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2018年9月16日 (日)

◆9月19日締切の兼題:「色鳥」

◆季語解説

・『俳句ポスト』より
秋になると渡ってくる鳥のうちでも、特に体や羽の色の美しい小鳥の総称。
・『日本の歳時記/小学館』より
秋になるとその姿を目にする、花鶏(あとり)、尉鶲(じょうびたき)、真鶸(まひわ)、
連雀(れんじゃく)といった、色の美しい小鳥の総称。
おもに渡ってくる小鳥をいうが、秋に山から平地に降りてくる留鳥についてもいう。
それぞれ目を見張るような色合いをもち、澄んだ秋の空により映える。

◆例句(『575筆まか勢』『増殖する俳句歳時記』『俳誌のSalon』より抜粋)

色鳥が寄り古希々々と喜寿々々と   阿波野青畝
色鳥と呼びて愛しむ心かな        富安風生
色鳥に女かなしびの眉を描く       三橋鷹女
色鳥はわが読む本にひるがへり     山口青邨
色鳥の枝うつるいろこぼれけり     高橋潤
色鳥の真夜の渡りの色降れる     深澤鱶
色鳥の来てわが庭の雨にぬれ     山口青邨
色鳥の群れ散つてより風の谷      鷲谷七菜子
色鳥やきらきらと降る山の雨      草間時彦
色鳥や森に真白き童話館        林八重子
雨の庭色鳥しばし映りゐし        中村汀女
主婦機嫌庭に色鳥よく来去る      星野立子
くわんおんに安らぎ居れば色鳥来   三輪温子 @色鳥来=いろどりく

◆傾向

「色鳥」に色彩感が豊富なので、措辞には殆ど「華やかな色合い」はない。
敢えて「色」を出している句を並べてみると、

色鳥にさびしき彩のありにけり    天谷満男
色鳥や森に真白き童話館       林八重子
色鳥の飛ぶとき黒と白となる     稲畑汀子
色鳥の舌は真黒かも知れぬ      関口眞佐子

と、やはり無彩色のものが多かった。
「川」や「水(水辺)」との取り合わせが散見されるのも、
「色鳥」自身の色が映り込むイメージなのかも知れない。
置き場所は圧倒的に上五で、「の」で繋ぐ句形が最多。次いで「や」「に」。
「や」で切っての取り合わせよりも、助詞で繋いで一物で詠まれた句が多くなっている。

◆注意

季語「小鳥」との読み分け。
「小鳥」には「ケ要素(日常)」が強く、「色鳥」には「ハレ要素(節目の日)」が強い気が。
きらめき、ときめき、ことほぎといった「心の華やぎ」がメインになると思うが、
寂しさ(無彩色)の中で色鳥が際立つというアプローチも。

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