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2017年7月18日 (火)

◆「(新版)20週俳句入門/藤田湘子」第4週

<前回の暗誦句>

かりそめに燈籠おくや草の中   飯田蛇笏
鈴おとのかすかにひびく日傘かな
をりとりてはらりとおもきすすきかな
秋たつや川瀬にまじる風の音


ムムっ、意外に難しかった!
まず、しょっぱな一句目の「かりそめに」が出てこなかった、
「鈴おと」を「鈴の音(ね)」と間違えた、「川瀬にまじる」を「川瀬をわたる」と間違えたsweat01
「秋たつや」も、一回漢字で「秋立つや」と書いてしまったので、
お嬢さまの名前を「秋」、庭師の名前を「たつや」ということにして覚えました。
なので、この四句は、二回目のチャレンジでクリア!
よく考えたら、季節が「夏」「夏」「秋」「秋」なんだけど、
燈籠は、ストーリー上は庭に置く石灯籠のイメージで、
(なので、これだけあまり「かそけき音」ではなくなってしまったsweat01
そして秋晴れの一日に日傘を差すこともあるだろうと思えば、
特に、日焼を嫌う良家のお嬢さまであれば、現実の景として不自然ではないですよね。
秋サンたつやサン、幸せになっておくれよgood
(蛇笏先生、ごめんなさいーーー!)

◆表記と雅号

表記法については、個人個人の自由な選択に任せてある。
と言うといささか無責任のようだけれど、自由選択といえども、おのずからキメはある。

1 文語表現、口語表現のどちらを使ってもさしつかえない。
  ひとりの作者が、あるときは文語表現の俳句を作り、
  あるときは口語表現の俳句を作る、ということがあっても構わない。
  また、たまたま一句の中に、文語と口語が雑じり合っていた場合でも、
  それが表現上「どうしてもそうあらねばならぬ」ように作られているならば、
  それでもさしつかえない。

2 歴史的仮名づかいと新仮名づかいはどちらか一方にハッキリ決めておく。
  ある句は歴史的仮名づかいで書き、別の句は新仮名づかいで書くという混用はダメ。
  まして、一句の中に両方の仮名づかいが雑ざるなんてことは、「もってのほか」である。

3 したがって、歴史的仮名づかいで表記するときめたならば、
  口語表現の俳句でもそうしなければならない。
  同様に、新仮名づかいと決めた作者は、文語表現でもそれで押し通さなければならない。



ちなみに、今借りている「女性俳人この一句」という本が、
「読みやすさの観点」を重視し、歴史的仮名遣いの句を新仮名で表記しているので、
少し例を引っ張ってきます。(原句の表記も並列してあります)

(新)蜻蛉釣きょうはどこまで行ったやら   加賀千代女
(歴)蜻蛉釣けふは何処まで行つたやら
(新)ひるがおに電流かよいいはせぬか  三橋鷹女
(歴)ひるがほに電流かよひゐはせぬか
(新)藤の昼膝やわらかく人に逢う      桂信子
(歴)藤の昼膝やはらかく人に逢ふ

うーん、やっぱり歴史的仮名遣いの何とも言えない情緒が好き!
文語表現も難しいけど、やっぱり何とも言えない情緒があるので、
頑張って挑戦していこうと思います!!!

それから、もうひとつ。
俳句はタテ書きにするものだ、と前々週に書いたけれど、
上から下まで、あいだをあけずに書くのだということも、知っておいてもらいたい。


『俳句ポスト』を見ていると、TVの影響なのか区切りに空白を入れる人が後を絶ちません。
いっそのこと、投句フォームの一番上に注意書きを載せれば・・・と、
お便りを出したこともありましたが、「それも学び」というお返事でした。
なんとも懐の深い、決して最短距離をいこうとしない姿勢に心打たれました。

先生の名前は水原秋櫻子。
本名は豊で秋桜はコスモスの別名。
生前、先生にお尋ねしたら、「いや、若気の至りでね・・・」というお返事。


いやーん、何があったというの!知りたい知りたいhappy02
ここまでの「20週俳句入門」で、最も萌え萌えだったのがこの部分です。
藤田湘子の「湘子」は、「湘南地方」とのことで、
いまだに単語登録もせず「湘南」から「南」を消して「子」をつけている私には、
チョット嬉しい命名秘話でしたheart04いや、でも、そろそろ単語登録します・・・ハイsweat01

「秋櫻子忌」の時、ちょっと書きましたが、俳人の方って、本当に素敵な名前が多くて、
俳号がなるほど句柄に合ってる!!と感心することもしばしば。
水原秋櫻子(美しい!)、高野素十(簡素)、星野麥丘人(私の好きなものばっかり!)、
波多野爽波(どんだけ波立てるねん!←フォーマット力が凄い)、
高屋窓秋(風が吹き渡るようだ!)などなど、枚挙にいとまがありません。

ちなみに私の「小川めぐる」は、「100年俳句計画」に載せて頂いた時にも書きましたが、
「小川」は私の生まれた部落の名前。
「めぐる」は、本名が「るみ」なので、そこから「る」のつく名前にしたくて、
「巡る」と「目ぇぐるぐる(@▽@;」をかけて「めぐる」にしました。
一見、水の循環を思わせる名前かと思いますが、
内実は常に目を回してテンパっている、まさに「私自身」の名前だと自負しております。
皆さん、小川めぐる、小川めぐるをよろしくお願い致します!


<今週の暗誦句>

頂上や殊に野菊の吹かれ居り    原石鼎
蔓踏んで一山の露動きけり
秋風や模様のちがふ皿二つ
短日の梢微塵にくれにけり


わ~~~原石鼎だ!!!
「秋風や」の、山本健吉の「定本現代俳句」で読んだ名鑑賞が忘れられません。
「この句には飽きたことがない」という清水哲夫の一文にも激しく頷きます。
繊細で、ひょうひょうと吹き渡る少し冷たい風を感じる寂しい句・・・。
まず「頂上」から「一山」を見下ろす。
頂上と言っても、野菊が咲いているような高さだから、さほど高くないのです。
そんなささやかな山だからこそ、蔓を踏んだだけで「一山」動くのです。
この「一山の露」は、まるで芭蕉の「古池や」のようで、
ほんの小さな出来事で心が大きく波打っているようにも思えます。
そして「山荘」から「梢」を見やる。
模様の違う皿から伝わるやるせなさから梢に目を向けると、もうすっかり暮れています。
目を楽しませてくれるはずの木々さえ、綺麗にかき消されてしまった。
「皿」が「微塵」に砕けたかのようで、さらにやるせなくなります。

BGMは「ロンリー仮面ライダー」・・・とかゆうてる場合じゃないかsweat01

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コメント

めぐるしゃん

なんてなんて素敵な鑑賞!すごいっ。
鑑賞の力が暗誦にも直結だっ!
私も背中を追っかけていきます!全然見えないけれど不整脈気味だけれど頑張ります!
後ろ気にせず全力疾走してくださいっ!

歴史的仮名使いはやっぱ魅力的・・・うっとりしちゃう。
粗暴な女でも浴衣着て炎に照らされたら色っぽくなるような
有無を言わせぬ魔力があるから、先生に申し訳ないけれど色々使わせてもらいたいな~。

>お便りを出したこともありましたが、「それも学び」というお返事でした。
>なんとも懐の深い、決して最短距離をいこうとしない姿勢に心打たれました。

そうなのか~。本当に深い懐に抱かれているという感じ。
いつき組もその心を引き継いでいるからこそ自由に学びながら
ゆるくやわらかくそして強い絆があるのね。ありがたや。
ともに目がぐるぐるするほど学ばせてくださいっ!

◆桃にゃん

そんなそんなsweat01
覚えやすいように並べて下さっている藤田湘子(祝!単語登録)先生のおかげですよっwink
桃にゃんこそ素敵だよ!!

>歴史的仮名使いはやっぱ魅力的・・・うっとりしちゃう。
ですね~~~shine
「膝やはらかく」なんて言われた日にゃ~オイ・・・。
言葉を超えた言葉というか、えも言われぬニュアンスが迸っていますよねshine
私も何とか使いこなして、読者にため息をつかせるような世界を展開したいものですcatface
桃にゃん、俺たち、頑張ろうぜ!!!dashdashdash

めぐるさん!

すごいです(≧∇≦)
同じ本買いました♪♪
読んでても分からなかったけど
めぐるさんのわかりやすい説明を
追いかけて勉強してます!!
ありがとうございます!(*´∇`*)

また何度も読んできますε”ε”ε”(ง ˙o˙)ว

◆寿々さん

祝!「20週」ご購入!!
一緒に学んでいきましょうね!!!
寿々さんも、ノートかブログに書いていくようにするといいかもですよ、
目で読むだけより格段に頭に入ります。
「なるほど~!」と思ったところを書き出していくだけで勉強になると思いますshine
一緒に頑張りましょ~~~!up

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