最近のトラックバック

2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« ◆俳句甲子園・関西オープン戦・そのいち | トップページ | ◆「桜と新幹線」 »

2018年3月21日 (水)

◆俳句甲子園関西オープン戦・そのに

続きです。
句の後ろの数字は、審査員の点数。作品点と鑑賞点の合計点だけ書いています。
数字に「’」がついているのは、合計点が同じの時の、作品点の高かった方です。
マークの「」は勝利した方、「」は私が上げた方。
」はディベートや講評の時に言われた言葉、「」は私の感想です。
一晩、二晩たって、ジワっと心に浮かんできた景もあるので、「そのいち」より多めに書いています。
また、俳句の表記に関しては、コチラ(第21回俳句甲子園)を参照させて頂きました!!
石川焦点さんにもご挨拶出来て超ハッピー!!!
いろいろと有難うございました!!!!

さて、「そのいち」で書き洩らしましたが、午後からは税悦さん、一斤染乃さんも合流!
税悦さんの座ったところに風が回っておらず、私のところは涼しかったので席交換
寒がりの私はあったかい方がいいので丁度良かったです
斑鳩ぶりの染乃さんと、いっぱいお話出来たのも嬉しかった~


◆第五試合:洛南高校(赤)VS大阪桐蔭高校(白)

先鋒戦
赤 見舞ひ客毎日ありて山桜       8 9 8 
白 桜ぽとり土のカンバス余白なし   6 6 6     

(赤)決して便利ではない場所に毎日来る、それだけで患者の容態が伝わる
(白)「ぽとり」の重たい感じが桜と合わない。中七にも他の言い方がありそう。
一時期、お義母さんの病院(バスと歩きで小一時間)に毎日通っていたことがあります。その時の感じが「山桜」とリンクしませんでした。「土のカンバス」は、地面に書いた四角の中のある部分に桜の花を落とした時、何もないところまでが絵になる、そのバランスを「余白なし」と表現されているようで、句意とは違うかも知れませんが、素直に私の中に入ってきた句でした。

中堅戦
赤 産まれ来し妹抱き受けて朝桜     8 6 6    
白 湯気ふわり絡まり溶ける桜の香   8 7 7 

(白)風情あるが、「桜湯」の説明っぽい。何に溶けるのか言った方がいい。もっと高められる。
(赤)「いも」と言うと、恋人の意味が大きい。完成度高いと言えば高いがもう少し高められる。
「妹(いも)」=「恋人・好きな相手」といったニュアンスで受け止めました。例えば以前から、「○○さんとこに女の子が生まれたら、おまえのお嫁さんだよ」みたいな話があったりして、男の子も楽しみ半分「エー」半分だったのが、赤ちゃんを見た瞬間、たとえようもなく愛しく感じているような。朝の光に輝く桜がぴったりと思いました(句意とは違いますが)。
「『妹』は眩しいいのち。それが朝桜」と言い切ったのも非常に印象的でした。

大将戦
赤 あやまちの記憶は消えず若桜    7 8  
白 先行くね地に落ちるまで桜舞う   6 6

(赤)未熟さからきた「あやまち」と、まだ若い樹を重ね合わせた。
(白)話言葉、口語を生かす使い方がもっとある。
「あやまち」を平仮名にした効果がありあり。「ああ、やってしまったという気持ち」という説明が腑に落ちました。そんな失敗をするのも、その失敗を忘れられないのも若さです。
桜の若い頃は幹に艶があります。そして横縞が入っていてひびわれたようにもなっています。老木になると、この光沢は消え、ひびも縮んで瘡蓋様に。
輝きながら、無数のひびを抱えながら、成長していく。
若桜の横縞が、リストカットの跡のようにさえ思え、胸に刺さる一句になりました。

◆第六試合:和歌山県立向陽高校(赤)VS灘高校(白)

先鋒戦
赤 タクシーの沈黙破りゆく桜     7’ 8 7’  
白 糸桜ふっくらと空覆いけり     7 6 7

(赤)桜の存在感が分かる。「ゆく」改善案あるかも。
(白)説明に終わっているような・・・。
「桜」には沈黙を破る力がある!黙っていたかった人にも思わず声を上げさせるのは、やはり桜以外にないと思えました。「きっかけを作り、話題を広げてくれる」との説明も良かったです。

中堅戦
赤 散る桜すこし隔つるヒトが人    7 8  
白 海老の尾の残る重箱夕桜    8 8’   

(赤)「海老」という言葉からいろいろな意味を感じ取れる。多義的な要素ある。
(白)分かりにくく、説明しようとすると追いつめられていく。
文句なく美しくよく出来ていると感じ、迷いなく白へ。

大将戦
赤 無言なる轍の上の桜かな     8 7’ 8’ 
白 目を上げるイヤホンの外朝桜  6 7 8

(赤)「しじま」いろいろな表記があるが「無言」とした。
(白)内なる世界から外へ、目を向けさせる桜の力。三段切れもったいない。
「しじま」と聞いて「沈黙」と書きつけましたが(他に「静寂」「黙」などもありましたが、パっと出て来たのが「沈黙」でした)、「無言」と書いても「しじま」と読むことを初めて知りました。
さほど車通りのない田舎道、轍の上に落ちた桜も黙ったまま。
「君はどこに落ちたい?」まだ枝にいる時、花びら同士そう話し合ったかも知れません。
どこに落ちても、恨み言など言わない桜・・・その静かさにしみじみとします。


第六試合の終了後、エキシビジョンマッチに出場するメンバーが発表されました!
選手は、お題が与えられて即吟することに・・・ひょえええええ!
名前を呼ばれて立ち上がった選手への拍手、歓声、が続く中、
私の真ん前に座っていたグレイのパーカーの男の子も立ち上がり、
涙のスピーチを聞かせてくれた子が握手に思いを込めて送り出していました。
がんばれ~~~!!!


◆エキシビジョンマッチ第一試合:和歌山県立桐蔭高 + 選抜(赤)VS高校生選抜A(白)

先鋒戦
赤 卒業の朝靴紐の蝶結び         9 8 8  
白 あごひげをそるの忘れて卒業す   7 6 8’    

(赤)気持ちのいい句に仕上がっている。
(白)キャラクターが想像出来る。
どちらもディベートで「語順の入れ替え出来るのでは?」と突っ込まれていました。
即興だもん~~~句が書けるだけ凄いよ!!!と思いながら聞きました
どちらも良かったですが、白の句のとぼけた感じがとっても好きで白に。

中堅戦
赤 コウセキヲタタエマス卒業証書    (聞き逃し)
白 卒業やなんと細かな雨の音     (聞き逃し)  

(赤)「や」が強いか?
雨の音は拍手の音によく似ている。卒業する身に、そのかすかな音が自分へのエールのように響いているように思えて、それは「なんと細かな」音だからこそ、ずっとずっと心に響き続けるのではないかと思えて、とても印象深く感じられました。

大将戦
赤 卒業や埃静かに黒板へ       8 8 6   
白 卒業は卒業らしく踏みしめて    6 6 8

(白)「卒業は日常の延長」という捉え方がいい。
講堂(体育館)へ移動して、誰もいなくなった教室。舞い上がった埃は静かに黒板へ・・・という時間の経過から、やがて卒業歌が教室に届いてくるような気がしました。


◆エキシビジョンマッチ第二試合:高校生選抜B(赤)VSOBOGスペシャルチーム(白)

先鋒戦
赤 卒業日食卓上の置手紙       7 7 ?     
白 卒業や先輩の髪ゆれてなほ  8 6 ? 

(赤)シンプルにフォーカスしていて作り方はいい。
(白)「ゆれて」に心情が出ている。
作者によると、「子から親へ、『ありがとう』と書いた置手紙」とのこと。忙しい親からの「おめでとう」の手紙を想像していたのがひっくり返りました。

中堅戦
赤 卒業や靴箱の前たたずめり      6 6 6
白 卒業の夜や耳たぶに刺すひかり  8 8 8  

(赤)もっといろんなやり方があったのではないか。
(白)ピアスと言った方が良かったのではないか。
赤は三段切れがもったいなく。「ひかり」にピアス穴を開ける時の気持ちを感じて、白に。

大将戦
赤 先生のあの紅の色卒業式     (聞き取れず)  
白 なに描く卒業の夜のオムライス  (聞き取れず)

(白)基本は「今・ここ・我」。
普段は疎ましく感じていたような「あの紅の色」、卒業式の時に「もう見納めか」と思うと急に愛着があるように。あるいは、普段と違う口紅の色に、卒業式というひとつの節目を強く感じた、ということもあるかと。「卒業」という日の特別感をより感じた赤に上げました。

◆最優秀句

モスクワをやはらかくする桜かな   甲南高校 酒井優

Photo

写真は「第21回俳句甲子園ツイッター」より。(転載許可頂いています)

酒井くんには、表彰状と組長のサイン&コメントつき色紙、
松山で採れたお米の目録、商品券が授与されました!!
「句はモスクワなんですけど・・・シャツはアメリカです」
と、パーカーをガバっと開けて中のシャツを見せてくれた酒井くんでした。
おめでとうーーー!!!10点句だったもんね凄い!!!
照れくさそうに戻ってくる姿も可愛くて、オバチャンはイチコロだよ!
俳句甲子園での勇姿を今から楽しみにしています!!

そう!
その俳句甲子園は、皆さまからのサポートを必要としています。
市民スポンサーばんばん募集中!!
http://www.haikukoushien.com/list/index.php/topics/2681/
最低いくらから、ということはなく、いくらでも良いとのことです。
記事を読んで興味を持たれた方、是非愛の手をよろしくお願い致します!!
Photo_2


ああ、これまた濃厚な一日でした。
これから『俳句ポスト』兼題「金盞花」に向けて猛チャージです!!!ウオオオ!!!!

« ◆俳句甲子園・関西オープン戦・そのいち | トップページ | ◆「桜と新幹線」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。

さすがです。ただ見ているだけでなく、きっちり記録し、そして分析している。濃い時間を過ごされていますね!
読み返して勉強させて頂きます。

◆正丸さん

こんにちは!
いやいやもう全然、目は見えなくてスクリーンの文字は読めないわ、
聞き取りが悪くて句がちゃんと文章として頭に浮かばないわ、
漢字が分からなくて思った字が書けないわで、お恥ずかしい限り
高校生のフレッシュな感性に触れて、めちゃくちゃ刺激を頂きました。
正丸さんも、「子ども俳句」に関わってらっしゃるので、きっと毎回こんな感じなんでしょうね。
俳句って素敵だな!と改めて思った一日でした

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ◆俳句甲子園関西オープン戦・そのに:

« ◆俳句甲子園・関西オープン戦・そのいち | トップページ | ◆「桜と新幹線」 »