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2019年1月12日 (土)

◆「自句自戒」&次回のテーマ

さてさて、結果発表から早くも数日経ちましたが、目を背けてはいられない
いつものように、★コメント中心に自句を振り返っていきます
(後に投句するため、コメント中の伏字にしておきたい部分は■で表示しております)

***の湖**羽の白鳥来  (19点)特選1、並選4、予選8、逆選6

△【*】の【湖】、どちらかが不要では?この一点がもったいない!と思いました。
★語順は逆の方がいいです。
★ひと味ふた味足りなかったです…■でなく**なのも腑に落ちません…。
★数詞に字数あわせのような違和感を感じました。理由があったら、すみません。
★ 「***の湖」が引っかかります。描写の言葉というよりは説明に過ぎないように思いました。
★説明的で平板な感じがしました。m(_ _;)m
★景は立派で「**羽の白鳥」も見ごたえがあるのだが、いかにも「俳句っぽく作りました」という気配を感じてしまう句。(中略)わざとらしく感じる。
**羽の力強さに■■の願いを感じ特選に。
**羽の白鳥、の見事さと吉兆感が***を盛り立ててくれているなぁ、と。
数詞の部分は評価が分かれそうと感じていましたが、気づいていなかった問題点も。
「***の湖」が微妙だったようです
確かに、「の湖」がなくても「白鳥」が来るのだから海か湖だと分かりますね
「わざとらしい」とのご指摘も、むべなるかな。
綺麗なところをすくった上辺だけの言葉と言われればそれまでな気がしています。
また、語順についても確かにです。いつかわざとらしくなく、スッキリ詠めたらと思います。
特選くださったくりでんさん始め、貴重な選そして愛あるコメントをくださったすべての皆さんに感謝です!

息災を****や初御空  (9点)並選1、予選7、逆選6

★極論を言えば、■■そのままです。息災と**を残して、オリジナルを念頭に置いた何かが欲しいです。具体的な地名や神社の様子、季語とは逆に雨を降らしたり、雪を降らせたりする演出もいいのではないかと思います。
★■■を詠んでいるのでしょうか?息災を**、の言い回しが曖昧で光景を描き切れていない気がします。
★少々平板かと思いました。m(_ _;)m
★少しドラマ性を持たせ過ぎな印象を受けました。
★一読して■■の情景が浮かびます。ただ、句に広がりが感じられず、それだけの句かなとも感じてしまいました。
★ 組み合わせはちょっとベタ。「**」も悪くはないのだが、それぞれの語や読みの深さは平凡な方だと思う。景は綺麗だが、何故か心の動かない句。
定番の光景ですが、丁寧で前向きな言葉の選択と描写が素敵
**の*と初御空の青という色の対比が、清らかな祈りの気持ちを一層際立たせるように思います。
それは■■と突っ込まれるだろうな~~~という予測がついていた今回の「ネッ句」です
「平」がうまくまとまらなかったため、「災」でもう一句、と思ったのですが、
悲しいかな発想が広がりませんでした・・・。
しかしながら、思った以上に点が頂けたことは有難いです。
「災」から離れればスッキリと詠めそうな気がするので、また再考してみたいです。
並選くださった也緒さん始め、貴重な選そして愛あるコメントをくださったすべての皆さんに感謝です!

寒晴のベンチ****す  (12点)並選2、予選8、逆選3

△「ベンチ**」はわかるのですが、助詞が必要かなと思いました。
★ベンチで**する**とは何か、色々想像が膨らみますが、もう少し具体的に掘り下げた方がいいと思いました。
★そんな寒いところでする**ってなんでしょう?
★説明的であると思いました。m(_ _;)m
怪しげな設定が、アンマッチを含む季語にぴったりです。
前半と後半の繋がり、切り替わりが気持ち良く新年らしさも感じました。○にしたかった
松山で素敵なベンチを見てから、「ベンチ」詠みたくて
真ん中切れのつもりで書きましたが、確かに「ベンチ**」とも読めるのかと気づきました。
「ベンチ」じゃないところでなら、スンナリ読める景になりそうですね。
・・・でも、スンナリ読めるということは意外性がない・予定調和的と言えるかも?
悩ましいところですが、程良い落としどころがきっとあるはずだと思うので、
ゆっくり熟成してくれる時を待つことにします。
並選くださったつかっさん・神山刻さん始め、貴重な選そして愛あるコメントをくださったすべての皆さんに感謝です!


そして!次回のテーマですが、以下の感じでいってみようかと。

「上五季語+や」+「地名/色/数詞のいずれか」
例:春めくや餃子一日百万個(数詞)
例:早春やうすももいろの妊婦服(色)
例:春寒や黒塀多き八王子(色&地名&数詞)
・・・例句は今テキト~~~に書いたので、深く追求しないようにっ

季語は「春(初春ならなおよし)」、
季語以外の言葉を詠嘆するのはNGとします。
「基本の型・その壱」に則り、下五名詞止でお願い致します。
「緋毛氈」や「五平餅」などのように、名詞の中に数詞や色が入っていてもOKです。
受付時点から投句開始OK、投句締切は2月9日(土)23時となります。
どうぞよろしくお願いいたします!!

▼現在の参加者(20名中20人)定員に達しましたので締切ます!

司啓、比良山、あみま、立志、ぐずみ、くりでん、桃猫、蟻馬次朗、神山刻、
蜂喰擬、かつたろー。、青海也緒、つぎがい、クラウド坂上、古田秀、小川めぐる、
さとみ、山香ばし、ヨミビトシラズ、すりいぴい

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るるる句会」カテゴリの記事

コメント

おはようございまーす! 新年早々『俳句チャンネル』は次点ぽく、当句会はブービーの恒例で、幕開け。真夜中にあなたがハッと目を覚ます、そんな句を今年は作るぞ、司啓です(意味わかんないな)
では、自戒でーす。

『二度の震災三十回目の冬萌』5点

二度は、身近に大きな揺れを感じた阪神淡路と東日本、三十回目は、平成三十年に詠んだからですが、三十回目が伝わりにくかったようです。
震災関連の句は、身近なこと以外は、描かないようにしていますが、そこがスケッチぽくなりました。もう少しデッサンが必要でした。

『「成功の始まりやん」の初電話』8点

確かに。電話なので音にすれば「せいこうのはじはりやん」て、トルコ映画より誤解をまねく音でした(笑)
お題が『成』で、最初は、『三寒四温の成分として写生の日』とで、あなたが真夜中にハッと目を覚ましそうな掲句の方にしましたが、「何時だと思ってるの!こんな真夜中に!胡散臭い人ね!」と怒られました。違うセリフ考えて、また電話しまーす。

『寒晴や平愛梨へ軽く蹴る』マイナス10点

サッカーグラウンドで練習する長友くんが、見にやって来た平さんを見つけ、彼女へ軽くボールを蹴る景ですが、銭湯アイドルの余波で、DV句になりました(どんな長い足やねん(笑))
『平』は人名でいこう。と、平参平、『鎌鼬間寛平する形』、釣りキチ三平とかで考えて、最終的に詩的な感じの名前にしましたが、ヨミビトさんに恒例の手裏剣1ダース(超逆選の意味です)をくらいました(それが救いといえば、救い)井出隼平(棋士)にすればよかった。と後悔しています
→意味を知りたい方は…

るるる句会、どんどん参加してね!

それじゃあ、またね!

追伸、雪兎か…溶けちゃいそう…

◆つかっさん

おはようございます!
「自句自戒」有難うございます、「平」は私も「紀平梨花」とか考えてましたよ~!
あと「鄧小平」とか「習近平」とかも浮かびましたが、句に出来る力が私にはなかった
最初に「平」→「「ヘイ」→「シモ・ヘイヘ」と連想したのですがカタカナでした

>手裏剣1ダース
来ましたね!「るるる名物」!
貰いたくはないんだけど、貰っている人が羨ましい気もしてきちゃう
そしてつかっさんに「手裏剣1ダース」を期待している私もいる
次回もよろしくお願いしま~~~す!!!

こんにちは。司啓さん。早いですね。

2番!自句自戒。年頭なのでオープンで

・成人の日の祈る人ある交差点

俳句ポスト「三色菫」の没句「パンジーや祈る人ある交差点」の焼き直し句。パンジーより成人の日は合うと考えましたが、「の」「ある」の散文指摘多し。これが没の理由か。没供養になりました。ありがとうございます。次に生かしたいと思います。

・災禍の憂鬱渋谷厳戒となる除夜

クラウド坂の上さん。特選と作者以上の深い読みを有難うございます。
初め「災地」だったのですが、「災地」とは言わないかと思い「災禍」と。
いずれにしろ、時事句は人それぞれの思いがあり難しい。東国の一時ネタにも頷けるものがありました。評を頂いた皆さん有難うございました。

・平気と噛んだ煤け団子はどんどの香

初め「初日待つ地平線あと星二つ」がすぐ出来て置いておいたら、飽きてしまい、作り直した句でした。
「は」の指摘も頂きましたが、元々が「平」に引きずられてしまった感があり、今後気をつけたいと思います。

今回も学びがありました。
次回参加の皆さん。また宜しくお願い致します。

◆くりでんさん

「第12回」ご参加有難うございます&お疲れ様でした!
「祈る人」のモチーフは私もずっと頭にあるのですが、なかなか句になってくれません。
くりでんさんの「成人の日」との取り合わせに胸を衝かれました、
今後の参考にさせて頂きます!
「渋谷」は確かハロウィンやサッカーの試合の時も厳戒態勢になってますよね。
何かと句材になりそうな街に感じ・・・私もいつか詠んでみたいと思いました。
くりでんさんの句や選評から多くの刺激や気づきを頂いております、感謝です。
次回も是非よろしくお願いいたします!!

すいません……自句自戒etcをゆっくり書く予定でいたのですが、それが上がる前に次回参加枠が埋まってしまいそうなので、取り敢えず次回のエントリーだけさせて下さいよろしくお願いします。
自句自戒は、また後ほど

◆シラズくん

「第12回」ご参加有難うございます&お疲れ様でした!
今回は、あっという間に埋まってきましたね!!
私も書きながらビックリしております!!
次回のテーマはとってもシンプルな構成になるので、
参加者さんそれぞれの個性がより際立ってくるのではと楽しみにしております。
色のマジック、数詞の力、地名から立ち上がるイメージ。
皆さんがどんな言葉をどんな季語に配してくるのか、ワクワクが止まりません
シラズくんから手裏剣1ダース貰わないよう、私も頑張るよ!!
よろしくお願いいたします~!!!

めぐるさん、皆さん、第12回るるる句会お疲れさまでした。
選評をいただいた皆さん、本当に有難うございました。愛のある逆選、非常に参考になりました。

自句について少し。
淑気満つの句。意図としては、ほぼめぐるさんに読んでいただいたとおりです。「耳」と「声」の取り合わせは、正直自分では深く考えられていませんでした。なので、その部分による評価は減点して考えておきます。
「描写が単純でインパクトは薄く、心に訴えかける詩情には欠ける」というシラズさんの選評は、まさにその通りだなと。弱点なので、詩情が感じられる句を詠んでいきたいです。
また、動植物にあまり関心を持たずに生きてきたので、ぐずみさんや抹茶金魚さんのようなイメージに読まれることも理解していませんでした。ご指摘有難うございました。

みかんの句。司啓さんの「気を悪くする人も少しいるかも」に納得。上五のお気軽感の検討、してみます。
そして、やはり「報告っぽい」「詩情が今一つ」との印象を与えてしまう点は反省。語順も含めて推敲する必要ありですね。ご意見、参考になりました。

冬銀河の句。もともとは深夜、閉店後にまわっているイメージからスタートしたので、あのような擬人化になりました。ほかの店のは、あるいはいつもは止まってるのに、といった感じでしたが、投句したカタチに落ち着けると、たしかに???と感じますね。
個人的には、長年の趣味であるクイズの知識を活用できた点に自己満足しています。

初参加だったので、選句結果をエクセルにまとめて自分なりに傾向を分析してみました。
人それぞれに評価基準が違って当然と思いますが、めぐるさんは、得点下位から数えて12句まで全てを逆選としていてさすがだなと。一方、得点10位以内でも5人以上逆選があったりと、評価が分かれているのも面白いです。
学びの場ということで、次回は、自信がなくても、自分なりの視点でもっと遠慮なく逆選をつけていこうと思います。宜しくお願いします。

◆あみまさん

「第12回」ご参加有難うございます&お疲れ様でした!!
「淑気満つ」は、最初鳥の名前が読めなかったので調べて「おぉー」と。
素敵なエピソードを知ることが出来て感謝です
あの鳴き声は、のんびりしていかにも「春」という感じですが、
よく考えたら猛禽類なんですよね・・・のどかな中にもキリリとした空気、
まさに「淑気」に似合うのだな、と感じ入った次第です。
受け止め方は人それぞれなので、そこが句会の面白いところですね!
おっと、もうちょっと続きます・・・

めぐるさん、皆様
いつもありがとうございます!
めぐるさん、おめでとうございました!(*^▽^*)
本年もよろしくお願いいたします。
さて、るるる句会!

㍘句!キャアああああああああ!(笑)
そうなんです、祈りに関して3回入れたんです。
色々ありまして、そのくらい無病息災を願っている私・・・
手裏剣100ダースくらいもらってしまった気分ですが、また頑張りますのでよろしくお願いいたします。

次女が無事に出産を終え、今一緒におります。新生児はくにゅくにゅしていて小さくて。
その子にも次女も世話がかかるし、父の世話も大変ですが、今年も頑張らなくては!
そして、5月後半には京都の長女も出産で、京都で産むそうですので、
しばらく京都へ行こうと思っています。
まためぐるさんや皆様にお会いできて、句会ができたら嬉しいです。
もし、予定できそうでしたら、よろしくお願いいたします。

出遅れてしまったけど自句自戒!

◇×××××高き炬燵の××かな 20点

点数とれたらいいな~と思っていましたが予想以上の高得点に歓喜!
嬉しい!(≧∇≦) まさか神山さんの特選がいただけるとは。
皆様の選評も楽しいな。
かつたろー。さんのおっしゃる生活、まさに私だわ~と思いました。
めぐにゃん、私も同じくフェチです♪
いつかどこかに・・・と思って伏字にしましたが木の実を隠して忘れるリスのように忘れてしまいそうな気も。



◇成田空港に車の展示ふところ手 2点

成田空港を中7にしようと思って成田空港に関するサイトやブログを読んでいたら高級車の展示のことが書いてあったので(これだー!)と思って自信持って作ったのですが、すべってしまった。今回のネッ句ですね。反省。
「車」を「ベンツ」にしようか迷ったのですが、言い過ぎかなと思い・・・って、どちらにしても駄目だったか。
つかっさん、愛ある選評ありがとうございます。
ぐずみさん、写真付きブログで見たので多分事実と思いますがふところ手しているのは「ちっ」と思っている私自身のイメージです。
和服のそぐなわさの件、私も気になりましたが、寒さといじけた雰囲気を優先してしまった・・・やっぱり初茜にするべきだったか~~~
色々反省しつつ次は頑張ります。


◇××××に××××××や冬の蝿 13点

冬麗戦の東国原名人の句に感銘を受け、3句作った後に差し替えました。
ネッ句と交換したら良かった・・・(=ω=;)
なんて反省しつつ、めぐにゃんの特選をいただけて嬉しくてジタバタします。
ありがとうございます!!
選評の名文に魂を抜かれました。私こそこんな美しい鑑賞をいつか書きたい。
一生無理かもしれないけれど憧れ追いかけ続けます。
そして逆選も納得です。
句自体は、とても私的な感覚です。
東国原さんが最下位でもいいと思いつつ作ったという

◇凍蠅よ生産性の我にあるや 東国原英夫

の句に感動し、この句が浮かび、点数はともかくるるる句会に出したかったので嬉しいです。
いつか時事句で20点台を・・・!とだいそれた野望を持ってみる。


全ての選をくださった皆様に感謝です!
ここでの真剣勝負のおかげで、まる裏の舞台でもあまり緊張せず楽しくディベートできました。
凄いぜ!るるる句会!
というわけで今年もよろしくお願いします(ぺこり

そして、参加したい人がたくさんいらっしゃると思うので、次回、参加枠を増やすことはいかがでしょうか~
是非、ご検討くださいね♪(*・∀-)b

自句自戒+追加コメント、やっと完成しましたまずは自句自戒から。
なお、今回はオープンにしようと思います
 
 
 
19.快晴に一際寒き「災」の文字(11点)

「災」の漢字を使った熟語を調べると、「災禍・災害・震災・人災・息災・天災・被災・防災・罹災」等の言葉しかなく、極めて限定的な意味にしか使わない。災害関連の類想類句が多くなると予想された上、(息災や防災はともかく)災害関連の句は一歩間違うと簡単に「お涙頂戴・頑張れ・頑張ってますよ・復興の兆し」等のありふれた(ひどい場合、わざとらしい)句に化ける危険性が高いので、今回その線は完全に消しました。そこで、今回この文字が兼題に選ばれた原点に戻り、清水寺のシーンを描く事に。
取り敢えず、言いたい事はそれなりに伝わっていたようで安心しました

で、コメントを元にした自句自戒……と言うより、反論をいくつか(すみません)。

原 句:快晴に一際寒き「災」の文字
A 案:快晴や一際寒き「災」の文字
B1案:寒晴や一際寒き「災」の文字
B2案:寒晴に一際寒き「災」の文字
B3案:寒晴の一際寒き「災」の文字
C 案:寒晴や静かに震ふ「災」の文字
D 案:清水寺一際寒き「災」の文字

まずA案。この案は私も作句時に考えました……確かに、「上五「や」+下五体言止め」は俳句の形としては定番かつ好形で、鉄板の形です。しかし、この句の急所は「今年の文字に選ばれた「災」の字が寒々しく感じる(外が寒いせいだけじゃないはず)・字に「火」を含んでいる割に寒々しい」という所です。
調子としては上五で切った方が落ち着くのですが、「快晴」は句の急所どころか季語ですら無いため、ここを下手に詠嘆して読み手に「快晴」のイメージが後々まで強く残ってはまずいと判断し、「快晴に」と軽く流してます。あくまで、「快晴」はその後の「寒々しさ」の軽い伏線(前座)程度の存在。

続いてB1~3案。「「災」の字が寒い」という事が句の急所なので、この「寒い」は主観や人間の実感ではなく、季語としての利き(役割・新鮮味)はやや薄いのではないか」という話もあったので、季重なりも悪くはなさそうなのですが……そうなると、やはりこの急所の内容そのものがネックに。
冬の寒々しい季語が上五にやってくると、その後の「一際寒き」という叙述のインパクトが落ちる恐れがあります。B1のように季語を強く詠嘆すれば、特に顕著に落ちます。B2案でも、「寒晴という状況に、一際寒い「災」の文字がある→寒晴れだから「災」の文字が寒いんだ」と思われそうでちょっと癪です。B3案なら、「寒晴という状況の中、その中でも特に一際寒い「災」の文字がある」となって、ギリギリOKかも。(ちなみに、B2案とB3案の感じ方の違いは、「助詞「に」の並列処理」と「助詞「の」の直列処理」の違いによって生まれる物だと思います。この辺は、また後程)

オーソドックスな方法で「寒晴や」を生かして句を書くなら、「一際寒き」という叙述を殺して、C案のようにある程度の示唆を盛り込んだ上で「「災」の字が寒々しいなあ」と読み手が感じてくれるのを祈るのが自然ですが……私の技量で何とかなっているかどうか。どちらかというと地震の示唆っぽい?

なお、「災」は「今年の漢字」という事で話題になっている時事なので、特別な記述は要らないようにも思いましたが……安全・確実性重視ならD案?
 
 
 
49.平らかな初日と風と心電図(7点)

「平」には、数多くの意味があります……「高低がなく傾いていない」「でこぼこがなく平均している」「公平にする・揃える」「乱を鎮める・平和にする」「穏やか・やさしい」「普段・平常時」等々。
インパクトのある「平らかな+心電図」ができた後は、けっこう適当な意思で「初日」と「風」を合わせてそれっぽく作りました。意味の方も、「平らかな+初日=平和な初日・穏やかな初日・どこか味気ない初日」「平らかな+風=穏やかな風・無風に近い風・無機質な風」と色々読めそうなので、あまり深く考えずに投句。ただ、肝心要の「平らかな+心電図」の読みが「死(真っ平な波形)」と「安定した容体(穏やかな波形)」の2つあり、正反対の意味になっているのがネック。どっちの意味で読むか、読み手は結構迷ったかも知れない
なお、「風が蛇足」という意見がありましたが……そう言われても仕方がありません。何せこの語は、ほぼ「字数合わせ」の為に捻り出した語なんですから

思い入れの少ない句なので……「安易な並列は考えもの」という事だけ頭に入れて、次へ
 
 
 
11.成金の初夢を見る底歩かな(11点)

今回、最も気に入って作った句。「成→成金→(対照的な)底歩」から、「成金になりたかった、成金になれるはずのない底歩」というイメージが生まれ、この句に。本来意図していた句意は、

「成金(と金)になれるはずのない底歩が、初夢で成金の夢を見てしまった。縁起の良い夢ではあるが、自身の今の状況からすると、自分が成金になる事などあり得ず、望みようもない。
敵の王を詰ます事だけが目標の組織である。底歩は、底歩以上の働きを求められてはおらず、個人の夢など顧みられるはずもない。縁起の良い夢なのに、何と残酷で空虚な夢か(第三者的な目で見れば、「愚かで向こう見ずな夢」)」

……というもの。残念ながら、(惜しい人も結構いたが)この読みに辿り着いた人は、一人もいませんでした。
……無理もない。それだけ、季語である「(一般的な意味における)初夢」の+のイメージが予想以上に強過ぎたのだ。普通は誰だって「秘めたる大志・大器晩成」等の「明るい読み」をするに決まってる。普通に「夢」の方が分かりやすくて良かった……分かりやすい新年の季語である「初夢」に安易に飛び付いたのが失敗の元

季語を自由に設定し、「成」も外して良いものとし、「初夢」を外すと……こんな感じになるだろうか。

【行く年やと金の夢を見た底歩】

……文法的(読みやすさ的)にギリギリの句。「行く年」には「年惜しむ」というような要素が若干含まれているため、雰囲気は悪くないと思う。
なお、現在形から過去形にして「見る→見た」とすれば、「夢を(自分の意思と反して)見てしまった」事や、「年の瀬になって、自分がバカな夢を見ていた事に今更ながら気付いた」事の示唆にできるかも知れない。通常、俳句では臨場感を重視するため動詞は現在形で書かれる事が多いが、この場合は過去形の方が良いかも。

特選をお二方から頂けて有り難いと思う反面、「分かりやすく書いて句意を優先させるべきではなかったのか・当初の目標がブレている事から目を背けてはいないか・素直に喜んで良いのか」等の事を、色々と考えさせられる句になりました
 
 
 
自句自戒は以上です。続いて、追加でコメントを出したい句をいくつか

句意が判明した事や、書き手が分かった事を受けて……追加でコメントを出したい句をいくつか中には、どーでも良いコメントもありますが……その辺はご愛嬌
 
 
 
16.成人の日の祈る人ある交差点(くりでんさん)

「交差点で祈る=事故死した人へ捧ぐ祈り」という急所に読み手が気付かないと、スルーされてそれっきりになる恐れの高い句。焼き直す前の「パンジーや祈る人ある交差点」の方が、まだ良いと思う(パンジー=手向けた花)。でも、それ以前に……交差点以上に事故死が良く起こりそうな場所があります。その語を出せば、「事故死」をもっと強く示唆できるのでは?
事故死する歩行者も少なくないけど、それよりもバイクはもっと多いはず……バイクで危ない場所と言ったら?走り屋は、いつもどの辺りで事故ってますか?
 
 
 
17.*********結びこぶ(青海也緒さん)

○及び△の8名の選評で「結びこぶを作った」という読みが多数並ぶ中、「作った」という読みに全く言及せずに「結びこぶを食べた」という事に絞って選評を書いたのが約1名。その1名は、余程腹が減っていたか、余程愛情に飢えていたかのどちらかであろうそいつは結びこぶなぞ食べないはずなんだが……
 
 
 
20.****AAAAA****(蟻馬次郎さん)

この句を受けて「AAAAA」をググったところ、「史上最悪の*****」という動画が引っ掛かってしまって、以来それが頭から離れなくなってしまった……何とかしてくれ
 
 
 
24.水仙にAAAAAABBBB(山香ばしさん)

何故「水仙の」にしなかったのかが非常に惜しまれる句多分「水仙にAが付いているように見える」という理由で、安易にそのまま「水仙に」としてしまったのだろうけど……「自句へのコメント」に書かれた以上に狙った句意が無ければ、「水仙の」とすれば確実かつ一瞬で読み手に句意が伝わる。これなら確実に△以上。

「に」というのは、動作の対象を示す助詞。故に、Aの後に省略されている動詞によっては意味がいくらでも出てくる。これを利用して読みの幅を増やす事もできるが、今回は逆効果。
例えば、「AAAAAAで迫る」と読めば、これの動作主体は主観もしくはBと読めるため、水仙とAの繋がりは薄くなり、句意からも離れる。
これに対し「の」は所属を示す助詞で、読み手は確実に「Aは水仙にある」と認識できる。
 
 
 
45.冬の灯やAAのBBにCCC(抹茶金魚さん)

「AAで詠んでみました。BBの上に*******が詠めていたらいいのですが」……それを意図するなら、AAよりもっと良い単語があると思います。現代の「それ」はAAでない事も多いですが、昔の「それ」は「広めのAA」と大体相場が決まってます。安易に庇を貸さないように。
なお、「AAのBBのCCC」で畳み掛けた方が意味は分かりやすいと思います……が、若干くどい?
 
 
 
50.成田空港に車の展示ふところ手(桃猫さん)

ネットで調べてきました。成田空港の中に本物の車の展示場があったなんて思いもしなかった、というのが正直なところ
レアな景・意外な景を拾ってきたのは良かったが、そもそもの景が「パッと見で、実景とはとても思えないような光景」だったのが敗因。読み手は、実景で読むのが非現実的と見れば虚景で読み始めるため、結果としてドツボにハマります。珍百景やトリビアの泉に出てきそうな景や事実を扱う場合は慎重に
 
 
 
56.AAAにBBBや冬の蝿(桃猫さん)

読めなかったから書くわけではないのだが、「AAAにBBB」とくると、どうしても「AAAにBBBがあるという事実」を指し示しているような感じがして、平凡に思える(AAAにBBBがあるのは当たり前だから)。せめて「AAAのBBBや」ならば、「「AAAのBBBそのもの」と「冬の蝿」との取り合わせの句」と認識できる。これなら、△は出せたかも
 
 
 
59.寒晴や平愛梨へ軽く蹴る(司啓さん)

実は……「◆選句開始ーーー!!!」のコメントで書いた「手裏剣1グロス謹呈」の句というのは、この句の事です。
選評の段階では、「私の手裏剣を上手くネタにしてくれそうな司さんならともかく、この句会が初めての人や、まだまだ句作に慣れてなさそうな人もいるようだし……そんな人に手裏剣が1グロスも直撃するような事があったら、さすがに失礼だし可哀想だよなあ」と、思っていたのですが……
……変に遠慮せずに、手裏剣1グロス投げときゃ良かった

この句のまずい所は、「意味が分かりにくい上に、最大限好意的な読みをしても詩情があまりない」という所。二重に救いようがないので、1ダース×1ダース=1グロス
「平愛梨へ軽く蹴る」では、対象を直接指定する「平愛梨を」ではなく、方向を指定する「平愛梨へ+蹴る」という助詞を使った事、また、「平愛梨へ+蹴り(名詞)」でもないので、紙一重の所でDVの疑いはない。「平愛梨へ(何かを)軽く蹴る」と、ギリギリ読めるには読めるが……この読みに辿り着くまで、読み手はハラハラすると思う。素直に「平愛梨へボール蹴る」の方が良いかと
また、「平愛梨+長友選手」という特定個人に限定しなくても、「夫婦+サッカー(のようなボール遊び)+微笑ましい」という句ならいくらでも書けるはず。特定個人に限定しようとした必然性があまり感じられず、非常に当惑しました。「平愛梨」のコストも6音あり、ちょっとコスパが悪い

ちなみに、私が言っていた「手裏剣1グロスをもらいそうな句」というのは、「49.平らかな初日と風と心電図」の事。
あと、11番の底歩への特選、ありがとうございましたお返しが手裏剣1グロスなのが何とも心苦しいです
 
 
 
60.柚子湯分くAAAAAA(比良山さん)

≫柚子湯分くの分くの意味が分かりにくかったことは予想出来たことで表現を変えるべきでした。
≫平成どころか昭和になりますが私の子供の頃はなにか出来事があると母屋のお湯をもらう(湯に入らせてもらう)という習慣がありました。つまり家族親戚の無病息災を願ってお湯を分け合うということでした。今はこのような風習は廃れたようですね。
≫やっぱり俳句は今を詠むという原則は守るべきでした。

「昔を詠む」という事は、読み手にとってはそれだけ景が思い付きにくくなるという事で、それを見越した上で描写なり表現なりをもっと正確にしっかり書けば良いだけの話です。この句の場合、要らないAの部分を全部削れば12音も出てくるので、いくらでも工夫のしようはあるはず……「今を詠む」という事に変に拘る必要は無いと思いますよ
例えば、「分く」が分かりにくければ「分ける」の親戚の複合動詞で「*****」なんて味がある表現もあるし、その延長で「****」とすれば、それだけで「柚子湯」の意味が「風呂or飲み物」から「風呂」に限定できるし……色々と考える価値はあると思います
 
 
 
ex.参加したい人がたくさんいらっしゃると思うので、次回、参加枠を増やすことはいかがでしょうか?(桃猫さん)

悪くない話だと思いますしかし、(あくまで個人的な話だが)70句前後なら何とか全句選評で対応できそうだが、それ以上はちょっと苦しい「3句出し×23~24人=69~72句」がギリギリの線かな?
どの位の参加希望者がいるか分からないけど、30人位集まるようなら「2句出し×30人=60句」というのもアリかも
 
 
 
以上、終了。皆様、今回もお疲れ様でした!!
次回も、よろしくお願いします

【PS:並列処理と直列処理について】

現段階では直感的に思い付いた事柄であり、未だに仮説の段階を出ない話ですが……興味があるなら、お付き合い下さると幸いです

他人のブログへの直リンクになってしまうのですが、まずは以下のコメントを読んで下さい。記事本文も要参照。
(注:直リンクがブログのルール等に抵触する場合は、直ちに削除して下さい直リンク抜きで、改めて書き直します)

https://blog.goo.ne.jp/kitamitakatta/cmt/9108294cd086c55c02cf8b19d8526f89

「に」と「の」が両方使えて、どちらを使っても句全体の意味に大差がない場合、並列処理が良いか直列処理が良いかで助詞を決めると良いと思います。

簡単に言うなら、「AにB」の並列処理の場合、コップに1杯ずつ入れられたAとBのジュースを交互に一口ずつ飲みながら味の違い・変化・ハーモニーを楽しむイメージです。読み手の思考はAとBの間を行ったり来たりします。
これに対し、「AのB」の直列処理の場合、Aのジュースを一気に飲み切ってからBのジュースを飲むイメージです。読み手の思考はA→Bとは流れてもB→Aとは流れません。

さっきの例に戻ります。

1.寒晴に一際寒き「災」の文字
2.寒晴の一際寒き「災」の文字
3.快晴の一際寒き「災」の文字
4.快晴に一際寒き「災」の文字

1の場合、「寒晴」と「一際寒き「災」の文字」が並列処理になっています。この2つの要素を交互に見比べた場合、「寒晴れだから「災」の文字が寒いんだ」という「原因→結果」の読みが生じてしまい面白くありません。
2なら「寒晴」と「一際寒き「災」の文字」が直列処理になっているため、読み手がこの2つの要素を見比べる心配はありません。

3の場合、「快晴」と「一際寒き「災」の文字」が直列処理になっています。直列処理の場合、後ろに出てくる要素の方が強力に読み手に残ります。今回は「一際寒き「災」の文字」のインパクトが強力に読み手の中に残る訳ですが、それに対して「快晴」の語の持つインパクトは余りにも貧弱で存在感が無さ過ぎます。このままでは、「快晴」は字数合わせに「取って付けたような単語」になってしまいます。
4の場合、「快晴」と「一際寒き「災」の文字」が並列処理になっています。読み手の意識は「快晴」と「一際寒き「災」の文字」の2つを往復するため、「快晴」が読み手から忘れ去られる事はありません。また、「快晴」という語の特性上、2つの要素が「原因→結果」で読まれる心配もありません。

という……あくまで私の仮説です、参考程度に

ゲっ!

手裏剣1グロスは、てっきり、
「なかなか侮れない」蟻馬さんの15の句だと思ってましたが・・・
(俳ポ地選&めぐるさん「俳句チャンネル」天おめでとうございます!)
それが、俺だったとは・・・なんでくれなかった1グロス・・・

次回分で、手裏剣1ダース確定の
『春闘や四の字固めMSめ』
という固有名詞句を作りましたが、
体言止めでないので、没にしました。

出直して、手裏剣1グロス考えます!(違うか)

追伸、
YOUTUBE見たら、
『寒空や「災」をさっさと去る僧侶』
てな感じでした。

それじゃあ、またね!


★ヨミビトシラズさん。私の柚子湯の句についてコメント有難う
ございます。m(__)m
 仰せの通り中七と下五の言葉にこだわりすぎました。
この句で何が言いたいのかを第一に考えなければならないところ
四字熟語などの言葉を使うことが先行してしまいました。😅
もっと推敲を心がけます。(@_@;)

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