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2018年4月 1日 (日)

◆「春潮」金曜日&六句選

怒濤の「春潮」金曜日!!!
いつもながら、押し寄せてくる感動に翻弄され、言葉を見失いがちな私ではありますが、
未熟ながらも【天】【地】鑑賞&十句選を書いていきますーーー。
句意と全然違うことを言っていると思いますが、どうかご海容を!!

【天】春潮やしばし縮みてあきつしま   クズウジュンイチ
干満の差が大きいのが「春潮」だといわれていますが、科学的なデータでは最低潮位を記録するのが春なのだそうです。「あきつしま」つまり日本の国が最も広がるのが春。豊かな潮の流れをここまで俯瞰できるのが俳人の目なのだなあと、感心し共感しました。(中略)
一句を読み終わったとたん、「縮み」始める「あきつしま」というグーグルアース的映像から(中略)人々の動きや潮の干満が早送りの映像で見えてくる。こんな「春潮」の描き方あるのかとしばし感嘆の一句。(夏井いつき)

なんと!句を一読した時には「満潮」の景しか浮かばなかったのに、句評によって、私にもさまざまな光景が早送りの映像で見えてきました!!!凄い!!
もう、しばしどころか、結構な時間ノックアウトされたままでした・・・クズウジュンイチさん、おめでとうございます!!それにしても、凄い金曜日率ですよね。私が『俳句ポスト』参加してからだけでも、【天】は4回目(「春潮」「舞茸」「蜂」「ごきぶり」)!!!確か、昆虫博士と異名を取ってらした記憶があるので、今回の「あきつしま」も納得なのでした。
こういった、普段からの趣味嗜好が独自の視点となり、読み手をトリップさせてくれるのですね。深く心に残る一句となりました。ありがとうございます!

【地】春潮や備蓄タンクの浮きさうな    トポル
トポ兄ーーーー!!おめでとうーーー!!!一読、あの丸いガスタンクが浮き玉のようにゆらゆらして見えましたガス以外の備蓄タンクだと、円柱形みたいですが、いずれにしても、遠くにある巨大なものが、「春潮」に浮いてしまいそうだよと。眺めている自分が船の上で揺れているのに、まるで見ているモノの方が揺れているように感じる、そんな錯覚もありますよね。明るくのほほんとした空気感とともに、「ホントに浮いちゃったらどうなるんだろう?」といった、根拠のないようでいてありそうな不安。この、相反する感情のうねりが、まさしく「春潮」のような気がします。

【地】校舎から春潮眺めゐる白衣     はまのはの
ぎゃーーーーー!!!はのさんキターーーーー!!!ほーらね、クルと思ってたんだよ~~~!!(何故か私が自慢)はのさんの句はいつも私にどストライクで、しかも少ない投句でいつも【人】×2句も射止めておられて、私の目標とするお方の一人ですこちらも、「眺めゐる」と言っているだけで、胸中は明かされていないのですが、トポ兄の句同様、相反する感情のうねりがあるように感じられます。期待と不安、あるいは充足感と寂寥感。いずれにしても、言葉にならない思いにぼんやりと佇むようなその時間が、人生には必ず必要なものだと思えます。「春潮」がもたらすエネルギーが、次の一歩に繋がるのでしょう。背すじの凛とした「白衣」の人物を感じました。

◆六句選(人選句の中から特にお気に入りを紹介させて頂きます。作者敬称略)

春潮の沖百たびの国つくり       西川由野
お手本のような一句。「春潮」のつくりだす大渦小渦が、あたかも国産みの儀式のようで・・・。「国産み神話」から着想を得た句は何句かあり、どれも素敵でした。中でも掲句、「百たびの」にさまざまな感情や歴史が見え隠れしていて、厚みを感じます。近年、新しく出来た島もありますし、もしかするとまだまだ国産みは続いているのかも知れません。
産みおとされた国を、美しく守り育てていかなくては・・・と、散らかった部屋を少し片付けてみた私です・・・うううっ水ようかんのフタが二つもあるーーー

春の潮くじら色したくじらの子      24516
「薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク。ナニゴトノ不思議ナケレド。」(北原白秋「薔薇二曲」より)この詩がとても好きで、この把握こそが詩の魂だと思っていて、こんな詩を、こんな句を書きたいと心から憧れています。春はホエールウォッチングの季節でもあり、「春」と「くじら」の取り合わせはぴったり。可愛いくじらの子も、立派に潮吹きするのでしょう。「くじらの子」だけで、それを見守る視線のあたたかさが伝わります。波のうねり、大きな愛を感じる「春の潮」です。

春潮の島スリッパのぺったんこ    剣持すな恵
今回、いちばん「きゃあ」ってなった一句です。「スリッパのぺったんこ」が可愛いすぎる!!!何故「ぺったんこ」???分からない!でも分かる!そのスリッパは愛されている!パタパタと動きやすい、ぺったんこのスリッパ。活動的で、年齢を重ねていても若々しい感じの人が、あれこれ日々の雑事を片付けている。はきやすくて、脱ぎやすいスリッパは、もはや体の一部くらいに馴染んでいるのかも。・・・二物衝撃って、読者が勝手に物語を想像出来るので楽しいですよね。ああ私もこんなふうに、ふたつのモノを手に取って、ポンと読み手の前に差し出すことが出来たなら!すな恵さん、素敵な句を有難うございます!!

春の潮添乗員の名に恋す       山香ばし
「添乗員に」ではなくて「添乗員の名に」なのが面白いです。どんな素敵な名前なんだろう、あるいは初恋の人と同じ名前だったのかも。私はこないだ読んだ「銀英伝」でいっぱい出て来るドイツ名にシビれっ放しでした。中でもメルカッツかっこいーな~と思っていたら、人物も素晴らしく凄い人で、「さすがメルカッツ」と思うこと多数。以前「プチ句会」の時に私も「名」の句を書いたのですが、その上位のひとつの形ではないかと。「名に恋す」と言うだけで、その名は四六時中潮のように押し寄せ渦巻き、心をいっぱいに満たすのだと思わせてくれる「春潮」です

春潮へ支綱断ち切る銀の斧      樫の木
「支綱(しこう)切断とは進水式で新造船をドッグに最後までつなげている支綱を切断する儀式。」とのこと。Web辞書で見ると確かに「日本では支綱切断に銀の斧を用いる。」と記述されています。「春潮」に対しての「銀」のきらめき「斧」の力強さが見事。出航する船に映る波のきらめき、見送る人々の表情までもが、何とも美しく立ち上がってきます。

マロウ茶の夜明けの色や春の潮   明女
マロウ茶」を調べてびっくり!!何て綺麗な色!!そして割とよく見る花!私も似たような花を育てたことがあったわ!(と思ったら、蚊除け草のゼラニウムだった)喉にもいいんですって?ウチでも育ててみようかしら・・・!「中七や」のゆったりした調べに「春の潮」の優しい響きが良く似合って、ゆっくりと心が洗われていくような幸福な時間を感じました。
『俳句ポスト』では、「おおっ!私もそれ使ってみたい!!」と思う言葉にたくさん出逢えるのも魅力のひとつですね



うううっ、どの句も素敵な句ばかりで、十句選びきれませんでした
悩んでいるとキリがないので、最初に書けた六句で打ち止めにしておきます
最後になりましたが、掲載の皆さん、おめでとうございます!!!

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コメント

お久しぶりです。
拙句をあげていただきありがとうございます。

まず、訂正を。
最大四句の投句、なんてことないです^^;
一緒に居た某美女と勘違いしてはります。
私は五、六句くらいが多いと話したと思います。

で、今回は二句投句でした。
多作多捨の結果の二句ではなく、二句しか思いつかなかった。
(まあ、毎回、思いつかないんですけれど)

なので、今回は二句送って二句採っていただいたことが何より嬉しかったです。
地選句は組長の添削が入っているので、私の実力ではありません。
「旧かなをつかって深みのある句を目指しなさい」と言っていただたと解釈しています。

嬉しいのと同時に私の句でいいのかなぁ〜という不安もあり。

蟻、頑張ります。


◆はのさん

きゃーこんばんは!
改めまして地選おめでとうございます!!
そして2句投句の2句掲載、これもおめでとうございます!!
私もその域に達したいです・・・うおおお。

>私は五、六句くらいが多いと話したと思います。
ぎゃーごめんなさい!
そうでしたね、お二人とも少数精鋭で凄いなあって思いましたです。
思いつかないと仰いますが、多分、脳内ではいろんな句が生まれては消えていて・・・
自分で納得出来るような句だけが、フィルターを通り抜けてくるんではないでしょうか。
原句に力があればこその地選!
はのさん、これからも素敵な句を書き続けて下さいね
これからも楽しみにしています~~~!!!

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