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2018年8月22日 (水)

◆兼題「無月」

◆季語解説
・『俳句ポスト』より
陰暦8月15日の夜、雲に覆われて名月が見えないことをいう。
月明りで空はどことなく明るく、名月の出ていることを感じさせるが、
見ることが出来ない月の姿を思い描く情趣
・「日本の歳時記(小学館)」より
(前略)空にはどことなく明るさが漂っていて、満月の夜であることを感じさせる。
雲の彼方に名月をしのぶ、「曇る名月」なのである。
傍題:曇る名月、中秋無月、月の雲


◆例句(『575筆まか勢』より抜粋)

<海>
子規忌へと無月の海をわたりけり    高浜虚子
海の底うねりつづける無月かな     桂信子
難海に迷い無月のほとけかな      和田悟朗
浜社無月の波の寄するのみ       小原牧水
泊船や無月ながらも湖あかり       那須 乙郎
崖下に釣舟の居る無月かな       比叡 野村泊月
舟底を無月の波のたたく音        木村蕪城
月も見えず大きな波の立つことよ        正岡子規
間をおいて無月の浪の白きのみ         富安風生
舟出して見ても無月にかはりなく        竹下陶子
吊ランプゆれて無月の舟過ぐる     阿波野青畝
寄らで過ぐ港明るき無月かな       日野草城

<うつくしきもの>
無月とて三尊かくも美しく                   梅本幸子
行き違ふ船美しき無月かな               上野泰
牡丹の彫美しき無月かな                  高野素十
笛の音の美しかりし無月かな             高野素十
火を焚けば火のうつくしき無月かな   栗生純夫
金色のみほとけ在す無月の灯           藤松遊子
なめらかに無月の茶事を捌かるる      平畑静塔

<音>
三味線の音の澄みぬける無月かな   久保田万太郎
手の音もまじり無月の鼓うつ       大石雄鬼
皿割りし音の散らばる無月かな     大嶋洋子
鯉跳ねる音や無月の坊泊り        伊藤いと子
重衡を弾ず無月の薩摩琵琶       高澤良一
枝鳴りの心にさむき無月かな       小松崎爽青

<こころ>
母ねむり無月の空のあかるけれ         桂信子
いくたびか無月の庭に出でにけり       富安風生
たづさふる手のあたゝかき無月かな    日野草城
ぶらぶらと無月の道をあるきけり        日野草城
ぬうぼうと無月の家路辿るなり           高澤良一 
湖無月さみしくなれば寝てしまふ        町田しげき
馬の貌人なつこくて無月かな              新谷ひろし
クレヨンの月が匂ひて無月かな    田尻すみを
子等何度出ても無月の空ばかり    川本征矢

取り合わせでは、「山」よりも「海」が多く、「波」「舟」まで含めるとかなりの数に。
抜き出していたら、あまりに多かったので少しカットしたほど
「港」「燈台」は各1件、「岬」は意外なことにゼロ。
ほかには「聴覚」との取り合わせが目についた気がします。
また、俳句では難しいとされる「美し」を使った句が多かった!
「曇る名月」の中に浮かび上がるからこそ、
ひときわ胸に迫ってくるようなものを感じるのかも知れません。
月を求めるこころ・・・「本当なら満月なんだけどな」という思いがあると同時に、
月はくまなきをのみ見るものかは(「徒然草」より)」との名文もあり。
これは「雨月」について書かれた文章ですが、「無月」にも言えますよね。
難しい兼題ですが、自分なりに頑張ってみようと思います。
締切まであと数時間・・・ひえええええ!!!

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