
★~の目的で~をするという構造になっているのがおしい。語順を変え、少し整えればこの印象は薄まる気がします。情景は迷いなく描かれていますね。(すりいぴい)
★紅葉は秋の季語ですが、拾うとあると落葉(冬の季語)のイメージもあって、やや違和感を覚えました。(山香ばし)
★「吾子」がいるのに妻ではなく「君」と書いたことに意図があるなら意味深な句です。「と」が少し説明的ですかね。(耳目)
★「妻と吾子/夫と吾子」ではなく「吾子と君」であることに違和感を感じます。「君」=「吾子が兄のように慕う近所の好青年だが実は詠み手の不倫相手」とかなら納得ですが・・・(蜂喰擬)

★紅葉を栞にする発想は多いと思う。下五の「吾子と君」もしっくりこない。(凡鑽)
★落ち葉を栞にすると言う句は私も考えてました……って事は類想?「栞にと」が説明的に感じるので、「本」とか何かいれて読み手側に想像させた方が良いかも。(洒落神戸)
★栞にするなら「拾う」より「選ぶ」が合うかなと。「吾子と君」は「吾子」が父親目線、「君」が夫目線となるので勿体つけた感じがします。「母子」や「妻と子」とアッサリさせ、更に語順を整理して「紅葉かな」とするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★美しく幸せな光景だと思います…が、「キャッキャウフフとリア充か!!」と突っ込んで、「口が悪い」とダンナにたしなめられました、ごめんなさい。きっとギャップとか意外性が欲しくなってしまったんだと思います。(しゃれこうべの妻)
今回は、一組の男女に愛が生まれ、育まれ、そして死に別れるまでを、季語を紅葉だけに絞って連作風に描いてみました。この句は元々「傘付きの団栗探す吾子と君」という句で、(中略)「君」は、一句目で結ばれた伴侶を今でも恋人時代と同じように愛している事を表現するために選んだ言葉ですが、(中略)読み手によってはシングルマザー(シングルファーザー)が自分の子供と、これからその子の親になるかもしれない自分の恋人とが仲良くしている様子を微笑ましく見ている、とも読めるように敢えて読みの幅を残すためにも選んだ「君」でした。少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。皆様本当にありがとうございました。(東雲)



19.異国語はどこか早口そぞろ寒 耳目(19点)
◎フランス語は確かに早口に聞こえる。でもロマンチックな感じのする言語!「そぞろ寒」と感じる作者はまだフランスに慣れていないのでしょう。(葦たかし)
○実感です!聞き取れない、理解出来ない異国語の中で感じる疎外感が「そぞろ寒」の肌感覚そのもの。ぬくもりを求めたくなりますね。フランス語は特に早口に感じる気がする・・・。(小川めぐる)
○言葉のおぼつかない異国で音楽のように聞こえる言葉。寒さも身に沁みるようになり故郷を恋しく思う気持ちを感じました。(斎乃雪)
○国籍も人種も言葉も違うそんな人たちが集う巴里の公園の様子が目に浮かびます。行き交う言葉は聞きなれない異国語なのです。それはどこか早口に聞こえよそよそしい喧噪に満ちている。そんな空気が確かにこの絵の中にあると感じました。(桂奈)
○そうそうフランス語って東北弁にも似た早口感あるよね!と膝を打ってしまいました。「異国語」という言葉のもつエキゾチックな魅力、心細さや郷愁と「そぞろ寒」という季語との取り合わせもぴたっとハマった感じでぐっときました。(しゃれこうべの妻)
○着眼点の非常に良い句。ネイティブの言葉は早いに決まっているのだが、そこを上手く利用して、言葉の違う異国での心細さ・寂しさを示した句。「そぞろ寒」も機能している。「どこか」に僅かながら「漠然さ」が残るが……(ヨミビトシラズ)
△英語でもない、何語をしゃべっているのかわからない状況と取りました。そぞろ寒が効いています。(山香ばし)
△意味のわからない異国語ほど早口に聞こえる事はありませんね。「そぞろ寒」なんとなく寒い空気が漂います。(凡鑽)
△通常理解しやすい言葉の速度を超えているから早口。異国語は理解できないから早口に聞こえますね。(洒落神戸)
△寒いと早口になるのって何でですかね。耳慣れない異国語なら尚更早口にきこえるのかもしれませんね。(捨楽)
△よそよそしく感じる寂しさが「どこか早口」でよく伝わります。(あるきしちはる)
△とても面白い上五中七でした。ただ、春の季語なら何かコミカルな感じ、夏の季語なら東南アジアの熱気にむせた感じ、冬の季語ならロシアや北東の透き通った感じ、と春夏秋冬どれでも使えるのではと(24516)

★確かに言う通りですが俳句は一行詩と云われるぐらいなんでポエムが私には感じられず選に漏れましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
★「どこか」に微妙なニュアンスを込めたと思いますが、言いきっては。この季語は直接肌に感じる気温を指すようですが句意と合っていますか。異国語が早口というのは面白い着眼。(すりいぴい)
この子は割とすぐできました。ぶっちゃけ意図は何もないです。早口と無口で一句づつ作ってどっちかなー・・でこっちにしました。素直に詠めたことが良かったです。選をくださった方、コメントをくださった方本当にありがとうございました。(耳目)

20.火恋しや買い物リスト綴る指 佐川寿々(10点)
〇リストを綴る際、その指先や綴った内容から秋の気配を実感するという句でしょうか。綴る紙をめくる時に指を舐めて、冷っとする瞬間も想起しました。寒くなってきたんだなぁという実感が込められているようです。(山香ばし)
○「火恋し」はじめてこの秋の季語に出会いました。悴むほどではないが、字を書くのが辛い寒さ。日常の何気ない動作に寒さを感じる。(凡鑽)
△季節の変わり目にそろそろ必要なものを書きだす・・・ふと感じる指先の冷えに、さらにリストが増えていく、そんなシーンが浮かびました。下五から上五にループしていく感じ好きです。季語「火恋し」を初めて知りました。取りたかった一句。(小川めぐる) 
△素敵なモチーフに素敵な措辞。あの絵から火恋すの季語をイメージも素敵。並選9句を採れるならば並選です。(酒井おかわり)
△ヨーロッパの冬は早いのですね。秋が来たと思ったらもう手もかじかむ冬の寒さを感じるのでしょうか。火が恋しくなるほどの寒さをこの絵から感じ取るとは、パリ居住の経験のある方かかしら、と思いました。(桂奈)
△例句を見ましたが「火恋し」で「ひ、こいし」と5音分で読むようです。(似た読み方をする季語に「日短か」があります。)傷はその一点だけで、動作や物が具体的なところ、指へと焦点を当てる結びは巧みだと思います。(あるきしちはる)
△火恋しという季語がとても好きです。買い物リストの中身が何なのか気になりました。ワインでしょうか?洋書でしょうか?(24516)
△判断に非常に迷う句。「暖もロクに取れない逼迫した家計の中、寒い家の中で寂しい内容の買い物リストを作成する悲しさ」を書いた句なら、これで正解です。(ヨミビトシラズ)

★寒そうな指が見えますね。中七が硬い印象ですが。「なぞる」「たどる」とは違うのですよね。作者の場所が見えづらいです。(すりいぴい)
★季語が動きそう。買い物リストが冬のラインナップになりつつあるとは読めるのですが・・(耳目)
★お題と「火恋し」(暖房が欲しい)、「火恋し」と「買い物リスト綴る指」のつながりが弱いと感じました。(洒落神戸)
並木道のベンチに座りながらこれから行く買い物のリストを考えている光景です。絵画としてもいいかな?とか思ったのですが手軽にメモ帳を出したかったんです。まだこの絵からは寒さは時期が早かったのですね。「ひ、こいし」と五音だったとは知りませんでした(汗)ニュアンスだけで季語を選んではいけませんね!反省点です。桂奈さん。すみません(^_^;)パリ移住経験はないです…綴るとは、なぞる、たどるとか違うということ勉強になりました。次に生かしていきたいと思います。皆様ありがとうございました!(佐川寿々)

21.白髪に紅葉ひとひら死化粧 東雲(9点)
◎色対比が上手い句と感じました。それから紅葉ひとひらとありますが、これは落葉ではなく、枝先から一番美しく色づいた葉を丁寧にちぎって乗せたものと読ませていただきました。特に下五にはドキッとさせられました。(山香ばし)
○好きな作りと素敵な世界観。上五の助詞が、にだと既に紅葉が髪へ落ちたイメージ。上五助詞が、へだったら髪へ向かってる最中と読めて動きが見えて特選でも採れる一句。(酒井おかわり)
△生前は「生涯青春♪」と人生を謳歌していたような、鮮やかな紅葉が似合う人だったのでしょう。埋葬(出棺)前のお別れの時、最後の最後まで美しく・・・。(小川めぐる)
日に日に死に向かうだけのドリフターのラストシーンでしょうか。微かな人生のような赤い葉も、他人が触れただけで、粉々になってしまうんですよね。(司啓)
△面白い句と思います。死化粧だと室内ですよね。そこに紅葉がひとひら落ちてくる??と最初思ったのですが、これは紅葉の葉を白髪に飾って差し上げたのですね。(斎乃雪)
△とても綺麗な光景なんですが、死化粧に紅葉がひらひら落ちるのかな?と思ってしまいました(24516)
★「死化粧」を「化粧した死んだ人の顔」と読むと下5が唐突な感じ。「死化粧をほどこしている」と読んだ場合は「紅葉を挿し(添え)て」にするとその人物の意志が立ち上がってくるように思いました。(桃猫)
★紅葉は置いたのでしょうね。やや観念的な印象ですが・・。赤い落葉が死化粧の色の対比は鮮やか。ただ白髪と死化粧という近い気がします。(すりいぴい)
★死化粧が答えになってしまっています。もう少しぼかしても読者は読み取ってくれます。不安だと思いますが読者を信じることも大切です。(耳目)
★あざとい(笑)白に赤の対比なのだろうけれど、実際、棺に入っている屍に紅葉が落ちることがあるだろうか。(凡鑽)
★実話かなと思ったのですが。季語ではなく「死化粧」が主役になっている気がしました。(洒落神戸)
★遺体に紅葉が落ちてくる...屋外? うまくイメージができませんでした、すみません。死化粧に添える紅葉、としたほうが、句の主人公が相手を悼んでいる気持ちが表現できるかもしれません。(あるきしちはる)
★「白髪」に「紅葉」という光景は良いのだが、「死化粧」という言葉が説明っぽい。「白髪+紅葉+生気を失った様子」とすれば、「死化粧」という言葉を、具体的な映像を通して読み手に連想させられます(^_^)(ヨミビトシラズ)

今回は、一組の男女に愛が生まれ、育まれ、そして死に別れるまでを、季語を紅葉だけに絞って連作風に描いてみました。この句は元々「白髪へ黄葉ひとひら君の笑む」(中略)死に別れるまで愛し合っていたという句にしようと思いました。(中略)頭へ落ちてくるのではなく頭へ添えるだと動きの面白さが無くなるので、それを補うために白髪との対比がより鮮明になるように黄葉を紅葉へと変え、一句目の思い出の路の黄葉も紅葉に変えました。少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。皆様本当にありがとうございました。(東雲)

22.黄落期けさも天使の羽根を掃く 耳目(20点)
◎急に寒くなる季節は突然亡くなる方が多いと仕事柄実感します。秋の夜の天使は忙しいのでしょう。私達の周りにも目に見えない天使の羽が落ちているのかもと、思ってしまいました。(蜂喰擬)
○端から見れば、地味なルーチン作業も、落葉を天使の羽根に変換する詩心があれば、きっと新しい世界が開かれる。明日から俺も真面目に仕事しよ。(司啓)
○秋の朝、落ち葉が天使の羽根にさらさら落ちる。けさ「も」ですから、この時期毎日のように繰り返される何気ない情景なのでしょうが、天使像を持ってきたことで、特別感が生まれたように思います。(捨楽)
○私も清掃員で詠もうとしましたが上手くまとまらなかったので、この句の綺麗な描き方には感服しました。ただ、もし漢字が続くのを嫌って「今朝」を平仮名にしたのなら、上五を少し変えれば良いのではとも思いました。(東雲)
○天使の羽という比喩がとても綺麗です。自分には読めない句なのでとても好きです(24516)
○落葉を天使の羽根とした比喩が美しいですね!落ち葉掃除ってけっこう大変…なんて憂鬱も「天使の羽根」だと思えば楽しいかも!?「けさ」「天使の羽根」の軽やかさに「期」の固さはちょっと気になる。(しゃれこうべの妻)
△美しい落葉を「天使の羽根」と表現しているのですね。降っているさまだけでも美しい気がしますが、落葉の中にほんとうに「天使の羽根」が混じってるかも?と思うと楽しくなりますね。「期」じゃなく「や」でも良い気が。(小川めぐる)  
△掃かないで欲しかったー!掃くじゃなく掃かずで天使の羽根を見入った景の方が私は好きでした。(酒井おかわり)
△「天使の羽を掃く」がとても面白いですね!「黄落期」の「期」と「今朝も」の「も」は俳句では難しい言葉なので悩みました。「も」が効いているので「黄落の(や)」としても十分「黄落の時期」という期間を表しているかなあと思いました。(桃猫)
△最後まで並選にするか悩んだ句のひとつです。物語性が感じられました。(山香ばし)
△こちらも大好きな句です。けさは「今朝」の表記のほうがいいのでは?落ち葉を天
使の羽根と比喩する感覚が素敵だなと思いました。朝日に透かされてキラキラした落
ち葉を思い浮かべました。(桂奈)
△美しくて素敵な措辞です。「『天使の羽根』って何?」の答え、つまり黄落期を下五にしたらより良くなると思います。(あるきしちはる)
△着眼点・描写力の良い「黄落期あるある」。「芸術の街とはいえ、どーしてこんな複雑な形の像にしたんだ!?掃除する方の身にもなってみろよ!!!!」という言葉が、今にも聞こえて来そうな句。ご苦労様です(^_^;)(ヨミビトシラズ)

★この羽根はイラストを描くときのゴムかすを掃く?あるいは髪を梳いているのか。ランドセル?「期」が、私の秋はそんな時期だよ、ということと取りましたが、季語以外がわかりません。字の通り、誰かが天使の羽根を何かしている絵しか浮かばないという人がいるかも。(すりいぴい)
★「天使の羽根」の比喩は少し、いや相当に”甘い”(凡鑽)
★「けさも」で昨日も掃いてて、きっと明日も掃くのも分かるので「黄落期」の「期」はいらないかと思いました。「黄落や」ではダメですか?(洒落神戸)
「黄落や」ではダメですか?というご意見が多かったですが、ダメです(笑)(中略)
この句は黄落と天使の羽根をイコールで結ばないところがミソです。(中略)作者のこだわりとしてここは変えられません。とはいえ、意図を伝えきれなかったことは作者の力不足。こだわりは持ちつつも、ご意見も取り入れて柔軟に今後の句作活動に取り組んでいけたらと思います。選をくださった方、コメントをくださった方本当にありがとうございました。(耳目)


23.この街の銀杏並木を好きという 佐川寿々(4点)
△軽い呟きですが、読み手によって様々に思い浮かぶ「街」がありそうです。何かが始まりそうな、清々しい一句。情報は少ないが、多すぎるよりはずっといい。(小川めぐる)
△(痺麻人)
△この言葉を発したのは女性で、聞いていたのはこの女性のことが好きな男性だと思いました。(大槻税悦)
△省略されている部分が気になる好きな句です。この街とはどんな街なのでしょうか?君の街?僕の街?それとも引っ越し先の街?気になります(24516)
★生の感情を言う言葉の俳句で云うところの生言葉の好きが私は受けいれらんなく選に漏れました。好きと言わず好きと伝えると色々と膨らむと思います。(酒井おかわり)
★ひとまず銀杏並木(いちょうなみき)を季語として考えました。作者の立ち位置・句意もわかります。ただ、標語かCMキャッチコピーみたいにも響いてしまいました。(すりいぴい)
★誰が、そしてどの街かもう少し具体性があった方が生きた気がします。(山香ばし)
★座五で力尽きた感じ。どの街?誰が?イチョウ並木の何が好き?まだまだ攻められます。(耳目)
★恋人が「好きと」言ったのか?それで?好きとか感想を述べるだけに終わっちゃいけないと思う。でも、もし「嫌い」なら何故だろうと読者の気持ちを揺さぶってくるかもしれない。(凡鑽)
★「他の言葉でも成立しそうな気がします。(洒落神戸)
★先日のNHK俳句で俳句王子が言っていましたが、ここはあえての「嫌い」にした方がドラマ性が出るかもしれません。(あるきしちはる)
★ものすごく、抽象的な句。「誰が、どんな銀杏並木を、なぜ好きだと言ったのか」という要素の全てを読み手に投げる(考えさせる)のは無理があります。「読み手に投げる」のは大切ですが、「丸投げ」は困ります(ToT)orz(ヨミビトシラズ)
たくさんのご意見ありがとうございました!句から読み取れる情報が少なすぎて読み手に迷いを与えてしまう句になってしまいました。住み慣れた街でいつも通る道何気なく過ぎている場所だけれどここが一番好きだねと彼が言ってるところを詠みました。ふとした言葉なのであえて色付けしないであっさりしあげましたが、成功しなかったようです。こういう句はもう少し色付け必要なんですね!季語が動くなど絶対にこれでなければ当てはまらないという句を考えていかなければいけないことを学びました。ありがとうございました!(佐川寿々)


24.蓑虫の傾ぎ風速二メートル すりいぴい(18点)
◎読んだ瞬間にイメージできました。蓑虫さんの傾き加減が、風速2メートルで絶妙です。(大槻税悦)
○「蓑虫」の傾き方で読む風速!この感性に痺れました。ちなみに風速2mは「軟風」。風があることを意識する程度とのこと。秋の空気感の中で、さやかな風が心地よいですね!(小川めぐる) 
○蓑虫が風にゆらゆら揺れているのが風速2メートルということでどれくらいの揺れかわかってまるで見えるようです。(佐川寿々)
○個人的に芋虫系の虫が可愛くて好きです。あまり理解を得られないけれど・・。簑虫好きな子供が簑虫の傾きで風速を計っている様子をイメージしました。(蜂喰擬)
○楽しい曲を口ずさみたくなるような気持ちになりました。(かま猫)
△綺麗な写生で好感。並選を7句採れるならば頂きました。(酒井おかわり)
△風速二メートルってどれくらいかな、と思って調べたら、「顔に風を感じ、木の葉が動く」程度、だそうです。それこそ、ちょうど蓑虫が傾くくらい?あの絵の何処かにいるのかな、と想像してクスッとしました。(捨楽)
△絵をルーペで見ると、弱い風に傾ぐ蓑虫が描かれていそう。乾いた質感のこの絵とマッチしている。(中山月波)
△蓑虫の傾きを風速で表したのは面白いと思ました。(斎乃雪)
△蓑虫がゆられている姿を風速2メートルと表現したところが面白くて素敵です。俳句の目だなあと感心しました。()
△「風速二メートル」の具体的な数字がいいですね。(凡鑽)
△中空に突然浮いている蓑虫。まるでMr.マリックの手品の様に(古い)。一体どこからぶらさがっているの!?あの不思議な浮遊感を「傾ぎ風速二メートル」の微妙な感じが上手く表しているなと思いました。(しゃれこうべの妻)
★個人的な好みですが、風速はゼロの方がよかったかなと思いました。(山香ばし)
★工夫は見られますが、二メートルではそよ風程度、漢数詞は強風の方が映えると思います。動詞は終止形の方がしっくりしそう。期待を込めての★。(耳目)
★「風速二メートル」が弱い風なのでぶら下がってる蓑虫が風で少し斜めになっている情景だと思うのですが、一読で分かりにくい、人によっては調べないと情景が想像できないかも。(洒落神戸)
★風速ニメートルが、分かりやすいようで分かりにくいです...。「蓑虫の傾ぎ」という小さな物を描く、その繊細な着眼点は素晴らしいので、「(こんなに弱い)風に傾ぎけり」とか、何か別の表現を模索してほしいです。(あるきしちはる)
★ウィキペディアによると風速2mは風のあることを感じる軟風の状態だそうですが、傾ぎは~と助詞を入れたほうが分かり易いと思いました(24516)
★「二メートル」とか「千グラム」とかの具体的な数字を使った場合、その言葉は句の急所になる事が多いです。それを考えると、この「風速二メートル」に主役を張れる程のインパクトがあるかどうか……?(-_-;)(ヨミビトシラズ)
◎をいただいた税悦さん、ありがとうございます。また月波さん、桂奈さんの御評に嬉しくなりました。17.句とともに基本、写生で、くっきりと絵が伝わったこと、また、そこに「ああ、〇〇だなあ・・」という感慨をなんとか入れ込めたのでは・・とほっとしました。
マイナス部分のアドバイス、今後の推敲の杖とさせていただきます。みなさんありがとうございました。助詞の省略はときに致命傷になることがあるので注意を払っていきます。(すりいぴい)



25.さつまいも抱へ少年自爆テロ 凡鑽(10点)
◎詩として昇華するモノが有り季語の斡旋も手練れ感が抜群で初見でも特選。読み返しても特選。モチーフも貧困がテーマで心にグサリときました。 絵に見える華やかな景の裏での景に私は見えます。(酒井おかわり)
○さつまいもを抱え落ち葉で焼き芋にしようとしている少年と、イスラム国の自爆テロで命を捨てる少年が浮かんだ。幸せと不幸せの対比が切ない。(中山月波)
△2015年に同時多発テロが起こり、現在もテロの恐怖に怯えるパリの人々。あどけない少年が抱えているものは、ただのさつまいもであって欲しいと心から願います。(小川めぐる)
△さつまいもと自爆テロの取り合わせが妙に印象に残って、最後まで迷った一句です。パリといえば栗なのでしょうけど、ダイナマイトを隠す為には栗じゃ駄目だったんだろうな…(捨楽)
△風刺的要素が強いので、どちらかというと川柳寄りの句でしょうか。でも、とても気になった句でした。(山香ばし)
△美しいだけのパリじゃない。昨今の治安の悪さをリアルに表現してあると思いました。貧困にあえぐ若者がテロリストへ、ISへ傾倒してゆく、という話を聞きます。(桂奈)
△夏井いつき組長の「ミサイルをたんぽぽ弾で撃ち落とす」を思い出しました。少年の抱えているものが爆弾ではなくさつまいもであればいい、と。平和を祈る句と取りました。(あるきしちはる)
★「自爆テロ」という言葉が第三者的なニュースで読み上げるような言葉になってしまい、「さつまいも」の紙袋に爆弾を抱えているであろう少年の実感にそぐなわないのが惜しいと思いました。美しい絵画からこういう発想が出ることが凄いですね(桃猫)
★季語とそれ以外の部分がうまく響き合っていない印象で、絵があるのに浮かばない。離れすぎかも知れません。観念が勝っているのでしょうか。創意を買いますが、さつまいもに謎かけをしている印象です。(すりいぴい)
★少々不謹慎かな・・と。勿論フィクションとは思うのですが、風刺を詠むときは注意したいところです。(耳目)
★季語ではなく「自爆テロ」が主役になっている気がしました。(洒落神戸)
★下五が唐突な気がしたので、自爆テロのような、としてはダメだったのでしょうか?(24516)
★テロの異常さを書いた句だが、自爆テロのテロリストが犯行直前に平然としているのは「普通の光景」だと思う。ただ、「自爆テロ」の語が余りにも強く心に響く。正直、私にはこの句を正確に選評できる自信が無い(-_-)(ヨミビトシラズ)
おかわりさん、特選ありがとうございました。あまり点数の入る句ではないだろうと思っていました。お題の絵から少し離れすぎたかとも思いましたが、好意的に取っていただきありがとうございました。この手の句は賛否があることは重々分かっています。それでも詠みたかった句なのです。時事ネタ、社会風刺ネタ、それもまた「今」を詠む俳句であっていいと思います。これからも色々な場面で詠んでいきたいテーマです。拙句にご意見、ご感想を寄せていただいた方に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。これからの作句の参考にさせていただきます。(凡鑽)

26.秋色の街でランウェイ峯不二子 痺麻人(7点)
○下五にまさかの峰不二子の登場にびっくりしました。ランウェイと響き合っていていいですね!(佐川寿々)
△スタイル抜群の「峰不二子」がフルターンする姿が見えました。パリの皆さんも視線釘づけ間違いなしlovely語順、助詞、季語の扱いが惜しい!(小川めぐる) 
△不二子ちゃーん(はーと)モチーフは大好きです。選まで届く訴求力は無かったかなぁ(酒井おかわり)
△ランウェイと不二子ちゃんの取り合わせがいいです。ただ、「で」・語順で損をしている気が。ファッションショーのようにパリの街路を花道として闊歩している不二子ちゃん。(すりいぴい)
△峰不二子で賛否ありそうですが、僕はアリです。もう少し形が整えば・・(耳目)
△不二子には秋が似合うんだなぁと気づかせていただきました。(あるきしちはる)
★賛否分かれそうな句ですね。人物名でイメージは固まりました。短歌に仕立てるとより生きそうな気がしました。(山香ばし)
★面白い句ですが「街で」という部分が気になりました。街をランウェイに見立てるなら「街は」もしくは「街が」という感じなのではと思います。(東雲)
★秋の街を闊歩する峯不二子?「秋色の街」は果たして秋の季語になるのでしょうか。(凡鑽) 
★「ランウェイ」がファッションショーとかの舞台の意味なので、助詞「で」に違和感を感じました。(洒落神戸)
★下五が唐突な気がしたので、峯不二子のように、としてはダメだったのでしょうか?(24516)
★このままでは、「秋色の街をランウェイの如く峰不二子が歩いた」で終わり。絶世の美女をネタに使っているので、「峰不二子が歩いたために、ただのありふれた秋色の街がランウェイと化した」くらいは言いたい。(ヨミビトシラズ)

27.雪は夏描かれし美術展覧会  司啓(8点)
○まるで一足早い季節を詠む俳人とだぶってうなづいてしまいました。主従もはっきりしていると感じました。「し」は要るか否か迷うところではあります。独創性・味あり。(すりいぴい)
○発想が面白いです。当たり前ですが、確かに雪の絵が冬に描かれているとは限りませんよね。9月に晩秋の句を詠むように(ちと違うか//)。美術の不思議を味わう秋らしいです。(蜂喰擬)
△冬から描き始めた雪の絵が夏に仕上がり、秋に出品されたのですね。内容は「あるある」だと思いますが、報告(説明?)に終わっている感も。(小川めぐる)
△まさかの三つの季重なりが面白いですね。秋に出品される作品の雪は夏に描かれているのだよ。こういう遊び心、チャレンジ精神好きです。泣く泣く並から外しました(桃猫)
△見た目には3つの季節の要素がありながら、しっかりと秋でまとめた手腕に惹かれました。チャレンジ精神を見習いたいと思います。(山香ばし)
△「雪」「夏」といきなり季語で畳み掛けながら、それぞれ絵だったり過去の事であったりとフェイントの連続で、体勢を崩した所に本当の季語である「美術展覧会」にゴールを決められたような楽しい悔しさがあります。(東雲)
★読み返しました。何度も…でも読み切れませんでした。(酒井おかわり)
★ 「仲秋~晩秋」の季節感で(「三秋」の季語でもOK)ということなので。あと雪と夏の季重なりになるのではないでしょうか?(斎乃雪)
★真っ先に歳時記開きました。ごめんなさい、正直僕には荷が重い句です。「秋の夏」とかを使って詠む人を知っていますが、それに近いニュアンスでしょうか?(耳目)
★こちら季語は夏??夏に雪の絵を描いた、その展覧会が秋に開かれた??どう読ん
だらよいのか分かりませんでした。(桂奈)
★美術展覧会が秋の季語ですね。それにしても攻めてきましたね~。「雪」「夏」と二つの季語をぶっこんできました。ちょっと理屈っぽい。(凡鑽)
★「雪」「夏」「美術展覧会」と三つも季語が入っている挑戦的な句?ただ、この句で何を表現したいのか分かりませんでした。(洒落神戸)
★この展覧会の雪の絵は夏頃に描かれたんだな...という句だと読ませていただきましたが、秋に雪の絵を見て夏を思う、というのは複雑すぎると思います。いっそ、夏の日に雪の絵が描かれている景にしてみては?(あるきしちはる)
★夏に書かれた雪の絵の展覧会という事でしょうか?ちょっと意味が分かりませんでした、スイマセン(24516)
★季節外れの要素を、論理矛盾が起こらないように色々と組み込んだ句。確かに驚きはあるのだが、これに詩情があるかというと……ちょっとなあ(^_^;)(ヨミビトシラズ)
内容、狙い、欠点はみなさんの評のとおりです。ひとつだけつけ加えるとしたら、この句ができたヒントのひとつに、句会前の9月4日、当日記での酒井おかわりさんからアドバイスをいただいた中の「冬に作ったタネが、作品として世に出るのが、夏とか良く有ります」の一言がありました。ですが、肝心の酒井さんには、句の本意が伝わらなかったのは、理由はさておき、俳句表現の難しさと、俳句の持つ摩訶不思議な魅力のひとつではないでしょうか。私は俳句に関しては、まったくの独学を続けています。(中略)このプチ句会のように気軽に参加でき、そのうえ評までいただけるというのは、この上ない喜びでした。(司啓)




28.マンホールほどの失禁天の川 凡鑽(6点)
○最初は、お題との乖離を上回る三物のコラボのインパクトのみで次点にしましたが、失禁に涙の排泄の意味を含むことを知り、ますます、この句に興味が増しました。関西で言うところの、所謂、むっさおもろい句ですわ。(司啓)
△非常にインパクトのある一句。私にはここまで発想を飛躍させることが出来ませんでした。着想元を是非聞いてみたいです。(小川めぐる)
△面白い句は大好きです。季語の効き目が弱いかなぁ。(酒井おかわり)
△失禁さえも詩になるんですね。天の川も効いています。・・が「マンホールほど」が難しい。失禁の程度の比喩だというのは分かるのですが、言う必要があったのか?かなり深読みしないといけないかなー・・て感じです。(耳目)
△ああ...と深いため息が漏れました。マンホールほど、の描写が巧みです。天の川の高さと美しさがより切なくやるせない。(あるきしちはる)
★今回句会での一番の問題作(と勝手に認定) マンホールほどといったら結構な失禁ですがな。天の川を取り合わせたのは水が迸る様子なのでしょうか。お題からどういう発想でいたったか大変気になりました(桃猫)
★失禁が下品なんて全然思いません。が、ややつきすぎの感があり、季語の特徴や性質が活きていない気がしました。他の季語はありと思います。(すりいぴい)
★失禁は実景ではなく、比喩的表現として捉える句なのでしょうか。解釈の難しい句です。(山香ばし)
★これは子供の夜尿症のことなのでしょうか?マンホールから天の川への飛躍はスケールが大きくて素敵な句になる予感なのですが、その二つを失禁が繋ぐ、しかも巴里の絵からの飛躍、というところがよくわからないです。(桂奈)
マンホールほどの大きさのシミがシーツに広がるほどの失禁ということですか?状況がよく分からなかったです。天の川のような大量のキラキラした失禁、というわけでは無さそうですし・・(蜂喰擬)
★染みがマンホールぐらいの失禁をしてしまった、見上げれば天の川……って夜で外だったら大変な状況ですね。窓から見えるのかな。ちょっと情景が掴みにくかったです。(洒落神戸)
★天の川の失禁はマンホールぐらいの量という事でしょうか?ちょっと意味が分かりませんでした、スイマセン(24516)
★評価は大きく分かれるだろうが、「マンホール(下水管)」「失禁」を「天の川」と結び付けた発想力と勇気は良いと思いたいです。ただし、「マンホール」には下水管・ガス管・送電管等の種類があるので「下水管」と素直に書きたい。あと、「天の川」は初秋の季語。(ヨミビトシラズ)
公園を行く中学生くらいの二人を頭に詠みました。まだ付き合ってもいない二人。(中略)たとえ尿意があっても言い出せるはずもなく(中略)失禁してしまったのです。道にはマンホールほどの水たまり。見上げる空には天の川。そこまで読み取れるかい!のお言葉もなく最後までお読みいただきありがとうございました。(^◇^;)最後に季語の「天の川」角川大歳時記では「三秋」となっております。歳時記によって色々違うのですね。拙句にご意見、ご感想を寄せていただいた方に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。これからの作句の参考にさせていただきます。(凡鑽)


29.マロニエの枝に付けたき秋の鈴 中山月波(5点)
○キラキラした秋の日、澄んだ音色の鈴。全てが輝いているようです(かま猫)
△鈴のような実が生るマロニエ、その中に本物の鈴が混じっていたら素敵!「付けたき」ではなく、いっそもう付いてることにしてもいいかと思いました。「強い気持ちで!」wink(小川めぐる)
△俳句は既製品の言葉を使わず自分の言葉で勝負のセオリーに対して下五が秀逸。付けたきと願望じゃなく秋の鈴がマロニエの枝に咲き誇るって表現なら特選でした。(酒井おかわり)
△発想がいいですね。鈴が騒音。と言う、そこのあなた。風の通り道に、まずはひとつ、ぶら下げて下さい。風が具現化するよ。(司啓)
★「秋の鈴」を想像してみましたが、「鈴」との違いがわかりませんでした。全体句意はわかります。「枝」は書かなくともおそらくわかるので、その分で別季語と鈴の両方を入れられますね。(すりいぴい)
マロニエの実が鈴に似ていることから秋の鈴を取り合わせたのでしょうか。秋の鈴の指すものがわかりにくいと感じました。(山香ばし)
★秋風鈴?ドラマっぽすぎてリアルさが足りないかなー・・と思いました。(耳目)
★鈴懸の木ってプラタナスでしたね。マロニエにも同じように実が垂れ下がっているんですよね。「付けたき」と自分の意見を述べない方がいいのでは? (凡鑽)
★「~したい」という気持ちを直接読むより客観的に読んだほうが良い気がします。「~枝に鈴は無し」とかだと実際には無いんだけどあった方がいいよね!と言う意味になるかと。(洒落神戸)
★「付けたい」ではなく「付いている」とした方が面白いかもしれません。(あるきしちはる)
★何故マロニエの枝に鈴を付けたかったのかなあ?とモヤモヤして、そこが知りたかったです(24516)
★発想・雰囲気は悪くないと思うが、「秋の鈴」の意味がはっきりしなかった。風が吹いたら風鈴の如く賑やかになるとは思うのだが……語の意味がはっきりしない以上、これ以上の読みはできませんでした(*_*)(ヨミビトシラズ)
こちらは司啓さんのコメント通りの思惑で(司啓さん初めまして!)秋風を風鈴のような寂しい音ではなく、たくさんの鈴を通して聞いてみたいと思ったのです。秋風を聞く鈴→秋の鈴(単純!)。秋風も鈴を通せば、クリスマスソングの鈴のような暖かな音色にならないかな~♪と。ご指摘を読んで「鈴が鳴ってるよ」と断定するところに詩が発生することに気付きました。選、貴重なご意見を頂いた皆さま、ありがとうございました。(中山月波) 



30.野葡萄や裸体を晒すプラタナス 痺麻人(1点)
△素敵なモチーフと表現です。晒すが佳いですよねー。選に漏れたのはモノの季語より天文や時候の季語の方が私には素敵に見えました。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
★「裸体を晒すプラタナス」だと、プラタナスがすっかり落葉していることになり、ちょっと季節感が合わなくなるのかな?と感じました。モデルさんの名前という可能性もありますが・・・。(小川めぐる)
★中7下5魅力的で好きです。季語も魅力的なのですが植物繋がりで互いの良さを消してしまったところが惜しい。(桃猫)
★2つの植物を並べましたが、作者の感動の中心はどちらのどこにあるのでしょう。「裸体を晒す」にどういう効果があるか不明でした。(すりいぴい)
★植物名を二つ取り合わせるイメージがつかめませんでした。(山香ばし)
★季語選びは秀逸と思いましたが、中七座五は裸木を分解しただけの感じ。もうひと捻り欲しいです。(耳目)
★野葡萄とプラタナスが喧嘩しているように感じます。(蜂喰擬)
★植物に植物の季語を合わすのはどうなの?天文の季語と取り合わせたい。(凡鑽)
★野葡萄とプラタナス、植物が二つ入っているので季語の「野葡萄」が弱くなる気がします。(洒落神戸)
★プラタナス独特の木肌を思い中七下五がとても好きですが、野葡萄がどう関わっているのかわからなかったです(かま猫)
★裸体を晒す樹、というのがよく分かりませんでした。また、その樹と野葡萄がどういうイメージで繋がっているのかも。「プラタナスが潔く散っている秋だよ」という感じの句にしてみるのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★季語が野葡萄で、それに木を取り合わせるのはイメージが近いと思いました。また取り合わせに擬人化をすると分かり難い気がしました。(24516)
★落葉したプラタナスの木を「裸体」とするのもなんだかどきっとして面白いなと思います。ただ、野葡萄とプラタナスの関係性がよくわからず。ぜひ教えてください!(しゃれこうべの妻)
★季節外れの「プラタナス」を「裸体」という語を使って「秋」に放り込んだ句。「野葡萄」と「裸のプラタナス」のどちらに目をやって良いか迷う。詠嘆の「や」を止めて「へ」にするだけでも収まりが付きます(^_^)(ヨミビトシラズ)

31.残る蚊や画架の少女はバーミリオン 司啓(7点)
○やはりこの絵にはカタカナを使いたくなります。バーミリオンはこの絵の空気感をよくつかんでいると思いました。そして残る蚊、これを潰すとバーミリオン色の血が手にへばりつく。そんなことまで連想されて面白い季語の選択だなあと感心しました。(桂奈)
△バーミリオンは「朱色」、赤よりオレンジに近い色合いで、明るく鮮やかな印象。「残る蚊」はその生き生きとしたイメージに吸い寄せられるように飛んで来るのでしょうか。(小川めぐる)
弱々しいモチーフに見える少女のモチーフに弱々しい季語は即きすぎていると思い選に漏れました。モチーフも世界観も素敵です。(酒井おかわり)
△兼題に忠実な一句。「残る蚊」で血のイメージかなー・・とは思うのですが、まだ別の季語で攻められると思います。(耳目)
△画板や写生ではなくあえて画架としてある所から、良い景色を探し歩いているのか、あるいは描くかやめるか逡巡している少女と読みました。朱色もどっちつかずの年頃と、残る蚊も思春期の苛立ちと重なりました。(東雲)
△秋に残る蚊のように、画家は被写体の少女に対して、残る気持ちがあるのでしょうか?鬱陶しくも弱々しい気持ちが。きっと画架の前に少女はいないです。(蜂喰擬)
★それぞれの言葉は魅力的なのですがごめんなさい。画架にある(カンヴァスの)少女 (の絵)は朱色であるということだろうかと想像しましたが分かりにくかったです。季語もちょっと合わないかなと思いました(桃猫)
★「や」以降に、色以外に明確な景が浮かぶようで浮かびませんでした。少女のどこが朱なのか、少女は描き手?絵の中?含みがマイナスに働いた印象。儚い感じは伝わりました。(すりいぴい)
★離れすぎかなと感じました。(山香ばし)
★画架はイーゼルですよね。イーゼルに向かう少女なのか、イーゼルの絵の少女なのか判然としないですね。バーミリオンも取って付けたような色の名前。「残る蚊」の季語との取り合わせもちょっと違和感。(凡鑽)
★「画架の少女」が想像つかず断念。イーゼルを持っている少女?(洒落神戸)
★「画架の少女」が画架の持ち主なのか、絵の中の存在なのか。「少女はバーミリオン」、赤毛、もしくは朱色の服を着ていると解釈。また、「バーミリオン」がエネルギッシュな感じがするので、残る蚊の儚さとも合わないような...(あるきしちはる)
★季語の残る蚊との取り合わせのイメージがよく分かりませんでした。また取り合わせに比喩を使うと分かり難い気がしました。(24516)
★「残る蚊」は面白い季語だと思ったけど、「画架の少女+バーミリオン」がサッパリ。そもそも「画架の少女」が「画家」なのか「目の前にいるモデル」なのか「絵の中」なのかもサッパリ。申し訳ありません(*_*)orz(ヨミビトシラズ)
この句の狙いは、かなり強引でしたが、お題の絵の右下の赤服女性をモチーフに、色のイメージに季語を放り込み、なおかつ季語を際立たせることはできないだろうか。というものでした。成功失敗は二の次でしたが、みなさんの評、特に酒井さんの即きすぎや、耳目さんの季語が動くのではないかの意の評に「句として一応は成り立ったのだ」と胸を撫で下ろした次第です。参考までに、このバーミリオンは、ネット検索していただければ、すぐにわかるのですが、最も乾き(渇き)にくい色であり、絵具の種類にはフレンチバーミリオンもあります。私は俳句に関しては、まったくの独学を続けています。(中略)このプチ句会のように気軽に参加でき、そのうえ評までいただけるというのは、この上ない喜びでした。(司啓)



32.秋の虹窓を木炭まみれの手 司啓(11点)
○はかない虹にまず目がゆきそして視点が手元の手に。美しくはかないものと現実の汚れた手の対比がいいと思います。(斎乃雪)
○屋内でのスケッチの最中、ふと窓を見ると雨上がりの空に虹がかかっているのを目にし、手の汚れも気にせず窓を開けてしまった、そんな感受性豊かな画家の自由な心の動きを上手く表現できていると思いました。(東雲)
○画家がキャンパスに向かう姿を詠んだのでしょうか。色ではなく、まだデッサンの段階であるモノトーンの世界と、一転秋の虹という季語の鮮やかな色彩感覚が対になっている様が印象に残ります。(桂奈)
○室内で、おそらく静物画か人物をデッサンしていたところ。アトリエの窓の外、きっと北向きでグレイッシュな空に淡く虹がかかっているのに気がつき、思わず手を止め見入る…そんな情景を思い浮かべました。(しゃれこうべの妻)
△デッサンに励む手を休め、ひと時眺める「秋の虹」。淡く儚いのは人の夢も同じかweep虹が消えたらまた手(カンバス)に視線が戻るのでしょう。「窓を」の三音、推敲の余地がありそうです。(小川めぐる)
△木炭まみれの手でデッサンをしてたのですかね。秋の虹は黒一色の木炭でどう描かれるのでしょうか。「窓に」ではなく「窓を」なので、開けるのか、拭くのか、どうなのか。(蜂喰擬)
△好きな句です。木炭まみれの手なら、「を」では動きがありすぎる気がするので、自分だったら「に」にするかなと思います。(あるきしちはる)
★手が何をするつもりなのかもう一歩踏み込んでも良いかなと思いました。虹を見るために窓を開けようとしたのかなと想像しました(桃猫)
★読み切れませんでした私では。言葉としては理解できるのですが。(酒井おかわり)
★大成しない画家がふとアトリエから外を見るとでしょうか・・。憂愁を感じましたが、やや要素を詰め込んだ感もあり。絵がちゃんとあるのにどこかもどかしい感じがしました。(すりいぴい)
★七色の色彩とモノトーンの取り合わせでしょうか。イメージが掴みにくく感じました。(山香ばし)
★離れ過ぎですね。季語が動きます。(耳目)
★「窓を」の「を」をどう解釈すればいいのか。窓を開けるのか、窓を拭くのか。(凡鑽)
★木炭画を描いていた人が虹に気づき、窓枠に手をついて見ているのでしょうか。カラフルな虹とモノトーンの木炭画の対比は良いと思ったのですが、「窓”を”木炭まみれの手」が文法的にOKが分かりませんでした。(洒落神戸)
★デッサン中に窓に虹を見かけて手を伸ばしたという感じでしょうか?スイマセン、映像がいま一つ分かりませんでした(24516)
★「窓+木炭まみれの手」……述語が無いので、「叩く」「拭く」「開ける」色々と考えられる上、「木炭まみれ」の理由も良く分からない。「書き手が、何を考えてこの句を書いたのか」がはっきり見えない句(T_T)(ヨミビトシラズ)
内容、狙い、欠点は、この句もみなさんの評のとおりです。あるきしちはるさん(また、奥さま、さらに、前後しましたが、27の評での、すりぴいさん。せっかく点までいただいたのに、結果的にひとつの評もつけられず、本当に申し訳こざいませんでした)この句の振り返りは、あるきしさんの評がすべてです。「を」ではなく、「に」が正解でした。さっそく「に」に訂正し、個人蔵とさせていただきます。私は俳句に関しては、まったくの独学を続けています。(中略)このプチ句会のように気軽に参加でき、そのうえ評までいただけるというのは、この上ない喜びでした。(司啓)

33.喧騒へシュシュに束ぬる秋思かな 凡鑽(10点)
○美しいビロードのシュシュでさらりと髪を束ねる女性はこの絵の雰囲気にぴったりの落ち着いた大人の女性。しかしどこか孤独を胸に秘め、しっとりした白い肌にまつ毛の影が濃く深く落ちるさまが彼女の憂いの深さを表しているかのよう。そんな女性を思い浮かべてしまうこの句が気になって仕方ありません。(桂奈)
△自らの「秋思」はキュっと束ねて「喧騒」に立ち向かう。芯の強い女性が感じられました。「かな」よりも名詞止めの方が、凛とした風情が伝わる気がします。(小川めぐる)
△素敵なモチーフで可愛い女の子の景が見えて佳い句ですが私には絵から掲句のイメージが頑張ったけど出てこなく選に漏れました。単純に雑詠なら頂きました。(酒井おかわり)
△私のような弱い男は、このような控え目で、実は芯の強い女性がタイプでごさいます。選評抜きに、これが本心でございます。(司啓)
良い句と思うのですが絵とのつながりがよくわかりませんでした。(斎乃雪)
△採りたかった句。喧噪へ、で軽く切れているととりました。もの寂しい中にも前向きな詠み手の心情が浮かびました。髪を束ねてさあ喧騒の中へ、という感じ。(すりいぴい)
△秋思を髪を束ねて隠し、街の喧騒へと出かける女性。物語が色々想像できます。喧騒へ、が下五の方が余韻があるなとは思いましたが、それでも印象的な句です。(蜂喰擬)
△(かま猫)
△「に束ねる」が良いなと思いました。「喧騒へ」「シュシュに」と続くと「へ」が適切ではないような...。「や」で切って「秋思」で結ぶといいかもしれません。(あるきしちはる)
★上五の必然性がわかりませんでした。(山香ばし)
★助詞が少し甘いです。一字一字を大切に。(耳目)
★秋の寂しさをシュシュでまとめて、意を決して喧騒に立ち向かうといった感じでしょうか?侘しさを断ち切って決然とした女性の姿が美しいと思いましたが「喧騒へ」と「シュシュに」で視点がブレる気がしました。(東雲)
★「喧騒へ」で切れを感じるので、最後の「かな」が弱くなる気がします。(洒落神戸)
★「シュシュに束ねた秋思を喧騒に向ける」「喧騒の中、秋思をシュシュに束ねる」の意味だろうけど、「喧騒へ」の修飾先がすぐにはっきりせず、読み下しにくい句。「喧騒や」は使えないので、「喧騒よ」で一旦切るのが正解かな?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
まず「束ぬる」はなんと読んでいただいたでしょう。「たばぬる」でしょうか。私的には「つかぬる」と読んで欲しかった。ま、それはどうでもいいんですが。(^^;; 複数の方から、お題の絵との繋がりがわからない、とご指摘がありました。その点について。「公園」→「公園デビュー」突飛な発想でしたでしょうか。(中略)みなさんのご意見の中で「喧騒へ」の「へ」の評価が分かれていることに興味を持ちました。(中略)様々なご意見面白く拝見しました。最後まで悩んだ助詞ではありましたが、女性の強い意思を表現するには「へ」が適切と思った次第です。改めて助詞一つ一つを大事にしたいと思いました。拙句にご意見、ご感想を寄せていただいた方に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。これからの作句の参考にさせていただきます。(凡鑽)

34.野良猫の自由と孤独秋高し 中山月波(9点)
○猫の目線から見上げる秋の高い空、という、超広角の絵が浮かびました。空の広さや高さが猫の自由と孤独を際立たせています。お題の絵の中に配置しても違和感がないですね。(捨楽)
○言い得て妙ですね。孤独は野良猫にとって幸か不幸か両方か・・「秋高し」の疑問符のような働きで奥行きのある句に仕上がっています。()
△「野良猫」に対しての「自由と孤独」は予定調和的?なにか逆をつく言葉、新鮮な視点があればと思いました。どんな野良猫かで、オリジナリティが出せそう。(小川めぐる)
△野良猫に対して秋高しは対比構造も効き目が有って素晴らしい。中七が既製品の言葉で私のタイプじゃなかったです。(酒井おかわり)
△かっこよいですね。野良猫に自分を重ねているのでしょう。類想がありそうなので並にいただきませんでしたが好きです(桃猫)
△「自由と孤独」がいいですね。詩語になりにくい言葉だと思うのですが、野良猫によって詩になりましたね。(凡鑽)
△「野良猫」と「秋高し」の取り合わせがいい感じ。でも「自由と孤独」がいわずもがなでしょうか。(しゃれこうべの妻)
★まとまっていて迷うところはありません。ただ自由と孤独という言葉が鮮明さを減じている印象です。中七を感じさせる具体的な行動を詠めばどうでしょう。(すりいぴい)
★類想句が多そうな気がしました。(山香ばし)
野良猫の生き様と秋高しとの取り合わせは飄々としてカッコいいなと思いましたが、「自由と孤独」は少し説明的な気がするのと「野良猫」とあればその二つは言わなくて想像できるのではと思いました。(東雲)
★野良猫と秋高しの組み合わせは好きなのですが、「野良猫」には自由と孤独があると言うのは有りがちではないでしょうか。(洒落神戸)
★野良猫と秋高しの対比が良いのですが、野良猫が自由で孤独なのは当たり前すぎるかなと...。飼い猫の孤独をテーマにしてみてはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★自由と孤独、が答えになっていると思いました。何か映像で自由と孤独を感じるように表現した方が良いと思いました(24516)
★確かに、「秋高し」と「自由と孤独」はしっくりくる組み合わせだけど……「野良猫」が「自由と孤独」なのは、当たり前だと思いませんか?(-_-;)語や展開をもう少し工夫したいです(*_*)(ヨミビトシラズ)


捨楽さん、耳目さん、丁寧にお読み頂き、景を広げて下さってありがとうございました。自分では「上手く詠めた」と思ったのですが、確かに一歩引いた目で見ると「自由と孤独」は予定調和であり、既製品の言葉ですね。ありきたりの表現に気づくことができず、反省しています。選、貴重なご意見を頂いた皆さま、ありがとうございました。(中山月波)

35.ロザリオや黄色だらけのパリは秋 痺麻人(1点)
△季語以外の詠嘆は至難の技ですが、この上五には平和への願いが籠もっているのでしょうか。テロを絡めた句もあるせいか、「黄色」が「注意信号」といった意味に感じられました。違ったらゴメンナサイcoldsweats01(小川めぐる)
★秋だから黄葉やらで黄色だらけのパリだと重複表現なので、可愛い女の子が集結し声が黄色だらけと読みましたが、それだと秋じゃなく夏のイメージだし…うーん……(酒井おかわり)
★ロザリオというモチーフと「黄色だらけのパリ」がどう響き合うのかもっと知りたいなと思いました(桃猫)
★黄色のパリ、で同じ効果がある気がします。「だらけ」の三文字分でもう少し具体的にいえるかもしれませんね。句意は明確、雰囲気もありました。(すりいぴい)
★中八の「だらけ」がもったいなく感じました。言い換えるといいかも。(山香ばし)
★んー・・それっぽいけど、ふわっとしていてまとまってない感じです。(耳目)
★黄色もいろいろあるかも。ざっくりしすぎ。もっと観察して微妙な色を発見するべきじゃないかな。(凡鑽)
★季語の「秋」の中に黄葉のように「黄色」のイメージがあるので、季語の説明っぽく感じました。(洒落神戸)
★「黄色だらけの」のオチが「秋」では、弱い気がします。ロザリオに金属のイメージがあるから「金色」など、更に「揺れる」など何か動きのある言葉が入るといいかなと思います。(あるきしちはる)
★「黄色だらけのパリは秋」は良いとして。「ロザリオや」は完全な大失敗。取って付けたような印象しかないです。「神々しいまでの秋の黄色」を書きたかったのなら、もう少し別の方法を。(ヨミビトシラズ)



36.花とりんご買ひ週末の始まりぬ 中山月波(10点)
〇花のように可憐なりんご。りんごのように美味しそうな花。字余りが手から溢れるような花とりんごを表し、 週末が始まるウキウキ感を彩ります。「林檎」の表記の方がより華やかなような。漢字だったら特選と迷ったと思います。(桃猫)
△上六のゴロンとしたリズムが、「週末」の過ごし方を連想させますね。「花」と「買ひ」を省き「林檎どつさり」など数量的な情報を入れて、週末に何か作るのか想像させる手もあったかと。(小川めぐる)
△素敵でワクワクが伝わる秀句。絵からのイメージも伝わります。口に出して読んだ時にリズミカルじゃなく選に漏れました。俳句は紙もペンも無い時代からのモノなんで、元々は口頭で伝えた文学なんでリズムは大切かなぁ。(酒井おかわり)
△小説は行間を読むもの。いい小説には作者の本当に言いたかった世界が、必ず行間に存在します。この句もまた、二物を買ってから、週末までの間。ほんのわずかなひとときが、詠み手へのささやかなサービスとして確実に存在している。と僕は思いました。(司啓)
△花とりんごを買う週末はこの絵の雰囲気に似合っていると思いました。楽しい週末が始まる予感がします。りんごは「林檎」表記のほうがいいような気がします。好みの問題でしょうか?(桂奈)
△楽しい週末が待っていそうですね。(凡鑽)
△「花」「りんご」「週末」の組み合わせは好きですが、「花」が桜の意味で春の季語なので、一般的にここをどう判断するのか……あと、お題との関連性が思いつかなかったので、その分ポイントが下がってます。(洒落神戸)
△週末の楽しさが伝わります。「週末は始まった」より「週末を始める」と主体的にするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
△一読してストレートにすっきりする好きな句です。(24516)

★作者の感動・興味の中心は(生)花・りんごのどちらでしょう。それとも「週末」のウキウキ感でしょうか。中心が「週末」であれば「花」はない方が思いが伝わる気が。(すりいぴい)
★<花>と<りんご>季語重ねでは(痺麻人)
★もちろん花を桜とは読みませんが、週末の光景がありありとはイメージしにくかったかなと感じました。(山香ばし)
★この句で花は桜だ―・・というのは野暮、とはいえ、花とりんごが並列に置かれているので、季語としてのりんごの力は弱いです。(耳目)
★「花とりんご」「週末」から、色々な想像が生まれる句。見舞いか、デートか、パーティーか?……ただ、細かい事を言うと「花(=桜)」は季語。「上五字余り」にしているので、「花束」でも悪くないと思うが……長いかな?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
選、ご意見を頂いた皆さま、ありがとうございました。花のあるテーブルはフランスらしいと思い「花」が使いたかったのが本音です。季重なりは承知していましたが、ご指摘通り並列の「りんご」には全く力がありませんね(ひらがなだし!)。まるでおまけのようになってしまった季語にお詫び申し上げます。桃猫さん、丁寧にお読み頂きありがとうございます。余白を読み取って頂いた司啓さん、とっても嬉しかったです!!(中山月波)

37.銀杏の臭ひよジャポネの肌は黄 葦たかし(10点)
◎銀杏の臭いとジャポネの肌の取り合わせで、西洋人から見た黄色人種差別をほのめかしながら、実は美しい日本人の肌に嫉妬しているのでは?と思った。ふっくらツヤツヤの茹で銀杏は、まさにジャポネの肌のよう。(中山月波)
○フランスのちょっと意地悪なお爺さんが俳句を詠んだら、こんな句になるのかもしれませんね。視点が面白いです。(蜂喰擬)
△「黄」は「きい」と読む感じでしょうか。「銀杏や」で切って「臭い」を削れば「黄色」と入れられそうですが・・・「臭い(「匂い」じゃないところに含みがありそう)」に意味がありそうですね。(小川めぐる)
△よが余分かなと思って選から外しました。よ、が無くて下五が肌黄色なら採れました。(酒井おかわり)
△「ぎんなん」と読めば十七音にはまとまっていますが、「いちょう」と読んで定型を考えなければ、なかなか面白い句と思いました。(耳目)
△視覚→臭覚→聴覚→触覚→感覚の展開が破調故に、いいと思いました。(司啓)
△銀杏と人種差別を取り合わせたのが思ったより心地よかったです。ただ下五のリズムの悪さがどうしても気になります。(24516)
★リズムが整っていない印象です。「臭ひ」とはしていますが、「よ」の前後で黄のイメージが重複しているためか、うまく響き合っていない印象でした。(すりいぴい)
★ちょっと悲しい句ですね。ヨーロッパ人から見た、日本人を蔑む句に取れてしまいました。(山香ばし)
★黄色人種である日本人と銀杏の取り合わせ。わざわざ「肌は黄」と書く必要があるだろうか。(凡鑽) 
★どのような情景かが分かりませんでした。下五の「の肌は黄」が言葉が詰まっていて収まりが悪い気がします。(洒落神戸)
★一瞬字足らずかと思ったのですが、ちゃんと17文字でしたね…読んでいて据わりの悪さを感じてしまいました。ごめんなさい。(捨楽)
★「~の~よ」をリフレインさせてはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★良く分からない句。銀杏の葉は黄色だが、それを「銀杏の臭い」とした上で「ジャポネの肌は黄」と持って来るところに唐突さを感じる。ところで、フランスって人種差別が酷い国だったっけ?愛想が悪いのは有名だが(-_-;)(ヨミビトシラズ)



38.朝寒や鳩手なずける人もいて 山香ばし (8点)
◎調べといい、鳩のほんわかとした暖かみも感じとても好きです(かま猫) 
△この「鳩」はレース鳩でしょうか。ヨーロッパでは日本よりも鳩レースが盛んなようです。馴致に余念のない人もまたそこかしこにいるのかも知れませんね。(小川めぐる)
△対比構造が素敵な秀句。寒い季語に対して気持ちの温まるモチーフが素敵。何かパンチ足りない気がして。何だろう?佳い句なんですけど。(酒井おかわり)
△「や」ではなく一気にいったほうが端正になった気がします。句意は明確と思います。素材も良いですね。句末がぼんやり。言い切りでその人に絞ってはどうでしょうか。(すりいぴい)
朝の公園でジョギングをする人やゲートボールをするお年寄りの様子も見えてきました。手なずけるというと意のままになる感じがするので、餌をくれる人なら誰にでも群がるという鳩の打算も表現できればと思います。(東雲)
△何でもなさそうな光景をそのまま形にした句。地味に「も」が急所になっていて、「場の広がり」を感じさせる。しかし、「も」で引き合いに出された要素(=場面の他の様子)がやや漠然としていて、一長一短(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★可もなく不可もなく・・ですね。もう少し勝負して欲しいところです。(耳目)
★「鳩に餌やる」ではなく「鳩てなずける」なのが、不思議です。鳩には詳しくないのですが、手懐けられるほど、公園の鳩って利口なのでしょうか。(蜂喰擬)
★朝の公園か。公園と鳩は付きすぎ(笑)「手なずける」もありきたりな表現か。いっそ、鳩目線で人間を見るとか面白そう。(凡鑽)
★想像の余地があるのは良いのですが、余地が大きすぎる気がします。「もいて」+αでもう少し何かを書いた(描いた)方がよいかと。(洒落神戸)
★主人公の孤独が深まる感じがしますね。「も」より「の」の方がいいかも。「手なずける」は言い過ぎ?「パンやる」くらいアッサリさせた方が、「あっちの人は鳩と楽しそうだなぁ」という感じが出そうです。(あるきしちはる)
かま猫さま、拙句を特選にとっていただき、感謝申し上げます。並選、予選に選んでいただいた方もありがとうございました。皆さんにいろいろな読みをしていただき、句の世界を広げていただけたように感じます。そして、★でコメントしていただいた方、気付かされること、違和感の指摘、新たな観点、捉え方の違いなど、独りよがりになりそうな点なども多々ご指摘いただき、ものすごく勉強になり、とてもためになりました。なかなか、ひとつの句に対してこういった様々な観点の意見等をしていただく機会ってないですもんね。句も幸せなんじゃないかと思います。ありがとうございます。次回も楽しみにしています。(山香ばし)




39.黄葉の朝入選の知らせ来る 葦たかし (7点)
〇おめでとうございます。この句を作った方なら入選句を作る実力は充分にあると思います。素直にレベルの高い句です。(耳目)
△嬉しい知らせにパアっと色づく心・・・!ということで季語をチョイスされたと思いますが、黄葉は散るイメージも近くて・・・何かもっと似合う季語がある気がしてたまりません。(小川めぐる)
△素敵な句ですねワクワクも伝わって。ただ絵からのイメージとしては飛びすぎてる気がします。(酒井おかわり)
△実体験でしょうか。感情ではなく事実だけを書いてるけど、これを読めば驚きとか嬉しさが感じられますね。 (洒落神戸)
△ごくシンプルで人から見たらどうってことない(でも本人にはオオゴトだよね!?)情景を詠んだ句だと思うのですが、さっと光が射すように爽やかで鮮やか、リアルな一瞬を感じました。「黄葉」の朝という表現が素敵。(しゃれこうべの妻)
△「黄金色の葉が舞い散る朝、入選の知らせが来る」という、何とも綺麗でおめでたい句。変な意味じゃないよ(^_^;)……しかし、どうでも良いが、「ひまわり畑」でこの辺の話を聞いたような、聞かないような……?(ヨミビトシラズ)
★明確です。どこか華やいだ感じ、感動の中心もわかります。他方あまりに淡泊な気もします。「朝」「来る」の代わりに何か足せそうな。(すりいぴい)
★黄葉の朝よりも黄落の朝の方がしっくりきそう。(山香ばし)
★「黄葉」である必然性はあるのか。(凡鑽)
★「来る」だと説明的なので「かな」と詠嘆するのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★スイマセン、上五は秋冷の朝でも、爽やかな朝でも、それでも成立する気がして何かもの足りませんでした(24516)



40.黄落や虎のバターのパンケーキ 桃猫(8点)
◎金色のひかりいっぱいの世界観。美味しそうで、豊かで、幸福感に満ちていて素敵です。(あるきしちはる)
○「ちびくろサンボ」ですね。基本に忠実で好ましい句です。匂いもしてきました。他方、取り合わせが黄色のイメージなのがやや気にはなりますが。他の季語ならなおよくなるかも。(すりいぴい)
△黄色いイメージ四連発!「虎のバターのパンケーキ」には逆らえませんが、上五はサラっとした季語が良かったかも。でも、こういう遊び心は大好きです。(小川めぐる)
△素敵なモチーフで詩として昇華してます素晴らしいです。ただ黄色い虎のモチーフに黄落は季語が近いと思って選に漏れました。ゴメンなさい。(酒井おかわり)
△チビクロサンボですね。虎が木の周りをくるくる回ったらバターになるという突拍子も無いお話でしたね。それ以外ストーリーは覚えていませんが。黄落とバターの乗ったパンケーキの取り合わせはとってもいい。パンケーキを溶けて滑り落ちるバターが食欲をそそります。(凡鑽)
★これも黄色繋がりで類想句多そうですね。(山香ばし)
★虎のバター・・て何だろうと思って検索したら食べログが出てきました。店の名前ならカギカッコがあった方がいいかもです。アホな僕はトラから作ったバター?・・と思いました。(耳目)
★好きな句だったのですが「~の」がうるさく感じましたので、虎のバターが更に美味しそうに見えるように溶けるとかの動きを入れてはどうかなと思いました。(佐川寿々)

★これは「ちびくろさんぼ」のお話ですよね?物語の舞台であるインド?あるいは東南アジアへ発想の飛躍が面白い?微妙。インドと黄落も相性が?。季語を変えて、この絵とは無関係な句だとしたら素敵だと思います。(桂奈)
★童話の世界ですが、こういう句もありだと思いました。ただ、黄落が近すぎる気がします。(洒落神戸)
★とても綺麗な句なのですが、そのまんま『ちびくろサンボ』のイメージでオリジナリティがちょっと感じられませんでした。せめてパンケーキは別の何かにしたら良かったのではと思いました(24516)
★ああ、虎のバターのパンケーキ!いい香りがただよってきそうです!黄色・黄色・黄色の色の洪水が楽しく、一方で「なんかもう一声!」と思ってしまうのは贅沢でしょうか…。(しゃれこうべの妻)
★「黄落」から、よく「虎のバター(ちびくろさんぼ)」を持って来れたもんだ……懐かしい(^o^)発想力にはびっくりしましたが、ネタを知らない人が見たら何とも……(^_^;)(ヨミビトシラズ)
季語!黄色!近すぎ!と自分でも思いましたが「だが、それがいい!」と花の慶次ばりに押し通しました。ごめんなさい。でもでも食欲の秋。こっくり濃いパンケーキを表現したかった!しかし力量足らず・・・「なんかもう一声!」の妻さんの言葉が胸に沁みました。虎の黒いとこが黄色の中でアクセントになっているのでは…と淡い期待も抱きましたがやはり無理なようです。選んでくださった方々に感謝!アドバイスくださった方に感謝!です。特選くださったあるきしちはるさま、腰が抜けました。ありがとうございました!!(桃猫)


41.焼栗の匂いの糸が街を編む 山香ばし(23点)
◎匂いの糸が編むという措辞が素晴らしいと思います。焼き栗の匂いとともに紅葉に包まれた街の様子人々の様子が目に浮かびました。(斎乃雪)
○焼き栗の匂いが一筋の糸となって街を巡る。匂いに誘われた人が焼き栗を買い、そこからまた糸が伸びて、また誘われた誰かが買って、やがて街の隅々に…幸せの連鎖ですね。(捨楽)
○両脇の木々の色は焼き栗のよう。そこで「色」ではなく「匂い」に変換して絵を描写するのかと思いきや、「糸で編む」と重ねての比喩。2重3重に比喩を使ってとても面白いと思いました。美味しそうな絵に見えてきました。(桂奈)
○匂いを視覚的にイメージすると、やはり糸に近いですね。句だけでもなんとなく欧州の街なのも想像できます。パリの街並みも焼栗の匂い色に見えてきます。(蜂喰擬)
○秋になるとパリでは焼き栗を屋台で売るようですね。あちこちの屋台からの甘い香りがにおってくるように感じました。(大槻税悦)
○匂いに包まれた街を「糸が街を編む」と表現したのがオリジナリティがあって面白いと思いました。(あるきしちはる)
○漫画などで「匂い」を「白い糸のようなモヤモヤ」で描く事がありますが、その糸が「編まれて布になる」という事を書いた漫画は、私の知る限りどこにもありません。もちろん、俳句でも。桁外れの発想力・描写力に脱帽!(ヨミビトシラズ)

△秋~冬のパリ名物・焼き栗。現地にいればまさにこんな感じでしょうね!私もその街に行ってモフモフの幸せに編み込まれたいです!!(小川めぐる)
△既製品の言葉じゃなく自分の言葉で勝負しろを踏襲して匂いの糸。そして、その糸が街を編む。素敵です。絵から焼き栗のイメージが私には湧かなかっただけです。ゴメンなさい。実際に匂いの出るモノじゃなく実際には匂いが無いモノを匂うとした方が夢があると思います。焼き栗じゃなく秋風とか仲秋とか。(酒井おかわり)
△この句は、詩心なき司啓への宿題かしら。明日一日、街にある勤務先のデスクで、じっくり想わせていただきます。(司啓)
△この街は毛糸で編まれていたのですね。街に溢れる焼き栗の匂いは街を織り成す毛糸だったとは。詩人ですね。自分にはできない発想(桃猫)
△「匂いの糸」がやや技巧にすぎる気もしますが、「街を編む」は良い措辞と思います。焼栗がグッと立ち上がってきますが、やや大仰な印象。「が」ではない方が。(すりいぴい)
△(痺麻人)
△「匂いの糸」はすごく面白いです。・・が、「街を編む」は言い過ぎ。(耳目)
△焼栗の屋台(?)が通りを行き、交差点ですれ違う様子が楽しく描かれていると思いました。焼栗の香ばしい香りに思わず財布の紐が緩んでしまった人は、焼栗の匂いの糸が編んだ網に引っかかっているのでしょう。(東雲)
★「匂いの糸」「街を編む」なんかかっこいい言葉だけど、具体的にどう?(凡鑽)
★焼栗の匂いを「糸」と表現して、その糸が街を編んでいる。省略して「焼栗の匂いが街を編む」でも良くないでしょうか?そうすると「糸が」+αでもう少し改良できそうです。(洒落神戸)
★「匂い」が「街を編んでいる」という表現がとても素敵。ただ「糸」「編む」がtoo machなのかしら?(しゃれこうべの妻)
斎乃雪さま、拙句を特選にとっていただき、感謝申し上げます。並選、予選に選んでいただいた方もありがとうございました。皆さんにいろいろな読みをしていただき、句の世界を広げていただけたように感じます。そして、★でコメントしていただいた方、気付かされること、違和感の指摘、新たな観点、捉え方の違いなど、独りよがりになりそうな点なども多々ご指摘いただき、ものすごく勉強になり、とてもためになりました。なかなか、ひとつの句に対してこういった様々な観点の意見等をしていただく機会ってないですもんね。句も幸せなんじゃないかと思います。ありがとうございます。次回も楽しみにしています。(山香ばし)

42.赤を溶く画家の小筆へ楓落つ 桃猫 (12点)
◎楓の葉は何度も手元に落ちた。しかし赤い小筆を手にしたときこそ記憶にしかと残った楓の葉。私自身が絵を描いているようなリアルな気持ちになりました。句と絵と画家が一体になる印象深い句だと思いました。(桂奈)
◎画家にとって、色の研究は至上命題であり「自然の色を絵の具で100%完全に再現する」事を試みるのは、美術において「永遠に終わらない旅の始まり」と言えると思います。今、「自らの溶いた赤」の、目の前に落ちた「楓の赤」を見て、彼は、何を思うのでしょうか。(ヨミビトシラズ)
○色と状況が、はっきりとイメージできました。何を描こうとしているのか、気になります。(大槻税悦)
△似たイメージの言葉が重なるので、別な色の景色(季語)の中に「画家」を置いた方が、「赤」が良いアクセントになると思います。(小川めぐる)
△個人的に嫌いな表現は一切ありません。他に力作が揃ってて選に漏れただけです。(酒井おかわり)
△綺麗な情景がすんなりと浮かんでくる良い句だと思います。ただ「画家の」という言葉は省略できたのではとも思うので、その音数を使ってさらに改良できそうな気がします。(東雲)
△絵の具の赤と楓の赤、二つの鮮やかな色を思い浮かべました。でも「小筆へ」なんだ!?画布でもパレットでもなくえらくピンポイント。その意図を読み切れなくて。(しゃれこうべの妻)
★落ちた楓が黄色なら対比が美しいけど、絵の具と同じ赤なら印象に残らないし、寧ろ溶く絵の具の色を指定しない方が想像が広がるんじゃ…とか、いろいろ考えてしまいました。(捨楽)
★「落つ」はないほうがいい気が。「赤」「楓」と重複するイメージがあるのがやや残念で、どちらかを採れば、とは思います。「楓」があれば「色を溶く」で色がわかる・・。(すりいぴい)
★楓は秋の季語・・ですが落つまで言うと冬の気配が出てきます。「楓の葉」あたりでまとめて欲しいところです。(耳目)
★取り合わせが近いかなと感じました。(山香ばし)
★中七で切って下五へつなげた方がいいかも。(凡鑽)
★小筆に落ちてきた楓が当たったという事でしょうか?「画家の小筆へ」が音数の無駄なような気がします。「画家へ」「小筆へ」のどちらかだけで良くないでしょうか?(洒落神戸)
★「へ」だと狙いすぎな感じがするような...。「や」で切るのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★赤を溶く絵筆とすれば、画家のの3音が省略できるのではないでしょうか?また楓だけでは赤色が浮かんだので黄葉とした方が良いのでは?と思いました(24516)
こじゃんと(土佐弁:すごく)赤を重ねました。赤い紅葉を描いているから赤い葉が落ちることに整合性があるのではと思ったりもしたのですがそれ以前に表現に問題があったのかもしれません。途中「や」で切ると確かに俳句の格が上がる感じですね。「落つ」の部分(中略)冬のイメージというご指摘大変勉強になりました。なるほど確かにそうですね!そんなこんなで色々と未熟な私に、特選二句、舞い上がるほど嬉しいです~(涙)そ、そんなに深読みしていただいて~~と秋なのに汗がだらだらと出るほどの素晴らしい鑑賞で…(汗&冷や汗)選んでくださった方、アドバイスくださった方、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。(桃猫)


43.豚の毛の筆さわやかに空を描く 桃猫 (11点)
○スラッと句末まで迷うところがないですね。リズム、語順、季語も適切で活きています。過不足なし。「豚の毛」に独自性。「空」との良いバランス、感動の中心あり。天と迷った句。(すりいぴい)
○筆の毛は何かなんて意識したことはありませんでした。意味のないところに強引に焦点を持って行くやり方、巧いです。(耳目)
○視点の面白さを感じます。きっと年配のちょっと冴えなくみえる太った男性が、筆をひと刷きするとあたかも魔法のように、爽やかな空が描かれているのかなと想像しました。(山香ばし)
○調べたところ絵筆には豚の毛がとても良いのですね。絵筆で空を描くのは普通の行為なのに、さわやかに、と季語を付けた途端、筆の毛の細やかさまで想像できました(24516)
△「豚毛の筆(油絵向き)」が新鮮。ただ、「筆」と言えば「描く」ものなので、最後は「空」か「雲」か、名詞止めが良かったかも。そして季語「さわやか」は使い方が難しい!(小川めぐる)
△豚の毛だから油絵なのでしょうか。時間をかけて重ねていく油絵で爽やかな空を描くのはかなりのテクニックがいりそうですね。見てみたいです。(蜂喰擬)
△好きな句です。シンプルな句ですが、豚の毛の筆というディティールに工夫があり、さらっと読めて爽快感があります。(あるきしちはる)
★描くが重複表現に私には見えて選に漏れました。筆さわやかなら描くでしょうみたい感じに受け取れちゃった。モチーフや着眼は素敵なので下五が青い空とかパリの空なら頂きました。(酒井おかわり)
★「豚の毛」とした意図を教えて欲しいです。後半は爽やかなのに、ここだけ浮いている感じがします。(中山月波)
★豚とさわやかの対比が少しアンマッチかなと思いました。さわやかを別の感情にして、他に季語を探すのもありかなと思いました。(司啓)
★「さわやかに」秋の季語ですが「空を描く」の形容に使うのは季語として成立するのかなぁ。(凡鑽)
★豚の毛かどうかは普通の人は見てもわからないと思うので、わざわざ限定すると言う事は意味(効果)がないといけないと思うのですが、私には分かりませんでした。(洒落神戸)
★「豚の毛の~」から入ったのは斬新で良かったが、「筆さわやかに」と来て「空を描く」でガックリ(>_<)「さわやか」から「(秋の)空」はすぐ連想できてしまうし、「筆」が「描く」のも当たり前の事じゃん!!!!(*_*)(ヨミビトシラズ)
何故秋の絵画に豚が…自分でも不思議でしたが「だが、それがいい!」と自分に言い聞かせました。豚の毛から美しい絵が生まれるのが面白いなあと思いまして。筆の素材は豚のほかに馬やテン、リス、変わったところでマングースなんかもあるらしく「マングース!5音だし句にしたい!」と思ったのですが私の力量ではできませんでした。今なら皆様のアドバイスを参考に(中略)。ぱっと作って推敲せずに提出いたしましたが下5は「巴里の空」にすべきだった…と反省。デティールが良い、一見意味のない、などのお言葉が嬉しかったです。選をくださった方、アドバイスくださった方、本当にありがとうございました!(桃猫)

44.国捨てし親子の上へ銀杏散る 葦たかし(6点)
〇上五の国捨てしで、色々想像が浮かびました。シリア難民でしょうか、異国の地で秋を迎える事への不安、それでも生きて逃れる事の出来た安堵、そんな思いまで想像する事が出来ました(24516)
△はらはらとした寂しさが押し寄せてきます。お題の絵の右半分は「影」。華やかなパリの裏にあるものを描いた一句と思いました。採りたかった一句。(小川めぐる)
△嫌いじゃない世界観。でも好きまでに届く訴求力が薄かったかなと。(酒井おかわり)
△難民の多いヨーロッパの現実が悲しくも美しく表現されている、と感じました。国を捨てざるを得ない人々が大勢いる、この現実をしみじみ悲しく思いました。絵もどこか寂しさや孤独が感じられます。(桂奈)
△難民問題で揺れる欧州各国。並木道を歩いている人々の中には、地元民や観光客以外にも、こんな人々がいるのかも知れない……と、改めて考えさせられた句。描写は普通だが、選んだ光景に一票としたい。(ヨミビトシラズ)
★観念的な気がします。「国を捨て」るが説明しないと詠み手・読み手にはわからない言葉では・・。爽やかさを持つ季語との対比はいいですが。(すりいぴい)
★黄落という秋の季語がありますが、散るといってしまうと冬のイメージになってしまうのが俳句の理不尽です。やはりこのへんの折り合いを付けることが大切と思います。(耳目)
★移民の多いフランスらしい句ですね。もう少し具体性があってもよかったかなと思いました。(山香ばし)
★切れがないのが悔やまれる。(凡鑽)
★「国捨てし」が説明っぽいと感じました。見ただけでは国を捨てたかどうかはわからないので、それを書いてしまうと親子の説明に。(洒落神戸)
★「の上」がいらないかもしれません。切れを入れるか「けり」などの切れ字を使ってキッパリした感じにすると、親子の置かれている状況の厳しさに合うかなと思いました。(あるきしちはる)

45.くちづけは色なき風を赤らめる 山香ばし(6点)
〇<色なき風>と<赤らめる>対比がいいですね!(痺麻人)
△工夫も見られ熟考の伝わってくる秀句。考え方の既視感あるかなと思って選に漏れちゃいましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
△ロマンティックですよね。。素直に憧れます。やはりこの絵のポイントは「赤」ですよね。赤を上手に使った句は印象に残るし素敵です。(桂奈)
△思わず絵の中にそれっぽい二人の影を探してしまいましたcoldsweats01風は「見なかったふり」をして通り過ぎるのでしょう。下五は風の吹く場所の情報が良かったなあと思いました。そこでキスしてる、という。(小川めぐる)

△可愛らしい句です。散文的なのがやや気になりますが、句の軽さには合っているのかも。(あるきしちはる)
★赤らめるは「赤く染める(む) 」が良いのかな~と(桃猫)
★ややロマンティックに流れた印象です。句中に季語がある場合、季語が主になった方がいい気がします。主観ですが。(すりいぴい)
★んー・・色なき風を赤らめたら色なき風じゃなくなってしまいます。もう少し季語を大切に。(耳目)
★なんかかっこいい言い方なんだけど、具体的なものが見えてこない。(凡鑽)
★イメージだけで情景が浮かびませんでした。(洒落神戸)
★色なき風は色がないから良いんじゃないのかな、と思ったのですが…うまく説明出来ないのですが、色はあってもFADEというか。後から華やかな色は足したくないな、と思って採りませんでした。(捨楽)
★着眼点・選択した語は抜群に良いのに、めちゃくちゃに惜しい句(T_T)この手の抽象概念を「~は~する」という言い回しで客観的・直接的に書いてしまうと、何とも説明っぽいです(*_*)(ヨミビトシラズ)
並選、予選に選んでいただいた方、ありがとうございました。皆さんにいろいろな読みをしていただき、句の世界を広げていただけたように感じます。そして、★でコメントしていただいた方、気付かされること、違和感の指摘、新たな観点、捉え方の違いなど、独りよがりになりそうな点なども多々ご指摘いただき、ものすごく勉強になり、とてもためになりました。なかなか、ひとつの句に対してこういった様々な観点の意見等をしていただく機会ってないですもんね。句も幸せなんじゃないかと思います。ありがとうございます。次回も楽しみにしています。(山香ばし)

46.しゆくしゆくと姉と株分く母の花圃   蜂喰擬(8点)
〇来年の春に思いをはせて・・仲のいい姉妹ですね!(痺麻人)
○上五のしゅくしゅくとの平仮名で本当に淡々としている風景が浮かびました。思い入れがないはずのない母の大事にしてきた花たちなのに、まだショックで感情を失った姉妹かなと色々想像しました(24516)
△「粛々と」だと思ったのですが、平仮名表記なので、オノマトペの可能性もあると思いました。しゅくしゅくとスコップの入る美しい土に、母の丹精が思われます。素晴らしい庭なのでしょうね。(小川めぐる)
△形見分けを想起させていると思いました。「しゅくしゅく」で意見が分かれる気がします。感動の中心が感じられますが、ややごちゃっとした印象を持ちました。(すりいぴい)
△しゆくしゆくの字の見た目と音が印象的です。もしかしたら母は亡くなってしまったのかなぁ...と想像しました。(あるきしちはる)
△「しゆくしゆくと」「株分く」の辺りから、恐らく「母」は何らかの事情でここ(花圃)にもう二度と訪れる事ができない状態になってしまったのであろうという事を思わせる句。平凡そうな光景に仕込まれた示唆が上手い(^_^)(ヨミビトシラズ)

★上五で、どんな風に、中七で誰が何を、下五で何処へが繋がっていて、あくまで私見ですが韻文性に欠けたかなで選に漏れちゃいましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
★ひらがなにした意図が解りませんでした。あとは語順ですね。「しゆくしゆくと」は「株分く」に掛かるのでは?(耳目)
★漢字で粛々との方がいいのでは。(山香ばし)
★「粛粛」?ひらがなで書くとオノマトペのよう。(凡鑽)
★花圃は花園の傍題だから陽のイメージなのですが、「しゆく……母の」が陰の感じがして合わないなと。母自体が出てこずに姉と妹で株分けをしていると母がもう死んでいる、もしくは病気で動けないを想像してしまいました。(洒落神戸)
経験からの句です。(中略)上五は当初皆様の仰るとおり「粛々と」だったのですが、舌で転がすうちにスコップの音にも聞こえる気がして、面白いかなと出来心でひらがなにしてしまったのですが、それがどう転んだかは・・・明るいイメージの句として捉えてくださった方もいたこと、勉強になりました。選評・コメントをくださった皆さん、本当にありがとうございました。貴重な意見が聞けました。課題をしっかり胸に刻んで今後に生かしたいと思いますbearing蜂喰擬)

47.ポニー乗る吾子の肩乗る秋の蝶 捨楽(7点)
△ポニーから最後の秋の蝶までスムーズに映像が流れました。きっと大きいのだろうなあと想像しました。(24516)
△最後まで読めば分かりますが、最初「ポニーが乗る」とも読めてしまうので、ここは助詞が必要そうです。構造が面白い句、ポニーに乗ってニッコリ笑う我が子、蝶が止まった瞬間を写真に撮りたい感じですね♪(小川めぐる)
△どんどんクローズアップされていく感じが心地よく感じました。二回目の乗るは言い換えてもよかったかなとも感じました。(山香ばし)
△親子連れで牧場に遊びに来たのでしょうか?視点が少しずつずらされて行く事で、ブレーメンの音楽隊のような情景が浮かび微笑ましく思いました。(東雲)
△親から子へのまなざしの中にある生命力のコラボがとてもいいですね。また、場面が作句欲を促します。僭越ながら、僕にも作句させて下さい。ポニー乗る吾子「ちょうちょちょうちょ」の空高し。子供に対する親の思いは、世界共通ということで、失礼いたしました。(司啓)
△ごくごくシンプルな内容だと思うのですが、乗る×乗るの繰り返しのリズムが魅力的。蝶って絵になるようでいて、使いようによっては難しいモチーフですねぇ。(しゃれこうべの妻)
△読み進むにつれ、「乗る」で韻を踏みながら徐々にズームインしていく様子が面白い。場面の雰囲気も良い。ただ、「~乗る~乗る~」という図式(絵)はどこかで見たような気が……ブレーメンの音楽隊?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
俳句は切れてナンボと云う人も居て切れてない一本句に見えて選に漏れました。切れの無い俳句の詳しい説明は夏井いつきブログに詳細。(酒井おかわり)
★もちろんポニー「に」肩「に」ですよね。助詞はここでは省略しない方がいいように思います。「乗る」「乗る」は故意と思いますが、詰め込んだ感あり。「肩に秋の~」の方がスッキリかと。(すりいぴい)
★乗るの韻律・・んー動詞で韻を踏むのは少しくどいかなー・・と思います。(耳目)
★親亀の背中に子亀を乗せて…的な?「秋の蝶」は乗ると言うのが適切かどうか。いや、「乗る」は必要か?(凡鑽)
★実景は見えるのですが、ストレートすぎて余白がない気がしました。語順を変えるとかしても良いかと。(洒落神戸)
★蝶に「乗る」は合わないと思います。「肩へと」でいかがでしょうか。肩に蝶が止まるなんて出来すぎ、と始めは思ったのですが、実景として読んだ方が行楽の楽しさが生き生きとするなと思い直しました。(あるきしちはる)
ポニーがいるなんて、パリの公園広すぎかよ!というインパクトのもとに出来た一句です。
何人かおっしゃってますが、視点をだんだんずらして行くことで、結果的にブレーメンの音楽隊のイメージに仕上がりました。「乗る×乗る」の韻については、やや強引だった自覚はございます。必要な助詞が抜けた一因は多分この所為です。「蝶は止まるもんなの!乗らんの!でも親亀の上に子亀を乗せる感も捨てきれんのよ!」という脳内バトルがあったことを申し添えます。(捨楽)



48.往来を過ぐ靴音や秋澄めり かま猫(4点)
〇素読みの段階で選に入れず、再読で予選入り、後から気になって並選に入れさせていただきました。ひょっとすると体が利かず寝たきりの状態で、音で季節の変化を感じ楽しんでいる句なのかなとイメージしました。(山香ばし)
△素敵な句です。動きが有って音も有って景が美しいです。動きがあるモチーフなので用言の入ってない五音の体言季語なら頂きました。(酒井おかわり)
△「靴音の微妙な変化(靴音そのものや、行き交う人々の様子等)から、秋の深まりを感じる」という句。秋になったら靴音が変わるという気は、私もする。ただ、確かに絵にはなるけど、よくあるネタの1つかも(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★類想感があります。「往来過ぐ」がピンと来ないので、その分の音数でどんな「靴音」なのかを描くとオリジナリティが出るかも。(小川めぐる)
★句意はわかります。季語と靴音の相性はよいと思います。他方、往来を具体的にすればと・・。「靴音」前を変えてはどうでしょう。(すりいぴい)
★季語が動きます。もっと攻められる!(耳目)
★靴音に焦点を絞るのは良いが、「往来」が抽象的か。土の道か石畳かで靴音も変わってくるだろうから、限定するともっと靴音が聞こえてくるかとも。(凡鑽)
★「過ぐる靴音」ではないかと思ったのですが……(すいません文法苦手なので言い切れません)(洒落神戸)
人々の足元のクローズアップと音だけでは秋澄めりの実感は得にくいかな...と私は思いました。秋だと実感する靴音とは、他の季節とはどう違うのでしょう。その発見が句の肝になるように思います。(あるきしちはる)
★中七は過ぐる足音ではないでしょうか?また秋が澄んだから靴音が聞こえたという因果関係に思いました。どんな靴音だったのか、ハイヒールの音?葉っぱに擦れる音?そこが知りたかったです(24516)



49.積日やつまと二度目のパリは秋   蜂喰擬(8点)
○おそらく1度目は新婚旅行だったのではないかと思います。ご夫婦の仲の良さが伝わってきました。(大槻税悦)
△季語以外を「や」で詠嘆するのは至難の技。「積日」の実感が伝わる季語があるのではないか?と思いました。「つま」は漢字の方が読者に入りやすいと思う。(小川めぐる)
△一瞬なんの事か解らなく誤読しちゃいました。つまが妻または夫なら頂きました。(酒井おかわり)
△積日は昔日ではないですよね。これも最後まで並選候補に残った句でした。夫婦の自然体な雰囲気が好きです。(山香ばし)
△長く連れ添った仲の良いご夫婦なのでしょうね。羨ましいです。つまのひらかな表記が気になりますが、お二人の記念のような句に対してなんの文句もございません。
(
桂奈)
△季語が秋ではちょっと大雑把な気がしました。もう少し何か具体性のある季語が良い気がしました(24516)
△平凡な旅行記のように読めるが、「積日や」が地味にいい味を出している。一度目は何年いや、何十年前だろう?ただ、「つま」をわざわざ平仮名で書いた理由が、私にはどうしても分からない(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★情緒と時間の流れを感じ、句意は明確です。他方、パリの五感情報があれば具体的に伝わるかな、と思いました。状況説明の感がややあります。(すりいぴい)
★中七は秀逸ですが、上五が蛇足。季語以外の上五の「や」は難しいです。(耳目)
★「つま」は「妻」?「夫」?なぜひらがなにしたのか?(凡鑽)
★「積日」は作者の個人的なことなので、読み手からするとなんかモワっとした感じです。(洒落神戸)
★「つま」と平仮名なのは妻・夫両方の意味に取れるようにでしょうか。読みづらいし、読みに迷いが出てしまうので、はっきり漢字にした方がいいかなと思います。個人的には妻を推したいです。愛妻家素敵。(あるきしちはる)
旅行好きな義両親をモデルに。一回目は新婚旅行に春のパリ。二回目は還暦過ぎて秋のパリ。「つま」がひらがななのは妻(つま)夫(つま)どちらにするか決めきれなかったという情けない理由です。少し説明くさい点、自分でも気になっていました。勉強になりました。選評・コメントをくださった皆さん、本当にありがとうございました。貴重な意見が聞けました。課題をしっかり胸に刻んで今後に生かしたいと思いますbearing蜂喰擬)

50.ランナーの肩甲骨や銀杏散る あるきしちはる(9点)
○季語の他が名詞と助詞だけで構成の王道句。俳句は言葉で語るなモノで語れのセオリーの見本のような秀逸な句。(酒井おかわり)
〇ランナーの骨ばった薄い体、しなやかな筋肉、肩甲骨が浮き出る後姿。言葉に無駄がなく上手ですね。「や」で切らずに「に」「へ」で世界を繋げるのもまた良いと思いました(桃猫)
○前半の創意。リズミカルな動きまで見える。季語の持つ華やかさ、爽やかさとつかず離れずのマッチ。肩甲骨が銀杏の葉の形を思わせる。これも天と迷った句。(すりいぴい)
○追い越して行ったランナーの肩甲骨がさぞかしキレイなんでしょうね。ランナーは男で作者は女かな。年齢は??(葦たかし)
△「ランナーの肩甲骨」に「美」を見出したと思うのですが、「散る」が寂しい気がします。負けるイメージに繋がってしまうので、ランナーさんには不吉かと・・・。(小川めぐる)
★ランナーの肩甲骨に焦点を集めて「銀杏散る」で何を連想するか?老ランナーとかでしょうか?(耳目)
★取り合わせがやや遠いかなと感じました。(山香ばし)
★「肩甲骨」と限定したところに工夫は見られるが、もっと他の言い方はなかったか?(凡鑽)
★「肩甲骨」と「銀杏散る」のとりあわせが、私にはピンと来ませんでした。(洒落神戸)
★肩甲骨と銀杏の取り合わせが、スイマセン、よく分かりませんでした(24516)
★「ランナーの肩甲骨」と「銀杏(の葉)」確かに似ているし、「銀杏散る中を走るランナー」はそこそこ絵になる光景だけど、「光景」「詩情」「表現」「展開」がどれも中途半端(*_*)(ヨミビトシラズ)
【この季語】「銀杏散る」は晩秋の季語。しかし、「銀杏落葉」というと、初冬の季語。まさに「似て非なる季語」という感じですが、ひらひらと散るさまか、散り敷かれた地面かということなのですね。この機会に覚えておこうと思いました。

51.末枯の空に見蕩れて微熱かな   蜂喰擬(10点)
〇<末枯>と<微熱>の対比がすばらしい!(痺麻人)
○選んだ場面が秀逸。「末枯(うらがれ)の空に見とれる」という段階からして、場面・描写共に普通ではない……何か、魂を抜かれるような事でもあったのだろうか。「原因→結果」の気もするが、最後の「微熱かな」も悪くない。色々考えさせれられる句。(ヨミビトシラズ)
△そこに詫び寂びを見つけたら、微熱が出るほど見つめてしまうのが俳人ですね!下五「ゐて微熱」でも面白いかも。(小川めぐる)
詩は感じるんですが伝達性に欠けちゃうかなと思って選に漏れました。ゴメンなさい(酒井おかわり)
△季語が比喩っぽくなっても、いいものはいいというのが、僭越ながら、私の意見でございます。末枯の空。ええやん。(司啓)
△俳句っぽくはないですが「見蕩れて」「微熱」の言葉が魅力的ですね。写生や客観とは離れているけれど、若い感性と倦怠感がありこれはこれで良いと思いました(桃猫)
△ご病気なのですよね。微熱でしんどいときに、お花でなく末枯れた空に見蕩れるだなんて寂しすぎませんか。大丈夫ですか。お元気になってください、と言いたくなりました。(桂奈)
△微熱かな、の押さえが好きです。「見蕩れて」に気持ちの熱がこもっているので、「ながめて」くらいアッサリさせた方が微熱が生きるかなと思いました。(あるきしちはる)
★先の枯れ始めた枝越しの空に見惚れる、という心情の機微がよく呑み込めず。紅葉ではありきたりという意図かも知れませんが。座五にきて原因・結果になった気が。(すりいぴい)
★「て」の使い方が甘いです。説明的になってしまっています。(耳目)
★微熱になるという展開がちょっとわかりにくいかも。(山香ばし)
★「見蕩れる」は作者の主観。作者の動作なり、空の景色を表現できないかな~。(凡鑽)
★「末枯や」にしたら、ぐっと良くなる気がします。(洒落神戸)
★スイマセン、空にみとれて微熱の映像がいま一つ分かりづらかったです。(24516)
句昨時に風邪をひいていた実感をこめて(´Д`)ゞ。よく風邪をひく私は、家族には「微熱くらいで死にそうな顔して、なんて大袈裟なんだ」と言われます。でもでも~だって~しんどいんですもん!!っていつも思います。たかが微熱を、迫る死を連想する末枯で大袈裟に表現してみた句です。選評・コメントをくださった皆さん、本当にありがとうございました。貴重な意見が聞けました。課題をしっかり胸に刻んで今後に生かしたいと思いますbearing(蜂喰擬)

52.ブロンズの女神も踊る野分かな 捨楽(5点)
○うん。踊る踊る。野分なら大仏さんだって、踊るんだ。(司啓)
△素敵な句です。絵からのイメージは私には穏やかに見えて野分は逆じゃないかなで選に漏れた一句。題が無かったら頂きました(酒井おかわり)
△台風にわくわくする気持ち、分からなくはないです。が、ブロンズ像を動かすほどの暴風ですと、そうも言っていられないのではないかとcoldsweats01(小川めぐる)
△この絵から野分が出てくるなんてすごい!と感心しました。パリに野分?、と思いましたがブロンズの女神も踊るような風はきっとパリにも吹くに違いない。説得感のある句だと思いました。(桂奈)
★私の歳時記では、秋の暴風で主として台風を指すとあり(「颱風」は別季語扱いですが)。「踊る」は物理的に揺れて、の意でしょうか。爽やかさ、ときめきの比喩でしょうか。(すりいぴい)
★ブロンズ像が動くほどの野分?んー・・例えだと思うのですが想像しがたいです。(耳目)
★ちょっと安易な表現かなと感じてしまいました。(山香ばし)
★「も」が気になる。他に誰が踊っているのか。「の」か「が」で断定した方が良い気が。(凡鑽)
★ブロンズの女神は「自由の女神像」でしょうか。「野分」(強風、暴風、)と「踊」がちょっと合わない気がしました。(洒落神戸)
★「も」ということは、野分に踊る他のものがあるんですよね。女神が踊っているという面白さが分散されてしまうので、「女神の」にするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★台風で飛ばされた女神像ということでしょうか?ちょっと映像がいま一つ分かりずらかったです(24516)
★「何かにつけて無機物を擬人法で踊らせたり舞わせたりして場面に躍動感を持たせようと考えるのは、ド凡人の発想です」……と、プレバトに出ている某先生だったら言いそうな句。気を付けましょうね(^_^;)(ヨミビトシラズ)
三句の中で一番はじめに出来た句です。パリには台風は来ないけれど、嵐のような雨風は吹くそうなので、「野分」が丁度良いなと思いました。嵐へのワクワク感と、強風に戸惑って踊らされる感と、そこはお好きにとっていただければ。私自身は像や人形が動いて何かするのを「擬人化」と思ったことはありませんが、そういうご意見もあるのですね。(捨楽)

【擬人化】人間以外のものを人物として、人間の性質・特徴を与える比喩の方法。例えば「木の葉が舞う」「花が踊る」「鳥が泣く」といった表現で、陳腐な表現に陥りやすく非常に難しいとされていますね。

53.秋天を狭めマロニエ並木道 かま猫(5点)
◎命令口調が面白い。兼題ともアジャストしていますし特選でいただきたいと思います。(耳目)
△今回、「並木+空」というネタの句はいくつかありましたが、この句が一番分かりやすくて良いと思います。非常にシンプルで精度が高く、迫力もあります。……59の句?さあ、今頃はどうなってるか(*_*)(ヨミビトシラズ)
△丁寧に写生の秀句。狭めが佳いですよねー。並選を10句採って良いなら掲句。(酒井おかわり)
★並木道を歩いている時の実感かも知れませんが、主役が並木道になっていますので、空ではなく、並木道の方に季語を配してみては?と思いました。(小川めぐる)
★句の主体が掴みずらい印象。秋天を狭めるような栄える並木道を私は歩いているよ、の意でしょうか。とすれば伝わりにくい語順・表現に思えました。(すりいぴい)
★1番の句に似ていますが、前後で噛み合っていない部分が感じられました。(山香ばし)
★1番の句と同じ作者?そうでなければ類想に嵌ったか。(凡鑽)
★他の季節でも成立しそうな気がします。(洒落神戸)
★狭められた「秋天」が一番強調したいところなので、下五にした方がいいと思います。(あるきしちはる)
★1番の句と発想がほぼ同じで、僕もこの絵をみてまず感じた事だったのでやはり類想なのかなと思います。(24516)
★1.と同様、お題の絵の構図の面白さを読まれたと思うのですが、なかなか表現するのが難しいですねぇ。(しゃれこうべの妻)



54.露しぐれ木々黒々と香りけり あるきしちはる(12点)
○臨場感溢れる一句。「露しぐれ」という美しい季語を初めて知りました。そして「黒々と香」るという把握が素晴らしいです。黒々と濡れそぼつ木々の佇まいも、その香りを感じる人も、みな美しい。(小川めぐる)
○上手いですね。中7の「木々」「黒々」の重なりを季語がどっしりと支えていると思いました。切れ字も素晴らしいです。カ行とラ行の音が格調を感じます。一見地味で見落としそうになるけれどとても佳い句ですね。(桃猫)
○黄色のイメージの句が多い中で、この句の「黒々」が印象に残る。少し疲れた作者が早朝に一人で散歩して、木の香に鋭気をもらう。特選にするか迷った。(葦たかし)
○落ち着いた秋の雰囲気と、調べが素敵な一句です(かま猫)
○「露時雨」の時は、木々が露で光ってとても目立ちます。それを「光りけり」等ではなく「黒々と」「香りけり」という言葉とした発想力・描写力を評価したいです。私の「頭の辞書」には、このような言葉(表現法)が無いんです(T_T)(ヨミビトシラズ)
△古風な作風に好感が持てます。「露しぐれ」(に)ですよね。地味といえば確かにそうですが、枯淡の句という感じで色・香り・気温も感じます。観察力。採りたかった句。(すりいぴい)
△「黒々と香りけり」の色と臭覚に訴えてくる。露に濡れる裸木が見えてくる。(凡鑽)
露しぐれが木々へ来た説明に見えてしまい韻文性に欠けた気がして選から漏れました。ゴメンなさい(酒井おかわり)
★好みの問題ですね。上五を体言で切って~けりで止める形は僕はあまり好きではないです。(耳目)
★少し説明調なのかなと感じてしまいました。(山香ばし)
★露しぐれで朝のイメージがあるので「黒々」と合わない気がしました。(洒落神戸)

55.秋思濃き傀儡つかひの眼かな 捨楽(12点)
◎「傀儡」は新年の季語ではありますが、この場合新年の気分はどこにもないからいいと思います。「秋思濃き」が操り人形のことかと思いきや、それを操る人の眼だとわかると、いっそうこの秋思が重く響いてきます。最後に「眼」に焦点を持ってきて詠嘆。技ありの一句かと。(凡鑽)
○絵の中の人間が、まるで天の神に操られているマリオネットのように思えた。視点がとても面白いです。(中山月波)
○リュクサンブールのマリオネット劇場でしょうか。「傀儡つかひ」と言うとちょっとおどろおどろしい感じがして秋思にあいますね。「ひとがた」を操る気分はどういうもので、どんな表情、眼で操っているのか想像が膨らみます。(洒落神戸)
△街頭パフォーマーには人形使いもいるでしょうか。なんだか、絵の中の人まで操り人形のような気がしてきます。ただ、「秋思濃き」は「眼」に現れると思うので、下五「××す」と行動を描くのも面白いかも。(小川めぐる)
△(真っ先にナルトのサソリを思い浮かべてしまいました)人形の無機質な目が傀儡師の目に乗り移ってしまったような暗さを感じました。(斎乃雪)
△傀儡つかひは人形使いですね。それとも見世物小屋か。個性・秋特有の憂鬱が感じられますが、妙な重さあり。「濃き」に原因があるのかな?。(すりいぴい)
△憂いを帯びた人形遣いとそして怪しく動く人形が、どこか謎めいた異国の雰囲気を漂わせているなあと思いました。宮崎駿のアニメに出てきそうな場面だと思いました。(桂奈)
△下を向く目線が確かに物憂げですよね。それでいてきっと操り人形はおどけているのでしょう。(蜂喰擬)
★秋思って季語は使い方が難易度高いと私思ってます。そして秋思は濃いものなんで重複表現かなで選から漏れちゃいましたゴメンなさい(酒井おかわり)
★路上パフォーマンスでしょうか?「愁思濃き」が「眼」に掛かっていると思うのですが、上五座五では離れ過ぎていて分かりにくいと思いました。(耳目)
★「濃き」の修飾する語が曖昧で、位置がもったいないですね。(山香ばし)
★傀儡と秋思が近い気がするので、人形使いとした方がいいかも。もしくは人形の目にするか...。(あるきしちはる)
★文楽の黒子さんのことだとと思いましたが、そこに秋思を感じるかな?と思いました。もう少し詳しく知りたかったです(24516)
★「人物+感情を示す要素」が出てきた段階で、読み手は人物の様子をあれこれ想像するので……この状態で「人の体の一部」を句に組み込んだ場合、余程の展開や伏線がないと失敗します。実質、この句には「秋思濃き傀儡つかひ」しか情報がありません(>_<)(ヨミビトシラズ)
「マリオネット」からイメージを膨らませていった句です。前回の「秋日傘」の句に続き、ひたすら「重い」「暗い」を目指しました。「秋思濃き」、確かにどこにかかるか曖昧ですね…
【秋思濃き眼の傀儡つかひかな】だとわかりやすくなるけど、インパクトが弱まる気がするし、難しいですねぇ。イメージはカンクロウ@ナルトでしたが、サソリの方が合いますね!斎乃雪さんありがとうございます。今回の中では一番気に入っています。特選をくださった凡鑽さんありがとうございました!(捨楽)




56.秀麗や行き交う人の靴音を かま猫
★ギリギリで投句して頂いたので変換ミスがあったようです。内容的に「秋冷」ぽい気がしますが、「秋麗」でしょうか。下五は「靴の音」と止めたい気がします。(小川めぐる)
★たぶん秋麗の打ち間違いかな作者の?(酒井おかわり)
★季語がありません。「秋麗」のお間違いではないでしょうか?(中山月波)
★「靴音を」の後が浮かばず余韻が活きてこない印象。倒置でもないようですし。秀麗なのは靴音と思うので「靴の音」ならわかります。中七と「を」を言い換えてみては。(すりいぴい)
★なんというか大掴みです。もう少し核心に迫って欲しい。(耳目)
★秋冷か秋麗の間違いかな。(山香ばし)
★これは「秋麗」の誤変換か?(凡鑽)
★季語がありませんでした。「秀麗」が「秋麗」もしくは「秋冷」の可能性が高いと思うのですが勝手にどちらかに変えて読むわけにも行かず。残念ながら「月曜日」と言う事で。(洒落神戸)
★秋麗の誤変換かなと取りました。「を」があまり効いていないと思うので「靴の音」とするか、「秋麗へ」とするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★上五は秋麗の間違いでしょうか?あきうららとしても48番と発想がほぼ同じで、類想なのかなと思います(24516)
★私の頭が悪いだけかも知れないが、季語が見当たらない。「秋麗」の間違いだろうか?また、仮にそうだとしても、句の最後の「靴音を」が妙な感じ。48の句の方が優れていると思う。(ヨミビトシラズ)



57.秋のセル赤く姿勢の美しき姥 あるきしちはる(6点)
△「秋のセル」「姿勢の美(は)しき」のスッキリ&凛としたイメージが素敵なので、「赤く」を削って下五「老婦人」だったら・・・!と思いました。採りたかった一句です。(小川めぐる)
絵から姥のイメージは私には出て来なかったので選から漏れちゃいましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
△セルは細胞?そこが分からなかったが、後半の措辞はフランス女性らしくて好き。(中山月波)
△「セル生地」と取りました。セルは夏の季語としているものもあるようですが、秋のセルとしていて問題はないと思います。「美しき」も嫌味なく、凛とした姥の情景が浮かびます。(すりいぴい)
△赤い服を着た女性が描かれているのが印象的なこの絵。私にはこの女性が老女には見えないんです。颯爽と背筋を伸ばして歩く大人の女性に見えます。けれども美しい姥もどこかにいるのかもしれません。どこか木の影に。(桂奈)
△句自体は好きですが、お題との関連性が思いつかなかったので、その分ポイントが下がってます。(洒落神戸)
★「セル」をどの意味で読み取れば 良いのか分からず・・・小さな区画?・・・下5「うつくしきうば」で読んで良いのだろうか。自分の読みに自信なくなりました。色々間違っていたらごめんなさい。(桃猫)
★浮かぶイメージは素敵なのですが、下五の語感がどうしても気になりました。「字余りは上五で」という固定観念が拭えぬ初心者故と思っていただけたら。(捨楽)
★少しごたごたしているので句中に切れが欲しいところです。()
★赤くの位置が曖昧でもったいないと感じました。(山香ばし)
★「秋のセル」とは如何なるものか、よくわかりませんが、きっと凛とした老嬢が着ているもんだろうと想像しました。「秋のセル」にそう言ったものがすでに想像できるものを説明した句になってしまったような気がします。(凡鑽)
★セルはアパートの小部屋でしょうか?それとも牢獄?セルが分からず、無理してセルという単語を使う必要性があったのかなと思いました(24516)
★「セル」の意味が、全く分かりません(ToT)もしも「細胞」という意味なら、「秋を構成する細かい要素」という意味で読めますが、それが赤い事が「姿勢の美しき姥」にどう繋がるのか、私には皆目見当が付きません。情報求む!!!!(T_T)orz(ヨミビトシラズ)
【秋のセル】仲秋  秋寒を覚える頃、取り出して着る薄手のウール地で仕立てた単衣。(角川季寄せ/角川学芸出版)絵の中の赤い服の人物をモチーフに、はじめは「秋の服」で考えていたのですが「『秋の服』が赤いってツマラナイ...」と歳時記を引き、見つけたのが「秋のセル」でした。下五は「はしきうば」です。改めて読み返すと詰め込みすぎゴチャゴチャな句だったと反省。いただいたご意見をもとに推敲したします!この評の多さ、本当に有難いです。拙句にもたくさんのコメントをいただき、(また、目を通してくださった方にも)心から感謝申し上げます。(あるきしちはる)
【この季語】私の手持ちの歳時記には、「セル」が夏の歳時記に初夏の季語として載っており、「さらっとした着心地が暑からず寒からずの季節に合う」と説明があります。「秋のセル」という季語があるとは知りませんでしたが(載ってなかった)、「セル」に対して「秋の」がついているので、「秋に着る薄手の服」というイメージは掴めました。(めぐる)

58.色葉散る残り香(か)甘きパリマダム しゃれこうべの妻(6点)
△「色葉」は「恋」と読んだ。恋に自由なフランスらしさが出ていていいですね。(中山月波)
△半ば残り、半ば散る葉の季語と、マダムがややついている気もしますが、ギリ、ほどよい距離感と思います。「残り香」と季語が合っています。(すりいぴい)
△まさしくこの絵の中の登場人物にぴったりのイメージだと思いました。おしゃれで颯爽と歩くパリマダム、しかし香水の香りは甘やかなんです。きっとそう。素敵ですよね。(桂奈)
△動きのあるもの二つ(落ちていく葉、少しずつ消えていく香り)のとりあわせが良いですね。道を歩いていても残り香を感じるとどんな女(ひと)だろうと周りを探してしまいます(美人期待!)。(洒落神戸)
△「散る」と「残り香」に動きがあり、「色葉」と「パリマダム」に華やかさがありますね。色葉散るを下五におけば、マダムが去った後の光景として鮮明に立ち上がるかなと思います。(あるきしちはる)
△「色葉散る」と「(パリ)マダム」が微妙に連携しており、「比較的年配の女性」を思わせる。そこに「残り香甘き」と来るのだから「さすがはパリだ」と唸ってしまう。もちろん、詠み手もさすがです(^o^)(ヨミビトシラズ)

★すみません、うっかり「(マダムの)色香散る」と思ってしまいましたゴメンナサイsweat01言い訳のようですが、もっとマダムが引き立つような季語がありそうに思いましたsweat01ほんとゴメンナサイsweat01(小川めぐる)
残り香は甘いので甘きか重複表現かなで選から漏れちゃいましたゴメンなさい。残り香が臭かったらイヤですよねー。残り香は甘いでしょう。(酒井おかわり)
★「のこりが」でもじゅうぶん意味は通じると思うのですが、敢えて「か」とルビを振った意図を伺いたいと思いました。(捨楽)
★パリマダムの残り香まで言って「甘き」は言わずに読者に想像させる・・・そんな詠み方をしてほしいなー・・と思います。(耳目)
★季語との取り合わせに類想感がある気がしました。(山香ばし)
★ふりがなは書きたい気持ちはわかるが、書かないものではないか?読みは読者に任せるもの。難読の特別な固有名詞なら書いても良いが。(凡鑽)
香水や化粧の香りもかの国の方々はすごいと思いますが、空気が乾燥しているせいか日本ほどに重くない。日本なら耐えられないような香りも、向こうで香るといい香り。なんでしょうねぇ、あの感じ。そして、めぐるさんの「★すみません、うっかり「(マダムの)色香散る」と思ってしまいました」実はこれがピンポンです☆(中略)「色香散ってもなお女」なところがええなぁと思いますわ。私の拙い句を選んでくださった方、アドバイス下さった方、本当にありがとうございました!(しゃれこうべの妻)

59.道端の半分の空銀杏散る ヨミビトシラズ(3点)
△何だか哲学的な気分になる一句。お題の絵も、空は画面の左側にしかない。足りないもの、見えないものへの渇望が潜んでいるのだろうか。理解出来てはいないけど、心に残る一句。(小川めぐる)
△不思議な世界観。これは佳い句だと思うんですが読み切れる力が私には無かっただけです。(酒井おかわり)
△空の狭さの表現がいいと思ったのですが、「道端」だと範囲が曖昧なので「道幅」ではいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★「道端」は道のはしっこ、ほとりの意。その半分という意味が分かりづらいです。(中山月波)
★2日思いを巡らしたけれど情景がわからない・・。「道端」が原因なのか。空が道端の半分・・。半分「は」か「に」の意か。道端「に」か。季語以外がとんとわからない。水たまりの句か。訊いてみたいです。(すりいぴい)
★中七はとても面白いです。上五座五まで油断せずに。(耳目)
★道端の半分の空という表現がややわかりにくく感じました。(山香ばし)
★「道端の半分の空」が微妙にわかりづらいし、詩的ではないかな。(凡鑽)
★空に対して「道端の」という説明はおかしい気がします。道端のだと後ろには地面にあるものが続くのではないでしょうか。(洒落神戸)
私の句に色々とコメントを入れて下さった皆様方、本当にありがとうございましたconfident私は、通常は「兼題抜きでも理解できる句」を目指しますが……今回は「兼題最重視」と言える「兼題の写生句」を1句だけ書いてみました。コメント欄の【絵の感想】も参照。
「道端(道の端)に立ったら空の半分を埋め尽くす程の銀杏があり、それが散った」もしくは「道端に立つと半分しか空が見えない、残りの空から銀杏が落ちる」の意味です。内容は極めて単純なんですが、兼題を全く考慮せずに句だけ見た場合、妙に示唆的に読めたかも知れません……皆さん、惑わせてすみません!!!!bearing

60.カンバスに色無き風を留めをり 洒落神戸(22点)
◎お題に一番ぴたりとハマる一句だと思いました。どこか寂寥感の漂う秋の一瞬を切り取って、キャンバスに縫い留めるように描く。佐伯祐三もきっとこんな心境で絵を描いていたのではないでしょうか。(捨楽)
◎季語<色無き風>の用い方が素晴らしいですね(痺麻人)
◎まるでこの句の絵から風を感じるようで、これは形を持たない風を描いた事を「留める」と表現したからなのだろうと思います。色無き風という季語選びも、秋の寂しさと透明感を表現できていて上手いと思います。(東雲)
◎「色無き風」という季語が魅力的。透明感のある、乾いたひんやりとした秋の風。カンバスに描くのだから何らかの色で描くのでしょうけど、「色無き風」はどんな風に描かれているのか想像が膨らみます。旅に出たくなりました。(しゃれこうべの妻)
○私もそんな絵を描いてみたい・・・!純粋に、強烈に憧れました。(小川めぐる)
○最後まで特選候補にしていた句のひとつです。モネやルノワールのような印象派の絵を想起し、どのようにカンバスに留めたのか、興味を抱きました。(山香ばし)
△綺麗にまとまった句ですね。過ぎ去る風を留める、という表現に画家の想いが感じられます。色無き風をどのように描いたのか想像が膨らみます(桃猫)
△面白い表現だと思いました。(斎乃雪)
△この絵を描いている佐伯祐三氏を詠んでいるよう。(蜂喰擬)
△描けないものをカンバスに描く発想は面白い。(凡鑽)
△(かま猫)
△芸術的意欲の高い画家さんですね! どんな絵が描かれているのか見てみたいです。(あるきしちはる)
★既視感あるので選から漏れちゃいました。ゴメンなさい(酒井おかわり)
★作者は秋の光景の絵を真剣に描いているのでしょう。やや情景が見えづらいですが詩は感じます。おしい。(すりいぴい)
★悪くはないです。もう少しパンチが欲しいところ。(耳目)
★最後、留めをりと擬人法にする必要があるのかなと思いました。留めたりではダメだったのでしょうか?(24516)

★「色なき風」という見えない物(+色も無い物)を絵に描いて収める……という発想は良いのだが、ちょっと踏み込み不足かも。「どのように留めたか」を読み手に投げたんだろうけど……私としては、そこが「一番知りたい要素」(>_<)(ヨミビトシラズ)
たくさんの選、ありがとうございます。雪さんの旦那さんにまで特選をいただき、光栄の至りです。この句が良い点だったのは純粋に嬉しいです。色んな俳句の本や俳句の先輩から「互選の点はあてにならない」(人気がある句と良い句は違う)と聞きましたが、しかし、まだまだ初心者の私には「良い句」がどんな句かは未だハッキリしません。そこで今回、この句は「選んでもらえる句」を作ろうというコンセンプトで言葉などを選んで作ってみました。今回の皆さんのコメントをよく読んで今後も頑張ります!(洒落神戸)

61.霧木立シャネル香りて振り向きぬ 大槻税悦(8点)
◎真っ白な何も見えない霧の中に匂いを感じさせたところが素敵だと思いました。また下五の振り向きぬで色々と妄想が浮かびました。(24516)
△「霧」の中の美女、姿は見えずとも香りに胸を掻き立てられる。振り向きたいところですが・・・ここは振り向かない方が粋かも。(小川めぐる)
△視界がきかない状況ですれ違い、微かに漂ってきた香りに思わず振り向いてしまったという情景が過不足無く描けていると思います。その香りが昔の恋人の物と同じだったのでは、などと想像するとさらに素敵ですね。(東雲)
△こちらも絵の雰囲気そのものだなあと思いました。やっぱりパリと言えばシャネルかな、と素直に思います。季語は「霧」ですか?「霧木立」で調べたけど見つかりませんでした。(桂奈)
△湿度が高いと香りを感じやすくなりますよね。道を歩いていても残り香を感じるとどんな女(ひと)だろうと周りを探してしまいます(美人期待!)。(洒落神戸)
△(かま猫)
★上五中七は素敵です。下五で答えを言ってしまったので余白が無かったかなと。(酒井おかわり)
★「霧木立」が紙でもネットでも分からず。霧の出た時の木立と取っておきました。句意は分かりますが原因・結果の句になってしまってます。「霧」だけで同じ効果がある気もしました。(すりいぴい)
★~して~するのかたちは典型的な説明です。(耳目)
★嫌いではない句です。でも木立はなくてもよかったかなと感じました。(山香ばし)
★「シャネル香りて」は香水、夏の季語にならないか?「振り向く」作者の行動はここに必要か。(凡鑽)
★香ったから振り向いた、と因果が書かれてしまっている。振り向くは行動としてやや大げさかな。すれ違った人にシャネルの香、という内容にすれば、霧の中で香りが印象的に残る句になるかなと思います。(あるきしちはる)
★「霧の中、覚えのある匂いにハッとして振り返る」……悪い光景ではないが、よくありそうな光景。特に最後の「振り向きぬ」が平凡で、「霧+シャネル香りて」の段階で予想がつきました(-_-;)(ヨミビトシラズ)
コメントいただきましたみなさま、本当にありがとうございます。特に★のコメントは、この句への貴重なアドバイスであり、推敲のヒントであります。任意であるにもかかわらず、お手間をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。この句は「恋人or別れ」がテーマでした。シャネルの香りがどこからともなく香ってきて、それが元恋人と同じ香りなのか、それとも待ち合わせの恋人なのか、それは読み手にお任せしようと思いました。ただご指摘のとおり、迷いに迷った下五の詰めが甘さ、「香りて振り向きぬ」って説明だよな~と反省しております。ありがとうございました。(大槻税悦)


62.黄落や酔ひし女の煙草の火 24516(8点)
○秋は煙草が一番美味い季節だと思っているため、この組み合わせはツボでした。桃井かおりやYOUのような、お酒と煙草が似合う格好良い女性が浮かびました。(捨楽)
○黄落の美しさと酔った女の対比、そして大きな景から小さな煙草の火に持っていくところが素晴らしいです。(斎乃雪)
△アンニュイな一句ですね。唇の端だけで笑う乾いた女が浮かびます。煙草を消したら、ハスキーな声でシャンソンを歌い始めそう!ピアノは下手、という設定まで浮かびました。(小川めぐる)
△良い悪いじゃなく中七下五が演歌の歌詞か題名みたくタイプの作りじゃなかったので選から漏れちゃいましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
△黄落に日中のイメージがあるので、「酔ひし」がやや合わないかも。例えば女教師にするとか、外見の描写にしてはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
△0.1秒で「やさぐれ女」というキーワードが浮かぶ句。最後の「煙草の火」もそうだが、読み終わった後で初めの「黄落」に戻ると、これまた何とも物悲しい。インパクトはやや少ないが、観察眼・精度の非常に高い句。(ヨミビトシラズ)

★つい今しがた一人で先に帰った女性が残していった煙草の句ですよね。黄落とつかず離れずのマッチですが、やや中七がぎくしゃくした感があります。(すりいぴい)
★売春婦でしょうか?黄落から小さな煙草の火までズームしていく視線の動きは悪くありませんが、少し説明的。(耳目)
★黄落は昼間の景、煙草の火は夜のイメージ。違う時間帯が混在しているように感じてしまいました。(山香ばし)
★「酔ひし」の「し」は過去の出来事を表す「き」の連体形?文法間違ってたらごめんなさい。気になりました。「酔った」でいいのでは?(凡鑽)
★「酔ひし」と「煙草の火」(が見える)から日が暮れてからのイメージがあって黄落が見えにくくなるかなと。中七下五は好きなので、なにかピタっとくる季語があれば。(洒落神戸)
今回は今までで一番の選評の量と読み応えがあり、皆さんの書いてあることで理解したり新たに想像が膨らんだり、自分はなんと読みが浅かったのかと自分の選評のいい加減さに反省です。このなかに中途半端な句と選評で参加して申し訳ありませんという気持ちでいっぱいです。また一から読み直して勉強したいと思います。今回は皆様どうも有難うございました。(24516)

63.我が肩にのみ黄落の積もる街 ヨミビトシラズ(6点)
〇そんな訳ないのですが、作者がそう感じたら形に出来るのが俳句です。自分の気持ちを言わずに「黄落」に託した一句。巧いです。(耳目)
△街中・雑踏の中でこそ感じる孤独もありますね。「のみ」を削って「積もる黄葉(もみじ)や」とも出来そうですが、句跨りのリズムが屈折した心を表しているようで魅力的でもあります。とても気になる一句。(小川めぐる)
△句またがりから繰り出す不思議なリズムの秀句。景も不思議な世界観で素敵。ただ切れが無い一本句に私には見えて選に漏れちゃいましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
△この句のように、お題に忠実で、人生観のある句が僕には作れない。本当、いいデッサンですね(司啓)
△黄葉の葉が降りしきる中、自分の肩のみに積もる。皆、颯爽と過 ぎ行くのに、という世界観に惹かれました。「黄落」が「積もる」という使い方が合っているか悩みましたが詩的な表現と受け取りました。最後の「街」も想像が広がります(桃猫)
★「黄落」は、落ちた葉ではなく、落ちる様の意味合いが強いと組長が言っておりました。合わせることはないのですが作者の句意はどうですか。感傷は伝わります。例えの句ですが、大仰な印象です。(すりいぴい)
★かなり特異な状況に、つい頭の中に?が付いてしまいました。(山香ばし)
★悲劇のヒロインに陶酔しているのか?「黄落の積もる」も現実的な風景には見えない。(凡鑽)
★肩に黄落が「積もる」という状況が想像できませんでした。あと「我が肩にのみ」というのも、肩以外には積もらない、それとも他の人の肩には積もらないと言う意味か……(洒落神戸)
★「肩にのみ」と大げさに限定するのは面白いと思うのですが、「積もる」も大げさ。「触れる」くらいにしておけば、主人公以外の街の人たちは忙しなく歩いているのかな...など想像できます。(あるきしちはる)
私の句に色々とコメントを入れて下さった皆様方、本当にありがとうございましたconfidentよく「辛い時に雨が降ると、自分にだけ雨が降っているように感じる」などという話(表現)を耳にしますが、これはそれを「黄落」で代用したもの。「言葉も不自由な異国の慣れない街で、周囲と上手く溶け込めずに苦労している」という事の暗喩のつもり。これを描いた佐伯は、フランスに入ったらバリバリ絵を描いていたようだが……私生活はどうだったんだろう?think



64.秋園や流るる「パリの空の下」 洒落神戸(4点)
△パリと言えばこの曲。それだけに、曲の魅力に頼りすぎの感あり?内容的に「や」で切れてないので、「流るる」の四音を別な言葉に替えることで景が開けると感じました。(小川めぐる)
△固有名詞に字数を使いすぎた感があり、あっさりです。ややつきすぎで、「や」でない方がいい気がしました。でも基本に忠実でリズムよく、迷いがありません。(すりいぴい)
△音楽が流れる秋園。秋の爽やかな空気が感じられる。(凡鑽)
△ステレオタイプかもしれないけど、「パリの空の下」、いいですよねぇ。でももうちょっと何か要素が欲しいかも…。(しゃれこうべの妻)
★モチーフは素敵です。ただ季語が近いかなと選に漏れちゃいましたゴメンなさい。(酒井おかわり)
★「」内は固有名詞に当たり途中で切ることが出来ないのでは、としたならば五四八の句になる(痺麻人)
★聞いてみました。曲は素敵です。句は曲の宣伝っぽくなっちゃっているかなー・・て感じです。(耳目)
★「流るる」が浮いてしまっているような気がしました。全体にまとまりに欠けるのでは。(山香ばし)
★曲名を置いたら「流るる」は省略できるので、別の情報を入れられます。あるいは「秋園は」として秋園の描写をするのもいいと思います。(あるきしちはる)
★「パリの空の下」、特にアコーディオンで聞くと、味があって良いですよね(^_^)ただ、「特定の曲名」を入れて句を完成させるのはどうかと。ぶっちゃけ、この句で印象に残る要素は「パリの空の下」しか無いし……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
実はこの句はめぐるさんの「金秋や髭の男の手風琴」と同じような情景を詠んでる筈です。
(中略)youtubeでおじさんがアコーディオンで「パリの空の下」を弾いてる動画に出会いまして、その雰囲気に負けてしまいました。秋の公園(庭園)で「パリの空の下」だったら、アコーディオンで弾いて、なんなら弾いてる中年男性ぐらいまで見えてくるやろ!(強い気持ち byさや香)と強振したら空振しました orzでも、「パリの空の下」には未練があるので、皆さんのコメントを参考にリベンジしたいなと考えています。(洒落神戸)


65.懐へマロン・ショ忍ばす伊達男 しゃれこうべの妻(5点)
△「マロン・ショ」は「焼き栗」。この言葉で「伊達男」が可愛らしく思えるから不思議。恋人にぱっと出してあげるのかしらlovely中八は気になりませんでしたが、「懐に」と言えば「忍ばす」は不要。定型に出来そうです。(小川めぐる)
△中八がもったいなかったかなと。懐があるので、忍ばすはいらなかったかも。でも好きな句です。伊達男がいいですね。(山香ばし)
△マロンショとは焼栗のようなお菓子。焼き栗を忍ばす男だとフツウな感じですが、マロンショだと伊達男のイメージだと思いました。けどお菓子はお菓子。甘党の男の人で伊達男ってちょっと違うような。。。??(桂奈)
△「伊達男の裏の顔(=甘党)」を、こっそり見たような気分にさせてくれる句。発想・展開共に申し分なし。「マロン・ショ(≒焼栗)」が季語かどうかはちょっと迷うけど……ここは「味がある表現」として、気にしないでおきたい。(ヨミビトシラズ)
△映像はすぐ浮かんだのですが、下五の伊達男が答えになっているのかなと思いました。(24516)
★マロン.ショが普遍性に欠けるかな。辞書で調べなきゃいけない言葉が俳句に出るのはタイプじゃないです。私が無知なだけでマロン.ショが皆様も知ってたらゴメンなさい。(酒井おかわり)
★「焼き栗」を敢えて「マロン・ショ」とすることで、伊達男の気障な感じが際立っていると思うのですが、果たして「マロン・ショ」を季語として良いのか否か、はたまた無季語と捉えるべきか…(捨楽)
★焼栗でいいのにと思いましたが伊達男ならカタカナですね。女性へのお土産でしょうね。でもこの含みがマイナスに出た感じもします。ストレートにいってみてもいいかも。(すりいぴい)
★懐(かい)と読めば三九五=17文字の句、懐(ふところ)と読めば五九五=19文字の句だと思うのですが・忍(しの)ばす・ですよね(痺麻人)
★中八。夏井先生は「極力中八は避ける」と仰いますが、中七女の櫂未知子先生を尊敬している僕としては絶対に避けて欲しいところ。「懐に」と言えば「忍ばす」はいりません。(耳目)
★「マロン・ショ」フランスの焼き栗なんですね。これを季語にしている歳時記があるのだろうか。(凡鑽)
★「伊達男」が説明的に思えます。あと「懐」が着物っぽく感じるので「ポケット」ではダメだったでしょうか。(洒落神戸)
★マロン・ショって焼き栗のことなんですね。伊達男との対比が楽しいです。「忍ばす」が説明的なので、マロン・ショで切って残り3音で別の情報が入れらそうです。(あるきしちはる)
この句は残念ながらフランスではなくイタリアでの経験から。(中略)その男性はジャケットの胸元から焼き栗の包みを無造作に取り出し自分でもひとつふたつ摘んで私に包みを手渡し、「どこの栗美味しいよ!いい旅行をしてね!チャオ!」とにこやかに去って行ったのでした。イタリア男の切り替え、すげー。ヨーロッパの焼き栗のイメージを盛り込みたくて「マロン・ショ」にしましたが、やりすぎだったか…。わかりやすい言葉使いを心がけたいと思います。私の拙い句を選んでくださった方、アドバイス下さった方、本当にありがとうございました!(しゃれこうべの妻)
【この季語】実にタイムリーに『俳句ポスト』兼題「鰯」にこんなコメントが。●鰯の事をサーディン ( サルディン ) とフランス語で言いますが ( 実はカタカナ表記では難しいが ) 、その様に書いても季語になるのでしょうか?/まやこや
○内容によります。生き生きと詠めていれば、季語として機能するはずです。
皆さま、是非作句および鑑賞のさいのご参考になさって下さい
wink




66.ボール追うプードル二匹秋の虹 大槻税悦(4点)
△明るく可愛く健康的な十二音に対して、季語が儚い感じなのがもったいない気がします。(小川めぐる)
△素敵な句だし軽快だし好きです。ただ題の絵から私には創造できなく選に漏れちゃいましたゴメンなさい単純に雑詠なら頂きました(酒井おかわり)
△形はきれい。虹なので雨後、秋を冠しているので多少哀愁めいた雰囲気が出せていれば良かったかなー・・と(耳目)
△好きな句です。自分だったら語順を変えて中七の最後にボールを置き、ボールの動きから秋の虹へと視線を誘導する感じにします。(あるきしちはる)
★きちんとまとまっているのだけれど、プードルは二匹である必要があるのか、秋の虹が綺麗すぎるような、という点が気になりました(桃猫)
★基本に忠実な印象です。絵が明確です。空気感もあります。他方、主役が曖昧な気もするので、視覚でない季語を検討する余地ある気がします。(すりいぴい)
★取り合わせが少し離れているかなと感じました。(山香ばし)
★ぶつ切れのように思いました。追う、二匹虹と末の言葉がしっかり切れてしまっているので語順を変えて「二匹」はなくしてじゃれ合う感じを出してもいいような気がしました。(佐川寿々)
★「秋の虹」の季語が動かないか?(凡鑽)
元気そうな犬と淡い色ではかなく消えていく秋の虹のとりあわせがピンときませんでした。(洒落神戸)
★確かに、楽しそうな光景で良いのだが、「平凡な光景を平凡に書いた」だけのように見える句。書きたい光景はちゃんと伝わっているが、詩情や伏線が何も感じられない。素直だが、味気ない句(-_-;)(ヨミビトシラズ)
コメントいただきましたみなさま、本当にありがとうございます。特に★のコメントは、この句への貴重なアドバイスであり、推敲のヒントであります。任意であるにもかかわらず、お手間をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。(中略)犬二匹とボールなら、じゃれ合いながら長~く遊び続けられます。平凡なこの幸せが永遠に続きそうな気持ちになりますが、平凡な幸せほど儚いものはありません。季語「秋の虹」の儚さに飼い主の感じた平凡な幸せの儚さに対する哀愁を乗せたつもりでした。でも季語と離れている感じがするということは、失敗しているということだと思います。ありがとうございました。(大槻税悦)

67.セーヌ河臨むグルニエ律の風 しゃれこうべの妻(10点)
○「律の風」初めて知った季語でした。「グルニエ」がまたいい。フランスの街並みは見えてくる。(凡鑽)
○セーヌ河が見える屋根裏部屋に秋らしい風を合わせただけですが、パリの美しい風景が見えてくるようです。グルニエに住んでいる人物像も色々と想像できますね。(洒落神戸)
△「グルニエ」=「屋根裏部屋」。秘密基地めいたこの言葉の魅力には逆らえないものがあります。が、少し窮屈に感じるので、「部屋」とか「窓」としてゆったり詠んでは?と思いました。(小川めぐる)
△雰囲気もある秀句。ただ題の絵から私には創造できなく選に漏れちゃいましたゴメンなさい単純に雑詠なら頂きました(酒井おかわり)
△素敵な季語を使いこなしてらっしゃるなあとため息が出ました。グルニエとは屋根裏部屋とありました。パリで暮らしたことがあるのでしょうか。こんなおしゃれでかっこいい句が詠みたいです(桂奈)
△採ろうかどうしようか迷った句。秋の爽やかな風が吹き抜けていくような、爽快感のある句ですね。(捨楽)
△グルニエ、またひとつお利口になりました。上五は字余りさせても助詞を入れるべきじゃないかな?(耳目)
△「グルニエ(屋根裏)からセーヌ河を眺めていると、律の風が吹き込んでくる」という句。描写は平凡だけど、場面設定が上手いと思う(^_^)……ただ、どうやったらあの絵から屋根裏と川を持って来れるんだ?(-o-;)(ヨミビトシラズ)
★屋根裏、ではダメなのでしょうか。漢字が続いてしまいますが・・。高い窓から吹き込む風が清々しい。「律の風」より的確な季語がある気がします。(すりいぴい)
★そこにいる人の気配、生活観が感じ取れませんでした。(山香ばし)
★「セーヌ河」でフランスだとわかるので、「グルニエ」と読者に分かりにくい言葉を使うのは損をしているかも。(あるきしちはる)
★映像は浮かんだのですが、そこに律の風を感じるのがいま一つ伝わりませんでした。(24516)
こちらもグルニエ、わかりづらかったですか。残念!最近はインテリア用語としても知られてるかなと期待しちゃいました。個人的にすごく好きな言葉。一週間ほどパリに滞在した時に、宿を決めてなくて、現地で気に入った下町をうろうろしながらあちこち宿を見せてもらったのです。アンティークっぽさ満点の安宿をのぞいたとき、宿のおばあちゃんに屋根裏部屋的な部屋ヘ案内してもらい、窓から街を一望した景色にうっとりとして,その宿に決めました。(中略)見えたのはセーヌ河にしようかリュクサンブール公園にしようか悩んで、ゴロのいいセーヌ河にしました。お題から離れてすみません。私の拙い句を選んでくださった方、アドバイス下さった方、本当にありがとうございました!(しゃれこうべの妻)

68.あらあらしきマリーの歌を聴く夜長 24516(5点)
△「あらあらしきマリー」で「イノサン」が浮かぶ漫画好きを許されたし。パリと言えば革命の地、今もごうごうと唸るものが潜んでいるかも知れませんね。(小川めぐる)
絵から夜のイメージは私には見えてこなくて選に漏れちゃいましたゴメンなさい(酒井おかわり)
△唄うジャニスジョップリンと、ストーンズの『荒馬』の歌詞を想起しました。33同様、私のような弱くて情けない男は、この世界の女性もまた、たまらないんですよね。(司啓)
△「歌詞は短いドラマ」と言われるシャンソンの、情熱的な歌声が聞こえそう。(中山月波)
△お題の絵からすると夜ではないので、夜長が少し無理があるかなとも感じました。物凄く雰囲気があって、いい句だと思います。(山香ばし)
★マリー・ラフォレでしょうか。ストーンズのPaint it Black (黒くぬれ!)のフランス語のカバーの。わからなくても雰囲気は伝わり、良いと言う人がいるでしょうが微妙です。(すりいぴい)
★「五番街のマリーへ」でしょうか?ごめんなさい、あまりよくわかりません。「あらあらしき」と「夜長」はちょっと反発しちゃうのでは?(耳目)
★「マリーの歌」がわかりませんでした。有名な歌手?(凡鑽)
★「あらあらしきマリー」は実在の歌手でしょうか?知っている人はビビっとくるのかも知れませんね。私はわからなかったので単純に「女性歌手」と置き換えて想像したのですが、ビビっときませんでした。(洒落神戸)
★「聴く」は省けると思うので「歌う夜長かな」とするのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
★「マリーの歌」が良く分からない。有名な歌手の歌なのか、恋人の歌う歌なのか、酒場の歌手が歌う歌なのか。結局、「女性の荒々しい歌を夜長に聴いている」という情報しか読み取れませんでした、すみません(T_T)(ヨミビトシラズ)
今回は今までで一番の選評の量と読み応えがあり、皆さんの書いてあることで理解したり新たに想像が膨らんだり、自分はなんと読みが浅かったのかと自分の選評のいい加減さに反省です。このなかに中途半端な句と選評で参加して申し訳ありませんという気持ちでいっぱいです。また一から読み直して勉強したいと思います。今回は皆様どうも有難うございました。(24516)



69.薄もみじ銀貨あふれる路上歌手 大槻税悦(7点)
〇ラテン系の30代女性が歌っている印象を受けました。けっこう人気のある歌手でしょうか。取り合わせの距離感や色彩の爽やかさが魅力的に映り、季語の選択が見事で、最後まで特選に選ぶか迷った句でした。(山香ばし)
○薄もみじと銀貨、ともに淡い色合いなのが素敵です。もみじも、そこに流れる歌もきらきらしている、豊かで美しい時間ですね。(あるきしちはる)
△銀貨(時々紅葉)が溢れるほど入っているのは、帽子かギターケースか空き缶か。心を惹きつける歌声・・・程よく嗄れて郷愁を誘うような声を想像しました。(小川めぐる)
素敵な句で初見で頂いて次で外してヤッパリ頂いて最後の最後で外しちゃいました。佳い句なんですが他が力作揃ってて……(酒井おかわり)
△「路上歌手」って言葉に馴染みがないな~ストリートミュージシャンのことですよね。「ギターケース」みたいな具体的な物に焦点を当てた方が面白いかも。(凡鑽)
★句意はわかります。ただ歌手に銀貨があふれるという表現は誤解を招く可能性があります。「ギターケース」だと字余りですが別の言い方はないでしょうか。季語はこれがベストのうちの1つですか。(すりいぴい)
★どうにも難しい・・可もなく不可もなく・・としか言えません。(耳目)
★薄もみじという繊細な色合いの季語と「銀貨あふれる」というのが合ってない気がしました。(洒落神戸)
★「路上ライブで歌の上手い人が歌って、銀貨を沢山貰っている」という図しか浮かばなかった句。描写は普通、薄紅葉との連携は不明……66の句と同じで、詩情を読み取れなかった句(T_T)(ヨミビトシラズ)
コメントいただきましたみなさま、本当にありがとうございます。特に★のコメントは、この句への貴重なアドバイスであり、推敲のヒントであります。任意であるにもかかわらず、お手間をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。この句は「ストリートパフォーマンス」がテーマです。(中略)季語「薄紅葉」は「まだ緑をほのと遺しつつも染まり始めたやさしい未完の風情」(角川学芸出版「角川俳句大歳時記 秋」2013年 498頁。)とあります。未完だけれども、すでに華やかな色となることが予想できる歌手のイメージから、この季語を選びました。ただ、下五は最後の最後まで悩みました。検討の余地があると思います。ありがとうございました。(大槻税悦)

70.妻の齢気づく秋思の絵画かな 24516(2点)
△「妻」の横顔が見える気がしました。少し内容を詰め込み過ぎなのか、窮屈な印象があります。「絵画」が余計なのかな?と思いましたが、「秋思の絵画」と読むべきなのでしょうか。(小川めぐる)
△(かま猫)
★ヤッパリ秋思って季語は使い方が難易度高いと改めて実感。絵画かなは素敵ですが、妻の齢に気づいたら今の時期なら秋思かなで選から漏れちゃいましたゴメンなさい(酒井おかわり)
★秋思は絵の内容ではなく詠み手の心情のことと取りました。「気づき」、だとそうわかるのですが情景は見えます。諧謔があります。採りたかった句。(すりいぴい)
★どんな絵を見たら妻の齢に気付くのか?・・ちょっと想像しがたいです。もう少し具体性が欲しいです。(耳目)
★情景が思い浮かびにくく、説明を聞いてみたい句です。(山香ばし)
★こうだからこう、みたいな理に走った句になったかな。ちょっと意味もわかりづらい。(凡鑽)
★どういう情景か想像ができませんでした。(洒落神戸)
★もしかしたら妻をモデルに絵を描いていて...という状況なのでしょうか。妻の齢を気づかせたものを具体的に書いて読者に察してもらう。老いと秋思、近いかもしれないけれど、繊細な句になりそうです。(あるきしちはる)
★題材・雰囲気は悪くないが、「文法的な紛れ」のお陰で「妻の齢に気づいて秋思した状態で絵画を描く」「妻の齢に気付かせたのは、私が妻の秋思を描いた絵画(もしくは、秋思の妻が描いた絵画)」の3通り読める(ToT)(ヨミビトシラズ)
今回は今までで一番の選評の量と読み応えがあり、皆さんの書いてあることで理解したり新たに想像が膨らんだり、自分はなんと読みが浅かったのかと自分の選評のいい加減さに反省です。このなかに中途半端な句と選評で参加して申し訳ありませんという気持ちでいっぱいです。また一から読み直して勉強したいと思います。今回は皆様どうも有難うございました。(24516)

71.銀杏の実拾いし我を責む銀杏 ヨミビトシラズ
★大胆な擬人化の是非は置いておいて、「我を責む」は「吾を責むる」に直せそう。そして上五か下五に持って行って、スッキリした言い回しにも出来そう。(小川めぐる)
★我の体言に接続させる為に過去を表す助動詞の【き】の連体形として【し】を使い拾いしとなってるんで拾った事は過去じゃなく今の出来事で詠んだ方が良かったかなと思います。(酒井おかわり)
★「責む」は終止形なので、銀杏にかかる連体形なら「責むる」ではないでしょうか。(捨楽)
★擬人化が成功していないような。また原因・結果、とまでいきませんがそのふうが感じられてしまいます。「責むる」では?ドラマを持たせすぎな印象です。(すりいぴい)
★動詞がくどいです。動詞は出来るだけ嫌った方が得です。ゼロでもいいくらい。(耳目)
★独特の世界観に入り込めなかった自分がいます。(山香ばし)
★銀杏が我を責めてる?わかりづらい。「責む」の連体形は「責むる」だと思うのだけれど。(凡鑽)
★銀杏を擬人化しているのですが、何故責めてるのか、どうやって責めてるのかが見えてきませんでした。臭いの事かな、それとも上から実や葉っぱが落ちてくる状況?(洒落神戸)
★擬人化の発想や、銀杏で始まり銀杏で終わる構造に工夫を感じます。自分だったら「実を拾っていたらめっちゃ葉が降ってくる」という内容にして、銀杏が何か言いたげな雰囲気を読者に想像してもらいます。(あるきしちはる)
★折角の実を拾う人を銀杏が怒るという発想に既視感がありました、スイマセン(24516)
私の句に色々とコメントを入れて下さった皆様方、本当にありがとうございましたconfident完璧な「思い付き+推敲不足」の句。「3句あるんだから、1句くらいボケを狙った句があっても良いだろう」と思って作り始め、「銀杏の実を拾っていたら、頭の上に銀杏の実が落ちてきた」「絵にあるような迫力のある銀杏から怒られた」辺りが思い付いたまでは良かったが……それらが中途半端にブレンドされた結果、「プリンと茶碗蒸しを足して2で割ったような句」が完成。突拍子もない物をお披露目してすみませんでしたbearing

72.黄落や紅いルージュのマリアンヌ 洒落神戸(10点)
○多くを語ってないからこその余白に好感。季語の斡旋も素敵です。(酒井おかわり)
○秋の雰囲気がよく出ていて好きでした。紅い口紅がなんとも色気が出ていていいですね(佐川寿々)
△「マリアンヌ」というパリらしい名前が素敵。知的でちょっとコケティッシュな彼女が黄落の中を颯爽と歩く姿が浮かびます。細かいですが、「紅き」とした方が音韻が綺麗そうです。(小川めぐる)
△マリアンヌの美しい名前が良いですね。パリという設定を人名できちんと表しています。中7十分良いですが、既視感ありなのでもうひと捻りで更に良くなりそう(桃猫)
△マリアンヌは映画「あの胸にもういちど」マリアンヌ・フェイスフル?だとしたら季語との付き具合が良いですね。マリアンヌがわからなければ?なのが残念ですが知っていれば納得。(すりいぴい)
△官能的な句ですね。黄落を色のコントラスト以外の意味を考えるとストーリーが広がります。(耳目)
△紅、黄、と鮮やかな句だと思います。絵のイメージにぴったりだと思いました。(桂奈)
△黄色と紅の対比は綺麗。「マリアンヌ」の固有名詞も面白い。ただ、狙った感が見え透いている。(凡鑽)
★マリアンヌの人物像が浮かびにくく、類想も多そうな気がしました。(山香ばし)
★黄と紅の対比が美しいのですが、ルージュが紅なのはありきたりで、どうしても前回のピンヒールの句と比較してしまいます。(あるきしちはる)
★名前にフランスっぽさを託したのかも知れないけど、もっと他の方向に言葉を割けないかな?入っている情報は「黄落」と「紅いルージュの外人女性」だけ。「色の対比」で勝負するにしても、これでは……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
前回に出した拙句「黄落や靴底紅きピンヒール」を意識して「黄落」赤の取り合わせを使うと決め、セルフ亀甲縛りを実施 ;-)(中略)口紅を「ルージュ」と言うのは和製仏語でルージュは「赤」の意味。つまり、紅いルージュは同じ色名を言語を変えて二回言ってる事になるのですが、そこは強い気持ち(by さや香)で二回言う事で強調してみました。マリアンヌはフランスの象徴であり「自由の女神」のモデル、リュクサンブール公園にも自由の女神像がありますが、その情報はおまけで後半のカタカナ二つでフランスを想像していて頂けたら十分かと。前回の句と、どっちの句の方が良かったかな……(洒落神戸)


皆さん、投句&選句有難うございました&お疲れ様でした!!
最後に、それぞれの句への選(コメント)を受けての御礼・お返事・説明などを頂きたいと思います。
掲示板に書き込んで頂ければ、随時記事に反映させて参ります、
どうぞよろしくお願い致します~~~!!!

2017年9月 9日 (土)

◆選句開始~!

◆投句一覧(参加者24名×3句=全72句)

1.マロニエの並木を分かつ秋の空 
2.秋空のパリへ龍の背なでながら 
3.陽の匂い微かに纏い色葉散る 
4.黄落やドラムスティック弧を描く 
5.黄落を弾む足音セレナーデ 
6.雑踏は掻き消す秋の主旋律  
7.秋蝶と夢ではぐれてパリの森 
8.金秋や髭の男の手風琴 
9.口紅はブラウンレッド秋麗ら 
10.パリの香へ咲き誇る秋落葉かな 

11.異邦人檸檬握るや石畳 
12.爽涼や手作りジャムに白リボン
13.あめ色の馬の巨頭よ秋の園 
14.朝の灯を並べて霧のシャンゼリゼ 
15.「月が綺麗ですね」紅葉の路を美しき黙 
16.天高し移動図書館パリをゆく 
17.爽かにブロンズの魚みづを吹く 
18.栞にと紅葉を拾う吾子と君 
19.異国語はどこか早口そぞろ寒   
20.火恋しや買い物リスト綴る指 

21.白髪に紅葉ひとひら死化粧 
22.黄落期けさも天使の羽根を掃く   
23.この街の銀杏並木を好きという 
24.蓑虫の傾ぎ風速二メートル 
25.さつまいも抱へ少年自爆テロ 
26.秋色の街でランウェイ峯不二子  
27.雪は夏描かれし美術展覧会
28.マンホールほどの失禁天の川 
29.マロニエの枝に付けたき秋の鈴  
30.野葡萄や裸体を晒すプラタナス 

31.残る蚊や画架の少女はバーミリオン
32.秋の虹窓を木炭まみれの手
33.喧騒へシュシュに束ぬる秋思かな 
34.野良猫の自由と孤独秋高し 
35.ロザリオや黄色だらけのパリは秋 
36.花とりんご買ひ週末の始まりぬ 
37.銀杏の臭ひよジャポネの肌は黄  
38.朝寒や鳩手なずける人もいて  
39.黄葉の朝入選の知らせ来る  
40.黄落や虎のバターのパンケーキ
 
41.焼栗の匂いの糸が街を編む 
42.赤を溶く画家の小筆へ楓落つ  
43.豚の毛の筆さわやかに空を描く  
44.国捨てし親子の上へ銀杏散る 
45.くちづけは色なき風を赤らめる 
46.しゆくしゆくと姉と株分く母の花圃   
47.ポニー乗る吾子の肩乗る秋の蝶 
48.往来を過ぐ靴音や秋澄めり
49.積日やつまと二度目のパリは秋   
50.ランナーの肩甲骨や銀杏散る 

51.末枯の空に見蕩れて微熱かな   
52.ブロンズの女神も踊る野分かな 
53.秋天を狭めマロニエ並木道
54.露しぐれ木々黒々と香りけり 
55.秋思濃き傀儡つかひの眼かな 
56.秀麗や行き交う人の靴音を
57.秋のセル赤く姿勢の美しき姥 
58.色葉散る残り香(か)甘きパリマダム 
59.道端の半分の空銀杏散る 
60.カンバスに色無き風を留めをり 

61.霧木立シャネル香りて振り向きぬ 
62.黄落や酔ひし女の煙草の火 
63.我が肩にのみ黄落の積もる街 
64.秋園や流るる「パリの空の下」
65.懐へマロン・ショ忍ばす伊達男 
66.ボール追うプードル二匹秋の虹 
67.セーヌ河臨むグルニエ律の風 
68.あらあらしきマリーの歌を聴く夜長
69.薄もみじ銀貨あふれる路上歌手 
70.妻の齢気づく秋思の絵画かな

71.銀杏の実拾いし我を責む銀杏 
72.黄落や紅いルージュのマリアンヌ


◆選句受付
 ・投句リスト公開より、9月13日(水)23時締切
  ◎・・・特選1句コメント必須
  ○・・・並選5句コメント必須
    △・・・予選(無制限)「これも好き・採りたかった!」という句に。コメントは自由です。
  ★・・・「ここが惜しい」「ここがおかしい」「ここが分からない」などのご意見、ご質問。
      作者へのアドバイスがある場合、
      作者自身が推敲していけるように、ヒントを出す感じでお願いします。
      「ここはこうしたら」と思う箇所があれば、その一部分への助言にとどめ、
      全体にわたる添削までは行わないようにして下さい
      よろしくお願い致します!!!


◆選句フォーム
  下記のように、番号&句の下に、印&コメント、選句者名をお願い致します。
   統一して頂けると編集作業がぐっと楽になりますので、よろしくです!!
   34.主なきツリーハウスや雲の峰 
   ○コメント最大100文字程度。(選句者名)
  *番号だけですと、番号間違いで違う句へ選を入れるケースが発生しますので、
   ご面倒でもこのように、確実に「この句への選」と分かるようにお願い致します。
  *◎○△★の印は、コメントの前につけて下さい。
  *コメントと選句者名の間は離さないで下さい。
  *選句者名は、(  )の中に入れて下さい。


ちなみに100字程度というと、ざっくり言ってこの文章くらい。ブログにUPした時に2行程度で収まる文字数になります。
私のカウントが間違ってなければ・・・ですので、皆さま良かったらカウントしてみて下さい♪

 
そして、選評に関して、ひそかさんからナイスアドバイスを頂いておりますので、
ここにも再掲させて頂きますねconfident

     組長と句会していて時々聞くのが
     「その句にとってベストな読みをしてあげる」といった意味の事です。
     もちろん、それは甘い選評をしようということとは全く違います。
     「この句はどう読みとくのがベストなんだろう」
     ということを考えて選評をされるのも、読み手の側の勉強になるかと思います。


ひそかさん、貴重なお話しを有難うございます!!
読む力は詠む力」という言葉を頂いたこともあります。
精一杯、読み解けるようになりたいと思っています。

どうぞ皆さま、よろしくお願い致します!!!

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