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2018年8月28日 (火)

◆「20週俳句入門(藤田湘子)」第19週そのいち(追記あり)

「20週俳句入門」、いよいよ第19週まで来ました!
「けり」と一音違いとはいえ、大きく印象を変える「をり」「なり」「たり」。
そのニュアンスの違いをしっかり学んで、実作に活かしたいと思います。
例句は、本に載っているものから2句、手持ちの俳句本から5句挙げています。

下記色を変えている部分は本書からの引用です。
■書名:『角川俳句ライブラリー 新版 20週俳句入門』
■著者名:藤田 湘子
■出版社名:株式会社KADOKAWA

◆第19週「をり」「なり」「たり」

見た目にはたった一音の違いだが、一句全体にあたえる影響は大だから、
ここらの違いを見きわめて、内容に応じた使い分けができるようになってもらいたい。


◆「をり」
・口語でいえば「ゐる」。
・今そのことがそこで行われている、その状態がそのまま続いている。
・おおむね穏やかな情趣。

<例句>
野分あと口のゆるびて眠りをり  石田波郷
山清水さびしき指の揃ひをり    鎌倉佐弓
噴水の内側の水怠けをり     大牧広
頂上や殊に野菊の吹かれをり   原石鼎
ところてん煙のごとく沈みをり    日野草城
蟷螂の枯れゆく脚をねぶりをり   角川源義
寒紅のきりりと親を拒みをり     黛執

非常にピュアな印象を持つ「をり」です。そこには純粋に「そう思っている」「そうなっている」「そうしている」ということだけがあって、それを受けいれている感じです。「おおむね穏やか」なのは、その肯定感からくるのかも知れません。

「をり」の意味
・「をり」補助動詞(存続)動詞の連用形につく。「居り」自動詞と間違わないように!
×ほととぎす古刹に美しき尼のをり

◆「なり」
・口語で「だ」という断定の意。
・「たり」とくらべて自然ですんなり。
・使い方ひとつで「たり」よりつよく響く場合も。

<例句>
かりがねのあまりに高く帰るなり  前田普羅
雪催松の生傷匂ふなり       上田五千石
揚羽来て林間学校そぞろなり   原柯城
蟻地獄松風を聞くばかりなり    高野素十
街路樹の夜も落葉をいそぐなり  高野素十
菊の香の闇ふかければ眠るなり  稲垣きくの
鷹高み日の輪をよぎりわたるなり  岡井省二

その場の空気がそのまま伝わりますね。その状態を変えることが自分には出来ない不可抗力の感じが、「なり」にはあるように思います。そのことが、時として無情にも思われて、「たり」より強く響くこともあるのかなという気がします。

「なり」の意味(『NHK俳句』俳句文法心得帖より)
・「に」+「あり」の音韻変化で「なり」に。
・意味は、「断定」と「所在」のふたつ。
・また「伝聞・推定」の「なり」も。
いくつか意味があるので、間違わないように意識したいのが断定の「なり」は体言、連体形につくということです。副詞、助詞などに続く場合もありますが、多くは「体言、連体形」。
間違いやすそうなところを挙げると、
「すなり」→「す(終止形)」+「なり」=「するようだ」(伝聞・推定)
「するなり」→「する(連体形)」+「なり」=「するのである」(断定)

例句に挙げた「ごとくなり」は「連用形+なり」なので消しました
(「ごとし」の連体形は「ごとき」でした
案外、「終止形」と「連体形」が同じ、というケースが多いのが難しいところですが、
使う時はよく確認して、そして読む時は「断定」として読む、ということになりそうです。

◆「たり」
・「なり」と同じ意だが、重くつよい響きがある。
・内容のやわらかいもの、穏やかなものを表現するにはふさわしくない。

<例句>
大寒と敵のごとく対ひたり      富安風生 
羅の下きびしくも縛したり         山口青邨
幹高く大緑蔭を支へたり       松本たかし
そら豆はまことに青き味したり    細見綾子
五月雨や上野の山も見飽きたり  正岡子規
玻璃越しの凩の顔とわかれたり   加藤楸邨
餅焼く火さまざまの恩にそだちたり 中村草田男

確かに例句を見ると、作者は厳然と言い放ち、読者は異論なくズシンと受け止めるしかない感じです。「ああ、そうなんですね」「いやあ、本当にそうですね」と・・・。このキッパリと言い切る感じ、迷いのない感じ、異論を認めない感じが「たり」の命なのかなと。

「たり」の意味(『NHK俳句』俳句文法心得帖より)
・「と」+「あり」の音韻変化によって「たり」に。
・意味は断定(~である、~だ)のみ。
・「体言」+「たり」=断定の助動詞=訳し方は「である」
・「連用形」+「たり」=完了・存続の助動詞=訳し方は「~てしまった、~ている」
文法的に厳密にいうと「連用形」+「たり」は断定じゃないじゃん!と突っ込まれそうですが、例句として挙げられたものを見ると、「連用形」についている「たり」で「断定」と仰られているので、これが切れ字としての働きというふうに認識していいかと。

「なり」と「たり」のニュアンスの違いは、コメント欄の蜂喰擬さんの一文も是非ご参考に!



今まで、特に意識していなかったように思いますが、
それぞれに明確な「読後感」を与えることが分かってきました。
なんとなく二音余ったからどれか使ってみるか、的な用い方ではダメですね。
「そういうしかない」という感慨をもって用いたいと思います。
また、「をり・なり・たり」は「や」と併用しても良いことも分かりました!
特に「たり」の強い感じには上五「や」からの流れが似合うかも知れません。
いろいろと考えてみようと思います。

「第19週」の後半に書かれている「吟行」については「そのに」で改めて。
さーもうちょっとだ、頑張るぞ!!!

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コメント

例えば、こんな感じかな?……なお、「けり」はおまけです

【例句】
1.秋の雲千里の道を流れをり
2.秋の雲千里の道を廻るなり
3.秋の雲千里の道を囲みたり
4.秋の雲千里の道を吊るしけり

【意味】
1.秋の雲が、ゆっくりと千里の道を流れている。
2.秋の雲が、千里の道を廻った(廻ってここに来た)。
3.秋の雲が、千里の道を取り囲んでいるのだ。
4.秋の雲が、千里の道を吊るしているように感じた。

【使い方】
1.特定の事象の、ゆっくりとした時間経過を表したい時に。
2.特定の事象を、ことさら強調せずに言いたい時に。
3.特定の事象を、強調して言い切りたい時に。
4.特定の事象に対する、突拍子もない感想や発見を言ってみたい時に。

めぐるさん、ヨミビトシラズさん、みなさんこんばんは。

1点。
「なり」は断定、と書かれていますね。自前の参考書によれば、
助動詞「なり」には

1 断定 の「なり」
2 伝聞・推定 の「なり」 があります。

1 断定の「なり」は      体言と連体形にのみ付きます。
2 伝聞・推定の「なり」は  終止形(ラ変は終止形)にのみつきます。

伝聞・推定の「なり」は 「~(の)ようだ」 「~(だ)そうだ」 です。

なお、「をり」(居り。ラ変)。めぐるさんの挙げた例句はすべて補助動詞として使われている「をり」ですね。補助動詞の「をり」は、「動作・状態の継続」を表します。
「たり」と使い分けるのは難しいですね・・。

主観ですが、
「をり」  「ある」と同じ。「存在していて、ある」
「なり」  「~のだ(なあ)」
「たり」  「(今まさに、~ている(ところ)」「今、~し終わった(ところ)」 主観です。
では。

ご参考までに・・。

めぐるさん、ヨミビトシラズさん、すりいぴいさん、みなさんこんばんは!

例句を見させてもらった感想です。

【をり】
・上五に季語で、切る。もしくは、の~で流すか。
・唯一、原さんは違いますが、それでも「や」で切っています。

【なり】
・動詞+なりは、「をり」や「たり」もしくは「かな」に置き換えて
確認してみるのが、よさそうですね。
・形容動詞+なりは、ありきたりな形容動詞ですと、
感想になってしまいそうですね。
・ばかりなりも、上記とよく似た感じでしょうか。
・面白い比喩があれば、ごとくなりは、作りやすそうですね。

【たり】
・これが、一番、面倒かもしれません。
をりやなり以上に季語の運びや全体の調和が、必要になりそうです。
ヨミビトさん句を、またまたサンプルして申し訳ないのですが、
『秋の雲千里の道を囲みをり』としても、
一本道のずっと続く景も浮かんできます。

私?をりは、普通に作って、たりは、気に入った~たり見つけましたが、
なりが、う~んて感じです。出勤中や勤務中、楽しく悩んでいます。

では、また!

おはようございまーす!
車中目覚めて、なり作句しながら、自分の読み返したら、をり、なり、たり、ごちゃごちゃになってますね。
まとめるより、とりあえず作って、けりかな含めて、いろいろあてはめてみまーす!
では、また!

◆シラズくん

おはようございます!
比較をするなら、同じ言葉につけてニュアンスの違いをみてみるほうがいいと思います。
たとえばですが、
・歩みをり
・歩むなり
・歩みたり
・歩みけり
と並べてみた場合のそれぞれの感触を味わってみると。
鑑賞する場合にも、このニュアンスの違いをしっかり感じたいですね!

あと、「けり」は別に突拍子もないことを言う訳ではないような・・・どちらかというと、普段何気なしに見ていたけど、今ハッキリと感じたとか、新たな感慨で胸に迫ってきたとか、そんな感じだと思います。あくまで私見ですけど(汗

◆すりいぴいさん

おはようございます!
仰るとおり助詞「なり」には「伝聞、推定」の意味もありますが、
ここでは準切字としての「なり」の話で書いてありますので、その意味合いは省いて考えた方がいいかもです。
あくまでも、俳句においての「なり」は「断定」で考える、鑑賞するということだと思います。

>めぐるさんの挙げた例句はすべて補助動詞として使われている「をり」ですね。
>補助動詞の「をり」は、「動作・状態の継続」を表します。
・今そのことがそこで行われている、その状態がそのまま続いている。
なので、合ってますよね?
なんか間違っていそうでコワイんですけど、私、大丈夫でしょうか?

「をり」と「たり」ですが、「をり」は穏やか、「たり」は重くてつよいと、明確に詠みわけの基準が示してありますよ。
大事なのは自分の気持ちに合うものを選ぶことだと思います。

おお、めぐるさん、さっそくのご返事ありがとうございます。

いやあ、ぼくの書き方が至らずに申し訳なし・・。
>俳句においての「なり」は「断定」で考える、鑑賞するということだと思います。

そうなんですが、ぼくの言いたかったのは、動詞によっては「断定」にならない動詞があるということで、このことに注意、という意味でした。すいません。文法書によれば、

例えば、「極む」(他動詞、~を極める)とか「流る」とか。

★極むなり → 「断定」の意味にならない。これでは「伝聞」推定」に意味になる。
         「~を極めるのだそうだ、~を極めるらしいよ」。

★断定で使うなら、「極むるなり」。

ということを言いたかった・・。言葉足らずでした。


★なお、僕の前コメントに誤りありでした。

×  2 伝聞・推定の「なり」は  終止形(ラ変は終止形)にのみつきます。
〇  2 伝聞・推定の「なり」は  終止形(ラ変は連帯形)にのみつきます。すいません・・。

>・今そのことがそこで行われている、その状態がそのまま続いている。
>なので、合ってますよね? 
た、たぶん・・。みなさんはいかが?

ではでは。

めぐにゃん皆さんこんばんは!
難しい違いを分かりやすく書いていただいて有難いです。

>寒紅のきりりと親を拒みをり     黛執

の句は「きりり」や「拒み」が強いから「たり」の方が合うのかなあと思ったのですが
それだと内容と相まって強すぎるかもしれませんね。
「をり」にすることで傍から見ている作者の視線が浮かび
「をり」ならではの優しさが感じられるのかも。

>めぐるさんの挙げた例句はすべて補助動詞として使われている「をり」ですね

ぴいさんのこの部分を読んで「をり」は補助動詞だけと
思い込んでいたので、違う「をり」ってナンだろう一瞬ドキドキ(´∀`;)
きっと「居る」方の「おり」は「(補助でなく)動詞ですよ」の意味ですよね。
(違ったら御指摘ください)

だからめぐにゃんは大丈夫と思いますよ~(´▽`*)


◆すりいぴいさん

こんばんは!
早速のご説明有難うございますーーー。
藤田湘子の本には文法的なことはなにも書いてないので、
別に調べないといけないんですよね
「けり」の時は間違ってはならない「けり」があったので補足しましたけど、
今回は必要ないと思っていたので書きませんでした。
やはり、文法的な補足も入れた方が良さそうですね。
後で追加します、投句開始までに間に合うように・・・!

>〇  2 伝聞・推定の「なり」は  終止形(ラ変は連帯形)にのみつきます。すいません・・。
多分、「連体形」じゃないかなーと思いますが、どうでしょうか・・・。

めぐるさん

うわ、誤字、恥ずかしい・・。
>多分、「連体形」じゃないかなーと思いますが、どうでしょうか・・・。

そのとおーり(財津一郎ふうに)。ピアノは売りませんけど・・。
訂正ありがとうございました。

◆桃にゃん

こんばんは!

>寒紅のきりりと親を拒みをり     黛執
これとっても好きな句です~~~。
「をり」によって、親が娘を見守るこころ(穏やかな情趣)が感じられますよね。
「たり」では得られない情感。絶妙!!
名字からさてはと思ったら、本当に黛まどかさんの父でした。
寒紅のまどかさんに睨まれたい・・・

>きっと「居る」方の「おり」は「(補助でなく)動詞ですよ」の意味ですよね。
きっとそういうことなのかなあと思いたいんですが、
ぴいさんが「をり」を「存在している、ある」と書かれているので、ちょっと混乱。
「誰々が居る、何々が在る」といった自動詞「居り」とは区別して考えたほうがいいと思います。

◆つかっさん

こんばんは!
例句を分析してくださって有難うございます!
やっぱり文法面からの補足が必要そうですね、
後ほど記事に追加したいと思います。
多分、この週末のうちには・・・!
がががががんばるっ!!!

◆すりいぴいさん

こんばんは!
いえいえ、私の方こそ恥の多い人生を現在進行形で送ってをります。
・・・あ、なんか一句閃きそうに
ぴいさん、いつも有難う~~~!!!

めぐるさん、みなさんこんばんは。

>ぴいさんが「をり」を「存在している、ある」と書かれているので、ちょっと混乱。
>「誰々が居る、何々が在る」といった自動詞「居り」とは区別して考えたほうがいいと思います。

そのとおりです・・。単独「をり」は区別して。ぼくが言いたかったのは・・例えば、

「川は流れをり」  川が流れて(ある、のだ)なあ
「月は回りをり   月は回って(ある、のだ)なあ  というニュアンスかなあ、と。

混乱させてすいません。適切かどうかはともかく、こんな感じを言いたかったということで・・。

◆すりいぴいさん

こんばんは!
補足を有難うございます!
多分、ぴいさんの言いたいことは分かっていると思うんですけど、
言葉通りに解釈すると「?」ってなって

>「川は流れをり」  川が流れて(ある、のだ)なあ
>「月は回りをり   月は回って(ある、のだ)なあ  
「流れ続けているのだなあ」「回り続けているのだなあ」という感慨ですよね。
「さっきからずっと」とか「以前から変わらず」という思いが入る。
「たり」は、仰るように「今したところ」という臨場感。
作句する時は、ニュアンスに従って決めの二音を選びたいですね。
そして鑑賞する時は、どちらの表現が自分にとってしっくりくるかということではなく、
作者の使った言葉からくる感慨をしっかり受け止めることが肝要と思います。

ところで、ぴいさん、「第8回」参加されますか?
残り枠、少なくなってきましたよ~!

おはようございまーす!
みなさんのやりとり見せてもらって、ちょっぴり漁夫の利めきてきた司啓です(笑)
まとめはみなさんにお任せして(ズル)
無季ですが、をり、なり、たりの雰囲気だけのサンプル句が完成しつつあります。

・桑田佳祐いとしのエリー歌ひをり
・桑田佳祐エロチカセブン歌ふなり
・桑田佳祐勝手にシンドバッド歌ひたり

やっぱり、たりが字余りでしっくりこない…また以前の定位置かもしれない…
では、また!

◆つかっさん

おはようございます!
何か掴めてきそうなら嬉しいです!

>やっぱり、たりが字余りでしっくりこない
行動に関しては、ちょっと意外性というか、屈折がある措辞が「たり」には似合うのかな?
桑田圭祐が自分の歌を歌うのでは、あまり意外性が出ないので、「だれが」「どこで」「いつ」歌うかがキモになるかも。
ほんとだったらソコはコレだろうというところで、まさかの選曲。
「意思をもってそうする」「敢えてそうする」というニュアンスが出れば成功なのではないでしょうか。(違うか?)
なーんて思いながらも、そんな作句が出来る自信はさっぱりないのであった
皆さんの句を楽しみにしてをります!!

めぐるさん、みなさん、こんばんは。
今回もよろしくお願いいたします。

解説記事、とてもわかりやすくて助かります。
桃猫さんのコメントも含めて、特に「をり」の穏やかな情緒が生まれる理由に関しては、ナルホドな、と思いました。
「をり」は補助動詞として、長くはなくとも「時間の経過」が感じられる言葉なので、その「時間の経過」を観察している「作者の視線」から穏やかに受容する様子が感じられるのですね。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
「なり」と「たり」のニュアンスの違いについて、私自身も少しだけ調べてみて小さな気づき?があったのでコメント。

「なり」
伝聞の「なり」は「ね(音)+あり」の短縮。
断定の「なり」は「に(格助詞)+あり」の短縮だとのこと。

「たり」
完了の「たり」は「て(完了の「つ」の活用)+あり」の短縮。
断定の「たり」は「と(格助詞)+あり」の短縮だとのこと。

今回の切れ字の「なり」「たり」は双方ともに後者の「断定」の意で使用されるものであると考えたのですが、
では元になった、格助詞「に」と「と」の違いは何なのか?

格助詞「に」は多くの用法で、直前の言葉を強調する意で使用されます。
例)
  ”説明書”に書いてある。
  ”新宿”に行く。
  ”新幹線”に乗る。
  ”不思議”に思う。

一方「と」は、直後に続く用言にも若干重みが加わります。
  禁止だと”書いてある。”
  とっとと”行く。”
  必ず帰ると”約束する。”
  私はそれは違うと”思う。”
 
比較をすると、

  彼は村長”に”なった。

の場合は、ただ「村長」になったことを断定しているのですが、

  彼は村長”と”なった。

の場合は「断定」に加え、村長になる以前に苦労やなんかがあって、ようやく村長に「なった」のではないかというニュアンスが感じられます。

「なり(に+あり)」と「たり(と+あり)」の違いも同様で、
「なり」がシンプルに直前の言葉を受けて断定しているのに対し、
「たり」は「なり」と比べて、語源に含まれる「あり(有り)」の効きがわずかばかり残っているために、より強い断定を感じるのかもしれない、と思いました。


でも、「にあり」「とあり」の用例はちょっと見つけられない(^-^;
早い段階で「なり」「たり」に置き換わったのかしらん( ̄◆ ̄;)

長々とすみません。

めぐるさん。皆さんこんにちは。

今回もよろしくお願いいたします。
前回の反省を踏まえ、皆さんのコメントも含め熟読、自句にも照らし合わせ、文法上は問題なく(多分)、後は類想感と出来映えだろうという状況です。
めぐるさんの「同じ言葉につけてニュアンスの違いを見る方法」はいいかも!ですね。
○○○○○眠りをり○○○○○沈みをり
○○○○○眠るなり○○○○○沈むなり
○○○○○眠りたり○○○○○沈みたり
並べると少し目線が変わったり、対象の人・物との距離や質量も使い分けられそうな気がします。
只同じ句が「をり」「なり」「たり」で少しづつ分裂したりしなかったりで、10句が20句位に増殖してしまいました。
また一晩寝ると、これは「なり」より「をり」だろう。となったり、普段ここまで考えて使っていなかったので、すでに勉強になってます。

◆蜂さん

こんばんは!
おおおお、詳しい記載を有難うございます!
特に、ニュアンスの違いのあたりは、本当に分かり易い!!
記事を作りかけているところなので、まるっと(?)引用させて頂くかも知れません、
ご了承くださいっ!

うおおお、土曜日が終わってしまった。頑張れ私!

◆くりでんさん

こんばんは!
実は、語尾だけ変えてというのは、本に載っているのです。
引用部分が四分の一以下になるように、ということでしたので割愛したのですが
実際に句作する時も、迷って「こっち?いやこっち?」とグルグルすることがあると思います、
「なり」と「をり」は、どちらを使っても違和感がないということが多いので迷いやすいですよね。
今回、記事を書くことで、「をり」にはその時間を見守り慈しむ気持ちが入るように思いました。
二音に込めた作者の思いを読み取れるよう、ガンバリます!!

うおおーもう日曜日やんけー!

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