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2018年2月17日 (土)

【人】お絵描きはきっと花丸あおさ採る

海岸に打ち上げられる「石蓴」で、砂浜がまるで公園みたい!
色合いの美しさに、明るい「春の訪れ・喜び」を感じた「石蓴」。
海のものは総じて苦手なのですが(←言い訳。予防線。潔くないっ)、
15句中1句が【人】に採って頂けて、ほっとしましたーーー。

【人】お絵描きはきっと花丸あおさ採る

砂浜や岩場で採れるので、小さな子でも親と一緒に気軽に集められそうで、
船を出して採る「漁」っぽいわかめや昆布との違いはそこかな?と思いました。
これもねえ、後の方で出て来た句ですよね・・・やはり力が抜けたんでしょうか

◆没句一覧(上位互換句を見つけたもの)*作者敬称略

伝説の海女は百歳あおさ掻く
【人】喉頚の小皺しみじみ石蓴掻く     ことまと
【人】石蓴掻くあれは口寄せ巫女と聞く  雪華るな
【人】石蓴採る海女のひかがみ溌剌と   猫愛すクリーム
【人】若妻会の会長五十路石蓴干す    ラーラ
「百歳」という数詞を出して満足していたところ、掲載句を見て「あっ」でした。
「そこに居る」実感の度合いが全然違いますね。特にラーラさんの句はお見事です。
「若妻会」なのに会長が五十、その可笑しみ、そして何というあるある感!!
あと、今回「ひかがみ」という言葉を数句見つけて、調べたところ、「膝の裏」と知りました。
ジョージ秋山が何かというと描いているアノ部分です。眩しいっす!

対岸に富士を見る浜あおさ採る
【人】相模湾始まる磯の石蓴かな      こじ
【人】石蓴採磯まはらねば行けぬ家    すりいぴい
【人】石蓴採る水平線は富士の幅     山香ばし
「何処で」ということを考えながら書いた句です。
没句は、一点にとどまっている感じ、掲載句は空間を目で追う・ぐるーっと見渡す感じ。
この動きの違いが、大きな差となったのですね

石蓴干す空は青く海は碧く
【人】太陽も大海も好き石蓴掻く      あいだほ
【人】なあんもないところと云うて干す石蓴 ぐずみ
【人】海の声鳥の声聞き石蓴かな      雪花
視覚一辺倒に終わった没句に比べて、掲載句は聴覚と合わせることで膨らみを演出。
明るく、のんびりした空気感、じんわりと広がっていく時間の経過が心地良いです。
同じく視覚のみで勝負したかに思えるあいだほさんの句には「好き」という言葉が。
「太陽」「大海」という大きな言葉の畳み掛けに、衒いのない全肯定の呟きが気持ちいい
似ているようで、全然違うなあーー・・・と千本ノックを受けたい気分に

黒髪を束ね石蓴を採りにけり
【人】かんばせを髪になぶられ石蓴採り   残月
【人】石蓴掻くその手で乳を含ませり      峰泉しょうこ
【人】海へ髪はなしておんな石蓴成る    台所のキフジン
女性が何かをする前に「きゅ」と髪を束ねる仕草が素敵だな~と常々思ってまして・・・。
しかし、掲載句を見ると、さらにエロいと申しましょうか、生活感といいましょうか、
私が発想の入り口で止まっていたことがよ~~~く分かりました!!!
もっと踏み込まないと!!!ですね

割り箸のすぱんと割れて石蓴汁
【人】幸せはいつも短し石蓴汁       ことまと
【人】天狗倒しの響く山小屋石蓴汁    星埜黴円
とろんとろんのあおさに、何かシャープなものを合わせたかったのです。
感慨をもってのむ石蓴汁の味わいを感じさせてくれたことまとさん、
聴覚のみならず「海」に対する「山」の対比まで持ってきた黴円さん、
ああ、「天狗倒し」は私もいずれ使いたい言葉でありました・・・むおおおお黴円さん流石ぁ!

海も日もやはらかく透け石蓴かな
【人】翡翠から生まれて石蓴すきとほる  ぐ
【人】石蓴手に翡翠のひかり落としけり  ヒカリゴケ
【人】日に透けてみどり明るしあおさ干す  中嶋浄土
【人】雨降るな石蓴の青の透きとほり   桃猫雪子
あおさの美しさを描きたいと思ったのに、全然力及ばず「翡翠」ね、「翡翠」なのね。
あの美しい、透きとおるみどりいろ。「みどり明るし」ね。
桃にゃんの上五は私からは一生かかっても出て来ません。ああっ。千本ノ(以下省略)。

あおさゆらゆらいづれ人魚のひれになる
【人】たおやかに靡く石蓴や月淡し    野々りんどう
【人】砂に描く人魚石蓴の髪飾り     游真
「あおさ」がゆらゆら揺れながら将来の夢を語り合っているイメージで書きました。
その「ゆらゆら」の動きを、幻想的に美しく描き出したりんどうさんの句、
私の句のアンサーソング(?)のような游真さんの句に感動、感激!!!
人魚のひれになりたかったあおさ、髪飾りになったよ

そばかすの子よりあおさのお裾分け
【人】ケロリンの桶持つ子ども石蓴採り  さるぼぼ@チーム天地夢遥
【人】巡査またどつさり石蓴貰ひけり    多々良海月
「ケロリンの桶」「巡査」というキーワードにほっこり
こういった個性的な名詞に、「あるある」「いるいる」と思わせるチカラがありますよね。
あっ、多々良海月さん!「おたより」有難うございました、めっちゃ感激しました!!!
良かったら、ブログにもお気軽に書き込んで頂けると嬉しいです。
お待ちしておりま~~~す!!

石蓴採るカール・ブッセを口遊み@「山のあなたの・・・」の作者
【人】石蓴掻く杜牧の詩でも諳んじて      ひいらぎ
杜牧」と言えば・・・って、知らないので調べたところ、詩の中の「水村山郭酒旗(すいそんさんかくしゅき)の風」という一文が記憶にありました!!!誰かこの中七(字余り)下五を使ったことなかったかしら?読んだことある!!とまた調べたら、ありました!!
「はぜ釣るや水村山郭酒旗の風/服部嵐雪」芭蕉のお弟子さんだった方のようです。
なるほど、俳句と漢詩が相性いいだけでなく、ちゃんとこうした背景もあって、一句がしっくりと一つの世界観を作り上げるのですね
なんかホワホワしたイメージだけで「カール・ブッセ」を選んでしまい、反省です。

あおさあおさリーフィーシードラゴンあおさ@海藻そっくりに擬態している
【人】あおさゆらゆらたつのおとしごのこらこら  あまぶー
今回、個人的に、一番びっくりしたのがあまぶーさんの「たつのおとしご」!!!
最後の「こらこら」が何とも茶目っ気たっぷりで胸を撃ち抜かれました!!
子等子等でも可愛いし、なんかイタズラしてる感じにも思えるし。
情景、動きが見える・感じられる、語感にくすっとする、
そんな俳句の楽しさの詰まった一句の前に、ははーっと平伏す私でした


ああ、今回も多大なる学びを頂いた『俳句ポスト』です。
この学びを活かせるように頑張らなくては・・・ですね
最後になりましたが、掲載の皆さん、おめでとうございます!!!

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まつやま俳句ポスト365」カテゴリの記事

コメント

めぐるさーん、石蓴のコメントありがとうございます。!(^^)!
命の萌え出す春のイメージで、石蓴にも沢山の小さな命が宿っているだろうと詠みました。
「こらこら」を「子ら」にしたり(これなら字余りにもならないので)、全体を漢字交じりにして「子らこら」としたりしてるうちに、えーい平仮名じゃ!とできた句で、正直「人」でビックリです。
他にも、石蓴汁、沖縄のオバア、石蓴の明に対して暗を対比させたものとか気に入った句もあったのですが没。リズムを活かして作って行きなさいという組長のお言葉かと理解することにしました。

めぐるさんの、 お絵描きはきっと花丸あおさ採る
幼い子の生き生きとした明るい笑顔、傍にいる優しいお母さんの顔も見えてきて素敵です。
きっとめぐるさんはお優しい方なんだということがいつも句から感じています。
そして、いつも細やかであたたかいお心遣いに感謝しております。(#^.^#)

どひゃー!めぐにゃんの怒涛の俳句愛にひとつひとつ頷いて読んでます!
木曜に並んで「うお~素敵!」と思った句を、る印で読むとさらに感動する・・・

めぐにゃんの「きっと花丸」可愛い~!!一面の石蓴を見たら絵心がくすぐられる!
緑と青のクレヨンをたくさん使って自信持って描く小さな指が見えてくるぞ~!
組長のおっしゃった石蓴と若布の違いが出ている!!
若布だと小さな子どもが自信持って描けないものね(´▽`*)なるほど!!

こんばんは。お言葉に甘えて、遊びに(?)来ました。
めぐるさんのブログは、ハイポデビュー前から拝見させて頂いてました(「プレバト」で検索してたら、偶然たどり着きました)。
めぐるさんの分析力や勉強熱心さ、句会を主催するアグレッシブさ、見習わねばと思っております。
今後もブログを応援、そして参考にさせて頂きたいと思います。コメントは、気まぐれで書いたり書かなかったりかもですが…。
ひとまずご挨拶まで。

◆あまぶーさん

こんばんはぁ!
「こらこら」の推敲課程を教えて下さり有難うございます!
こういう裏話を聞けると、さらに楽しくなっちゃいます
また是非いろいろとお聞かせ下さいね
複数の句を送ると、その中からどんな句を選んで頂いたかで、
メッセージを様々に感じさせて頂けるのがすごく嬉しいですよね。
組長の選を通じて、自分の個性をばんばんと俳句に出しちゃっていいんだ!
・・・と気づかせて頂きました。

>きっとめぐるさんはお優しい方なんだということがいつも句から感じています。
ふへへへへ、優しい強い人になりたいと願いながらも全然アカン愚か者でございます
句会でも何かとご迷惑をおかけすることがあるかと思います、
お見捨てなきよう、どうかよろしくお願いしますね

◆桃にゃ

こんばんにゃ!
いや~~~~んやっぱり「没句祭り」楽しいな~
「あ”---」と思ったことを、なるべく文字に残すことで、心に刻む作戦です。
桃にゃんも何か気づいたことがあったら遠慮なく言ってね

>緑と青のクレヨンをたくさん使って自信持って描く小さな指が見えてくるぞ~!
ありがとう~~~!!
桃にゃんの「太郎次郎」句も、同じような光景だなあと感じました、
子どもの様子にズームインして個性を見せてくれたあたりが匠ですね!
たろくんじろくんにも是非「たのしかったあおさとり」といったタイトルでお絵描きして欲しいです

あっ!桃にゃんの句を入れそこなってたことに気づいたので、ササっと追加!!
私からは一生かかっても出ない上五だよ・・・
2句掲載おめでとうです!!!

◆海月さん

おはようございます、初めまして!!
お越し頂いて嬉しいです!!!
わわわ、私なんぞにもったいないほどのお言葉、恥ずかしい限りです
ハイポ歴は「秋桜子忌」からなのでしょうか、あっという間に金曜日獲られましたね!!
◇デジカメのどれがズームか探梅行
私の没句「探梅行望遠レンズ新調し」の裏側のようで楽しかったです
◇婆ちやんの怪談話炭くべる
これも私が書こうと思ってた感じの一句で、「水涸る」の「祟り神」といったキーワードを見ると、
もしかしてもとからコッチ系に関心がおありの方かななんて思ってみたり。
ゲームで「流行り神」や「大神」やったことありませんか?
◇かなかなや店を畳むと駄菓子屋は
これもとても好きな句でした!
もし良かったらまた是非お気軽にコメント下さいね、
皆さんとの交流が作句やブログ更新の大きな励みであり力になっています。
どうぞよろしくお願い致します~~~!!!

・・・あ、「春潮」の記事も書かねば~!

褒めてもらってありがとうございます(^v^)
今気づいたんですけどもう一つの「石蓴の香りだったのか」の下五は
めぐるさんの「迷い家だつたのか」から学ばせていただいていたようです。
意識してない所でも皆さんから成長させていただいていると改めて感じました~
お絵かきの御句も素敵です。ひらがなの使い方など勉強になります。

こんばんは。早速、また遊びに来ちゃいました。
ハイポデビューは「渡り漁夫」からで、1年経過しております。ちなみに二回改名してます(海月→田中海月→多々良海月)。
ホラーは好きな方です。ゲームはあまりやらないのですが、コミック版「ひぐらしのなく頃に」を持ってます。
「蜩」の句は、ハイポに投句した中では一番気に入っていますので、「好き」と言って頂けると嬉しいですね。
因みに、めぐるさんの句は「炭」の「野衾」と(やっぱりこっち系の趣味が出ますな)、「櫨紅葉」の「嘘よ」の句がお気に入りです。

おっと、いい加減寝なければ…。ではまた!「春潮」の記事、楽しみにしてます!

◆あいだほさん

こんばんは
「~だつたのか」がお役に立てたのなら嬉しいです!!!
こういった言い回しって、知らず知らずに自分の中に入っていくので、
私も誰かの句を読んで学んでいたのかも知れません。
波多野爽波とか池田澄子とか、読んじゃうと同じ言い回ししたくなるような句がいっぱい!
素敵な言葉を知って、いつか自分でも使いたいと思ったり、
俳句を始めてからどんどん世界が豊かになってきています
私はあいだほさんの「ギルギル」とか「ガゴガゴ」が衝撃的でした!
いつか似たオノマトペを使う時がくると思いますので、その時は温かく笑ってやって下さい!
失笑されないように頑張ります!!!

◆海月さん

こんばんは!
あっ、途中で改名されていたんですね、なるほどです!!
「渡り漁夫」なんて難しいお題からスタートされたんですね!!!すごっ!!!
私だったら、敬遠して取り組みやすそうなお題から始めてしまいそうです
(ちなみに私のスタートは「馬鈴薯植う」でした)
ホラー系お好きなんですね、「ひぐらし」はゲームもやりましたし、コミックも持ってます~!
自分で買ったのは「鬼曝し編」だけですが
筒井哲也「マンホール」と外園昌也「エマージング」「犬神」などが好きで、あと諸星大二郎作品をこつこつと揃えておりますーーー。

「野衾」と「嘘よ」お気に入りに挙げて下さって有難うございます!
ちなみに「櫨紅葉」の時は漫画「悪魔の花嫁」からだいぶヒントをもらいました
そして今回「春潮」は海ということで・・・アノ妖怪で一句書いております
別な妖怪(?)でも一句。
記事は大慌てで書きましたが、何かヒントになるようなモノが少しでもあれば幸甚です。
皆さんとの交流で思いがけないアイディアを頂くことが多いので、
是非お気軽にコメント下さいね!またお待ちしております

こんばんは。拙句をとりあげていただき、ありがとうございます。
海に全然関係ない場面の句は、ダメ元のチャレンジでありました。食材としてのアオサも、季語として許容していただけたのだと思います。ラッキー♪

ところで、春潮の回文。「しゅんちょう」→「うょちんゅし」ですと、困難です。
傍題の「はるのしお」へ逃げる作戦もありですが、以前お話しました「旧仮名へ逃げる戦法」なんぞ、いかがでしょうか。
春潮は、旧仮名では「しゆんてう」のようです。

◆黴円さん

ギャー
黴円さん、こんばんは!お越し下さりハッピーです!!!
偶然ですが、今日近くのスーパーで「あおさのり」発見したので購入っ。
早速ラーメンに入れて食しました
ああこれこれ、この爽やかな香りと柔らかい食感ー!
これからしばらく、お味噌汁には「あおさ」です。
山小屋で飲む石蓴汁なんて格別でしょうねえ・・・!
掲句、私だったら「山」を出した時点で安心していたでしょう・・・
黴円さんのダイナミズムといいましょうか気前の良さといいましょうか、
懐の深さ・大きさを感じました

>旧仮名では「しゆんてう」
ぬおおおおおーーーーそのテがー!!!
「しゆんてう」→「うてんゆし」ですね、うむむ、これで何とか考えられそう・・・。
あと数時間、目いっぱい足掻きたいと思います!!!

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