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2019年2月19日 (火)

◆自句自戒

ふ~、なんだかんだであっという間に時が過ぎていきますが、これを忘れちゃイカンのだ
今回は、中七が運命を分けました。


早春や***の卵焼 (10点)予選10、逆選6
△中七がいまいち
△「***」が「早春」に対して少しうるさい
★***の卵焼のイメージが難しかった(中略)。類想も結構あるのかなと
★「***の卵焼」がちょっとイメージしにくいです
★具体的なようで曖昧な感
★なぜ***なのか気になりますがそれ以上の句意がわかりませんでした
★***の卵焼に馴染みがないせいか、早春との取り合わせが感じ取れませんでした
★「卵焼」か「玉子焼」か。「***の卵焼」は大して珍しいとは思わない

先日、久しぶりに息子のお弁当を作った時に失敗しちゃいましてなんだかとても可愛らしく感じて「句にならないか」と。「引っ掛かり」を与えることには成功したと言えるかも知れませんが、「躓き」に近かったかな季語との響き合いを感じられるか否か半々に分かれたようです。「春待つ」の方が、「今回はコレだけど、これから上手になる」という気持ちが伝わったかも知れません。雰囲気を感じ取ってくださった方も複数いて勇気づけられました。皆さんの貴重な印とコメントに感謝です「卵焼」か「玉子焼」かは、どちらもよく使われているようですが、調理に使う鶏卵は「玉子」と表記するとのこと。「ゆで玉子」「玉子丼(「ギョク丼」と言いますね)となれば「玉子焼」がいいのかも知れません。女性は「卵焼」をチョイスする人も多いようで、言葉の中に生命(ぬくもり)を感じるのかもと思いました。

浅春や****の*****(9点)並選1、予選7、逆選6
△どうしても類想を感じてしまい・・・でも句として綺麗だと思います
△浅春の説明的なところが気になりました
★最後は体言止めという指定だったと思うので、好きな句ですが逆選です
★色が美しく、句意は好きです
★「名詞止め」を満たしていないのでスミマセン
★名詞止になっていないのが惜しい。
★名詞止めが約束なので。季語も動く気がします
★季語との距離感が本当にギリギリ
ギャアア!下五が名詞止になってなかったーーー!!!もう、手裏剣どころか、鎖鎌が飛んで来るのを覚悟しておりましたしかし、思いがけなく点を入れて頂いていて吃驚です。語順を替えて名詞止にしていれば、あるいは二桁得点に届いていたかも、もしかすると今回の私の句の中では一番良い結果になっていたかもとホゾを噛みまくっています。あきらめきれずに別の句会に出してみましたが、「俳句生活」の兼題「春浅し」に使えたかもと気づいてまたホゾを噛んでいます皆さん、貴重な印とコメントを有難うございました・・・うううっ。

春寒や*******ひとつ (12点)並選1、予選10、逆選4
△イメージの上で重なってしまうように思い○以上にできませんでした
△イメージの似た言葉が重なるのがややくどいような
△季語は厳密には「冴返る・寒戻り」の方が正解かも。句跨がりもやや微妙か?
★重複していると思います
★打ち消し合っているような
★句意がわかりませんでした
本当は綺麗に定型にしたかったので、句跨りになってしまったのが気がかりでした似たイメージが重なるので、季語は「早春」くらいで良かったかも知れませんが、「強調」をよしとして印をくださった方も多く勇気づけて頂きました。「浅春」の句とともに、別の句会に投句してみましたので、結果をドキドキで待っています。
皆さん、貴重な印とコメント有難うございました!!



今回は、主催者としてあるまじきミスをやらかしてしまい、真っ青でした。
次回はそのようなことのないよう、しっかり、しっかり頑張ります!!
皆さん、よろしくお願いいたします~~~!!!






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るるる句会」カテゴリの記事

コメント

俳ポのうらうらは、生き物対策に鬼を連れてきましたが、木曜日でした。ところが、無意識の魚がやってくれました。やっぱ、生き物って、いいですよね〜。では、自句自戒です。

『春の夜や二段ベッドを独り占め』14点

つかさけい(もと10さい)で詠みました(笑)小学生の時、クーラーも風呂もない文化に住んでました。なんでかは知りませんが、妹が下で、自分はクソ暑い上でした。
独り占めは、名詞止めではない。二段なので実際はあり得ない。夜とベッドが近い。甘い。等のご指摘がありました。
実体験なので、俳句風のデッサンが甘くなったかなというのが、自戒ですが、意外に好評で、久々の特選もいただきました。ありがとうこざいました!

『佐保姫や佐賀滋賀千葉にチリにパリ』マイナス5点

中下は、あるあるの地名なので、音でつなげることだけを考えました。賀→ia→ち→リ。
季語をつける段階になって、残った岐阜、三重、奈良から、佐でつながる奈良の佐保姫にしました。
詩的ではない。句意不明。は予想してましたが、リズムが悪い。の評が、一番のあちゃ〜でした。
戒めは、サイネリアにつなげましたので、お楽しみに!て逃げときます(笑)
マイナスはヨミビトさんから恒例の手裏剣によるものです。懲りずにやるわよ。次もまた。

『赤鬚や緑の島をめぐる舟』9点

実際は赤ではない、言葉の赤が気に入って、補色の緑につなげました。伝わらないかなあ〜と思ってたら、まったく逆で、みなさんの目をチカチカさせたようです。いっそうのこと黄色につなげて、赤と黄色で、国道沿いのラーメンのでかい看板みたくド派手にやれば、よかったです。生き物ダシにして(嘘)やはり私は人間探求派(なんちゃって)

みなさん!参加枠も増えましたので、るるる句会、どんどん参加してくださーい!俳ポ創作秘話公開中!(どこがやねん)
それじゃあ、またね!

追伸、パソコン壊れて、選評しに行ったネットカフェの受付が、たまたま知り合いの女性でした。
彼女「リラックスシートにしますか?」
俺「ううん、ビジネスなんで、シンプルで」

◆つかっさん

おはようございます!
「俳句ポスト」兼題「うらうら」での地選おめでとうございます!
うらうらぽかぽかな「木魚」のリズムにに痺れました
【人】の「鬼が手ぶらで」も面白かったです、うらうらぁ~~~

>独り占めは、名詞止めではない
安心してください、「独り占め」は名詞です
私は確かこの句を含めて10句くらいコメ入れられなかったですが、
「もう一人」の存在がなくなって解放感を味わっている雰囲気は好きでした。
印を入れていたら同点でしたね・・・つかっさんとユニット組み損ねて残念!
次は全句コメントも頑張ります
またヨロシクです!!!

めぐるさん、いつもお世話になっております。
こちらでお名前を拝見しております皆様の各所でのご活躍、いつもお祝いしきれず申し訳ありません。いつも衝撃や感動をいただいております!
今回は、久しぶりに自句自戒をさせていただきます。

〇揚げもみじ
仕事で宮島に行った夫がずっと私に勧めてくれていた揚げもみじを食べた時の感動の一句です。本当に美味しかったです。
初めみんなで分けようと一本買ったら足りなかったので、初めから一人一本にしておけばよかったな、という裏話でした。
こちらはいつもの悪い癖「なんとなく」が中七に出てしまったのが反省点です。評価は受け止め、でも気に入っている句です。揚げもみじ、是非皆さんも食べてください。

〇婦人科
季語に悩みましたが、大きな季語を使ってみたく、選びました。ところが、結果色を読み込んだことなっておらず大失敗でした・・・。
評価が分かれるタイプの句というのはわかって挑戦していましたが、やはり嫌悪感まで感じさせてしまうことがあるという覚悟を持っておかないといけないと思いました。
(そんな中でいただいた選評には句の世界を広げていただきありがとうございました。)
「産」と「ある」、どちらの言葉を入れるかも悩み、あるを入れましたが、やはりめぐるさんのように読んでくださる方がおられることを思うと、産を入れるべきだったかとも思います。
推敲して成長させたい句です。

〇乳房
あらゆる漫画の効果を自分に使いたくなった結果でした・・・。ちびまる子ちゃん的な・・・(白目)まず、多くの方にすみません。
数も読み込めてなかったのですが、それどころではないやっちまった感でした。
クリムトや1900年前後のルノワールのような乳房をイメージした句。2月に雪がとけ、3月には乳房がとけていく・・・と詩人になった気分で作りました。
ですが、結果は・・・、皆さんを困惑させてしまい、謝るしかありません。せめて、素直にとけていくと書き、下五を工夫したらよかったです。
これも、句材は私のテーマなので、どうにか下品にならない表現の仕方を模索したいと思います。

自句はもちろん、さまざまな選評に今回も学ばせていただきました。
ありがとうございました!
やっと新版20週入門を手に入れましたので、次回から改めて頑張ります!

◆めぐにゃん

お題からはずれていてたところを気のきいたコメントも返せずごめんなさい!私の季重なりを華麗に拾ってくださったのに申し訳ない!ナイスコメントをしている方を観ると憧れと嫉妬です。次こそは~(ゴゴゴ


◆つかっさん

地選おめでとうございます!「叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 夏目漱石」を彷彿とさせる名句。ひまわりの方にコメントしたかったけれど、体力がなさそうですみません!


◆也緒さん

自句自戒を読むのが好きすぎる私には嬉しい限りです。書いてくださってありがとうございます!自分の句柄を探るのは楽しくもあり苦しくもあり・・・私も分からないことばかりなので一緒に勉強させてくださいね!

自句自戒です。

◇春風や二人に狭きハンモック 14点

気付かぬ季重なり~(´∀`;)
西原理恵子さんと高須先生の漫画を読んでイメージしました。兄弟で読んでくださった方も多く(なるほど!)と思いました。句も点数も○△★のバランスも含め自分らしいような気がしました。


◇梅東風や茶トラの多き猫の島 14点

以前見た猫島の番組から。
季語がワンパターンになってしまうので季語の選択を褒めてもらえて嬉しいです。
(プレバト!で「梅」のお題があったおかげ)季語の斡旋が上手な人に憧れます。
困ったときは猫の句。次回も猫頼みかっ?


◇春愁や印度の時差は三時間 6点

ううう今回のネッ句・・・(´∀`;)
確かにインド国内の時差なのか日本との時差なのか分からないですね。
遠距離恋愛や家族の単身赴任などをイメージしていましたが言葉足らずでした。
もう少し頑張っていつか昇華できたら良いのですが。
時差を調べて3時間半であったとコメントくださった山香ばしさんありがとうございました。


ひとりひとりコメントできず申し訳ないですが(おおっ!)(そんなふうに読み取ってくれるんだっ!)と驚きと嬉しさの連続です。
いつになったら自分もこういうコメントが書けるのか。
次回こそ頑張ります!!

めぐるさん。こんばんは。

るるる句会。お世話になりました。
自句自戒ですが、今回はあまりの結果に舞い上がり、すでに「いつき組新聞」デビュー記念として「くらむぼん雑詠」に二句。角川雑詠に一句出してしまいました。
次回はしっかりやりたいと思います。

今回は特に16番句にめぐるさん。桃猫さんのW特選を頂き感無量でした(T^T)
次回もよろしくお願いします。

桃猫さん。「うらうら」三句人選おめでとうございます。私も「菠薐草」に菜箸で一句送っているので、取って貰えるといいなぁ。

こんばんは!みなさん、うらうらの件、ありがとうございました!
桃猫さんへ。木魚は、自分でも、ありゃこれ子規だ。って選ばれて初めて気づきました。
もっと言うと、こんなん出てきました。
『うらうらと秋の鬼ゐる水の中』カッキー富澤赤黄男大先生(カッキー言うな)
いやーん。自分でも、たまたまかどうかわかんないのですが、マイ本棚句集コーナーで、昨日、見つけちゃいました。
もっともっと言うと、立志さんの今日の結果見て(ガラケーなので、あちらへは書き込めないので、この場をお借りします)またまた、いやーん。がありました。
○○○○だ!閃いた!とその時は思いましたが、実はあの時の選評が、頭のどっかにあったかもしれないです。近々わかると思いますので、プレカミングアウトしときまーす!
では、また!

追伸、句読みすぎるのも、よしわるし。

最近になって、ようやくちょっと振り返る時間ができましたので……遅まきながら(本当に遅い)、色々とコメントを
 
 
 
17. AAやBBBのCCC(16点)

頭の中に思い浮かべていた光景は、「AAの降るBBBをあてどなく歩いていたら、片方だけになって打ち捨てられていたCCCを発見した」というようなもの。景として理論上あり得なくはないが、かなり非現実的な光景であったと思うレアな光景である分インパクトは高いが、景の非現実的さに戸惑う人がいるであろう事も事実。どちらに転んでもおかしくないと思って投句したが、「AA」の利きが予想以上に良くてかなりの好結果を出す事ができた。「春愁」やら「春寒」やらを使った日には、間違いなくドボンであっただろう
個人的に最も迷ったのは「BBBにCCC」と「BBBのCCC」の選択で、「BBBという特殊な場所にCCCが存在している事の不思議さ・違和感を前面に出して勝負する」という点ではどちらも同じなのだが……これは究極の二択。「BBB」も「CCC」もかなりレアでインパクトのある単語なので、初めは「BBBにCCC」として並列処理にして「BBB」と「CCC」の両者の存在感を同時にアピールし、その関連性を読み手にじっくり読ませる事を考えた。しかし「BBB」と「CCC」を見比べると、やはり「BBB」のインパクトが強烈すぎてどうしてもそちらの方に目が行きがちになるため、CCCが埋もれないようにする事を考えて「BBBのCCC」とする事に。本来の景を考えたなら「に」の方が自然だったのだが、語の重みを考えたら「の」の方が正解だと感じた。
三句中、最も安定感が高いと予想した句。コメント欄にも色々な読みが並んでいて大変興味深かったです
 
 
 
20. AAやBBBBBBBBのC(15点)

ほぼ、そのまんまの句。「色」というからには何か特殊な色で勝負したい……と思っていたのだが、その特殊な色が何も思い付かない。結局、以前聞いた「BBBBBBBBのCに人が落ちた」というニュースの記事でそのまま勝負する事に。
高得点ではあったが、同じく特殊な色を使った31番の句(得点1位・恋猫・神山刻さん)とは発想力・オリジナリティの面において天と地の差こちらの句は単なる記事の二番煎じに過ぎない、発想力を働かせたのは季語の選定だけその季語すらもちょっと危ういと思っていたが、「思わず引き込まれる」という事で何とかフィットしていたらしい
得点的に成功はしたが、色々と不安定さを覚える句
 
 
 
58. AAやBBBしかないCC(15点)

「数字」と言われて、真っ先に思い付いたのが「BBB」。これに「しかない」を加えて「BBBしかない」とすれば、主観の意思は若干入るものの「無機質の極み」を演出することができると考え、これで勝負に出る事に。
元々無機質な日常を送っていたので、それを漠然と示す「CC」を合わせて句を完成させる。この「BBBしかないCC」で考えられる読みとして事前に想定した読みはコメント欄に残しておいたが、それらの読みよりも、単純に「CCそのもの」と「BBB」を結び付けた人が多かったようです……まあ、それが一番自然な読みですよね「人生」とか「命」とかにしても良いかと思ったのですが、それだと余りにも直接的で重々しいので止めました
合わせる語を間違えなければ、「BBB」を下五に持ってきて活用する方法もあるかも知れません。もっとも、事前に何らかの布石をしておかないと唐突な感じがするでしょうが
また、「AA+BBBしかない」という言い回しも、個人的には疑問を持っていた部分です。「しかない」の段階で-の雰囲気・意思がある程度含まれているので、これに-の季語である「AA」はちょっとしつこかったかももっとも、「BBBしかないCC」というのが漠然とした表現なので、「AA」は読み手を迷子にさせないために必要な表現だったかも知れません。
 
 
 
最終的に、3つ合わせて特選4つ+並選8つを頂きました。入れてくださった皆様、どうもありがとうございました失策続きでヘコんでいたので、本当に有り難かったです

例によってお節介かも知れませんが……ちょっと気になった句に、追加でコメントを
 
 
 
3. 早春やAAAの卵焼(小川めぐるさん)
≫息子にお弁当を作った時、久々すぎて卵焼がうまく巻けずなんだか********しまいました
「玉子焼きがAAAである事」よりも、「玉子焼きがうまく巻けず」の所が急所だと思う。故に、仮に「AAA」はそのまま使うとしても、「うまく巻けなかった」事を示唆できるような季語に変更できれば上手くまとまったかも。コメントにあるように「春待つ」でもOK。
「何故玉子焼きがAAAになったのか?何らかの理由により意図してそうしたのか、それとも単なる失敗なのか?」という事で読みが複数生まれるため、季語を間違うと読み手が困ってしまう句。しかし逆を言うなら、季語次第では色々と転用が利きそうな句でもある。

4. AAやBBCCの揚げもみじ(青海也緒さん)
≫みんなで分けようと一本買ったら足りなかったので、初めから一人一本にしておけばよかった
この句の急所は「みんなでBBCCの揚げもみじを買った」事ではなく、「揚げもみじが足りなかった」事だと思います。ここでは、事実を「BBCCの」と客観的・事務的に書くより、「BB足りぬ」とした方が味が出ると思うし、+-~-の季語でもあるAAとの連携にも繋がる気が。

5. 春風や二人に狭きハンモック(桃猫さん)
ハンモックは冬でもなければ比較的通年見られる物だし、初めにはっきり「春風」と言い切ってしまっているから「季節不明の句」になる心配はない。季重なりに関しては、(少なくとも私としては)あまり気にはなりません。
私は、「「二人に狭き」に言い過ぎの気配」と言いましたが……自分で探したら、これ以上の表現がなかなか見当たらない。句の方向性をこのままにするとしたら、後は……オノマトペくらい?

8. AAやBのCCのDDDD(ぐずみさん)
「幼少」か「痩せすぎ」かで読みが真っ二つに割れた句。前者の読みは思いもつきませんでした。前者で読んだ場合は、「幼少のBにはAAのような繊細さがあるのかも」「幼少のBはAAのような物も恐れるのかも」とも読めるため、意外と興味深い。
「DDDD」という体重の情報(具体的数値)は、取りようによって読みが多数生まれるという事を気付かされた句。

10. 春光やAABBBBのCC(さとみさん)
11. 春闇やAAAAAAのBのC(蜂喰擬さん)
便宜上、伏線を敷くのに使う単語を「伏線元」、伏線を回収する単語を「伏線先」と呼ぶ事にする。
ピンポイント(=一語)で伏線を回収する句の場合、伏線の回収(伏線先の単語の出現)は遅ければ遅いほど良い。ただし、伏線元として使った単語と伏線先に使った単語の距離感には、くれぐれも注意が必要。近すぎれば展開としてつまらないし、遠すぎれば「伏線を回収している」という意思が読み手に伝わらない。
10・11とも伏線元・伏線先の語の距離感は良かったのだが、10のAは「早すぎ」、11のCは「正にその位置」。伏線先の置き場所でハッキリと明暗が分かれた句。奇しくも、使われた季語と正反対の結果。

33. AAや婦人科にあるBBBB(青海也緒さん)
改めて読み直すと、「にある」に違和感を感じた。「婦人科にBBBBがある」という事象は、「ある」という言葉をわざわざ使ってまで「そこに存在している」という事実を主張するに値する程の事象にはどうしても思えない。「それ相応の事象である」という事を読み手に確実に伝えきる事が難しいような事象なら、「ある」は止めて、ここは軽く「の」で流すのが筋かと。立志さんやめぐるさんの言う通りだと思う。

44. AAやBBBBBのCCC(蜂喰擬さん)
季語で失敗した句。「BBBBB」は基本的に-の言葉なので、それを上積みするような「AA」という-~--の季語は要らない。むしろここに+の季語を入れれば、「BBBBBのCCC」の読みが(良い意味で)混沌としてくる。
「BBBBB」は-でも、その後の「CCC」は+に読めそうな要素。強力な++の季語で後押ししても良いが、+-~+の季語でさりげなく読み手の背中を押せば、読み手は色々な読みをしてくれそう。一見-に思える「BBBBB」も、読みを変えれば「明日への希望」と読む事もできる……ちょっと惜しい句かも。

47. 浅春やAAAAAABBBB(小川めぐるさん)
「BBBB」を一言「紅」で言い切って体言止めにする方法も無い訳ではないが、「BBBB」の語の持つ繊細さが失われるとこの句の良さが消えてしまう。語順を変更する手も無い訳ではないが、AAAAAAに出てくる地名や名詞に「トリ」を飾れるだけの力があるかどうか?
……規約違反ではあるが、この句の下五はこれ以上動かせないような気がする。

52. AAやBBBにCのDDDDD(くりでんさん)
「AAや」が「AAの」でも意味はほとんど変わらないが、切れが無いため全体的な調子としては間延びする。「ゆっくり・のんびり・まったりした時の流れ」や「長い時を経てずっと継続されている事柄」を示すなら切れが無い方が良い事もあるが、静止画に近い内容を書くなら切れがあった方が良いと思う。「古代からずっと変わらずCのDDDDDが続いている」という事を示すなら「の」もアリかも知れないが、指し示す時間軸が余りに長すぎてピンボケしそう。
なお、別の候補として「AAのBBBやCはDDDDD」というパターンもある。「BBB」が急所になるので、「BBB」という地名をクローズアップして勝負するならこの手。この時「CのDDDDD」だと「AAのBBBや」に対してややインパクト不足なので、こちらも「CはDDDDD」として「AAのBBBだからこんな事が起こるんだよ」というような雰囲気で少し強調しておく。
なお、私がコメント欄で触れた「AAやBBBへCのDDDDD」の場合は、どちらかと言うと「DDDDD、及びそれをしているC」に照準が合う。助詞の組み合わせ次第でどこに照準を合わせるかが色々と分かれる(しかも、どれもそれなりに成立する)、興味深い句。

54. 春の日やAAAよりのBBB(立志さん)
「よりの」が何だか説明っぽい気がしたものの、いざ他の単語を当たってみようとするとなかなか見つからない。単純に「AAAのBBB」だと、「受け継がれている」という要素が入るかどうか微妙。気にはなるけど、この句はこれで完成形かも。

57. 春寒やAAABBBひとつ(小川めぐる)
他のコメントにもあったが、「AAAとBBBは近い」というのはその通りで、「季語+BBB」だけでもいけるかも知れない。もっともBBBというのは種類によって色が色々とあってAAAとは限らないから、「寒」系列の季語との連携を考えるなら敢えて書いておいた方が良いのかも知れないが……どうだろう?
 
 
 
……以上、毎度失礼しました

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