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2018年9月

2018年9月30日 (日)

◆10月3日締切の兼題:「胡桃」

9月30日は「くるみの日」!
この佳き日に、兼題「胡桃」にしっかり取り組もう~~~up

◆季語解説
・『俳句ポスト』より
クルミ科の落葉高木。
核が非常に硬く、これを割る道具もあるが、種子を取り出して食用にする。
脂肪が多く美味で、洋菓子やパンに入れられる。

・『日本の歳時記(小学館)』より
花が咲いた後に房状につく青い果実は「青胡桃」と呼ばれ、夏の季語である。
熟すと果皮が剥けて堅い殻をもつ核(さね)が現れる。この核が秋の季語の胡桃である。
中の白い胚乳の部分を食べる。


◆例句(『575筆まか勢』より抜粋)

<郷土色>
がら~と洗ふ胡桃や背戸の秋          河野静雲
くるみ割る信濃の夜の音として         木村 ふく
しぐるるや胡桃に甲斐の国の音        穴井 太
はるか来て雨の信濃の鬼胡桃          数馬あさじ
やはらかき胡桃の音や伊那訛り       鈴木龍生
蓼科は山なみやさし鬼くるみ            峰尾北兎
寄ってってがんせと遠野の胡桃売り 高澤良一
<人物>
やや呆けし祖母よ胡桃は皺ふかめ   橋本榮治
ポケツトに胡桃あり生徒らは知らず   藤岡筑邨
八月や握りし胡桃より渇き               小檜山繁子
忘却や胡桃手荒く割ることも            内藤吐天
鬼胡桃百あり百の愚直あり             菅原鬨也
たのしくて涙ぐむ妻胡桃割       細川加賀
婆々の背に胡桃の袋かつかつと   中村草田男
母恋ふや手にあたたまる新胡桃    黒木 野雨
父といふしづけさにゐて胡桃割る   上田五千石
むかしのままの己れ胡桃の中の冬  村越化石
<割る>
栗鼠つひに胡桃を割りし日暮時       堀口星眠
胡桃割るそんなやり方あったのか     高澤良一
胡桃割る力瘤して死なんかな          和田悟朗
脳天の一撃の如く胡桃割る             内藤吐天
胡桃割るとき双乳房役立たず          鷹羽狩行
その力当るべからず胡桃割る          阿波野青畝
<時空>
縄文のポシェット誰の胡桃の音        白石みずき
胡桃に棲(と)まるカトウノヴィッチ・イクヤーノフの春    加藤郁乎
<忌日>
山廬忌や鉈割りにして胡桃の実       鷹羽狩行
三鬼の忌くるみなかなか割りにくし    成瀬桜桃子
忌の近し雷の匂ひの鬼くるみ          大木あまり
時頼忌一槌打砕に胡桃割る            田中英子
父の忌の沖を見てゐて胡桃割る      長田等
<胡桃>
置けばこつんと声を出す夜の胡桃  遠藤若狭男
ボール函解くより先に胡桃鳴る    橋本美代子
新しき胡桃と古き胡桃かな       石田勝彦
智慧の如く裴深く隠る胡桃の実    内藤吐天
胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋   鷹羽狩行
鬼胡桃ごつんごつんと芽吹きたり   茨木和生


「胡桃」そのものを描いた写生句は少なく、取り合わせが多かったです。
なかでも、地名や人名といった固有名詞を使った句が非常に多く、時間帯では「夜」。

◆参考記事
・「胡桃」Wikipedia
・「クルミいろいろ」種類とか断面図とか
・「胡桃の効能
・「遠野物語
・「遠野の餅~胡桃を擦る~
・「まめぶ汁」郷土料理
・「ギリシャ神話」カリアティード
・「くるみのインク」濃淡、アンティークの味わいが素敵!
・「縄文の食べ物
<おまけ>

必殺仕事人2013「胡桃割りの坐坊」


◆アプローチ
「胡桃」、その独特の形状から「脳」を連想させ、花言葉が「知恵」とか「謀略」とか。
堅いところから、長きにわたる確執なども感じさせ易い気がする。
忌日俳句が見られるのも、割るのに大変な力が要るところから、
超えるのが難しいような「大きな存在」というイメージを重ねられるのかも知れない。
無口、頑健、頑固、頑迷、職人気質といった人物を想像しやすいかとも思う。
ということで、逆にふんわりとやはらかく透きとほるやうなものとの取り合わせもイイかも。
とりあえず、パン屋さんで「胡桃と葡萄のパン」を買ってくる!!!

2018年9月29日 (土)

真珠貝すこしさみしき無月かな

『俳句ポスト』兼題「無月」の発表です。
今回投句したのはギャ句1句の他に9句の合計10句。
やはり10句以下の投句ではなかなか複数掲載に至りませんsweat01

【人】真珠貝すこしさみしき無月かな


期待している句は他にあって、この句は3~4番手だったんです。
「真珠」と「月」は鉄板の取り合わせだし類想が多いだろうとも思いましたし、
いつもこんな感じの句が多いので、「ここから脱却したい」という気持ちもあったのです。
しかし、急に大人の句が作れるはずもなくcoldsweats01
「上手く出来たんじゃないのぉ?」と思っていた期待値1番手2番手の句は【没】でございました。
それと、「陰陽師」ネタも・・・ううっ、修行が、修行が足らんのじゃーshock


◆没句祭り!!!

喪の家の灯のうつくしき無月かな 
【人】うつくしく手足をそろへ蛸無月きゅうもん
【人】臨月の妻うつくしき無月かな    芹沢雄太郎
【人】美しき字の絵馬や無月の廃神社 灰田《蜻蛉切》兵庫
chick例句に「うつくしき」「美し」がよく使われていたので、自分でもとはりきった一句。
しかし、内容に起伏がなく、いかにも頭で作った句になってしまったと思いますsweat02
「蛸」の意外性、「
およぐひと/萩原朔太郎」を思い出して鳥肌。
「臨月」は、ダンナが妊娠した私をものすごく可愛がってくれたことを思い出して胸キュン。
「廃神社」はさびさびとした光景の中の絵馬が切ない。
この美しい文字を書いた人の願いは何だったのか、それは叶ったのか。
もはや知りようのないことに思いを馳せつつ佇む「廃神社」、奥行きを感じます。


小面の頬なめらかに無月かな
【人】仏像の白毫光る無月かな     ラーラ
【人】無月なる光集めて半跏思惟    よしおくん
【人】無月なり仁王の独鈷猛々し    新田 淑
【人】無月にて仁王の口のひらきさう  緑の手
chick期待値ツートップのうちのひとつ。でしたが、類想というか、ありがちな句?
「なめらか」がもう少しオリジナリティのあるオノマトペに出来ていたら良かったかも。
なにかこう、生き物のように動きそう、表情を出しそうな雰囲気が出せていれば。
緑の手さんの句を見て、「これだった!!!」と小一時間。


庭無月葉双の音を所望せり
【人】無月なる笛の音聞ゆ美しき         らくさい
【人】笛の音の珠と広がる無月かな     あつちやん
chick「陰陽師ネタ」そのいち。博雅の笛「葉双(はふたつ)」という固有名詞が不用意でした。
普通に「笛」で十分でしたsweat02あつちゃんの「珠と広がる」という表現、素敵ですねshine


瑠璃色の高坏ふたつ無月の宴
【人】絹の道旅した瑠璃や無月午夜    玉庭
【人】無月の餐チャイナドレスの足しずか 卯MOON
【地】海は無月でアフリカの旗は派手   司啓
chickえー、私、「高坏」を「(ワイングラス的な)盃」と思い込んでいましたshock
『食物を盛る、高い足つきの小さな台』ということで、「ふたりの宴」という景は成り立つも、
「瑠璃色」に無理がありますねsweat01素直に「盃」と書けば良かったのだわsweat01sweat01sweat01
「陰陽師」にある、晴明が唐の葡萄酒を頂くところを「無月」に絡めたいなと思ったのです。
「無月」に異国の鮮やかな色彩が合う気がしていたので、「絹の道」「チャイナドレス」、
うわ~やられたーこれだったーと小一時間。
私にはアジア圏内が精一杯でしたので、地選句にはひっくり返りました。
つかっさん、おめでとうございます!!!さすが飛躍力が違いますね!!!


蛇笏忌の湖の無月や舟溜り
【人】遙か来し湖北無月となりにけり  らくさい
【人】能面のごとき無月の湖であり   高尾彩
【人】湖は静か山は波立つ無月かな  中村水音
chickいつのまにか「無月」を、単に「満月なのに雲に隠れていること」と思い違いしていて、
10月の蛇笏忌と合わせてしまっておかしなことにsweat02(「蛇笏忌」の「湖」は詠みたい)
「能面」と「湖」両方の入っている高尾彩さんの句に感動しました。


湖無月エスプレッソを淹れませう
【人】台湾茶の優しく苦き無月かな  野良古
【人】一人茶を焙じて仰ぐ無月かな  葉るみ
chickエスプレッソだと「深くて濃い闇」のイメージかsweat02「○○ティー」という方向もあった。
「無月」に、ちょっとした異世界感があるとも思うので、「台湾茶」嵌ってると思いましたshine
「一人」心静かに「無月」を愛でる感じも素敵!


その他、個人的に気になった句たくさんあり、「ひまわり畑」で少し紹介させて頂いています。
皆さんとファントーク出来たら嬉しいです。
最後になりましたが、今回も素晴らしい句の数々を有難うございました!!!

2018年9月26日 (水)

前籠のパンは焼き立て秋日和

立志さんラジオで「第2回TFP句会」の発表がありました。
テーマは「自転車」。
得点の低い順からの発表で、いつまでも名前が出ないので心臓バックバク。
なんと、最後の最後に、立志さんの句を当てた分の1ポイント加算が利いて、
1位を頂くことが出来ました!信じられない展開coldsweats01
次回も全力で立志さんの句を当てに行きますので、どうぞよろしくお願い致します!!!

前籠のパンは焼き立て秋日和(合計17点)


9月4日に「前籠に焼き立てのパン」で投句して、そのすぐ後で差し替えました。
選句くださった皆さん、それぞれに素敵な景を描いて頂き有難うございます!!
パンが大好きで、自分で何回か書いていたり、他の句会で似た句を目にしていたり、
ご指摘のとおり既視感の否めない十七音ではあるのですが、
「たとえ類想でも詠みたい」と思っているもののひとつが「焼き立てパン」。
これからも、いろんな「焼き立てパン」を詠んでいきたいですshine

<選句編>

◎14.立ち漕ぎで君が来る坂花カンナ  あいむ李景 (16点)
燃えるような「花カンナ」が、「君」の人物、自分の思いの強さまで表しているかのよう。
季語が嵌って、鮮やかで眩しくて気持ち良い一句です。
「今、ここ」の景としてときめきを感じると同時に、「胸焦がす思い出」でもありそうで、
このシーンが「人生の中で決して褪せないもの」だと感じられました。

○1.青嵐ペダルを強く踏み込んで   冬のおこじょ(合計5点)
「青嵐」は、樹々の青葉をざわめかす晴れた日の強い風。これも嵌っています。
不安が無い訳ではないけれど、希望の方が勝っている、そんな明るさと強さを持つ季語。
春から環境が変わったとして、そろそろいろいろと馴染んでくる頃合いでしょうか。
分からなかったことが分かり始め、どうすればいいのか見えて来る頃合い。
やみくもにではなく、しっかりと見据える先があって進んでいく。ペダルを強く踏み込んで。

○2.秋暑しペダル漕ぐ音軋む音  夏柿 (3点)
「秋暑し」で、ちょっとくたびれた人物が浮かびます。
今年は本当に酷暑が続いたので、まさに実感!として選びました。自転車通勤ですし。
ペダルを漕ぐ度にぐうっと体重を受けてサドルも軋む。あうううsadsweat02

○10.しまなみにきらめく自転車秋の風  甘平 (3点)
銀輪の弾く光と爽やかな風を感じました。
中八と季語が少し惜しい気がしますが、見えた景がとても綺麗だったので選びました。
「秋風」には少し寂しい感じもあるので、もっと爽やかで明るい季語なら特選だったかも。

○20.天高し風のペダルに立ってなお  立志 (9点)
「風のペダル」という表現がとても素敵shine漕がないでも進む時のあの感じと思います。
以前、立志さんがこのような日記を書かれていたので、多分立志さんの句かなと。
当たってほんとに嬉しいです。どこまでも高い天(空)がとても気持ち良いですね!

○26.ペダル踏む地球岬に夏燕  めぐみの樹 (12点)
「地球岬」という固有名詞がまず素晴らしく、特選と迷った一句です。
「ペダル」から「日本一周自転車の旅」的な冒険心も感じられるし、「夏燕」がまたピッタリ!
助詞は「を」もアリかもという気がしましたがどうでしょうか。


素敵な句がたくさんで、選句とっても楽しかったです。
次回のテーマは「家族」。また頑張ります!
ワクワクいっぱいの「TFP句会」、まだの皆さん、是非お気軽にご参加を!
投句アドレスはコチラでございます!!
選句のみの参加もOKのようですよ!wink

2018年9月25日 (火)

◆「第9回るるる句会」参加者募集のお知らせ

なんとなんと、早くも第9回ということにビックリしているめぐるですcoldsweats01

定員は20名、参加希望者はこの記事のコメント欄に書き込みください。
お待ちしております~~~!!!

◆「るるる句会」について
俳句をやるからには、少しでも上達したいと願っている方が多いと思います。
けれども、出来の悪い句はただ【没】になっていくだけ、
なかなか自分の句についてあれこれと言ってもらえる機会がない!
自分の句に悪いところがあったらバンバン指摘して欲しい!
いいところがあったら、どのへんが良かったのか言って欲しい!
それらのアドバイスを手掛かりに、より良い表現を目指したい!!
当句会は、そんな私自身の切なる願いからスタートしています。
志を同じくする方に集まって頂き、忌憚のない意見の交換が出来ればと思っています。
どうぞよろしくお願い致します!!!(小川めぐる)


◆スケジュール
・参加受付締切leftright10月3日(水)23:00flair飛び入り参加不可となります、ご注意下さい
・投句受付期間leftright10月3日(水)23:00~10月6日(土)23:00
・選句受付期間leftright10月6日(土)23:00~10月10日(水)23:00
・結果発表leftright10月10日(水)23:00~


◆定員:20名(10月3日23:00現在17人)
 司啓、山香ばし、桃猫、くりでん、比良山、小川めぐる、かつたろー。立志、也緒、
 あいだほ、クラウド坂上、凡鑽、さとみ、つぎがい、蜂喰擬、ヨミビトシラズ、すりいぴい
 

*これまでの書き込みの中から参加希望の声を拾ったつもりですが、
 見落としがあったらすみません。改めて書き込んで頂けると助かります!

◆投句数:最大3句まで
投句にはツールを利用します。
 初参加者の方にはパスワードをお渡ししますので、
 下記アドレスまでメール下さい。

 55ruttiori@gmail.com
 また、交流自体が初めてという方は、
 ①俳句歴
 ②主な投句先
 ③当ブログ(当句会)を知ったきっかけ
 などといった簡単な自己紹介をコメント欄に書き込んで頂ければ有り難いです。

◆「第9回」のテーマ:吟行
その1:「流鏑馬神事
その2:「栗の剥き方
その3:「ワタリドリ」吹奏楽(文化祭)

3本の動画を用意しました。
どれかひとつに絞ってもいいですし、それぞれで作っても構いません。
「動画を見て印象に残ったこと」を句にしてください。
吟行句ですので、句を詠んで「あ、あのシーン(からの連想)だな」と分かる方がいいです。
皆さん、よろしくお願いいたします!!

◆「居待月」発表でーす!

『俳句チャンネル』、兼題「居待月」の発表ですshine
今回のパーソナリティさんは、Gさん、だりあさん、みかりさん。
早速聞き書きいきまーす!


◆いびきかく子犬を抱きて居待月  子犬
notes可愛い子犬が見えてきますねheart04抱っこしてる間に寝てしまった。月が出るのを待ちきれなかったんでしょうね。    

◆野球場ライトが消えて居待月  柑平    
notes勝ったんでしょうか負けたんでしょうか。じっと立ち続けて、月を見て喜んで帰ったんでしょうか。それを願っております。 

◆愛というラヂヲドラマや居待月    桂奈
notesこれカッコいい。「愛」がちょっと分からない。「愛」はメロドラマだと思うんですね。ということは「メロドラマ・・・・居待月」で七音考えることが出来ると思うね。よろしかったらもう一回考えてみてください。   

◆断れぬもう一軒や居待月  砂山恵子
notesもう一軒もう一軒といっているうちに月が昇ってしまった。覚えがあります(笑)。       

◆昨晩の吸殻残し居待月  かつたろー。
notesスモーカーの人が吸い殻を残して・・・シケモクでも吸うつもりじゃないと思いますけど、「残る」と切れば、昨日もここに来たと分かる。        

◆妻語るあの日の丘の居待月  佐東亜阿介
notes綺麗な妻が見えてくるね。 多いですね、恋愛モノが。            

◆最終で帰る彼女や居待月  比良山
notesこれもきっと綺麗な彼女。無理に帰さなアカンことはないよ!大人のドラマが見えてきます。          

◆点滴の人と語らふ居待月  花南天
notes優しく、心穏やかにお話している情景がありありと見えて来ます。お見舞いの人も義理で来てくれる人でなく、「居待月」一緒に見るんだからね、身内とか幼馴友達、そんな感じがして好きですね。         

◆リフォームを了へしリビング居待月  司啓
notes気持ちよくお月見出来たということでしょうかね。部屋の中も白っぽくて明るくてツヤツヤして洋風な感じ。カタカナでちょっとカタい気がするけど、敢えて古い季語に新しめの言葉を取り合わせたのかな。   

◆居待月髭剃り後が青々と   己心
notesこれね、時代劇の、素浪人の小説を思い出しました。その素浪人が清潔感があって精悍でね。それを思い出しました。       

◆庭下駄に妣の往時や居待月  みなと
notesこれも好きだな!「庭下駄」を見て母のことを思い出して。庭下駄から居待月に持ってくる展開、これあたし好き。さすがベテラン、庭のしつらえが見えてくるような。   
       
◆横顔の線なぞりをり居待月 青海也緒
notesけっこう近くで並んで座っていて、横顔を目でなぞっていると。つまりラブラブではないかと。何度も何度も横顔をなぞってしまうラブラブ具合!違ったらゴメンナサイcoldsweats01

◆一日花の萎むを見るや居待月          ゆすらご
notes芙蓉とか、小さい花や、豪華な月下美人とかでしょうかね。萎む花と昇る月の対比もまたいいですね。「萎む」がここではすごくいい方に。充実した一日だったからこの景がしみる。「居待月」の季語がいいんですよね。  

◆切れば飛ぶ考(ちち)似の爪や居待月   のんしゃらん
notes亡くなった父のことを「考」と書くのですが、最近講座で聞いた話なんですが、亡くなっていようがいまいが「父」と書いた方が句に広がりがでるんじゃないかなと。

◆居待月夫にかすかな日の匂ひ 小川めぐる
notesご主人がどっか仕事してきて、一緒に月を見ているうちに、ふと一日一生懸命働いてきたその匂いを感じて、労ってあげるような気持ちが窺えます。

◆入歯また緩み加減や居待月 ぐずみ
notesこれよく分かるよ。もうね、入れ歯って舌で触ってる間に緩んできます(笑)。

◆手作りのぐい呑み下ろす居待月  立志
notes陶芸していて、出来たぐい呑みを今日下すと。下駄を下すとかいうでしょ?そう思いました。美味しいでしょうね!


そして今日の【天】は、全員一致で花南天さん!!
だりあさんは特に思い出を揺さぶられたようです。コメントを少し追加しますね。
母が入院していた時に、やはり病院の窓から一緒に月を見たんですよ。その時は満月ですっごく綺麗で。病院の句はわりと見られるけど、この句は「語らふ」っていう措辞がとっても心に響きますね。
アンさん、おめでとうございます!!shine
    

今募集中の兼題は9月30日(日)〆切りで「冷ややか」と「色鳥」です。
メールアドレスは  radio@baribari789.com  FAX番号は0898-33-0789
本名と住所もお書き添えください。

次回の放送から放送時間が変わります!!
10月2日(火)午前10時半より30分、再放送は水曜日の夜10時から。
皆さんのご投句、お待ちしております!!!

2018年9月23日 (日)

◆9月句会の結果です

うおう!
今月は3句中3句に点が頂け、合計8点です!感謝!!shine

さらさらと風きらきらと竹の春      (5点)heart04やち坊主さん有難うございます!
おばちゃんの眼鏡まんまる小鳥来る (2点)heart04望生さん有難うございます!
うつくしき誤解もありぬ月見草      (1点)

<投句編>

「竹の春」は『俳句チャンネル』の兼題で考えたもので、
放送では読まれなかったのでこちらに投句しています。嵯峨野の思い出。
「月見草」は、『俳句ポスト』兼題「月見草」の時の没句の焼き直し。
「誤解」と季語の間の四音を推敲しました。1点頂けて良かったです!
「小鳥来る」は、『俳句ポスト』兼題「色鳥」の時に思いついた十二音。
「これは『小鳥』だな~」と思いましたので、こちらへの投句に回しました。

選句くださった皆さん、有難うございました!

<選句編>

今回はいつにも増して選びたい句がたくさんありました・・・!
心に残った句を紹介させて頂きます。(敬称略)

徘徊も逆走もある野分かな   比良山maple今年の台風はこんな感じでしたね。
雨音の尖り始めて九月尽    豊作maple中七の季節感!
石積めば野仏となる花野かな  大造maple好きな言葉ばかり。
遠蛙雨の降る日も降らぬ日も  奈呂mapleこの空気感、好きです~。
日曜に片付く仕事鰯雲            幹弘maple頑張っている人に雲は優しい。
晩夏光未完のままのピエタ像  やち坊主maple光に湿度があり陰影が柔らかい。

皆さん、素敵な句を有難うございました!!

2018年9月21日 (金)

秋澄むや太田胃散のイ長調

今週発表の「胃」から、『一句一遊』への投句を再開しました。
「火曜の残り」ということで、木曜日に読んで頂いて嬉しいです。
・・・と言っても、前フリに使って頂いた感じかと思います、ああッsweat01

大阪から参加、小川めぐる
◇秋澄むや太田胃酸のイ長調 大阪・小川めぐる
いやいやいやいや!わかもと製薬ですよこれは。わかもと製薬のイ長調ですね。
えへへ、こういうところがめぐる気を使っていただけたら嬉しいですね

多聞仙はさすがでございます
◇わかもとの胃腸薬飲む残暑かな 多聞仙
ここ拍手のところでございますねえ(と、拍手)

埼玉の巫女も心得ている!
◇わかもとの胃腸薬や馬肥ゆる 埼玉・巫女
馬も肥ゆる薬でございます



「胃」と言えば・・・で思い出したのがコレだったのです。いやー、本当に私ったらでしたsweat01
それなのに読んでくださった組長に感謝crying

火曜日だってね、読まれるとそれなりのやる気になってくださるかもしれないと期待して

はいっ!復帰早々励みになりました!!!
ふか~~~く反省して、金曜日の聞き書きUPに打たれようと思います。
金曜句の感想は「ひまわり畑」に書き込みます。
皆さんもよろしかったらお気軽に書き込みください、一緒にファントーク出来たら嬉しいですshine


2018年9月20日 (木)

秋雲や靴職人の旅鞄

『伊吹嶺』9月句会の結果が出ていました!

秋雲や靴職人の旅鞄   (1点)【並】高橋幸子


『俳句ポスト』兼題「鰯雲」の時に考えた十二音でしたが、
2句切れ(上五と下五の2か所での体言止め)のリズムがいまひとつで、
上五を「秋雲や」に替えてこちらに投句したものです。
夏柿さんと一緒に選んでもらって嬉しい!!upupup
夏柿さん、おめでとうございます!!
また一緒に選んでもらえるように頑張ります!!

<国枝先生の講評より>

月見草嘘飲み込めば赤くなる

擬人化表現は難しいですね。
この句は月見草が嘘を飲み込んだ時、赤くなったと作者は感じたのでしょう。
このときの成功、失敗の分かれ目はこの擬人化が誰もが納得行くかどうかだと思います。
月見草が実際そんな花なのか、そこが理解できませんでした。
それともこの句は「月見草」に託して、作者自身の感慨を述べたのでしょうか。

chick月見草が赤くなって萎むのは、何かを恥ずかしがっているから・・・的な、
メルヘン方面からの句(擬人化)でしたが、中七に推敲の余地ありありですねsweat01
読者の方に、「きっとそうなんだわweepshine」と納得してもらえるところまでいかないと!
来月また推敲句を出したいと思います。いや、来年になるかも知れませんがsweat01


2018年9月17日 (月)

◆「雁渡し」発表ー!

月曜日は京都に出かけ、帰宅が夜になります。
帰宅後更新しますので、しばらくお待ちくださいねhappy01



ただいまでーす!!
今、京都から帰ってきましたhappy02
テンションに任せて聞き書きの更新行きま~すdashdashdash

今回の兼題は「雁渡し」。パーソナリティは、Gさん・雀さん・マリンさんの3人です。

◆窓全開待っております雁渡し 子犬
notesすごいね、よく分かるね。「雁渡し」が風の、天文の季語だってよく調べたね!確かに、全開にして秋の新鮮な風を入れる。よく分かるよ!          

◆雁渡し生演奏のファンファーレ ゆすらご
notes気持ちいいね♪外のイベントなんでしょうね、なんかイベントの前の「バ~ッ」って始まるホルンの音とか伝わってくるね。気持ちがいい句。港の近くかも知れないよ?新造船の。季語も凄く合ってますよ、そうしたら。

◆船頭の白眉揺れたる雁渡し  司啓
notes「白眉」って「白い眉」だよね。経験のある船頭さんが海へ出とるんでしょうか。秋の爽やかな風がサーっと来て。「白眉揺れたる」がいいね。何本か長くなるもんね。上手に景を詠まれてますね。良い着眼点です。        

◆振る手から振る手へと行く雁渡し 霞山旅      
notes港から離れていく船と、港から見送る手と。ランナーと応援の人かも分からんね。いろんな場面を想像させてくれますね。季語に合ってるのかな。 

◆雁渡し動く歩道の人抜いて  まどん
notes「動く歩道」がちょっと難しいですね。外にある動く歩道なんですね。          

◆雁渡し耳にざらつく浜言葉  小川めぐる
notes「浜」っていうのが、港の漁師さん?声が潮焼けして、しわがれていて、乱暴そうに聞こえたりして。それが「耳にざらつく」って表現になったのかな。面白い表現だなと思いました。

◆神木の枝伐る空師雁渡し  のんしゃらん
notes「空師」というのは、高い木の枝を伐採する専門の職人さんだそうです。「神木」は普通手入れせんのやけど、台風で折れたのかも知れんね。この句の苦労したなというか、これ見たかという感じと思うのは、「空師」と「渡し」で脚韻を踏んでるとこ。          

◆雁渡しフリマの幟並びをり 花南天
notes景は分かるよね!強い風が旗をバタバタさせてる。フリマの列になってるんでしょうね、列になるくらいたくさん並んでいるんだろうなと思います。           

◆雁渡し実家を終ふ鍵渡し 比良山
notesうまい(笑)。これは韻を踏んでるというよりシャレに近いのかな?俳句の始まりは「滑稽」やから、こういう遊びもたまにはいいよ、悪くないです。            

◆書き終えし離婚届や雁渡し 青海也緒
notes悩んだ末に離婚届を書いて、スッキリした、心晴れ晴れしたんかな。よっぽど波乱万丈あったのかな、「雁渡し」だもんね。            

◆お城下を過ぐる銀輪雁渡し  桂奈
notes「銀輪」だから、ママチャリじゃなくて颯爽と行くようなかっこいい自転車な感じがします。風を切ってね。          

◆Vの字の角度こだわる雁渡し  佐東亜阿介
notesこれ「雁渡る」と勘違いしたんじゃないかな?「雁渡る」は動物、「雁渡し」は風だからね。         

◆海騒に慣れたる生活雁渡し みなと
notesこれ、勝手に「潮騒」と読ませて頂きました。引っ越してだんだん潮騒に慣れてきた生活とかけてるんだと思います。           

◆民宿はもと古民家や雁渡し 砂山恵子
notesもったいないな!「もと古民家」っていかにも説明みたいだから。例えば「梁は百年」とか「柱は百年」とか、ひとつ描写を入れてくれたら古いってことは分かるので。

◆観光に精出す國へ雁渡し ぐずみ
notes「雁渡し」合うかな?北風。ちょっと疑問かな?でも、北朝鮮なんかもそうだからね。

【天】雁渡し生演奏のファンファーレ   ゆすらご


Gさんは「元気のいい『雁渡し』、心が弾むじゃないですか!」とゆすらごさん推し、
雀さんもGさんと同じということで、多数決でゆすらごさんに決定!
マリンさんは司啓さん推しでした、つかっさん惜しかったですね!!
そしてゆすらごさん、おめでとうございます!


flair番組フェイスブックよりflair        

今募集中の兼題は9月30日(日)〆切りで
「冷ややか」と「色鳥」です。
メールアドレスは  radio@baribari789.com  
FAX番号は0898-33-0789
本名と住所もお書き添えください。

flair番組からのお知らせflair

「俳句チャンネル」はこれまでの15分から30分に放送時間がかわります!
10月2日(火)から、10:30~11:00、再放送は、水曜日の夜22:00~22:30
番組への質問、投句、お便りお待ちしております!よろしくお願いいたします!!


勢いを増してきました「俳句チャンネル」!!
皆さん、一緒に楽しみましょうーーー!!!upupup

2018年9月16日 (日)

◆「素十の一句/日原傳」その1

ちょっと前に、アマゾン購入しました「素十の一句」(ふらんす堂)。
365日分の日付に合わせた句が紹介されています。
せっかくなので、折に触れこのブログでも「素十の一句」を紹介していきますね。

◆9月

1日 秋風やくわらんと鳴りし幡の鈴

「ホトトギス」に初投句初入選の4句のうちの1句だそうです。
初案では「がらん」であったのを、秋櫻子の助言によって「くわらん」に改めたのだとか。
さすがの美意識!澄んだ音色が秋風に乗って、高い空まで運ばれていくようです。
秋櫻子は法医学教室の先輩で、学部ごとの野球対抗戦ではバッテリーを組んだそうで、
この記事によると、当時の素十は、俳句にまったく興味がなかったようだというのも凄い・・・。

2日 船員と吹く口笛や秋の晴

以前の記事でも紹介した、大好きな一句。「秋の晴」という座五がたまらない。
「風」や「雲」といった、吹く・流れる(「口笛」と被る)イメージのある言葉でもなく、
漠然と「空」でもなく、きっぱりと「晴」。抜けるような青空がまこと爽涼。
ドイツ留学中、ライン下りを楽しんだ後の一句だそうです。楽しかったんだろうなー。

10日 虫の原来てせせらぎを聞くところ

あっ!波多野爽波の「~ところ」よりもこちらが先なのねん!
以前の記事で波多野爽波の原型力、と書いたことがあるのですけど、
すでに高野素十が披露していたとは・・・。いや探せばもっと以前からあるのかもcoldsweats01
こちらは、「虫」と「せせらぎ」という聴覚×聴覚の句ですが、うるさく感じないのは、
規則性のある自然の音だからなのでしょう。むしろ静けさを感じるほどです。
時間情報はないけど、なんとなく「夜」の散策といった感じ。

11日 鰯雲はなやぐ月のあたりかな

嗚呼、見たことある!月の周りの「鰯雲」は、まるで花びらのようでとても幻想的・・・。
例句を見ると、「美しきものに月夜の鰯雲/松田水石」など、夜の鰯雲を詠んだ句もちらほら。
「見え隠れする月とかたちを変える鰯雲の陣容は見飽きることがないのである(本文より)」
月光に透けるような花びら、近いものを探せばやはり薔薇になるかしら?
検索してみたところ、ベルガモフォーエバーという品種がイメージに近かったです。
中心が黄色っぽくて、花びらの先は薄緑。育ててみたいなあ(無理でしたsweat02)。

12日 萩の客或る時はまた月の客

昼間は萩を愛で、夜は月を愛でる。秋という季節の醍醐味ですね!
秋の二大季語を堂々と並列させる力量も、「ただこれ写生」の眼あればこそか。
「俳句も亦結論はありませぬ。それで結構です。忠実に自然を観察し写生する。
それだけで宜しいかと考へます」(素十の言葉より)
感じたことを感じたままに。見えたものを見えたままに。
シンプルに詠むことの難しさを痛感するばかりの私ですsweat02sweat02sweat02

◆9月19日締切の兼題:「色鳥」

◆季語解説

・『俳句ポスト』より
秋になると渡ってくる鳥のうちでも、特に体や羽の色の美しい小鳥の総称。
・『日本の歳時記/小学館』より
秋になるとその姿を目にする、花鶏(あとり)、尉鶲(じょうびたき)、真鶸(まひわ)、
連雀(れんじゃく)といった、色の美しい小鳥の総称。
おもに渡ってくる小鳥をいうが、秋に山から平地に降りてくる留鳥についてもいう。
それぞれ目を見張るような色合いをもち、澄んだ秋の空により映える。

◆例句(『575筆まか勢』『増殖する俳句歳時記』『俳誌のSalon』より抜粋)

色鳥が寄り古希々々と喜寿々々と   阿波野青畝
色鳥と呼びて愛しむ心かな        富安風生
色鳥に女かなしびの眉を描く       三橋鷹女
色鳥はわが読む本にひるがへり     山口青邨
色鳥の枝うつるいろこぼれけり     高橋潤
色鳥の真夜の渡りの色降れる     深澤鱶
色鳥の来てわが庭の雨にぬれ     山口青邨
色鳥の群れ散つてより風の谷      鷲谷七菜子
色鳥やきらきらと降る山の雨      草間時彦
色鳥や森に真白き童話館        林八重子
雨の庭色鳥しばし映りゐし        中村汀女
主婦機嫌庭に色鳥よく来去る      星野立子
くわんおんに安らぎ居れば色鳥来   三輪温子 @色鳥来=いろどりく

◆傾向

「色鳥」に色彩感が豊富なので、措辞には殆ど「華やかな色合い」はない。
敢えて「色」を出している句を並べてみると、

色鳥にさびしき彩のありにけり    天谷満男
色鳥や森に真白き童話館       林八重子
色鳥の飛ぶとき黒と白となる     稲畑汀子
色鳥の舌は真黒かも知れぬ      関口眞佐子

と、やはり無彩色のものが多かった。
「川」や「水(水辺)」との取り合わせが散見されるのも、
「色鳥」自身の色が映り込むイメージなのかも知れない。
置き場所は圧倒的に上五で、「の」で繋ぐ句形が最多。次いで「や」「に」。
「や」で切っての取り合わせよりも、助詞で繋いで一物で詠まれた句が多くなっている。

◆注意

季語「小鳥」との読み分け。
「小鳥」には「ケ要素(日常)」が強く、「色鳥」には「ハレ要素(節目の日)」が強い気が。
きらめき、ときめき、ことほぎといった「心の華やぎ」がメインになると思うが、
寂しさ(無彩色)の中で色鳥が際立つというアプローチも。

2018年9月15日 (土)

溶けさうな夫のふぐりや秋暑し

『俳句生活』兼題「残暑」発表されましたね。
先日、この記事にちょこっと書いたのがこの句の話coldsweats01
【人】に採って頂いて感謝です!

溶けさうな夫のふぐりや秋暑し


『俳句ポスト』兼題「無花果」でもコレ系をたくさん書いてしまひましたsweat01

也緒さん、【地】おめでとうございます!
そして【人】【佳】にも書ききれないほどたくさんの皆さんshine
月末締切の「秋刀魚」も楽しみです。
私も次から複数投句に踏み切ってみます!
2句載れるようにガンバル!!up

今回、【人】の中から、特に印象に残った句を少しですが紹介させて頂きます。

間違ひはすべて残暑のせいらしい   ぼたんのむら
紙皿に乾く残暑のハムサラダ      樫の木
残暑なり肉芽ふよふよ押し戻す     久我恒子
はらわたのとろりコロネの残暑かな   溝口トポル
狼の舌長々と残暑かな          山内彩月

水槽に水をつぎたす残暑かな      中岡秀次
屏風絵の虎の出たる残暑かな      比良山
風吹けば残る暑さの裏返る        凡鑽
子はしりを私はちちを出し残暑      青海也緒
水引のほどけぬ固さ残暑とは       24516

白球の残響黒き残暑かな         ひでやん
「X」のスコアボードや秋暑し        葦たかし
黒牛が運ばれてゆく残暑かな       三茶
傷跡に鉄錆匂ふ残暑かな         真繍
踊り字のグラマーすぎる残暑かな        土井探花

残暑吐く埴輪の口の形かな                奈良香里
裸婦の痣うつすらと描く残暑かな         彼方ひらく
秋暑し手首を掴む腕時計                   野ばら
停車位置少しずれたる残暑かな          有本仁政
残暑なら残り時間を掲示せよ              邯鄲


2018年9月14日 (金)

◆百年俳句賞応募しました

8月31日締切だった「百年俳句賞」。
前年度までの81句から、50句に減ったということで、
数だけならなんとかなるのでは・・・と思い切って応募してみました。
というのも、去年「81句も揃わないよう」と泣きながら(ホント)並べていた、
過去作の寄せ集めがありましたのでcoldsweats01

エントリー作がサイトで読めるようになっており、早速打ちのめされていますが、
今はもう、挑戦したことそのものがいい思い出です。
皆さんの素晴らしい作品を読ませて頂き、
「ユニークな視点!」「新鮮な言い回し!」「瑞々しい感性!」「滲む人間性(人生)!」
などなど、自分にないものを目の当たりにさせて頂きました。
何らかのかたちで接点のある方もたくさん。
どの句も素敵ですが、特に心に残った句を少しだけ紹介させて頂きます。

エントリーNo.5、すでに多方面でご活躍の砂山恵子さん。

くずきりや寧々の寺まで曇り空
月涼しわたくしだけの時間持ち
天の川いつか平らになる街に
雪女ただいま減量中につき
絵本読む父の目子の目春よ来い

エントリーNo.28、同時期に「新100年の旗手」を連載された若狭明宏さん。

春潮の寄せてプラハの手風琴
煮崩るる時の楽しき南瓜かな
レノンの忌ならば氷柱のすきとほる
風邪気味の父似のアシカどうもどうも
連弾の雪の積もつてゆくやうに

エントリーNo.30、一度句会でご一緒したことのある天野姫城さん。

天の川のぞきこむかにはなすひと
侘助派自称アウトローの青空
左にも路地あったのか猫の恋
あと何年生きればなれる大根に
海の端っこはチューリップの容


エントリーNo.35、早くも各所で旋風を巻き起こしている一阿蘇さんですね!

蝶狂ふ丘で百年待つてます
熊蜂の野花ぐわんとしなりたり
入れ墨を褒め合ふ女囚シャワー待つ
闘牛の腹打つふぐり大暑来る
触覚が邪魔で冬帽かぶれない

エントリーNo.39、昨年の春、梅田でお会いしたよだかさん。

アネモネはみんな怪しく見えてくる
春の雨軍手か鳥の屍か
白杖に花の香こつりこちらです
さうでした虹に入れぬ色でした
夏草は欲しがりません雨も詩も



皆さんの素敵な作品を読めただけで、参加して良かったなあと思っています。
結果発表は来月ですね、どなたが選ばれるのか楽しみ!!
その方の句集が「100年俳句計画」の付録で頂けることが超楽しみです!!!

2018年9月13日 (木)

◆ドキッ!伏字だらけの「自句自戒」

今回の3句は、「良い結果が出たらどこかに出そう!」と決めていた句と、
先日『俳句ポスト』兼題「無花果」に投句した句ですので、
「自句自戒」は伏字だらけになっております。
読みにくいこと甚だしいかと思いますが、どうかご勘弁を!


**秋や******なり (21点)特選1、並選6、予選6、逆選1

○「**」に重点をかけ、「秋**や」の方が合うかなあ。
△「なり」より「をり」の方がしっくりくるかなぁと思いました。
★「なり」によって大仰な感じがして、合っていない気がします。季語とやや離れすぎかとも思いました。
heart01本句では他のけり、をり、たりではないですね。
heart01なかなか思いつかないシーンです。美しさを感じました。
heart01死者は去り、生者はこれからも生きる。
heart01レアな光景を合わせていて、非常に興味深い
chick得点3位有難うございます!結びは、「さっきからずっと~ている」という継続の感じよりも、「今こうなりました」という感じを出したくて選びました。季語のところは、「どっちがいいかな~」としばらく考えた部分です。「秋**や」とすると、動詞につく「や」で「~するやいなや」の感じも出てしまうので、そのスピード感は邪魔になる気がして。「**秋や」に。冠婚葬祭シーズンなので、むしろ即き過ぎと言われることを予想していたので、「やや離れすぎ」というご意見は逆に嬉しかったです。たくさんの選そしてコメントに感謝しています!
いつも皆さんの句から、「どうしてそんな景を思いつくのぉおおおお」と悶えていたので、今回は逆に皆さんに少しでも刺激を与えられたのなら嬉しいですhappy01


************たり (14点)特選1、並選3、予選5、逆選4

△下5は素直に「***たり」でも良いのかなと思いました。
△この雰囲気は「をり」ではないかな
△コスモスなどもう少し軽く明るい季語の方が個人的には好みです
★**を*すの意味がわかりませんでした。すみません。
★「**を*し」がわかったようでわかりにくい。
★中八でどうしてもリズムが崩れる気がします。好きな雰囲気の句なので残念です。
★下五が具体性に乏しく曖昧。言わんとしていることが伝わりにくく感じます。
heart01語順と「たり」が良いですねえ。季語が他の部分と響き合っています。
heart01シンプルで力みのない詠みと控えめな野路菊が好印象。
heart01この贅沢な時間の使い方の中にほのかに感じる幸せあるいは寂しさ
heart01「これはこれでいいのだ」みたいな前向きな諦観が感じられて良い。
chick二桁得点有難うございます!中八と思われた方もおられますが、実は中七なのです。しかし、言葉運びに推敲の余地があるので、他所に投句する時は直します。また、下五に据える動詞、キメの二音もいろいろとバージョンが考えられるので、伝わり易いように組み替えてもいいかなと思っています。皆さんからのご意見を参考に、推敲して投句します。有難うございました!!shine


無花果を*******をり (15点)特選1、並選1、予選10、逆選3
△よく解かりますがもうひとひねり欲しいところ
△意外性がないかも。別の人物にしてみては。
★作者は何に「ああ」「おお」と感じたのか。感慨の中心がうまく伝わってきません。
 「*う」は強いです。「**ぬ」(か、逆に「**ふ」とか)ではいかが。
★季語がとっても動きそうです。
★あまりにも落ち着き過ぎていて頂けない。単なる報告句のようにも見えてしまう
heart01をり、が持つゆったりした印象
heart01「をり」がつっかかりなく自然です。だらだらと続く関係。
heart01季語からは、女のあきらめきれない愛の継続を感じますので『をり』が正しいと納得
chick「をり」が活きるように、日々の淡々とした流れ(継続)をそのまま詠んでみました。なので、気づきや衝撃、意外性は求めていなかったですcoldsweats01「季語が動く」とのご指摘、確かに「るるる」に投句するに当たって「実柘榴」に変更するか?とも迷いました。このふたつは、一種グロテスクな部分があり、味ではなくイメージだけで敬遠する人もいそうですよね。でも、そういった分かり易さに加えて、ちょっとだけ「ハッ」とさせるような部分を忍ばせられればもっといいですよね。これから考えてみようと思います。新しいアイディアを有難うございました!shine


なんと!
今回は3句ともに特選まで頂けて光栄至極!!!
自分では気づかなかった推敲の視点、人に伝わりにくい点が浮き彫りになり、
新しいアイディアも頂けて、今回も実りの多い句会となりました。
皆さんも是非「自句自戒」、ツールの方にでもいいので書き込んでくださいね!
もちろん、この記事のコメント欄でもお待ちしております、
よろしくお願いいたします~~~!

◆結果発表~!

「第8回るるる句会」、結果発表出来ております!
皆さん、ゆっくりご確認くださいshine

◆個人別結果一覧

1位:小川めぐる(50点)crownうおお!有難うッ!!句3位も有難うッ!!!
2位:くりでん(45点)shineうおお!おめでとうございますっ!句1位GETさすがです!
3位:さとみ(41点)shineうおお!おめでとうございます!句2位GETさすがです!
3位:あるきしちはる(41点)shine3位タイおめでとうございます!全句二桁得点さすがです!
5位:みつる(35点)shineちはるさんご紹介のみつるさん!並んで上位さすがです!

6位:凡鑽(34点)
7位:すりいぴい(33点)
8位:捨楽(30点)
9位:蜂喰擬(29点)
9位:かつたろー。(29点)

11位:青海也緒(28点)
12位:桃猫(27点)
13位:司啓(27点)
14位:山香ばし(26点)
15位:比良山(24点)

16位:ヨミビトシラズ(18点)
17位:桂奈(13点)
18位:花南天anne(10点)


久しぶりの1位に舞い上がってしまい、コメントを読むのに夢中になってしまって、
記事更新が遅くなったことをお詫び致しますsweat01
そして、今までで一番「これでいいのか?」ということを考えられたことを、
皆さんに感謝いたします!!!

2位には、捲土重来!くりでんさん!!
得票1位の句は、最初★でしたが、コメントを書いているうちに○になり、
○の数が5つを超えてしまった時に、泣く泣く落としたうちの一句です。
実感から出た句とのこと、やはりリアルに迫ってくる何かがありますね!
改めましておめでとうございます!!
3位には、こちらも前回からの巻き返し成ったさとみさん!
得票2位の句は、私の◎でもありました、○○可愛いです!lovely
前回お休みだったちはるさん、復帰即3位というさすがの実力者っぷりがたまりません!
ご紹介くださったみつるさんも初登場4位・・・恐るべき刺客(?)となりました!!
また是非いらして頂けたらと思います、よろしくお願いいたします!!

次回のテーマは「吟行句」。
皆さんと一緒にどこかに出掛けられたら一番いいのですが無理なのでcoldsweats01
短い動画を3本用意し、観て頂こうと思います。
どれかひとつに絞って3句詠んでもいいし、それぞれで詠んでもよいです。

そして冬シーズンは
11月「比喩に挑戦」
12月「擬人法に挑戦」
と、テクニックを学んでいきたいと思っています。
皆さんのご参加、お待ちしております!!!






2018年9月12日 (水)

月明り集め人魚の入り江かな

「月の歳時記」ようやくGET---!!shinehappy02shine
発売日に近所の本屋さんに行ったら入れてなくて、取り寄せをお願いしてたのです。
入荷のお知らせを頂き、ソッコーで行ってきました!
全然思いつかなくて、ギリギリで「ダメモトだっ!」と出した葉書が3枚。
表題句を特選に採って頂いていて、感激です・・・嬉しいぃ~~~!
(しかし、『一句一遊』兼題「月光」にも「人魚」で送っているのだった・・・ううう)

さて、「月の歳時記」。
先人の、そして皆さんの句に、心揺さぶられたり癒されたり。
そして高浜虚子で始まり、飯島晴子で結ぶという鉄壁の構成にも鳥肌・・・!

本屋さんに自転車を走らせる時、道路脇の草むらで今年初めての虫の声を聴きました。
ずいぶん暑い日が続いたけれど、これから秋が始まります。
ゆっくりとじっくりと、「月の歳時記」を読み返していこうと思います。

最後になりましたが、掲載の皆さん本当におめでとうございます!!
おひとりおひとり名前を挙げられないくらいたくさんの皆さんのご活躍、眩しいですshine

2018年9月10日 (月)

◆「秋扇」発表です!(完全版)

立志さんからのバトンを受け取り、久々に聞き書きに挑戦しますっ!
拙い点はどうかご容赦を!

今週は「秋扇」の発表です。
番組に添って紹介いたします。
本日のパーソナリティは、Gさん、雀さん、マリンさんの3人shine
では、皆さんの句を放送順に紹介していきます。
コメントは3人分をなんとなくまとめさせて頂いております。

◆異常気象秋扇愛しめり 子犬
notes異常気象で本来ならもう涼しくなるのに、いつまでたっても扇を離せないと。「愛しめり」だからすごい大切にしているんですね。

◆命日の休日ねこと秋扇  まどん
notes誰の命日かと思ったんですけど、「ねこ」とくるということは想像するに漱石さん?でも命日を休日にするかい?これは「命日」を言い訳にゆっくり秋の天気を楽しんでいるのかな。

◆ゆるゆると家計簿をつけ秋扇  青海也緒
notes秋扇を左手に、鉛筆を右手に、ちょっと煽ぎながら、ちょっと適当に。合わないのは誤魔化して。赤字にならない程度のそこそこの生活。 「秋扇」と合ってるね。      

◆秋扇緩む要の手に馴染む  ぐずみ
notesこれは使い込んだ、ホントに愛着のある秋扇でしょうね。要が緩んでも手離せない。緩いくらいが手に馴染むと。パってやったらビラっと開く。「秋扇」らしいですね!         

◆嫌な奴が来て煽ぎ止む秋扇   霞山旅
notesヤなヤツが来るまでは普通にゆっくりと煽いでたんだけど・・・よっぽどヤな奴だね、俳句にするくらいだからね。景が良く見える、思わず止まる手ね(^^;       

◆秋扇買い手の付いた父の家   ゆすらご
notes亡くなったんでしょうね、それで売ることにしたと。なんとなくその寂しさ、買い手がついて嬉しいような、もう自分の実家ではないんだと。「秋扇」に合っていますね。

◆立呑の客が客よぶ秋扇   のんしゃらん
notes呼ばれてみたいね!年金生活の、同じような年頃の人が寄ってくるんよ。私も通いよったからね。景がよく見えるいい句だと思います!         

◆閉づる音愉しみてをり秋扇   小川めぐる
notesそんなに頻繁に使わなくていい、なんとなく手持無沙汰で、開いてはパチン開いてはパチンと閉じている。その音が楽しくて。これもいい句ですね。       

◆秋扇失ひ扇ぐ五指の皺  比良山
notes複雑やね。秋扇を失って、手で煽いでいるとなると、季語としての働きがチョット弱い。 字面では出て来ていても、現物が出ていない。         

◆ごろ寝するソファの隙間に秋扇  花南天
notesあるよね!うちのソファにはよくトーマスやアンマンパンのおもちゃが出て来たりするんですけど、「秋扇」が出て来たんですね。      

◆秋扇他人行儀の心地かな   みなと
notes必要であったりなかったり、そこらあたりのことを他人行儀と表現したのかな?必携ではない、たまにしか使わない。ちょっと分かりにくいかな?        

◆秋扇決勝戦で負けました   司啓
notes決勝戦で負けたって野球かな?応援団でしょうね。チャッチャッチャとね。負けたから「秋扇」なんだ。勝ったら勢いがあるもんね。        

◆ガラクタの片付かぬ居間秋扇  桂奈
notes私の部屋を見てきたんじゃないですか桂奈さんも~sweat01これとこれとこれををこうしたらもっと広く・・・と今日も思ってきました・・・。そう思っているうちに秋になっちゃったよと(^^;       

◆秋扇チャイナドレスの峰不二子 佐東亜阿介
notes「まんまやんか」って感じ。チャイナドレスなら秋扇でなくても、羽根のついた扇子でも何でも持ってくださいcoldsweats01      

◆秋扇台詞二行の端役なり  かつたろー。
notesたった二行の端役も「秋扇」に合ってますし、それでも一所懸命練習してますと。 あってもなくてもええような、たまに出て来るからいい役。でも必要なのよ!「秋扇」と一緒よ!        

◆秋扇女系家族に入りし婿  砂山恵子
notes俺そのまま!俺、入り婿ではないけど、女5~6人おって俺小さくなってる。ワカル。   

今日の【天】は、全員一致でぐずみさん!
一物仕立ての句が皆さんのハートを射止めました! 
すずめさんはゆすらごさんの句が好きと仰られつつもGさんに同意、
マリンさんはのんしゃらんさんの句に惹かれつつもGさんに同意、
満場一致でぐずみさんに決定しました!!
ぐずみさん、おめでとうございます~~~!

【天】秋扇緩む要の手に馴染む
  
難しい一物仕立てで「秋扇」を詠まれました。
古文に於いて「の」はいろんな働きをしますが、この句の「の」は主格の働き。
訳すと「緩む要が手に馴染む」になりますね。
番組フェイスブックで見た時、目で「~緩む」「~馴染む」と並列に読んでしまい、
五七五のリズムでゆっくり音読して分かりましたcoldsweats01リズム大事ですね!
使い込んで手に馴染んで、お気に入りの扇。
要が緩んだ分、開く時や閉じる時の感触も自分に合って感じられるのかも。
シンプルな生活の中で、お気に入りのものだけ傍に置いておけたら素敵だなと思います。
ぐずみさん、素敵な句を有難うございました!!
余談ですが、「扇」関連でこんなサイトを発見。
おぉ、「5月1日は恋(51)の日」そして「扇の日」!来年、詠んでみようかな???


bell番組フェイスブックより俳句募集のお知らせですbell

今募集中の兼題は9月16日(日)〆切りで
「居待月」と「無花果」です。
メールアドレスは  radio@baribari789.com  
FAX番号は0898-33-0789
本名と住所もお書き添えください。

木犀の花散り敷かれてこそ美し

『愚陀佛庵』さん、最後の結果がもう出ていました!

【入選】木犀の花散り敷かれてこそ美し


木犀の花が散り敷かれている様子はまるでビーズが散ったみたい。
金木犀だと、光の輪が出来ているみたいで、まるでスポットライトのようです。
八木健先生への感謝を込めて、この景を詠んでみました。
入選に採って頂いて良かったですshine
八木先生、楽しいネット句会を本当に有難うございました!!

最後に、これまで頂いたイラストのうち、一番好きな句のものを再掲いたします。

2018年5月末日締切分(7月発表)
Photo_5

八木先生、どうも有難うございました!!!

2018年9月 8日 (土)

◆選句開始!(修正アリ)

未投句の方からの投句を確認しましたので、選句開始と致します。
すでに選句に入っていた方は、もう一度投句リストをご確認ください。
順番が変わっています。

また、投句の中で「下五」に置かれていないものがありますが・・・
一応、前回今回通じて「下五」に置くようお願いしておりますので、
その点を評価から差し引かせて頂くことをご了承ください。

◆選句要項

◎(特選)ひとつ。一番好きだ、良く出来てると思う句に。コメント必須。
○(並選)5つ。これも好きだ~!特選と迷った~というような句に。コメント必須。
△(予選)好感は持てるが、惜しいところがあって採り切れなかった句に。
いくつでも。コメントは自由ですが、並選と迷ったような句には一言あると嬉しいです。
★(逆選)文法や語順、あるいは独特な表現で句意が伝わりにくいもの。
最低ひとつは選んで下さい。コメント必須。愛のムチなのねんbearingsweat01

コメントは100字以内でお願い致します。
字数をオーバーするとツールで教えてくれますので、調節して下さいねwink
鑑賞の参考に、過去記事からの引用を貼っておきますね。

◆「をり」(時間の経過・継続を感じさせる)
・口語でいえば「ゐる」。
・今そのことがそこで行われている、その状態がそのまま続いている。
・おおむね穏やかな情趣。

◆「なり」(自然な情趣)
・口語で「だ」という断定の意。
・「たり」とくらべて自然ですんなり。
・使い方ひとつで「たり」よりつよく響く場合も。

◆「たり」(きっぱりと言い切る)
・「なり」と同じ意だが、重くつよい響きがある。
・内容のやわらかいもの、穏やかなものを表現するにはふさわしくない。

「るるる句会」は
「皆さんの意見を頂いて、この句をよりよく磨いていきたい」
「そしてどこかに投句したい」
という希望に沿えるものでありたいと考えています。
ですので、推敲案を出すにしても、十七音をズバリと書くのではなく、
一部分への言及、あるいは推敲の方向の提案にとどめるようお願いいたします。

また、自句にコメントを入れる場合は、「ここが弱いかも」と感じる部分を書いてください。
単に「自句」という説明は要りません。

では、皆さん選句よろしくお願いいたします~~~!

◆業務連絡~!

「るるる句会」、投句締切を迎えましたが、2名ほど未投句の方がおられます。
23:30までお待ちしますので、お急ぎください~!


なお、立志さんは今回欠詠となります。

◆チンダル現象

原泰久先生のツイッターで、こんな記事が。
「チンダル現象」という言葉は初めて知りました。
ビニール袋をフワっと被せてもイケるんですね。
今後の心得として覚えておきます!!
ダンナにも早速伝えました!
「ちんだる現象な。ワシも(以下自粛)」
その話、「残暑」で出したわcoldsweats01

2018年9月 6日 (木)

◆「秋鯵」&「竹の春」

今回も2週分まとめての更新です。
立志さんブログの聞き書きを頼りに、皆さんの句から勉強させて頂きます!

【天】祖父と釣る祖母と素揚げす秋の鯵  青海也緒
notes「これ景が見える。じいちゃんが『釣りにでも行かんか?』って『うん行く行く』って、『じいちゃんと釣ったよ』って言うとばあちゃんがサッサッサッと捌いて、ばあちゃんの手伝いして素揚げをすると。なんか懐かしい風景」

「食べ物の句は美味しそうに」が鉄則とのこと。
「祖父と釣る」から浮かぶ楽しそうな笑顔、「祖母と素揚げす」から聴こえて来る嬌声。
自分で釣ったから美味しい、自分で作ったから美味しい、一緒だからもっと美味しい。
きゃあきゃあとはしゃぐ声も、秋の澄んだ空気の中でひときわ楽しそうに響きます。
視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚、ふと気づけばこんなにも贅沢に刺激されることに驚きます。
そうだ、「秋鯵」なのだから、「秋の空気感」が大事だったのだ!!と気が付きました。
シンプルな景の中に、これほどの情報を無理なくおさめてしまうとは凄過ぎ!
矢緒さん、おめでとうございますーーー!!!

他にも、「あ~こんなふうに詠みたかった!」と思った作品がたくさんでした。
以下、敬称略で少し紹介させて頂きます。
秋鯵のための良き塩良き地酒  花南天flair間違いなく美味しい!!
秋鯵や漁港食堂小旅行      司啓 flair心地よい秋の好日
秋鯵に触れて生醤油ひかり出す のんしゃらん flair生醤油を弾く脂たっぷりの秋鯵!

私は海のものが苦手なので、「秋鯵」は途中で白旗を揚げてしまったのですが、
皆さんの句を見て、今度ちょっと食べてみたい気持ちになりましたよgood
素敵な句を有難うございました!!!


◆「竹の春」

愚痴言うて笑ひ流して竹の春
notes「竹を割ったような性格っていうでしょ?少々言うてもサバサバしとると。私(Gさん)もこういうような年寄りになりたい。まだ若いんだから(笑)」

「秋鯵」送れなかった分、「竹の春」には3句投句していました。
そのうち2句がフェイスブックの記事に掲載され、こちらは和音さんが選んでくださり、
Gさん、みかりさんとのジャンケン対決となりました。あぁん惜しかったcoldsweats01

【天】見覚えのある筆遣い竹の春   冬のおこじょ
notes「なんかの書があって、それが掛け軸や色紙なんかにあって、竹の伸びたようなスーッとした文字の事ですかね?竹の素直なというか、仮名書の連綿の書体で書かれたような感じがしますね。気持ちの良い書ですよね」


「筆遣い」、書でしょうか画でしょうか。そしてそれは上手いのか下手なのか。
その書き手をはっきり思い出せているのか、いないのか。
何もかも読者の想像に委ねられた一句で、「竹の春」の明るさと爽やかさの中で、
思い起こす感覚そのものの心地良さが伝わってきます。
私は、久しぶりに舞い込んできた絵手紙を想起しました。
名まえは書いてないけど、絵の感じも字の感じも、確かに記憶にある。
旧交が温められる、もしくは何かが新しく始まる、そんな予感にニヤついてしまう「竹の春」です。
いやー何だかとめどなく妄想が広がっちゃいましたcoldsweats01
冬のおこじょさん、おめでとうございます&素敵な句を有難うございます!!
これが最後とのことですが、また是非ふらっと投句してくださるのを楽しみにしています。

そして、今回も素敵な句たくさんheart04
以下、少しだけですが敬称略で紹介させて頂きます。

竹の春子の靴はすぐダメになり  かつたろー。flair実感!
この山もなゐ生き延びて竹の春  霞山旅flair竹の根が守ってくれたのかも
車椅子で決めるシュートや竹の春 のんしゃらんflair美しい軌跡

季語「竹の春」の本意は逞しく眩しい生命力、明るさ・強さ・爽やかさ・・・。
そう考えた時、「心の中に何かムクムクと芽生えてくる気持ち」が【天】の句にはあると。
やはり選ばれるべくして選ばれるのだなと、改めて感じました。
翻って私の句には、さばさば感こそあれ、ムクムク感はないかと・・・。
とっても綺麗で気持ちのいい季語だと思いましたので、
来年以降、この本意を衝いた句を書ける日が来るよう、期待して待っています。
皆さん、素敵な句を有難うございました!!

次は!
兼題:「居待月」と「無花果」
締切:9月16日(日)
宛先:radio@baribari789.com 住所と本名もお書き添えください

皆さん是非お気軽に投句なさってくださいね!!






◆「第8回るるる句会」投句受付中で~す!

『俳句ポスト』兼題「無花果」、皆さん首尾はいかがでしたでしょうか?
私は今回、久しぶりに30句に挑戦したものの、28句で止まってしまい、
そこから8句を捨てての20句投句です。
でも、発想が広がったとは言い難く、エロ>宗教>その他って感じですcoldsweats01

さて、「るるる句会」!
「をり」flair動詞の連用形につく   ×ほととぎす古刹に美しき 尼のをり(「~が居た」ではない)
「なり」flair体言、連体形につく    ×紫陽花や水は光の珠となり(「~になった」ではない)
「たり」flair体言、連用形につく    ×夏の果小石投げたり拾つたり(並列ではない)

別の意味の「をり」「なり」「たり」と間違わないようご注意くださいwink
では、よろしくお願い致します!!!

2018年9月 2日 (日)

◆8月句会の結果です

遅くなりましたが、8月句会の結果です。
3句中1句に3点頂けました、感謝!!shine

星月夜トロイメライは誰のため  (3点)選評はコチラから

にゃんと!桃にゃんにも選んでもらっていました!!
わあぁん嬉しい!!shineありがとね~~~!!!shineshineshine

選句の方では、今回椋本望生さんの句を採っていまして、
ブログで拝見していてとっても好きだった秋桜の句です。
意外にもこれを採ったのは私一人でしたが、
管理人選に入っていたので嬉しかったです。
その望生さんが採っていらした比良山さんの句、
「駐在さん」が何とも微笑ましくて、私も採りたかった句のひとつでした。
やち坊主さんの句も、「汗の子」が9点の最高得点(おめでとうございます!)、
「吾亦紅」にも点が入り、互選には入らなかった「今朝の秋」は管理人選と、
さすがの結果でした。
ここでも、やはり3句揃えることの大事さを痛感bearingsweat01
『湯豆腐句会』でも、3句得点を目指して頑張ります!!!

エプロンの幾何学模様夏惜しむ

7月投句分の『愚陀佛庵』さんの結果です。
今回は自動返信メールも確認したので、俳号が出なかったら全没・・・!とドキドキ。
入選に引っかかっていて心底ホっとしました~~~!感謝です!shine

【入選】エプロンの幾何学模様夏惜しむ

「意味分かんないけど何となく面白い」を目指してみたcoldsweats01


ショックなことに、『愚陀佛庵』さんは、8月で終了とのことweep
最後の3句は
八・・・
木・・・
健・・・
で出しました。
精一杯の八木健先生への感謝を込めて。

2018年9月 1日 (土)

◆8月句会の結果です

今月は、3句中1句に2点頂けて、累計15pになりました!感謝ですshine

鳳仙花そろそろ嘘のやめどころ  (2点)


よっ・・・よかったあああshine
何とか無得点を免れて一安心です。
しかし、目標の50点に向かうには、これから平均7点獲る必要がshocksweat01
でも「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と安西先生も言ってゐる・・・頑張りますっ。
今の私を支えてくれるひとコマを貼っておきますね。

Photo_5

センドーさんならどうにかしてくれる・・・!

そして、今月の結果を受けて、G1では幸江さん(累計55p)と耳目さん(累計53p)の、
激しい上位争いが勃発!!!
実力者のお二人のデッドヒート、これからますます目が離せません!!
今月は、耳目さんの「秋の蝉」を採れていましたが、
幸江さんの「水蜜桃」にもたまらなく心ゆさぶられたんですよね・・・
迷う句が多いので、結果が出て僅差なのを見ると、ゾクゾクしてきちゃいます。
5句しか選べないのが本当に残念!!
さるぼぼさんも高得点リストに載りそうな勢いでしたね!
『俳句ポスト』兼題「鰯雲」の句も素敵でした!!おめでとうございます!!

G2でも、皆さんご活躍shine
なかでも比良山さんの

復興の港の鍛冶場音涼し

すごい好きです。
こうこさん、輝久さん、つかっさんも確実に点を伸ばしていますね。
うむむむ、負けてはいられないのだああ!!
来月は私も3句全得点を目指して頑張るっ!!
私を鼓舞してくれる画像を貼っておきます!!


Photo_4

ががががんばりますっ!!

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