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2018年12月15日 (土)

◆「自句自戒」です(><)

ひー、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・
今回もしっかり「自句自戒」しようと思います・・・嗚呼っ!!!
最近チョット心が弱っているので、嬉しかったコメントもちょっと多目に載せさせて頂きます

**に眠る**や*** (20点)特選1、並選5、予選7、逆選2
△全体的に少し近い言葉が多いのかもしれません。
△「眠る」が持つ時間の長さとの違和感を微かに感じました。
★『眠る』がそのまま過ぎる感じがします。
★ 「**に眠る」……擬人法としては当たり前過ぎの表現。
  季語との組み合わせもありふれている。
  景は綺麗だが、インパクトと新鮮味には欠ける。
**で研がれた*の鋭さが浮かびました。
一言も青と書かれていませんが、一句に青さを感じました。季語選択も秀逸。
***が刃物のように冴えかえる。そういう場面が浮かんだ好きな句です。
美しいですね・・・。「**」と「**」と「***」が響き合っていると感じました。
句全体に澄んだイメージが広がっているよい句に感じます。

「**」にいろいろなタイプがあり、また使用する人(状況)によってもバラつきがあると思ったので、時間の長短に関わらず、**にある静かな時間を「眠る」と納得(共感)してもらえるかどうかが鍵かなと思っていましたが、やはりそのご指摘は頂きました。季語が「響き合う」「近い」「一考の余地あり」といろいろ。確かに、全体をひとつのまとまったイメージで捉えることの多い私には、「意外性のなさ」が課題ではないかと感じている部分です。綺麗すぎて採れない、という言葉も頂戴した経験が擬人化の言葉自体が平凡というご指摘もあり、慣用句的な表現で満足していて新しい表現への追求心がなかったことに気づきました。良い意味でも悪い意味でも、自分らしさがよく表れた一句かと思い、皆さんのコメントからいろいろと感じる部分が多かったです。何とか今後の糧にしたいと強く思っています。
選とコメントをくださった皆さん、本当に有難うございました!!



****眠らす**の**** (15点)特選1、並選4、予選4、逆選4
○「眠る」だったら迷いなく◎でした。
△****も擬人化っぽいので(中略)違うものでもいいかなと思いました。
△ちょっと用言(?)が多めで説明っぽい気もする
★「眠らす」は能動「聞き上手」は受動なのでちぐはぐな印象を受けました。
★全体に情報がありすぎているかな。もっと言葉を減らせそうです。
★「眠らす」(中略)むしろこれがない方が内容としても感慨としても良いですね。
  「眠らす」がなければ採っていた可能性ある句です
★物語はあります。ただ、****は言い過ぎの感が。
擬人化てんこ盛りなのに全然違和感がないです!(中略)童話のワンシーンのようです。
丁寧に描かれた絵のようです。
伝説を知らなくても句意が伝わります。

擬人化をふたつ入れたので、ウルサイ印象になったかも。・・・と懸念していた通り、また冒頭の言葉にも擬人化+動詞があり、全体がザワついてしまいましたねスッキリ読ませるためには、前半を何とかしなくては。「特選と迷った」というコメントも多かったので、もうちょっと頑張りたかったです前半がなくて、オノマトペで**の様子だけを描くバージョンもありますが、それだとちょっと寂しいかなまた、季語の読み方次第で定型になるのですが、頂いたコメントから、破調で9・10のリズムで読んでも案外悪くないかなという気に。
選とコメントをくださった皆さん、本当に有難うございました!


*の探しあぐねてゐる** (7点)並選1、予選5、逆選7
△『探しあぐねて』が音的に引っかかります
△あえて季語である「**」を使う必要はないかもと感じました。
★季重なりしてまで**を使う必要はないかと思いました。
★句意がわかりませんでした。
★成功していない気がします。主従が同じくらいに感じられ。
★ちょっと、景が大味になったかな、と思いました。
★本歌取りとするには理屈ぽさが見えてしまうかなあ。
★季重なりにしないでも句は成立しそう。
★季重なりで強弱もあまり付いていないような気がします。
普通なら追い払っているとでも表現しそうなところにひねりを加えてあるところがよい
*自身も寒いんだ!新しい発見でした!!

ううっ、今回の「ネッ句」この病がなかなか治らない私としては、「*」が探し求めているものであって目の前にはない、いわば「夢や想像、絵の中の季語」といったものであって存在感は弱いと思っていたのですが、頂いたコメントは6:7でマイナス評価の方が上でした主従をしっかりつけるとなると「*は**探して~~~~~」といった方向?「**」を使わないとすると、「~~~~を求め*~~~~~~」あたりか。今、ぱっと推敲案が浮かんだので、どこかに投句してみます。
選とコメントをくださった皆さん、本当に有難うございました!


う~~~ん、ネッ句病を治すにはどうしたら
あと、過去の句会の成績を振り返ったら、二桁得点といっても10点ということも多くて、
ギリギリじゃないかということに気づきました
来年は、もうちょっと成績を安定させたいです・・・。ガンバルっ

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るるる句会」カテゴリの記事

コメント

こんにちは
簡単に自句自戒します
とは言っても洗車機と信号機の句はシンプルな構成なので寒牡丹の句だけ

最近プレバトで「ば」の使い方の解説を聞いて使ってみた句です。
自分としては「寒牡丹を覗けばいつも〇〇のような○になってしまいます」という意味で作ってみたのですが句意が万人には伝わりづらくなってしまったようで...
五感も悪いですし色々試してみたいと思います

◆あいだほさん

こんにちは!
「第11回」ご参加有難うございました&お疲れ様でした!

>「寒牡丹を覗けばいつも〇〇のような○になってしまいます」
普通に読めば主語「私は」を補ってそのように解釈します。
でも、そうすると擬人化の句にならない。
今回はテーマが「擬人化」だったので、
「寒牡丹の奥に」と解釈し(ようとし)た方が多かったのだと思いますよ。
テーマが擬人化でなければもっと評価が高かったと思うので、
一度このままでどこかへ投句してもいいのではないでしょうか。
面白い一句だと思いました

みなさん、こんばんは!
今回もたくさんの評と、予想以上の点をありがとうございました!

今回、総評に書きました4つの句は、特選、並選の同一作者さんの
2つ目かなと思い、あえて外しました。
作者さん予想は、ほとんど外れましたが、僕好みの並選同様の4句でした。

ん?いつもと違う、まともな入り方。

それでは、自句自戒です。

『祖母になる母のぬくもりカーディガン』

自分自身の妊婦さんの擬人化です(笑)
体験のないことを詠むのは、やはり難しかったです。
そのため表現が弱くなってしまいました。
自分としましては、季語を引き金に、
母から祖母に、娘から母に、胎児から娘に、
の三連動を狙いましたが、季語の擬人化も空振りでした。
そして、またしても、ヨミビトさんに手裏剣1ダースをもらい、
そっちは、とてもおいしかったです(笑)


『マンモスがぶるぶる首都高をみぞれ』

マンモスがぶるぶる震える首都高速『を』降るみぞれ。
このまま車を走らせれば、私とみぞれは、
マンモスの滅びた氷の世界へ―

僕的にはそんな感じで作りました。
評でいただいた、マンモスがみぞれを発した。はとてもよかったです。

『へ』や『に』ではなく、通常は他動詞につながる『を』を
あえて使うことで、みぞれの意思の表現を試してみましたが、
擬人化は薄かった点を、自戒とします。

また『を』に関連して、すりぴいさんと山内さんへの自評は、
半分、読み間違いでした(他も、ぽつぽつありますが)
『なる』は、~にあるの意味だったんですね。
久しぶりに高2の時、2回読んで丸暗記した古語辞典を確認しました。
(おっ、段々、いつもの調子)


『熱凍ブルース』作詞作曲:鍋破

概ね好評でした(どこがやねん)
「なぜ熱湯ではなく、熱凍なのでしょうか?
高校生の子供に質問されて、大変困っています。
自句自解は野暮かもしれませんが、その点は作者として
説明責任を果たす義務があるのではないでしょうか?」
との声が、多く寄せられましたので、
今回は特別に、鍋破さんに来ていただきました。
鍋破さん、どうぞ!

「歌は世につれ、世は歌につれ。
みなさん、こんばんは、鍋破です。
それでは、聴いてください」

『熱凍ブルース』

♪いろいろあったね平成も
かつてオイラの卸し先
今じゃコンビニパーキング

いろいろあったねお前とも
かつて二人の愛の巣も
今じゃコンビニパーキング

人生は
熱湯みたいにぬるくねえ
リアクションなどガチじゃねえ

人生は
一億詠んでも元とれねえ
それでも今日も詠むしかねえ

どうせなら
愛するお前につつかれて
凍える北へ帰りたい

そうさオイラは鍋破♪

ご静聴、ありがとうございました。
いえいえ、どういたしまして。

追伸、
先に平成、歌っちゃった(笑)
リアルタイムで楽しみたい方は、
るるる句会、どんどん参加してね!
それじゃあ、またね!

◆つかっさん

こんばんは!
「自句自戒」有難うございます、
「マンモス」の句は、皆さんの選評に驚かされました。
「マンモスがぶるぶる(震える)」も「首都高をみぞれ(が降る)」も擬人化と思えなかったので★をつけましたが、軽々と時空を超えたファンタスティックさは凄いと思っていたので、「やっぱつかっさんかー」でした。
一足先に「平成」を歌って頂きましたが、こんなものじゃないアイディアを持ってらっしゃると確信しております。
「第12回」楽しみです~~~

↑ おおお、大阪に清志郎、発見。

https://www.youtube.com/watch?v=5IbCbbOFQsw

清志郎「高齢化社会」
ごめんなさいごめんなさい。

◆すりいぴいさん

こんばんは!
清志郎の動画有難うございます
大阪でのライブ映像ですか?
おかげで『熱凍ブルース』が清志郎の声で聴こえてきましたよ~

皆様お疲れ様でした!自句自戒です。
ルンバ句だけ頑張って覚えていたら来年のくらむぼんに投句してみます!

◇息止めて落ちる隕石冬の海(27点)

隕石のほとんどが大気圏で燃え尽き、わずかな隕石もほとんどが海に落ちるとか。
大気圏突入時よりも。かろうじて生き延びて、冬の海に激突する前の方が
覚悟がいるなあ・・・と冷え性の私は思ったのでした。
思いもがけない高得点と選をいただき心から驚き、そして感謝の気持ちでいっぱいです。
星、流星、石、化石などなど・・・様々なインスピレーションを日ごろから
皆様にいただいているからこそですね!
この句は自分のものというより皆様のおかげという気持ちが強く
るるる句会にはじまりるるる句会で終わりたいと思いました。
本当にありがとうございました。


◇氷山の見下ろす火夫と水夫かな(12点)

タイタニックのよう、という言葉をいただき(なるほどっ!!)と膝を打ちました。
読んでいた小説は「竜馬がゆく」で、航海の描写が素敵だなあと思ったもので。
◆それぞれの働き手の日常を、氷山を通じて捉える視点(一阿蘇さん)
◆氷山からの視点がダイナミック(山内彩月さん)
◆冷徹に聳える「氷山」(小川めぐるさん)
◆氷山の目は甲板の水夫だけでなく、船底の機関室にいる火夫の存在まで見透かしているのだろうか……と読むと、非現実的だが神秘的な句。 (ヨミビトシラズさん)
◆立ち位置は分かるように書くべきです。 (抹茶金魚さん)→私も気になっていたので御指摘に感謝です
◆「火夫」と「水夫」2つを入れたために作者がどちらに注目しているかがぼやけてしまっています(すりいぴいさん)→二つ並べて「かな」が適切だったか今も分からず・・・
◆こ、これはもしかして炎の鼬さんですか?(くりでんさん)→大笑いしてしまいました!最高の褒め言葉です!

全ての選をくださった皆様に感謝です!ありがとうございました。


◆鍋破さん

まさか実物の生歌が聴けるとは思わず感激です。
やはり7・5調は日本の心ですね。

>人生は
>熱湯みたいにぬるくねえ

ダチョウ倶楽部・・・?
昨今のバラエティー番組のぬるさを指摘されていらっしゃるのでしょう。

昨日、高1の息子は期末テスト最終日だったのに心身の不調のため休みました。
欠席した世界史のテストはどういう扱いなの?と聞いたところ
「前回の点数の8割」
「前回何点?」
「25点」

ああ、25点じゃ何割かけても40に届かねぇよ・・・
でも鍋破さんの歌を聴いて少し元気になりました。
人生いろいろ。これからも応援しています。頑張ってください。

◆桃にゃん

こんにちは!
「自句自戒」有難うございます
「氷山」の句は「タイタニック」を連想した方が多かったですね、
私は「フランケンシュタイン」の冒頭部分を思い出していたよ・・・
「火夫」ももはや機関室にはおらず、甲板あるいは波間にいるのではと。
「氷山の見下ろす」で人間にカメラが寄っていって、
それからまた「氷山」へグオオオ・・・っとカメラが下からナメる感じで、
振り子のような映像、それから「続く!」みたいな感じで画面が止まって、
その画面が銅版画みたいな加工されてシュワシュワ消えてEDテーマ流れ始める。
ということで、「連作で読ませて欲しいな~」と感じた一句でした、
桃にゃん是非「続き」もお願いします

人生はぬるくありませんが、息子さんには桃にゃんがいる。
それだけで何と幸せなことかと思います。
羨ましいぜーーー

不参加者が失礼いたします。

司さんの句、熱く熱く熱せられた土鍋が、急激に冷やされて、パーンと粉々に割れる景がありありと浮かびました。すごい。鍋壊でないと作れないし、歌えない。

桃猫さんのいん石句もすごくいいですね。いん石の気持ちになってみようという発想自体がもうすごい。しかも、このいん石は死の覚悟なんてしていない、生き残るために息を止めてつっこもうとしている。

擬人化って物そのものになってみるのがいいのかも。
皆様、大きなヒントをありがとうございます。

めぐるさん。こんばんは。

るるる句会お世話になりました。
忘年会それに続く二日酔いにて自句自戒書けませんでした。
今回の句意はコメントに書いた通りなので(選評頂いた皆さん有難うございました。)今回は選評で読めなかった句の自句自戒を2句

12の句。
具体的なコメント出来ず、選評読んで、司啓さんの鼻つまむのコメントに「そうそう」それが言いたかったと納得。意見も別れそうとも書きましたが、圧倒的支持。読みきれなかった一句。勉強になりました。
桃猫さんおめでとうございました。

27の句
これは逆に読み過ぎた句。初めは皆さん同様に読んだのですが、突然閃きまして深読みしてしまいました。昨日の「俳句王国」でも組長が色々な読みがあって良いとおっしゃってましたが、流石に読み過ぎたと苦笑。
まだまだあるのですが、随時学びとさせて頂きます。

次回は一文字シリーズ。一句一遊も漢字1文字はボツ続き。兼題に集中し過ぎる余り季語を忘れたのも二度。三度目にならない様にします。またよろしくお願いします。

◆はのさん

こんばんは!
コメント有難うございます、もう遠慮なくばんばん入って頂けると嬉しいです

>このいん石は死の覚悟なんてしていない、生き残るために息を止めてつっこもうとしている。
はのさんのこの鑑賞の言葉に震えました!
句からはもちろん、選評・鑑賞の言葉からもたくさんの発見と刺激を頂きます。
句会って、本当にいいですねえ

そうそう、「第12回」まだ定員が埋まっておりません
よろしかったら是非是非!お待ちしておりますよ~~~

◆くりでんさん

こんばんは!
おぉ、選評の方の「自戒」有難うございます!
私も毎回「言葉が追いつかなかった」「読みが足りなかった」「深読みしすぎ?」と、
作者コメントや皆さんのコメントを読んで「きゃーっ」と頭を抱えております
どんなことでも、ただ内心で思っているだけでなく、
こうやって言葉に残すことで、より深く心に刻まれる気がしますよね・・・。
私もいつもくりでんさんみたいに書こうと思いつつ、あれもこれもで多すぎて、
結局断念してばかりです
次回からは、句会後の「勉強会」の記事に少しでも書いていくようにしよう

>兼題に集中し過ぎる余り季語を忘れ
詠み込み「あるある」ですよね!!!私も気をつけなくっちゃです。
思い出を詠もうとすると無理が出そうなので、そういう感慨とは切り離して、
「文字さえ入っていればいいや」という方向に舵を切りました
くりでんさんの投句、楽しみにしております!!

るるる句会にお誘いいただきありがとうございます。
参加したい!のはやまやまなのですが1月半ばに仕事で大きなプレゼンをしないといけなくて(今も準備に追われています)、それに集中しないといけないので、不参加です。すみません。

るるる句会、本当に楽しいですよね。
皆さんの選評が本当に有り難くって、何度も何度も読み返してます。

また是非参加しますので、その時はよろしくお願い致します。

◆はのさん

こんばんは!

>1月半ばに仕事で大きなプレゼン
うわあ、1月半ばっていうともう来月!
年末年始を挟むことを思うと、実際の日数よりもっと短く感じられそうですね
どうか盤石で当日を迎えられますよう、大阪から祈りを飛ばしておりますぞ!
はのさんご参加の時まで、腕を磨いておきまする
お互い頑張りましょうーーー

さて……句会の熱も冷めきった(?)所で、ようやくガイドラインのまとめが完成しました
普段作句するにおいて「擬人法と比喩の違い」が問題になる事など無いと言って良いので、こんな事をまとめても役に立つ事など無いとは思いますが……参考までに
 
 
 
A.擬人法が完全に成立している・成功している句(◎・○・△)

1.人間特有の要素(動作・人間の体の一部etc)を無機物に組み込んだ句
2.人間特有の繊細な要素(微妙な感情・所作)を動物・植物に組み込んだ句
3.人間特有の要素とは言い難いが、要素を組み込んだ対象に人間くささを感じさせるもの
4.人間特有の要素とは言い難いが、要素を組み込んだ対象への強い感情移入を読み手に促す事に成功しているもの
5.その他、特殊なケース

B.擬人法かどうか疑わしい句(ほぼ★)

1.動作主体は非人間だが、その動作主体が現実の人間の暗喩に読めてしまう句
2.人間と非人間が両方含まれる句で、動詞の動作主体を考えたとき、非人間のみならず人間が動作主体でも読みが通ってしまう句
3.人間が句の中に出てこなくても、「主観(=人間)が動作主体である」と読めてしまう句
4.人間以外の広範な対象に使われる要素(動詞etc)を組み込み、かつ、Aの3・4の要件に該当しない句
5.その他、Aの要件を考えると擬人法かどうか疑わしい句

C.その他(1は△・★、2~5は全て★)

1.擬人法ではあるが詩情やインパクトが薄い、あるいは現実味に乏しくて説得力がないと思われる句
2.擬人法ではなく、単なる直喩もしくは示唆の句
3.擬人法はおろか比喩ですらないと思われる句
4.句意をしっかり伝えられていないと思われる句・日本語や文法的に危うい句
5.景を作り出す事ができず、理解する事ができなかった句
 
 
 
対象となる句は、以下の通り。(自句の8・23・38を除く)
なお、◎・○・△の印は評価で、無印は★です。

A1 4△ 10○ 12◎ 24△ 25△ 35△ 46△ 51○ 58○
A2 15○ 32△ 47△
A3 55△ 63△
A4 42○
A5 41△

B1 21 22
B2 (該当なし)
B3 3 20△
B4 1 5 7 13 48 56 57
B5 36

C1 2△ 31 40 50 61
C2 16 17 30 33
C3 11 27 37 53
C4 9 26 29 43 44 49 60
C5 28 39 45 52 54

複合型もしくはボーダー上の句

6 B4もしくはC2。★
14 若干B1・B3気味。景が良いので△に
18 A1もしくはA3。△
19 A2もしくはB4。△
34 A1もしくはA3。△
59 A1だが、若干B1。△
62 A1もしくはA4、若干B3。△
 
 
 

以上です。

確実に「擬人法である」と言い切れる句は自句を除く60句中、A1~A5とC1と18・34を合わせた23句。成功した(と思われる)のは18句。

B1~B5は、「擬人法を書いたつもりになって安心してしまった人」のように感じます。句としては問題ないかも知れませんが、擬人法としては疑わしい句だと思ってます。

C1は惜しい人。擬人法は間違いないが、景が平凡になってしまった句です。
C2は比喩として優れているかも知れないけど、擬人法ではないと思われる句です。ちょっと勿体ない。
C3は問題以前の問題の句です。発想・表現の特に面白かった27以外の3句には、もれなく手裏剣1ダース進呈しています。
C4・C5に関しては書き手の表現力もしくは私の感度の問題ですので、ここでは言及しません。

ちなみに、作句前に私が自分に課した「鉄の掟」というのは、B1~B3の3つに関する事です(即ち、「B1~B3に引っ掛かるような句は書かない」という事)。B4は考えていなかった……自句は引っ掛かっていないだろうか?

最後に、補足を1つ。32の句で「完全にメルヘンの世界になると擬人法かどうか微妙になる」と書きましたが……メルヘンの世界では動物や植物が人間のように振る舞うのは当たり前の話なので、あまりメルヘンチックに読めるような句を書いてしまうとせっかくの擬人法が目立たなくなり、機能しなくなる可能性が高いです。今回はそのような句は無かったようですが、念のため

さて……自句自戒をする気力も無いのですが、それを押して……自句自戒の代わりに1つだけ、何としても書いておきたい事があります。

12.息止めて落ちる隕石冬の海 (桃猫さん)

私が特選を出したこの句ですが、読んだ瞬間に自句を含む他の62句が霞んで見えましたそのくらい、この句は衝撃的でインパクトの強い句(まさに「ディープインパクト」)でした。
しかし一方で、若干引っ掛かるところというか、アレンジの余地があるというか、いじると色々面白いというか……そういう所を見つけたので、ちょっと書いていこうと思います。

以下、ほぼ独り言です。
 
 
 
実はこの句、読んだ瞬間に「ちょっとした違和感」を感じていたのです……それは「落ちる」。
せっかく「息止めて」と擬人法で切り出したのに、「落ちる」という「動作主体の意思を感じにくい言葉」を合わせるのはちょっと勿体ない……どうせなら、動作主体の意思が強く出そうな「飛び込む」という単語はどうかと考えました。

【息止めて飛び込む隕石冬の海】

中八なので、ちょっと削る事にする……が、思い付いたのが

【息止めて飛び込むメテオ冬の海】
【息止めて飛び込むmeteor冬の海】

……キザ過ぎる……ファイナルファンタジーじゃあるまいし表現としては面白いかも知れないが、語の雰囲気がちょっと固すぎる
しかし、削る場所は他に無い。万事休す……かと、思いきや。

【冬の海息止め飛び込む隕石】

語順を変え、「五八四編成」に変更。「五八四編成」の場合は「四」のインパクトが強力になるため「四」に急所が来ていなければならないが、この句の急所は「隕石」なのでこの編成はピッタリ。

しかし……どうも、しっくり来ない。「四」は良いが、「八」がやけに「もっさり」していて重い。長いこと冷蔵庫に放り込まれて、水気がすっかりすっ飛んだパンケーキを食ってるみたいだ

冷静になってよく見ると……「八」に用言が集中している。「止め」の直後に「飛び込む」という複合動詞。重いに決まってるしかし、「息止め」はこの句の急所なので変更するわけにはいかない。

……仕方ない、元に戻そう。

【冬の海息止めて落ちる隕石】

ダメだ、まだ重い。「止めて落ちる」でも重い
だが……何故だ?この句は、原句の語順を入れ換えただけの句だぞ?指す情報は全く同じはずなのに、なぜ重い?

……違う。根本的に違うのだ。語の区切り方、語の調子が。

【息止めて/落ちる隕石/冬の海】(原句)
【冬の海/息止めて落ちる/隕石】

原句では「息止めて」「落ちる隕石」「冬の海」、即ち「名詞+用言」「用言+名詞」「名詞」という形でそれぞれ一かたまりになっている。これなら用言を2つ使用していても、さほど重さを感じない。
しかし後者では、「冬の海」「息止めて落ちる」「隕石」、即ち「名詞」「名詞+用言+用言」「名詞」。中八に用言が連続するので、その分重くなるのだ。

これで理屈は何となく分かったが、このまま捨てるのも惜しい。最後の足掻きで、助動詞「て」を削る。

【冬の海息止め落ちる隕石】

「五七四編成」で字足らずだが、不思議と違和感は感じない。中七(元中八)の「用言+用言」の重さは解消されていないが、さっぱりした「下四の字足らず」が、その重さを補ってくれているのかも知れない。「五八四編成」の「四」ほど「隕石」に強力なインパクトは感じられないが、これはこれでアリかも知れない。中七下四が少し寸足らずで窮屈な印象もあるが……

【冬の海息止め落ちる隕石】(改正案)
【息止めて落ちる隕石冬の海】(原句)

改正案では「隕石」の印象・存在感が強く、隕石が海に飛び込んだ瞬間のインパクトを最大限に出せる(景が読み手に強く残る)と思います。
一方原句では「冬の海」の印象が強く、どちらかと言えば「海に落ちてきている最中の隕石の様子」もしくは「海に隕石が落下してしばらく経過し、何事も無かったかのように静まり返る冬の海」のイメージが読み手に強く残ると思います。

どちらにするかは作者の句意次第ですが……こういう改正案はいかがでしょうか?
と言うか、この改正案に欠陥などがないかどうかの方がよっぽど気になるのですが……どうでしょ?
 
 
 
ふう……自句自戒もやらんくせに、他人の句の考察など書いて……やれやれ

ところで、どうでも良い話ですが……「手裏剣1ダース進呈サービス」を始めたのは間違いなく私ですが、「手裏剣」という言葉を最初に使ったのは司さんだったような?

手裏剣は、うん、僕(笑)

で、桃猫さんの原句と、ヨミビトさんの改正案の感想です。

読み手は、作者が、どの位置でカメラを構えていたか?
の感じ方によって、句の印象は、変わってくると思います。

【息止めて落ちる隕石冬の海】(原句)

=カメラは隕石側にあり、冬の海が迫ってくる感じ

【冬の海息止め落ちる隕石】(改正案)

=カメラは冬の海側にあり、隕石が落ちてくる感じ

改正案では、冬の海が、隕石を見上げる擬人化みたくなってしまい、
(それはそれで面白いのですが)
そうすると、またしても、『落ちる』に違和感が生じます。

【冬の海息止め落ちてくる隕石】

とすれば、意味的にはすっきりしますが、
音的にも俳句的にも締りが悪くなります。

ヨミビトさんの最初の『落ちる』に対する違和感は、
カメラが、季語側=冬の海側にあったのが原因かな?
と思いました。

『落ちる』なら、改正案に、
★手裏剣(笑)

◆はのさん

ひぇ~~~!!!
すごい選評いただいたのにお返事が遅くなってしまいごめんなさいっ!!
めぐるさんと同じく「生き残るため」の解釈に圧倒的共感です。
死ぬために息を止めるのでなく生きるため・・・
生者の潜在下の本能、宿命を無機物に託しているということですね。
皆様のおかげで作者の思うところを遥かに越えて壮大なスケールに。
なんと幸せな句でしょう。ありがとうございますっ!!
るるる句会に集まる皆様の豊かな感性に刺激されて自分があります。
お忙しいことと思いますが、また密会の句のような、はのさんの
匂いたつような奥深い世界を心から待っております!
ありがとうございました!!


◆シラズ君

まさか自分の句でこんなにエネルギーを使っていただくと思わず
申し訳ない思いでいっぱいです・・・(´∀`;)
なんて幸せなk(以下略
オープンにして良かった。

◇息止めて飛び込むメテオ冬の海

は「落ちる」の第三者的視点(作者はどこにいるのか?)を解消していると思いました。
メテオというファンタジーな世界観も「飛び込む」と意思を持った擬人化も
凄くいいなあ。
つかっさんの「作者の目が神の目」という解釈もとても面白かったので
どちらをとるか、悩ましい。
下4「隕石」で止めるのは斬新ですね!
定型の慣れで「が」とつけたくなってしまう私・・・
色々考えているうちに「わーん!」と分からなくなってきました。
味見しすぎて舌がアホになるみたいな感じです(´∀`;)
シラズ君の一生懸命さに応えられず申し訳ない。
次も得選いただけるようにがんばる!!
でも今のままではかなり難しい・・・句よ、降りてこーーいい!!

おっと、コメントがかぶってすみません。
そうか、「手裏剣」の初めてはつかっさんでしたね~( ̄∀ ̄;)
お二人のやりとりを笑っているうちにごっちゃになっておりました。
申し訳ありません!
次回も楽しみにしております!

◆シラズくん

こんばんは!
今回も熱量たっぷりの書き込みを有難う!
何度か申し上げている通り、私はあまりにも長文とか記号や数字の多い書き込みは、
目がチラチラして読めなくなってしまうんですが、ちょっとだけ・・・。

>改正案
「自分ならこうするかな?」というアイディアにすぎませんので、
こういう時に使う言葉としては不適当と思います。
百歩譲って改訂版かなと思いますが・・・どちらかというと作者本人が使うべきなような。
いずれにしろ、「るるる句会」では、謹んで頂いている行為です。
一部分への言及、あるいは「語順の工夫が出来そう」といったざっくりした書き方ならともかく、
「これでどうでしょう?」と十七音全部を書くことはご遠慮ください。

せっかくのクリスマスイブなのにごめんね

すみません、私としては単なる考察のつもりだったのですが……勢い余って「改正案」と書いてしまいましたどちらかと言えば「試案」であり「私案」なので、そう書いておけば良かったですね

ひまわりでも、ちょっと微妙なコメントをしてしまってすみません……良いクリスマスは過ごせましたか?

それにしても……

≫【息止めて落ちる隕石冬の海】(原句)
≫=カメラは隕石側にあり、冬の海が迫ってくる感じ

≫【冬の海息止め落ちる隕石】(改正案)
≫=カメラは冬の海側にあり、隕石が落ちてくる感じ

≫改正案では、冬の海が、隕石を見上げる擬人化みたくなってしまい、
≫(それはそれで面白いのですが)
≫そうすると、またしても、『落ちる』に違和感が生じます。

≫【冬の海息止め落ちてくる隕石】

≫とすれば、意味的にはすっきりしますが、
≫音的にも俳句的にも締りが悪くなります。

となれば……【冬の海息止め攻めくる隕石】とか?しかしこれだと、隕石が「無数の隕石」っぽくて、世界の終末っぽい縁起でもない景に句意も大幅にズレる……アルマゲドンかよ
いずれにしろ、カメラアングルの事までは考えていなかったな「隕石」が主役である事を考えれば、カメラは隕石に張り付いていた方が良さそう……となれば、やはり原句の方が良いのかも
 
 
 
完全な余談ですが、大阪の句会ライブに続いて、年忘れ大阪句会まで見逃してしまった……ヘコむ…………

◆シラズくん

こんばんは!
だからあ~~~十七音全部書くのはご遠慮くださいって
短くまとめようとした努力してくれたと思いますけど、
長々と引用しなくても、「いろいろ考えたけど結局は」で済むでしょ。
手裏剣3ダース進呈しますッ(これが言いたかった

>どちらかと言えば「試案」であり「私案」なので
どちらかと言わなくてもそうですよん、
ちなみに、とあるネット句会でも掲示板での添削書き込みが問題になり、
書き込みが管理人削除されています。
こういった場合の言葉遣いにとっても敏感なところもあるので、
他所でうっかりしないように十分お気をつけくださいまし~~~。

私は「隕石」の句に私案を出すつもりはないですが、
そこまで「ここをどう表現しようか」と悩むくらいなら、
その部分をばっさりカットする手段もありますよ。
「息止めて(  場所  )へと(動作主体)は」といった形。
今回の句に適応しても原句の味わいには叶いませんが、
推敲バリエーションのひとつとして、こういうテもあるというコトで・・・。

申し訳ありません。

桃猫さんの句のコメントですが、少なくとも今回は、私としては添削のつもりで書いたわけではありません。
ただ、日頃自分の考えている俳句の理論がどの位のものか(筋が良いか・悪いか)を確認したくて書いたのです。本来は自分の句をベースにして行うべき事なのでしょうが、完全に公開された手頃な句(かつ、思い入れがあった句)があったので、つい……

色々と誤解を招くコメントばかりで、本当にすみません。

あと司さん、非常に興味深いコメントをどうもありがとうございました。色々と勉強になりました。

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