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まつやま俳句ポスト365

2019年1月20日 (日)

雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる

『俳句ポスト』兼題「雪兎」の結果が出ていますね。
今回は、11句投句中2句を【人】に採って頂きました、感謝です!shine

雪うさぎ透きとほるまで待つてゐる
宿題は忘れた雪うさぎ溶けた


いつか使いたかった「透きとほる」をここでようやく使えました!!
「やはらかく」とか結構すぐ使ってしまう言葉もあるんですけど、
「透きとほる」はなかなか使えなかったので嬉しいですshine

「宿題」の方は、「蜩」の時の「赤チンは切れた蜩鳴き出した」と同じ構文ですねcoldsweats01
ついつい使ってしまうので、似た句になりやすいです。
自己模倣に陥らないように気をつけなくては・・・sweat01



<没句祭り>
   
雪兎置いて窓辺のすずしさよ   upwardright【地】雪うさぎ机上静かな野となりぬ  にゃん
雪兎ひとりが好きなひとでした  upwardright【人】雪兎ふたりへ孤独ふるばかり   酒井おかわり
雪うさぎ産まれなかつた吾子の数upwardright【人】雪兎捨てた男と同じ数       クラウド坂の上
雪うさぎ時折話す母のこと     upwardright【人】雪うさぎ母とは打ち解けられぬまヽ 短夜の月    
雪うさぎ父の歌声あたたかく    upwardright【人】父の雪兎の目はいつも優し     可笑式
スマトラに眠りたる子よ雪兎     upwardright【人】雪うさぎ妹は月へ跳んでつた    桃八


最後になりましたが、掲載の皆さんおめでとうございます!!
皆さんの「雪兎」にうっとりしながら何度も読み返しています。
そして!!
【地】の幸の実ちゃん、一阿蘇さん、蟻馬次朗さん、おめでとうございます~~~!
もうホントに皆さん金曜常連なのが凄過ぎるshine
次の「鮃」も楽しみです!!!


2018年12月29日 (土)

◆「枇杷の花」没句祭り&十句選

ちびちび書き進めていたものが、下書きに入れたままになっていたのを発掘sweat01
今頃ですが、UPしておきまするsweat01

◆没句祭りーーー

【没】さよならのための再会枇杷の花
【人】枇杷の花別れは硬い握手して      酒井おかわり
chick「枇杷の花」のもろもろっとした印象と、「硬い握手」の質感の対比。
映像がハッキリ見えることで、ふたりがそれぞれに歩み始める道もまた見えてくるようです。
「硬い握手」で、男女に限らず様々なシーンを想起出来るのも巧いですね。

【没】花枇杷や名に馴染みくる田中姓
【人】旧姓で呼ばるるに慣れ枇杷の花     つぎがい
【人】田中てふ名のこそばゆし枇杷の花    るびちゅ

chick私のダンナが田中姓。濁点がなくて明るくて、自分の名字より好きです。
「枇杷」の主な栽培品種が「田中」だったと知って詠まねばと思いましたが、消化不足でしたcoldsweats01
「呼ばるるに慣れ」「こそばゆし」ああ、この皮膚感覚だわ・・・。
そして突然、昨年句の中に「田中邦衛」を入れようとしていたことも思い出す。
来年がんばりますーーーsweat01

【没】枇杷の花ミシンの音の軽やかに
【人】母と娘の足踏みミシン枇杷咲きぬ    楠えり子
【人】にびいろのボビンケースや枇杷の花  猫愛すクリーム
【人】枇杷の花刺し子ふきんをお返しに    琉璃
【並】闇の中ミシンの音と枇杷の花       真林

chick「枇杷の花」から何となく「昭和」のイメージを抱き、「ミシン」へ。
入選句を見て「あっ!そうだった『足踏みミシン』だった!」とeyesweat01
あのクラシカルな形状は実に「枇杷の花」に似合いますね!
しかも「母と娘の」で長い時間を感じさせるのも巧いなあ・・・。
刺し子ふきん」は私もいつか使いたいモチーフ。津軽の「こぎん刺し」とか魅力的です。
いつか私も、刺繍系の素敵な句を書いてみたいと、ずっと憧れていますshine

【没】教会のバザーの午後や枇杷の花
【人】枇杷咲くや村に聖女の頭蓋骨      瓦すずめ
【人】キリストの父は聖霊枇杷の花       月の道
【人】一宇より信徒百人枇杷の花        小泉岩魚
【人】殉教の血潮見てゐた枇杷の花      谷口詠美
【人】馬小屋に蹄鉄一つ枇杷の花        彩楓(さいふう)
【人】シスターのミッフィの手提げ枇杷の花   奈緒女

chick葉や実の薬効から、お寺や教会に植えられていた「枇杷」。
花姿は地味でも、甘く優しい香りが人々を癒す・・・聖職者そのものにも思えてきます。
「頭蓋骨」「聖霊」「百人」「殉教」といったパワーワードとの取り合わせが強烈。
「蹄鉄」の質感の対比もお見事。「ミッフィの手提げ」という固有名詞も利いています。
(ミッフィの顔が「枇杷の実」に見えてきたcoldsweats01
それらに比べると、「バザーの午後」という言葉からは「コレ!」というイメージが湧かず、
もっと具体的なモノを描くべきだったなと思いました。

【没】枇杷の花匂ふ木陰のマンドリン
【人】花枇杷かほるトロンボーンの息注げば かのたま
【人】腹で聴くコントラバスや枇杷の花     比々き
【人】木琴の音咲く枇杷の花揺れて       斎乃雪
【人】オカリナの音色ふわりと枇杷の花     あつむら恵女
【人】オーボエのか細き指や枇杷の花     淺野紫桜
【人】ピアニカの一音ずれる枇杷の花      湖雪
【人】やさしさはピアノにうつるびわの花     さな(6才)
【人】チェンバロの短き余韻枇杷の花      西川由野
【人】枇杷の花ぼろんと匂ふ音符かな      中村遥

【人】ヴァイオリンの洩れをる土蔵枇杷の花  橄欖子

chick「枇杷の花」と「楽器」の取り合わせ、たくさんありました!
私はその形状から「マンドリン」を選んでしまったけど、「琵琶」的なものは近すぎですねsweat01
「ぼろんと匂ふ」に象徴されるように、入選句にある「音」は柔らかくあたたかなものが多く、
「ヴァイオリン」にしても「土蔵」から漏れ聞こえてくるという工夫がなされています。
そういう意味では「マンドリン」より「マリンバ」だったかと小一時間sweat01
入選句中最も甲高い音であろう「チェンバロ」も、音そのものではなく「短き余韻」を描き、
「枇杷の花」らしい、どこかエキゾチックな味わいを堪能させてくれるようです。
「音」を直接出さず「ピアノにうつる」として優しいメロディを感じさせるのも巧い。



bell「枇杷の花」十句選(【人】の中からお気に入りを紹介させて頂きます)敬称略

【人】ひかりになりそこねた枇杷が咲くのです 一阿蘇鷲二
【人】枇杷の花痒いところがずれてゆく     みやこわすれ
【人】枇杷の花ほどの約束守りけり        やまぶき
【人】おさがりの服はやわらか枇杷の花     三重野とりとり
【人】枇杷の花みたいと言われ空蒼し       蒼子
【人】日当たりの良き猫の墓枇杷の花       玉木たまね
【人】無住寺の妖怪やさし枇杷の花       みちる
【人】潮風の通る廃校枇杷の花           くるみだんご
【人】枇杷の花帽子に星空をいれて       村上瑠璃甫
【人】枇杷の花やがて夕陽となりにけり     あー無精


最後になりましたが、掲載の皆さん、おめでとうございます!!
たくさんの学びと刺激、そしてうっとりする時間を頂きましたshine

◆『俳句ポスト』2018年の歩み

ああ、あっと言う間に一年が過ぎてしまった・・・。
この一年、私は少しでも成長出来ているのでしょうかcoldsweats01
ドキドキで振り返りたいと思います。

▼「探梅」(晩冬)20句中【人】2句
探梅の山に震災基準点
探梅や汽笛聞こゆる天狗岩

▼「ラグビー」(三冬)19句中【人】1句
ラグビーや星の生まるるスタジアム

▼「石蓴」(三春)15句中【人】1句
お絵描きはきっと花丸あおさ採る

▼「しゃぼん玉」(三春)12句中【人】2句
しゃぼん玉の数だけ名前を考えた。
しゃぼん玉あやとり橋へ行くところ

▼「薇」(仲春)18句中【人】2句
薇やここらの石はみな墓標
たまぶくろみたいね男薇は

▼「春潮」(三春)15句中【人】2句
臨月の犬のあくびや春の潮
春潮や月のお下がりてふ奇石

▼「三色菫」(晩春)10句中【人】1句
欧羅巴の憂ひ三色菫に新種

▼「金盞花」(晩春)12句中【人】2句
石廟の木乃伊仏や金盞花
金盞花ことばはすぐに逃げるから

chick年明け~春シーズン。
昨年からの挑戦「量から質への転換」ということで、徐々に投句数を絞ってきています。
「ラグビー」は「骨太な男臭さ」をストレートに描けず、メルヘン志向な自分を思い知る。
「春潮」の「臨月の犬」にはたくさんのコメントを頂いて嬉しかったですheart04
「中七や」の型が好きなので、その意味でもお気に入りの1句になっています。

▼「蟻」(三夏)6句中【人】1句
何が死んでる蟻のぞろぞろ入る納屋

▼「初鰹」(初鰹)2句中【並】1句
親不孝ばかりしながら初鰹

▼「老鶯」(三夏)7句中【人】2句
老鶯や雨上がりたる竜ヶ淵
天狗岳老鶯のよく通る

▼「虹」(三夏)14句中【人】1句
リュウグウノツカイは虹になりたくて

▼「赤潮」(三夏)12句中【人】2句
赤潮や世界は螺旋で出来てゐる
赤潮や踏めば病気の分かる石

▼「海の日」(晩夏)12句中【人】2句
海の日や帽子真白き鼓笛隊
海の日や貝殻きれいな音立てて

▼「夏草」(三夏)12句中【人】2句
主文。被告を夏草による百叩きの刑に処す
死出虫の朱色きれいね夏の草

chick夏シーズン。
「上五や」の型の力を実感したシーズン。過去の没句の練り直しが入選して嬉しいshine
夏という季節がそうさせるのか、破調~自由律もついつい出てしまいますが、
「型」をしっかり意識することで、「型ではうまく言えない」というものも分かってきた気が・・・
気のせいかも知れませんが、何となく掴めてきたような気がしています。

▼「踊」(初秋)3句中【人】1句
姉の目のほの濡れてゐる踊かな

▼「鰯雲」(三秋)12句中【人】2句
どの馬も仕上がりてをり鰯雲
アステカの笛べうべうと鰯雲

▼「稗」(仲秋)-----

▼「無月(仲秋)」9句中【人】1句
真珠貝すこしさみしき無月かな

▼「無花果」(晩秋)20句中【人】2句
無花果の熟れゆく午後のタンブーラ 
無花果や崑崙山に不死の川

▼「色鳥」(三秋)10句中【人】2句
色鳥や晴れ晴れとして樹木葬
色鳥の来て真珠婚式の朝

▼「胡桃」(晩秋)18句中【人】2句
胡桃の割れ方で明日を占う
ざんざんと星降る谷や鬼胡桃

▼「炬燵」(三冬)18句中【人】2句
炬燵ぽかぽか養命酒とろんとろん
「凛として」などと詠みゐて堀炬燵

▼「重ね着」(三冬)10句中【人】2句
重ね着を乗せ鉄色の石畳
マイちゃんの重ね着こうも違うのか

▼「枇杷の花」(初冬)14句中【人】2句
手のひらに乗る骨壺や枇杷の花
枇杷の花まど・みちおの詩ぜんぶ好き

chick秋~冬シーズン。
「稗」でイメージをまとめきれず投句を断念というか・・・締切を過ぎてしまって、
『俳句ポスト』で初めての「不参加」になってしまったことが悔やまれます。
もっと楽な気持ちで、何でもいいからどんどん書いていけば良かったとの思いから、
絞る方向で取り組んでいたはずが、また20句18句と投句したりもして、心揺れ揺れ。
しかし、以前に比べて10句でも【人】2句が出来てきたように思いますので、
来年からは出来るだけ「10句以下」での投句を課していきたいです。
たくさん作って10句に絞る。ががががんばりますっ!!!


heart04今年のお気に入り句

臨月の犬のあくびや春の潮
金盞花ことばはすぐに逃げるから
リュウグウノツカイは虹になりたくて
姉の目のほの濡れてゐる踊かな
アステカの笛べうべうと鰯雲
色鳥や晴れ晴れとして樹木葬
ざんざんと星降る谷や鬼胡桃
枇杷の花まど・みちおの詩ぜんぶ好き

2018年12月22日 (土)

枇杷の花まど・みちおの詩ぜんぶ好き

『俳句ポスト』兼題「枇杷の花」の結果です。
14句投句中2句を【人】に採って頂きました、感謝shine

手のひらに乗る骨壺や枇杷の花
枇杷の花まど・みちおの詩ぜんぶ好き


「びわ」と言えば「まど・みちお」!ということで、
歌詞にある「山羊さんのお乳」を詠んだ句も複数見られましたね。
童謡ばかりでなく、たくさんの詩を残したまどさん。
生きること、感じることがすべて詩になったのだと思います。


木 

木が そこに立っているのは
それは木が
空にかきつづけている
今日の日記です



私も、そんなふうに、日々俳句を詠んでいけたらいいなと思っています。

2018年12月16日 (日)

◆1月9日締切の兼題:「うらうら」

締切はいつもより先なのですが、年末年始は何かと気忙しいかもと思い、
このタイミングで記事を上げておきます。
ゆっくり考えよう~~~~っとspa


◆季語解説
・『俳句ポスト』より
春光を浴びて、あらゆるものが明るく気持よく見える様をいう。麗か。
・『日本の歳時記/小学館』より
「うらうらに照れる春日にひばりあがり心悲しもひとりし思へば(大伴家持)」
春の陽光が惜しみなく降り注ぎ、すべてのものが明るく美しい。
「麗」という字をあてている点にも、この言葉に寄せる古来のイメージが読み取れる。
(中略)悩みない一日を象徴している。
flair「麗か」の傍題として載っていましたが、「麗か」の季語解説中に「うらうら」と同じとあり、
 「うらうら」の解説として記載します。

◆例句(『575筆まか勢』より抜粋
うらうらとおのが爪切る死出の旅    飯田龍太
うらうらと渡舟を回す仏の座       古舘曹人
うらうらほろほろ花がちる         種田山頭火
うらうら蝶は死んでゐる          種田山頭火
みはらしのところにいでてうらうらと   岡井省二
日うらうらと大丸太流れをり       岡井省二

どうも「死生観」というか「死」「仏」との取り合わせが目立ちますね。
「麗か」の句では、「うらゝかや牛の間の善光寺 政岡子規」など、場所情報が入るものが多く、
自分はじっとしていて、目の前の景色を堪能している、日差しを浴びているような雰囲気。
(もちろん、そればかりではありませんが)
「うらうら」は、その言葉のリズムのように、動きを感じる句が多いように思います。
リフレイン効果もあるのでしょう。
「うらうら」が「麗か」に置き換わらないような句を・・・何とか考えたいものです。

そうそう、毎年春になると話題に出る(?)「春うらら」に関しては、
俳句初年度の時に作ったこともあるんですが、
友人から「実は『春うらら』は季語じゃないんだよ」と教えてもらいビックリcoldsweats02sweat01
『俳句ポスト』の過去記事で夏井先生のこの言葉を読んでからは、
調べとして一句全体に「はるうらら」という語感が作用しているような句を詠もう!
・・・と留意しております。

◆参考記事

青木月斗(Wikipediaより)
「初夢やうらうらとして金砂子」が検索に引っかかり、読んでみました。
「健全であること。明朗であること。淡白で、率直で、さらさらした句がよい。
そしてその中に情味があるものが名句である」。この言葉に感銘を受けました。
この言葉に、「うらうら」と通底するものがある気がして、何度も読み返しています。

・「花」(春のうららの・・・と言えばこの歌)

春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂(かひ)のしづくも 花と散る
ながめを何に たとふべき

見ずやあけぼの 露浴びて
われにもの言ふ 桜木を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳(あおやぎ)を

錦おりなす 長堤(ちょうてい)に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとふべき



歌詞にも実に「うらうら」と動くものが活写されておりますね!
この空気感をお手本にしたいと思います。

・韓国映画「春が来れば」(主演:チェ・ミンシク)
「オールド・ボーイ」「新しき世界」がきっかけで、文字通り貪るように観た韓国映画の中で、
「オススメは?」と聞かれた時に、必ず挙げる一本です。
エログロ、超絶アクション、歴史の闇から定番ラブコメディなんかもいいんですが、
それらにちょっと疲れた時、この淡々と流れる優しい時間を是非味わって頂きたいのです。
「母さん、俺はもう終わりだ。」
「まだ何も始めてないのに、何が終わったっていうんだい?」
普通の作品なら、多少間を取ったりアップにしたりして感動を強調しそうなこんな会話も、
見逃してしまいそうなほど何気なく、さりげなく。(ウロ覚えですみませんsweat01
小物や衣服の色使いがまた大変に素晴らしく、登場人物の内面まで伝わってくる。
コンクールの結果を語らず、解釈を委ねるあたりも俳句的。
年末年始のお休みに、映画三昧を決め込んでみたものの、
お目当ての作品は軒並みレンタル中かよ!coldsweats02impact・・・という時に思い出して頂けたら幸いです。

2018年12月14日 (金)

重ね着を乗せ鉄色の石畳

『俳句ポスト』兼題「重ね着」、とっくに発表されていましたsweat02
今回は10句投句中の2句が【人】に採って頂け、感謝ですshine

重ね着を乗せ鉄色の石畳
マイちゃんの重ね着こうも違うのか


これは珍しく、普段【没】になる「真ん中へんの句」。
予想はしてましたが類想が多くて、上位互換句が見つかる見つかるcoldsweats01
この2句は色みとか固有名詞とかに何とか工夫が見られたのかなと思います。

次の兼題は「うらうら」。
これはまた類想との闘いになりそうな・・・(ゴクリ)。
ががががんばりますっ!

最後になりましたが、木曜金曜の皆さん、おめでとうございますーーー!!!



2018年12月11日 (火)

◆12月12日締切の兼題:「鮃」

◆季語解説
・『俳句ポスト』より
ひらめ。ヒラメ科の海魚。
よく似た魚である鰈(かれい)とは、「左鮃の右鰈」といわれ、
一般的には顔の向きで判別されているものの、例外もある。
寒さが増す冬には脂がのって美味。

・『日本の歳時記(小学館)』より
鰈が両眼ともに右側にあるのに対し、鮃は両眼ともに左側にある。
体色を周囲の色や模様に合わせて変化させることができる。
昼間は、砂泥底に身を隠して眼だけ突き出し周囲をうかがい、
小魚などが接近すると捕食する。
夜は餌を求めて活発に動き回る。
越冬期は沖合のやや深い場所にすむ。


◆例句(『575筆まか勢』、『増殖する俳句歳時記』、『俳誌のsalon』『俳句川柳魚図鑑』より)

水槽の鮃は春の海を見ず       早崎泰江
どこまでが白き顔なる鮃かな        中野京子
難しき貌の鮃は裏返す                   山元志津香
鮃喰ふうらがへしても鮃かな     星野麥丘人
横顔にして真顔なるひらめかな    平井照敏
夕暮のはかりに重き寒鮃                有馬朗人
包丁に身のねばりつき寒鮃      大野崇文

◆参考記事
・「」(Wikipediaより)
・「鮃の捌き方」*動画
・「ヒラメ最前線」*釣り動画
・「岡井省ニの俳句作品における鮃と鯔
・「魚拓
・「大阪市中央卸売市場
・「鮃・コラーゲン
・「鮃の特徴(産地、栄養など)」


◆アプローチ
「鮃」と言えば!釣りのゲームでHITした時、ベタっと動かなかったことを思い出します。
スズキとかヒラマサなんかは横走りするんですけど、鮃は動かない。
なかなか上がらなくて、「重----いsweat01」と言いながら釣っていました。
例句にも案外「重さ」を詠んだものがありますね。
手持ちの歳時記に「夕暮の~」の句と鑑賞文が記載されています。
冷たい海から上がった寒鮃。あたかも冬の海の圧しを加えたかのような重さがある
おぉ!「冬の海の圧し」、それで鮃は平べったいのか!!と何故か納得。
平べったいといっても、動画を観れば身はプリップリの肉厚・・・。
「平たい」→「薄い」というイメージがありましたが、そうではなかったcoldsweats01
ちなみに、魚はあんまり積極的に食べない私なんですが、
鮃のお刺身、縁側の握りなどは食べられます。あっさりしていて美味しいですheart04
縁側には特にコラーゲンもたっぷりとか・・・
ああっそうだわ季語探訪と称して食べに行かなくては!行かなくては!!dashdashdash

2018年12月 7日 (金)

ざんざんと星降る谷や鬼胡桃

うわーーーー「胡桃」の結果もUP忘れていたーcoldsweats02impact
何をやっとるんだ私・・・。

ええと、「胡桃」では18句投句中【人】×2句採って頂けました。

胡桃の割れ方で明日を占う
ざんざんと星降る谷や鬼胡桃


「星降る谷」は、「胡桃の生産量日本一」の長野県の観光HPから。
この星空の写真を見た瞬間に出て来ました。ある意味写真俳句。
これが投句順としては4番目で、「占う」方は、最後から2番目です。
「ざんざん」は最近で一番気に入ったオノマトペshine
星空のイメージが頭から離れず、宮沢賢治の「星めぐりの歌」をよく歌っています。

◆「色鳥」没句祭り&六句選

下書きに入れたまま長い間放置していたことについさっき気づきましたsweat01
遅ればせながらUPさせて頂きます!!!

◆没句祭り

【没】色鳥や積み石白き稚児ケ墓
【人】色鳥や稚児墓山に三角点     西山哲彦
chickまさかの稚児ケ墓被りcoldsweats02impactしかし、ここでも入選句には「見つけた喜び」があることに気づきます。自句は対比を狙った感ありあり。

【没】鳥の名は忘れぬ祖父や色鳥来
【人】色鳥や父母つつがなく惚けてゆく あまぶー
【人】色鳥来母の記憶の褪せぬやう   一斤染乃
chick「つつがなく惚けてゆく」はなかなか言えない言葉だと思います。「褪せぬよう」の祈りもあたたかい。自句には「あたたか成分」が足りなかったかな・・・coldsweats01

【没】色鳥や水子地蔵の深笑窪
【人】色鳥やエコーの胎児男前      ふさこ
【人】小窓ある納骨堂や色鳥来      ふみゑ
chickこれも、入選句には「あたたか成分」がしっかり入っていることに気づきます。すりいぴいさんの「季語深耕」にあったように「愛でる、慈しむ」ということ。「色鳥」は、身近で見て初めて初めて認識出来るほどの地味めの鳥も多く、気づいて初めて「おぉshine」という喜びが湧くこともありますよね。「小鳥」の中でも「色鳥」だけが持っている「華やぎ」。「見えた時の喜び」「見たくなる気持ち」が入選句にはあると感じました。

【没】色鳥の来て痩せ山の嬉しさう
【人】色鳥の一羽に暮の華やげる    伊藤欣次
【人】色鳥の来てきらきらと枯山水    香壺
chickこちらは自分なりにコントラストを狙った一句。「嬉しさう」と「華やげる」、どちらも主観の言葉ですが、ただの妄想に過ぎない自句と、景の中に確かに存在する「色鳥」を捉えた人選句との間にはずいぶん開きがあるな、と。「暮」という時間のチョイス、「枯山水」から浮かぶ庭の設えなど、時間や空間を感じさせる入選句でした。

【おまけ】色鳥を迎へしづかな御神木 (『俳句チャンネル』兼題「色鳥」投句)
【人】玲玲と橅の心音色鳥来       あまぶー
【天】色鳥来しずかなしずかな家族葬  あいだほ
chick自分の中では「痩せ山の嬉しさう」からの改訂版のようなつもりで臨んだ一句でした。がっ、まだまだ踏み込みが甘かったと言いますか。入選句を見た時の「これだった!」感に完全に打ちのめされました。静謐にしてあたたかな感じ・・・私もそういう句にしたかったのです・・・うおおおおおおんcrying


◆六句選(【人】の中からお気に入りを少しだけですが紹介させて頂きます。(作者敬称略)

色鳥と言い張る母が敵でした      司啓
chickちょっと見には、雀と区別がつかないような「色鳥」もいるので、母が正しいのかも知れません。でも、どちらが正しいかが問題ではなくて、母と子の折り合いの問題ですよね。意見が違う時、主張するだけでなく相手に寄り添うような一言があればずいぶん違うのでしょう。何か、自分の思い出や現在の在り様にまで迫られたようで心が痛くなりましたweep

色鳥の足らざる色を愛しけり      可笑式
chickまさに!!「色鳥」と言っても、南国の鳥みたいにこれ見よがしの派手なタイプではないんですよね。案外地味・・・と思った感触が、こんなふうに表現出来るとは!!個人的金曜日の一句です。

色鳥やフルート磨く黒き布        としまる
chick一読とても心惹かれた一句です。「フルート」の音色ときらめき、「磨く」という言葉から立ち上がる清潔感、「黒き布」という着地すべてが「色鳥」と見事に呼応していると感じます。そう、手に滑らかな「布」の質感もすごくいい・・・。「フルート」はきっと色鳥の訪れとともに冬の到来をも喜び、磨きたての軽やかで艶やかな音色で迎えることでしょう。

色鳥やなんでもない日おめでとう   晴
chick「色鳥」はハレの日、と舵を切った私でしたが、この句を見て、「ハッcoldsweats02shine」。「なんでもない日」が一番大事だよ・・・と気づくことの中に喜びがあり、その「気づき」が「色鳥」と呼応して感じられたのです。最初見落としていましたが、2周目で気づきました。こういう、何気ない句を書きたいなあと憧れています。

色鳥の飛び立ちどこか火の匂ひ    24516
chick「水」と取り合わせる句が多かったこともあって目につきました。「どこか火の匂ひ」とは、「色鳥」の素早さの表現かも知れないし、飛び立たれた時、思わず手を伸ばそうとして止めるような・・・チリっと胸を焦がす匂いなのかも知れません。うまいな~!

菓子箱に小石のあまた色鳥来     遠音
chick石好きとしては見逃せない一句です。「オッいい小石」と思ったら拾わずにはいられない。単なる「小箱」ではなく「菓子箱」の可愛らしさが「色鳥」とマッチしていて、細やかな心配りを感じます。

2018年11月27日 (火)

◆11月28日締切の兼題:「雪兎」

◆季語解説
・『俳句ポスト』より
雪を固めて兎の形にして、盆の上に載せたもの。
目には南天の実、耳には青い笹の葉などを用いる。
・『きごさい』より
盆に雪の塊をのせ、目は南天の実の赤を、耳には南天や笹の葉をつけ兎の形にする。
雪達磨とともに子供のころの郷愁を誘う。
Photo

雪兎でアハ体験
皆さん、是非チャレンジを~。ううっ、まったく分からなかったcoldsweats01

◆例句(『増殖する俳句歳時記』『季語/雪兎』より抜粋)

分校の子供の数の雪兎       武田孝子flair王道
雪兎一夜兎になりすます      宇多喜代子flair擬人化、俳句的真実。
朱の盆に載せて丹波の雪うさぎ  草間時彦flair色彩感、固有名詞の効果。
赤きものあれば目となる雪兎    宇多喜代子flairビー玉でも釦でも毛糸の切れ端でも
目を入れて亡き子に似たる雪兎  大木あまりflair重ねる面影
雪兎わが家に娘なかりけり     岩城久治flairよぎる切なさ

◆参考記事
『NHK俳句』テキストVIEWより
「雪兎は小さくて美しいことがひたすら愛される(中略)懐石料理の一品のようなイメージ」
・『NHK俳句に学ぶ雪兎』(ブログ「俳句の入り口」より)
懐かしい!カルピスのCMソング
notesるふるんるふるん雪うさぎ・・・真白な真白な雪降る夜は雪うさぎ・・・
パパと子どもの会話から始まるCMでした。
子どもが「ゆきうさに~」ってゆーのが超可愛かった・・・!
・「神話・伝説の兎」角のある兎、サンタみたいなイースターバニー♪
・「中国の神話」玉兎(ぎょくと)。孫悟空とも戦ったのねん




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