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2018年8月10日 (金)

◆自句自戒です

嗚呼っ、ギリギリまで粘ったのに、「類想・報告・季語が動く」から脱け出せませんでしたsweat02
いつものように★コメ中心に振り返ります。ぐすん。
今回は、「特に嬉しかったコメント」も少し紹介させて頂きますね。


秋日傘枯草色となりにけり(5点)○×1、△×3、★×5
△やや因果が感じられます(夏中差したので日傘が秋には枯れ草色になった)。
△立秋を過ぎれば日傘だって秋色にするのよ、という心意気を感じる句ですね。ファッションは季節の先取りが大切ということでしょうか。
★夏の間使いつづけた日傘が色褪せてしまったのでしょう。秋と枯れ草色という類似がくどく働いてしまった印象。一物は難しいけれど季語と「けり」がとても良い雰囲気で大正ロマンを感じました。
★枯草色の日傘に変えた、ということでしょうか。なりにけり、だと日傘の色が自ずと変化したように読める気がしました。
★上中に意外性がなく、なりにけりで流れている印象があるので、あとひとつ何かが欲しいです。極論を言えば、秋日傘は真っ黒でもたったひとつ措辞を加えて説得力を生み出せば、全然構わない。それこそけりの出番です。
★「老境に差し掛かり、使う日傘も地味なものを好むようになった」という示唆的な読みもできるが、そもそも「秋→枯草が増える→秋日傘が枯草色になる(見える)」と「原因→結果」で読めるのが頂けない。
★強い日差しの所為で日傘の色が褪せてしまったということでしょうか?もし事象そのままを詠んでいるのだとしたら、この句の場合、詠嘆ではなく過去完了に近い気がします。
heart01普通のことかも、ですが、作者のあっ、ああ、という感じは詠まれていると思いました。
chick季語「秋日傘」。夏中使っていて、秋になっても使う日傘のこと。句意は読んで字のとおり「(使っているうちに)秋日傘は枯草色になりました」です。上五から内容が繋がっている「応用形」の方ですね。毎日使っているとなかなかその変化に気づかないけど、ある日「わ~~~いつのまにかすっかりこんな色に!」と気づく。そんな軽い衝撃を「けり」に託してみましたが、「報告で終わっている」と言われるのは覚悟していました。「枯草色」は実感なのですが、他にうまく褪色を感じさせる色(言い回し)があるかも。引き続き模索していきます。アドバイスのおかげで、推敲の方向性が見えてきた気がします。「もともとは真っ黒かった」というところから始めてみてもいいなと。
選、ご意見くださった皆さん、本当にありがとうございました!!!


葛の花瓦礫を覆ひ尽しけり(16点)◎×1、○×4、△×5、★×2
△実際に覆うのは花ではなく大きな葉であろう点が気になり予選にしました。
★「瓦礫」は景があるようで曖昧な言葉と思います。単に「瓦礫」とすることによる膨らみが出た、とはなっていない感じ。だいたい何かわかりますがここは一応何の瓦礫が言った方がいいかもです。
★葛の花は荒れ地に咲く事が多いのでそこは自然だが、「瓦礫を覆ひ尽くしけり」に大したインパクトが無い。瓦礫の規模が分からないからいけないのだ……「葛の花瓦礫五トンを覆ひけり」とかはどう?
heart01俳句とはそのままを切り取ることで鎮魂であり祈りなのですね。
heart01いま瓦礫を覆った葛は今度は町を飲み込むかも知れませんね。
chick自分の中では強い既視感がある句です。それだけ実際に見て「ああ・・・」と思った記憶が生々しいのかも知れません。特選まで頂け、とても嬉しかったです。
何の瓦礫か言うパターン、瓦礫の規模を示すパターン、両方考えて、いつかどこかに投句してみようと思います。
選、ご意見くださった皆さん、本当にありがとうございました!!!

撫子の揺らめくときに香りけり(7点)○×1、△×5、★×4
△「揺らめく」は「継続的に揺れる様子で、明確に止まることはない」」とのこと。継続的なら「とき」は不要かも。
△「撫子は」でもいいかもしれません。
△揺れると香るという説明ぽく感じるのが勿体ないのかなと思います。
★他の花とは違う撫子らしさを出すためにもう一歩踏み込んで良いように思いました。撫子でなくても成立してしまう。
★作者の顔が見えづらい感じです。三文字分の個性を出せれば、と思います。季語が動いてはいけないとは言いませんが、やや季語に説得力が乏しい印象です。
★撫子じゃなくても良い気がしました。
★「撫子の花が揺れたり、撫子(=女の子)の表情や心が揺れたりする時に香る(魅力的に感じる)のは当たり前でしょうよ」という感想しか持てなかった。
heart01季語が動くのでは…と最初思ったのですが、画像であの花びらを見てるとだんだん共感してきました。
Photo
(Wikipediaより)
chickそれほど香りの印象のない撫子だからこそ、「この花も香っているんだよ」という気持ちはあったものの、どの花でも言えるのは確かなので、「季語が動く」と言われるのは覚悟していました。可愛らしい女の子と直結する花よりも、もっと地味な花の方が良かったかも知れません。「ときに」も一考の余地ありですね。これから「これだ!」という花を見つけてリベンジしたいと思います。
選、ご意見くださった皆さん、本当に有難うございました!!



「けり」は気づき、「ああ―――何となく見てたけど、今気づいたわ!」という衝撃。
そう思って、自分の中で「気づき」を感じた瞬間を思い出して書いた3句です。
それぞれに、「ここが推敲の余地あり」と思う部分を感じながらの投句になったので、
皆さんからのアドバイスがするする心に入ってきて、
自分では気づいていなかった部分にまで言及頂き、とても勉強になりました!!
いつかリベンジしてみせます!
皆さん、本当に有難うございましたupupup

皆さんの「自句自戒」もお待ちしております、
一人一人へのお返事が出来ないかも知れませんが、間違いなくひとつひとつしっかり読ませて頂きます!!

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るるる句会」カテゴリの記事

コメント

★めぐるさん。いつもながらしっかりとした自句自戒頭がさがります。m(_ _)m
私もお恥ずかしながら自句自戒いたします。

〇キャリアの蚊の句
 溢蚊の季語を分割したのが失敗でした。基本形を守らなくてはいけません。また内容が川柳で投句すべきもので
 ここではふさわしくなかったこと反省しております。m(_ _)m

 溢蚊の文科のキャリア巣くひけり

 とでもすればまだよかったかもしれません。😅

〇秋虹の句
 これも季語をもっと主体にするという基本を守っていないこと皆様の選評で自覚しました。淡くも余計でした。

 秋の虹槍ヶ岳にて白みけり

 とでもすればと悔やんでおります。😅

〇放送の花火の句
 あれだけ注意喚起されていたのになぜか花火という夏の季語をつかってしまったことお詫びします。m(_ _)m
 無声は無音ではなく解説者や出演者の声がないという意味でしたが伝わりにくいものになってしまいました。

 放送の花火無声へ響きけり
 
 と、選評でご指摘いただいたとおりしておればまだ伝わったかもしれません。😅

 因みに申し遅れましたが高得点獲得の皆様おめでとうございます。
 私めはあいかわらず定(低)位置でしたが、高得点を獲得された皆様のお句との違いは歴然としております。
 ①まだまだ季語を最大限に主役とする基本を守っていない。
 ②俳句としてふさわしくない句意を持ち込んでいる。詠みたいなら川柳としてどこかへ投句する。
 ③発想が乏しくボキャブラリも乏しい。
  この改善についてはこのほどツイッターで知りました角川書店の「吟行・句会必携」(実作のための
  類語例句集)を入手しました。
  歳時記、電子辞書、20週俳句、100の発想法、俳句特訓法に加えて当該必携を常に閲覧して句作に
  勤しみたいと思います。(-_-;)
  
  次回も性懲りもなく頑張りますので今後も皆様宜しくお願いいたします。m(_ _)m

こんにちは!
めぐるさん、皆様、今回もありがとうございました!
そして、遅くなりましたが上位の皆様おめでとうございます!

自句自戒は句会の作者コメント欄に記入させていただきました。
どうかな?と思った部分も、自分ではここが気に入っているという部分もすべて皆様からのコメントで明らかにしていただいたように思います。
また、まだまだ理解ができていない「けり」をほんの少し知ることができたかと思います。
結局「20週俳句入門」は取引キャンセルとなりました💦また探して購入したいです。

前回より得点が下がりましたが今回は特選をふたつもいただけたので、自分ではできすぎかと思っています。ねこ目特選もいいのかなと思いつつありがたくいただきます!
選、コメントをくださった皆様ありがとうございました!
また次回も参加させていただきたいと思っています!
次回は自分の選評を思いきってもう少し詳しく書きたいと思います。

優勝された一阿蘇さん始め、主催のめぐるさん、野良古システムさん、
他のみなさん大変お疲れさまでした。

今回も、多くの印と評そして次作へのヒントありがとうございました。

今回は、見る→読む&主観→客観へ寄せる⇒得点UP&ドリカム脱退を
目標にしました。
ただし、自己解釈のけりの3つの武器…①擬人化②ありえないこと
③読む人の感覚の時空を行ったり来たりしていただく。
は、ブレずにいこう。でした。

結果、得点UPにはつながりましたが、足りない部分が発見できて、
次回の課題になりました。
再度、→が、←になるかもしれませんが、それは、できた句次第。
現俳で「独自な世界観」という嬉しいお言葉もいただきましたので(笑)

また、選評ですが、こちらは寄せず、見えたもの、中でも自分好みの景が
見えたものを主にしましたので、1位、3位句への★は、あくまでも結果と
思って、お許し下さい。
(不知火は竜灯でした。書きかえを忘れてました。すいませんでした)

では、みなさんの★(抜粋と一部略してます)と振り返りを、どうぞ。

『放屁虫孤高の世界ありにけり』 〇1△6★4

特に、ヨミビトさんからの評が、総合的なものでございました。
★「放屁虫+孤高の世界」という組み合わせは面白いとしても、
肝心要の「孤高の世界」の内容が全く思い浮かばない。
もっと具体的内容に落とし込まないと、読み手は付いて来れない。

まさしく、その通りです。ちなみに具体的に描いた元句は、
『頭上に地上じー蚯蚓鳴きにけり』です。
頭上に地上は、ジョンレノンの『イマジン』の
♪天国はない。頭の上には空があるだけ♪です。
じー?(鳴き声)てなんやねん。の声が聞こえてきましたので、
①擬人化は、ブレることなく『孤独の世界』に対するイマジンを、
みなさんに託した次第です。
今回、別の方の句にイエス!がありました。じーだ!の共感の印です。

『銀漢へ息子と糸を垂らしけり』 〇3△6★4

★川に映った銀漢にしてもほんとうの銀漢にしても、「星へ糸を垂らす」
「星を釣る」という発想には既視感がありました。
★一見メルヘンなんですが、比喩になりきれてないというか、
何か物足りない気がします。漠然とした感想ですみません。
★息子への追悼句なのか、または実際に湖もしくは川面に写る天の川に、
息子と夜釣りの景なのか判りませんでした。
★「銀漢(へ)」の出現が余りに早すぎる。語順を変更し、
「子と並び糸を垂らすや天の川」か「子と並び糸を銀河へ垂らしけり」
としたい。

父、私、息子の②ありえないことを考えていたら、句になりました。
父はあの世で、息子はバイトなので、現実ではありえない(実現不可)
という意味です。
天の川を見ながらの夜釣りという現実と、天の川を眺めながらの
想像という非現実。
それらの時空を、読む人が③行ったり来たりしていただくことが
狙いでしたが、抜粋の評のように迷う方も出てくるので、
思いきって舵切って、一発で車庫入れ決めるのも、いいかなと。
次回の課題です。

『ゐのこづち幼なじみは訛りけり』 〇3△8★2  

★下五「けり」がなじまない。
★訛りけり、より、訛りをり、の方がぴったりするような気がします。

え?こんだけ?でした。コケるならコレと思ってましたので。
元句は庵へ。元句からは、先日までしつこくイマジンが派生してをり、
俳ポの鰯雲、無月まで引っ張っりました(無花果はないです)
そんな骨がらのような句ですが、一番点が高くて、楳図かずお先生の
『ねこ目の少女』の表紙の驚いたの顔になりました。
読む人の感覚を、現在と過去に③行ったり来たりしていただく
狙いでしたが、食い尽くした骨がらをダシにして、
茶漬けや雑炊を考えたら、まだまだ寄せられることが判りました。
これまた次回のお楽しみです。

以上、長々と失礼いたしました。

追伸:めぐるさん、次回の予約をお願いいたします。

では、また!

◆比良山さん

こんばんは!
「第7回」ご参加ありがとうございます&お疲れ様でした!
時事句はよほど上手に詠まないと川柳っぽくなってしまうので要注意ですねsweat01
比良山さんの句の特徴としては、第一に「詰め込み過ぎ」かと思われます。
要素を整理して、核になる部分だけ採り出せれば、スッキリした佳い句になりますよ!shine
俳句は、どこまで削ぎ落とせるかが勝負・・・
そう思って、私もいつも「もっと簡単に言えないか?」と考えています。難しいですがcoldsweats01
「花火」は私の手持ちの歳時記では「初秋」で載っています。
歳時記によって多少違いがあるかもですが、
「手花火(庭花火、線香花火など)」は夏で、「揚花火」は秋、といった区別もあるようです。
ネットであれば「きごさい」で確認するのが一番かな。
http://kigosai.sub.jp/?s=%E8%8A%B1%E7%81%AB&x=0&y=0
思いがけない言葉が思いがけない季節の季語だったりして驚くことがありますねcoldsweats01

次回の参加、シカと受付いたしました、また是非よろしくお願い致します!

★めぐるさん。貴重なアドバイス有難うございます。仰せの通りこの句会の
おかげで詰め込み過ぎも自覚いたしました。また助詞の使い方も
今一つでした。この句会のみなさんの秀句をもっと良く味わって
このあたりの型も見倣いたいと思います。😅

今回もありがとうございました!!スリリングでとっても楽しい句会でした(≧∇≦)
全国のつかっさんファンの皆様、前回に続き、並ばせていただき申し訳ないです!
(カーペンターズではなくオヨネーズあたり?)

自句自戒です。

◇良夜(14点)・・・◎から★までまんべんなくいただけて幸せです!
上5の間延びの御指摘多く(きゃー!)と思った次第です。
「○○終え」はあまりに説明的でしたね・・・「コインだけで一句にできそう」というめぐるさんの言葉にヒントをいただきました。確かにそうや!!
くりでんさんの◎、嬉しかったです!
エッチな句ではなく実感の句の方が私には向いているのですね(´∀`;)なるほど!

◇秋のみづ(11点)・・・歴史的仮名遣いぅあああああ!!と顔を覆った句。
みづって昔の表記なのですねーー!!知らなかった&気付かなかった・・・
勉強になりました!ありがとうございます!
既視感あり問題句にも関わらず◎くださった比良山さん、ありがとうございます!
比良山さんの読みを見て、ひとりよがりの句が一気に深い句になりました。感謝です!
仮名遣いの間違いをそっと置いて評価くださった方々お気遣いありがとうございました。
今後、気をつけます!

◇林檎(9点)・・・個人的に思い入れが強く、評価が分かれた結果は逆に嬉しかったです!
一阿蘇さんの読みに(うわぁぁ!!それですっ!!)と泣きそうになりました。
自分の言葉の甘さ、拙さを思いつつ、皆さんに高評価いただけるよう精進しなければ!と気持ちを新たにしました。(評価が分かれたら、やっぱいかんがな!)


「けり」の難しさに苦しんだ今回。
手堅い句でいこうか悩みながら、結局思い入れを優先しました。
自句の欠点を「けり」という格調に救ってもらったように思います。
失敗も踏まえ本当に勉強になりました。
めぐるさんいつも、とりまとめありがとうございます(ぺこり
野良古さんますますスリリングなるるる句会をありがとうございます(ぺこり
次回も是非是非参加させてください~~!!!

自句自戒、いきます。
なお、前回の自句自戒も出しておきましたcoldsweats01
 
 
 
【31.流れ星飯も食わずに落ちにけり(8点)】

[由来]
歳時記で「流れ星(三秋)」を発見したところ、「ひたすら夜を飛ぶ流れ星/急ぐ命を笑いますか」という「愛しき日々」の歌詞がふと頭を掠めたので、それで一句作ることに。
しかし、「流れ星=儚い・切ない」というのは規定路線なので、直接的表現で悲壮感を漂わせるのは良くない。「並大抵の表現じゃダメだ、何か良い表現は無いものか?think……そう言えば、さっきから考えっぱなしで腹が減ったなwobbly……あれ?coldsweats02」というところから、「飯も食わずに」という少しコミカルっぽい表現で悲壮感を演出する事を画策。

「飯を食う」というのはごくありふれた日常的な行為ですが、人間の三大欲求(食欲・睡眠欲・性欲)に基づく重要な行為の一つ。「三度の飯より○○が好き」などとも言うように、「楽しい事」の象徴(代表格?)でもあります。「楽しい事を捨ててひたすら飛び、ついには落ちる」という所に、ある種の悲しさを感じて欲しかったのです。
一方で「流れ星がどうして動いているかって?そりゃ、ただの自由落下さ。動力源として飯なんか食ってるわけないだろ、あっはっは」というコミカルに徹した読みでも読めるようになってます。早い話、擬人法で実景と虚景の狭間を詠んだ句になっているわけです。

そしてもし、この2つの読みを同時に読んだ人ならば、「流れ星だったからこそ笑えたが、これが人の示唆だったら笑えるだろうか/おかしみを感じてつい笑ってしまったけど、本当は笑ってはいけない事ではないだろうか/楽しみを捨てて生きる人生というのは、一見愚かしく見えて笑ってしまうかも知れないけど、その人生はものすごく悲しい人生だったのかもしれない」といった感じで、この落差に驚愕してもらえるかとも思ったのですが……

[反省点]
さすがに、両方読んだ人はいませんでしたねconfidentいたとしても、2つの意味のギャップに当惑して「どっちが作者の本当の句意なんだ?」と考え込んでしまう人が大半でしょうしcoldsweats01また、もし私自身が読み手だったとしても、この句に自信を持って◎や○は付けられていなかったと思いますthink
得点は伸び悩みましたが、「2つの意味を持たせ、その意味のギャップで読み手を驚かせる」という試作品にしては上出来の(かつ、ある意味予想通りの)結果だったと思います。

ちなみに、(特選を貰っておいて、こんな事を言うのも何ですが)「お腹が空いて力が出ずに失速してしまったのでしょうか」というコメントがありましたが、単純にその事について書くだけだったなら「流れ星飯を食わずに落ちにけり」となっていたと思います。「飯も(=飯すら)」。
 
 
 
【46.衝突入(つといり)に浦島太郎帰りけり(7点)】

[由来]
きごさいで「墓参り(初秋)」を調べていたら、その上に「衝突入(初秋)」という聞き慣れない言葉が。調べてみたら、

「昔、各地で行なわれていた陰暦七月十六日の風習。家々の秘蔵の 道具、嫁、娘、妻、妾にいたるまで、日ごろ覗き見したいものをその日は見ることができるというもの。伊勢山田地方では江戸時代まで行われていたという」(「きごさい」より)

というなかなか面白い季語だったので、「覗き見」から「玉手箱の心理」を経由して「浦島太郎」に。「日頃見られない物を見たい(=衝突入)、見るな・開けるなと言われれば見たい・開けたい(=玉手箱)」というのは人間の性。
ひょっとして、浦島太郎が玉手箱を渡されたのは、彼が不覚にもあらぬ事を口走ってしまったからかも。つまり……

浦島「(明日は一年で一度しかない衝突入の日。長者どんの娘たちは絶世の美女揃いだって前からの噂だし、一生に一度で良いから見てみたいんだよなlovely……にっしっし♪smile……あっ、乙姫様だcoldsweats02)すいません、家の様子が心配なので一度お暇させてもらっても良いですか?」
乙姫「(……さっきの独り言、全部聞こえてたんだけどgawk美人を見に行きたいからお暇するって……目の前にアタシという美人がいるっていうのに、何考えてんのかしらangryそうだ……このスケベ心丸出し男、「中を見るな」って言って玉手箱を渡せば絶対開けるわdeliciousそれを使って……smile)分かりました、それではお土産にこの玉手箱を……(以下略)」

……みたいな(あくまで私の妄想ですcoldsweats01)。

[反省点]
取り合わせのインパクトは抜群だったようだが、いざ実景として読むとどう読むか迷う句かも。事実私も「明確・具体的な実景」に関してはあまり考えておらず、「衝突入に合わせて浦島太郎が竜宮城から帰ってきた(or帰ってきたのではないかと作者は考えている)」というメッセージを受け取ってくれれば、後はどーだっていいと思ってました(無責任?coldsweats02)。そもそも「衝突入+浦島太郎」の組み合わせからして突拍子もないですし、そこを発見できた段階で句としては十分元を取れていると思っていましたconfident

ちなみに、読みは山香ばしさんの読みでほぼ当たっていますが、浦島伝説は全国津々浦々にあるようだったので、「浦島太郎が○○出身」などという事はほとんど考えていませんでした。あと、一応季語だから「衝突入」にルビは要らないかとも思っていたのですが、調べる時に苦労する人が出ると困ると思って、つい……coldsweats01
 
 
 
【53.秋の虹直刃(すぐは)の白を捨てにけり(4点)】

[由来]
最近、どうにも俳句の調子が悪い。初心を忘れたせいか、雑念が混じっているのか、変な色気でも出ているのか。そんな時に、薄ぼんやりとして掛かっているんだかいないんだか分からない中途半端な「秋の虹」の画像を見たところ、今の自分自身と妙に重なってイライラしてしまいこんな句に(ちなみに、「虹(=夏の虹)」はハッキリと掛かる)。

1.秋の虹白の絵の具を捨てにけり
2.秋の虹白い希望を忘れけり
3.秋の虹白い希望を捨てにけり
4.秋の虹直刃(すぐは)の白を捨てにけり

「虹は鮮やかな割に、全ての色の原点とも言える白・純粋さを意味する白がない」というところから、まずは1。
「単に「白がない」というだけでは「春の虹」でも「夏の虹」でも同じ事だ。「+の何か」を捨てたからあのような薄ぼんやりとした姿になったのだ。普通に「白」と言っただけでは分からない」という思いから、「白」に「+の何かを示唆させるような言葉」を加えて2~3。
虹には「真っ直ぐしたものがない」という事から、「直刃のような白を捨てた」という意味で最後の4に。「直刃」というのは本来は刀ではなく刃文の事なのですが、字面が気に入ってこの単語を選択(ちなみに、名刀は直刃が多いという)。

真っ直ぐな何かを捨てたから、妙に色気付いて色鮮やかなくせに、中途で途切れてぼやけてしまっている……そんな感じ。

[反省点]
予想通りの低得点。まあ、ここまで分かりにくい表現なら無理もないthink
ストレートに「秋の虹白い直刃を捨てにけり」とした方が分かりやすかったかも知れないが、「秋の虹/(主観が)白い直刃を捨てにけり」で「実景+実景」の取り合わせの句と見られると意味が変わってくる恐れがあったので、「秋の虹(は)直刃の白を捨てにけり」としてこの句に。「直刃の白を捨てにけり」というのは間違いなく虚景なので、後は動作主体が主観(秋の虹に自己を投影させた句)なのか秋の虹(秋の虹の一物読み)なのか、それともその両方か……といった問題。
しかしここまでたどり着いたとしても、今度は「動作主体がぼやける」という54の句と似たような問題が立ち上がり、少しピンボケ気味の句になっていた気もするthink……31の句も含めて、一物読みに人間の精神的要素を絡めて書くのは無謀かつ絶望的な気がしてきたwobbly
 
 
 
【まとめの一言(?)】
「「けり」がラストに入るから、多少思い切って自己主張が強い事を言っても大丈夫だろうconfident……いや、言わなければダメだangry」と思って3句作りましたが……今の私の能力では、実景重視というか、具体的内容に確実にまとめていかないと、読み手には20%も伝わらないという事が再確認できました。
しかし、「実景から何かをまとめる」という事ほど難しい事は無いんだよな……先生のブログで「光の筋の降りる滝の写真」を見て「何か書けそうだ」と思ったが、結局それっきりだしcoldsweats01
そもそも絵や小説にになるような実景なんてなかなか(私の中に)無い。困ったもんだthink
 
 
 
【おまけ(予備句・試作句)】

【墓参り刹那鼓動の止まりけり】

墓参り、墓の前で頭を下げる。平凡だがどこか厳粛な空気の中、一瞬鼓動が止まったような気がする。……いや……「気がする」ではないかもしれない。最近、不整脈が起きるようになってきている(※)。ぼつぼつ、向こう側に呼ばれるような気がしてならない。そんなに日頃の行いが悪いつもりはないのだが。
「上五季語+中七+下五けり」の句だが、「墓参り+死の予兆・暗示」が近い気がして、53の句と入れ替わりに予備句に。
(※)→あくまで、作中の設定です。実際の私にはそんな事はありません、念のため。

【諸人の未練吸いけり盆の月】

「盆の月」は、文字通り盆の日に浮かぶ月の事。死んだ人間があの世から帰ってくると言われる盆……その日に浮かぶ月は、ひょっとしたら、死者や死者に対する生者の未練を吸い上げて輝いているのかも知れない。
「上五+中七けり+下五季語」の試作句。型が違うので予備句に。

【手術室つるべ落しの響きけり】

手術室の周りは、時間の流れが違う。患者、医者、患者の親族。どの人間の時間も、瞬く間に流れる。余りにも日が落ちるのが早すぎて、勢いよく落ちたつるべの音が辺りに響き渡るようだ。
「上五+中七季語+下五けり」の試作句。型が違うし、内容が単純なので予備句に。
 
 
 
【おまけのおまけ(業務連絡)】
そう言えば、さっき「きごさい(きごさいBASE)」の「恋の俳句大賞(2018年前期)」を見たら、大賞に聞き覚えのある名前が出ていたな……元気にしているだろうか?

皆様……前回に引き続き、今回もありがとうございましたconfident

めぐるさん、みなさん、野良古さんこんにちは。
今回も楽しく有意義な機会をいただきありがとうございました。
すべての点と評をいただいたみなさんへ感謝申し上げます。
取り分け、◎〇をいただいいた山香ばしさん、蜂喰擬さん、めぐるさんありがとう。
にもかかわらず、蜂喰擬さんの「蓼の花」以外、採れてなくて申し訳なし・・。
そして★でのご指摘、学びになります。再考の助けになります。
そしてぼくが★をつけた句への高評価。「ああ、そう感じられたんだ」ということに反省点を感じます。

自句はもうみなさんにあずけるので述べませんが、「土竜」の句。
最後に「これは「『けり』の句なのか?」と自問自答してタイムアップ。
思いのほか良く受け取っていただいて嬉しいですが、
やはり自分で引っかかる句は見抜かれるもんなんですね・・。

今回の「けり」。いま考えているのは、はっきりした気付き、驚き、ああ、~なのか、という感じ。詠嘆を含んだ「~なのだ」「~のだ」に近い感じなののかな、なんて考えています。

最後に蛇足ですが、俳句の詰め込み過ぎについて触れたコメントがあったので・・。
十七音の容量を知ることは大事と思います。
そして句に中心はひとつ。自分のいいたいことにこだわらず、捨てること、ずらすこと。

比良山さんへ。
>無声は無音ではなく解説者や出演者の声がないという意味でした

こういう場合、そのまま 「黙りけり」「声もなし」、で済むのですよね。
組長が、ひねくりまわしてもいいことは何もない、という趣旨のことを言われていました。
推敲しない、という意味ではありません。個性は大事ですし。
まずはシンプルにそのまま言ってみる、というのは存外、大事なのかも知れませんよ。

今回もみなさま、ありがとうございました。
最後に、司さんへ清志郎の「激しい雨」、めぐるさんに甲斐バンドの「汽笛の響き」をリクエストします。ではまた。

立志さんのはじめられた、俳句のネットラジオ(立志さんブログにて)へは
のちほどお邪魔いたしますね。 ではでは。
P

めぐるさん、みなさんこんばんは。

トップ3の一阿蘇さん、凡鑚さん、蜂喰擬さん、おめでとうございました。
3人様の御句に◎〇をつけていたのがわかりほっといたしました。
流燈、良夜、蓼の花句、どれも素敵でした。
これからも本句会、そしてあちこちでその後句を拝読するのを楽しみにしています。
おめでとうございました。

★すりいぴいさん。私の無声の句にアドバイスありがとうございました。まずは意味が伝わるように自然で、無意識な言葉を使うことを考えてみます。😅

めぐるさん、皆さん、おはようございます!今回のるるる句会でもまたお世話になりました^_^

『けり』は難しかったです(;´∀`) 今回の自句についてですが…

○秋の朝球児は寝癖直しけり
夏の大会が終わり、引退した高校3年生をイメージして詠んだ句です。坊主頭から髪を伸ばし始め、秋ぐらいにはまだ中途半端な髪の長さ。秋の朝に一番直りにくい長さの髪の毛の寝癖を直している…そんな光景を描きたいと思った句です。

○秋晴の母船丸みに消えにけり
出港した遠洋漁業の船団。大きな母船が水平線に消えて行ったよ…という句です。『秋晴の母船』で、晴れた空と意気揚々と出港した船の様子を描きたいと思いました。

○法師蝉旅の荷物は膨れけり
夏の終わりは、朝晩は少しだけ涼しくなります。旅に出るには半袖だけではなくて、秋用の薄手の長袖も必要かも。でもまだまだ暑かったら…という思いから、たくさんの服を準備しないといけない。法師蝉が鳴く時期の旅の準備は、たくさん必要だよね〜という句です。
花南天anneさん、特選ありがとうございました!

描き切れなかった景を、★を見直しながら推敲したいと思います。次回もまたよろしくお願いします^_^

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