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2017年4月30日 (日)

◆兼題「菜の花」十句選

あっ、私「雲」の時十句選忘れてた!
「今回は全没で当たり前だ、ショックじゃない」と思っていたけれど、
やっぱり相当動揺していたようです
自分に喝を入れようと俳句関連の本を借りてきたりもしたので、
いつか効果が現れることを期待しております←本の内容を噛み締めています。

さて「菜の花」十句選。木曜の句から選んでいます。
BGMはカーペンターズの「Top of the World」!!!
カレン・カーペンターの低くあたたかく伸びやかな、唯一無二の歌声、
春の日ざし、弾む心、川のせせらぎ、木漏れ日のきらめきを表すかのような演奏、
懐かしさを揺さぶられるのに少しも古びず、聴く度に心を潤してくれる曲。
すべてが実に「菜の花」っぽいと思う私です←名曲の喜びを噛み締めています。

前置きが長くなりました、では、私の「菜の花:十句選」です。
好き勝手を言うので、お気を悪くされたら申し訳ないです。


菜の花がまぶしいならば旅に出よ    羽白雨さま
十句選を始めてから、何気にこの作者さまの句をよく採っている気がします。
お名前、「うしろあめ」と読むのでしょうか・・・全然違うかも
「菜の花」は花言葉が「快活、元気」などで、明るくて幸福感のある花。
そんな「菜の花」を「まぶし」く感じるのは、視覚的な面だけではなさそうです。
何か心に鬱屈したものがあって、「菜の花はいいな」と思ってしまう。
「菜の花みたいな人になりたいな」。旅に出れば、何かが変わるだろうか。
新しい自分を探す、それは終わりなき旅かも知れないけれど、きっと何か開けますね。

菜の花へ沈む感電してもいい       鞠月けいさま
「ひるがほに電流かよひゐはせぬか /三橋鷹女」もあるように、
植物に電気を感じることはままあります。躑躅も実に蓄電していそうですよね。
菜の花は「花菜明かり」という言葉もあるように、
ほんのりと夕暮れに灯るかのような、優しい明るさが魅力的。
昼間のたっぷり充電中のような明るさも、幸福感にまぶされるような心持ち。
それは「感電してもいい」と身を委ねたくなる大らかさです。
菜の花畑に沈んで、抱えていた鬱屈をバチっとショートさせて、
また元気になって立ち上がるんだと思います。

菜の花や時間は捨てるほど有つて   耳目さま
昨夏からお世話になりっぱなしのけんGさまこと耳目さまの一句。
季語当てクイズに使いたいくらいの見事な一句に感じます。
「時間は捨てるほどあって」、この12音だけを見た時、季語として何を連想するか・・・
自分でいろいろに考えてみた後、答え「菜の花や」が分かった時の膝を打つ感!
そらー山村暮鳥も全27行の詩の24行を「いちめんのなのはな」で埋め尽くすわ!
12音の内包している寂しげな空気を「菜の花」があたたかく包んで、
「こんな人生もいいな」と思わせてくれるようです。これぞ「長閑」、これぞ「菜の花」!

ぽっぽっと蝶を吐き出す花菜かな    大西主計さま
あ~~~、菜の花畑をチラチラ舞うモンシロチョウが見える・・・
フワフワと舞い上がる蝶、実は菜の花が「ぽっぽっ」と「吐き出」してるんだよ、なんて、
なんて可愛らしいんでしょう!!!・・・と思ってキュンキュンしていたら、
作者さまのお名前を拝見してブっ飛びました大西さまだったんですね!!
いやっ可愛い!!下五「花菜かな」もリズミカルで、また上五「ぽっぽっ」に繋がって、
エンドレスに続いて行く感じがたまりません。永遠にこの菜の花畑で遊んでいたいです。

菜の花のうねりの中や『嘔吐』読む   牟礼あおいさま
「『嘔吐』は、サルトル著の小説のタイトル」とのこと。
私の没句「菜の花の海に『白鯨』読了す」の上位互換句です。
何と言っても、『白鯨』にはないインパクトが『嘔吐』にあります。
菜の花の匂いってちょっと生き物っぽいと思っているので、
あんまり近くで長いこと嗅いでいたらちょっと酔ったようになるかも?
(「菜の花の匂い」で検索したら「臭い」「臭くないですか?」との記事多数HIT)
「うねりの中」「読む」」も三半規管を揺さぶって、『嘔吐』とよく呼応しています。

荷物かしたまへ菜の花摘みたまへ   かま猫さま
時代がかった物言いが、いかにもひと昔前の、折り目正しい男性像を彷彿させます。
女子の前でヘラヘラするなど言語道断、男は常に男らしく―――。
そんな男性が、菜の花に感激している傍らの女性(妻?)に、言うんですね。
きっと、ちょっとぶっきらぼうにね・・・「演技:唐沢寿明」で脳内再生されました
そんな、思わずニヤニヤしてしまう一句、
「鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし/三橋鷹女」の裏側のようにも感じました。
園芸種の美しく整った花でなく、「菜の花」なのが何とも言えず佳いです

あしたからバンドやらうぜ花菜道    かるかるかさま
大好きです!!思わず「青春デンデケデケデケ」を思い浮かべたのは私だけでしょうか?
ベンチャーズに憧れてバンドを始める高校生のお話しで、メッチャ可愛いんです!!
「バンド」という今日的な言葉と「やらうぜ」という文語体が、不思議なほどしっくりくるのは、
誰しも「青春のあの日」にタイムスリップする魔法があるからなのかも知れません。
その夢は、いずれ畑に鋤き込まれるかも知れない、いや菜種油となるかも知れない。
「花菜道」は、夢と希望しかない男子高校生(中学生?)のアツい語らいを、
ただただ、ふんわりと優しく包んで咲き香っているのです。

菜の花や今日も誰かの誕生日     KAZUさま
ゴダイゴの「ビューティフルネーム」が浮かんで泣きそうになる
菜の花の花言葉にある「小さな幸せ」、ひとりひとりに小さな幸せが、
この菜の花畑の、菜の花の花びらのように、たくさんたくさん訪れますように。
ささやかで、でも豊かで、あたたかな祈りを優しく包んだ一句ですね。
地平線いっぱいの菜の花から、視線がすっと水色の空に移るような、心澄み渡るお句。
事実だけをポンと置いて、一切心情を語っていないにも関わらず、
読み手が無限の物語を紡ぎ出していく、こういう句を私も書けるようになりたいです。


菜の花や小さな家出してきたの     Kかれんさま
「騒ぐ子は菜の花畑に捨てますよ」と対になっているようで嬉しかった一句。
捨てられるまでもなく、自分から出て行くわ~~~~~・・・と辿り着いた菜の花畑。
ほわんほわんと揺れる菜の花のひとつひとつが、揺れ動く自分の心のようで、
少し生き物っぽい(と思っている)菜の花の匂いに包まれていると、
自分の家で毛布にくるまっているような感覚にもなってきそうです。
「小さな家出」だから、晩御飯にはお家に戻りそうですね。
夕暮れまで見ていた菜の花が、心を癒してくれています。

菜の花や尼僧三人よく笑う        田中ようちゃんさま
読んだ瞬間「ドキ!」としました。私は菜の花から十字→十字架→シスターという連想で、
「シスター三人」としてみて、「あっ中八」と気づき取り下げたのです。
そうか「尼僧」があったか!!!しかも下五「よく笑う」とっても効いてます!
転がるような笑い声が、菜の花の上を風のように渡っていく、長閑な昼下がり。
「尼僧」から感じられる穏やかな眼差しや包み込む空気感、明るく前向きなメッセージ、
「菜の花」にぴったりだと感じました。
ささやかな日常を生きていることの喜びが、「菜の花」に凝縮されているように感じます。


今回も、たくさんの素敵な句があって十句に絞るのが大変でした。
皆さま、素晴らしい句の数々を、有難うございました!!!

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まつやま俳句ポスト365」カテゴリの記事

コメント

めぐるさん
十句選に入れて戴きありがとうございました。
めぐるさん、人二選並一選おめでとうございます。
私も二つ選ばれて、かみさん誘って車で二時間半も掛けて菜の花を見に行った甲斐がありました。(でも、やっとの思いでたどり着いたそこの菜の花畑は、2m x 5mくらい、菜の花畑では無くて菜の花の花壇。隣でかみさん爆笑してました)
めぐるさん、私の句の作者名見てぶっ飛ばんでも良いと思うけど。
僕だって、僕だって(小声)

◆大西主計さま

ぎゃーごめんなさい!!!
だってだって、「何て可愛らしい・・・きっと作者さんは女性ね」って思いながら・・・
それこそ「俳号:南風ほのか」とかそんな気分でいたもんですから、
男性だったというだけで意外だったんです
『NHK俳句』兼題「風花」の時だって、
プチ句会で「恋愛映画」詠んで下さった時だって、
大西さまのお句はいつだって美しいのに、失礼な話でしたね、すみません
こんな私を、是非また素敵なお句でブっ飛ばしてやって下さい!!

>車で二時間半
その行動力が素晴らしいです!!
爆笑して下さる奥さまも素敵
私ももっと積極的に動かないと、デブる一方なのだわ・・・

めぐるさん

はじめまして♪
Kかれんと申します。
「菜の花」では人選2句、並選1句、凄いですね~♪
おめでとうございます♪

菜の花や移動図書館走る村
騒ぐ子は菜の花畑に捨てますよ
菜の花や陸前高田の丘の風
う~ん!凄い!

「騒ぐ子は」の句は、私もあれ~!
と思いました!
何だか私の句と繋がっているようで♪
十句選に入れてくださりありがとうございます♪
お友達の「はずきめいこ」さんよりお知らせがあり、こちらを拝見させていただきました♪
本当にありがとうございました♪
o(^-^)o

◆Kかれんさま

きゃああ、お越し下さり有難うございます!!!
(はずきめいこさま、お知らせ下さって感謝です!!!)
お句を拝見しての思い、Kかれんさまも同じだったんですね、
メッチャ嬉しいです!!
前回の「雲」の時は十句選出来なかったんですけど、

先生が雲ばかり見る遠足日   Kかれんさま

とっても印象に残っていましたよ!!
引率の大役もあるし、先生はお天気が心配ですものね。
鑑賞力を磨くために、好きな句についての感想を書いていますが、
とんちんかんな解釈もままあるかと思います。
解釈の仕方を間違っていたらご指摘下さい
今後とも、是非ともよろしくお願い致します!!!

めぐるさん!

どちらもドキッとさせられる句ばかりですね!
(*^_^*)それをうまく解説しているめぐるさんの言葉にまた感動が出てくる!

そう解釈してもらいたかった!と作者様は感動しているはずです\(^o^)/
季語が持つ力をきちんと出してやること、学ばなくてはならないと肝に銘じています!

春の季語は優しく柔らかく
夏は強さを感じる凛としたものを
秋は寂しさひたむきさ
冬は寒さに打ち勝つ勇気や景色の良さ

色々な季節がある日本ならではの俳句を
もっともっと知恵をつけて楽しまなければと
思いますね(^○^)私の句はまだまだ春夏秋冬がゴチャまぜ感があると気づいているのでひとつひとつの季語をしっかりマスターしたいと思います!

めぐるさん、おはようございます

kカレンさんがとてもよろこんで下さって私も嬉しいです。

めぐるさんkカレンさんほか知ってる方の選評されたらまたお知らせしますね。

私もまた選評していただけるようにがんばりますね。

◆寿々さま

「十句選」読んで下さり、有難うございます!
いやいや、勝手に妄想しているだけで、全然分かってなくて、
作者の方が読まれたらガッカリしそうな気がしてたまりません
寿々さまの感受性を眩しく思うばかりですよ、本当に
「十句選」を初めてから気づいたのは、
「季語らしさ、季語の真意に迫る」ことの大切さと、
「思いがけない側面を言い留める」ことの重要性。
特に後者は、読んだ人を「ハッ!」とさせる力があり、
多くの句の中でひときわ存在感を放ちます。
私はこれまでなかなかその「意外性」のある句は書けませんでしたが、
「菜の花畑に捨てますよ」で初めてその感触を得た気がしています。
これからもこの試みを続けていきたいと思っています。
これからもどうかよろしくお見守り下さいね!!

◆はずきめいこさま

お心遣い、本当に有難うございます!!
私も作者さまからコメントを頂けて感激しています~~~~!!!
ちゃんとした鑑賞が出来なくて好き勝手言ってますので、
お気を悪くされてなければいいのですが
はずきさまの「妻の手妻の髪」、「すこし・ふしぎ」な味わいがあって素敵でした!
このレベルでも【並】?・・・と『俳句ポスト』のレベルが恐ろしく
私も埋没しないよう、心して取り組まねば!!!と思う所存でございます

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