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2016年11月24日 (木)

鰤網を仕掛けてみたき交差点

今週の『プレバト!』は、夏井先生の声が出てない第2弾。
迫力たっぷりのトークを堪能させて頂きました。
お題は「冬の新宿」ということで、季語の指定がないパターン。
都会の雑踏にどんな心情を託すのか、それぞれの個性が際立ちそうですね


【才】2位:安藤和津(72点)
   新宿や口紅あかくイブの宵

安藤「雑踏を行く女性の高揚感を込めた句です
梅沢「スバラシイ
夏井「季語がイブ。実は難しい形なんですよ。
    上五や(地名+詠嘆)に対する残り12音のバランスが取りにくいんですが、
    それをサラっとやっている。
    言葉の質量を合わせるため『あか』を漢字にしましょう」

新宿や口紅赤くイブの宵(添削)

夏井「表記の小さな違いに気づくようになると特待生が見えてきます


【凡】4位:松岡充(55点)
   迷い鶫泣けど街行く人知れず

松岡「本当は田舎に行くはずだったのに迷って都会に来た鶫が街を見ている様子を、
    交差点の中に立ち止まっている女の子に重ねた。」
梅沢「俳句というより小説っぽいね。なっちゃんこういうのキライよ
夏井「詩心はある。
    17音の使い方が腑に落ちると一気に上手くなる可能性がある。
    擬人化+擬人化が問題。」

雑踏の空や迷える鶫泣く(添削)

「空や」で見上げる動作が描写される(空間の広がりが出る)。


【無】最下位:中山優馬(20点)
   きりたんぽ歩道の白線お腹減る

浜田「どういうつもり?
中山「歩道の白線がきりたんぽに見えて・・・秋田の人なんでしょうね
浜田「これのせいで声出ーへんくなったって言うよ
中山「やっぱ俺かあー
夏井「もう辞めようかと・・・

きりたんぽに見えるぞ歩道の白線が(添削)

夏井「コレでエエんちゃう?


【凡】3位:古閑美保(60点)
   同僚と熱燗残し急ぎ足

梅沢「新宿と思えない・・・」
夏井「一句として見た場合、評価出来る句。
    この人の持っているセンス、目の付け所は良い。
    上五中七感心しました
    『急ぎ足』が残念、『急ぐ帰路』なら(才能アリとして)合格ライン、
    特待生を狙うなら『急ぐ』と言わず、『帰路の星』などとして空間を出す」

【才】1位:フルポン村上(78点)
   テーブルに君の丸みのマスクかな

村上「これからデートなのとか言って席を立った彼女、残されたマスクを見ている僕」
夏井「いない人が冬の寂しさとともに浮かび上がって来る、マスクが冬の季語
    感心しました触れたいんだけど触れられない切ない恋心・・・
    17音のメカニズムも分かっているし、季語の力も分かっている。
    この人はホンモノ、本物の詩人です
浜田「じゃあ、特待生に?」
夏井「ちょっとやそっとの特待生じゃないですよ、今の特待生を超えるかも知れない!」


前回初登場時に75点で才能アリ1位に輝いていたたフルポン村上さん!
今回はさらに高得点・夏井先生大絶賛で特待生に昇格しました!!!
番組の途中で、「ひとりで鎌倉へ行ったりもしているとか?」と振られて、
「俳句が手を取って色々なところへ連れてってくれる」と語っていた村上さん。
余計な力の入っていない、サラっとした詠み口に並々ならぬ力量を感じます。
私などは、「こういうことを言いたい!」という思いのあまりに、
力の入り過ぎた句を作ってしまうことが多々あるだけに、
本当に大いに見習いたいと思った次第です
スゲー村上さん。もう「ヒザ神」とか見ても笑えないくらい凄い。
いやあもう・・・何でこんなに上手いの~


【名】3段:梅沢富美男現状維持
   南口きみ片待つや去年の冬

梅沢「『片待つ』っていうのはね『ひたすら待つ』っていうこと。
    それからね『去年』って書いて『去年(こぞ)』っていうのよ
夏井「言葉を知っているのは褒めないといけないところ。
    詰めが甘い。降格ギリギリ。『や』が活きてない

南口きみを片待つ冬ありき(添削)

夏井「『きみ片待つ』では『きみが』なのか『きみを』なのか分からない。
    それから『こぞ』って使いたいんだろうけど、去年と限定するよりは、
    『そんなこともあったな・・・』と(ぼやかしてふくらみを持たせる方がいい)」

ヲヲヲ「や」が嵌ってない感じは受けましたが、「冬ありき」は目からウロコでした。
今回は、「時間的空間的広がり」の話が多く聞けたと思います。



翻って、タイトル句は、いつもスクランブル交差点の映像などを見るたびに思う・・・
「あるある俳句」ではないかと自分では思っておりますが如何でしょうかっ
    

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