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2017年6月11日 (日)

◆「青芝」十句選です

ずいぶん遅くなってしまいましたが、『俳句ポスト』兼題「青芝」の十句選です。
思いのままに書き散らかしますが、どうかご海容のほどを。(敬称略)

青芝に影をあずけて読むコクトー     比々き
「青芝」に配する「コクトー」、中七の描写が秀逸。
「青芝」は、さまざまな思いを受け止めてくれる癒し・再生の大地だと認識する。
詩人であり、小説「恐るべき子どもたち」で知られ、多くの芸術家と親交のあったコクトー。
この青芝の空間には、遠くからかすかにエディット・ピアフの歌声が届いている気がした。

青芝の家は斜陽の家だらう         佐東亜阿介@チーム天地夢遥
「青芝の家」に配する「斜陽の家」が秀逸!
「すっぱい葡萄」的な諧謔味がたまらない。
この作品のおかげで、今頃「斜陽/太宰治」を読めた。
「斜陽の家」は確かに「青芝の家」であった。

青芝に青い生きものばかりゐる      せり坊
「青い生きもの」、青蛙とか小さいバッタもそうですが、
何やら「若もの」「悩めるもの」といったニュアンスも感じますね。
「青」に対して「青」を重ねる上級テクニック。
大きい小さい、濃い薄い・・・グラデーションの美しさに唸りました。

青芝に花嫁の裾広がりぬ          樫の木
私の没句「青芝に集い青空ウエディング」の上位互換句。
「花嫁の裾」、純白のウエディングドレスが鮮やかに浮かび、
「青芝」とこれ以上ない美しいコントラストを見せる。
「芝」に対する「花」、チクチクの「青芝」にフワリと広がる「裾」など、対比の利いた一句。

青芝を水辺の如く子の二人         いごぼうら
嗚呼!私が「第2回プチ句会」で描きたかった光景です!!
一面に生えそろった緑の中を走り回り、靴や靴下、服にまで青芝の滴が飛ぶ。
追いつ追われつ、もつれあってはしゃぎ合う二人の、明るい笑い声。
日ざしの匂い、汗をかいて額に貼り付く髪の匂い、幸せな午後の香りを感じました。

柵かるく越えて青芝やわらかし        ちゃうりん
芝不器男の「永き日のにはとり柵を越えにけり」の続きのような一句。
この句がとても好きで、にはとりはどうなったのだろうかと漠然と考えていて、
そのひとつの答えを明示して頂いたようで、幸福感に包まれました。
もちろん、この句単体としても颯爽とした明るさが素敵で、映像の眩しい一句です。

青芝反るてんとう虫の目方分        まめ小路まめ子
観察の利いた一句。ピン!と上を向く「青芝」を登っていく「てんとう虫」、
その目方の分だけ、過不足なく適切に「青芝」が反っていく・・・。
当たり前のことなのですが、その当たり前の何と尊く美しいことか。
色の対比も美しく、小さな世界にスポットを当てた作者の眼差しも美しいと感じました。

青芝や夜は透明な風を生む         城内幸江
夜の静寂の中で、青芝から生まれる酸素が爽やかな風となって流れ始める・・・
組長が「体中の血液が綺麗になる」って仰ってた感覚をまさに実感しました
「青芝」であればこその健康さ、爽快さ、「夜」であればこその静寂、透明感。
サラリとした調べの中で、緊密に働き合う言葉の並びが見事です。

青芝に蛇殻またはコンドーム        桃猫
「青芝」木曜日で、最も衝撃的だった一句。
「蛇殻」と見紛うのですから、ピンクのやつじゃないですね。そして相当薄いですね。
思わず「コンドーム 薄い」で検索してしまい、
サガミオリジナル0.02か、オカモト0.02かと想像してしまった私です
夜の青芝の上で脱皮した蛇、あるいは燃え上がった二人の残り香を感じました。
「または」ということで、確認していない雰囲気がまたGOOD。
どちらにしてもマジマジと見つめたり持ち上げたりしたくなさそうです

夕月に青芝ほうと息を吐く           立川六珈
昼間子供たちを走り回らせたり、大人たちを憩わせたりして大忙し(?)だった青芝。
夕方になってほっと一息ついているようで、夕月が優しく微笑んでいるようで、
まだ熱気を孕んであたたかな地面と、青芝から少しずつ生まれだす酸素の冷感の対比に、
満ち足りた幸せの香りを感じました・・・童話のような一句にうっとり

最後になりましたが、「青芝」掲載の皆さま、おめでとうございます!
今回も素敵な句の数々から、爽やかな空気、眩しい日差し、濃い影などなど、
さまざまな感動を頂きました。有難うございました!!!

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コメント

十句選に加えて戴き恐縮です。
まだまだ初心者を脱しない自分がもどかしい毎日です。

めぐるさん

ひいぃぃ!拙いコンドーム句がまさかの十句選。
「蛇殻」も「コンドーム」も幼少期に恐怖を与えられた怨念を、浅はかに吐き出しただけのものなので
それが素晴らしい作品郡に並んでいる日には楳図かずお の顔で戦いております。ひいぃぃ!
めぐるさんのパソコンの検索履歴に「コンドーム 薄い」が残されていることについても重ねて戦いております。
それにしても最近のめぐるさん作品と講評にはこれまでに増して凄みがあります。
読むだけで血が熱くなるような力。尊敬いたします。

めぐるさ~ん、10選に入れてくださって、ありがとう!

「影をあずけて」が、自分では結構気に入ってます。

関西支部の吟行、着々と参加者が増えてますね!

リアルに顔がつながると、劇的に何かが変わります。

報告、楽しみにしてますね!

めぐるさん こんばんは!
なんと 10句選に選んでいただき光栄でございます\(^^)/
めぐるさんの講評はリアルでいて重厚感があり
大変勉強になります!
自分の拙句が何百倍も良い句に感じられます。
これからもめぐるさんに講評してもらえるような句を
作れるようにがんばります(*^^*)

◆皆さま

すっっっかり遅くなってしまって申し訳なしです、
皆さまの素晴らしいお句に対して、私の鑑賞力が追い付いておらず、それもまた申し訳なし
言い足りなくてもどかしいばかりですが、
少しでも自分の受けた感動をお返し出来るように、表現を探していきたいと思っています。
私の方こそ頑張りますなのです!!!

先日は失礼しました。親戚にゴタゴタがあり、すっかりモチベーション下がるし、そうしたらふざけたコメを残した自分が嫌になったりで。しょっぱい話でゴメンナサイ。
10句選に選んでいただいた上に素敵な選評をありがとうございます。散文的だし難しい単語も使っていないのですが、私の中でストンとはまるものがあり、けっこう好きです。
こちらでコメして申し訳ないのですが、、、
「芒種」で弥生式土器を詠まれてましたね!!
実は私
弥生式土器へ芒種の水吸わす
で、投句しました。
私的には大変光栄です。

◆せり坊さま

こんばんは!!!
わあああ、コメント頂けて良かった!
不快にさせてしまったんじゃないかと・・・
でも良かった、有難うございます・・・!

>青芝に青い生きものばかりゐる
このお句は読んだ瞬間ぱっと光って感じられました。
私の句の中の、「言い負けるたび青芝に背を預ける少年」も「青い生きもの」よね、とも思い、
物思いにふけるひとは濃い群青色かなとか
寝転がってリラックスしている人は透明な水色かなとか、
さまざまな「青」が脳内に広がって、めっちゃ綺麗かったです!
難しい言葉を使わずにストンと来る句・・・そういう句を私もいつも探しています!!
ほんとお見事でした

>弥生式土器
あっ嬉しい!!
稲作の始まり、ということでこの時代を詠みたいなと思いましたが、お仲間がいて嬉しいです!!
こちらこそ大変光栄であります

次の「白靴」も楽しみにしています!!!
そして!「第4回プチ句会」へのご参加も是非!!お待ちしておりまする!!!

めぐるさま

わぁ
小川めぐる選ありがとうございます。
うれしいです~

◆六珈さま

こんばんは!
「青芝」遅くなりましたが、ようやくUP出来ました~~~!
先ほど『NHK俳句』の録画観て記事を書いたところです、
六珈さま本当に凄い!!!
おめでとうございます!!!

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