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2017年12月 7日 (木)

◆「第9回」プチ句会結果発表(番号順)

お待たせしました~選評つき一覧です!
皆さん、ゆっくりご覧下さいhappy01
あーんど、作者コメントもお待ちしていますので、管理人の文字数を目安に、
お礼や、アドバイス・質問を受けてのお返事、反省点、推敲案など
こちらのコメント欄に書いて頂ければ、随時記事へ反映させて参ります。
それ以上に語りたい「句意」がある場合は、個人別結果発表のコメント欄へお願い致します。



1.聖夜の駅黒板消しの淡々と(ヨミビトシラズ)  (11点)
◯消すのは祭りの後の狂騒か、成就しなかった恋の悲しみか。無声映画『戦艦ポチョムキン』の強烈な画面さえ喚起します。主人公が駅員さんだとしても、業務を淡々と全うする姿が、丸です。(司啓)
◯感情のままに書かれた"動"の伝言を聖夜という季語が支え,それを受けて反対の"静"の淡々という対比駅員さんが無表情で消してるのかも。と想像して良いなと思いました。バブル期を彷彿させる句ですね。(豊田すばる)
◯淡々と消してるって事は消しているのは駅員さんかな。クリスマスイヴなのに遅番?で最終電車の後に黒板を消している。つまり奥さんや彼女と一緒に一緒に入れなかった。寂し~!(洒落神戸)
△上五字余りがもったいない。いっそ「駅」情報をカットした方が、景がグっと膨らみそうです。世間のお祭り騒ぎの中「淡々と」している彼(彼女?)が素敵で、陰からそっと見ている誰かがいそうな気になります。(小川めぐる)
△並選にするか悩んだ句。聖なる日も他の日と変わらず生活する人の事務的な仕事ぶりが、浮かれた世間の空気との対比でなぜか少し冷笑的に見えてくる、視点が好きな句です。(立志)
△消すところに主眼がありますが、消された内容を想像させた方が胸に迫ると思いました。まだまだ進化しそうな句。(彼方ひらく)
△前回も伝言板の句があったかと思いますが、これもまた古き良き昭和の景ですね。良いメッセージも悪いメッセージも平等に消されていく様が好きです。(捨楽)
△聖夜と日常業務の対比と読み、対比が効いていると思いました。○にしたかったけれど、恋の句とは読めなかったので△に。(あるきしちはる)
★最初に場面設定を入れると説明ぽくなり損な気がします。「クリスマス」でよかったのでは。措辞があと一歩の感ありですが句意は汲めて、素材は良いと思います。(すりいぴい)
★嫌いじゃない句なのですが、「黒板消し」と「淡々と」がイコールにならないところがもどかしく感じました。「黒板の文字」とかにするとしっくりきたかも。(山香ばし)
「改札口の伝言板」か「駅員室の業務連絡用の黒板」かで読みが大きく異なる句。想定したのは当然前者(淡々と消されていく伝言板の様子)だが、後者でも「聖夜でも淡々と仕事する駅員」となって取り敢えず読みが成立するので、投句。しかし後者の読みだと、「恋の句」の要件が微妙になる事までは考えていなかった……何か申し訳ないwobbly(ヨミビトシラズ)

2. 午前二時不在をなじる風邪の声(山香ばし)  (6点)
◯風邪ひいてんならどっちみち会えないんだから、別に他の予定入れたって良い筈なんですよ。それでも「何でいないのよ」って言っちゃうんですよ。わかる気がするなぁ…(捨楽)
△風邪の声が巧みです。声の主に誰を当てはめましょうか。黒木瞳さん、和田アキ子さん…リアルすぎ。(司啓)
△風邪の声はきっと奥さんの声。どこでほっつき歩いてたのよ、と。「恋」というより「夫婦のすれ違い」といった雰囲気です。(蜂喰擬)
△奥さんが帰ってこない旦那さんを、とまず読みました。恋の前提で読めば、二時に目が覚めてしまって熱でふらふらの頭で電話した感じかなと想像しました。(あるきしちはる)
△「風邪の声」の主……彼女・夫・妻・老いた親・子供……etc。「クリスマス」という言葉は無いが、特別な日だったとしても大切な人を放ったらかして遅くまで姿をくらますのは考えものである(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★風邪の私をほったらかしにして、どこで何しとんねんワリャー!・・・という感じでしょうか。そばにいて欲しい気持ちは分かりますが、ちょっと「恋の句」とは違うような。(小川めぐる)
★恋でこのシチュエーションの想像がつきませんでした。風邪をひいている相手をほっといて午前二時…忘年会としてもありえません…即別れなさいと説教しそうです(笑)(豊田すばる)
★本当に申し訳ない、借金取りの句とばかり取れてしまいます…。(神山刻)
★風邪をひいた誰かが怒っていることだけ伝わります。ストーリーは俳句に要りませんし、因果、説明になっています。上五不要。「電話から」でもいいのでは。(すりいぴい)
★風邪で午前二時は無理があるかな~と。「一時」や「零時」になるだけで随分変わると思います。(彼方ひらく)

3. 午前様きみのかたちをした毛布(神山刻)  (9点)
○午前様で帰ったら、君が頭まで毛布を被って、三角座りで向こうを向いてる。確かに連絡しなかったのは悪かったけれど、まさかこんな時間まで起きて待ってるとは思わなかったんだよ。(蜂喰擬)
◯飲んで午前様ではなくここは仕方なくの残業。普段の日々でも良いけどわざわざ詠むって事は記念日だったりクリスマスイヴだったり。特別な日、彼氏・彼女がなかなか帰って来ない夜を毛布が温めてくれてます。(洒落神戸)
△上五に推敲の余地がありそうです・・・。「アルカトラズからの脱出」を思い出してしまい、毛布の中に「きみ」はもういないのではないかと思った私を許して下さい(^^;;;(小川めぐる)
△脱け殻か、ややふて腐れ気味に背を向けているのか。選択の景によって発生する次の景が変わってきます。(司啓)
△きみの存在は今そこにあるのかないのか、どちらにも取れる状況に世界観が広がる句ですね。フルーツポンチ村上くんの句との類想感はある気もしますが、時間を詠みこんだことで引き締まっています。(山香ばし)
△「午前様」が相手が帰ってしまったことを説明してしまうと思います。シンプルに「夜明け前」でどうでしょうか。(あるきしちはる)
△やや既視感はあるが、「きみのかたちをした毛布」は目を引く表現。平仮名と相まって、主観の人物の「きみ」に対する静かな愛を感じます……味があって良い。(ヨミビトシラズ)
★午前様ということは彼女をほったらかしにして出かけてたという句でしょうか。すねた彼女なのか夫はどうでもいい熟練夫婦なのか・・・(笑)午前様を変えれば恋に近くなる思いました。(豊田すばる)
★「君」が毛布で寝ていることをちょっと捻って言おうとし、成功していない印象。表現を工夫しようとしているのは判ります。上五は説明。あ、ぼくもしている・・。(すりいぴい)
★「午前様」が下五の方がしっくりくるかも。(彼方ひらく)
★午前様って、夜中に帰ってきた人のことですよね?毛布がその人のかたちをしているのだとしたら、朝からそのまんまだったのでしょうか…(捨楽)
上五は多方面の理由で嫌がられたようですね。オノマトペや月やら星やら、他にも上五の候補は有ったんですが、好みなのを選択しました。(神山刻)

4. 冬の夜やとにかく当たる占い師(洒落神戸)  (9点)
◯「占い師」がイイですね。でも「とにかく」はちょっと耳障りかな。僕なら「あまり当たらぬ」とか~(葦たかし)
◯措辞が潔いですね。過不足はないです。「冬の夜や」もちょっと緩いかもですが、一応機能していると思います。奥行きに乏しいですが・・。(すりいぴい)
△中七下五が面白いです。何を占ってもらっているのか。上五次第で、リアリティーが増したり、お題の恋愛に近づくことができたりしそうです。(蜂喰擬)
△占い師といえば年末年始(冬場)が稼ぎ時ですね。中七に推敲の余地ありなようで、句の命とも言うべき実感が籠もっているようで。雑詠ぽいので、「恋占い」とはっきり分かるともっと良かったです。(小川めぐる)
△この占い師は人気で長蛇の列なんでしょうね。特にクリスマス前だと流行るのでしょうか。そんなイメージがしました。(豊田すばる)
△女子会後の賑やかな会話が聞こえてきそう。個人的には「当たる」よりも「当てる」だったら、もっとしっくりきて、凄く面白い句になった気がします。(山香ばし)
△クリスマスに相手がいないのは虚しいから、占い師を頼ってまで相手を探しちゃう、と読みました。焦らず幸せな恋をしていただきたい…(捨楽)
★占い師は、どちらの幸を当てるのでしょうか。季語が答と言われそうですが、虎落笛のような具体性のある季語もありかなと思いました。(司啓)
★素敵な句材です。「とにかく当たる」って、誰がそう言っているんだろうかと、そちらにも想像が広がります。ただ、句だけ読むと恋の句とは断定できないし、また断定しない方が良い句になると思いました。(野良古)
★中七の秘訣とか影響の方こそ知りたいです。(彼方ひらく)
★おそらく恋愛相談で、「冬の夜」と寒々しいので悲しい結果となったのかなと想像できますが、「冬の夜」も「とにかく当たる」も曖昧なので何か具体的な描写が欲しいと思いました。(あるきしちはる)
★「当たりすぎて怖い」という感覚を「冬の夜」に託した句なのだろうけど……占い師は「話した内容の的中率」より、「何をどう喋ったか」を示唆する内容を書いた方がインパクトはあると思う。(ヨミビトシラズ)
コメント頂いた皆さん、ありがとうございます。これは十二音のストックを作る時に占い師って良いかなと思って作っておいたものがあって、恋占いをイメージして使ってみました。十二音を褒めていただいた方、ありがとうございます。中七が甘いとのコメントもありましたので遂行して別な句で使うかも。具体性、映像のある季語ですね _φ(・_・(洒落神戸)
 

5. つながないほうに手袋かたっぽずつ(神山刻) (8点)
◎読んですぐに特選候補。初々しい高校生カップルを想像しましたが、あえて老年カップルでもいいかもなんて、様々想像を膨らませることができました。(山香ばし)
◯ありそうで、なかなか無い情景……よく思い付いたものである。内容は単純明快だが、温かさがそこかしこから溢れている。季語の「手袋」以外が全て平仮名なのも良い。「かたっぽ」も地味に良し。(ヨミビトシラズ)
○類想がありそうですが、テーマ「恋」にはばっちりはまっています。この句は「愛」じゃなくて「恋」でしょう。下五の促音と字余りがなんだか新雪を歩く長靴の足音のようにも聞こえてきます。(蜂喰擬)
△人間の形に近い故、心象風景を促します。に、ではなく、の、とした方が僕のイメージに近いかなと思いました。(司啓)
★うーん、THE既視感。でしょうか。下五字余りなのも残念。繋ぐ方の手は手袋を外して直接触れ合って、繋がない方の手は手袋を「はめたまま」ということですよね。そのまま詠めば下五に出来ますね。(小川めぐる)
★同じ手袋を二人で右左と分かれて使ってる光景でしょうか。やっぱり下五のもたもた感が拭えません。別の言い方があったのでは一つずつとか(豊田すばる)
★直に手をつないでいるということを十七音使ってややこしく状況説明しただけでおわってしまいました。感慨乏しく説明としてもあまりうまくいっていません。(すりいぴい)
★描きたかった光景はよく分かりますが、既視感が強いです。(野良古)
★説明っぽくなってしまっているので、間接的に手袋が足りない理由を詠むのも手ではないでしょうか。(彼方ひらく)
★情景はわかるのですがいまいち落ち着かない感じがします。語順を変えたら良いのかもしれません。(捨楽)
★「かたっぽずつ」は省略できると思いました。「ほう『は』」にして中七で切れ、下五に場所や時間などの情報を入れるのはいかがでしょうか。(あるきしちはる)
今年作った句では1、2を争うくらい気に入っている句だったり。そういうのは得てしてウケないものですが、山香ばしさんをはじめ四人の方に点をいただけて嬉しかったです。(神山刻)

6. クリスマス彼を目で追ひ三年目(豊田すばる) (2点)
△三年目は起承転結の転ですので、どんな結が待つのでしょうか。(司啓)
△「目で追ひ」がとってもいじらしい。社会人だとひょっとして相手は妻子持ちだったりとか、学生さんだったとしたら、来年は別々の道を進むことになるなど、様々な情景が見えて来ますね。(山香ばし)
★純然たる片思いの句ですね(;;)疑いようもなく分かり易いのはいいのですが、単なる報告に終わっている印象です。季語も何でもいいような感じですので、「クリスマス」らしい何かに結びつけてみては。(小川めぐる)
★好きになって三年目のクリスマスという経過・設定だけを十七音使って言っています。実感に乏しい。「七夕や」「夏祭」「「初詣」・・季語選びを大事にして欲しいです。(すりいぴい)
★片思いは分かりますが怖いです。目だけじゃなくていちど声をかけてください。(野良古)
★三年は長いなと驚かされますが、目で追うしかない理由がすこしでも入ると引き締まる気がします。(彼方ひらく)
★「彼を目で追ひ」が説明的かなと思います。(洒落神戸)
★「クリスマスを恋人と過ごしたいけれど、目で追うだけの片思いが三年目になった」と全部言ってしまって余白がないと思いました。「三度目のクリスマス」とすれば「三年間」を想像してもらえるかも。(あるきしちはる)
★「なかなか告白できない(or近付けない)彼をずっと目で追っている」という情景は分かったが、「目で追う+三年目」がやや微妙な感じ。ここまで期間が長いと、ストーカーっぽい物を感じる(>o<)(ヨミビトシラズ)
★なんだか執念みたいなものを感じて怖いです。(蜂喰擬)
自称純情乙女な友人に捧げるストーカーの句です(ФωФ)よし!わかってもらえた!(笑)それだけで満足です!今回は本当にお世話になりました。とても勉強になりました。ありがとうございました(*^-^*)機会がありましたら、またよろしくお願いいたします(*^-^*)もっとビシビシお願いいたします(笑)(豊田すばる)

7. 街々を清むる聖歌きみ来る(立志) (8点)
◯恋人(または想い人)が聖歌隊員なんでしょうか。時間の経過と期待感が読み込まれていて素敵です。「来る」だとちょっとよそよそしい措辞かも。(彼方ひらく)
◯街中のクリスマスムードはきみ(と僕)のために整えられている! といわんばかりだなと感じました(笑) 幸せそうなカップルですね。(あるきしちはる)
△少年聖歌隊が家々を回り、美しい歌声を披露する。粛々とした欧米のクリスマスを感じる措辞です。そんな中に現れる「きみ」こそ、自分にとっての天使なのでしょう。「流る(清む)」~「来る」と韻を踏むのもアリかと。(小川めぐる)
△ドラマのラストシーンのようです。パッと大きく明るい画面が拡がりました。(司啓)
△街々から聖歌が聞こえる外国(ドイツ)の風景を想像し,そこを聖歌と共に君が来る。聖歌と来る君はなんと神々しく清らかな方なんでしょう。(豊田すばる)
△一見「清むる聖歌」は当たり前じゃないかと思いましたが、それを背景に「きみ来る」のが新鮮でした。「きみ」も清く神々しい存在のように思われます。まさに、恋の対象に向ける視線ですよね。(野良古)
★街々、清むる、あたりの言葉がしっくり来ませんでした。(神山刻)
★「聖歌」と「清む」は被さり。「街々」は曖昧ですが、ベタになりがちな「きみ来る」が本句ではすんなり入ってきます。前半部を推敲すればと思います。(すりいぴい)
★「街々」としてしまったことで、「きみ来る」場所がやや曖昧になってしまったかなと思います。それに「清むる」は聖歌に内包されていると思うので、あえて述べる必要はないかなとも感じました。(山香ばし)
★「街々を清むる聖歌」は良いとしても、これと「きみ来る」のどちらもさっぱりし過ぎた表現・雰囲気で、句に重みが無い。「クリスマスの賑やかな雰囲気の中、君が来る」しか読み取れなかった(*_*)(ヨミビトシラズ)
皆さんからの選評やアドバイス、とても参考になりました(^^)この句は街を練り歩く聖歌隊と、それとは別に待ち合わせをしているカップルの情景として詠みました。下五は色々と悩みましたが、幸せな景色にしたくて「きみ来る」としました。しかし安直過ぎたかなと少し悔やんでます。(立志)

8. 教会の聖樹掠めて君の声(豊田すばる) (4点)
△「教会の聖樹」という描写から、それなりに大きなツリーを想像しました。それを「掠めて」くる「君の声」というのが、どういう状況かちょっと描きづらく、教会だけにもしかして天から聞こえてくるのかもと思ったり。(小川めぐる)
△掠めてなので、君はユーよりシーの三人称なのでしょうか。だとしたら、樹肌にざらつきを覚えます。(司啓)
△「掠めて」が効いていますね。ツリーの裏に隠れて君が来るのを待っていたのでしょうか。下五をもう少し具体的に描くともっと場面がハッキリとしたのかなとも感じました。(山香ばし)
△中身は「聖樹越しに声を掛けられた」という事だけなのだが、描写が工夫されていて味があると思う。雰囲気が良く、「掠めて」の使い方が上手い。深読みの要素があれば、あるいは……(ヨミビトシラズ)
★教会と聖樹は被さり。「掠めて」も不自然な擬人化です。恋の句というと「君」が出てきますが本句ではどこかしっくりきません。切ってみては。(すりいぴい)
★「掠めて」が気になります。もっと合う動詞がありそう。(彼方ひらく)
★聖樹を声が「掠める」ってのが分かりにくい表現かと思います。恋人がクリスマスツリーを挟んで反対側にいる?(洒落神戸)
★「掠めて」が「君の声」をどう表しているのかわかりませんでした。(あるきしちはる)
★この句の掠めるは「すれすれを過ぎる」の意味でしょうか?だとすると一直線にでるような通る声のイメージなのですが、教会などでは声がまわりに反響するイメージなので、違和感があります。(蜂喰擬)
教会にある聖樹から君の声が聞こえる。教会だから讃美歌かもしれないというものだったのですが、独りよがり~(´-ω-`)もうちょっと素直にしたら良かったかな。今回は本当にお世話になりました。とても勉強になりました。ありがとうございました(*^-^*)機会がありましたら、またよろしくお願いいたします(*^-^*)もっとビシビシお願いいたします(笑)(豊田すばる)

9. カルヴァドス味のキスしてクリスマス(小川めぐる) (9点)
◯リンゴ酒がキリスト教つながりで、禁断の果実を連想させますね。クリスマスは元々恋人の祭典でもなんでもないので、そこがぴったりきます。特選と迷いました。(彼方ひらく)
△寒くなるとブランデーもいいですね。カルヴァドスそのままだと大人な雰囲気ですが、ジャックローズなんかだと、妖艶な印象。(蜂喰擬)
△上五に、類想を拭おうと語彙に向き合う作者の姿、もしくは語彙の知識に基づく作者のアレンジの妙を感じました。(司啓)
△カルヴァドスの林檎とクリスマスが程よく絡み合って,大人の味のキスだなと思いました。(豊田すばる)
△林檎とクリスマスカラーが良い距離感です。ただ、キスはやっぱりホットココアだと思うなボカァ。(神山刻)
△ウィスキーの具体名を持ってきたことで、句に真実味が増していると思います。大人の恋って感じですね!(野良古)
△まさにフレンチキスということでしょうか。本来の意味ならば濃密なキスということ?他の季語をとも思いましたが、このストレート感こそ、この句の肝かなとも感じてくるから不思議です。(山香ばし)
△飲んだことはありませんが、きっとクリスマスのカップルにぴったりの、甘くて熱いお酒なのでしょうね。…リア充なんて爆発すれば良い…(捨楽)
★「林檎酒」では駄目なのでしょうか。~味のキス、とは・・幼稚です(すいませんすいませんすいません)。季語がオマケの印象。季語を大事にして欲しいです。(すりいぴい)
★カタカナが多すぎるかなと思いました。「味のキス」とするより唇、もしくは吐息からカルヴァドスが香る、くらいにしてキスは読者の想像にお任せしてもいいかもしれません。(あるきしちはる)
★「カルヴァドス」の味を知らないからコメントに困るのだが……キスが甘かったりキスで酔ったりするのは規定路線だし、そもそも「クリスマス+キス」も規定路線。「特別なキス」の意だとしても、インパクトは薄い。(ヨミビトシラズ)
選&コメント下さった皆さん、有難うございます!林檎から作った発泡酒である「シードル」をさらに蒸留して造ったものが「カルヴァドス」。オトナの雰囲気、特別感、聖書(クリスマス)との絡みを考えて選んだお酒ですが、その後の処理がいまひとつでした。推敲案「カルヴァドス注ぐ二人の聖夜かな」でどうでしょうか?(小川めぐる)

10. またひとつ涙は孕む冬銀河(捨楽) (9点)
◯「冬銀河」を孕むのは、きっと大粒の涙。無常観とも相性のいい季語なので失恋の涙とも取れますが、ここは「喜びの涙」と解釈したいです。二人の未来(幸せ)も無限に広がっていくことを願います。「またひとつ」で、景が広がっていくのも素敵。(小川めぐる)
◯星の塊の場所の銀河と涙とを合わせたので,この涙は嬉しいときのものと解釈しました。星は恒星,これからの夢と希望が銀河とあうかなと思いました。(豊田すばる)
◯こんな美しい涙はきっと人を愛した涙なのだろうと思います。「涙は」の「は」も効いています。「またひとつ」は一人の人物が次々と涙をこぼしているか、複数の人物であるとも読めますね。(あるきしちはる)
△冬銀河を映して、また一つ一つと涙がこぼれ落ちる。美しい景ですが、冬銀河を頭に持ってきてもいいかもしれません。(蜂喰擬)
△昔、甲斐バンドの『ブルーレター』が、歌詞の中で彼女が孕む為、放送禁止になったことを思い出しました。そんな孕むと涙を、冬銀河に集約させた佳句です。(司啓)
△「涙は孕む」で「人の涙」と「冬銀河」の取り合わせも悪くないが、「涙を孕む」として「涙」と「冬銀河」を直結させた方が素直で正解かもしれない。冬銀河に-を合わせてきたのは少し面白いと思った。(ヨミビトシラズ)
★「またひとつ」がここでは説明的・曖昧に響きます。また、工夫は感じますが「孕む」擬人化は大袈裟に思われます。「涙は」でなければぐっと良くなるかも。(すりいぴい)
★「またひとつ」に具体性が感じられず、「涙は孕む」の表現が少し曖昧かなと。助詞をひとつ変えるだけでも、印象が大きく変わるのでは。(山香ばし)
★「は孕む」の措辞が今ひとつ惜しい感じ。(彼方ひらく)
★上五中七が読みにくいと感じました。「涙孕むや」とするとスッキリしないでしょうか。(洒落神戸)
失恋の涙をイメージしましたが、喜びの涙と捉えてくださった方が多くてびっくりしました。作者の意図以上に美しい情景を描いてくださりありがとうございます。助詞「は」は物凄く悩んだのですが、涙の一粒一粒から銀河が生まれてきて欲しかったので。(捨楽)

11. クリスマス銀貨に問うて告白す(洒落神戸) (6点)
◯銀貨トスのことですね?まさに結婚は(恋愛も?)ギャンブル!?(葦たかし)
△金ではなく、白黒のグレーに、輝きを持たせた期待の銀が、告白の結果につながっていくようです。(司啓)
△個人的には告白はクリスマスの前に済ませておきたいですね。だってそうじゃないとクリスマスを一緒に過ごせないかもしれないじゃないですか。(蜂喰擬)
△軟弱男のような感じで,嫌いじゃないんですがベタすぎて(豊田すばる)
△問うといっても、答はもう決まっていたのでは、とも読めますね。銀貨としたことで、最後に裏切りが待っているような不穏さも感じさせますね。(山香ばし)
★コイン占いですね。「~ス~~す」と何気に脚韻を踏んでいるところが工夫かも知れませんが、順接で一本調子に感じられるきらいもあり。内容も既視感ありありですので、ここから一歩踏み出して欲しいです。(小川めぐる)
★クリスマス→告白はやめましょう。やるならもっと工夫を。座五を入れ替えればぐっと良くなる気がします。あるいは座五「クリスマス」で上五を再考しては。(すりいぴい)
★わかんない。作者さんの解説待ってます。(彼方ひらく)
★クリスマスだから告白しようかコイントスで決めて告白した、と全部説明してしまっています。句の内容を「告白をするか銀貨に問う」までにしておけば告白できたのかどうかを想像に託せます。(あるきしちはる)
★語順不全。「クリスマス→告白」はほぼ規定路線なので、着地の「告白」のインパクトは少ない。「告白を銀貨に問う」が最も重要なポイントなので、「銀貨」がラストの方が良いと思う。(ヨミビトシラズ)
コメント頂いた皆さん、ありがとうございます。歌詞を入れた句が難しくてえいやで詠んだ句なので当然の結果でしょうか。「銀」が使いたいなと思った時に「銀貨」が浮かんで、以前にプチ句会でコイントスの句があったなと。4.の占いと一緒でこちらもある種の占い。クリスマスと告白すで韻をふむのも句全体がちゃんとしてないとスベってしまいますよね。雪が降ってるだけに。(洒落神戸)

12. 「クリスマス・イブ」なんて嘘 きみは来る(神山刻) (9点)
◎3回くらい読んで漸く意味がわかりました。お題をここまでド直球に使えるなんて凄いなぁ。かぎかっこも一字空けも、うまく作用していると思います。(捨楽)
△「」の中はお題の曲名ですね。分かりやすいかと言われると??ですが、斬新な発想。(蜂喰擬)
△嘘は歌自体の否定でしょうか、歌詞の展開の逆転でしょうか。レノンの『ハッピークリスマス』は、共感しますが、イベント化されたお題の曲は、いいメロディなんですが、毎年ラジオでかかるたびに、なんだかなあです。こんなひねたこと思うのは、僕だけでしょうか。26の句が現れなければ、丸の句でした。(司啓)
△「」があるので,すぐに曲とつながる。曲のイメージを上手につかったなぁと思いました。(豊田すばる)
△「クリスマス・イブ」は課題曲のことですね。強い意志を感じる、惹きつけられる句でした。ただ課題曲への意識なしには、僕には読み解けなかっただろうとも思います。(野良古)
△この全否定から入る言い切りが好きですね。ただし、お題に引っ張られすぎかなという気も。あの曲を知らないで読むと、逆に句意は広がっては感じました。(山香ばし)
△シーズンになるとあちこちで聞くあの歌を逆手にとっていて面白いですね。「なにが『きっときみはこなーい〜♪』だよ、来るよ」と話者の毒づく声が聞こえてくるような(笑)(あるきしちはる)
★「きっと君は来ない」に対しての「嘘」と言っているのなら、ちょっと無理があるかな?推測なので、「嘘」じゃないですもんね(^^;「嘘」と「きみ」の間の空白はミスでしょうか。意図的なら、あまり意味(効果)がないかと。(小川めぐる)
★座五を季語にすれば。「冬苺」とか植物季語では?本句ではクリスマスが季語として機能していませんので。J POPみたいな表現はなしで。季語を大事にして欲しい。(すりいぴい)
★「嘘」はもう少し的確な言葉があるのでは。「きみは来る」の断定が好きです。(彼方ひらく)
★「嘘」と「きみ」の間のスペースは意図的でしょうか?(洒落神戸)
★「クリスマス・イブ」だけで兼題の曲を示せるかどうか?仮に示せたとしても、「嘘」の一言だけで片付けて「きみは来る」ではどうにも表現が軽い。嘘だと願いたい気持ちは分かるが……(-_-;)(ヨミビトシラズ)
作ってみたら結構良い景が描けていたので提出してみました。今回みたいな兼題でなければ出す機会ないなあとも思いまして。いっぺん一字あけてみたら、この句が詰めるのを嫌がるように感じたのでそのままに。(神山刻)

13.林檎煮る少し多めの砂糖入れ(豊田すばる)  (9点)
◎ストレートな恋句ではないが、経験豊富なでも今は夫だけを愛してる勝ち組の女性の姿が浮かびます(葦たかし)
◯間延びして感じられますが「林檎煮る」、は面白い句になりそう。ひとまず「煮て~砂糖かな」ではどうでしょう。中七がぼんやりして惜しい。(すりいぴい)
△季語は「冬林檎」と脳内補完。既視感ありますが、「恋の句」という前提なら彼との濃密で甘い夜に直結しますね。逆にいうと、前提がなければ恋の句っぽくないところが少し残念。独自性を出すとしたら、数詞かオノマトペでしょうか。(小川めぐる)
△並選にするか悩んだ句。リンゴのジャムか、クリスマスのデザートを作っているのでしょうか?句全体から甘くて暖かい空気が漂ってくるようで好きな雰囲気です。(立志)
△今回のお題から遠い気もしますが、けっこう好きです。女性の句としてではなく、男性の句として読むとまた実感が変わってきますね。(山香ばし)
△「少し多めの」とわざわざ言うのは、きっと送り主の好みに合わせているのですね。でも母が子のためにとも読めるので、恋の句とするには弱いかなと思いました。(あるきしちはる)
★レシピの途中なので、まだ何か投入できそうですね。砂糖以外の隠し味や裏味のような。(司啓)
★林檎は秋ですね。調べたのに・・・どうして冬をつけなかったの,ワタシ。迂闊さがここでも露見!(豊田すばる)
★中七以降は「砂糖多めに」+「オノマトペ」でまとめたくなります。(神山刻)
★恋の句として読めませんでした。(野良古)
★実感が感じられます。音数は節約して要素をプラスワンできそう。(彼方ひらく)
★俳句としては好きなのですが、お題から遠い気がしました。(捨楽)
★「林檎」は秋の季語じゃないですか?「恋の句」というテーマを知っていれば彼か彼女に何か作っているのかと思えるが、テーマを知らない場合、想像を広げにくいのではないかと。(洒落神戸)
★「恋の句」が兼題である事を考慮すれば「彼氏は甘めの林檎煮が好きなのかな」「恋に恋する乙女の示唆」位の読みはできるが、それが無ければ完全な情報不足。実質「林檎煮る」しか情報は無い(T_T)(ヨミビトシラズ)
★意味合いから「多め」は「砂糖」ではなく「入れ」にかかると思うので、「多めの」ではなく「多めに」の方がしっくりします。「の」だと「砂糖入れ=シュガーポット」が沢山あると読めます。(蜂喰擬)
甘いものの好きな人のために作る何かだったんです。そのまんま…。もう少し推敲してみます。今回は本当にお世話になりました。とても勉強になりました。ありがとうございました(*^-^*)機会がありましたら、またよろしくお願いいたします(*^-^*)もっとビシビシお願いいたします(笑)(豊田すばる)

14. 重ねたるスプーンふたつ冬の夜(すりいぴい) (19点)
◎小さなものに焦点を当てていて好感を持ちました。重なっているのはスプーンだけれど、きっと二人も体を寄せ合っているんだろうなと想像しました。「冬の夜」だけれど温かみを感じます。(あるきしちはる)
◯季語の解釈次第で180度印象が変わると思いますが・・・「恋の句」なので、ぴたりと寄り添うイメージ、「冬の夜」をあたたかく過ごすイメージで読みました。ふたりの間には隙間風なんかないんだろうと。特選と迷った句です。(小川めぐる)
◯端正で素敵な句ですね~♪でもXマスカードのように少し綺麗過ぎるかな!?(葦たかし)
◯直接口を付ける「スプーン」。「ふたつ」「重ねる」そして季語の「冬の夜」。どれも普通の言葉でありながら、それらを組み合わせてそこはかとなく色気を漂わせる手法が巧みだと思いました。(立志)
◯「秋風や模様のちがふ皿二つ」(原石鼎)を彷彿とさせますが、対照的に暖かな句だと思いました。片付けのときに重ねたままのふたつのスプーンを通して、ふたりの重なる心も見えてくるようです。(野良古)
◯その形から、ダブルミーニングとして捉えれば、幅が広がりますね。個人的には二人でスプーンを使う状況(重なる状態)になれなかったと読みたいと思います。(山香ばし)
◯「たる」「よる」「ふ」の調べが綺麗。自動詞ではなく他動詞で「重ね」としているところから、技術的なのに心の温かさが伝わってきます。(彼方ひらく)
◯これからシチューでも食べるのでしょうか。それとももう食べた後なのかな。シンプルで温かみのある句だと思います。(捨楽)
△重なったスプーンは、表にしても裏にしても、どこか不安定です。そこが作者の狙いなのでしょうか。(司啓)
△着眼点は良いと思う。「重ねたるスプーンふたつ」が「恋人」「親子」「兄妹」など色々読めて読みの幅が広いが、総合的なインパクトはやや欠ける。「スプーンふたつ」以外に推敲の余地があるかも。(ヨミビトシラズ)
★スプーンを重ねる食卓の状況が浮かびませんでした…。それとも何かの比喩でしょうか?(神山刻)
★つまりspooningのことですね。だとすると「ふたつ」は要らないかと思いましたし、「ふたり」でなく「ふたつ」なので、ホントのスプーンのことなのか?と少し迷いが生じました。(蜂喰擬)

15. 食パンをくわえ駆け出す今朝の冬(立志) (6点)
◯最初、「恋の句」?と思ったのですが、おゝ、恋が始まる直前の句なのか!?冬の朝、布団から出るのが遅くなったからと思ったけど、今朝の冬は立冬の朝なんでそこまで寒くない?「冬の朝」にするとかどうでしょう。(洒落神戸)
◯転校初日に遅刻しかけて誰かと角でぶつかってぱんつを見られて、学校行って自己紹介したらさっきぶつかった男の子がいて、「あー!さっきの変態!」と叫ぶまでが様式美。そんなベタな恋の始まりがあっても良い…筈。(捨楽)
△青春です。駆け出すにはいろいろな意味を含んでいるので、お題に対し、臨機応変な対応が可能な句です。(司啓)
△13の句と同様、お題からの遠さが面白い句です。寒くて寝床を抜け出せなかったということでしょう。ただ、どこか手垢感のある景であることは否めないのかな。(山香ばし)
★漫画やアニメで良く見るようなシーンで、景としての新鮮味や現実味に乏しい気がします。(小川めぐる)
★食パンを咥えてて駆け出すのは出会いの春が似合うと思いました。(豊田すばる)
★季語を大事にして欲しい。「春の朝」「秋近し」「今朝の秋」「大晦日」「年の暮」「春浅し」「梅雨あがる」「夏の朝」「深雪晴れ」。動いてもいいけれど季語が動き「すぎ」ですね・・。(すりいぴい)
★「ちこくちこくー」ってやつですね!しかし現実の景として想像できず……。すみません。(野良古)
★季節は春の方が合ってる気がします。また、美少女と曲がり角でぶつかるイメージなのでしょうが、くわえてからするアクションは「駆け出す」ではなく「飛び出す」では。(彼方ひらく)
★ネタがベタすぎるというか漫画的すぎるというか(^^;  冬である必然もないですし...辛口ごめんなさい!(あるきしちはる)
★「冬+朝+駆け出す」は元気があって良いなと思う反面、情景は既視感バリバリな句。特に心情的な要素が薄く、句に奥行きがない。「威勢の良い人」以外の情報が無いので、何か一工夫欲しいところ。(ヨミビトシラズ)
★一昔前のラブコメでしょうか。上五から中七が進行形っぽいのに、下五が「今朝」で時系列がちぐはぐな感じがします。(蜂喰擬)
皆さんからの選評やアドバイス、とても参考になりました(^^)この句では、敢えて既視感の限界に挑戦してみました(笑)皆さんのご指摘通り季語がどうとでもなるので、句としての完成度はすごく低いです。今回は二つもウケ狙いの句を作ってしまったので、次回は正統派で勝負します。(立志)

16. 冬の街キャンセル待ちのくすりゆび(捨楽) (8点)
◯「キャンセル待ちのくすりゆび」という表現が非常に気が効いてます。好みもあるでしょうが、上五は5音の季語をバシッと選んでほしかった。(神山刻)
◯孤独を引き立てて「街」としたところにぐっときました。意図にも寄りますが、不倫だとしたら「キャンセル待ち」という表現が皮肉っぽくて個性を感じます。(彼方ひらく)
△暗喩は結婚指輪でしょうか。もうひとつの薬の方に言及できればというのは、欲張り過ぎでしょうか。(司啓)
△並選にしようか迷った句。片想いなのか、不倫なのか、全くのフリー状態なのか、想像が膨らみます。つい、待ってないで自分から行動しなさいよと言ってやりたくなってしまいますね。(山香ばし)
△片思いの相手の破局を願っている...という感じでしょうか。「冬の街」だと状況がよく分からないので、例えば聖菓を持たせるなどすれば「ゆび」へのカメラワークが自然になるかも。(あるきしちはる)
△内容が面白い。クリスマスリングの事だろうけど……「セカンドの女性が本命に上がるのを待っている」という意味だろうか?ならばいっその事、「クリスマス」と直に書いた方が分かり易くて良いと思う。(ヨミビトシラズ)
★「くすりゆび」に嵌める指輪を待っている・・・ということかと思うのですが、「キャンセル待ち」がどういう状態なのか分かりませんでした。すみません。(小川めぐる)
★薬指がキャンセル待ち?薬指に入れる指輪をくれるひとなら誰でも良いのか?とゆきずり恋でも良いのかと投げやりな感じで好きなんですけど,恋だと・・・。(豊田すばる)
★「冬の街」では景が大きすぎます。この比喩では指はすでに埋まっているようにとられます。全体に粗い印象です。まずは上五季語の再考を。(すりいぴい)
★「キャンセル待ちの」が説明になってる気がします。(洒落神戸)
★薬指が何のキャンセルを待っているのでしょうか。安直に考えると指輪かなあ、と思うのですが、ヒトにキャンセルされた指輪は要らないなぁとも思います。(蜂喰擬)
二股かけられちゃってる女の子の句です。補欠でも良いからこっちを見て欲しい、みたいなやり切れなさを感じていただけたら是幸也。コメントくださった方々、ありがとうございました。(捨楽)

17. 晒し首きつと見上ぐる寒紅や(彼方ひらく) (6点)
◎晒し首のインパクトから一気に読み下すと、妖艶な熱帯植物が。あっ、寒紅なので、人間なのだと我に返る。読み返すと、次は句の裏側にある女性の強さを実感させられる。多面体の映像と句の多面性により、特選です。(司啓)
◯「きっと」か「キッと」かで迷うが、着眼点は面白い句。前者だと「死人すらその鮮やかな寒紅を見上げずにはいられないだろう」、後者だと「死人が恨めしそうに鮮やかな寒紅(≒リア充)を睨んでいる」の意。(ヨミビトシラズ)
△「きつと」の力強さにドラマを感じます。彼女のために打ち首になった男性の首なのだと想像しましたが、「晒し首が」なのか「晒し首を」なのかがはっきりせず、景がぼやけるのが残念。下五「や」も上級技。語順の工夫が出来そうです。(小川めぐる)
★怖い!上質の寒紅をつけている人。お七?花魁?とも思ったのですが・・・私なら上と下を反対にするか,最後の「や」をとります。(豊田すばる)
★独特の雰囲気は良いと思いましたが、「きつと」が、「キッと睨む」という意味の「キッと」なのか、それとも「そうなるだろう」という意味の「きっと」なのか判然としませんでした。(立志)
★句末「や」は避けて組みなおせば面白い句になるかも。景が浮かぶようで浮かばない原因は語順かな・・。個性は買います。(すりいぴい)
★「晒し首」も、それを見上ぐる「寒紅」も誰なのか分からず、読み解けない句でした。キリストのことかとちょっと思ったけど、晒し首ではなかったし……。作者の解説求む!(野良古)
★女性の晒し首が恨み顔で空を見上げていて、紅をさしている唇にハッとしたという句でしょうか。それとも何か比喩的表現なのかな。ちょっと難しい句でした。(山香ばし)
★上五と下五、逆でも良いのではと思うのですが、敢えてこの型をとられた理由を伺いたいです。(捨楽)
★どう「恋の句」なのかが分かりませんでした。「晒し首」……(洒落神戸)
★「クリスマス」も今回の重要なテーマだったはず...(^^;  これを恋の句だと読み解くならば、恋した女に嵌められての斬首でしょうか。男の怨念と女の嘲笑を感じます。(あるきしちはる)
司啓さんの読みの通り、見上げているのは寒紅の女性の方です。俳句は季語が主役だし、切れ字もつけておけば誤読はされないだろうと考えたのが、すこし独りよがりだったかもしれません。おそらくですが、首が見上げていると読まれた原因は「晒し首」と「きつと」が歌舞伎みたいなイメージで結びついてしまったことだと思います(死人の目はそうはならないです)。句は弱くなりますが、「寒紅のきつと見上げる晒し首」下記の方が間違いがなかったですね。(彼方ひらく)

18. 告られし冬肌きゅっとリップ塗る(彼方ひらく) (2点)
△「告られし」という表現含めて、前半の描写に推敲の余地ありと思いますが、間違いなく「恋の句」。告白されて、カサつきがちな冬肌もエンドルフィンでツヤッツヤ。リップのノリもさぞかし良いことかと。アツい冬になりそうですね!(小川めぐる)
△冬肌からリップへの展開と、最終的な対比。身の引き締まる効果音も美事なブリッジや接着剤になっています。丸の次点でした。(司啓)
★"つげる"ではなく"こくる"。告られたのと冬肌とリップがどうつながるのかが分かりませんでした。ごめんなさい。(豊田すばる)
★告られし、という今時の言葉の古めかしい表現がチグハグな気がしました。告られし冬肌というのも?です。肌の手入れをしない人が告白された事をきっかけに綺麗になろうとし始めたという意味でしょうか?(立志)
★「コクる」に文語の「し」が厳しいのと、肌とリップ塗るの関係で混乱するのかな、というのと。(神山刻)
★とりあえず「告られし」はよしましょう。相手が目の前にいませんが、作者の句意と合いますか。「塗る」は不要。「きゅっと」は安易(ごめんなさい)。(すりいぴい)
★俳句的表現として「告られし」はどうかなぁと思います。それに三段切れのようにも感じますね。そのたどたどしさが若さの表現かなとは感じましたが、いかがでしょうか。(山香ばし)
★ちょっと説明的に感じました。せめてリップは告白される前に。(捨楽)
★「冬肌」が寸詰まりな感じがします。「きゅっと」が「リップ塗る」にかかるなら肌はいらないし、「肌」(もしくは「肌」と「リップ」の両方)にかかるのならば肌の感覚だけを描いた方がいいかなと。(あるきしちはる)
★「告られし冬肌」は面白い表現だと思うが、判断は割れるかも。全体のボリュームから考えると、「きゅっとリップ塗る」がやや力不足。恋の勝負をしに行くつもりなら、もっと鋭い表現を。(ヨミビトシラズ)
★略語や若者言葉って、俳句に使うのはむずかしいと思います。「告られ」ですごく軽く感じるので、リップをきゅっと塗っても凛とした感じがしないです。(蜂喰擬)
「こねくり回して何も良いことはございません(by組長)」。諸々のご指摘の通りでちぐはぐでした。『告白される→冬肌→リップ塗る』の関係ですが、多分この句を読んで断ったと思った人はいないと思います。『付き合うことにした→単純に肌がかさついているのも気になるけど、これからキスすることがあるかも』というイメージです。単に人によって軽く感じる言葉が違うだけです。その人がどんな気持ちで使っているか考えたいです(彼方ひらく)

19. はすつぱな振りは似合はず枯蓮(蜂喰擬) (10点)
◎蓮っ葉と枯蓮を掛けているのでしょうが、中七の巧みさでそれが上手く繋がり因果関係も明確になっています。軽薄さを軽蔑した人の寂しくも誇り高い人生が垣間見える句だと思いました。(立志)
△若い頃は蓮っ葉なところが魅力だった彼女も老いてしまった。「もう落ち着きなよ、俺がいるからさ」・・・なんて思ってる男性の眼差しを感じます。若い頃から、振り回されてもずっと好きだったのでしょうね。(小川めぐる)
△はすっぱとはちすと韻をふんでいるのが印象的です。(豊田すばる)
△「枯蓮」でオチがつきすぎてるとも思ったのですが、実際に枯蓮を目の前にして自分の性格を省みている句だと思うと一気に共感の念が出てきました。最初に枯蓮を出すほうが更に共感しやすいのかも。(野良古)
△はす、はず、はす(はちす?)と韻を踏んでいて見事なのですが、枯蓮との取り合わせに韻を踏む以外の必然性が感じられなかったのが惜しかったかなと思いました。(山香ばし)
△恋の句に枯蓮をもってきた時点で評価させていただきたいですが、「似合はず」の部分は季語の「枯蓮」に委ねていいと思います。(彼方ひらく)
△話者は枯蓮に自身を重ねていて、 「似合わないのに続けていたらいつかはこんな風に枯れてしまう」と焦りや疲れを感じているのでしょうか。恋の句としては弱いかなと思いました。(あるきしちはる)
△「枯蓮の振りをする」以外にも、「蓮っ葉な事は出来ぬまま(出来ないから)枯蓮になってしまった」とも読める、なかなか上手い句。ただ、「枯蓮(かれはす)」を「かれはちす」と読んで良いのだろうか?(ヨミビトシラズ)
★はすつぱと蓮の韻が面白いので、かれはちすを、枯はす、はす枯るにして、さらに韻を強めてみてはと思いました。(司啓)
★はすっぱと枯蓮は、そもそも同じ植物ですし、やりすぎかと。(神山刻)
★「かれはちす」ですね。「振り」は不要。はすっぱと「蓮」は韻が直接的すぎで、味わい・効果がうまく出ていない感じです。(すりいぴい)
★他の季語ではいけませんか?「枯」という字のイメージに引きずられてしまい、どうしても年甲斐もなくお盛んなお婆さんが浮かびます…品のない想像でごめんなさい。(捨楽)
★「はす」と「蓮」をかけているのだと思いますが……(洒落神戸)
野良古さん、ちはるさんの読みが意図に近いです。片思いの相手と友人でいるために、気持ちを隠して演じてる。でも、もうなんだか疲れてきちゃったな。といったイメージで読みました。中七はもともと、「振りは誰がため」でした。韻を踏もうとした結果・・。みなさん、選評ありがとうございました。(蜂喰擬)
この季語flair「枯蓮(かれはす/かれはちす)」。上五や下五に置かれている場合「かれはちす」と読むようです。「白木蓮(はくもくれん)」を音数によって「はくれん」と読み分けるのと同じですね。

20. 街灯り聖樹に遊ぶクピードー(蜂喰擬) (4点)
◯聖なる日の楽しげな雰囲気が上手く表現出来ていると思います。聞き馴染みのあるキューピッドではなく敢えてクピードーとする事で、読み手に対するフックを作る手法も上手いなと思いました。(立志)
△キラキラした言葉が連なって、句全体が落ち着かないように思います。ちょっと静けさのある景・意外な場所の方が、クピードーが生きそうです。さて、どんな騒ぎを起こしてくれるやら。(小川めぐる)
△クピードーって書いてあるのに、脳内で森○製菓のエンゼルさんがふわふわと。クピドの悪戯もほどほどに。(捨楽)
★発想がとても面白いので、十分に三角なんですが、下五「クピドかな」等、まだまだしつこくやれそうな気がするので、期待大の星にさせていただきました。(司啓)
★街灯りと聖樹(大体光るイメージ)の両方登場させることはなかったかなと。(神山刻)
★「キューピッド」では駄目なのでしょうか。比喩がいかにも、で成功していない印象です。上五と「聖樹」がついていてもったいないです。上五に工夫を。(すりいぴい)
★クピードー(キューピッド)の小さい像とかキーホルダー的な物が聖樹に吊るされてる実景だと解釈しました。クピードー自身がツリーの周りに…と解釈されると損かも。実景としてはっきり書いてあればもっと良かった。(野良古)
★もう少し詩的であればよかったのですが、クリスマスの光景をそのまま切り取って格好良く表現しただけのように感じてしまいました。(山香ばし)
★音数を節約すればもっと色々できそう。(彼方ひらく)
★うーん。クリスマスイルミネーション、クリスマスツリー、キューピッドの天使、という組み合わせはややありきたりかなと思いました。(あるきしちはる)
★バリバリの規定路線。クリスマス(≒聖樹)はバレンタインと並んで縁結びが盛んな日。そんな日に「クピードー(=キューピッド)」が遊ぶ(仕事する?)のは言われなくても分かるレベル(-_-)(ヨミビトシラズ)
彼女が来ないのは、待ち合わせの聖樹に飾られたクピドの仕業か?といった句意にしたかったのですが、上五はもっと変えれましたね。説明的になっても「待ち惚けの聖樹に遊ぶクピードー」くらいにすれば良かったか・・?みなさん、選評ありがとうございました。(蜂喰擬)

21. すき、きらい、すき、き そうだししゃもでも(野良古) (13点)
◎女性が花占いをして最後がこうだったら、うろたえて当然……描写が上手い。ししゃもで誤魔化す辺りもうろたえ方の強さを物語る。全部平仮名なのも素朴な味があって良い……言う事なし(^_^)b(ヨミビトシラズ)
◯すききらいの句は、見たことはあるのですが、猫じゃらしや心太に飽いていたので、ししゃもはいただきます、です。破調というより波調の心地良さ、ブランクを一音に数ふテクニック、特選に限りなく近い、丸です。(司啓)
◯乙女チックな花占いの様子から最初はバンドのSHISHAMOかと思いましたが、季語の柳葉魚だと捉えると、厳つくて不器用なおじさんが恋に悩んでいるように見えてきて楽しい句でした。(立志)
△「き」と「そう」の間には空拍があって音が合うのでしょう。嫌いで終わりそうだから他に何か数えるものを探しての、ししゃも!卵でも数えるのだろうか?!うへぇ・・(蜂喰擬)
△空白を一音として使うテクニックでしょうか。臨場感ありますね。このままいくと「きらい」で終わっちゃうので、目を背けてししゃもでも食べようかと?まさかししゃもでも恋占いを?それは新しい・・・!(小川めぐる)
△積極的におもしろがりに行きたいので点数は入れます。でも花占い(大方そう捉えるはず)って冬に一番やらないですよね…。(神山刻)
△かなり冒険的な句ですね。ししゃもを持ってきたことへの意外性が面白く感じられますね。ただ、状況がわかりにくく、賛否ありそうな句だと思います。(山香ばし)
△きらいで終わるのを恐れて夕餉の支度に逃げたのでしょうか。個性的過ぎて評に困ったので△で。(捨楽)
△やられました、笑っちゃいました(笑) ししゃもの素朴さと唐突さが面白いですね。(あるきしちはる)
★続きはししゃもの卵で「すき,きらい占い」をするのでしょうか?それじゃ終わらない(笑)何度読んでもつながりが分かりませんでした。(豊田すばる)
★自由律句としてありだけど作者一人面白がっている感じです。実験精神買いますが成功していない感じです。季語がオマケの印象。季語選びは慎重に。(すりいぴい)
★漢字は必須だと思います。「まだ柳葉魚が」とか。(彼方ひらく)
★すき・きらいとあるので恋愛の句だと思うのですが、それ以上の景が私には読み取れませんでした。「柳葉魚」である必要性も分かりませんでした。(洒落神戸)
度重なる推敲の末、型破りであってもこういう表記・調べにするのが一番効果的だと思って出しました。下五は、きらい、ってもう言いたくないから現実に逃げて「ししゃもでも焼こう」という意図で、「ししゃもでも恋占いしよう」という読みは想定外でした。でも確かにそうとも読めますね。「ししゃもとか」だと紛れないでしょうか。(野良古)

22. 吾は君の胸へ聖歌は星空へ(小川めぐる) (12点)
◎さわやかな読後感で、一読して惹かれました。甘すぎるかなという前半から一気にカメラが引いてクリスマスの全景に行く気持ちよさ。これぞクリスマスの「恋の句」ですね。(野良古)
◎仕事後など、イヴの夜に外で待ち合わせたシーンでしょうか。抱き合っている二人と星空の近景と遠景、抱き合っている二人と聖歌の映像と音声の組み合わせが良いですね。(洒落神戸)
◯~へ~へと韻を踏み最後に空へ持っていくのが広がりが見えて好きです。(豊田すばる)
△向きと力の強さの違う二本の矢印が、目に浮かびました。対比にも爽快感があります。(司啓)
△~は~へ、~は~へ、というリフレインが心地好く、後半の表現はキラキラとして素敵でした。しかしそれだけに前半が説明的で少々野暮ったく感じてしまい、もったいなく思いました。(立志)
△きれいに整えられた対句ですね。「星空へ」が美しいです。胸元に顔を埋めたら星は見えないけれど、その存在を確かに感じているのでしょう。(あるきしちはる)
△女性目線の句だろうか。単語や描写のインパクトは今一つだが、「聖歌が星空に吸い込まれていくが如く、私の告白や体も彼の胸の中に吸い込まれていく」と読めば、味はそれなりにある句。(ヨミビトシラズ)
★前半が甘々です。自己陶酔的J POPの歌詞みたいです。あるいは何かキャッチコピー。少なくともまず前半を入れ替えればと思います。いわゆる「気どり」を感じます。(すりいぴい)
★「聖歌は星空へ」の措辞にさほどの意外性がなく、あまり光景も見えてこず、面白みに欠けました。(山香ばし)
★対句の前と後がしっくりこなかったです。(彼方ひらく)
選&コメント下さった皆さん、有難うございます!!この句、後半が先に出来て、前半を後から考えたので、皆さんご指摘の通り前後のバランスが今ひとつですsweat01もっと柔らかい優しい表現が出来れば・・・!いっそ英語にするとか(おっとJ-POP的発想か)。これから考えます。拙い句に特選下さった野良古さん洒落神戸さん、有難うございました!!(小川めぐる)

23. 天狼や名とあわせみる君の姓(山香ばし) (8点)
◎二物衝撃により、平凡なはずの話が句として一気に立ち上がっていくのを感じました。天狼(シリウス)が連星だからですよね。上五を「シリウスβ」にすればみんな調べてくれたかも。全然違ったらごめんなさい!(彼方ひらく)
◯天狼が孤高な男性のイメージ。(間違ってるとは思いますが)婿養子に入る決断を迷っている男の句と捉えました。(神山刻)
△シリウスではなく天狼がいいですね。どうでもいい余談ですが、個人的に名字系の句は敏感に反応します。結婚するって噂聞いたよ。この次、会ったらなんて呼ぼうか。というフレーズが、こびりついて一生耳から離れないので。(司啓)
△「あなたの名字になるわーたし〜♪」ですね! 天狼(シリウス)は地上から見える中では一番明るい恒星。その力強い光に未来への希望を見ているのでしょう。(あるきしちはる)
△「天狼星」……夜空で最も明るい星で、「孤高」を象徴する星でもある。主観の人物は、その生活に「婿養子」としてピリオドを打とうとしているらしい……分かりにくいが、内容・描写がとても面白いと思った。(ヨミビトシラズ)
★男性目線の一句でしょうか。この十二音に対して「天狼(「孤高」のイメージ)」はキツいかも。「天狼」を生かしたいなら、名字よりももっと切実なものを捨てる覚悟が必要かと。女性サイドの句なら、季語はもう少し優しい響きの方が、と。(小川めぐる)
★シリウスという冬の一等星とあわせて希望を持つというのはいいなと思いました。季語で男性をイメージしたので,君=彼女と読みました。彼女の名字と僕の名をあわせる?君の名と吾の姓合わせではなく?と疑問が残りました。(豊田すばる)
★措辞が言葉として意味がわかりませんでした。姓(苗字)と名を「あわせみる」とは・・?私が見落としているかもですが、設定だけでできている句の印象で訊きたい句。(すりいぴい)
★誰しもきっと一度はやらかす妄想ではないかと。シリウスの瞬きが苦笑に見えそうで怖い(笑)「あわせみる」という言葉があるかどうかわからなかったので(意味はわかりますが…)、★で。(捨楽)
今回もまた読み応えのある選評、楽しく読ませていただきました。特に特選をいただきました、彼方ひらくさま、ありがとうございます。それと、自句の「天狼や名とあわせみる君の姓」は彼方さまに読んでいただいた通り、シリウスという連星に託した句でした。あえてそれ以上の自句解説はいたしませんが、もっともっといい句が読めるように、楽しみながら句作に励みたいと思います。(山香ばし)

24. 最上階の愛てふ部屋へ聖樹搬入(司啓) (3点)
△「聖樹搬入」という事務的な言葉を置いたことで、対比が面白くなっていますね。着地点をひねったことで、そこはかとない妙味を生み出して感じます。(山香ばし)
△これは部屋の名前が本当に「愛」なのだと読む方が面白いと思いました。下五の字余りからすごく大きな聖樹を想像しました。(あるきしちはる)
△「最上階の愛てふ部屋」……部屋にまつわるもの(住人・彼女など)を含めて愛しているのか、単に部屋その物を愛しているのか?前者だとは思うのだが……あと、「搬入」は好き嫌いが割れるかも。(ヨミビトシラズ)
★全体的に、言葉を詰められると思いました。(小川めぐる)
★七七七。中にへがあるので下五の搬入を消して"かな"とか詠嘆か"入れ"とかでも良かったのかなと思いました。(豊田すばる)
★とりあえず「愛てふ部屋」はよしましょう。わざと・・かな?句末をみてそんな気がしました。でも効を奏していない印象。配送業者の悲哀か。(すりいぴい)
★言葉が詰め込まれすぎていて分かりにくいです。「愛てふ部屋」と「部屋へ聖樹搬入」は、それぞれこれだけで1句ずつの内容を持つ気がします。(野良古)
★「愛」と「部屋」をイコールにするには違和感がありました。(彼方ひらく)
★ホテルの最上階の名前が「愛」なのでしょうか?そこにクリスマスツリーが搬入された、という事実以外の何かを感じ取れたら良かったのですが。(捨楽)
★「愛てふ部屋」にラブホテルを連想させられます。この句は妙に生々しく感じてしまい・・・。すみません。(蜂喰擬)
景は、某筋系経営のラブホへツリーを搬入する業者さん。強面監視の緊張感。類似経験者としては、悲哀を超えて滑稽です。岡村ちゃんや米米の歌詞の感じで搬入をオチにしたところ、RCの『シェルターオブラブ』のような句になりました。今回は、皆様の印とコメントに、愛を感じました。本当にありがとうございました。(司啓)

25. 聖樹へ星きよらな君の母となる(彼方ひらく) (6点)
△この上五字余りは、静かな決意と祈りを感じさせて素敵だと思います。「きよらな」が漠然としていて「の」の解釈にも迷いますが、透き通るような美しいイメージが浮かびました。(小川めぐる)
△父母云々をおっしゃる先生もおられますが、最も身近なのは父母ですので、要は使い方なんですよね。聖樹を自身か家族に見立てた佳句です。(司啓)
△きよらかなが入っていたので,妊娠中と読みました。聖樹へ星と断定のなるが決意を表すような感じがしました。実はなるの解釈に悩みました。(豊田すばる)
△並選にするか悩んだ句。キリストを受胎した聖母マリアでしょうか?相手の連れ子をかわいがる女性が結婚を申し込まれた時の心境、クリスマス近辺に出産した女性の心境と読んでも素敵だと思いました。(立志)
△「の」は主格(君が母となる、の意)に解釈しました。もうすぐ出産して母となる君を、聖樹へと降り注ぐ星も祝福しているようだという美しい景だと思いました。「きよらな」だから、聖マリアの受胎も重ねてるのかも。(野良古)
△「妻であり母である女性が、ツリーに星を飾り付けている」が第一感の読みだが、「聖樹に流れ星が落ちて、君の妊娠を伝える(マリアの受胎?)」というメルヘンチックな読みも出来る……悪くない。(ヨミビトシラズ)
★妊婦さんの句と読んだんですが、だとしたら詩歌で恋愛の対象を意味する「君」は使わない方がいいのかなと。違ったらごめんなさい。(神山刻)
★「きよらな」は不要。「君」は連れ子?ひとり親設定?お腹の子? いずれにせよ物語・ドラマをもちこんでしまいました。もちこむなら伝わるように端的に。(すりいぴい)
★けっこう解釈の難しい句ですね。切れの位置をどこにするかで、意味が変わってきそうな句ですね。星で切って読むのが正解でしょうか。(山香ばし)
★聖母マリアを想起するよう仕向けられた句だと思うのですが、上五の意味がよみきれませんでした。(捨楽)
★そのまま読むなら出産ですが、だとしたら赤子が清らかなのも母になるのも当たり前。恋の句として読み解くならば、未熟な男の母親役を引き受けている女性...?(あるきしちはる)
これは「君歌う聖樹に大き星上げて」と「聖菓分くるきよらな君の母となる」という同一人物が主人公の2つの候補句があって……ミックスしました。反省してます!野良古さんの読みの通り、『君は母になる(妊娠している)』ということです。奥さんが妊娠しているときにクリスマスになったら聖母のイメージと重なるかなと。「星」で切りたかったです。物質と捉えてもらわなくても構わないと考えていましたが、クリスマスツリーのオーナメントを想定しました。(彼方ひらく)

26. クリスマス独り観察する平和(ヨミビトシラズ) (15点)
◎ガラス張りのカフェで一人珈琲を飲みながら行き交う人をじっと時間つぶしに見ている。独りなので相手の来ない一人なのかな。他愛もないものに平和を感じる,それをクリスマスという季語が支えるのが良いなと思いました。(豊田すばる)
◎皮肉とも強がりとも諦観ともとれる措辞が効いています。作者の空気をうまく伝える句。季語が活きていると思います。これも恋の変種句。(すりいぴい)
○クリスマスの街を観察しているのか、街が平和な様子を観察しているのか、たぶんその両方だと思いました。詠み手はそんな喧騒から一歩引いた目線で、別に寂しくないよ、と言っている気がします。(蜂喰擬)
◯この句は、12との選択により採らせいただきました。もしかして、作者さんは、思想的に僕と同じで『クリスマスイブ』より『ハッピークリスマス』じゃないでしょうか(笑)(司啓)
◯最後に「平和」を置いたことで、達観したような、禅の世界観のような楽しさがあります。でもきっと、内心はウラヤマシイなんて気持ちが透けて見えそうですね。(山香ばし)
◯非モテを嘆く句が多い中で、季題がきちんと生きていると感じました。(彼方ひらく)
△観察という冷静な視線が面白いなと思いました。(あるきしちはる)
★ふられたから「独り」なのでしょうか。措辞が世の中との距離を感じさせて、「恋の句」とは隔たりがあるように感じました。雑詠なら、この達観している感じが面白いと思いますが。(小川めぐる)
★句材がありきたりかなと思いました。(野良古)
★平和なクリスマスを観察するのか、観察している今の状態が平和なのか、そしてそもそも恋の要素がどこにあるのか、最後まで読みきれず…ごめんなさい。(捨楽)
実は、捨楽さんの読みはドンピシャですwink「平和なクリスマスを観察する」「観察している今の状態が平和」どちらの意味も意識して書いてます。また、投句後に「恋の句から離れている」のはまずかったかと感じていましたbearing詳しくは、コメント欄にてconfident豊田すばるさん、すりいぴいさん、特選ありがとうございましたhappy01(ヨミビトシラズ)

27. ハミングは何の歌やら毛糸玉(すりいぴい) (13点)
◯鼻歌というわずハミングとカタカナで書かれている分,軽やかな感じがする。コロコロと転がる毛糸玉と相まって軽やかさが増す気がします(豊田すばる)
◯「毛糸玉」に新婚生活のほのぼの感を強く感じます。個人的嗜好かな~♪(葦たかし)
◯同じ部屋にいて、お互い自分のことをしていて特に会話がない状態だけどそれで居心地いいという、安定した関係が描けていると思います。◎と迷いました。(あるきしちはる)
△毛糸玉のほんわかした雰囲気にぴったりなのですが、恋要素はすくないかと思い予選に。(蜂喰擬)
△具体的なラブソングのタイトルか歌手名を入れれば、「恋の句」度がグンと上がると思いますが、女性を微笑ましく見ている男性の句なのでしょうね。優しい穏やかな眼差しを感じます。陽だまりのような一句。(小川めぐる)
△出たな、毛糸玉(笑)いや、先入観はよくないですね。クリスマスと言わずクリスマスを演出する上手い句です。(司啓)
△これは編み物をする人を見つめている句なのか、あるいは自分で編みながら適当にハミングしてて自分でツッコミを入れているのか、どちらに解釈しても微笑ましい景だと思いました。(野良古)
△これから始まる編みものも下手なんだろうなというのがちゃんと(?)伝わってきます。前回のプチ句会の句を見ているせいか、少し類想感が。(彼方ひらく)
△鼻歌を歌いながら、好きな人へ何やら編んでいるところでしょうか。お部屋の中の暖かさまで伝わってくるようです。(捨楽)
△ハミングをしながら毛糸を編んでる(もちろん誰かへのプレゼント)という景は良いと思いましたが、中七がもったいないかと。「何の歌やら」は情報があまりないので、ハミングor毛糸玉の説明を入れた方が良いかと。(洒落神戸)
★季語を毛糸玉にしたのがもったいなかったかなと思いました。ハミングは歌っている状態なので、「何の歌」の部分ももう少し工夫があってもいいのかなと感じました。(山香ばし)
★「毛糸玉=ほのぼの・ほんわか」というのは分かるが、「ハミング」と「毛糸玉」のイメージが被り過ぎていて、実質「ハミング」が「毛糸玉」の説明になっている。「ハミング+何の歌やら」の組み合わせも平凡。(ヨミビトシラズ)

28. 聖樹下のふたりの銀のオルゴオル(小川めぐる) (3点)
△カメラをゆっくりと上から落としていき、視覚から聴覚への転調が、とてもスムーズです。(司啓)
△課題曲からの「銀」が少し浮いていますが、脳内に「星に願いを」が再生されて素敵な句だなと思いました。(神山刻)
△景はきれいなのですが恋の句には読めませんでした。子供が二人かもしれないし...。(あるきしちはる)
★最初に場面を入れると説明ぽくなり損な気がします。すべてをオルゴオルに係ていることが本句では間延びして感じられます。切ってはどうでしょう。(すりいぴい)
★「ふたりの」の必要性が感じられず、あまり情景が見えませんでした。オルゴオルがなぜそこにあるのか、もう少し存在理由が表現されていると、世界が見えてくると思います。(山香ばし)
★聖樹下なら家ではなく街だと思うので、思い出の品ではなくてプレゼントでしょうか。物語がイメージできそうで、できませんでした。(彼方ひらく)
★「銀のオルゴール」は曲名でしょうか?(洒落神戸)
★「ふたり」「銀のオルゴオル」の柔らかい雰囲気がとても良いのだが、「聖樹下の」が固すぎて全部パー(*o*)「の」のリズムを無理に優先するより、上五字余りで「聖樹の下」にした方が全体的に自然だと思う。(ヨミビトシラズ)
選&コメント下さった皆さん、有難うございます!最後の最後に何とか形になってくれたかと思ったのですが、上五を「聖樹の灯」と迷った末に「~の~の」で繋ぐ方を選んでしまいました。「銀」である程度の年齢も感じさせたく、二人の思い出の曲を奏でるオルゴール・・・というイメージでしたが、未熟さを露呈してしまい。刻さん、「星に願いを」のメロディを再生して下さって有難うございます!いずれもっと素敵な句にしてみせます!(小川めぐる)

29. 街角を君は彼女と冬夕焼(葦たかし) (8点)
◯「冬夕焼」の前で意味を切って読みました。街角を恋人と歩く君の目線の先には、私がいま一人で見ているのと同じ夕焼があるのでしょう。でもそれは、私が見てるのとは違って暖かな夕焼に違いありません。ああ。(野良古)
◯作者は女性で君の事が好きというのがこれだけで分かりますね。冬夕焼に映るカップルは美しく、そしてそれを見ている作者の寂しさは一入かと。(洒落神戸)
△「街角を」の情報が要らない気がします。「冬夕焼」を上五に持ってきて、「君」と「彼女」を描くだけで十分な気がします。♪せーつーなーいー片思い・・・のメロディが頭を駆け巡りました。(小川めぐる)
△一見、落ち着いた句かなと思いきや、彼女が登場するんですね。冬夕焼の使い方も巧いと思います。(司啓)
△類想的かなとは思いますが、読み手の立ち位置が第三者目線になっているので、そこはかとない嫉妬心を感じました。(山香ばし)
△「彼女と」で切れがあると読みました。冬夕焼が切なさや寂しさを感じさせます。(あるきしちはる)
★季語が別のでもいいかなと。もっと切ない&不穏な季語の方が良かったかなと思いました。(豊田すばる)
★~を~は~ととごたついています。写生が写生として成功していない感じです。座五は「クリスマス」「秋の暮」「春の宵」とか入れても成立しそう。上五は不要。(すりいぴい)
★二人とすれ違うとか、もっと切実でもいけるかなと。(彼方ひらく)
★類想がありそうかなと。今回やけに個性的な句が多かったからか、余計にそう思えてしまいました…(捨楽)
★「偶然、想い人が彼女と一緒にいる所を見た」という句だろうけど、「街角」が漠然とし過ぎ。レストランとか宝石屋とか河川敷とか……句に組み込めば味のありそうな場所は他にいくらでもあると思う。(ヨミビトシラズ)

30. プロポーズ言えそうな夜おでん酒(葦たかし) (12点)
◯長い付き合いでもはや事実婚のような相手かも知れません。今更いいか・・・と思ってきたけど、やっぱりきちんとしたいなあ。寒い冬の「おでん酒」はしみじみ旨く、有難く。アイツみたいだ、と気づいたのでしょう。(小川めぐる)
◯中七までは気弱な男性が見えていましたが、下五の様子から、プロポーズの相手とはもうかなり長い間同棲をしていたりして、今さらプロポーズでもないかなぁと葛藤する男性が見えてきました。(立志)
◯「言えそうな夜」をうまく別表現できないでしょうか。ベタですが季語は機能していると思います。(すりいぴい)
◯きっと何を食べても緊張してちくわぶみたいな味なんでしょうね。相手を具材に喩えたりしてね。数年後、私をしらたきに喩えたなんてなじられたりして、シアワセを感じる句です。(山香ばし)
△告られしがあるので、プロポーズとおでん酒の新旧組み合わせも昭和になってしまうのですが、ほのぼのとした景に好感が持てます。(司啓)
△恋人たちの雰囲気が下五で伝わってくる感じが好きです。「できそうな」なら○にしたかったです。上五で切れているなら気になりませんが、三段切れになるところを見ると、その意図はないでしょうか。(彼方ひらく)
△おでんをつつきながらのプロポーズ。 きっとお付き合いも長くて、今更いちいち気取る必要がないのかな。でも絶対緊張するよな…応援したくなる一句。(捨楽)
△プロポーズに「おでん酒」という気取りのなさがいいですね。○にしたかったのですが、クリスマス成分低めと判断して泣く泣く△に。(あるきしちはる)
★課題曲から「言えそうな」を持ってきたんだと思いますが、「プロポーズを言う」とはいわないかなと。(神山刻)
★「プロポーズ」と「おでん酒」との取り合わせが好きです。二人の、既に落ち着いた飾らない関係性が見えてきます。ただプロポーズは「言えそう」ではなく「できそう」ではないか。それなら○に頂きたかった。(野良古)
★「プロポーズする人の当てもなく独りで酒を飲む」なら平凡だが、「プロポーズを言いたい人が目の前にいて、2人して素朴な酒を飲んでいる」なら斬新。……さて、どっちだ?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
★プロポーズに繋がる動詞は「言う」というより「する」の印象です。上五でも切って三段切れという可能性もありますが、だとしても三段切れが効いていないように見えます。(蜂喰擬)

31. 紙婚式鯛焼買うて帰りけり(すりいぴい) (14点)
◎結婚1年目の記念日、紙袋の中身は「鯛焼」。「わあ、たいやきー♪」と喜ぶ奥さまも見えてグっときました。個人的には「たり」推しのところですが、この可愛らしさに逆らえず特選で頂きます。(小川めぐる)
○妻目線の句だと思いました。夫なら、花束くらい買って帰れと思ってしまうので。一年目でもホヤホヤな感じではなく、長年付き合ってからの結婚なのでしょう。(蜂喰擬)
◯紙婚式だともう鯛焼かよ!でも忙しいのに買って帰るなんてエライね(^^)ディナーはまた後日~(葦たかし)
◯披露宴も新婚旅行もまだだったり。いい気分にさせてくれる句です。(神山刻)
◯30の句で結ばれた二人が一周年を迎えると、きっとこんな感じなんでしょうね。まだ新婚の域ですが、何の気張りもない夫婦関係がほほえましく感じます。でも数年後は、なんてことも想像したりして…。(山香ばし)
△30と似た感想になるのですが、婚式がいくつもあるように、昭和に関わった者としては、語彙の豊富さで平成や次の時代を圧倒したい。そんなことを実感する句です。(司啓)
△「紙婚式」と「鯛焼き」が似合うのですが、初めての結婚記念日で鯛焼きだけ買ってくるのはどうしても冷めます。「帰り」は省略できるはずなので、代わりにもう一つお土産を入れて欲しかった。(彼方ひらく)
△新婚さんのささやかなお祝いの情景。ほのぼのしていて好きです。(捨楽)
★結婚一周年という記念日に鯛焼き。紙製品と鯛焼きを買って帰ったのでしょうか。鯛焼きは結婚20年くらいからでお願いします(笑)(豊田すばる)
★「紙婚式」は初めて知りました。記念日のささやかな楽しみを詠んでいて、素敵な句材です。ただ、上五と中七の間の切れが強いので、「けり」に込められた感慨がピンとこなかったです。(野良古)
★結婚一年目に鯛焼は合わないように思いました。(包み紙を紙製品の代わりにしている?) 「銀婚式」とすれば銀製品と鯛焼ギャップや25年目のほっこり感も出るのではないかなぁと。(あるきしちはる)
★「鯛焼→素朴で甘くて温かい→新婚ホヤホヤ」という意味だったら、別にあんまんでも今川焼でも焼き芋でも何でも良さそうな気がする(-_-;)それだけ、「鯛焼」のインパクトが少ない。(ヨミビトシラズ)

32. 僕と猫と猫とボジョレヌーボーと君(野良古) (6点)
◯名詞を羅列しただけの構成に好感を持ちました。素敵な時間を過ごしているのだろうなと想像できます。(あるきしちはる)
△「僕」と「君」の接点は「猫」だけなんですね。同じ部屋にいても二人は別の空間にいるみたい。「ボジョレヌーボー」を飲む「君」とは価値観が違いそうで、この「僕」と「君」との音数が距離感を表しているのかな、と。(小川めぐる)
△最後は君から僕につながり、恋と酒の酔いに任せて、トムとジェリーのようにグルグルするのでしょう。(司啓)
△某小説家の題名のような句ですね。全部「と」で繋いだ部分が工夫だとは思いますが、最初の「と」を「は」にしたらリズムが生まれるかなぁと感じました。(山香ばし)
△素朴なのに、やりきった感が好きな句です。「猫」が並んでるのがいいですね。(彼方ひらく)
★新海誠の短編作品とか、ゲームとかでこんなタイトルのを見たと思うので新鮮に見れませんでした。ごめんなさい。(神山刻)
★作者にはワインがないこと、僕と君が違う世界にいるのは伝わりました。作者ひとりで面白がっているふうがありますが。この順序の効果が出ているかは疑問です。(すりいぴい)
★読んでみた時にうまくリズムが作れず。登場する人や猫の動きも読み取れませんでした。(捨楽)
★「括弧の入ってない式を読んでる気分。猫が二回な事から考えて、「(僕と猫)と(猫とボジョレヌーボーと君)」じゃないかと想像するのですが、リズムが悪い気が。間の「と」を抜いて切れを入れるのはダメでしょうか。(洒落神戸)
★「猫とワインばかり気にして、彼女を一向に構わない僕」の姿を書きたかったのなら、この句は成功だと思います。それ以外の場合は、語順ミスです……本来なら一番重要な「君」の存在感が、ゼロに近い。(ヨミビトシラズ)
★猫を一匹減らして、少しいじれば調べがもっと整うのではないかと思ってしまいました。(蜂喰擬)
冬の部屋の僕と君。間には2匹の猫とボジョレヌーボー(初冬の季語)。一緒の部屋にいるけどベタベタしてるわけでもない、穏やかで幸せな光景を描いた句でした。思いのほか、心理的な距離感や切なさを感じさせてしまったようです。ただ現実の風景も人によって受け取り方が違うので、本句の場合はそれもまたありかなという気もします。(野良古)

33. #一人ぼっちのクリスマス(立志) (14点)flair#=「ハッシュタグ」
◎かなりの変化球なので特選をつけるのも勇気がいるけれども、インスタ映えの流行語大賞を受けて、光る旬な句。一人ぼっちを誰かにアピールしてる様子も見えて、悲しく可笑しい。(蜂喰擬)
◯個人的見解ですが、顔文字など言いたいことを記号で表現する平成ならではの句だと思いました。記号と語彙の二物衝撃も、次の時代にはあるかもしれません。すべての時代を許容する俳句の奥深さを再認識させてくれた手柄に、丸です。(司啓)
◯思わず調べたくなる気持ちは非常に良く分かる。発想は素晴らしいが、表記があまりにも型破りすぎて評価に迷う句……こういうのって俳句としてアリなんだろうか?(^_^;)(ヨミビトシラズ)
△今日的な一句。「ハッシュタグ一人ぼっちのクリスマス」キチっと五七五になっているあたりが素敵です。が、「人恋しさ」は感じるものの「恋の句」としては弱いのが残念です。(小川めぐる)
△#をつけるということは,自分のその状況をなぐさめてほしい&一人ぼっちは自分だけじゃないというのをツイッターなどで確認したい&この状況を楽しみたい,最近の若者(笑)と読みました。(豊田すばる)
△他の44句全部にこのタグをつけて、妄想の句にしてやればいいと思うのです。(神山刻)
△今年の俳句甲子園の「#子規忌革命がまた始まる」(進藤凜華)を思い出します。本句の場合は、ツイッターに「一人ぼっち」の人が集まって、作者もそれに参加してる景が思い浮かびますね。面白いです。(野良古)
△俳句にやっちゃいけないことはないと夏井先生は仰ってますが、これは果たして俳句として成立するのでしょうか…浅学ゆえ判断し兼ねますごめんなさい。でも好き。(捨楽)
△「ハッシュタグ」が五音で綺麗な五七五のリズムで面白い表現方法だと思いました。ただ、一人ぼっちは恋なのか?とか「一人ぼっちのクリスマス」とSNSにアップしているところまでしか想像できないとか。(洒落神戸)
△普段何気なく目にしているSNSでも「あれ、これ575じゃん。俳句になるじゃん!」となるとき、ありますよね〜!(あるきしちはる)
★ハッシュタグ以外が安易な常套句で、上五と響き合っていない印象。この上五を使い、何か面白いことができたかもですが、これでは・・。(すりいぴい)
★ハッシュタグという言葉が俳句にはそぐわない気もします。仮にアリだとしても、表現がストレートすぎて面白みに欠けるようです。(山香ばし)
★チャレンジですね。あくまで俳句なので、ハッシュタグであることと俳句であることは両立しなければならないと思います。タグとツイート内容の組み合わせで十七音でもよかったのでは。(彼方ひらく)
皆さんからの選評やアドバイス、とても参考になりました(^^)これもウケ狙いの句でしたが、野良古さんのご指摘でこれ以前に上五が#の句があったと知り、インパクト重視の句で二番煎じになるなんて最悪だとへこみました(笑)ちなみにこのハッシュタグでのツイートは実在してます。(立志)

34. ハチ公にふり積む雪の明滅す(山香ばし) (14点)
◎待ち合わせスポットの積雪が街灯りで明滅している。ささやかな時間経過もシチュも描かれていて素敵です。上野博士を待つ本物のハチ公と読んでも良く。(神山刻)
◯一読して情景が思い浮かぶ素敵な句だと思います。上五を「銅像に」ではなく「ハチ公に」とする事で、場所や空気感も明確になる上手い工夫だと思いました。(立志)
◯華やかな渋谷のネオンを直接言うのではなく、積もった雪にうつる光の明滅を表現した点が好きです。渋谷の喧騒よりも雪の静けさに軸足があって、季語が活きている句。心癒されます。(野良古)
◯着眼点・描写は良いが、読みの幅が広くて評価が分かれる句になるかも。頭に被ったままの雪に哀愁を感じるか、待ち合わせの間明滅する雪をじっと見ている人の心中を考えるか?(ヨミビトシラズ)
△雪自体は発光しないので、街の電飾が映っているのだと思いますが、意味合い的に「電池切れかけ」のように思えてしまいます。だとすると、待ちぼうけを食って、だんだん醒めていく心のようですね。恋も終わりかけの景でしょうか。(小川めぐる)
△雪の明滅。美しい言葉です。これをおかずにして、何杯もの句が作れそうです。(司啓)
△着眼点が面白いです。「ハチ公像」ではないので、生きていたハチ公かもしれないと途中までミスリードさせる仕組みでしょうか? 偶然?(彼方ひらく)
△実物を見たことがないのでわかりませんが、ハチ公像に電飾をつけたりはしないでしょうから、近隣のイルミネーションが反射しているのでしょうか。綺麗です。(捨楽)
△ハチ公に積もっていく雪に行き交う人々の影や車のライトがよぎったりするのを、話者はずっと見ているわけですね。待ち合わせ相手が来ないのでしょうか。(あるきしちはる)
★「明滅す」でなければ。作者が涙目なのかネオンが反射しているのか。いずれにせよ感慨・景は伝わりますが、座五が不自然で残念。切れ感に乏しい。(すりいぴい)
★明滅と点滅の違いがわからず調べたところ、明滅は普段は点いている、点滅は普段は点いていない状態。調べて、雪が明滅するという表現の意図が尚更掴みにくくなってしまいました。(蜂喰擬)
この言葉flair「明滅」=普段は点いている光が、点いたり消えたりすること。今回初めて知り、「点滅」との違いも分かって勉強になりました。

35. 終電よ聖夜はやはり来なかった(ヨミビトシラズ) (8点)
◯口語が似合うなげやり感。自虐的、妙に冷静な空気が面白い。「よ」は一応成功か。心の叫びですが感傷的でなく嫌味がありません。味わいに乏しいですが潔い。(すりいぴい)
△がーん、でも「やはり」なんですね(T0T)夜はこれからです、思いっきりヤケ酒でも飲んですべて忘れて下さい!!新しい朝が来るからねーーー!!!(小川めぐる)
△乗物通勤者としては、バスや電車には、家並みの愛着を感じます。それでいて、終電は舞台になり、聖夜というドラマを乗せることもできる。そのうえお題までも。(司啓)
△出会いを期待して街のバーとかに行ってみたけど、特に何も起こらず終電ですごすご帰る、という様子を想像しました。もともと望み薄だったとは言えやはり寂しい。「よ」という呼びかけが効いてます。(野良古)
△自分自身は終電に乗ったのではなく、結局見送ってしまったのかな。「きっと」が「やはり」に変わった瞬間を捉えていますね。言い切りにため息まじりの切なさを感じます。(山香ばし)
△遅くまでずっとお仕事してたのでしょうか。この位置にある「やはり」がずっしりと重く、悲哀がひしひしと伝わってきました。(捨楽)
△話者にとって聖夜は「(何かが)来る」ことによって成立するものなのですね。それが来ないまま終電を迎えてしまった。一番ありそうなのは失恋でしょうか。「終電よ」が寂しいですね。(あるきしちはる)
★口語はどうしても音数を余分に使うので、口語にするだけの理由がある句を期待してしまいます。(彼方ひらく)
★結局彼女(彼)は来なかったのか、残念無念!「やはり」が少し気になりました(葦たかし)
3句中、最も歌詞に忠実だった句。「終電を見送りながら聖夜を振り返る」と「終電に乗って帰りながら聖夜を振り返る」の2つありますが、どちらでも十分詩情があると判断して投句。突出した個性は無い反面、共感はしやすくて点が集まりやすい句だと思いましたが……終わってみたら他の句の方が点が高かったという意外な展開coldsweats02(ヨミビトシラズ)

36. 十二月二十六日消すフォルダ(司啓) (9点)
◯クリスマスが終わると同時に恋も終わって、好きだった人との思い出をフォルダごと削除して。切ないけど潔い。(捨楽)
△フォルダはメールフォルダだと読みました。上五中七まで日付で埋める勇気はすごいですね。消すを最後にした方が、散文的にはなりますが調べが締まる気がします。(蜂喰擬)
△お題を知らなくても、「クリスマスとともに恋が終わった・・・」というのが第一印象として伝わりますね(;;)なんとも空虚な感じ・・・ううっ、元気出してー!またいい出逢いがあるよー!(小川めぐる)
△そういうこともありますよね。(神山刻)
△25日ではなく、26日がリアル。一瞬にして恋が終わった雰囲気がありありと感じられ、次に切り替えていこうとする心持が表れています。(山香ばし)
△1日空けてるのがいいですね。「フォルダ」は微妙に伝わりにくいかも。(彼方ひらく)
△メルアドではなく「フォルダ」なのがミソでしょうか。二十五日に何かを失い、そのフォルダが必要なくなった。失恋かもしれないけれど、勉強やビジネスの可能性もある...?(あるきしちはる)
△「十二月二十六日」が良く利いていて、フォルダの中身が容易に想像できる。「年末の大掃除がてら、いらないフォルダも一緒に大掃除する」という読みもできなくは無いが……(ヨミビトシラズ)
★因果関係がみえてしまっています。「フォルダ」でも通じるんですが・・。二十六日としたことで「十二月」を季語として使っていることになるのかやや疑問ですが。(すりいぴい)
★「クリスマスが過ぎて恋愛が成就しないことが確定し、写真なりメールなりのフォルダを消したのだろう」と因果関係がはっきり分かってしまい、それ以上の背景の広がりが感じられませんでした。(野良古)
景は、クリスマスのイベントを終えた主催者側の若手社員。北野映画の『3ー4x10月』の題名の、後味のやや悪さがヒントになりました。恋は後づけです。月日は、十二月八日(開戦日&レノンの忌)のように無限に拡がる季語でごさいます。今回は、皆様の印とコメントに、愛を感じました。本当にありがとうございました。(司啓)

37. ポインセチア燃えて君の目は濡れて(あるきしちはる) (7点)
◯対比が美しい句。私も「ポインセチア」で考えてまとまらなかったので、「おぉー!」と思いました。濡れた瞳が程良く官能的で好みです。ポインセチアの燃え立つような赤が、二人の時間を物語っていますね。(小川めぐる)
◯そして僕の心も燃えて、そして……。「君の目は濡れて」は、悲しくて泣いているのではなく、恋の相手である作者を見つめているから目が潤んでいるのだと思いました。情熱的ながら想像の余白も多い、素敵な句です。(野良古)
◯クリスマスフラワーは真っ赤に燃えているのに彼女の目は濡れている(こちらも泣いて赤い?)。クリスマスなのに別れ話なのか……「燃えて」がちょっとベタな気がしますが、「濡れて」との対比って事でアリかなと。(洒落神戸)
△ポインセチアは紙の質感に似た花です。薄い紙が燃えているだけなので、対するのは、少量の涙で十分なのでしょう。(司啓)
★燃えるを使う意義があるのかなと思いました。燃える=怒りを表すなら,もっと違う言葉があったのかなと思いました。(豊田すばる)
★J POPみたいで残念。燃えて、濡れてと言わずに同じ感覚を伝えられないでしょうか。いいすぎです。季語・切れが機能していません。季語を大事にして欲しいです。(すりいぴい)
★「燃えて」は不必要に感じました。その分を君の目がなぜ濡れたのかなど、他の要素に費やして欲しかったですね。(山香ばし)
★難しいですね。これだとポインセチアで小火が起こって恋人が涙目になった、みたいな話になりかねないと思います。(彼方ひらく)
★恋を上手く表現できている句であるとは思うのだが、「花が燃える」「(女性の)目は濡れる」にバリバリの既視感。取り合わせ・対比の意外性も今一つで、驚きの少ない句(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★前後逆の方が調べが整いそうです。(蜂喰擬)
めぐるさん、野良古さんのコメントが作者の意図に近くて、官能的な句に挑戦してみたかったのです。が、上手くできませんでしたね...。いつかこれぞというエロ俳句が詠めるように頑張ります!(あるきしちはる)

38. カシミヤは軽し 手編みは重し(洒落神戸) (7点)
◯季語らしき物は無いが、「カシミヤ+手編み」で「マフラー・セーター」というキーワードが出るから問題はない。むしろ、「無季の句(=永劫不変の真実の暗示)」として読んだ方が味があるかも(^o^)(ヨミビトシラズ)
△自由律でしょうか。自由律の評価は難しくて私には・・、という感じなのですが、内容には惹かれます。重いのは編んだ人の気持ち。字の足りなさも、手編みの重さをあらわしているのかも。(蜂喰擬)
△セーターをうまく言い現しました。でも、デフレの現代は、アクリルなんですよね。ここにも時代の流れを感じます。(司啓)
△精神的な重さと物理的な重さの対比が面白いと思いました。(豊田すばる)
△自由律!1文字分の空白に、物理的な重さだけでなく、手編みをプレゼントされた心理的な重さ、複雑さが滲み出ています。編んでくれたことを手放しで喜べる相手ではなかったのでしょう。(野良古)
△類想感がありありですが、自由律にして間を空けて、なおかつ言い切っていることでリズム感が生まれています。(山香ばし)
★この句の場合、空白は要らない気がします。重さの対比が面白い一句ですが、「手編みは重し」(手垢&ネガティブ表現)でドンヨリするので、その重さが愛しいとか、あたたかいとか、ポジティブに捉えてこそ「恋」かと。(小川めぐる)
★わざわざ15音にして言うと強い意味が出てきてしまうかと。(神山刻)
★店員が文語で商品の説明をしているだけにみえてしまいます。季語がないがしろの印象ですね・・。もっと季語を大事にして欲しいです。(すりいぴい)
★アイロニーが利いてます。対句は自由律になりにくいので、きちんと十七音にするのがいいと思いました。(彼方ひらく)
★自由律なのでしょうか。気持ちはわからなくもないけれど、口の中でうまく転がりませんでした。(捨楽)
★手編みを「重い」と言っちゃう人では、手編みの主はがっかりするでしょう。カップルだとしたらあまり幸せそうではないですね...(あるきしちはる)
コメント頂いた皆さん、ありがとうございます。これは11.とは逆に最初に原型が出来た句。「手編みのセーターって重いよな……」から物理的な重さと精神的な重さの対比にしようと。元々は「セーター」(冬の季語)だったところをセーターだったら物理的に重い場合もあるかと悩みまくってカシミヤなら軽い!と最後の方で変えたら、、、季語が。わざとじゃなくて凡ミスです。M1にも出ていた「さや香」の強い気持ちで自由律&スペースだったのですが、撃沈。(洒落神戸)

39. サンタ探すかダイスポの馬柱(司啓) (5点)
◯無頼。作者の空気が伝わる。でもそこどまりか・・。サンタの本意と違う気もするけども面白い。これも恋の変種句。(すりいぴい)
△競馬が恋人。それはそれで楽しいことは否定しません(笑)。「ダイスポ」のチョイスもお見事。あなた、関西人ですね?「有馬記念」「金杯」あたりはそろそろ季語認定されてもいいよね!(小川めぐる)
△ようやく意味がわかりました。ちょっと川柳的かなとも思いましたが、人間性がにじみ出た句だったので、△にしました。(山香ばし)
△ダイスポも馬柱も、初めて知った言葉です。クリスマスシーズンにサンタの名前が入ったお馬さんが走るとなれば、それだけで馬券を買ってしまいそう。(捨楽)
★ごめんなさい!調べても恋とのつながりが分かりませんでした!(豊田すばる)
★スポーツ紙の競馬欄にサンタを探す=勝てそうな馬を探すということだと思います。ただサンタは「ついで」で競馬で頭がいっぱいの句に見え、詩情に欠けると思いました。(野良古)
★どないやねん。バイトサンタなんですかね。(彼方ひらく)
★どう「恋の句」なのかが分かりませんでした。万馬券でプレゼントを買うとか……(洒落神戸)
★サンタと俗なものの取り合わせは面白いのですが、サンタ「が」なのか、サンタ「を」なのか、必要な助詞が省略されてしまっている印象です。(あるきしちはる)
★ダイスポ=大スポ、馬柱=出馬表。「競馬とは、お馬ちゃんが私にお金を運んでくれる素晴らしいものなり(by両津勘吉)」という言葉を考えれば「馬=サンタ」は分からないではない……「恋の句」からはズレるが。(ヨミビトシラズ)
★競馬には詳しくないのですが、競馬新聞の中にサンタと名の付く馬を探している、という意味でしょうか?「恋」の要素が感じられなかったです。すみません。(蜂喰擬)
当初は、『冬の中山君叫ぶ本命を』でしたが、月波さんがおられなく、帰りの電車で考えていたら、隣のオッサンが、大スポ読んでました。E矢沢よりはA猪木だった中二の頃からずっと、司啓はオッサン側。ひま人、イマジン、関西人ちゅうわけですな。今回は、皆様の印とコメントに、愛を感じました。本当にありがとうございました。(司啓)

40. Silent nightを破壊せよセロリ(あるきしちはる) (11点)
◯出だしは、ピストルズかと思いきや、ぽつんと措かれたセロリの俳句的妙味に魅かれました。句またがりも、見た目のローマ字も、とてもカッコいい句です。(司啓)
◯静かな夜に対してイライラすることもあるんでしょう。そんな時はセロリに齧りつきたくもなります。(神山刻)
◯課題曲を前提とした句ですね。街では恋人を静かに待つ人影がちらほら。僕はそんな静寂を破りつくすようにセロリをシャキシャキ食べています。面白い句でした。(野良古)
◯縦書きにした時の表記云々はさておき、ものすごくインパクトがある句だと思いました。鎮静作用を持つセロリが静かな夜を破壊するって、逆説的な何かを感じます。(捨楽)
△「セロリ」は前回の人気句のキーワード、損を承知で使ったことにまず感心。そして十七音なのに気づいてさらに感心。深刻でない感じに救いがあるし、この訳分からなさこそ、恋人同士のテンションかと。(小川めぐる)
△よくぞ有季定型にまとめた!あっぱれ!!でも僕には意味不明??(葦たかし)
△ははは、ここで唐突にセロリを出してきたところに大きな意味、意図を感じました。人によりセロリの持つ印象が違うので、かなり世界感に広がりがありそうですね。(山香ばし)
★SilentNightと破壊するならセロリは役不足かも。もう少し大きなものの方が破壊にはどすんとくる気がします。(豊田すばる)
★このやけくそ感(ごめんなさいごめんなさい。でも故意でしょ?)。季語壊すんかと思わせての「セロリ」。嫌いじゃないけど。(すりいぴい)
★「セロリ」は曲名でしょうか? そうだとしても分からなかったです。(彼方ひらく)
★この前、「セロリ=失恋の薬」という話があったが……あれは、この前みたいに「はっきり書かれて初めて理解できるレベル」のマイナーな話(*_*)これを書いた勇気は買いたいが……色々と強引過ぎ(-_-;)(ヨミビトシラズ)
★軽いセロリじゃきっと夜は破壊できない。白菜や大根くらいの重さがないと(笑)(蜂喰擬)
「何が『サイレンナーイ♪』だよコンチクチョウ」と拗ねている男が願ったのは、幸せそうなカップルにほんの少し水を差すような、小さな破壊。その願いを託せそうな季語として選んだのがセロリでした。もっと点数低いかと思っていました、皆さま果敢に読み解こうとしてくださって感謝しています。(あるきしちはる)

41. 抱き寄せられてイヤーマフ外されて(蜂喰擬) (7点)
◯近距離で見つめ合う二人が思い浮かびます。イヤーマフを外したのは、耳元に囁くためかなぁ。そして二人はキスをするのかなぁ。どきどき。(あるきしちはる)
△略語なのにまったく違和感がないですね。と調べたら、イヤーマフ言うんですね。755もまったく違和感ないです。(司啓)
△伝えたい言葉があるときは、防寒具を外して。(神山刻)
△これは室内かな……。ストレートな光景ですが、「〜られて〜されて」と重ねて、リズムで句の雰囲気を作っているところがうまいです。「イヤーマフ」という季語から、背景の想像も広がります。(野良古)
△語順がいいですね。これが逆だとつまらない展開になりそうですが、先に抱き寄せたことで、意表をつかれた感がありますね。(山香ばし)
△ドキドキする句です。後半の段階から始めたパターンで見てみたかったです。(彼方ひらく)
★「~て~て」の韻でリズムはありますが、「イヤーマフ外されて」からの描写が面白い気がします。例えばですが、イヤーマフを外した方が音は聞こえるはずなのに、何も聞こえなくなる(抱擁に陶酔しているから)とか。(小川めぐる)
★「耳あて」で。自己陶酔的J POPの歌詞みたいです。されたことをそのまま綴っただけになっています。切れ・韻文が機能していません。季語を季語として扱っていない印象。(すりいぴい)
★単純に、順序が逆かなと…イヤーマフをつけたまんま抱き寄せたら、外しづらいしお互い邪魔になって落ち着かなくないですか?(捨楽)
★イヤーマフに目を付けた所は良いとしても、「抱き寄せられて」が単なる説明で非常につまらない。兼題(恋の句)を考えれば全般的にお決まりな展開なので、もう少し内容や描写で工夫を。(ヨミビトシラズ)
前回のひらくさんの句で、くしゃみの練習をしていたあざとい彼女の恋のその後を描きたくて。イヤーマフも可愛く見せるためのアイテムなんです。もっと膨らませられましたね。推敲してみます。みなさん、選評ありがとうございました。(蜂喰擬)

42. 雪のこゑ耳朶のほくろにくちづけて(あるきしちはる) (8点)
◯ロマンチックな一句です。長く続く二人の抱擁に耐えかねたかのようにドサリと落ちる雪・・・。「雪のこゑ」に一瞬うすく目を開くも、また目を閉じる、そんな二人の世界を感じました。ストレートな「恋の句」と思います。(小川めぐる)
◯雪のこゑが綺麗と思いました。雪が落ちる音を聞きながら耳朶のほくろに焦点を持って行ったので,映像化がより詳細になったと思いました。(豊田すばる)
◯「雪しずり」ではなく、「雪のこゑ」としたことで、とても静かな句に。こゑと耳朶、取り合わせもさりげなくてうまいと思います。(山香ばし)
△感覚と映像の展開を、最後は触覚で締める。推敲に十分な工夫が感じられます。丸の次点でした。(司啓)
△単に「耳朶」と書いたのではなく、「耳朶のほくろ」とクローズアップしたのが良い感じ。ただ、「雪の声」は「場の静寂・拮抗・膠着を不意に破る物」なので、もう少し思い切った行動に出て欲しかった気も。(ヨミビトシラズ)
★「雪の声」=「樹などに積もった雪が落ちる音」がその後の展開とあってないような。(神山刻)
★「こゑ」「耳朶」がつきすぎで、行為の甘い説明に終わっています。中七か座五どちらかをがらっと変えてみては。「耳の~」では駄目なのでしょうか。(すりいぴい)
★「雪の声」という季語がいいですね。「耳朶」という言葉と綺麗にリンクしています。ただ「くちづける」って言葉に違和感がありました。辞書にも「くちづけ」という名詞はありますが「くちづける」はなく…。(野良古)
★いっそ明確に雪のせいにしてほしかったかも。(彼方ひらく)
「雪のこゑ」の意図ですが、黙って抱き合っていて雪の声が聞こえるくらい静かであるのと、「声」と「耳」のイメージ繋がりからでした。耳朶のほくろとすることでフェチっぽさも出るかなと...。コメントありがとうございました!(あるきしちはる)

43. Skypeの君と笑ふやクリスマス(野良古) (6点)
○シンプルですが、情景もしっかり伝わってきて素敵。恋人は遠く離れた地にいるのでしょうね。片方は日付がずれてクリスマスじゃないかも知れないですね。(蜂喰擬)
△Skypeだけで、笑ふが実体のない異次元の存在に思える不思議な句です。同時に『未来世紀ブラジル』のクリスマスをイメージしました。(司啓)
△遠距離恋愛ですかね。PC用のマイクをセットしたりして、可愛らしい空気感があります。(神山刻)
△気取らずにさらりと現代性を描いていて良いですね。(彼方ひらく)
△遠距離のカップルとも、単身赴任の家族とも読めると思います。お正月でも成立してしまう句かなぁと思います。(あるきしちはる)
★遠距離恋愛のシーンだと思うのですが、「Skype」という言葉が新しい以外は・・・。何か、スカイプならではのメッセージの伝え方?とかがあれば楽しいかなと思いました。(小川めぐる)
★遠距離恋愛説明のために「Skype」をもってきただけ、という印象です。上五以外が常套句すぎで薄いので措辞の工夫を。状況説明におわり、実感に乏しいです。(すりいぴい)
★Skypeを出してきたのは新しいのかもしれませんが、クリスマスとの取り合わせがベタ過ぎる気がしました。(山香ばし)
★こちらの句の場合は、スカイプはカタカナでも良かったのではないかなと思います。(捨楽)
★現代風遠距離恋愛だろうか。Skypeを思い付いたのは良いが、「君と笑う+クリスマス」が平凡な事もあり、この語はこの句の最大の急所。出来れば後半に持ってきたい。(ヨミビトシラズ)
「クリスマスに遠距離電話」の句は沢山ありそうですが、お互いに映像も見ながら話すというのは、景としても実感としてもSkypeならではの新しさだと思ってこう詠みました。(この句は部分的に実話です。)推敲中に「Skypeに君の笑顔やクリスマス」というのも考えたのですが、このほうがより景が伝わるでしょうか…。(野良古)

44. シャンパンをひとり手酌の聖夜かな(捨楽) (4点)
△今回は個性的な句の多い中、こういった句が現れるとどっしりとした余裕を感じます。しかも、うまい具合、グラス片手なんです。(司啓)
△一人身でシャンパン買わないでしょうから、ドタキャンされたのかなと。(神山刻)
△季語の聖夜が近い気もしますが、あるあるですね。最初からひとりで飲むつもりで買い置きしていたものなのかな。(山香ばし)
△なんの予定もなくて一人シャンパンを飲んでるとは読みたくなくて、「彼女と一緒に♪」なんて考えて買ったシャンパンを結果的に手酌で飲んでると読みたいですね。「聖夜」という季語が寂しさを増します。(洒落神戸)
★「手酌」に違和感あり。「注ぐ独りの」でいいのでは。「シャンパン」に合わせて、季語も片仮名の「クリスマス」にするテもあるかもですね。(小川めぐる)
★シャンパンと手酌の語に違和感。上五以外が常套句で薄いです。状況説明におわり、実感がいまひとつ伝わりません。(すりいぴい)
★シャンパンは誰かと飲む予定で買ってきたのでしょう。事情は分からないけどひとりで飲まざるを得なくなった哀しみ。「かな」が効いています。ただ、「手酌の」はぎこちないです。「酌みたる」ではどうでしょうか。(野良古)
★贅沢な音数の使い方が句の内容に合っているけれど、もっとやり過ぎるくらいでもいいかなと思いました。(彼方ひらく)
★「手酌」があれば「ひとり」はいらないと思います。一人で楽しんでいるのか、一人が悲しいのかが分かる描写が欲しいなと思います。(あるきしちはる)
★「シャンパン+手酌」という組み合わせは結構面白いのだが、「手酌」は「自分でつぎながら酒を飲むこと」という意味であり、「ひとり」はほぼこの中に含まれる……勿体ない(T_T)(ヨミビトシラズ)
★「ひとり」と「手酌」が意味の重複があるかとおもいます。(蜂喰擬)
ドタキャンされた男の人が、日本酒を飲むみたいにして、お家であぐらをかいてシャンパン飲んでたら切ないけど面白いかなと。「手酌」と「ひとり」の重複、ご指摘ありがとうございます。恥ずかしながら全く気付いてませんでした…失恋からのやけ酒感を増し増しにして、
シャンパンをひとりで呷る聖夜かな」では如何でしょうか。(捨楽)

45.夕時雨同窓会に君は来ず(葦たかし)  (5点)
◯よりを戻したい男性と、顔も出してくれない女性。ドラマ性があります。(神山刻)
△類想感は否めませんが、これはこれでまとまっていて、しんみりきます。ただ、テーマが「恋の句」なので、会えるかも知れないときめきの方を詠んで欲しかったなあというのが本音です。(小川めぐる)
△口にしない期待を人は抱きます。しかし、結果はいつも空振り。季語に心情を託すとは、文字通りこのことを言うのでしょう。(司啓)
△これもあるあるですね。時間経過も感じられる夕時雨が効いています。(山香ばし)
★状況説明におわり、実感に乏しい。動いてもいいですが「秋深し」「七夕や」「初時雨」「冬夕焼」と季語を変えられ「すぎ」で響いていません。なんとなく夕、涙の時雨。(すりいぴい)
★綺麗にまとまっていますが、言い切られてしまっているので想像の余地がありませんでした。ストレートな事実ではなく、すこし言い回しを変えるのもありかと。(彼方ひらく)
★同窓会あるあるネタかな〜と思います。夕時雨のしみじみ感も、措辞と近いかも。「来ない君」とすると印象が変わるかと思います。(あるきしちはる)
★同窓会に欠席者が出る事は(当人にとっては重大な事だろうが)珍しい事でも何でもないし、「同窓会に君(目当ての人)は来ず」が「寂しい(=夕時雨)」のもほぼ規定路線。内容や描写にもっと工夫が必要。(ヨミビトシラズ)

 

 

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コメント

みなさん、こんばんは。めぐるさん、お疲れさま。
司啓です。

しんかんしんかん雪が降る〜♪
まずは、神戸様、先日はニアミスの『背に港目には洒落様ホットワイン』でしたよ(笑)
それはさておき、振り向けばイエスタディ♪ではなく、
振り返りしますでい。

24.最上階の愛てふ部屋へ聖樹搬入
景は、某筋系経営のラブホへツリーを搬入する業者さん。
強面監視の緊張感。
類似経験者としては、悲哀を超えて滑稽です。
岡村ちゃんや米米の歌詞の感じで搬入をオチにしたところ、
RCの『シェルターオブラブ』のような句になりました。

36.十二月二十六日消すフォルダ
景は、クリスマスのイベントを終えた主催者側の若手社員。
北野映画の『3ー4x10月』の題名の、
後味のやや悪さがヒントになりました。
恋は後づけです。
月日は、十二月八日(開戦日&レノンの忌)
のように無限に拡がる季語でごさいます。

39.サンタ探すかダイスポの馬柱
当初は、『冬の中山君叫ぶ本命を』でしたが、
月波さんがおられなく、帰りの電車で考えていたら、
隣のオッサンが、大スポ読んでました。
E矢沢よりはA猪木だった中二の頃からずっと、
司啓はオッサン側。
ひま人、イマジン、関西人ちゅうわけですな。

以上、簡単ではございますが、振り返りでございます。
今回は、皆様の印とコメントに、愛を感じました。
本当にありがとうございました。

追伸:2018年は、アナーキーインザTKに俳号変えたろか。

それじゃあ、またね!

こんばんは。
めぐるさん、集計お疲れ様でした。
メールをいただいて、コメントの内容まで一つ一つチェックしてらっしゃるんだということに今更ながら気付いて、思わず西に向かって(方角合ってますよね?)拝みそうになりました…ありがとうございます。
コメントくださった方々もありがとうございます。褒められてるのもそうでないのも、たくさんあって嬉しいです。
自分も今回こそ全句コメントするぞ!と意気込んだのですが、安定の寝落ちをかましてしまい、何句かコメント出来なかったものが…ごめんなさい、次こそは!
以下、自句について一言二言。

10. またひとつ涙は孕む冬銀河
失恋の涙をイメージしましたが、喜びの涙と捉えてくださった方が多くてびっくりしました。作者の意図以上に美しい情景を描いてくださりありがとうございます。
助詞「は」は物凄く悩んだのですが、涙の一粒一粒から銀河が生まれてきて欲しかったので。(捨楽)

16. 冬の街キャンセル待ちのくすりゆび
二股かけられちゃってる女の子の句です。補欠でも良いからこっちを見て欲しい、みたいなやり切れなさを感じていただけたら是幸也。コメントくださった方々、ありがとうございました。(捨楽)

44. シャンパンをひとり手酌の聖夜かな
ドタキャンされた男の人が、日本酒を飲むみたいにして、お家であぐらをかいてシャンパン飲んでたら切ないけど面白いかなと。
「手酌」と「ひとり」の重複、ご指摘ありがとうございます。恥ずかしながら全く気付いてませんでした…失恋からのやけ酒感を増し増しにして、
シャンパンをひとりで呷る聖夜かな
では如何でしょうか。(捨楽)

 めぐるさんや野良古さん、真摯に選評を書いてくださった皆さんに感謝です。
以下、自句解説です。


17. 晒し首きつと見上ぐる寒紅や

 司啓さんの読みの通り、見上げているのは寒紅の女性の方です。俳句は季語が主役だし、切れ字もつけておけば誤読はされないだろうと考えたのが、すこし独りよがりだったかもしれません。おそらくですが、首が見上げていると読まれた原因は「晒し首」と「きつと」が歌舞伎みたいなイメージで結びついてしまったことだと思います(死人の目はそうはならないです)。
 句は弱くなりますが、「寒紅のきつと見上げる晒し首」下記の方が間違いがなかったですね。


18. 告られし冬肌きゅっとリップ塗る

 「こねくり回して何も良いことはございません(by組長)」。諸々のご指摘の通りでちぐはぐでした。
 『告白される→冬肌→リップ塗る』の関係ですが、多分この句を読んで断ったと思った人はいないと思います。『付き合うことにした→単純に肌がかさついているのも気になるけど、これからキスすることがあるかも』というイメージです。
 「告られ」が軽いとずっと思ってましたが、世代によってはとても重いと最近気づきました。他にも「ハッシュタグ」「消すフォルダ」「ムリ」とか、単に人によって軽く感じる言葉が違うだけです。その人がどんな気持ちで使っているか考えたいです。


25. 聖樹へ星きよらな君の母となる

 これは「君歌う聖樹に大き星上げて」と「聖菓分くるきよらな君の母となる」という同一人物が主人公の2つの候補句があって……ミックスしました。反省してます!
 野良古さんの読みの通り、『君は母になる(妊娠している)』ということです。奥さんが妊娠しているときにクリスマスになったら聖母のイメージと重なるかなと。
 「星」で切りたかったです。物質と捉えてもらわなくても構わないと考えていましたが、クリスマスツリーのオーナメントを想定しました。

皆様、大変お世話になりました(*^-^*)
6. クリスマス彼を目で追ひ三年目(2点)
自称純情乙女な友人に捧げるストーカーの句です(ФωФ)
よし!わかってもらえた!(笑)それだけで満足です!

8. 教会の聖樹掠めて君の声(4点)
教会にある聖樹から君の声が聞こえる。教会だから讃美歌かもしれないというものだったのですが、独りよがり~(´-ω-`)もうちょっと素直にしたら良かったかな。

13. 林檎煮る少し多めの砂糖入れ(9点)
甘いものの好きな人のために作る何かだったんです。そのまんま…。もう少し推敲してみます。

今回は本当にお世話になりました。とても勉強になりました。ありがとうございました(*^-^*)
機会がありましたら、またよろしくお願いいたします(*^-^*)
もっとビシビシお願いいたします(笑)

めぐるさん、みなさん、ありがとうございました。

恋の句、難題ですね。
リアルな恋愛経験が乏しいので、類想が多くなりがちで。かといって奇をてらうと恋要素を伝えるのが難しい。恋と愛の境界も悩みもの。

でも、今回も楽しかった!!!
個性的な句も多くて、この前の司さんじゃないけれど、この句はあの人のお作っぽいとか、予想したり。

次回も、予定が合えば是非よろしくお願いいたします。


19.はすつぱな振りは似合はず枯蓮
野良古さん、ちはるさんの読みが意図に近いです。片思いの相手と友人でいるために、気持ちを隠して演じてる。でも、もうなんだか疲れてきちゃったな。といったイメージで読みました。中七はもともと、「振りは誰がため」でした。韻を踏もうとした結果・・。みなさん、選評ありがとうございました。(蜂喰擬)

20.街灯り聖樹に遊ぶクピードー
彼女が来ないのは、待ち合わせの聖樹に飾られたクピドの仕業か?といった句意にしたかったのですが、上五はもっと変えれましたね。説明的になっても「待ち惚けの聖樹に遊ぶクピードー」くらいにすれば良かったか・・?みなさん、選評ありがとうございました。(蜂喰擬)

41.抱き寄せられてイヤーマフ外されて
前回のひらくさんの句で、くしゃみの練習をしていたあざとい彼女の恋のその後を描きたくて。イヤーマフも可愛く見せるためのアイテムなんです。もっと膨らませられましたね。推敲してみます。みなさん、選評ありがとうございました。(蜂喰擬)

恒例の自句自戒です。

全体として、○△★に関わらずコメントを頂いた皆さん、ありがとうございます。
よーく読み直して今後の参考にさせていただきます m(_ _)m
それと今回、私には句意が読みきれない句が多くてコメントがきつくなったかと思います。
あとで他の皆さんのコメントを見て、あーーーっそういう意味〜と m(_ _)m

 
4. 冬の夜やとにかく当たる占い師(洒落神戸)
これは十二音のストックを作る時に占い師って良いかなと思って作っておいたものがあって、恋占いをイメージして使ってみました。十二音を褒めていただいた方、ありがとうございます。中七が甘いとのコメントもありましたので遂行して別な句で使うかも。具体性、映像をある季語ですね _φ(・_・
 
11. クリスマス銀貨に問うて告白す(洒落神戸)
歌詞を入れた句が難しくてえいやで詠んだ句なので当然の結果でしょうか。「銀」が使いたいなと思った時に「銀貨」が浮かんで、以前にプチ句会でコイントスの句があったなと。4.の占いと一緒でこちらもある種の占い。クリスマスと告白すで韻をふむのも句全体がちゃんとしてないとスベってしまいますよね。雪が降ってるだけに。
 
38. カシミヤは軽し 手編みは重し(洒落神戸)
これは11.とは逆に最初に原型が出来た句。「手編みのセーターって重いよな……」から物理的な重さと精神的な重さの対比にしようと。元々は「セーター」(冬の季語)だったところをセーターだった物理的に重い場合もあるかと悩みまくってカシミヤなら軽い!と最後の方で変えたら、、、季語が。わざとじゃなくて凡ミスです。M1にも出ていた「さや香」の強い気持ちで自由律&スペースだったのですが、撃沈。


プレバトの梅沢富美男さんも「ラブロマンスの句」で、先週は降格、今週は現状維持。恋の句、難しいのねん。

めぐるさん、皆さん、今回もお世話になりました(*^^*)
皆さんからの選評やアドバイス、とても参考になりました(^^)
次回のプチ句会にも参加させていただくつもりなので、その時はまたよろしくお願いしますm(_ _)m
さて拙句の解説ですが、

7. 街々を清むる聖歌きみ来る
この句は街を練り歩く聖歌隊と、それとは別に待ち合わせをしているカップルの情景として詠みました。下五は色々と悩みましたが、幸せな景色にしたくて「きみ来る」としました。しかし安直過ぎたかなと少し悔やんでます。

15. 食パンをくわえ駆け出す今朝の冬
この句では、敢えて既視感の限界に挑戦してみました(笑)皆さんのご指摘通り季語がどうとでもなるので、句としての完成度はすごく低いです。今回は二つもウケ狙いの句を作ってしまったので、次回は正統派で勝負します。

33. #一人ぼっちのクリスマス
これもウケ狙いの句でしたが、野良古さんのご指摘でこれ以前に上五が#の句があったと知り、インパクト重視の句で二番煎じになるなんて最悪だとへこみました(笑)ちなみにこのハッシュタグでのツイートは実在してます。

やっぱりふざけた句への解説はふざけた物になってしまいますね(^^;
たまにはこんなのも良いかなと思って投句してみたんですが、やっぱり全力でぶつかった方が楽しいので、次回は正々堂々挑みます!(ง •̀ω•́)ง✧

めぐるさま 皆様お疲れ様でした。
今回もまた読み応えのある選評、楽しく読ませていただきました。
特に特選をいただきました、彼方ひらくさま、神山刻さまありがとうございます。
神山さまとは互いに特選で両想いでしたね。
それと、自句の「天狼や名とあわせみる君の姓」は彼方さまに読んでいただいた通り、
シリウスという連星に託した句でした。
あえてそれ以上の自句解説はいたしませんが、もっともっといい句が読めるように、
楽しみながら句作に励みたいと思います。

このプチ句会の魅力は、選評でハッキリといいところ、悪いところを指摘していただけるところにあると思います。
特に自分では気付いていない読みの広がりや文法の誤用など、勉強になるものが多くありますよね。
これからもお邪魔したいと思いますので、よろしくお願いします。

◆つかさん

おはゆ~ございまス!spa
「ダイスポ」「フォルダ」つかさんだったんですね!どちらも面白い句でした。

>『冬の中山君叫ぶ本命を』
思わず「中山くん」と読んでしまったので、ここは「きみ」と平仮名でいかがでしょう?
ダイワスカーレットをPOG指名していたシーズンがアツかったことを思い出します。
お兄さんのダイワメジャーもSS産駒では珍しい先行タイプで大好きでした。
皆の目標になりながら勝負所で引き離す、そんな強さを私も持ちたい。

今回は3句ともに△頂き、印&コメントとっても嬉しかったです、
次は「恋の句」ラストシーズン、今度は○・・・いや本命印がもらえるよう、気合入れてガンバリます!!!


◆しゃーらさん

おはえうございまスspa
メールを送るのが遅くなり申し訳sweat01
一応、目を通して「?」と思ったり、誤字脱字に気づいた時は、確認して修正するようにはしています。
記事をUPしてから気づくこともあれば、いつまでも気づかないままのこともありますがsweat01

>冬銀河
一読後の感触が「悲しい涙」だったんですが、「を」でなく「は」なので、「喜び」と取りました。
シラズくん案「涙を孕む」、あるいは洒落さん案の「涙孕むや」にすると「悲しみ」の方が強くなると思います。
句意がどちらであっても美しい「恋の句」と思いましたので○で採らせて頂きましたshine

しゃーらさんの「カルヴァドス」へのコメント、「リア充なんて爆発すれば良い…」最高でした!!
次回もまた「爆発しろ!」と思ってもらえるような「恋の句」を考えます!!!happy02

◆彼方ひらくさん

おはようございます!spa
「第9回」参加有難うございました&お疲れ様でした!!!

俳句に於いては、主語の在処が分からないと解釈に困ることになるので、語順や助詞が大切ですね。
また、皆さんが仰ってましたが、「告られ」は現代語というか略語?造語?俗語?なので、本来俳句には不向き。
なので、せめて「告られて」であれば印象がかなり違ったと思いますが、
その情報がなくても、初デートに向かう高揚感だけで勝負出来るのではないかと感じました。
今回の投句の中では、個人的に最もストレートに「恋」を感じた一句でしたshine
「きよらな君」は奥さまのことなんですね。「母となる君を見つめる眼差し」になると、「恋」という感じでなくなるので、
無邪気なところのある恋人に対して、母のような気持ちになる・・・といった可能性を捨てきれませんでした。
彼方さんの作家性を感じる3句、それぞれに世界観があって面白かったです!

そして「カルヴァドス」に貴重な○を有難うございます!
バッチリ読んで頂いて感激でした!!
原句は「恋」を意識しすぎて「キス」を出してしまいましたが、
彼方さん仰って下さったとおり「クリスマスは元々恋人の祭典でもなんでもないので」、
その気分もMIXして推敲案を出してみました。いかがでしょうか?

めぐるさん、いつも丁寧な返信ありがとうございます。ただね、実を言いますと、競馬を知らない人は、まず、中山くんと読みます。中山君(さん)が、本命(彼の名)を叫ぶ。でもいいんです。でも、待てよ。冬の中山(競馬場)って。あ、有馬記念か。ってなって、次は、中山くんの隣で、ゴール前、本命のキタサンブラックを叫ぶきみ(ダイスポの彼)が姿を現す。で、最初に戻って、馬に嫉妬し、彼の名前を叫ぶ中山くん。という、君を、くんときみで読むことで、二度おいしいダブルミーニングのチョー独りよがりの句を味わっていただける。かなたさーん。独りよがりは悪くないぞー。♪いつかきっと、わかってもらえるさ〜♪表現はむずいが、また、頑張ろうね! では、またね。

めぐるさん、みなさんお疲れさまでした。

冒険的な句が多かった今回ですが(←僕も原因の一部ですが……)
全ての選評を読み、皆様がどの句にも真摯に向き合っていることをひしひしと感じました。
その懐の深さと面白がり力の高さに感謝と敬意を抱くと同時に、
読者を信じて提出してよかったと心から思いました。

個人的には、今回初めて個別の句で10点を超えたこと、
さらにヨミビトシラズさんに特選を頂いたこともとても嬉しかったです!
ありがとうございました。

以下、各句へのコメントです。

21. すき、きらい、すき、き そうだししゃもでも(野良古)
度重なる推敲の末、型破りであってもこういう表記・調べにするのが一番効果的だと思って出しました。下五は、きらい、ってもう言いたくないから現実に逃げて「ししゃもでも焼こう」という意図で、「ししゃもでも恋占いしよう」という読みは想定外でした。でも確かにそうとも読めますね。「ししゃもとか」だと紛れないでしょうか。

32. 僕と猫と猫とボジョレヌーボーと君(野良古)
冬の部屋の僕と君。間には2匹の猫とボジョレヌーボー(初冬の季語)。一緒の部屋にいるけどベタベタしてるわけでもない、穏やかで幸せな光景を描いた句でした。思いのほか、心理的な距離感や切なさを感じさせてしまったようです。ただ現実の風景も人によって受け取り方が違うので、本句の場合はそれもまたありかなという気もします。

43. Skypeの君と笑ふやクリスマス(野良古)
「クリスマスに遠距離電話」の句は沢山ありそうですが、お互いに映像も見ながら話すというのは、景としても実感としてもSkypeならではの新しさだと思ってこう詠みました。(この句は部分的に実話です。)推敲中に「Skypeに君の笑顔やクリスマス」というのも考えたのですが、このほうがより景が伝わるでしょうか…。

◆すばるさん

こんにちは!
「第9回」ご参加有難うございます&お疲れ様でした!
>もっとビシビシお願いいたします(笑)
うおっ、貴女・・・私と同じタイプですね?catfaceshine
私も、言ってもらえた方が燃えるので、皆さんからのご意見を有難く受け止めています。
感性は十人十色なので、同じ景を見たとしてもそれを好ましく思うかどうかはその人次第。
同じ言葉を読んでも「合ってる」「合ってない」とこれまた人それぞれ。
そんな中で、「分かってもらえた!」と思うと嬉しく、自分もまた人の句をもっと分かりたいと思い、
「分かってもらえなかったか~」と思うと次はもっと分かってもらえるように書こうと思い、
どちらにしてもモチベーションに繋がるのではないかと思っています。

「星空」に○、「カルヴァドスに△頂いて」嬉しかったです!
もっと表現力を磨いて、次は3句ともにコメントを頂けるように頑張ります!!
未熟な主催者ではありますが、またよろしくお願いしますねhappy01

◆洒落神戸さん

「第9回」ご参加有難うございました&お疲れ様でした!
>それと今回、私には句意が読みきれない句が多くてコメントがきつくなったかと思います。
>あとで他の皆さんのコメントを見て、あーーーっそういう意味〜と m(_ _)m
今回は、過去最高に個性的な句が揃って「うおおお」でしたねcoldsweats01
私も何回も選句コメント書き直しました。
「とにかく当たる」も最初は甘いのかなと思ったんですが、音読した時の実感の籠もり方が実にイイ感じで、
「これはもしかしてこのままの方がいいのでは?言い換えが利かない気がする!」
と考えが変わったものです。推敲されるとしたら、どんな言葉にされるのかも興味あります。
良かったらまたコソっと教えて下さいwink

そして、「星空」の句に特選を有難うございます!!うひゃひゃっやったぜ!!shine
前回、洒落さんの女子力の高さに嫉妬して、洒落さんからの◎を目標に頑張ったのでめっちゃ嬉しいです!
次回も頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します!!!
「恋の句」ラストシーズン。お互いベストを尽くしましょうぞ!!(ぎら)

>蜂喰擬さん

 くしゃみの句の続きを作ってくださって嬉しかったです。
イヤーマフの句のように一句として独立していれば、こういった交流は楽しいものですね。


>野良古さん
>「Skypeの君と笑ふやクリスマス」
>「Skypeに君の笑顔やクリスマス」

 マンガのコマ割りで言うと、前者は作者と君が一コマの中に描かれていて、
間に境界線が入っている画が浮かびました。
後者は一コマに作者が描かれ、作者の向かっている画面に君が映っている画です。
私は前者の方が好みです。

お待たせいたしました。恒例の、「寿限無寿限無……」並に長い自句自解です。睡眠薬代わりにどうぞ、直ちに眠れますdelicious
例によって、記事にのせるコメントは[総括]だけで大丈夫ですconfident
 
 
 
【詞の感想】

特になし。

いや、だってそりゃ……ほぼ「読んで字の如く」という歌詞だもん……何も書きようが無いってばcoldsweats02

というわけで、「クリスマス」というキーワードだけは何とか折り込んで、自由に句を作ることにしましたcoldsweats01「恋の句」というもう一つの兼題は……実は、3句とも慌てて作ったんであまり強く考えていませんでしたcoldsweats02ただ、「クリスマス・聖夜=恋」という要素が強くあるので、この季語を入れた段階でよほど下手な事を書かなければ「恋」の気配は最低限感じられる……という事は一応考えてました。

【1.聖夜の駅黒板消しの淡々と(11点)】

[総括]
「改札口の伝言板」か「駅員室の業務連絡用の黒板」かで読みが大きく異なる句。想定したのは当然前者(淡々と消されていく伝言板の様子)だが、後者でも「聖夜でも淡々と仕事する駅員」となって取り敢えず読みが成立するので、投句。しかし後者の読みだと、「恋の句」の要件が微妙になる事までは考えていなかった……何か申し訳ないwobbly

[由来]
3句中最初にできた句で、「(駅の)伝言板」という言葉が前回の句会にあったので、これで1句作ろうと思ってできた句。当初は、「聖夜、駅の伝言板に書かれた「行かないで」の文字を消そうとする駅員が躊躇する」というストーリーを考えていましたが、「聖夜」「駅」「伝言板」「行かないで」「消す」「躊躇する」の6要素を17音に入れるのはさすがに無理があったので、今の形に。
待ち合わせの定番の場所、駅……その駅の伝言板には数多くの待ち人達の想いが託されていますが、聖夜ともなればその数は書き切れないほどの量になるはず。しかし、そんな掲示板でも……それを消す黒板消しは、いつもと同じように、定刻を過ぎた物から淡々と伝言板の文字を消していくのでした。

[反省点]
6要素あったから削ったとはいえ、「聖夜」「駅」「伝言板」「消す」「消す時の様子(淡々)」の5要素を俳句的要素も考慮して17音に詰め込むのはやはり少し無理があり……その無理が、結果として「改札口の伝言板」の読みと「駅員室の業務連絡用の黒板」の読みの2つを生じさせる事に。特に、「伝言板」というキーワードが出てこないと思われる世代の人(平成生まれ)は後者の読みをする可能性が高く、そういう意味では不安定な句think

≫いっそ「駅」情報をカットした方が、景がグっと膨らみそうです。
≫最初に場面設定を入れると説明ぽくなり損な気がします。「クリスマス」でよかったのでは。

「伝言板」は、直接書くと面白味に欠ける……直接書かずに「隠れキーワード」にしたかったので、「駅+黒板消し=伝言板」という形で伝言板を示す事に。「駅」は簡単に消せない。
しかし一方で、場面が「学校の黒板」でも兼題が「恋の句」であることと「クリスマス」から考えて、「黒板に書かれた内容は恋に関連する事である」と読み手が想像することは十分期待できるので、「駅」を削って

【クリスマス黒板消しの淡々と】

でも良いのかも知れない。なお、「クリスマス(≒冬休み期間中)に学校に来ている人がいるのか?」という疑問は度外視する事にするcoldsweats01

ただし、単に「黒板(黒板消し)」と書いた場合、その読みは「学校の黒板」「業務用黒板」「駅の伝言板」の3つに割れた上、「学校の黒板」で読む人が圧倒的に多いと思われる。一方で、「クリスマス」という状況下において「黒板消し」が最も重い意味を持つのは「特定多数しか使わず、事務的な用事で使われる事が多い学校の黒板や業務用黒板」ではなく、「不特定多数が、自分の想いを伝えるために使う事が多い駅の伝言板」で読んだ時だと思うのだが……読み手のうちの何割が「駅の伝言板」で読んでくれるだろう?coldsweats02
まあ、他の2つでも味はそれなりにあるから、何とでもなりそうな気はするが……インパクトの確実性を重視するか、読みの幅を重視するか?coldsweats01

余談ですが……一連の話をしているうちに、「いつどこだって淡々としている(≒淡々と人々の想いを消していく)黒板消し」は、十分急所になりうる事を気付かされました。「黒板消し」はいつどこだって「淡々と」仕事しているイメージだし、それによって生まれるであろう情景も無数にある。当初、この句は急所を「無数の想いが溢れる聖夜の伝言板を消す事」にするという前提で作ったので、「淡々とした(黒板消し)」はあくまでサブ要素だったのですが……実は、意外と拡張性の高い素材だったのかもcoldsweats01

【26.クリスマス独り観察する平和(15点)】

[総括]
実は、捨楽さんの読みはドンピシャですwink「平和なクリスマスを観察する」「観察している今の状態が平和」どちらの意味も意識して書いてます。また、投句後に「恋の句から離れている」のはまずかったかと感じていましたbearing詳しくは、コメント欄にてconfident豊田すばるさん、すりいぴいさん、特選ありがとうございましたhappy01

[由来]
3句中最後にできた句で、大きな意味が2つある句。

1.平和なクリスマスを観察する
日本とクリスチャンの国だけかも知れませんが、クリスマス(クリスマスイブ)は、一年のうちで世界が一番幸せで平和な気分を迎える日だと思っています。夜になると人々は一斉に街角に繰り出し、恋人たちは揃って愛を語らい、家族は皆で温もりに浸る……こんな日は、他にありません。その「一年で最も平和な日」を、自身も平和の中に身を置き、のんびりと観察する……
……こんな平和な年が、あと何年続くだろうか。

2.観察している今の状態が平和
クリスマスイブ……世の男性方は大変です。彼女持ちは数ヶ月以上前からホテルやらレストランやらチケットやらの確保、当日は失敗のないように彼女をぴったりエスコート。家族持ちは家族持ちで「一年で最大の家族サービス」と称して子供に気を配りながら遊園地・ショッピング・レストラン……ひどい場合は、止めに皆が寝てる中の深夜の渋滞ドライブ。知人から「去年のクリスマスは、家族サービスの一環で、早朝から深夜までかけて、車で千葉から大阪のUSJまで日帰りで行った」なんて話を聞いた時には、ひっくり返りそうになりましたshock(注:実話です)
自分の事で精一杯の彼ら……そんな彼らを落ち着いてじっくり観察できるのは、独り身の特権。平和なもんです。街角のちょっと寂れたカフェのテラスにでも居座って、行き交う彼らの様子をのんびり見てみようじゃありませんかsmile

という……これら2つの事を、毎年実行している変わり者がいるのですgawk
独り身を寂しくないとは言いませんが、せめて年末年始くらい外に出ないと(=人気の多い所に出ないと)、日々や季節の移り変わりが感じられない……それを感じられない寂しさは、独り身の寂しさよりも勝るものです。まだ私自身がいくぶん若く、本当の意味での「独り身」ではない事も影響しているのだろうとは思いますがthink

[反省点]
恋の要素があまり無い(あったとしても、街角の楽しそうなカップルだけである)事は、投句後の選句中に気付きましたwobblyあと「観察する」が固くて説明っぽい表現だと思っていたので、ここが成功するかどうかは正直疑問でしたが……特に指摘が無かったところを見ると、「クリスマス」の浮わついた雰囲気に一石を投じる役割を担っていたと考えて、素直に「成功した」と思っておく事にするcoldsweats01

【35.終電よ聖夜はやはり来なかった(8点)】

[総括]
3句中、最も歌詞に忠実だった句。「終電を見送りながら聖夜を振り返る」と「終電に乗って帰りながら聖夜を振り返る」の2つありますが、どちらでも十分詩情があると判断して投句。突出した個性は無い反面、共感はしやすくて点が集まりやすい句だと思いましたが……終わってみたら他の句の方が点が高かったという意外な展開coldsweats02

[由来]
3句中2番目にできた句。「終電」だから夜は来ているのに、「聖夜が来ていない」とはこれ如何に?
……答えは、言うまでもありませんよね。「大切な人がいなければ、聖夜は聖夜ではない」と思う人は少なくないのではないでしょうか。

歌詞の「きっと君は来ない」で、「君が来ない事は分かっていたけど、何をするでもなく「ひょっとしたら君が来るかも知れない」と思いながら駅のホームのベンチにずっと座って、そのまま終電まで待ち続けた男」の像が浮かんだので……終電が去った後の男の言葉(独り言)を、そのまま句にしました。

[反省点(苦労話?)]
「終電よ」か「終電や」かで一瞬迷ったが、元々句に入れようと思っていた要素の数が少なかった(「終電」と「聖夜が来ない」の2つだけしかない)ため、口語でゆったりまとめた方が臨場感があって絵になると判断。そうなると、「終電や」では「終電」に重みが出る反面、口語からズレて違和感がある。
また、「終電よ聖夜はやはり来なかった」と「終電よやはり聖夜は来なかった」でも考えたが、呼応の関係で「終電よ(-の語)+やはり」が来た段階で「来なかった(-の語)」が来ることがある程度予想できる上、「聖夜」があまりインパクトの無い単語のため、「やはり」を後ろに持ってくる事に。
敢えてもう1つ要素を組み込むなら、説明っぽい「やはり」とその他いくつかを削って文語にし、「終電や来ない聖夜に大いびき」位かな?投げやり感アップcoldsweats01
葦さんのコメントが間に合って良かった……お陰で、ちょっとした推敲ができましたhappy01
 
 
 
以上です。「敗戦の弁」を書くのは精神的に辛いが、「凱旋の弁」を書くのは技術的に辛い……どっちも大変だと、今回初めて気付きましたcoldsweats01高得点なのは良かったが、兼題をやや無視した雑詠っぽい句で点数を稼いだので、次はどちらになるのか……coldsweats02皆さん、次回もどうぞよろしくお願いしますconfident

なお、クリスマスイブに神戸に来る予定の方へ。
イブにも関わらず、1人きりでボーッと海を眺めている男を見たら……絶対に、近付いたり声を掛けたりしないように。黄昏ている私である可能性が高いです。あれこれ観察されますよsmile

……この後は、時間があったら追加コメント(懺悔含む)を書こうと思ってます。もし良ければ読んでやって下さいconfident

◆蜂喰擬さん

「第9回」ご参加有難うございます&お疲れ様でした!
>リアルな恋愛経験が乏しいので、類想が多くなりがちで。
>かといって奇をてらうと恋要素を伝えるのが難しい。恋と愛の境界も悩みもの。
本当に・・・難しかったですねえ!!
特に、「恋」と「愛」、あるいは「熱情」と「情欲」、それぞれに境目を感じる部分が違いそうcoldsweats01
次が最期なので、悔いのないよう、「これが私の恋なんです」というような句を書いてみたいものです(遠い目)。

「カルヴァドス」に△有難うございました、
蜂喰擬さんが「大人」を感じて下さったのに、私ったら「はすっぱ」を男性目線だと読んだりしてcoldsweats01
他の人のコメント、作者コメントを読むと変な汗をかくことばかりですsweat01
こんな頼りない主催者で申し訳ありませんが、次回も是非よろしくお願い致します!!

◆立志さん

「第9回」ご参加有難うございます&お疲れ様でした!
いやーん今回もいろんな意味でヤラれましたーcoldsweats01
立志さんワールドがとどまるところを知りませんね!
私も立ち止まったり逆行したりしてはいけないので、
食パンをくわえて駆け出しますよ~!dash

「星空」の句への△&コメント有難うございました!
そう、前半が問題ですよね。今さっき思いついた形があるので・・・
ちゃんと出来たら、「100年俳句計画」に投句してみようと思います。
乞うご期待っ???(ドキドキ)

遅くなりました、コメントです。

3. 午前様きみのかたちをした毛布
上五は多方面の理由で嫌がられたようですね。オノマトペや月やら星やら、他にも上五の候補は有ったんですが、好みなのを選択しました。


5.つながないほうに手袋かたっぽずつ
今年作った句では1、2を争うくらい気に入っている句だったり。そういうのは得てしてウケないものですが、山香ばしさんをはじめ四人の方に点をいただけて嬉しかったです。


12. 「クリスマス・イブ」なんて嘘 きみは来る
作ってみたら結構良い景が描けていたので提出してみました。今回みたいな兼題でなければ出す機会ないなあとも思いまして。いっぺん一字あけてみたら、この句が詰めるのを嫌がるように感じたのでそのままに。


>山香ばしさん
今回はお互いに5点6点を入れあってて、大分シンクロしてましたね。
「ハチ公~」はどのように読んでも美しい句だと感じました。
次回以降も頑張りたいです。

追記
>司啓さん
山下達郎については特段ひっかかりはないのですが、一時期ワム!の「ラストクリスマス」の感傷的すぎる歌詞に拒否反応がありましたね…。イントロの軽いノリがだんだん腹立ってきて。今はそうでもないですが。

>あるきしちはるさん
毒づいてる感じを分かっていただけましたかw

◆山香ばしさん

「第9回」にご参加下さり、有難うございました&お疲れ様でした!
お互い特選同士って素敵ですよね、感性の響き合う相手との出逢い・・・憧れます!

「オルゴオル」の句へのご意見有難うございます!
最初、オルゴール」を一人聴く女性・・・のイメージから入ったのですが、
「ふたりの思い出の曲」・・・とか思ってる間にいつしか「ふたり」に変わっていたので、
とってつけた感が出た気がしますsweat01
ちょっと自分の思い出を辿りながら、もう一回考えてみますね!
そして次回は私も山香ばしさんから選んでもらえるような句を・・・!ゴゴゴゴゴ!!!

◆つかさん

あーなるほど!
『冬の中山君叫ぶ本命を』
「冬の中山」で切れると思うのは、競馬をやっているからだったんですね!flair
すぐに有馬記念を連想に、「ここで切れているハズだ」って思いましたsweat01

「冬の中山で本命を叫ぶ」
難病の話かと思ったら馬の話、そんなのも面白いですね。
私は頭が固いところがあるので、どんどん司菌を送り込んで下さい!!
次回も楽しみにしています~!up

神山さんへ。午前様から毛布への反転がいいですね。徹マン明けの午前様、仮眠して場外だった私の耳には、ワムのような耳障りのいい曲は入ってきませんでした。イーグルスが限度。ならウルフルズはいけそうかなと思いつつ、ラジオ故、耳障りがポイントの一句一遊の作句を楽しんでおります。

>彼方ひらくさん

コメントありがとうございます.分かりやすいです.
僕の描きたかった景は後者のほうでした.
自分が直接見ているのは,あくまでも画面の中の君だけで,
それが本物の君を映してるものだということは頭の中で考えないと分からない感じ.

となると,僕としてはやはり「Skypeに君の笑顔やクリスマス」だったかもしれません.

ただ,コメントには字数の関係で書ききれなかったのですが,こうすると
「Skypeでビデオ通話してる」という風景だけでなくて
「ビデオ通話すらできない関係の君の笑顔アイコン」という解釈もできてしまうのですよね…

遅くなりました、自句自解です!
今回、「クリスマスの恋」という難題に、客観写生という基本がゴロッと抜け落ちていたなぁというのが最大の反省。次こそ...次こそ決着をつける...!!(←何とだ)
○△★すべてのコメントに感謝しています、ありがとうございました! 次回もよろしくお願いいたします!!

37. ポインセチア燃えて君の目は濡れて
めぐるさん、野良古さんのコメントが作者の意図に近くて、官能的な句に挑戦してみたかったのです。が、上手くできませんでしたね...。いつかこれぞというエロ俳句が詠めるように頑張ります!

40. Silent nightを破壊せよセロリ
「何が『サイレンナーイ♪』だよコンチクチョウ」と拗ねている男が願ったのは、幸せそうなカップルにほんの少し水を差すような、小さな破壊。その願いを託せそうな季語として選んだのがセロリでした。もっと点数低いかと思っていました、皆さま果敢に読み解こうとしてくださって感謝しています。

42. 雪のこゑ耳朶のほくろにくちづけて
「雪のこゑ」の意図ですが、黙って抱き合っていて雪の声が聞こえるくらい静かであるのと、「声」と「耳」のイメージ繋がりからでした。耳朶のほくろとすることでフェチっぽさも出るかなと...。コメントありがとうございました!

◆野良古さん

「第9回」も有難うございました&お疲れ様でした!!
いやーん、句意を聞くと真逆で「ひゃーsweat01」ですsweat01
「猫」は、私は1匹の猫が行ったり来たりしているように感じたのですが、2匹いるってことなんですね!
「どちらに読んで頂いても」という懐の深さ、素敵です!!
「ししゃも」も、第一印象の後で「ちょっと待って、もしかして?」と追撃が来るのが面白いと思いました。
ひとつの作品に様々な反応があるのが面白いですね!
「句会」というと、「得点狙い」「置きに行く」といった句になりがちな側面もあるのかなとは思いますが、
「プチ句会」が皆さんにとって良い「実験・冒険・学習の場」として活用して頂けることを願っています。
読者も、「読み手」として鍛えられていくと思うので、これからもブチ込めるだけブチ込んできて下さい!!!
次回もよろしくお願い致します!!!

◆彼方ひらくさん

自分の句が、他の誰かにインスピレーションを与えて、新たな景を描いてもらえる!
作者としてこんなに嬉しいことはないのではないでしょうかshine
しかも、あからさまに「あ、あの句を読んで書いたな」と思うようなモノではなく、
作者から聞いて初めてそうと分かるほどの独立性のある句ならなおさらです。
これも彼方ひらくさんの持っておられる作家性のなせるワザですね!本当に素敵shine
これからも私たちを刺激し続けて頂ければ幸甚です。
次回も是非是非よろしくお願い致します!!!

◆シラズくん

「第9回」も有難う!!!もはやすっかり「プチ句会の顔」という印象になりましたねshine
選句コメントも、句に寄り添うことと、言うことは言う、そのバランスが絶妙に感じられ、
非常に勉強になることが多かったです。

>【クリスマス黒板消しの淡々と】
おぉ!原句を読んだ時に私がうっすら思い描いた感じがまさにこれ!!
(そしてその後、ひっくり返して「淡々と黒板を消すクリスマス」とも出来るかな?とも)
「聖夜」の「黒板」で一番に思い浮かんだのが、カフェやなんかのお店の店頭にある小さな黒板。
「X’masスペシャルメニュー」的な案内が書いてあるの。
殆ど戦場のような1日が終わって、そっと黒板を消す。
そして、そんなふうに淡々と日常をこなす人を描いただけでも切なく胸に迫るのに、
テーマ「恋の句」と照らし合わせた時、きっとこの人を「そっと見つめている誰か」がいるんだと思ったら、
たまらなくきゅーんときましたねshine
もちろん、「駅」のシーンも浮かびますが、これだけ携帯が普及してきた現代なら、
「駅」は隠しておいた方が、逆に「昔は駅に・・・」と思い出すこともありそうな気がします。
すっごく膨らみの持てる、素敵な措辞だと思います。

うわああ、「黒板」の句だけで結構長く書いてしまったcoldsweats01
ええと、まとめると、「次回もよろしくお願いします」ということで!
次はストレートな「恋の句」読んでみたいな(プレッシャー)smileshine


おまんたせいたしました!
遅くなりましたが今回も季語の登場回数を集計してみました。
今回はなるべく傍題をまとめるようにしています。
※間違いなどありましたら、ご指摘ください m(_ _)m
 
十七句 クリスマス(クリスマス7、聖歌2、聖樹5、聖夜3)

二句  冬、冬の夜

一句  イヤーマフ、おでん酒、ししゃも、セロリ、ポインセチア、ボジョレヌーボー、寒紅、枯蓮、手袋、十二月、鯛焼、天狼、冬銀河、冬肌、冬夕焼、風邪、毛糸玉、毛布、夕時雨、サンタ(*1)、林檎(*2)、無季(*3)
 
(*1) サンタクロースの省略ですね。先生に寄ってはNGかも知れませんね。櫂未知子先生とか ;-)
(*2) 林檎だけだと秋の季語でしたね。
(*3) 当初セーターだったのをカシミアに変えたら無季になってしまいました orz
 

今回は傍題も含めて「クリスマス」が一位!
「クリスマス・イヴ」が課題曲で「”クリスマス”に重きを置いて頂きたい」とあれば当然の結果ですね。
そして一極集中したせいか、それ以外はほんとにバラバラ。
さて、次回はクリスマスの句ではなくなる(新年の句も入ってくる?)のでガラっと様子がかわりそうです。

◆洒落神戸さん

来たかシャレさん待ってたホイ!
毎度まとめて下さって有難うございます、
「クリスマス(傍題含む)ダントツでしたねーーー!
それだけに、皆さんがどう類想を脱しようかと工夫したことがヒシヒシ感じられる「題9回」だったと思います。
今回は、ちょっと捻ったのが多かったので・・・
「恋の句」最終回は、ストレートな恋の句をたくさん読みたい気がしています・・・
っていうか、自分が頑張れよなんですケドsweat01
洒落さんの、女子力全開の句、また楽しみにしていますね!!!
次回もよろしくお願い致します!!!

皆様お久しぶりです、第9回プチ句会お疲れ様でした~
次回の『恋の句』最終回には是非参加したく、今からやる気まんまんなので、洒落神戸さんの前回と今回の季語リストを研究して、何の季語を選ぶか早めに決めたいと思いますw

◆ちはるさん

作者コメント有難うございます!
「ポインセチア」は「燃えて」を「怒り」と結び付けた方もいらっしゃいましたね。
しかし、「燃えて」「濡れて」の対比が美しく、
怒りの涙と捉えてもそこには恋心ゆえの激情が感じられ、間違いなく「恋の句」と思います。
「耳朶のほくろ」も程よき官能具合heart04両方○でしたhappy02
私も「ちょいエロ俳句」は目指し、次こそ・・・次こそ何とかしてみせる!ゴゴゴゴゴ!
「セロリ」も楽しかったです。
一読後、前方で手を繋いでいるカップルに向かって、
「ハイハイ独り者が通りますよ」と買い物袋から取り出したセロリでペシペシしている図が浮かび、
その後「恋の句」という前提で読んで、
TVで「聖しこの夜」が流れる中、セロリスープを作っている最中の彼女に彼が後ろから抱きつき
「んもーヤメテよお料理してるんだからあ」とか言いながら彼女がセロリで彼を追い払う素振り・・・
しかし、その後盛り上がる二人などを想像しましたよ・・・フウ~upcatfaceheart04←スミマセンー。
ひとつの句で二度三度美味しい、って素敵ですね!
次回も楽しみです、是非是非よろしくお願い致します!!!


◆24516さん

うおう!!
まずは『俳句ポスト』兼題「水涸る」での天選、おめでとうございます!!!
んもう、「こういう景が描きたかったーーー!」と軽く3mほど吹っ飛ばされました!
そして、うんうん昨夜最後の最後に捻り出した「ラグビー」の句で、「おぉ、これはイイ感じでは?」と思ったら、
まるきり24516さんの「月の匂ひ」が下敷きになっていたことに気づき、
パクリじゃないのよリスペクト、そう、オマージュ、オマージュってやつよ!!!とsweat01

「第10回」への参加表明、有難うございます!
投句フォームが出来てからは初めてでしたね、パスワードのメール発射致します、お待ちください~!

時間が経ってしまいましたが、句意を踏まえた追加コメント(+お返事)をconfident
蛇足だったらごめんなさいbearing
 
 
 
めぐるさんへ

≫「聖夜」の「黒板」で一番に思い浮かんだのが、カフェやなんかのお店の店頭にある小さな黒板。
「X’masスペシャルメニュー」的な案内が書いてあるの。
殆ど戦場のような1日が終わって、そっと黒板を消す。

その「黒板」は気付かなかった!!!!coldsweats02
確かに、それも「黒板」ですね……最近は洒落たレストランに行く事もなくなったから、それは全くもって想像の外coldsweats01
こうして見ると、意外に「黒板」ってあるんだな……その黒板が思い付いていたなら、ひょっとしたら「クリスマス黒板消しの淡々と」の方でロールアウトしてたかもdelicious「読み手がどんな黒板を思い浮かべるか」「クリスマスでなくたって、黒板消しは淡々としているのではないか」の2点を睨んだ賭けにはなるが……果たして?coldsweats01

【10. またひとつ涙は孕む冬銀河(捨楽さん)】
≫失恋の涙をイメージしましたが、喜びの涙と捉えてくださった方が多くてびっくりしました。
≫助詞「は」は物凄く悩んだのですが、涙の一粒一粒から銀河が生まれてきて欲しかったので。

この2つに、ダブルでびっくりcoldsweats02
私は「またひとつ涙は孕む/冬銀河」で、「涙が孕む物・涙を孕む物≠冬銀河」で読み、「涙を自らの中に孕む(≒押し殺す)+冬銀河の広々とした寂しさの取り合わせ」と読んだので、「喜びの涙」の線は全く読みませんでした。確かに、「涙が孕む物・涙を孕む物=冬銀河」と素直に読めば、「喜びの涙」でも十分読める句ですconfident
もう一つは、「大きな銀河が、小さな涙を孕む(=人の涙を吸い取る)」ではなく、「小さな涙そのものが、大きな銀河を孕む(生み出す)」という発想。「スケールの大きい物が、スケールの小さい物を孕む」というのが普通の読みだと思っていた私からすれば、この発想は目からウロコですcoldsweats02どこかで使えるかもdelicious

【13. 林檎煮る少し多めの砂糖入れ(豊田すばるさん)】
【15. 食パンをくわえ駆け出す今朝の冬(立志さん)】
ちょっとベタな改定案なのですが、兼題を考えた際の急所の言葉である「恋」を追加すれば、「林檎煮る多めの砂糖入れる恋」「食パンをくわえ駆け出す冬の恋」となり、それなりに雰囲気は出ます。音数が少ないのに心情的要素が強い、魔法の言葉ですwink……安易に多用すると、薄っぺらな句になっちゃうけどthink
なお、「食パンをくわえ駆け出す」には「日中」という要素がある(=夜に食パンをくわえて駆け回る人間はなかなかいないだろうと思われる)ので、15番は「今朝」が無くてもギリギリ成立する句だと思いますconfident

【17. 晒し首きつと見上ぐる寒紅や(彼方ひらくさん)】
≫司啓さんの読みの通り、見上げているのは寒紅の女性の方です。俳句は季語が主役だし、切れ字もつけておけば誤読はされないだろうと考えたのが、すこし独りよがりだったかもしれません。おそらくですが、首が見上げていると読まれた原因は「晒し首」と「きつと」が歌舞伎みたいなイメージで結びついてしまったことだと思います(死人の目はそうはならないです)。

wikipedhiaの「獄門」の項には、晒し首を乗せておく台の説明として、

≫首を晒す台を獄門台といい、高さ6尺(下部を土に埋めるので実際には4尺(1.2m))の台に五寸釘を二本下から打ち、ここに首を差し込んで周りを粘土で固める。

とあります。即ち、通常の晒し首(獄門時の刑場の晒し首)は、見上げなければならない程高い場所に晒されてはいません。現実的な読みの元、「寒紅=大人の女性」で「立った状態」を考えた場合、見上げるのは「晒し首」の方だと思います。子供だとか、しゃがみこんだ状態だとかなら話は別かも知れませんが……そこまでの複雑な読みをする人が、果たしているかどうかthink

≫句は弱くなりますが、「寒紅のきつと見上げる晒し首」下記の方が間違いがなかったですね。

こちらの方が、(少なくとも私は)精度・展開において元の句より数段上だと思いますconfident「寒紅(女性)が晒し首を見上げる」という読み以外できない上、「寒紅」の利きはやや弱くなりますが、最後の「晒し首」のインパクトが絶大なので元は十分取れます。
なお余談ですが、「磔になり、処刑が執行された直後の罪人の顔」を見上げるなら「磔」、「戦国時代などで、取った敵の首を槍先に掲げる」のを見上げるなら「首級(しるし)・御首級(みしるし)」という言葉を使えば分かりやすいと思います。

【20.街灯り聖樹に遊ぶクピードー(蜂喰擬さん)】
≫彼女が来ないのは、待ち合わせの聖樹に飾られたクピドの仕業か?といった句意にしたかったのですが

この意を伝えたいなら、「待ち惚け(=彼女が来ない)」は、絶対に外してはならない急所の言葉です。「街灯り」は「待ち合わせ」をある程度連想させる言葉ではありますが、その他の伏線が無いと「待ち惚け」まで読む人は少ないと思いますthink

≫説明的になっても「待ち惚けの聖樹に遊ぶクピードー」くらいにすれば良かったか・・?

これでほぼ正解ですが……「クピードーが遊ぶ」というと、「クピードーが仕事しない」という意味と、「クピードーが楽しそうにしている(≒祝福している)」という意味の2つが考えられるので、「「遊ぶ」の曖昧さ」を解消できれば完璧ですwink
「クピードー聖樹で笑う待ち惚け」……読み手がクピードーに軽く悪意を覚えたら正解です。「待ち惚け」を別の言葉に言い換えられたらもっと良かったが……coldsweats01

【21. すき、きらい、すき、き そうだししゃもでも(野良古さん)】
≫下五は、きらい、ってもう言いたくないから現実に逃げて「ししゃもでも焼こう」という意図で、「ししゃもでも恋占いしよう」という読みは想定外でした。でも確かにそうとも読めますね。「ししゃもとか」だと紛れないでしょうか。

結論から言うと、私は「とか」ではなく「でも」の方が正解だと思います。
「でも(助詞)」の意味の1つに、「物事を限定せず、軽く大体を指すのに用いる(例:お茶でも飲もうか)」というのがあります。この「でも」の持つ軽さが「何でも良いけど、取り敢えず何かして気を紛らわせたい」という事を示唆しており、これが私は良いと思います。「とか」は単なる並列なので、「でも」に比べればこの意味合いは劣ります。
ちなみに、この意味の「でも(助詞:大まかな指定)」で読むと「ししゃもでも焼こう・食べよう・買ってこようetc」の意味になりますが、「で(助詞:手段)+も(助詞:並列)」で読むと「ししゃもでも同様に恋占いしよう」という意味になります。文法的には間違ってません。
紛れが出るのが怖いなら、この際思い切って、直に「すき、きらい、すき、き そうだししゃも焼こ」と言い切っても味があるかも知れません。「焼こ」の言葉の評価が割れそうで怖いですが……coldsweats01

【24.最上階の愛てふ部屋へ聖樹搬入(司啓さん)】
≫景は、某筋系経営のラブホへツリーを搬入する業者さん。

私はラブホではなくて「通常のマンションの、ちょっと高そうなペントハウス(=男の自宅)」を想定していたので、種明かしをされてちょっと意外でした。私の読みだと「愛てふ部屋」がちょっと微妙になるから、妙だとは思っていたのですが……think

≫類似経験者(=業者の立場)としては、悲哀を超えて滑稽です。

かなり面白い要素だと思いましたが、もしもここを急所にして書ききるなら、「ラブホ(最低でもホテル)」及び「「悲哀を越えて滑稽」を示唆する何か」が無いと読み手には伝わらないかもthink
「今年またラブホの聖樹搬入す」……「ラブホ」は略語だからまずいかな?coldsweats01

【32. 僕と猫と猫とボジョレヌーボーと君(野良古さん)】
≫冬の部屋の僕と君。間には2匹の猫とボジョレヌーボー(初冬の季語)。一緒の部屋にいるけどベタベタしてるわけでもない、穏やかで幸せな光景を描いた句でした。思いのほか、心理的な距離感や切なさを感じさせてしまったようです。

個人的な感覚の差があるから何とも言えませんが……「ベタベタしていないけど、穏やかで幸せ」という句意通りにするなら、せめて「僕と猫と猫と君とボジョレーヌーボー」位ならば、ギリギリ何とかなるかも。「僕」と「君」の間には「猫」がいて微妙な距離がありますが、最後の「ボジョレー」がさりげなく温かみを演出してくれます。
ただ、「僕」と「君」の対比で「(僕+猫+猫)+(君+ボジョレー)」と読まれると、「僕が猫にかかりっきりになっている脇で、君は優雅にワインを飲んでいる」という読みがなされる可能性はあります……やっぱり、並列って難しいwobbly

【40. Silent nightを破壊せよセロリ(あるきしちはるさん)】
今回、懺悔しなければならない句wobbly

彼方ひらくさんのコメントで、

≫選評の厳しさについて、
≫『この句はこのように受け取れるのでここが良くない』という趣旨のものと、
≫『作者がこう思っているor考えているがダメ』というのは切り分けて考え、
≫後者はやってはいけないと思います。
≫自分が感じることは自由でも、作者の頭の中まで読めるはずがありません。

と、いうのがありました。
私は、書き手の句意をできるだけ考えて読むようにしています。その事そのものに間違いはないと思ってはいますが……しかし、この彼方さんのコメントを見て、

≫この前、「セロリ=失恋の薬」という話があったが……あれは、この前みたいに「はっきり書かれて初めて理解できるレベル」のマイナーな話。これを書いた勇気は買いたいが……色々と強引過ぎ。

という……「句意を読む事にかこつけた、バリバリの先入観に基づく選評」は、良くないと思いましたbearing
あるきしさん、申し訳ありません。分かったような事を書かずに、素直に「分からない」と書いておけば良かった……crying

【44. シャンパンをひとり手酌の聖夜かな(捨楽さん)】
≫ドタキャンされた男の人が、日本酒を飲むみたいにして、お家であぐらをかいてシャンパン飲んでたら切ないけど面白いかなと。
≫「手酌」と「ひとり」の重複、ご指摘ありがとうございます。恥ずかしながら全く気付いてませんでした…失恋からのやけ酒感を増し増しにして、「シャンパンをひとりで呷る聖夜かな」では如何でしょうか。

「呷る」でやけ酒感は出ていますが、「ひとりで呷る≒手酌」であることを考えれば、音数の面で「ひとり」より「手酌」を残した方が正解だと思います。
「シャンパンや聖菓肴にして手酌」……「シャンパン」は主にめでたい席で使う酒なので+の言葉ですが、「シャンパン(詠嘆)+聖菓」で派手に+で初めた上で、「肴」という少し泥臭い言葉を経由し「手酌」というやや-のイメージを持つ言葉でさりげなく着地させると、しんみりとした味わいが出てくると思います。……ちょっと「+と-の高低差」が激し過ぎて、わざとらしいかな?coldsweats01
 
 
 
……以上、句会の心残りの整理終了。
毎回毎回、言いたい事ばかり言ってすみませんwobbly

◆シラズくん

おおー大作を有難う!!!
こうやってひとつひとつ考えて頂けることは本当に有難いです、
自分が書いた一言をこんなにも咀嚼してくれるなんて感激shine
この労力を惜しまない姿勢が成長に繋がっているのですね。
「プチ句会」でも躍進、『俳句ポスト』でも【人】おめでとうございます!
この勢いで「第10回」もブチ抜いちゃって下さい!!!
改めましてよろしくお願い致します!!

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