雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる
『俳句ポスト』兼題「雪兎」の結果が出ていますね。
今回は、11句投句中2句を【人】に採って頂きました、感謝です!
雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる
宿題は忘れた雪うさぎ溶けた
いつか使いたかった「透きとほる」をここでようやく使えました!!
「やはらかく」とか結構すぐ使ってしまう言葉もあるんですけど、
「透きとほる」はなかなか使えなかったので嬉しいです
「宿題」の方は、「蜩」の時の「赤チンは切れた蜩鳴き出した」と同じ構文ですね
ついつい使ってしまうので、似た句になりやすいです。
自己模倣に陥らないように気をつけなくては・・・
<没句祭り>
雪兎置いて窓辺のすずしさよ 【地】雪うさぎ机上静かな野となりぬ にゃん
雪兎ひとりが好きなひとでした 【人】雪兎ふたりへ孤独ふるばかり 酒井おかわり
雪うさぎ産まれなかつた吾子の数【人】雪兎捨てた男と同じ数 クラウド坂の上
雪うさぎ時折話す母のこと 【人】雪うさぎ母とは打ち解けられぬまヽ 短夜の月
雪うさぎ父の歌声あたたかく 【人】父の雪兎の目はいつも優し 可笑式
スマトラに眠りたる子よ雪兎 【人】雪うさぎ妹は月へ跳んでつた 桃八
最後になりましたが、掲載の皆さんおめでとうございます!!
皆さんの「雪兎」にうっとりしながら何度も読み返しています。
そして!!
【地】の幸の実ちゃん、一阿蘇さん、蟻馬次朗さん、おめでとうございます~~~!
もうホントに皆さん金曜常連なのが凄過ぎる
次の「鮃」も楽しみです!!!
« 寒猿や隔離病棟ありし山(追記あり) | トップページ | ◆1月句会の結果です »
「まつやま俳句ポスト365」カテゴリの記事
- うらうらと遺影を撮りにゆく川辺(2019.02.15)
- ◆「鮃」没句祭り&十句選(2019.02.07)
- 神さまは案外適当ねえ鮃(2019.02.01)
- ◆2月6日締切の兼題:「ていれぎ」(2019.01.30)
- ◆1月23日締切の兼題:「菠薐草」(2019.01.23)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2251208/74976792
この記事へのトラックバック一覧です: 雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる:
★めぐるさん。俳句ポスト「雪兎」「人」2句獲得おめでとうございます。\(^o^)/
私は15句投句しましたが「並」1句の玉砕でした。「雪兎」初めは句作りは
比較的簡単かなと思いましたが作るにつれて難しくなり、この様な結果に
なってしまいました。(@_@;) 実際「雪兎」という季語の本意をよく理解
できていなかったのではと思っております。😅
因みにめぐるさんの「人」の2句についても私の鑑賞力では少々難解なようです。
私めの没句供養と自句自戒のためにもめぐるさんの「人」の御句2句の解説を
私の鑑賞力でもわかるようにお願いいたしたく。お忙しい中このようなことを
お願いするのは甚だ恐縮ですがご協力の程お願い致します。m(__)m
是非とも理解させていただいて私めの没句供養と自句自戒の参考にさせて
戴きたく存じます。😅
投稿: 比良山 | 2019年1月20日 (日) 15時32分
◆比良山さん
こんばんは!
解説を要するような句ではないと思いますが、
求められましたので書いてみます・・・
①雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる
読んで字のごとくです。
「雪うさぎ」+「透明になってくるのを待っている。」
上五と中七は「が」で繋いでも繋がなくても読めると思います。
作中人物は、雪うさぎを見つめながら、
自分のこころも透き通ってくるのを待っているのかも知れませんね。
②宿題は忘れた雪うさぎ溶けた
これも読んで字のごとくです。
宿題は忘れました、雪うさぎは溶けました、というただそれだけの句。
「宿題のことも忘れて夢中で作った雪うさぎ」とか、
「宿題は二日分になってションボリ、雪うさぎも溶けてしまってガッカリ」とか、
「でもまた作っちゃうんじゃないの?ウフフ」とか、
周辺のことをいろいろ想像してもらえたら楽しいかなと思います。
こんな解説でお役に立つでしょうか。
鑑賞に正解はないので、思ったように読んでくださればいいですよ。
分からないなら分からないでいいと思いますし、
この句では比良山さんの心に飛び込めなかったということでいいのです。
あまり難しく考えすぎないでくださいね
比良山さんの句も素敵だと思いますが、
内容が似ていて【人】になっている句もチラホラあるように思います。
自句とどこが違うのか、よーく比べてみることが一番勉強になると思いますよ!
投稿: めぐる | 2019年1月20日 (日) 20時25分
>こんばんは!
解説を要するような句ではないと思いますが、
求められましたので書いてみます
無理に解説させてごめんなさい。m(__)m
>①雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる
読んで字のごとくです。
「雪うさぎ」+「透明になってくるのを待っている。」
上五と中七は「が」で繋いでも繋がなくても読めると思います。
作中人物は、雪うさぎを見つめながら、
自分のこころも透き通ってくるのを待っているのかも知れませんね。
雪兎が透明になるかもと思うところが詩なのですね?
なってほしい。なったら自分のこころも透き通るかも?
透き通るはずがなく溶けちゃいそうという常識や観念を
取り外さなくてはこの詩は理解できませんね。😅
>②宿題は忘れた雪うさぎ溶けた
これも読んで字のごとくです。
宿題は忘れました、雪うさぎは溶けました、というただそれだけの句。
「宿題のことも忘れて夢中で作った雪うさぎ」とか、
「宿題は二日分になってションボリ、雪うさぎも溶けてしまってガッカリ」とか、
「でもまた作っちゃうんじゃないの?ウフフ」とか、
周辺のことをいろいろ想像してもらえたら楽しいかなと思います。
いろいろなことを読者に想像させる予知を残した詩なのですね?
わたしも子供なりに予想外の事があって、宿題どころではなくまた
あれだけ一生懸命作った雪兎も溶けちまった。踏んだり蹴ったりだ!
と嘆いてる子供が見えました。これでいいのですね。😅
>こんな解説でお役に立つでしょうか。
鑑賞に正解はないので、思ったように読んでくださればいいですよ。
分からないなら分からないでいいと思いますし、
この句では比良山さんの心に飛び込めなかったということでいいのです。
あまり難しく考えすぎないでくださいね
うーん。何でもかんでも目先のことに効率を求める理詰めの左脳ではなく
右脳を使うある意味余裕しゃくしゃくという精神状況を保たないとこのような
詩はできませんね。😅
作句のコツばかり求めるのではなく肩の力を抜いて深呼吸して句作りしてみます。
解説有難うございました。m(__)m
>比良山さんの句も素敵だと思いますが、
内容が似ていて【人】になっている句もチラホラあるように思います。
自句とどこが違うのか、よーく比べてみることが一番勉強になると思いますよ
仰せの通り皆様の秀句と比較検討しながら没句祭り、自句自戒続けて
見ます。(@_@;)💦💦💨
投稿: 比良山 | 2019年1月21日 (月) 03時39分
雪うさぎ透きとほるまでまってゐる
がとても好きです。「透きとほる」使ってみたい言葉ですね。
投稿: クラウド坂の上 | 2019年1月21日 (月) 09時41分
◆比良山さん
おはようございます!
>透き通るはずがなく溶けちゃいそうという常識や観念を
>取り外さなくてはこの詩は理解できませんね
雪や氷は本来透明なので、
「雪うさぎ」も少し溶けてくるとフチの部分が透明になってきます。
すっかり透明になってしまったものは見たことないですが、
本当は透明なんだなあと思うと不思議ですよね。
大根も本当は透明らしいですね!
世の中は不思議と驚きでいっぱい
俳句って楽しいですね!!
投稿: めぐる | 2019年1月21日 (月) 10時41分
◆クラウド坂の上さん
こんにちは!



嬉しいお言葉ありがとうございます!!
私もクラウドさんの「捨てた男」大好きです
「別れた」ではなくて「捨てた」のがグっときます
使ってみたい言葉・表現・構文が増えていく一方で、
ホント『俳句ポスト』楽しいです
これも、夏井先生の選のおかげなんだなあと思うと改めて感謝!!
頑張って、少しでも先生の血をキレイに出来るような句を書きたいですっ!!
投稿: めぐる | 2019年1月21日 (月) 12時57分
★めぐるさん。先入観や常識にとらわれてはだめですね。😅
百聞は一見に如かず、写生に徹してから詠みなさいということですね。(@_@;)
大根もそういえば凍らしてしまった大根は水分が多いので
一部透明になっているのを見たことがあるような気がします。
こういうところを見逃さないところが写生ですね。少しは
子規さんや虚子さんの写生の意味がわかったような気がしました。(^o^)
さて俳句ポスト「ほうれん草」はいかがですか?そろそろ傾向と対策が出てくるのではと期待していますが、私めは「雪兎」の写生をサボって先入観の句ばかり作って失敗した反省からほうれん草を実際にスーパーで買って、湯掻いて食べています。😅
ほうれん草って高いですね。小松菜の2倍、ブロッコリーよりも幾分高かったかな。😅
好き嫌いはありますがほうれん草が一番食べやすくて茹でた匂いもブロッコリー
のような嫌味がなく、小松菜より柔らかくて苦味もほどほどでかすかに甘味も
あるかな。緑色も一番深い色をしていて根っこ付近の紅さも際立っていて、
葉の裏の葉脈もしっかりしていてまるで人の静脈のよう。(@_@;)
なんて実体験の写生によって俳句のタネがつぎつぎと出てくるのを実感しています。目下24句投句しました。おっと「人」2句達成するための目標は
30句だった。こりゃ無理だわ(@_@;)💦💦💦💨
投稿: 比良山 | 2019年1月21日 (月) 13時01分
めぐにゃんこんばんは!
◇雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる
いい句ですね!
雪兎って粉雪で作った真っ白なイメージだけど時間が経ち溶けてきたらどんどん透明になっていきますね。
粉雪が氷水になるよりも雪兎が「透きとほる」ことのなんて美しい景だろうと。
南天の実の目と葉の耳をつけたことで雪が雪兎になる。
そこに意思が生まれ溶けて消えゆくことを「透きとほるまで待ってゐる」と
雪兎にかわって言葉にしてあげる。
今日はこの句について考えていてしみじみ素敵な句だなあと感動してました。
もう私の血はサラサラよ♪
◇宿題は忘れた雪うさぎ溶けた
朝、学校について(あっ昨日の宿題忘れた!雪兎作っていて忘れた!)と
慌てた子を想像しました。
もうこの時点で昨日の雪兎は溶けているのでしょう。
でも、なんかいいですよね。
宿題を忘れるほど夢中で雪兎を作る子ども時代がとても愛しい!
いつも素敵な句をありがとう!
私もめぐにゃん成分を分けていただきますっ(≧∇≦)
投稿: 桃猫 | 2019年1月21日 (月) 19時48分
◆桃にゃん
こんばんは!
いつもながら、素敵な鑑賞を有難うございます!
「透きとほる」の方は、例句の中の、
盆の上に透けてきたりし雪兎 岡部渓子
雪うさぎ溶ける
生きねば生きねばならぬ 折笠美秋
をじいっと見つめているうちにふわ~っと浮かんできた句でした。
>もう私の血はサラサラよ♪

」と思った私です


やったぜ
最高の褒め言葉です、有難う!!!
桃にゃんの句を見た時、「コイツも宿題忘れたな
勝手にコラボを楽しませて頂きました、これまたアリガトなのねん!
「糞」という着地がナイスで、そこまで遊んでもらって、雪うさぎも嬉しいでしょう
幸せなうすももいろに透けて気化していく雪うさぎが見えました
桃にゃん成分、私も何とかしてかすめ取りたいです!!!
投稿: めぐる | 2019年1月22日 (火) 01時04分