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2017年1月14日 (土)

◆祝!句集完成

・・・と言っても私のではありません
見習い漁師」のブログ主・正丸さまの句集です、おめでとうございます!!
ひと月×5句の計60句、
海の男・正丸さまらしく海の句・漁の句が多い中、
絶妙の頃合いに差しはさまれる「その他のシーン」の句がまた良くて、
その変化の具合の程良さに、テンポ良く読み進むことが出来ます。
なかで、特にお気に入りの句について、こちらで感想を書かせて頂きますね

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挨拶の上手に出来て桃の花

問答無用に可愛らしい一句!!!
「挨拶が上手に出来」たのは、作者のお孫さんでしょう。
「おじいちゃん、こんにちは
ぴょこんとお辞儀をする愛らしい姿まで、ありありと浮かびます。
いや、もしかすると、何かの会や式典などで司会や乾杯の音頭を務めることになり、
ドキドキで迎えた本番がうまくいって胸を撫で下ろしているのか・・・。
いずれにしても、すうっと胸に広がる甘やかな気持ちが桃の花にぴったり
スラっと伸びたまっすぐな枝にたくさんの花がつくのが桃の花の特徴。
その花姿の福々しさは言うに及ばずですが、その「まっすぐさ」が、
桜や梅とはまた違う、「桃の花」の魅力の根底にあるのではないかという気がしています。

春泥や等しく老けるゴルフ会

これも季語の斡旋がお見事と思いました。
「万物の潤む春ならではの情趣があり、往来の妨げとなる一方で、
春を迎えた喜びを感じることが出来る(「日本の歳時記(春)より)」
裾に跳ね散った泥に、躍動感と笑顔がもれなくついてくる、明るい季語と知りました。
多少の衰えも「一緒一緒~」と笑い飛ばす気持ちのいいゴルフ会を感じます。
ゴルフシューズについた泥、ゴルフウェアに散った飛沫までもが、
楽しかったラウンドの思い出と直結するような、そんな明るい1日が浮かびました。

浜木綿や日向ことばの優しかり

すごく好きな一句です。
砂浜に咲く浜木綿の、くるんくるんとした独特の花弁。
ある時は、絡めとられるようで不気味に感じることもあるかと思いますし、
ある時はくすぐるようにすいっと心に入り込む可愛らしさがあるようにも。
そんな浜木綿の花姿は、地方特有の濃い人間関係ともリンクして感じられます。
「優しかり」は、「優しかりけり」とするのが正しいようなんですが、

★『俳句ポスト
』より
「優しけり」は、品詞分解すると「優し/けり」となりますが、
形容詞「優し」は連用形にならないと「けり」接続できませんので、
「優しかり/けり」となるのが文法的には正しいのです。
添削に関しては、音数調整が難しいのですが、以下のような方法もあります。
「**優し」「優しさよ」  


それよりなにより、この句に漂っている温かく優しい空気が魅力的なのです。

群青の海の八月十五日

『湯豆腐句会』にも投句され、非常に印象的だった一句です。
票もたくさん入っていたと記憶しています。
言葉に出来ぬ思いが積もり積もって海になったかのような印象さえ受けます。
瑠璃を原料とし、金と同じ値段で取引されたほど高価であったという「群青」、
散った魂のかけがえのなさを考えると、もう他の色では表現出来ないくらい嵌っています。
この海の色合いと日付、ただこれだけの情報から、
読み手の心には様々な思いが止めどなく広がっていきます。

船名に名前の一字頬被

句集のおしまいがこの句です。
「船名に(自分の)名前の一字」、船を得たことの誇らしさがまず感じられます。
目の前に開ける海、その海を行く我が名を冠した船。
何となく万能感に繋がりそうな季語を配してしまいそうなところ、
作者は「頬被」を充てているのに不意を衝かれました。
誇らしさをグっと抑えて、敬虔な気持ちで海に向かうアイテムとして「頬被」があるようで、
ジワ・・・っと漂ってきた慎ましさに、深く感動してしまいました。
最後を締めくくるのにふさわしい一句、
最初からここに置くことを決めていた一句ではないかと感じました。

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ううっ、言葉足らずを実感して頭を壁に叩きつけたくなります
私の言葉では魅力を伝えきれないので、是非正丸さまブログをチェックして頂きたい!
句集はクリックすると拡大されて程良い大きさで読めるようになっています。

いよいよ節目の年齢を迎える私としては、
「ああ、こんな形でUPすることも出来るのね・・・。」という意味でも、
非常に参考になった「正丸句集」でした。
正丸さま、本当に素敵な句集を有難うございました!!

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コメント

びっっっくりです。私の句集が、それも感想文つきで紹介されるとは!

所属している俳句会で、作成している句集の紹介のつもりが、内容を詳しく見ていただいて紹介されるとは想像しませんでした。ありがとうございました。

気を引き締めて俳句に取り組む気になりました。

◆正丸さま

こんにちは
句意を正しく理解出来ているかどうかは分かりませんが、
素直に思ったように書きましたので、失礼があったら申し訳ありません
正丸さまの選ばれた言葉の必然性というか、
「それしかない」という嵌り具合に感動しました。
これからの正丸さまのお句も楽しみです

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