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2017年8月12日 (土)

◆「霧笛/レイ・ブラッドベリ:萩尾望都」

・・・むかし
ある日
男がひとり
やってきて

その岬の
波のどよめく
陽のささぬ
浜辺に立って

こういった

・・・この海原ごしに
呼びかけて
船に警告してやる
声が要る

その声をつくってやろう・・・

これまでに
あった
どんな時間

どんな
霧にも

似合った声を
つくって
やろう

たとえば
夜ふけてある
きみのそばの
からっぽのベッド

訪うて
誰も人のいない家

また
葉のちって
しまった
晩秋の木々に
似合った・・・

そんな音を
つくってやろう・・・

鳴きながら
南方へ去る
鳥の声

11月の風や・・・

さみしい浜辺に
よする波に
似た音

そんな音を
つくってやろう

それは
あまりにも
孤独な音なので
誰もそれを
聞きそらす
はずはなく

それを
耳にしては
だれもが
心ひそかに
しのび泣きをし

遠くの町で
聞けばいっそう
我が家が
あたたかく
なつかしく
思われる・・・

そんな音をつくってやろう

おれは
我と我が身を
ひとつの音
ひとつの機械と
してやろう

そうすれば
それを人は
霧笛と呼び

それを聞く人はみな
永遠というものの悲しみと
生きることの
はかなさを
知るだろう




「・・・こいつはおれのつくったつくり話さ」
作中でマックダンが語るこの言葉が大好きで、このページを何度繰り返して読んだことか!
この「霧笛」は特にお気に入りの一篇。
確か、アニメ「ポケモン」でも似たエピソードが挿入され、コジロウが霧笛の音に
「心が濡れるようだねえ・・・」
とうっとりしていたことを覚えています。

今回、「プチ句会」でヨミビトさんの「午後の霧」の句を読んで、
今でも繰り返し読んでいるこの言葉を書くならいまだ!と思い紹介させて頂きました。
ヨミビトさん、有難う~!

なお、現在私の手元にあるのは、小説本ではなく萩尾望都によるコミック本ですので、
作者名のところに併記させて頂いております。

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コメント

ども、お久しぶりですhappy01
萩尾望都大好きです。ウは宇宙船のウでしたっけsign02ポーの一族やトーマの心臓、11人いるsign01の頃良かったなぁsweat01

◆せり坊さん

きゃああshineお久です!!
そうです『ウは宇宙船のウ』、そして萩尾望都私も大好きです~~~!
私は、「百億の夜と千億の夜」からで、「A-A’」「メッシュ」銀の三角」「半神」あたりが好きlovely
「訪問者」も良かったな~。
こないだ、「浦沢直樹の漫勉」で作画シーンを拝見出来て夢のようでしたshine

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