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2018年9月16日 (日)

◆「素十の一句/日原傳」その1

ちょっと前に、アマゾン購入しました「素十の一句」(ふらんす堂)。
365日分の日付に合わせた句が紹介されています。
せっかくなので、折に触れこのブログでも「素十の一句」を紹介していきますね。

◆9月

1日 秋風やくわらんと鳴りし幡の鈴

「ホトトギス」に初投句初入選の4句のうちの1句だそうです。
初案では「がらん」であったのを、秋櫻子の助言によって「くわらん」に改めたのだとか。
さすがの美意識!澄んだ音色が秋風に乗って、高い空まで運ばれていくようです。
秋櫻子は法医学教室の先輩で、学部ごとの野球対抗戦ではバッテリーを組んだそうで、
この記事によると、当時の素十は、俳句にまったく興味がなかったようだというのも凄い・・・。

2日 船員と吹く口笛や秋の晴

以前の記事でも紹介した、大好きな一句。「秋の晴」という座五がたまらない。
「風」や「雲」といった、吹く・流れる(「口笛」と被る)イメージのある言葉でもなく、
漠然と「空」でもなく、きっぱりと「晴」。抜けるような青空がまこと爽涼。
ドイツ留学中、ライン下りを楽しんだ後の一句だそうです。楽しかったんだろうなー。

10日 虫の原来てせせらぎを聞くところ

あっ!波多野爽波の「~ところ」よりもこちらが先なのねん!
以前の記事で波多野爽波の原型力、と書いたことがあるのですけど、
すでに高野素十が披露していたとは・・・。いや探せばもっと以前からあるのかもcoldsweats01
こちらは、「虫」と「せせらぎ」という聴覚×聴覚の句ですが、うるさく感じないのは、
規則性のある自然の音だからなのでしょう。むしろ静けさを感じるほどです。
時間情報はないけど、なんとなく「夜」の散策といった感じ。

11日 鰯雲はなやぐ月のあたりかな

嗚呼、見たことある!月の周りの「鰯雲」は、まるで花びらのようでとても幻想的・・・。
例句を見ると、「美しきものに月夜の鰯雲/松田水石」など、夜の鰯雲を詠んだ句もちらほら。
「見え隠れする月とかたちを変える鰯雲の陣容は見飽きることがないのである(本文より)」
月光に透けるような花びら、近いものを探せばやはり薔薇になるかしら?
検索してみたところ、ベルガモフォーエバーという品種がイメージに近かったです。
中心が黄色っぽくて、花びらの先は薄緑。育ててみたいなあ(無理でしたsweat02)。

12日 萩の客或る時はまた月の客

昼間は萩を愛で、夜は月を愛でる。秋という季節の醍醐味ですね!
秋の二大季語を堂々と並列させる力量も、「ただこれ写生」の眼あればこそか。
「俳句も亦結論はありませぬ。それで結構です。忠実に自然を観察し写生する。
それだけで宜しいかと考へます」(素十の言葉より)
感じたことを感じたままに。見えたものを見えたままに。
シンプルに詠むことの難しさを痛感するばかりの私ですsweat02sweat02sweat02

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